絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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五七〇話

Re:

 

 

「べ、別に、サボっていた訳じゃないよ?」

 

首を少し斜めに傾け、両目を真っ赤に充血させたウザ絡みの女は怯えた様子でデスソースを弄ぶ師匠に媚を売る。師匠はというと、そんな様子の同業者を呆れた様子で見下ろしデスソースのキャップを緩めたり締めたりしていた。

 

ぶっちゃけ、キャップに備え付けてあるスポイトでデスソースを吸い上げ、任意の粘膜に転移させる師匠は鬼畜だと確信した。今や、いつ何時にデスソースが粘膜へ転移させられるかわからない女はキャップが緩められる度にビクビクと怯えてしまっている。あれだけ、ウザく絡み付いていたと言うのに今や怯えた兎であった。ハハハ、俺GJ部!!

 

「それで、なんでここに居るんだ?」

 

「いやいや、私はちゃんと別の依頼をこなして居たんだよ?だけど、別の世界とクロスオーバーしちゃった時にこっちに取り残されちゃっただけで……」

 

「…………じゃ、帰れば?自力で、今直ぐに!!」

 

「いやぁ~、それがね?目標を取り逃がしちゃって……」

 

「は?」

 

「え、えへへ……この世界の何処かに逃げちゃった☆」

 

「…………別の次元世界か?とりあえず、フレールくんには怪しい者をピックアップして貰うが……お前は、失せろ☆」

 

「え、えっと……それ、だと、私の依頼料が……」

 

「失せろ☆てか、貯蓄はタンマリあるだろう?消えろ」

 

ハハハ、鬼畜過ぎて草。壁ドンならぬ、髪ギュで顔を上げさせてキスをする様な近さでガンを付ける師匠。もし、反撃でキスをしようものなら能力封じの上にG地獄が待ってるので女性の《神殺し》は誰も逆らいません。前にソレをして、能力を封じられた上にG地獄に落とされ発狂した奴が居たらしい。逆らえば、師匠が飼ってるGを育成&保持する為の亜空間に落とされるからね。生で会う際は、皆大人しい。

 

「掴まれているから逃げられないし……」

 

「眼が、ガチ過ぎて怖いです。兄様」

 

「昔は、暗がりに落としてフレールくんが眼球に変身して睨み続ける空間を作り出してSAN値直葬とか言っておったのにのぅ?耳だけでも、猟奇的じゃが……」

 

耳だけ?ああ、『壁に耳あり』で壁一面に耳が出て来たアレかぁ……確かに、アレは猟奇的な光景だったな?

その後、『障子に目あり』で窓の外にギッシリ眼球が浮いていたのには驚かされたけど。SAN値チェックまでには至らなかった。つか、フレールくんが耳や目に変身できる事は事前に知っていたから驚いたは驚いたけど……そこまでじゃなかったというだけだ。知らなかったら、普通にSAN値チェックに至っていただろう。それだけ、その光景がヤバいモノなのは言うまでもない。ぶっちゃけ、発狂モノ。

 

「ただ、平面の目であればそこまでヤバいとは言わないんだけど……浮いてる眼球は、それだけでヤバい光景になるからなぁ?ましてや、ソレがギョロギョロと動くとか……」

 

アレは、普通に発狂するヤツでした。眼球が、浮かんで動くのはアカン!ソレが、大量に浮かんでてこっちを延々と見詰めて来るのは反則や!アレで、SAN値チェックが要らないとか言うヤツは最初から狂ってるヤツかネタを知ってるヤツくらいだろう。それに、顔のパーツで最も気持ち悪いモノは目でも耳でも無く口なんだぜ?そりゃ、普通の唇ならそれ程では無いけれど。人間っぽい口じゃ無くて、怪物の口が混じっていてソレが噛み付いてくる。ルージュを引いた真っ赤な唇に混じって、怪物の口が隠れる様に潜んでいたりするんだ。ソレに噛み付かれたら、発狂どころの話じゃないから!

