絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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五六三話

神崎:

 

 

オッス!オラ、神崎大悟!

みんな、元気にしてたかぁ?

とりあえず、俺が問答無用で休暇を頂いてから二年程が経った。お陰で、その間に起きた事なんか全くわからない状態だ。なので、復帰直後から怒濤の『おさらい』として溜まっていた報告書に目を通さざるを得ない。←今ココ。

 

ぶっちゃけ、とても辛い作業になっている。

面白味もないからな。苦痛と言っても、差し支えない程度には……苦痛だ。

つい、先程まで俺はとても良い感じに幸せオーラに包まれていたっていうのに……ああ!一応、報告しておかないと。

 

俺と翼の絆は、完全に繋がれた。あの後、色々と試行錯誤を繰り返したんだけど。幼馴染み以外の男性とは、どうやっても関われない事がわかってな?だから、方向性を内輪に絞って交流を重ねたんだ。結果、幼馴染みだけなら触れ合えるくらいにはなんとかなる様になった。その幼馴染みの中で、俺だけは普通に対応できる様になって最後の方は同じ部屋に長時間一緒に居られるくらいにまで回復したよ。だから、この幸せをみんなにも分けるべく戻って来た訳だ!

 

あ、サーセン。調子に乗りました。土下座するんで、殺気と蔑みの目を止めて頂けませんか?え、駄目?絶許って、マジですか!?貝になるので勘弁して下さい。という訳で、調子こいてたら師範代達にウジ虫を見る様な目で睨まれた。なので、黙る事にします。

 

つか、久々に戻って来たのにこの扱い……ちょっと、幸せオーラを全力で纏っていただけなのに勘弁して欲しい。

その後、お仕置きとして師匠の伝説と化した過去……胸糞に次ぐ胸糞人生記録を見せられて頭が冷えた。報告書?そんなモンは後回しである。というか、何コレ?師匠ってば、こんなクソッタレな世界で生きて来たの?

 

そもそも、魔力を奪いに来ておいて動けなくなったら戦争を仕掛けるとか頭おかしいんじゃね?しかも、反撃されてフルボッコにされてて草。てか、この『御先祖様』とかいう人強いな?メッチャ、魔術や魔法を放っているけど。どこに、それ程の魔力があるのやら?兎に角、魔術や魔法に質量兵器の砲弾が飛び交う中で平然と立ってる怪物がその『御先祖様』です。というか、この人【始まりの魔法使い】じゃね?

 

前に、トーマが召喚されて送り出された時の記録を見せて貰った事があるけど。その時に出て来た、【始まりの魔法使い】と顔の造形が似ている気がする。師範代に確認すると、並行世界の同一人物だという事を教えて貰った。

 

――デスヨネー。

 

じゃなきゃ、ここまで顔の造形が似ているなんてありえないですもんね?つか、瞳の色が違うだけで後は一緒だもんな。というか、わからない方がヤバいと思われる。てか、【始まりの魔法使い】が『御先祖様』な師匠ってどれだけ強いんですかねぇ?孫?ひ孫?いずれにしても、とんでもない血族に生まれて来たんだというのがわかった。

 

戦争が終わり、平和?な交流が開始された。と思いきや、コレ……どう見ても、カモにされていますよね?もちろん、地球側が経済無双しているって意味でw。最初こそ、順調に見えたその交流は地球側がエイスラミリオの技術を解析し終えた所で崩壊した。

 

いやぁ、完全にただのカモで草。エイスラミリオ側って、こういう交渉事が苦手?だったのもあってか速攻で破綻してしまう辺り経済弱者みたいだった。つか、余りそっち方面に疎い俺でも地球側がエイスラミリオ側をカモにしているのがわかる立ち回りだったからな?というか、かなり大胆な振る舞いだったと思われたんだけど。エイスラミリオ側は、それに一切気が付かなかった様子だった。

 

もしかすると、そういう経済的な交渉とか商売に必要なノウハウが無い世界だったのかも知れない。しかし、戦争を仕掛けられた側からするとワザワザ教えてやる必要も無いし絞れるなら徹底的に絞り尽くしたいだろうから順当なオチではあるのかも?まあ、没落する貴族が後を絶たなかったのかも知れないけどね?

