絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
「……この世界軸の転生者ってどのくらい居るんですか?」
「また、唐突ですね?兄様。しかも、転生者の数ですか…」
「内輪の事で、ゴタ付いていたからな。忘れない内に聞いておこうと思って……で?何人居るんだ?」
「そうですね……転生者が、数十人程。仮設転生者が、数百人。未覚醒転生者が、数百人と言った感じですか?」
師範代の言う『転生者』が、神様転生で魔法少女の世界に転生した奴等の事。『仮設転生者』が、一度は地獄に落ちたけれど地獄の拡張で一時避難させられている転生者の事。『未覚醒転生者』は、普通に死んで転生した人達の事だ。こっちは、生前の記憶を取り戻している者が少ないので頭数には数えないんだけれど。何故、そんなモノまで教えて来るのか……覚醒した奴が居る?
しかも、数十人単位で?
「未覚醒転生者の数は?」
「そんなモノ、数える気にもなりませんよ?」
「OK。記憶を覚醒させた未覚醒転生者が数百人いるんだな?なら、地球とミッドチルダだけで良いよ」
「人種は、混合で地球側に数千人。ミッドチルダには、数万人と言った所でしょうか?どうも、ファンタジーに憧れる者が多い様で……魔法に釣られたのではないかと……」
わかる。それ、すっごくわかる。俺も、記憶とかの持ち越しが無かったとしても魔法のある世界に転生したいと願っていた。だから、ミッドチルダに未覚醒転生者が多く傾いてしまうのはとても良くわかってしまう心理だ。
ただ、彼らの記憶が戻らないのは生前の記憶の洗浄がちゃんとしてあるからだろう。最近は、生前の記憶の洗い残しとかが割りと多いって師範代が言ってたから覚醒してない人達の記憶はほぼ完全に生前を洗い流されているという事だ。ちゃんと、仕事をこなす良い担当者に当たったのだろう。因みに、担当者には当たりハズレがある。
適当な仕事をされると、勘違いした馬鹿が現れるので止めて欲しいんだけど……減らないそうだ。
それでも、数万人分の魂はちゃんと洗い流されているんだから良しとする。それが、未覚醒転生者にとって良い事なのか悪い事なのかは……知らんけど。生前の記憶は、生前に置いて行った方が生き易いのは間違いないからな。
「……じゃ、勘違いしてる馬鹿は何人居るの?というか、ここが魔法少女の世界だって気が付いている奴は?」
「ここが、『魔法少女』の世界だと気が付いているのは二割程。その内、勘違いしている者が一部といった感じでしょうか?半数以上は、気が付いていても格闘が嫌だとか面倒臭いとか言って後方支援か仕事にしようとする者も少ない様子」
「あーあ、魔法は趣味!と断言する輩が多いのね?」
「はい。リンカーコアを鍛えはするものの、管理局に入隊しようとする者は多くありません。安泰は安泰なんでしょうけど、原作に巻き込まれたく無い者が多くいる様です」
「まあ、魔法戦記になるとガチで死ぬ可能性が高くなるからなぁ?しかも、望んでもないのに変なウイルスに感染する可能性もあるから遠ざけたい気持ちもわからないでもない」
特に、『Force』なんかには参戦したくないんだろう。
アレは、誰が主人公であるかがハッキリしているからな。例え、交代できたとしても適合できるかもわからないだろうし……下手をすれば、ただの肉塊になる結末しか無い。これまでの原作であれば、多少の下手を打っても生き延びていられたけど。『Force』だけは、生き延びる事が出来ないというイメージが強いから楽観視できる根拠が無ければ関わろうとしないと思われる。となれば、ヴィヴィオ達の方に参加するのが最短ルートなんだろうけど?今回は、怠け者が多い様だ。
「全員が、勘違い系の自称主人公にはなれんだろうな?」
「格闘家は、ストイックさが求められますから……中々、足を踏み入れられないんでしょう」
「お?トーマじゃん。鍛錬の時間は、終わったのかい?」
「白々しい。ここに来た時点で、終わった事くらいわかるだろう?てか、俺の鍛錬はオートなんだから……」
「ハハハ。それは、お前がサボるからそうなったんだろ?」
「だからって、こんな……いや、何を言っても自業自得としか返って来ないか……はぁあああぁぁぁぁ」
