絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
翌日。
昨日は、最終的に下水道の一角に居を構える結果となった。地上では、どうあっても師匠の嫌がらせ―あの後、三度薙ぎ払われた―に遭ってしまう様なので地下に逃げ込んだ。逃げ込んだ先は、そこそこ深い場所で外に出る為には三十分程歩かねばならない。
ちょっと前までは、もっと浅い場所に陣取っていたんだけれど。そこも、薙ぎ払われたから。いや、うん……ここまでされると、俺達は師匠に嫌われているんじゃないかと考えてしまう。もしかしたら、最初から嫌われていてアニメ知識の為だけに連れ回されていたのでは?と。まあ、そんな不安をちょっと口にしたら一蹴されてしまったけれど。
師範代達からすれば、飼い主の気まぐれなて何時もの話なんだろうけどさ。そう、思いつつ秘密基地で最強のもふもふ達に囲まれ猫じゃらしを振る。いやー、癒やされますなぁw?というか、コレに付き合ってくれる使い魔さんが居るとか……普通に猫で、感無量だったw。
因みに、今朝のトーマは早朝から大慌てで『金縛りが!?』とか『身体が勝手に!?』と大騒ぎだった事を告げておこう。驚愕の表情で、騒ぐトーマを見送って俺は少し笑ってしまう。だって、前の日に自動訓練の話が出ていたのにソレを忘れて騒ぐんだもの。
そりゃ、大爆笑モノですわw。
そして、俺の隣で目を覚まし顔を青くして震える白亜に「サボり過ぎるとあんな風になるぞ?」と脅しておいた。つい、先程までは寝ぼけ眼でフラフラとこの騒ぎで起き出して来ただけだったのにな?トーマの状態を見て、目が覚めてしまった模様。ついでに、後衛魔導師(予定)の白亜にはトーマに憑いていたモノが視えてしまったらしい。
まあ、俺も見えたんだけど。アレは、そっち方面の素質と眼が無ければ視えないらしい。つまり、俺や白亜には魔眼系統の素質があるんだろう。もしくは、神(心)眼の資質か?しばらく、にゃんこモードの使い魔さん達と戯れていると《キィン!》と金属同士をぶつけ合ったみたいな高い音が鳴り響く。何ごとかと、辺りを見回していたら猫じゃらしにじゃれ付く使い魔さんが『メール来たよ』と教えてくれた。
そう言えば、そんな着信音にしていた事を思い出す。
慌てて、PCを起動させてアプリを開くと師匠からだった。
内容は…………『殺す』の一言のみ。何故!?
「ひぃ!?…………な、なんで……!?」
「ん?」「おや?」「ほよ?」「腕が……」
とりあえず、余りにも恐怖しか湧いてこなかったので周囲に居る者達とその恐怖を共有してみる。結果、俺達がにゃんこモードの使い魔達と遊んでいる様子を師範代の目を借りた師匠が覗き見てたらしくて……それで、先程のメールが送られて来たという事だった。羨ましかったのかな?
「とりあえず、再開……フゥリ、フリフリ……」
「俺の、重りが付いてて草生える……」
「筋トレかよww!ちな、俺のはハオルコン製……」
トーマが、ここに居るのは既に座学も鍛錬も終えているからである。サボりっ気が無ければ、こんなにも早く解放されるっていうのにコイツは本当にお馬鹿だなぁ?