 

そうこうしていると、地球側とエイスラミリオ側の人が繋がれて混血児が生まれる様になる。まあ、そういう話は交流を続ける上で良くある事ではあるんだけれど。でも、どうして混血児が生まれたら奴隷にしよう!という発想が出るのかマジ訳ワカメ。

 

つか、混血児が生まれたなら双方の友好の架け橋として活用するのが普通の動きだろうに……何故、迫害して奴隷にしようと動くのか訳がわからない。しかも、エイスラミリオの貴族にもそういう混血児はたくさん居たっていうのに……平民に生まれたからってだけで、迫害からの人権侵害に身分を最底辺まで貶めようとかガチ理解できないんですけど!?

 

それで、夜逃げ同然に師匠達が住む特殊な都市に移り住んだら指名手配?ふざけんのも、大概にしろって話だった。なんとか、エイスラミリオから逃げ延びたその子達は隠れ潜む様に生活を開始し始める。なんで、こういうなんの変哲もない無辜の人達が周囲の目に怯えながら生活をしなきゃならないんですかねぇ?

 

メチャクチャ腹立つんですけど?

 

だっていうのに、エイスラミリオからの留学生に見付かって髪を掴み上げられながら大声で『奴隷が居るぞ!』と叫ばれていて超胸糞悪かった。でも、即行で鬼の形相な師匠の恋人と気怠げな師匠が来て事なきを得る。

その後、起こった魔術による決闘は師匠の圧勝で終了。貴族の間では、こういう決闘が流行っているらしい。

 

しかし、納得の行かない留学生は事もあろうに大人を呼び出して混血児の引き渡しを政府に依頼。いやぁ、この辺りで俺ガチギレっすよ?思わず、発狂しちゃったよ。

 

まあ、その直後スンってなっちゃったけど。

つか、玉ヒュンした。ああいや、縮み上がったと言った方が良いだろう。

何せ、師匠の『御先祖様』が肝が凍り付きそうな程の般若顔で現れたからだ。その上、とんでもない魔力量と威圧で馬鹿を押さえ付けながら現れたんだから恐ろしい。

 

つか、出現の仕方よ!?

 

幽鬼の如く、ユラリと現れたかと思えば瞬時に真横にいる恐怖。映像として、記録を見ているだけの俺すらもチビリそうになるくらいに底冷えする様な冷気を纏って現れた。この人、マジヤベェ人だわ。特に、人権関係の問題に対して超敏感かつメッチャ厳しい人だった。

 

というか、瞳孔を開き切って近付いて来る人なんて初めて見たわ!

 

――怖っ。メッチャ、怖っ!!

 

しかも、話の流れ?で、何故かブチギレて自分の?町を半分消し飛ばしちゃったってんだから、さあ大変w。一瞬、『避難誘導は!?』とか叫んじゃったけど……それは仕方がない。

 

つか、地球側の最終兵器が出て来ちゃった(笑)って感じになってた。前回の戦争を勝利に導いた、その人がマジギレ状態で目の前に出現する恐怖。魔法と質量兵器が飛び交うあの戦場のド真ん中で、仁王立ちしてた化け物が超級レベルの魔力威圧を放ちながら現れるって……体験する方は、どんな気持ちなんだろうね?見ている方は、面白いだけだけどw。

 

まあ、そこで漸く師匠と『御先祖様』の邂逅が果たされるんだけど。つか、『ん?お前は!?』って何だコイツ……しかも、師匠も喧嘩腰で逆ギレしてて意味不明。

 

「何で、師匠は逆ギレしてるんッスか?」

 

「ああ……其奴は、日向さんの実父だの」

 

「…………日向?」

 

「主様の義理の妹様です。雫さん……主様の養母である方を手籠めにして放置されていたからキレていらしたんです」

 

「は?コイツも、【始まりの魔法使い】みたいなクズなんッスか!?まあ、同一人物だって言うんだから似たりよったりなんだろうけど……男として、最低ッスね?」

 

「……………ああ、いえ、そうではありません」

 

「いや、彼奴は……薬を盛られて、襲われた側だの?」

 

「は?……えっと、『雫さん』って方にッスか!?」

 

「ウム(はい)」

 

その『雫さん』って人は、いったいどんな人物なんだ!?つか、段々訳がわからなくなって来たぞ?師匠の世界って、実は女性の方が強かったり(精神的に)するんだろうか?