また、長いため息を吐きやがるなぁ?自業自得の癖に、不当な扱いだとでも思ってるんだろう。しかし、彼の場合はそうも言ってられないから強制的に鍛錬させるしかない。
何故なら、コイツにはもう行くべき場所が存在しないから。
組織に戻る事も、死ぬ事も出来ない事が確定している。
例え、師匠に殺されたとしても魂は封印されて《旧・神族》との戦いが終わった後でしか開放されないとのこと。それならば、ただ封印されるよりも肉体を持った状態で生き続けた方がコイツには良いだろうと鍛える事になったらしい。師匠の元であれば、今の様に強制的な鍛錬が可能だから彼はこちらへ預けられたという事だった。
詰まる所、裏取引があったんだよ。師匠と組織の間で。
【始まりの魔法使い】の元に居ても、潰されるだけだからセイビアさんの元を経由して師匠に預けられたという事だった。その為に、廻り巡ったややっこしいルートで彼はあっちこっちへと所属を変えられて師匠の元へ。そうでもしないと、【始まりの魔法使い】から引き離す事が出来なかったそうだ。言っても、組織の最高幹部だからな?あの人は。どれだけ、残念な存在でもその権限は最高レベルなので彼には手柄を立てさせる訳に行かなかったそうだ。
ここで、下手にやる気を出されて手柄を立てられては面倒臭い事になっていた模様。なので、案内役がセイビアさんに回って来た辺りで彼には《怠け者の【呪い】》が掛けられてサボり癖を付けたとのこと。無断で行われた事ではあるが、所属を【始まりの魔法使い】から引き離す為にはこの手しか使えなかったと師範代から聞いた。その話しが出た時点で、彼の扱いが組織所属から如月双夜が率いる異端者所属に変わったという。つか、俺達の元に来ても直ぐには所属を変えられなかったという事にゾッとしたわ。
ソレの理由を師範代に聞くと、最後の最後まで【始まりの魔法使い】が放してくれなかったと言うんだから恐怖しか感じない。そこまでして、師匠に首輪を付けたかったのかと思うと本気でゾッとしたわ!!余程、師匠を自分の手元に置いておきたいらしい。
「本当に、切り離せているんですか?」
「大丈夫です。セイビア様は、ヤルと言えばヤル方ですので問題ありません。それでなくても、あの方の人脈は最強ですから【始まりの魔法使い】も頷かざるを得ません」
「なら、信じるけど……再転生でも、切り離せない所属って怖い……つか、ホントにアレで早まったのかよ!?」
「ウム。おおよそ、百年分は早まったと思うぞ?兄様」
「マジかよ。所属変えに、百三十年も掛かるのかよ!?」
「普通は、掛からぬよ。しかし、アレの執着は本当に恐ろしいモノがあったからの?中々、放してくれなんだ……」
「で?トーマに掛けられた【呪い】は解けたのか?」
「ウム。主様の【クレッセント・ノヴァ】でちゃんと解けたの(笑)。それまでの柵も、共に……」
「アレは、どえらいもんでした……つか、一週間程の記憶が無いんだが……本当に残ってないのか?」
「「「……………………」」」
それは、一切残していない。それは、師範代達も白亜も合意の上なのでその間の記録は本当に無い。つか、残ってたらトーマの精神が持たないと判断した。てか、アレは残してはイケないモノだ。白亜も、涙ながらに訴えて来たからな?いやー、うん。俺の口からも、語れない程にどえらい時間だったとだけ言っておこう。つーか、俺達も精神的なダメージが蓄積される時間だったよ。トーマの良い子ちゃんモードは、本気で俺達も精神的に死にかけた時間だったからな?
「もう、俺のHPはゼロになりました……」
「私のHPも、ゼロとしか言い様がありません……」
「フフフ……まさか、あそこまでとはの?地獄であった」
「どんな反応やねん!?つか、ホントに何があった!?」
「トーマが、良い子ちゃんになってたんだよ……」
そう言いながら、居間に入って来たのは白亜で少しゲンナリとしていた。その気持ちは、とても良くわかる。俺も、『良い子ちゃん』が言葉の意味だけで捉えていたから本当に体験して良くわかった。アレは、鬼畜の所業だ。
ソレをやった人は、直ぐに居なくなったのでソレ以降の事は俺達しか知らない。しかし、『良い子ちゃん』があれ程精神的に来るモノだとは思いもしなかった。もう、二度と預かりたくもない!!