 

痛みに、慌てて払い除けようとしたら触手を伸ばしてしがみついて来るんだ。しかも、しがみついて来る際に嫌悪感をモロに刺激して来るから質が悪い。ヌルッベチョ!なら、まだ耐えられるのにヌトォ…ギュルン!って巻き付く様にしがみ付いて来るから『ぎゃ!?』ってなるんだよなぁ。

 

あの緩急必要!?って思うんだけど?一応、知性の低い使い魔に文句を言ってもあんまり意味が無いので口にはしない…しないけれど、嫌悪感が込み上げて来るのは避ける事ができないでいた。つか、幼子レベルの知性はあるんだよな?フレールくんって……だとしたら、あの動きはワザとだったりするのだろうか?そうなると、話は変わって来る。

 

嫌悪感をわかっていて、あの動きを再現しているとなると…悪戯!?師匠が、師匠だけに悪戯感覚であの動きをしているなんて事は無いだろうか?そうなると、アレは悪意満々だと言う事になるんだけど!?しかし、当人は無邪気担当なので相手が驚くのを楽しんでいるだけなのかも知れない。

 

「……触手、気持ち悪い……」

 

「……【芸】とは、思われないんですね?」

 

「……Masterが、仕込んでおったのぉ?」

 

【芸】とな!?しかも、師匠があの動きを仕込んでいた…だと!?成程、成程……それは、盲点だった。そうなると、全てはあの邪悪な悪戯小僧の計略だったという訳か!って、それだと何も言えなくなるじゃないか!?

 

「全部、師匠の計略で初見必殺の悪戯って事じゃん!!」

 

「だから、言ったでしょう?兄様」

 

「アレは、【一芸】なのだと……」

 

犬に教え込む感覚で、フレールくんに訳のわからない【芸】を仕込むんじゃねぇよ!?つか、思考を誘導してくるんじゃねぇ!今は、あのウザ絡みの女について考察する場面だったろう!?何で、フレールくんの考察をさせられてんだ!?

 

「「チッ……」」

 

「はぁ……それにしても、騒ぎの大元である転生者が居ないのは何でなんですかねぇ?生きていれば、多少の贔屓は受けられるはずなのに……」

 

「…………転生させられる前に余程、失礼な態度を取ったとか……馬鹿な事を考えたのではありませんか?」

 

「己の思考が、ダイレクトに伝わるとわかっておっても失礼な事を考える者は少なからずおるからの」

 

「主人公だと思い込んでいれば、何をしても許されると思うのが転生者なのでしょう?致し方ないのでは?」

 

「命の保証が無い転生か……欲を求めれば、他の分でバランスを取るから危険になるのはわかっているけど。それでも、欲しいモノの為ならばと火の中水の中にダイブする馬鹿の気が知れん。ま、俺も向こう見ずだったけれど」

 

「貴方達は、何故与えられた【特典枠】を使って神と交渉しないのかしらね?そうすれば、かなりの“贔屓”をして貰えたでしょうに……」

 

――( ゚д゚)ハッ!!その手が、あったか!!

 

とは言え、異世界転生に興奮していたり、神々の誘導があったりする場面でソレを思い付くとは思えないけれど。

 

しかし、最もな意見である事は間違いない。ソレをその場で思い付いていれば、【ニコポ・ナデポ】を願わなくても別の【特例】を得られていたかも知れない。シクジッた!と、後悔の念が打ち寄せたがもう終わった話なので忘れる。

 

ぶっちゃけ、魔法少女の世界に転生するんだから魔力EXとFateのギルガメッシュ・セットで十分だからな!後は、残った特典枠を元に神と交渉をすればデメリット特典を打ち消せたかも知れないけど。終わった話。終わった話。

 

「特典枠で、神様と交渉かぁ……チート能力貰うので頭がいっぱいだったわ……つか、誘導された?」

 