そもそも、最終兵器レベルの魔法使いが女性に媚薬(?)盛られて襲われてるのが面白い。

なんで、そうなった!?一応、その時の状況をアカシックレコードで見せて貰ったけど……差し入れで盛ってて草。

 

つーか、この子ヤルなぁwww。

 

多分、師匠の世界で最も人生を楽しんでる人だなw。常に、ニコニコ笑ってて優しげなんだけど……正気度が薄くて草が生える。きっと、サイコパス系の人なんだろう。

 

「これは、大草原必至ッスね!」

 

「まあ、この方はそういう人ですので……」

 

「ウム。良い者では、あるのだぞ?経緯が、アレだが……」

 

師範代達が、こぞって言葉を濁す辺りがそういう人物なんだという事を物語っていた。ヤバいなぁ?この人……つか、この人ってば『母親』なんだ?だって言うのに、その子供がまともに育ってているのが笑えて来るんですけど……何で!?

 

「反面教師というヤツだの……」

 

「ナチュラルに心を読んで来るの勘弁して下さい」

 

「すみません。大半の方々が、そういう反応でしたので……それに、雫さんは()()()方ですが日向さんはとてもまともな方ですので安心して下さい」

 

――安心できる要素が無いです。

ま、言わないけど。

 

とりあえず、その後にも続く問題という名の問題を師匠達を含む中学生達が解決していく物語が流れていた。いや、師匠とその恋人は()()のカテゴリーに入るんだろうけど……見た目は、普通の中学生にしか見えないって言うんだから仕方がない。てか、恋人さんの方は小学生でもイケるか?

 

何の、御都合主義なのかはわからないけれど。魔力に比例して、精霊という存在が加わったら長命種になれる世界だと前にも聞いた。聞いたけど、二百歳で小学生の見た目と変わらないっていうのは……犯罪臭がスゴい事にw。でも、対外的には師匠の方が百五十歳は歳下なんだよな?だって言うのに、アネショタにならないっていうんだから頭おかしい。

 

コレ、間違いなく『御都合主義』なんじゃ無いですかねぇ?

 

「物語の世界で、初めて『御都合主義』なるモノを見た気がする……でも、なんか違う様な気も……」

 

「御都合主義なのは、『御先祖様』だけだと思うがの?」

 

「……ですね。もしくは、主様の恋人様に適用されると思われます。でなければ、主様があの様な目に遭われる事も無かったでしょう……」

 

デスヨネー。 

 

御都合主義であるならば、師匠があんな酷い目に遭ってる意味がわからない。普通は、主人公にとって都合の良い様に物事が動いて行く事になるはずなのに、師匠の場合は真逆の事が起こっているから断言できないんだよなぁ。

だからといって、『御都合主義』では無いと言い切れない部分もあるから何とも言えないのが現状だった。つか、大体のピンチを『御先祖様』三兄弟に救われている感じがする。

最も肝心な部分が、全力で放置されていたみたいだけれど。

 

そこは、師匠と師匠の実家をどうにかする方向で動いてくれていればあんな風に襲撃される事も無かっただろう。そうすれば、師匠が不幸になる事もこんな所で《神殺し》をやっている事も無かったはずだ。ま、そうなると俺が師匠に出会わなかった事になるんだけれど。

それは、別に構わない。

 

何故なら、俺はハッピーエンドが好きだからだ。己の幸せも大事だけれど、それ以上に物語はハッピーエンドが良い。師匠達が、物語の存在だと言うのなら俺は師匠が幸せになれる未来を望む。それが、俺の主張だからな。俺が、師匠に出会いたいからといって誰かの不幸を望む事なんてねぇよ。

 

でも、師匠達の存在は英霊の座に付いた英雄達と似た様な感じだから、物語の師匠が幸せになっても今居る師匠が消えたりしなさそうだ。つまり、【英霊エミヤ】と同類って事になる。流石に、師匠が己に復讐したいとか拗らせる事は無いだろうけど。そうなると、このまま永遠に《神殺し》のまま師匠達は存在し続けるって事になる…って、事だよな?俺達も含めてだけど。あ……でも、例え永遠の存在になっても誰かが死ねるとか何とか言ってた様な?

