絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
???:
ファイナルリミッター、開放!!
ディ バ イ ン バスタアアアァァァー!!!!
なんて、無かった。
はい、みなさんこんにちは。
第四十分隊の使い魔、FINALです。
現在、ジェイル・スカリエッティ事件の真っ只中。聖王のゆりかご戦を配信しております。
ま、聖王のゆりかご戦と言っても我らが主様が介入しているので正規の戦いではありませんけど。それはもう、ガッツリ!!ガッツリ、介入しております。ええ、情けも容赦も無くガッツリヤバいモノが三体もミッドチルダで暴れておりますよ?
何時かの、どこかで得た闇の書からどうやってなのか三体もの暴走ナハトヴァールが地上で大暴れ中!お陰様で、管理局側もジェイル・スカリエッティ側も大混乱しておられます。
どう、表現したら良いのか……兎に角、どこもかしこも大混乱の中で目の前の敵を排除しようとして我らと主様の強襲撹乱にて訳ワカメ?状態。
戦闘機人も局員も、何がなんだかわからないまま暴走ナハトヴァールと我らに介入されて何が敵で何が味方なのかわからないなんて状況に陥れられてます。多分、今の状況をシッカリ把握しているのなんて我々くらいじゃないですか?
因みに、何でこんな事をやらかしているかと言うと……何でですかねぇ?とりあえず、主様がやり始めた事なので理由は不明ですが、戦況だけはちゃんと把握しております。
ただし、指示が届いていてフレールくんが状況を逐一報告してくれているので辛うじてわかっているって程度です。
フレールくんが居なかったら、我々も混乱しながらあっちこっちを強襲していたかも知れませんね?
一応、わかっている戦闘の中心部は三つ。
一つ目は、聖王のゆりかご周辺で主人公達と局員を相手にしている暴走ナハトヴァールが一体。
二つ目は、地上管理局の真ん前でガジェットと戦闘機人を相手に暴れている暴走ナハトヴァールが一体。
そして、三つ目が転生者の集団を相手に周囲の物質を取り込んで巨大化しつつある暴走ナハトヴァールでしょうか?この転生者の集団は、この機会に好きなキャラクターを拉致って性欲のはけ口にしようとしている犯罪者集団です。早い者勝ちとか言ってましたが、現在は暴走ナハトヴァールによって聖王のゆりかご周辺にすら近付けない状況が続いています。
そのうち、ジレにジレた馬鹿猿が強行突破するかも知れませんけど。それまでは、我々と暴走ナハトヴァールが相手をする事になっています。というか、何人かが既に強行突破して聖王のゆりかごに向かっていますが……そっちでは、聖王のゆりかごに取り付いた侵食暴走中のナハトヴァールが侵食を開始。中に居る戦闘機人が、超慌てているけど……もう、どうにもなりませんね。
そのまま、飲み込まれるか聖王のゆりかごから逃げ出すかして下さい。そして、聖王のゆりかごに突入した機動六課と外から周辺の局員を指揮している総隊長が侵食する暴走ナハトヴァールを見て慌てている。
ぶっちゃけ、暴走ナハトヴァールは聖王のゆりかごの駆動炉と船体の3分の2を取り込んだら残りを切り離し地上へ落下する様に設定されているんです。その際、残ったゆりかごの一部は先端…つまりは、ヴィヴィオが居る『王の間』がある部分。言うまでもないけど、その部分も重力に従って落ちると思われる。
だから、高町なのはが間に合わなければ第四十二分隊が受け止めて第四十一分隊の回収班が突入する事になっていた。
因みに、我ら第四十分隊は外に居る機動六課総隊長八神はやての足止めが主な任務だ。内部に突入しようとする彼女を足止めして……リインフォース・ツヴァイが合流したら、暴走ナハトヴァールを追い掛ける様にと言われている。
その際、何かを問われたら正直に言って良いと命じられているので相手の混乱を誘う為、馬鹿正直に足止めがメインだと言ってみようと思ってます。ま、言えるかどうかは別として侵食される聖王のゆりかごを眺めていたら中から戦闘機人数人と突入していた局員と夜天の守護騎士が逃げ出して来ました。そうですよね……中央にある駆動炉付近は、最も早く侵食された区画ですからチミっ子騎士でも堪らず逃げちゃいますよねぇ?(中が、どうなっていたかは不明)
先に、チミっ子騎士が総隊長と合流しちゃったんですけど?