そのチート能力も、誘導されたモノだったけどね?あの状況で、特典枠を使って交渉しようとか誰が思いつくのやら。無理ゲーじゃね?と思うものの、好きな物語の題名を出されて冷静でいられるのかと疑問に思う所もあった。

 

「何、シレッとそっちに混ざってやがる……」

 

「……ちゃんと、お説教も受けているじゃない……」

 

「分身するなって言ってるんだ!!」

 

「えー……横暴!こういうのを、パワハラって言うんだろうね?こっちは、最善を尽くしたって言うのに……」

 

「何が、最善だ。目標を見失って、取り残されて帰る術を失っただけだろう?お前の“時空石”、ここじゃない次元から反応があるんだけど?落としたのか?」

 

「…………(・ω<)ミ☆」

 

「テヘペロ☆……じゃ、ないから!完全に、お前のミスだろう!?しかも、報告すらしてないってどういうオチか……」

 

「ご、ごめんなさい。だから、報告は待ってくれる?」

 

「誰かが来なかったら、途方に暮れてたのに?前に居た場所の座標がわからなくて右往左往してたのに?」

 

「…………うぐっ(泣)」

 

「却下、報告する。でもって、依頼もキャンセルな?」

 

「評価が……評価が、下がるから止めて!!」

 

言って、目の前にいた女(分身?)は本体と共に師匠にしがみ付いて泣き落としに掛かった。それで、我らが師匠が止まる訳もなく手がサクサクと忙しなく動き報告書を作成していく。全く、容赦ねぇな?そして、泣き崩れる彼女は唐突に現れたセイビアさんによって拉致られて行くのだった…まる。

 

「とりあえず、これでヤる事は纏まったな?あの馬鹿が、取り逃がした対象の捜索とこの世界の復興……本当なら、歴史修正が妥当なんだが……これ以上、似た様な世界が乱立するのは得策じゃ無いからここはこのままで行く」

 

成る程……このまま、神魔系世界と魔法少女世界のクロスオーバー状態を維持したまま歴史を紡ぎ直すんだ?今でさえも、大きく本筋から外れちゃってるからここはこのまま魔法少女の世界から離脱させて別の物語にしちゃうんッスね?

 

今後の方針が決まった事で、俺の出番が何時なのかも確定したのでいつも通りに過ごす事とする。詰まる所、今直ぐの出動は無し。本格的な出動は、取り逃がしたという対象が見付かってからの話になりそうだ。つー事は、この後の予定が無くなってしまった。ま、予定は未定っていうし消し飛ぶなんていつもの事だけれど。やる事も無いし、最近進んだ座学の話を続けようと思う。それと、先程の女が言っていた特典枠を使った神との交渉についての考察か……今できる事は、それくらいなので適当に流して欲しい。

 

そもそも、俺達『転生者』が物語の世界へ転生させられる理由と世界が【開く】部分についての基本的な知識として……今、わかっているのは《旧・神族》が活きの良い魂や生き物を乱獲する為に行われている行為である。

 

だが、これには元々の原因となった話があって……ソレを引き起こす為に、《旧・神族》が人工的に行ったとある実験が根深く浸透していた。それが、異世界転移……所謂、ラノベ等で良く使われる【勇者召喚】らしい。

 

とある世界、とある国のとある町にある複数の学校で一クラス分の子供が消えたのが始まりだったそうだ。それまで、何か前兆の様なモノは無く……本当に唐突な始まりだった。

 

それまでにも、チョイチョイ人が消える【神隠し】的な話は都市伝説として語り継がれていたけど。本格的な消失はソレが最初だった。それも、年端もいかない少年少女が消えた事で大問題に発展する。その事によって、そのとある国の各地で似た様な事例があり、かなりの人が居なくなっていた事が後に判明した。と言いたい所だけれど、こちら側の調べでは世界的に見るとそれこそ五桁に近い人々が消えていたのだけれど。それはまだ、その国だけではわからない話だった。