 

「あの、師範代。《神殺し》を辞めたくなったら、誰に言えば良いんですか?」

 

「…………辞めたいのですか?」

 

「いやいや、例え話ッスよ!例え話。前に聞き齧ったんですが、不老不死でも死ぬ事ができるとか何とか……」

 

「ああ。我らが主様に頼め。主様なら、【死】という概念を纏めた武具をお持ちだ。アレでならば、可能だろうと言われておる。陰と陽の理は知っておるな?アレは、その『陰』に該当する武具だ。アレならば、もしくは… といった所だの」

 

「元々、アレの存在は色々と不明な部分が多いのです。誕生の工程も他の武具とは異なります。《神殺し》達が持つ専用武具を保管している場所があるのですが……そこに、忽然と現れたそうですよ?」

 

専用武具の保管場所とは、休暇期間に入った《神殺し》達が安全の為に一時的に武具から離れる時に預ける場所があるんだとか……そこは、預けられた武具の精霊達が交流する場と化しているらしい。何時からかは知らんが、精霊達にも友達が必要だろうと《神殺し》の誰かが始めたんだとか……。

 

そんな場所で、唐突に現れたというか存在していたのが師匠の持つ【死】という概念を纏めた武具なんだという事だ。一応、考察厨が様々な理由を考えたらしいけど。原因は、不明のまま放置されているとのこと。最有力なのは、陰陽の理からプラスの力を中和する為にマイナスの塊が出来たんじゃないか?というモノ。

 

つまり、《神殺し》達の専用武具がプラスの力。それを中和するのが、師匠が持つ【死】という概念を纏めた武具って事らしい。つー事は、師匠が持つ武具は《神殺し》達が持つ全ての武具と同等の力があるって事?

プラスの力を、中和できるっていうんだからそういう事だよな?そんなモノが、何故師匠の元にあるのかはわからないけれど。巡り巡って、師匠が持つ事になったらしい。

 

「抜いたら、次元の全てが死にます」

 

「普段は、金棒みたいになっておってな?主様が持つと、それはそれは似合うのだぞ?プ、クククク……」

 

オルタが、メッチャニヤニヤ顔で話して来るので余程面白い光景になる模様。つか、師匠が金棒を持ってるとか……恐怖の光景でしか無いと思われるのだが!?師匠なら、絶対振り上げて迫って来るよな?しかも、途中からガチ顔(演技)で恐怖の鬼を再現するんじゃね?もしかしたら、【魔王様】モードで金棒振り回し憤怒の表情で追い掛けて来るのでは?

 

「何それ、怖い……」

 

「鬼に金棒とは言いますが、主様に金棒は似合わないと思われます。まあ、鬼と魔王を一緒にしたい方には関係ありませんでしょうけど……」

 

ひいぇっ!だから、ナチュラルに心を読まないで下さい!!

 

「フム。兄様は、鋭い所があるからの?この後、主様が金棒持って愚か者を追い回すシーンも知っでおったのかもの?」

 

この後って……まさか、過去の胸糞話にそんなシーンがあるのか!?それは、また……なんとも言えないシーンになるだろう。てか、初見なら確殺だったかも知れないけれど……絶対、笑う事ができない場面となっていたかも知れない。

 

つか、詰んだ状態で最後まで視聴するんですね?終わった後は、鍛錬室で地獄のエンドレス訓練とか……悪夢だ。というか、最近は訓練所にトーマと白亜が詰めているから俺はゲームが終わると外でランニングさせられていた。

 

まあ、ランニングというか追い駆けっこ?(ソフト表現)みたいな事をしていたよ。命が、掛かっていたけれど。超必死なランニングを二時間程全力疾走で行ってから寝てた。

42キロなんて目じゃねぇぜ!100キロ近い距離を二時間だからな!?世界も真っ青になるレベルの記録をガンガン打ち立てていたわ!!

 

俺自身は、ずっと寝てるだけで身体が鈍りそうだとは思っていたけれど。まさか、ちょっと相談するつもりが命懸けのランニングになるとか思わないじゃないか!結局、毎日スッキリと眠れて身体も鈍らず今も楽しく鍛錬できるのは有り難いけれど。アレは、中々にトラウマ製造機だったよ。まさか、ライオンに追い回される日が来るとか思ってもいなかった。

 

後、チーターとか……あ、ゲーム用語じゃないよ?動物の方のチーターだからね!?