「それって、オリハルコンから抽出された激重なヤツなんじゃ……てか、ソレ何キロあるん?」
「おう!普通の猫じゃらしサイズなのに、一トン以上あるらしいぜ?まあ、二トンも無いらしいけど……」
「重っwww。一トン以上って……そんな、洒落にならんモノを片手で普通に扱っているみたいですが……大丈夫なんですか?手、千切れません?」
「メッチャ重くて、手がヤバい事になってるぜ☆!!」
「うわぁ……メッチャ、良い笑顔や……」
いずれ、自分もその領域に足を踏み入れる事になるんだからそんなゲンナリした顔をせんでも良いだろう?とは思ったものの、コイツが俺の領域に届くにはどれだけかかるのだろうか?そう、考えたらこの猫じゃらしを持つのもずっと先かも知れない。まあ、頑張れ。師範代達に、シゴカれると良い。
「そう言えば、師匠と連絡が取れたんだよな?なら、なんで俺達を吹き飛ばしたとかわかるか?」
「単純に、瓦礫を消し飛ばしただけの様です」
「あー……」
そう言えば、身を隠す為に瓦礫のある方へある方へと移動したんだった。成る程……そりゃ、何度も薙ぎ払われる訳だ。
なら、こんな穴蔵からはおさらばして地上に出ようかな?等と、考えていたら師範代から待ったが掛かった。
「Masterのお言葉には、続きがあります。心して、耳を傾ける様に……先ず、《堕ち神》が発生しているそうです」
「……《堕ち神》?トーマが、ボッコボコにされた《堕ち神》ですか。それじゃ、トーマや白亜はキツイかもしれませんね?殺りあったら、まず勝てないなぁ……」
「なんで?なんで、俺を引き合いに出すの?」
「ネタよね?わかるわぁ〜。うふふ……」
こんなカッコウのネタ、出さずには居られないでしょ?
しかも、本人が目の前に居る上にこれほど弄り易い人物も早々居ないからな?状況的には、最高のシチュエーションだった。なので、《堕ち神》と聞けば何度でもトーマを引き合いに出す事にしている。それが嫌なら、《堕ち神》の一匹や二匹簡単に討ち取れる様になれば良い。そう言って、トーマが如何に雑魚であったかを語って聞かせた。
いやー、白亜も人が悪いので俺の茶番に難なく乗って来て楽しんでいる。
「というか、《堕ち神》くらい倒しなさいよ?」
「そう言えば、白亜は牽制くらいは出来るんだっけ?」
「そうね。決定打は打てないけど、足止めくらいはできるわよ?でも、色欲や暴虐くらいね……」
「暴虐?七つの大罪に、暴虐なんてあったか?」
「暴食の変わりらしいわよ?流石に、暴食してたからって《堕ち神》になんてならないもの」
「まあ、まあ、まあ。確かに、暴食じゃ何食ったし!?ってなりそうだもんなぁ?」
「だから、我慢を辞めたもしくは放棄した者に対しての言葉として暴虐と言ってるらしいわ」
なるほどね。確かに、暴食では《堕ち神》化しそうに無いもんな?どっちかって言うと、お腹がはち切れんばかりにまん丸と膨れ上がっているイメージしか湧かんわ。だから、傲慢や強欲に続く言葉として暴虐と付けた訳か。
「良く、そんな事知ってたな?」
「掲示板で聞いたの。ついでに、トーマの事と大悟の予想も書いておいたらその通りだと言われたわ」
ソレにより、師匠の天敵であるウォーティアさんがトーマの処遇にブチギレて施設を破壊。それにより、【鮮血の】さんが呼び戻されたとか何とか。いやぁ、ハチャメチャですね?
「というか、ウォーティアさんトーマを引き取る気でいたらしいわ。ソレを【始まりの魔法使い】が止めて、ウチの魔王様に引き取って貰える様に頭を下げたとかなんとか?」
「それは、知ってる。あの人、【始まりの魔法使い】の泣きどころだから年上キラーなトーマを近付けたくなかったらしい。つか、泣きどころが落とされてて草」
「落として無いです……」
師匠の天敵で無かったら、仲良くできていたと思うんだけど。余り、関わり合いになりたくない感じだったので師匠の弟子である俺等も遠巻きにしている。まあ、当人は後輩である俺達を猫可愛がりしているみたいなんだけどね?とはいえ、あの人に関わるとこっちまで駄目人間にされそうなので近付きたくは無かったりする。多分、《神殺し》に成り立てを前線に引き出すのは間違っていると思ってる人だと思う。
実際、その事で何度も師匠と口論になっているらしいからな?まあ、使い魔さん達から聞いた話だけで自分で見た話ではないんだけれど。心配性だなぁ?