 

それも、致し方ないと言えば致し方なかったと言えるのだが……世界中の人々が、その事を把握するのはもっと多くの人が消えて居なくなってからの事である。

 

しかし、その現象は人間だけでなく多くの存在からも注目されていて次から次に消える人々を彼らは何をするでもなく呆然と眺めているだけだった。本来であれば、直ぐに零れ落ちた人々を救済するべく動き出す事が当たり前の行動なんだろうけど。前例の無い現象な上に、神々には『下界に干渉してはいけない』というルールがあり……それらが邪魔をして、直ぐには動けなかった模様。だか、それでも虚空に消えていく人々を見兼ねた一柱の神が手を差し伸べ己の世界に招き込んだのが【異世界転移】の原型である。

 

ただ、招き入れただけでは世界に順応する事がその人間にはできなかった。だから、世界に順応出来るように神々の加護を付けたり特殊なスキルを与えたりして異世界人を何とか生かそうとしたのが後の【神様特典】である。そう、アレは娯楽の為とかではなくその人物が他世界で生きて行く上で必要となる能力であって断じて【チート能力】などでは無かった。

 

それを《旧・神族》が、面白おかしく歪めたから今の様な形になっただけで元は【生き抜く為の能力】だったのである。そう聞くと、かなり手が込んでいる様に聞こえるから不思議だ。だって、他世界人にとって異世界ってのは行き難い世界だったんだろう?それが、今ではチート能力が無くても生きて行ける様な世界になっているじゃないか。

 

つまり、《旧・神族》は【神様特典】だけではなく世界にも手を加えた訳だ。自分達にとっても、転生者にとっても都合の良い様にする為に世界そのものを生きやすく改変したって事だろう?自分達の思惑を達成する為に……生きとし生けるモノ全てを玩具にする為にここまでした訳だ。これは、確かに悪辣過ぎる改変だよな……師匠達や【組織】が、《旧・神族》を目の敵にするのもわかるわ。多分、ソレによって世界の特性や世界観がかなり犠牲にされたんじゃないか?

 

つまり、人間が過ごしやすい様に調整した為にある種の制限下でしか世界が創られなくなったんだと考えられる。元々、自由な発想と個性豊かな世界が構築されていたのに《旧・神族》の思惑によって人が生きられる世界しか創られていないんだろう。その為に、似通った世界が乱立しているんだと思われる。師匠や【組織】の人達が、偶に愚痴っていたのは多分ソレに関する事なんだろう。きっと師匠達は、もっと自由な発想と個性豊かな世界が創られる事を望んでいるんだと俺は思う。でなければ、こんな七面倒な事を延々とやる訳が無い。それによって、世界がどうなるのかは予想が付かないけれど。今は、余り望まれた状態では無いんだと感じた。

 

つか、人間が生きられる水準の世界オンリーなんだ?

それで、困る様な事ってなんだろう?俺達的に言えば、移住が容易な事くらいなんだけど?そう言えば、【異世界転移】や【異世界転生】が活発だと世界が歪んで【開く】事があるんだっけ?何でかは、わからないけれど。

それが、現状打破を目論む師匠達の目標なんだろうか?

 

「それでは、世界が【開く】事について説明していきます。途中、わからなければ気軽に質問していただいて構いませんので授業を中断させてでも理解して下さいね?」

 

「うーッス」

 

「それでは、世界が【開く】とは……兄様は、体感されていらっしゃいますのでわかるかと思いますけど。アレは、虚空へ“路”が開く現象の事を言います」

 

「虚空って、なんだ?」

 

「世界と世界を隔てる境界の事ですね。そこに、世界ごと落ちてしまうのです。この場合の“世界”は、惑星の事ではありませんよ?正しく、()()()()()()が落ちます」

 