足止め、更に大変になっちゃった様な気がします。そんな事を考えていたら、計画通り暴走ナハトヴァールが聖王のゆりかごの3分の2を侵食し吸収して地上へ移動を始めた。
当然、推進力を失った先端は重力に従い落ちて行く。
ま、途中で第四十二分隊の《グラビディ・ネット》で空間固定されちゃったけど。そこへ、第四十一分隊の使い魔がワラワラと出現して来てチミっ子騎士がハンマーを振り回して突撃。あーはいはい!我々の出番ですね?とりあえず、広報の私を抜いた脳筋共がチミっ子騎士の邪魔をしに行って第一分隊は聖王のゆりかご(先端)へと突入して行った。
新手の出現に、チミっ子騎士と夜天の主が交戦開始。
混乱の中、我々がどこの部隊なのかを問われたので脳筋の一人が闇の書を手にした主様の部隊である事をバラしちゃったw。それに、激高する形でチミっ子騎士がガチギレして暴れ出すけど我々の敵では無いので軽くあしらわれる。
「なんで、こんな事するんや!?」
「「「知らん!!」」」
夜天の主の疑問に、うっかり即レスを返してしまった脳筋共が少し動揺しているけど。実際問題、なんでこんな遠回りをしているのか我々も主様もわかってなかったりする。
敢えて言うならば、その場のノリと勢いでやっちゃっただけの悪ノリだったりするのだが……俗に、悪戯心を刺激されたとも言う。
流石の機動六課総隊長も、我々の返答に動揺している様子が伺えた。わかります!その気持ち。でも、文句は我らが主様にお願いします。だって、主様が我々に『悪戯心』を与えなければこんな遠回りもややっこしくなる事も無かったのですから。ま、当人もやらかしているので同類なんですけどね?
そんな感じで、八神はやての相手をしていたら慌てた様子の第四十一分隊が聖王のゆりかご(先端)から次々に出て来ました。なんだろう?と眺めていたら、ヴィヴィオを抱えた高町なのはが聖王のゆりかご(先端)から現れたじゃないですか!
あ!!成る程、成る程……ゆりかごの機能が、停止しちゃってましたか!!本来なら、取り込まれているはずのヴィヴィオもゆりかごが機能停止状態になってしまったが故に取り込まれず……高町なのはは、王の間に行っただけでヴィヴィオを取り返せたんですね?
そして、戻る途中でヴィヴィオ回収班の第四十一分隊と遭遇して……追い立てた?いや、そう言えば高町なのはとヴィヴィオの扱いに関して何も言われていませんでしたねぇ?
だから、第四十一分隊は『逃げる』を選択したのかな?って事は……未だ、リインフォース・ツヴァイが合流していないので戦闘は続行って事ですか?
相手の戦力は……総隊長、チミっ子騎士、高町なのはと局員数名。まあ、局員は戦力外なのでヴィヴィオを安全な場所へ連れて行って貰う要員として放置するとして……さて、どうしたものか?
とりあえず、困った第四十一分隊が第四十分隊の脳筋共と合流して戦闘を開始。負ける事は無いけれど、我々は時間稼ぎが主な任務なので適当な所で切り上げなければならない。
だから、脳筋共にぶっちゃけちゃえよ!と言ってみたw。
「我々は、アンタらの足止め要員だ!!」
「は?足止めって、どういう事や!?」
「ぶっちゃけ、アンタらをブチのめせとは言われてない」
「つか、魔力の無駄だから鉾を納めて欲しい!」
「てか、暴走ナハトヴァールを倒しに行って下さい」
「というか、今、何シークエンス?」
「大分、予定が狂ってるからなぁ?今、どこだろう?」
「え?ちょ、どういう事や!?説明して!!」
「説明と言われてもなぁ?」
「我らは、戦闘を専門とする脳筋部隊なのでわからん!」
「そういうのは、頭脳専の奴らに聞いて欲しい!」
「のーきん……ちょ、どういう事やねん……凹」
あー、駄目ですよ?脳筋共の言葉を正面から受け止めては。
ただでさえ、頭が悪くて戦闘方面に走った奴らの言葉は基本混乱しか招かない。戦闘も中断しちゃって、局員達も困惑気味に状況を把握しようとしているけど……それを邪魔するのが、脳筋共の言葉である。アイツら、ぶっちゃけ過ぎて周囲を混乱させるだけなんだよなぁ……はぁ。
なので、ステルスモードで隠れていた頭脳専の使い魔達がワラワラと出現し始めた。一応、戦闘の意志が無い事を示す為に両手を上げて近付いて行く。そんな訳で、広報の我々もワラワラと出現すれば…大体、五十人くらいの集団になった。