「それから、兄様の差別化という言葉を意識して……聖王のゆりかごが、残っているそうです。何でも、軌道上に上がる前に引きずり落としたとかなんとか……」
「うわぁー、師匠がハチャメチャしてるー(棒)」
「今は、ミッドチルダの海に沈んでいるそうです」
しかも、海に沈めたんかい!つか、聖王のゆりかごってば軌道上に上がる事も出来なかったんだな?どうやったかまでは、わからないけど……ウチの師匠が、関係各所に迷惑を掛けた事だけは把握した。その為に、時空管理局で身柄を拘束されている事も容易に想像できる。
「……変な事に巻き込まれて居なきゃ良いけど」
昔、管理局のお偉いさんが不老不死になりたくてウチの師匠をイジメてたのを思い出した。まあ、アレだけ自由に暴れているのだから問題ないと思いたいけど。前例があると、どうしても……ねぇ?後は、転生者の動向とか気になる所。
「流石に、転生者程度に負けたりしないとは思うけど……あっちと、関わるなよ?」
「いやいやいや、流石に転生者程度には負けませんよ?何なら、簡単にあしらえる事を見せた方が良い?」
「だから、関わるなよって言ってるだろう?今回は、転生者と接触はしない。向こうが、こっちに近付いて来るならまだしも……こっちからは、一切接触すんなって言われてんだよ!わかれや(怒)!!」
「あ。やっぱ、そういう感じなんだ?何か、リリィちゃんのニュアンスから接触禁止なのかなぁって……」
「お前、また座学の時間が伸びるんじゃねぇか?」
「へ?……え、嘘だろう!?」
言って、トーマが師範代に顔を向けるととても良い笑顔が返って来た。ああ、あの顔は嘘なんだろうけど……トーマは、アレを本気だと思ったらしく凹んでいる。コイツは、ホントに腹芸のできない奴だな?この程度の思惑くらいは、読み取ってくれないとドンドン座学の時間が増えるだけだぞ?
とはいえ、俺等も最初は似た様なモノだったのでなんとも言えない。余り、素直に引っかかっていると師匠が出て来て引っ掛け問題で何度でも揚げ足を取って来るからな?ただ、師匠の玩具にされるくらいなら未だなんとかなるけど。使い魔さん達の玩具になると、二度と立ち上がれない程のダメージを負う事になるから気を付けねばならない。等と言っていても、既に玩具にされているトーマでは逃れ切れなさそうだった。南無……。それと同時に、師範代にトーマを弄り過ぎない様にアイコンタクトで釘を刺しておく。
―やり過ぎて、どうにかなっても知らないからな?
―心得ております。
全く、過ぎたるは師匠の悪戯心ってか?ソレが、使い魔さん達に伝播して悪戯好きの使い魔さんが誕生。結果、トーマの様な素直で真面目な被害者が増えるという悪循環。そして、心根が素直な奴が多ければ多い程その悪循環は拡大していくというオチだ。今日も、また一人新たな被害者が餌食になって行く。ああやって、あの人達の言葉を信じちゃうから玩具にされるんだ。俺は、直感で嘘かホントかがわかるので面白くないと師範代達から言い切られているから対象外となっている。まあ、それだけじゃ無いからねぇ?
「それにしても、良くあんなモノを海に沈めましたよね?」
「ええ。かなり、大きな剣をブッ刺したらしいですから…」
んんー!?今、聞こえてはイケない様な言葉が聞こえたぞ?何を刺したってぇ???それとも、俺の聞き間違いかなぁ?
「ええ?今、なんて?」
「ですから、Bビットに巨大な剣を装着させて勢いで刺したとのことです……」
「ちなみに、何を?どうやって?ブッ刺したんですか?」
「もちろん、巨大な剣を高速で飛んで差し込んだそうです」
「…………飛距離、足りたんだ?」
「いえ……虚数空間から、飛び出したそうです」
「いきなり、訳がわからないよぉー!?」
は?虚数空間から、飛び出して聖王のゆりかごに巨大な剣をブッ刺したぁ!?なんて、訳のわからない事を誰が信じるってぇ!?つか、そんな右斜め遥か彼方な方法。誰が思い付いたんだ!?って、一人しか居なかった!!つか、方法は!?