 

多分、暇してるビースト辺りが変化の魔法で化けてたんだと思うけど。でなきゃ、〈瞬動術〉や〈縮地〉を多様して来る肉食獣とか嫌過ぎるわ!逃げ切れませんやん(泣)。普通に死ぬかと思ったし!!それでも、人間だった頃の本能には勝てず逃げ出す事になるんだけど。

いやーもう、死力を尽くして逃げ回って見せたよ。

 

因みに、その後で師範代達を唆して訓練室にその子達を放ったのは言うまでもない。阿鼻叫喚だったとだけ言っておこう。思わず、ニンマリ顔で生暖かく見守る程度にはニヤニヤだった。

 

「急に現れるとビビる動物とか、居ませんかねぇ?」

 

これが、河童とかツチノコ辺りだったら飛び付いたかも知れないけれど。相手は、獰猛とされる肉食獣。基本、逃げて当然の生き物なんだよなぁ?できれば、違和感なく逃げ出せる動物とか思い付いて欲しい所。熊、とか?

 

「今度は、熊とか良さげですよね?」

 

「熊、ですか……それは、確かに驚かれるでしょうね?」

 

「何なら、本物でもどこかで攫ってくるかの?」

 

「本物……本物かぁ……訓練室の扉をロックして、熊を室内に転移させれば意表を付けるとは思いますけど……」

 

「……近付けるのは難しいかの?」

 

「トーマ様が、〈危険察知〉のスキルを得たご様子で……」

 

そりゃ、こんな人達と一緒に居れば〈危険察知〉を得ても致し方無いか?とは思うけど。

凍真としては、中々良いスキルを得たと思われる。できれば、俺みたいに〈直感〉辺りを開花させて欲しかった所ではあるけど。それだと、個性が埋もれるから意味がない。いずれにしても、トーマが強化される分には何の文句も無いので良しとする。

 

「良いじゃないですか。これで、俺の〈直感〉と合わされば色々と面倒事が避けられる様になるのでは?」

 

「それは……そう、なんですけど……」

 

「それはそれで、面白味が無くなるというか、のぅ?」

 

「危険察知で、悪戯が避けられる様になっては元も子もありませんので……」

 

問題視してんのは、ソレかい!?

 

「そんなん、遣り様によって変わって来るじゃ無いですか……つか、先に視界や感覚を潰す系の悪戯を仕掛けてその後に命懸けの悪戯でファイナルアンサーじゃね?」

 

「「……………………」」

 

「なんと!?その様な手が……!!」

 

「兄様に掛かると、如何なる問題もサクサク解決しますね!!とても、勉強になります!!」

 

〈直感〉系のスキルでなければ、察知される可能性が低い系統の罠を仕掛ければ〈危険察知〉では感知できないのでは無いかと。それに、そうする事で更なるスキルが開花するのでは?という期待もある。俺の〈直感〉では、あくまで【死】に関する事を察知できるってだけだからな。できれば、もっと汎用的に広い分野で〈直感〉が働けば良いんだけれど。

 

だから、トーマには更なるスキルを開拓して貰いたいのでここは静観するのが吉だろう。上手く行けば、トーマの方が先に〈未来予知〉に至れるかも知れない。そうすれば、悪戯そのものを回避する事も夢じゃない!!ま、当人には教えないけどね。だって、教えたら師範代達に伝わってしまうかも知れないじゃないか!流石にソレは、阻止される可能性があるので出来うる限り秘匿しておきたい。

 

ツラツラと、そんなスキルについての考察をしていたら報告書に転生者の性転換と妊娠による女体化延長の報告に目を剥いた。ちょ、誰だ!?こんな、酷い処置を実行した奴は!?

止めてあげてよぉ!!強制的に精神的BLとか、何処まで鬼畜なお仕置きを実行してやがるんだ!?絶対、お腐れ様が湧いて出て来る案件じゃないですか!?つか、コレを平然と受け入れた転生者が居たのか!?うおぉぉぉ……ガチ、妊娠させてやがるっ!!しかも、既に出産済みだとおぉぉぉ!?

 

ちょ、ついさっきまで多少の不穏な空気はあったけれど。概ね、平穏と言えるレベルの空気だったのに……唐突に、不穏レベルが引き上がったんですけど!?

こんな……こんな悪戯。

悪戯で、収まる訳が無いだろう!!

 

 

 

 

 




なんか、やったらめったら忙しいんだけど!?
この話も、つい二時間前に書き上がった…。
だからといって、おやすみするーとか言い出したらそれで終わってしまいそうなので頑張って続けるけども。それか、最終章に突入するか?
うーん…悩むなぁ?

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

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いつも、読んでくれてありがとうございます。
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