「あー……こっちに、戦闘の意志はない!えっと、広報担当のFINALです!後は、第四十分隊と第四十一分隊……それから、第四十二分隊の聖王のゆりかご受け止め部隊が居ます」
「第四十二分隊は、この後……聖王のゆりかごを放棄して、次の戦場に行きますのでここには現れません」
「というか、もう既に行っちゃいましたし……ねぇ?」
「戦場って、どういう事や!?」
「というか、我々は、貴女方を護る為に戦っている存在ですので……気にしないで、放置していてくれれば幸いです」
「は?どういう事や、ちゃんと説明して!!」
「いや、だから……貴女方を、性欲のはけ口にしようと企むアホ共が居ましてね?ソイツらは、厄介な特殊能力を持っているのでリンカーコア持ちには厳しい戦いになりかねないんですよ。なので、我々がそれらを排除しようと陰ながら戦っているのですが……」
「基本、我らの主様は悪戯心満載のお子ちゃまなので……」
「その場のノリと!」
「勢いで!!」
「行動しちゃいます!」
「その結果!!」
「次元犯罪者になりました!!」
「……………………」
最早、『絶句』という言葉が似合いそうな顔で沈黙する局員達。もちろん、機動六課の面々も含む……が、ポカ〜ンと口を開けたまま言葉を失っている様子でした。
「…………馬鹿だろう……」
チミっ子騎士の呟きが、ヤケに大きく聞こえて来た。
「否定は、しません!」
「それでも!」
「面白ければ!」
「全ては」
「許されるのだ!!」
「ま、アンタ達にとっては戦場が混乱するだけの話なので真っ当に受け止めると撹乱されるだけだったりする!!」
「……………………」
いやホント、マジで面倒臭い集団で申し訳ありません。
でも、こうでもしておかないと転生者に我々の存在が明るみになってしまいますからねぇ?なので、敵も味方も撹乱しつつ混乱の極みを隠れ蓑に行動するのが我らが主様である。
最後の最後まで、相手側には悟られたく無いので放置してて下さい。ま、本気で戦っている方々には邪魔な存在でしょうけど。我々もまた、本気なのです。
「ホント、すいませんねぇ?」
「申し訳無いとは思ってるんですが、相手側に悟られる訳には行かないのです!」
「じゃないと、貴女達が玩具にされるだけですからねぇ?」
「貴女方だって、魔力封じられて性欲のはけ口にされる人生なんて迎えたく無いでしょう?」
「あ!リインフォース・ツヴァイが来たぞ!!」
「ヨッシャー!次の戦場に向かうぞ!!」
「次って、どこだっけ?」
「とりあえず、暴走ナハトヴァールを抜けたクズ探し?」
「見つけ次第、捕まえるか殺せば良いんだよね?」
「リンカーコアを封じる能力者は、殺して良いって言われてるけど……他は、心をへし折れって話じゃなかったっけ?」
「折れんだろう?」
「目の前に、人参がブラ下がっているからなぁ?」
言って、その場に居た使い魔全員が機動六課の面々に視線を向ける。そして、大きくため息を吐き出した。
「美女に育たなきゃ、狙われる事も無かっただろうに…」
「え?あの、チミっ子騎士も対象だろう?」
「誰が、チミっ子か!?……っていうか、私も!?」
「挿れる穴さえあれば、良いって奴も居るからなぁ?」
「とりあえず、幼馴染みの男共に気を許すなよ?」
「アイツらだって、君達狙いの狼なんだからな!?」
「下手に、情に流されたらハーレムの一員にされるぜ?」
「本部から打診!次の戦場は、暴走ナハトヴァールだ!!」
「マジかー!三体の内のどれだぁ?」
「クズ共を取り込んで巨大化した奴だな!」
「あー、足止めだった?そっちかぁ……」
「ウッシ!第四十一分隊は、馬鹿共を取り込んで巨大化した暴走ナハトヴァール戦へ参加するぞ!!急げ!!」
言って、第四十一分隊の面々が《妖精転移》で消えて行く。
そして、残った二十五名……第四十分隊は、姿を消しながら降下を開始。我々は、聖王のゆりかごを取り込み地上へ落ちた侵食暴走体を追っ掛けるのが仕事だ。
「それじゃ、我々は聖王のゆりかごを取り込んだナハトヴァールを追いますのでアデュー!!」
「あ。因みに、貴女方には別の分隊が護衛に付いてますので悪しからず!!変態で、お猿な狼には気を付けてねぇー?」