「ですから、Bビットに巨大な剣を装備させて虚数空間に潜行。フレールくんを目印に、潜水艦が浮上するかの様に聖王のゆりかごの土手っ腹に剣を刺したそうです。ええ、割りと簡単に刺さったそうですよ?」
「つまり、アレか?Bビットで、艦首攻撃をやらかしたと?そして、聖王のゆりかごにザックリ刺したと……」
また、中々にムチャな事をやらかしてくれたらしい。つか、虚数空間に潜行?虚数空間ってのは、魔法も科学も使えなく成る空間じゃなかったのかよ!?ああ、いや……ゼロの次元で、【鮮血の】さんが作ったモノが動いているから科学技術ならイケるのか?だとしても、潜水艦みたいに虚数空間へ潜行する事ができた?なら、何でもっと早く使わなかったのか意味がわからない。条件があった?いや、条件があったとしても師匠ならソレを無視して潜行する事ができるハズだ。
つか、師匠なら問題なく虚数空間で活動できますね?という事は、最初から虚数空間でも活動できたけど周囲に合わせてソレができない様に見せ掛けてた?いや、師匠の事だから忘れてたという可能性も無いにも非ずって所か?
「百歩譲って、虚数空間への潜行や浮上はわかりました。ですが、Bビットには何かを装備させれる様な設備は付いて無かったハズです。そのバックパックは、どこから持ち出されたモノでしょう?」
「兄様……兄様も、頭が硬いですね?Masterは、錬金術も錬成も習得されている方ですよ?ちょっと、大きな剣を作るくらい朝飯前です。どう、取り付けたかに関しては……作れるなら、Bビットに合わせて作れば良いじゃありませんか!」
「コイツも、頭おかしい事を言ってやがるぞクソがあぁ!」
「わかる。そのツッコミは、とても良くわかる!!」
「まさか、Bビットに合わせて作るとか……なにそれ!?」
「ウチの奴等は、右斜め遥か彼方の思考をしないとならない呪いでも受けてやがるのか!?ふざけやがって!!」
「良く、大悟がツッコミ間に合わないとか言ってたけど……確かに、間に合わないわ」
「頭抱えて、のたうち回る日も近そうだな?常識が……常識が……音を立てて、崩れていくわぁ……」
「しかも、芯の部分をハオルコンで作ったそうですよ?」
「上から、ブッ刺したんかい!!そら、海に沈んだまま上がって来んわ!!つか、聖王のゆりかごの出力でも飛べるか不明過ぎるだろ!?」
「アレって、高さ1センチ。幅5センチ、長さ10センチ程で10トンくらいになるんじゃなかったっけ?」
因みに、猫じゃらしはその内の高さ0.5ミリ。幅0.5ミリ、長さ10センチで作られているとのこと。それで、1トン以上だから10トンで間違いないらしい。しかし、今回は巨大な剣の芯にソレが使われているという事なのできっと1千トン以上が使われているのだと推測される。それくらい使われれば、聖王のゆりかごも浮上できなくて当たり前だ。
多分、今後二度と聖王のゆりかごが悪用される事はないと断言できるレベルで使い物にならないのだと思われる。
「残した意味よ……」
「第二、第三のヴィヴィオが出ない様にしたんだろうね?」
「しかも、ハルコンコーティング!100億年経っても錆びません!!というか、折れない欠けない錆びない超金属ですよ?凄くないですか!?」
「…………クソォ!!オリハルコンを分解するんじゃありません!!つか、どうしてそうなった!?」
「っていうか、折れない、曲がらない、切れないの売り文句って同時にクレームでもあるんだよね?」
「空間断裂で、切れますよ?」
「切る為に、空間をブッた切っている時点でおかしいって事に気が付けよ!!!つーか、そこまでしないと折れない、曲がらない、切れないってどんだけやねん!!!!!」
「どうどう、神崎さん。落ち着いて!!」
「血管キレるよ?っていうか、コレ、本来はトーマの役目だよね?常識人?」
「ハハハ。何言ってるんですか?この世に、常識なんて存在しないんですよ?知ってました?」
「「毒されてるうぅぅぅぅ!!??」」
まあ、妖精さんとかなりの期間共同生活していたから何かしら影響が出ているとは思っていたけれど。一番、影響を受けてはイケない部分が使い物にならなくなっていて草が生える。つか、トーマの目が死んだ魚の様に濁っているんですが!?何があった!?てか、大丈夫か!?思わず、白亜と共に心配してしまう程にトーマの目が死んでいた。
ちょ、夢も希望も失った様な目をしていらっしゃるんですが……妖精さんは、トーマに何をしたと言うのだろうか?