【世界そのもの】って事は、次元規模の太厄災か!?え、虚空ってそんなに広いの!?つか、あの場所……それなりの住人とか居た感じだったけど!?虚空っていうより、生命が溢れる空間みたいな感じがした。本来は、何も無いらしい。でも、今は色んな世界が落ちたせいで命溢れる世界になっているとのこと。ただし、文明を持つ知的生命体等は居ないそうだ。そういう生命体は、全て【組織】や《旧・神族》によって残らず回収されてしまうから。だから、今あの空間に溢れている命は彼処に適応した生命体だけだ。

 

「つまり、野生動物が溢れているって事ですか?」

 

「…………どうなんでしょうね?一応、調査はされている様ですが……かなり、シビアな戦いになるそうですよ?」

 

「「「何故!?」」」

 

「良くわからぬ進化をしておるからの。彼処では、生命の黙示録とは違った進化が度々目撃されておる。故に、予期せぬ外敵に襲われる事があるのだよ」

 

「マジか……」

 

つまり、生命の黙示録という軛から開放されてとんでもない進化が可能になったってこと?本来であれば、そういう存在は世界の修正力によって淘汰されるんだけど。それが行われないので、良くわからない方向性に歪んでしまっているんだと思われる。つー事は、洋画などで出て来る様な怪物が溢れているってことか!!それは、ちょっと見てみたい。

 

「惑星ワーム……」

 

「プ◯ジ◯ント……」

 

皆、思うことは同じだったみたいだ。まあ、誰かさんは直接的な名前を口にしちゃっているけど。有名な物は、伏せて!

 

「世界と世界を隔てる境界は、広大という訳ではありません。彼処は、ただ存在している訳ではなくちゃんと役割があるのです。そこに落ちた世界は、ある程度存在し続ける事を許されていますが……その内、消えて無くなります」

 

「……どれくらいの期間、そこに存在しているのですか?」

 

「惑星の規模にもよりますが、三百年から約千年程と言われています。それ以上は、確認されていません」

 

「それは、本当に惑星の規模によって違うのですか?」

 

「いいえ、わかりません。ただ、調査をした方々の意見がソレだったというだけです。厳密に言えば、違うかも知れませんが……現段階では、そういう事になっているだけです」

 

つまり、原因はまだまだ未解明ということか……そりゃ、世界が開かないと調査のしようもないんだから進む訳がない。

それに、【組織】は世界が開かない様にする側だから積極的に虚空を調べる訳にも行かないんだろう。なので、調査はほどほどにして棚上げされている様だ。

 

「組織でも、調べ切れないものがあるんですね?」

 

「兄様は、組織を何だと思っていらっしゃるのでしょう?アレらは、全知でもなければ全能でもないのですよ?」

 

「…………そうだけれど……」

 

「そもそも、【始まりの魔法使い】は世界を()()()しましたが()()した訳ではありません。元々のベースがあった以上、世界を()()解明する事は不可能に近いです。即ち、あの方々でも知らない事が存在するという事です。わかりましたか?」

 

「…………ウッス。なら、元々のベースを創った奴が居るんッスね?だったら、ソイツに聞いたら良いんじゃないッスか?あ。や、今は居ないのは知ってるッスよ?ほら、セイビアさん達が過去に次空間転移してたんで【始まりの魔法使い】ならできるんじゃないかなぁって……」

 

「…………兄様、それでは前の世界が崩壊してしまうのではないかの?アヤツは、存在が大きく育ち過ぎておるからの」

 

「そーだった!!存在値デブだった!!」

 

「……スッゴイ発言してるけど……大丈夫?」

 

「……俺は、あんな大声では叫べないなぁ……神崎さん、パネェっす。後で、強制召喚くらうが良い……」

 