バイバーイ、と手を振ってステルスモードに移行した我々は一気に加速して降下して行った。それにより、彼女達が更に混乱したのは言うまでもない。だって、犯罪者だと思ってた奴らが実は自分達を護ってる存在だったとか急に言われても混乱するだけである。しかも、自分達を護る為に闇の書を奪い、暴走ナハトヴァールを複数呼び出して使役してると聞けば頭がこんがらがるのも致し方ない。
「そもそも、暴走ナハトヴァールが出現してるのに闇の書が未覚醒というのもおかしな話なんだよなぁ……」
「え!?今の、誰や!?どこに、おるんや!?」
もちろん、貴女方の護衛です。
それと、広報担当は基本的に視界や聴覚を共有しているので、その場に居なくても情報を共有できるスキルを持ってたりする。ま、その後が気になったので意識を集中していたが故に拾えたモノではありましたけど。
とりあえず、気にしないで下さい。
後、護衛は遊ぶな!文句は、受け付けない。
……………………
……………………
……………………。
はい、聖王のゆりかごを取り込んで地上に降り立った侵食暴走ナハトヴァールは暴れに暴れていた模様。まあ、場所は海上なのでそれ程大きな被害はありませんけど。それでも、各地の情報を聞いてみれば、そこそこの被害が出ている様子。
というか……地上管理局の局員が今一、使えなかったが故に被害が拡大しているとのこと。もっと、頑張って下さい!
我々の戦況はというと……爽快勝利中とのこと。
暴走ナハトヴァールにより、分断された転生者達は其々がバラバラに行動する事になり各個撃破されて行く事になった模様。その結果、リンカーコアの機能を著しく低下させる能力者が動きを封じられて散開。合流しようと藻掻くも、第四十三分隊から第五十分隊の面々により追い詰められて確保されて行く。とりあえず、彼らはその後の我々の証言を証明する為の証拠品として使われるので捕まえて無力化した。
リンカーコアを弱体化させる特殊能力は、能力者を睡眠状態にする事で無力化する事ができるので捕まえたら即催眠魔法で強制的に眠らせているそうだ。これは、その後の研究でわかった事実であり、ソレを研究してた頭脳班はかなり詳しく弱体化能力者の生態を把握している模様。
そして、余った能力者はそのまま頭脳班に引き渡される事が決定している。つまり、マッドサイエンティスト共による人体実験の被検体になる訳だ。可愛そうではあるが、彼らがやろうとしていた事はソレと同等の非道なので容赦なく玩具にされる。多分、中には女体化させられて猿共のはけ口にされる個体もいるかも知れない。自業自得とは言え、はけ口にされる者は溜まったもんじゃないだろう。
ソレらはさて置き……今現在、問題となっているのは暴走ナハトヴァールである。今の所、転生者の集団を強襲した暴走ナハトヴァールは第四十一分隊と第四十二分隊の尽力により崩壊因子の打ち込みに成功したらしいけど。
残りの二体は……依然、周囲を巻き込みながら暴れているのが現状であった。というか、我らが主様がどこにいるかと言うと……ジェイル・スカリエッティが潜伏する施設でフェイト・T・ハラオウンの説得をしているとのこと。
いや、説得というか……ジェイル・スカリエッティを捕まえて、フェイト・T・ハラオウンに引き渡そうとしたら捕まりそうになって交戦中?いやいや、交戦というより挑発して煽ってるような状況か……兎に角、フェイト・T・ハラオウンと遊んでいるとのこと。
ああん、もう!そんな事をしている場合じゃないのに、何やってるんですか!?戦況、わかってます?地上管理局前が、そろそろ暴走ナハトヴァールと侵食されたガジェットに落とされそうなんですけど!?
「あ。遊んでる場合じゃなかった。地上管理局が、落ちそうになってたわ!という訳で、フェイトちゃんとのお遊びはここまでね?僕は、地上管理局のテコ入れに行くよ。そういう訳だから、第五十一分隊と第五十二分隊は彼女達の護衛と猿共の足止めよろしく!!」
言って、スゥッと透ける様に転移する主様。正に、幽霊みたいな存在になりつつあるんだけれど?まさか、今度はソレで機動六課の面々を玩具にする気ですか!?是非、参加させて下さい!!メッチャ、面白そう!!おっと、余りの面白さに意識が悪戯方面に引き摺られ掛けました。イケンイケン。
とりあえず、主様が地上管理局の前で暴れている暴走ナハトヴァール戦に参加されたので、後は海上を移動している聖王のゆりかごを取り込んだ侵食暴走型をどうするかですね!