「元は、常識人だったんだよね?毒され切ってない!?」
「ここまで……ここまで、人の常識をブッ壊す様な存在なのか……妖精さんは。なんて、酷いんだ……」
俺や白亜も、師匠に常識的なナニカを耕されてはいるんだがここまで常識をブッ壊された上に臼で粉にされた人物も珍しい。三十年……三十年か。それだけあれば、人間だった頃の常識なんて海の藻屑に等しくなるか。抜かったわ……トーマの状態は、能力云々とかじゃなくて人間と人外との間で揺れる精神系の異常なナニカだったって訳だ。しかし、そんなモノ気にしたって何の意味も価値も無いんだぜ?だって、俺達はもう人間では無いんだから。今更、そんなモンで揺れたって人間に戻れる訳でも無い。さっさと、自覚して人間だった頃の執着を投げ捨てるしか無いんだ。ぶっちゃけ、精神的なそれかしは俺には門外漢なので手の出しようが無い。
「とりあえず、ウチの師匠に常識は通用しないって事を知っていればOK。その行動も、言動も俺達の知覚の外にあるんだ。理解しようとするな!感じるんだ!!」
「ちょ、それは、酷い……」
だから、こうやって全ての理解を放棄する様に促す事しかできない。つか、大真面目に理解しようとすんじゃねぇよ!!
そんなモン、理解した所で何の意味も価値も無いんだから身体全部で受け止めるしか無いんだよ。そう、体当たりするみたいに全部受け止めて受け入れるだけだ。
「良いんだよ。それで、頭で理解しようとするだけ無駄だ。あんな怪物共なんざ、理解した所で意味も価値も無い。ただ受け止めて、受け入れるだけで良いんだよ。それ以上の事をしても、何の見返りも無いんだぜ?ただ、受け入れる。ソレだけだ。それだけで、だいぶ楽になるから……」
「……………………」
「お前は、大真面目に考え過ぎているんだよ。誰かに言われたのか?理解して、受け入れてくれって?そうじゃないなら、そのまんまを受け入れて流すんだ!!」
「流すってなんだ!?流すって!?」
「あんまり直視してると、SAN値が削れちゃうぞぉ?」
「アレは、クトゥルフかナニカなのか!?」
似た様なモノさ。でも、口にはしない。
ただ、トーマの質問に笑って誤魔化すだけだ。
アレは、考えちゃ駄目なんだ。身体全部で感じて、受け止めて受け入れるだけの存在なんだ。
そう、ハプシエルを受け入れる様なモノさ。
多分、やれば出来る!……ハズ。きっと、もしかしたら、メイビー……。
「は、はは、は、ハプシエルみたいなモノかな?」
「は、はは、は、ハプシエルっすか?」
見た事、あるよね?そう、あのハプシエルだ。今は、SAOモドキ世界で秩序の番人となっているハプシエルだ。本人は、秩序よりも混沌を司っていそうだけれど。今は、秩序の番人だ。転生者共の暴走を抑えているんだから間違いない。
「受け入れられません。受け入れたら、ハードゲイになってしまいます。俺、男とイチャイチャするのはちょっと……」
「大丈夫。一度、受け入れてしまえば筋肉が大好きで禿げ頭のマッチョがわんさかと湧いて出て来るから!!」
「止めろ!そんな、ムッサイ光景を思い起こさせるんじゃねぇ!!つか、コイツはそんなムッサイ光景とは無縁そうだけどな?むしろ、熟女に食われる的な?」
「そう言えば、一人だけ違う世界の住人だったわね……」
「そうそう。何故か、年上の女性に人気なんだよなぁ……」
「別に、慰めなくても良くね?」
「言われてみれば、なんで俺ってばコイツを慰めようなんて考えていたんだろう……洗脳波か!?」
「洗脳って……転生者の《魅了》じゃあるまいし。いや、でも、もしかしたら……?」
白亜が、いつも以上にキレッキレの茶番を演じている。何処となく、本気で蔑んでいる様にも見えるけど……気の所為だ。何故なら、俺は茶番を演じているつもりだからな!?