「兎に角、この話は忘れてしまうのが吉だ!!」
衝撃が強過ぎて、当分は忘れられないけれど。だがしかし、トーマの名誉の為にアレは記憶から投げ捨てなければ成らない記憶だ。かつて、白亜がそうなった時も俺達は纏めて屠られた。自分達が、如何に汚れた存在であるかを自覚させて純真な言動で焼かれる恐怖を知ると良い。
蔑みも、嘲笑もない超純真な微笑みでこちらの言動を拾う白亜は恐怖の対象でしかない。俺達は、何度も彼女の純真さに焼かれたモノだ。
「俺の場合は、白亜がソレで経験があったからなぁ?」
「耐性が、と言わない辺りが好感が持てます」
「もし、耐性が等と言われとったら殺しておったわ(笑)」
「フッ。そんな耐性があるなら、俺も欲しいわ!!」
そんな、耐性なんてモノがあったなら何が何でも取りに行っているよ。それこそ、ありとあらゆる手段を用いて、ね?
つか、《純真耐性》とか《無垢耐性》とかがあるなら心の平穏の為に全振りしたい。なんて言っても、そんな耐性得られるモノでもないからなぁ?諦めざるを得なかった。
「セイビアさんなら、無神経で吹き飛ばすんでしょうけど」
もしくは、師匠が持ち前の鈍感?さでスルーするんだろうけど。俺達には、そんなスルー力が備わってないので面と向かって受け止めてしまっては浄化され掛けている。
大抵の事なら、流せる自信があるんだけれど。白亜は、幼馴染みで俺達が手塩に掛けて育てた存在なので手心を加えてしまう。ま、それなりには手を焼かされた奴だから擬似的な親心が芽生えてしまっているんだろうな?
最悪、ある程度の困り事くらいなら手を貸しても良いと思えるくらいには身内扱いだ。流石に、多額の借金とかは支払ってはやれないけれど。それでも、己の時間を割いて協力してやる程度には身内だ。
「まあ、今なら多少の金銭もなんとかしてやれるけど……」
ただし、組織で使われる貨幣は無理だけれど。
【界】内で使われる金銭なら、俺のスキルで幾らでも増やしたい放題だ。でも、師匠は増やしてたんだよなぁ?
あの、超実力主義の中で……アレも、スキルの影響だったのだろうか?
「とりあえず、トーマの記憶が無いのなら思い出さない方が良いって事だよ。下手に思い出すと、心が折れるからオススメはしない。俺達だって、心折れる日々だったんだぜ?なのに、お前が折れないなんて保証……どこにあると?」
「ウグッ……確かに、ちょっと怖くなった……」
「まあ、でも……そんなに知りたいのなら、保証はしないけど教えてやっても良い。さあ、どうする?」
「…………考える時間を下さい……」
「良いだろう。存分に考えると良い……」
疑り深い奴には、こうやって譲歩しつつ本人に考えさせるのが一番効果的だ。俺はというと、彼が考えを巡らせている間……ただ、笑顔で過ごしているだけで良い。それだけで、深読みした彼の方が引いてくれるだろう。
例え、聞きたいと願われても安全を保証しない事を盾にゴリ押せば良い。『本当に良いんだな?』とか、『心構えは十分か!?』とか言って煙に巻いてやれば大抵の事は聞かれない。それでも、聞きたいと言うのなら嬉々として教えてやるだけだけどw。
だって、俺は彼が忘れてしまった時間を語った所でダメージなんて発生しない。それで、一番苦しむのは間違いなく彼のみだ。なので、聞くも良し…聞かれずとも良しなお気楽語り部をして見せよう。さあ、どうするんだい?
「……………………」
「んん?どうしたんだい?早く、答えを聞かせてくれよw」
「くっ……どっちだ!?聞いた方が良いのか……うぅ……」
「俺は、どっちでも良いぞ?」
痛くも無ければ、精神的なダメージも無い。
コレは、トーマの心の安寧を求める選択肢であって周囲にダメージを与える話では無いのだから。なので、問われても全然問題ない。
それでも、敢えて答えを出すとするなら『聞かない』が正解だ。何せ、一切の記録が存在しないのだから捏造したい放題のやりたい放題ができる。要は、語り部の好き放題に話ができるのだ。本人の心の安寧を願うのなら、ここは聞かない方が正解だったりする。ま、これも一種の危機感知能力を鍛える為の方法だな。さて、トーマはコレを回避できるかな?