それによっては、主様の今後も掛かっているのでとても気になります。
ま、面倒臭くなれば一度『外』に出てリセットすれば良いだけなのですが……それは、最終手段としておきましょう。
今は、目の前の敵を排除して魔改造し捲った闇の書を破棄する手段を考えるだけだ。
でも、その前に……闇の書には、変態転生者共のリンカーコアを喰わせねばならない。ついでに、特典の排除も同時進行すれば全てを闇の書の責任にできるってもんよ!!
――ってのが、我らが主様の計画だった。
これなら、命を奪って還元した方が楽ではあります。ですが、それをすると転生者共の魂が再利用されてしまう恐れがある。なので、彼らには失敗した上で世界の消失と共に消えて行って貰う方が楽で良いと主様は考えた様だった。
ある意味、肉体を殺されるよりも重い結末である。
如何に、魂が再利用できるモノだったとしても……ソレに貼り付けられている人格が、失敗したモノであるならば再利用される事は無いという事を我らが主様は見抜いたのだ。
事実、《堕ち神》にはなれど失敗した人格が《神殺し》に殺される以外で再度使われた事は無い。確かに、『間に合わせ』や『数』を必要とする場面であれば使われる事はあるかも知れないが…失敗した人格を再度見掛けた事は無かった。
要は、神々でも験担ぎみたいな事をする者が居るという事だ。その為、失敗した人格が次に使われる事は縁起が悪いと思われる模様。よって、失敗した人格である事に加え魔力を奪って普通の人にすれば、呪いを溜め込む事はあっても《堕ち神》化する事は無い。その上、諦めの境地が転生者達を世界の歪みから遠ざけてくれる。要は、原作と呼ばれる人物達から距離を置こうと行動してくれる訳だ。
諦めの悪い者も居るけど。
それでも、原作にしがみ付こうとする者は転生者が排除してくれるだろう。ライバルとなる者を蹴落とす為に……新たに来る転生者が、原作人物達の周辺を綺麗にしてくれる。なので、我々が手を下さなくても浄化作用は働き続けるのだ。
それは、リンカーコアを萎縮させても同じこと。
リンカーコアの萎縮とは、最終的な成長限界を低下させると共に魔力の循環を妨げる効果がある。なので、転生者のリンカーコアにダメージが残る様にすれば彼らはドロップアウトする以外なにもできなくなるだろう。どんなに見積もっても、ランクSになるリンカーコアはAマイナスかAプラスが限度となる。
これは、これまでの使い魔達が行った実験で判明した結果だ。つまり、闇の書の蒐集によっては転生者達を無力化する事ができる可能性があるということ。そして、《堕ち神》化する為には最低でもランクS並の魔力が必要不可欠となる。
即ち、Aプラスは可能性が無い事もないがAマイナスに至っては《堕ち神》化する可能性はかなり低くなるという事だった。とは言え、魔力が引き金になると言うならばソレ自体を無くしてしまえば面倒事からは開放されるという事だ。
ぶっちゃけ、リンカーコアを破壊してしまえば《堕ち神》にはならないって事でもある。例え、一度《堕ち神》化した転生者でも例外ではない。魔力を失った者は、二度と《堕ち神》にはなれない事がわかっている。
よって、闇の書での蒐集では転生者のリンカーコアを完全に蒐集した上で破壊する予定だ。それで、おしまい。転生者は、魔法を失って路頭に迷うだろう。
だけど、二度と《堕ち神》化しないのであれば幸せになれる可能性がある。幸せになれれば、転生者の中に溜まった呪いも何れは浄化されて消えて無くなる事だろう。転生者が、幸福感でいっぱいになれば【呪い】が喪われて行く事もわかっているから……彼らには、早々に原作から離れて行って貰うつもりだ。
面白いダイジェスト版を目指して…更には、使い魔の出番を増やしたいという欲望いっぱいな結果がこの回。神崎の休暇中は、チョイチョイこれを挟みたいところ。良くなければ、感想で否定していただけると有り難い。でも、第三者視点は増やしたいっていうのが作者の欲望なのだった。ついでに、使い魔達の活躍もな!じゃなきゃ、使い魔がどんなブラック環境に居るかわからないじゃないか!!それはそれで、面白いんだろうからこれからも増やす予定。
双夜の鬼畜っぷりも描いて行きたいし?
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。