なんか、後ろで気配を消していた白亜と凍真が不穏なフラグを立てて居るけど俺は気にしない。つか、俺を呼び出す事って無いんじゃないか?なんか、各方面から戯言より勉強を優先させられている様な気がする。そういう調整が、入っている様な感じがするんだ。まあ、誰がソレをしているかは……わからないでも無いけれど。多分、面会要請も拒否されているんだと思われる。ぶっちゃけ、過保護というよりも今は詰め込めるだけ基礎を詰め込まれている気分だ。

 

「…………呼び出されたりしますかね?」

 

「無理ですね。主様が、許可しないかと……」

 

「兄様は、もしかするともしかする故……優先順位が決められておる。じゃから、気にするでない」

 

何だろう?過度な期待が、俺に伸し掛かっている様な気がするんだが!?つか、今バラしたよな!?リリィの奴、思いっ切り師匠が拒否しているってバラしたよな!?てか、これって追い打ちでは?もっと、勉強に励めって追い打ちされているんじゃね!?そう言えば、組織への入隊から資格が取れるまで最短でどれくらいなんだろうか?もしかしたら、師匠の推奨する方法で資格取ったらどうなるんでしょうね?

背後に居る、白亜や凍真の存在を感じながら俺はチベット砂狐の様な顔(気分的な話)になった。

 

「…………取れなくても、文句言わないで下さいよ?」

 

「!?……ふふふ。そこで、勘付きますか?それは、大変兄様らしいですね?ですが、大丈夫ですよ?安心して下さい」

 

いや、全く安心できないんですが……怖い。師範代達の笑顔がやけに怖く感じるんだけど!?誰か、助けて……。

 

「大変だ!!ユーノ・スクライアが、高町なのはと接触した!!」

 

「「「「「は?」」」」」

 

え?今、なんて?

 

 

 

 

 




遅くなりましたが、改めまして…明けましておめでとうございます。本年も、よろしくお願いします。

いや〜、年末の挨拶すら忘れる程リアルが忙しくて…つか、年末とか正月とかそんなんあったっけ?状態だったからうっかりしていたよw
しかも、本当なら前週に投稿する予定だったのにソレすらできなくて困った困った。
それくらいバタバタしていたけど、容赦なく攻め立ててくれたまえ!HAHAHAw

とりあえず、色々詰め込んだ話になったよ。
まあ、神様特典を使った神との交渉とかがメインの話だけれどね。そんな交渉、誰も思い付かないって話。それよりも、それを使って如何に己を強化するかがメインになるだろうに…まさか、その枠を使って生まれた後の交渉をしようとか神も思わないだろうなぁ…。

そもそも、なんでそんな話が出て来たかというとデメリット特典を組み込むに当たってそのデメリット枠を世界改変に充てたらどうなるかなぁ?って思ったのが最初。でも、基本的に転生系の物語は己を如何に強化するかに焦点を当ててたから今はまだ早いかなぁって…まさか、あの白銀の世界でそんな交渉をやらかす転生者は居ないだろうと思っていたんだよね。
実際、別の交渉はあっても枠を使った交渉をする物語なんて無かったからマイナー枠になりそうw
でも、神様特典が三個を目安にしているなら相性の良さげな特典を一つ二つにして神が望むモノを付けたら良いと思わない?やっぱり、自分の強化に使う?まあ、それは人それぞれだから強制はしない。

ただ、神が創られた後の世界に働き掛ける権限を得られるチャンスなんて早々無いだろうから多少の融通は効かせてくれるかと…例えば、この物語には無い【ご都合主義】とか、ね?

基本的に、世に出回っている物語は大体その【御都合主義】が無ければ進まない話が多いじゃないか。なのに、何の脈絡もなく異世界人だからって理由で御都合主義が蔓延してるとかおかしいと思わない?じゃ、その理由を組み上げようと思って考えたのが…特典枠を神にも使わせるっていう。
そしたら、御都合主義を前提に転生できるんじゃね!?と小賢しくも思った訳ですよ。ちゃんと、神が御目溢しをしてくれる理由にもなるからねぇ?これなら、納得な俺TUEEE!じゃないですか?どうかな?


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