「…………うぅ……き、聞かないっ!!」
「んーんー?良いのかい?その回答で?」
「良い、聞かない事にするっ!!」
「理由を聞いても?」
「…………理由なんて無い。ただ、聞かない事にした!!」
「…………はぁ。適当な話だな……でも、ま、聞かなくて正解だな。なんせ、記録が存在しないんだ。語り部の捏造話を聞きたいのなら『聞く』でも良かったんだぜ?」
「ハッ!!そ、そうだった!記録が、存在しないんだった!危ねぇ!!嘘八百を聞かされる所だった!!」
漸く、この選択肢の主旨を理解したのかアホが慌て始める。てか、遅えよ!気が付くのが。なんで、自分の事なのに俺の発した言葉をちゃんと理解しない!?大丈夫?良い医者を紹介しようか?例えば、脳神経外科とか(笑)。
まあ、頭を吹き飛ばされる毎日を過ごしていたら必要の無い事かも知れないけど。ああ。いや、だから必要なのか(笑)。
「こういう判断が出来ない時点でアウトなんじゃがの?」
「もしや、コレも【呪い】の影響なのでは!?」
「確か、トーマに掛けられてたのって利用価値が無くなる呪いだったんだよね?なら、この鈍さも頷けるわ……」
「てか、アイツ……呪われてたわけ?」
「そうそう、評価値を最低にする呪いだって!」
ん?ゲ、いつの間にか妖精さんが俺達の会話に参加されている。コレって、ヤバいんじゃぁ!?あ、や、師範代ならそれくらいわかっているだろうから大丈夫……なんだろうか!?
「ふーん。それ、誰が掛けたヤツさ?」
「「「「セイビア(さん)」」」」
「…………アイツかぁ……能力の全般を下げるデバフね?それなら、わかる気がするわ。てか、それを私に喋るって事はもう答えても良いって判断なワケ?」
そうそう、妖精さんはどちらかというと敵側の所属だったっけ?いや、妖精さんは【始まりの魔法使い】とは異なる所属だった様な気がする。詳しくは、覚えてないけれど。
「そうですね。今更、あの方が何を言った所で所属を戻す事はできませんし、戻す気も無いと判断しております」
「そう。じゃ、私がソレを上司に話すと言っても?」
「問題ないの。そもそも、セイビアが関わっておる案件じゃぞ?彼奴が、そんなヘマをしておると思うか?」
「してても、全力でフォローが入ってるわね!断言しても良いわ。あの過保護なサワディが、首を突っ込んで無いなんてありえない!ヘマは、既に回収されていると見るべきね!」
そう言って、妖精さんは苦虫を噛み潰した様な顔をその小さな手で覆って呻く。余程、セイビアさんのバックにはとんでもない過保護な人が隠れ潜んでいるらしく妖精さんも師範代も疲れた様に長い溜息を吐き出した。サワディ……どっかで聞いたと思えば、生前のCMでトイレの消臭剤映像がチラホラ。そう言えば、アレも『サワデー』という名前だったな?
ハハハ、全然知らない人でした(笑)。
つか、一緒にしたらセイビアさんにプチッと殺される予感がする。口は、災の元とも言うしここは押し黙って気配を消す場面だ。白亜も、それがわかっているのか口元を押さえて気配を消していた。しかし、もう一人ソレを知ってる人物がががが……止せば良いのに、『トイレの消臭剤か!』とか言い出す始末。馬鹿は、死んでも治らないと良く言うがコイツも治らない分類の奴だよな!
とりあえず、巻き込まれない様にせねば!!
そそくさと、白亜と共に逃げ出した。
背後から、悲鳴の様な声が聞こえて来るが無視して走り逃げる。奴は、言ってはならない事を言った。それと同時に、空間が歪む気配。それは、誰が考えるまでもなくあの人の来訪を告げる気配だった。そして、馬鹿はあの人に捕まって今はO☆SI☆O☆KIを受けている。いやぁ~、不用意な発言はヤバい人達の召喚に繋がるので止めた方が良いぞ?とはいえ、俺等もそういう事に繋がるので沈黙は美徳とばかりに口を塞いでいる。そそくさと、自室に逃げ込んで白亜と共に端末を起動した。そして、今あった事を掲示板に書き込むのだ。その行動は、正に2チャネラーの如し。
「いや~、恐い怖い。あんな事、恐ろしくて口にも出来ないというのにトーマってば☆www」
「例え、気が付いても口にしなければデスる事も無いというのに……アイツこそ、最高のおバカさんなんじゃ……」
「さあ?それはわからんが、今外に出るのは下策。潜まねば……これぞ、隠密行動と言うモノよ……」
「隠密行動。気配を殺して、密やかに隠れ潜む……だよね?あれ?でも、それじゃぁ『行動』はどこいった!?」
「隠密だけなら、それで合ってるが隠密行動は他人に気が付かれない様に密かに行動する事を意味する」
「成る程。トーマは、出来てなかったけれど……」
「世界軸が違うからって、堂々と活動する馬鹿だったからな?普通に、アレだけの魔力を動かしておいて隠密も糞もあるかってんだべらぼーめっ!!」
「貴方は、どこの江戸っ子さんですか?」
「へっ!こちとら、《神殺し》の江戸っ子でぇい!!」
「…………組織に、そんな江戸があるの?」
「あるよ?多分……俺は、平安京を見た事があるとだけ言っておく」
「え!?マジで!?嘘やろ!?」
フッ……嘘では無いのだ。まあ、そこに迷い込んだのは俺だったけど。見事なまでに、どこぞの平安京を再現させた場所があったのである。つか、俺も最初は目を疑ったから!!