だから、白亜に視線を向ければ直ぐに目が合うしその目には茶番だとシッカリ書いてある。だけど、蔑む様子は迫真に迫っているし声音も本気の感じがするんだが……演技だよな?途中から、演技だけど本気でやってる訳じゃないよな?
別に、本気でやるのは良いけど茶番は茶番だから大丈夫なんだぜ?己に演技だと言い聞かせて、本心は蔑んでいるとかはアカンからな?それ、ただの嫌がらせだから!!
「レベルアップした?」
「もちろん!ストーカーに追い回されてる時の事をイメージしてやってるよ?だからって、トーマを蔑んではいないかな?私が蔑むのは、外見だけ見て追い回して来るゴミだからwww」
まあ、それもまたちょっとおかしな話だけれど。
でも、トーマに何かしらの含みが無いのなら全然問題は無いので演技に磨きがかかったと思う事にした。とはいえ、俺の感想なだけであって本当の所はわからないんだけどね?
ともあれ、この世界軸が他の世界軸と異なる事は理解した。
ちょっと、予想外な異なり方ではあったけれど。一応、違う所があるんだから十分に差別化……出来てるかなぁ?
ちょっと、誰かメインキャラ殺して差別化してみようか?
とりあえず、ハオルコンの重さに関して…神崎の計算は、間違っています。1千トンくらいじゃありません。ゼロが4つ程、たりてないです。要は、1千【万】トンですね!
ハオルコンの重さは、ある程度の大きさになると乗で増えます。ハルコンが、ウブ毛の重さならハオルコンは一定量で乗算される特殊金属になります。
ハルコンより柔らかく、加工がしやすい為に別の金属と混ぜて使うモノですが…ハルコンが、他を受け付けないのに対して何とでも混ざるので重さを稼ぎたい時に使われる金属となります。
因みに、ハルコンとハオルコンは作者のオリジナル金属になりますので悪しからず。似た様な名前の金属があっても特色が異なりますのでご理解下さい。兎に角、軽くて丈夫な金属と重くて扱い易い金属が欲しかったんや……。
まあ、そんなモンを上から押さえ付ける様に刺したんだ…ミッドチルダの海が干上がらない限りは聖王のゆりかごが上がって来る事もない。突入部隊の脱出は原作よりも難易度アップ間違いなしwww。なのはさんとはやては、メッチャ苦労したんだろうなぁ?それを助けに行った二人もw。
水圧と魔力封じのダブルパンチで、メッチャ苦労して進んでる姿が目に浮かぶww。当人も、突入しているとは思うけど…原作ブッ壊して海に沈めた双夜がどれだけの始末書を書いたのかもわからん。いや、むしろ管理局に入隊している訳がないから無料奉しでガッツリ働かされていそうだwww。まあ、そんな相手を捕まえて実験とかに参加させられる訳もないので上層部の頭が悪い人達は指を咥えて見てるだけなんだろうな?ハハハ、ざまぁwww。
艦首攻撃好きですね?→オリジナルジェネレーションのせいですねwww。クロガネ、突撃いぃぃぃ!!コレだけは、スキップしない!!艦首攻撃はロマンがある。
初めて見たのは、ゼノサーガ?だったかな?重武装艦デュランダルっていう戦艦が突撃からの白兵戦やってたんだけど。白兵戦は、ミリタリー系の醍醐味ですよねwww。最終的に人力で戦う物語は、大人気作品の要とも言えます。
まあ、艦隊戦だけでも十分なモノは十分だけど、ねぇ?
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。