「一瞬、タイムスリップしたかと思ったが……普通に、獣人は居るし貨車を引いているのが小型の竜だったからなぁ?」
「あ、それは……確かに、タイムスリップではありませんわ(笑)。てか、そんな面白そうな所があったんだ?」
「おうよ!メッチャ、広い場所だったぜ?多分、一分の一スケールな平安京だったんじゃねぇか?」
「パノラマか!?でも、ちょっと見てみたい気もする」
「多分、探せば江戸の再現もあるんじゃねぇか?」
「良いねぇ〜。探検だ!!と言っても、いつ彼処に行けるかは不明www それに、そういう場所は基本的に立ち入り禁止なんだぜ?」
「…………立ち入り禁止だったの?」
「いや、テーマパークになってたかな?」
「それは、きっと観光課のテーマパークですね」
「「ひぃ!?って、師範代!?」」
「驚かせた様で、申し訳ありません。兄様。白亜様も……」
「つか、組織に観光課なんて部署があるんですか!?」
「ありますよ?外部からの収益は、必須事項なのでそういう課はそれなりにあります」
マジか……普通に、外部からの収益としてテーマパーク運営があるんだ。組織、なんて恐ろしい子!!と言いたいが、あの組織程不明瞭なモノも存在しないだろう。
つか、どうやって組織としての体裁を保っているのやら。
一番の不明瞭が、資金繰りだって言うんだから訳がわからない。師匠は、武器を売る死の商人だとか言ってたけれど。どう見ても、それだけでアレだけのモノを維持している様には見えない。
そりゃ、物資を天地創造系の能力に頼っているとか言ってたけど。それだけで、太陽系レベルの施設を維持出来るとは思えない。つか、普通に惑星単位の施設が見える範囲にポコポコ存在してたらその内訳とか知りたくなるからな!?
それに加えて、どう見ても同型艦を売り払っているんだから戦力が拮抗して《旧・神族》との戦いも泥沼になってなきゃおかしい。なのに、優位性を保ってるってどういう事!?
そして、何より頭おかしいのは組織の施設内に外部の者を引き込んで遊ばせているっていう一点に限る。スパイが潜り込むとか、思わねぇの!?機密が、ダダ漏れじゃん。そう考えて、掲示板に素直な疑問を書き込むと……。
「は?…………マジで!?」
「うわぁ……超、度胸あるよね……」
【ワ ザ と ♡】と返って来た。
この組織、恐い。
『Force』は、主人公に成り代わりたくても成れずに死ぬ確率の方が高い。あんな、肉の塊になりたくない奴等はまず関わり合いになろうとすらしないだろうと作者は考える。
例え、頭がお花畑系転生者だったとしても……まあ、まずあの肉の塊になっているだろうし適合なんてしてないんじゃないかなぁ?適合率を神様特典で最大までしていても、最悪無茶をしたら肉の塊一直線だろう?ぶっちゃけ、リスクを考えると余り入れ替わりたくない主人公だよな!?
そして、この物語では先ず間違いなく肉の塊になります。
そんなん、誰が成りたいと?それなら、普通に転生してヴィヴィオ達に突撃してた方が健全だと思われ。
トーマは、【クレッセント・ノヴァ】により良い子ちゃんになりました。以下略。相対しなければ、浄化される事は無い!!そう、対面しなけりゃ良いんだよ!!それでも、お世話はしなければならないので担当者が無垢なトーマによって撃沈されたとだけ言っておこう。誰だ!?【クレッセント・ノヴァ】を十字架天使の弓矢と同格にしようなんて言った奴は!?とんでもない事になっているじゃないか!!
組織関連。組織が、死の商人だという事について。
数ランク型落ちした、古い技術の戦艦を量産して最新型と言って売り捌くのが組織の常套手段。まあ、量産型としては最新型なので嘘は言ってない。なので、戦力の拮抗なんて起きないし、艦隊戦において負ける訳がないから大丈夫。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。