絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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踏み台くん名募集中!!
名前だけでも良いのでくださいませんか?
サブ登場人物の名前も募集中です!

ああっ!くっ……また、ユーノくんが出て来ないとはっ!
せっかく、クロノとのBLルートを用意してあるのにぃ……!!だがしかし、次こそはっ……!!


五六話

ディアーチェ(未来のはやて)

 

 

今、私の目の前に正座をした双夜が座っとる。

つい、一時間前にJSをフェイトちゃんに全部渡すんやと笑いながら言っとった双夜やったが……戻って来た双夜は泣き顔やった。言うまでもなく、双夜が思う以上になのはちゃんの死は、双夜にとっても衝撃的なモノやったらしい。

双夜の使い魔を通して、一連のやり取りを見ていた私は戻って来たら双夜をからかうつもりやった訳だが……うっかり自爆して、泣く双夜を前に何もできなくなってしもうた。

 

「よしよし……」

 

過去の私が、双夜の頭を撫でる。

事情は、私が話した。先日テレビで、報道されていた女の子が未来の双夜のママである事や、使い魔経由で見た金髪の少女が双夜の義理の姉である事もや。

「ママ死んじゃったの……もう、会えないの……」と悲しむ双夜を、弄り倒そうと思っていた自分が情けない。

普段は、狡猾な悪魔みたいな双夜だが……なのはちゃん達の前では見た目相応の子供やったのを思い出す。

未来の話やから、思い出すっていうのは違うんやろうけど……それでも、過去の私にすがって泣く双夜は見た目相応や。

 

「それで?どうするんや……?フェイトちゃん達の事……」

 

「うじゅ……やる、にょ。JS、渡して……プレシアに使えないと思わせないと……フェイトちゃん、また打たれるもん!」

 

流れ出る涙を、衣服で拭いながら双夜はレイジングハートを握り締める。そうやっていると、なのはちゃんと双夜がダブって見えるから不思議や。

 

「それで、渡した後はどないするん?」

 

「言葉注意。妖精魔法ストーカーで、追跡できるよ……」

 

「ストーカーって、そんな魔法があるんかいな!?」

 

「言葉!……ストーカーは、僕等が適当に呼んでる名前だよ。正確には、《ヌェラマー》だ!」

 

「なんや……ビックリさせんといてぇなぁ……」

 

「シャマル先生のポイズン・クッキング……」

 

「フン!驚かせよって……」

 

うっかり、口調が崩れてシャマルのPKの餌食になるところだった。下手に元の口調を使い続けると、シャマルが出てきた時にいっぱいPKを頬張らせられてしまう。

そういう、賭けと約束を交わさせられてしまった。

ノセられ、うっかり売り言葉に買い言葉で自ら死地に足を踏み入れる事になろうとは……踏んだり蹴ったりだ。

守護騎士達は、今はまだ夜天の魔導書の中で待機して貰ってる。理由は不明やけど、双夜がまだ外に出さない方が良いと言っていたからだ。

 

「それで、この後はどうするのだ?」

 

「……顔見せは終わったから……フェイトちゃんが、プレシアのいる場所に戻ったら、僕が直接行ってーーー成るようになるんじゃないかな?それまでに接触出来るならするけど……」

 

「それって……」

 

「つまり……」

 

『行き当たりバッタリか!?』

 

まさかの、出たとこ勝負とは……正気の沙汰ではない。

もし、失敗したらどうするんだとか……返り討ちにされたらどうするんだとか色々言いたいことはある。

私はまだ、双夜の実力を見た事が無い。

そりゃ、次元航行艦の中でなのはちゃんと暇潰しと称した訓練をしていたのは知っている。私は、何故かその光景を見た事が無いのか……その記憶が、スッポリ抜け落ちていた。

 

「魔法で、撹乱して昏睡させて麻痺させたらおしまい」

 

「そんな魔法、あらへんやろ……」

 

「《オオロフォ》!」

 

双夜がその言葉を言った瞬間、私は自分の胸の辺りにズッシリとした重みを感じた。視線を向けると、そこにはタワワに実った二つの双丘がプルンとその存在を誇張している。

 

「ーーーーー」

 

「はい。大混乱……一種の撹乱ですね!」

 

「お、お姉やーん!!オッパイ揉ませてぇー!!」

 

過去の私が突撃してくる中、私は混乱した頭で目の先にある双丘を服の上から鷲掴んでみる。服の上からだというのに、崩れないプリンの様な軟らかさが手の平全体に伝わりズッシリとその重みを主張していた。

幼い私が大喜びで胸に顔を埋め、大いに揉みし抱いていく。頬擦りして、顔を挟んで何度もパフパフして散々楽しんだ後、上げられた恍惚とした自身の顔にドン引きする。

ちょっと、これは小学生がするような顔やない。もうこれは、エロ親父が若い女の子の胸で遊んだ後の顔だ。

 

「ドン引きしているところ悪いが、それは君自信も行って来た事だからな?わかっているのか?変態?」

 

この、自主規制したくなるような事を私が……?

 

「……むっちゃ、凹むわぁ……」

 

「口調。もう少しで、毎日の食卓にシャマル先生作の料理が並ぶ予定が確定になりそう……」

 

「ちょ、それは…………止めぬか!?」

 

「約束は、約束w 頑張れ、ディアーチェ!」

 

「ぬぐぐぐ……」

 

この時代の【八神はやて】と区別を付けるという名目で始まったこのゲームは、今後の私が進むべき未来の為でもあるらしい。もう一度、時空管理局に就職するにしても『夜天の書』の事も考えて行かんとアカンからや。

双夜の話を纏めると、私が持っている夜天の書をメインにするとか言っていた。

方法としては、リインフォース・アインスを私の夜天の書に移して今の闇の書を改良するとのこと。

闇の書は、破壊せずに有効利用するとか言っていたから、何かに使うつもりの様だ。何に使うのかは……知らない。

聞いてもいないから、幾ら聞かれても答えられない。

そもそも、双夜はそのつもりで私等に何に使うかを伝えていないみたいだ。

 

「さて、フェイトちゃんは潜伏先に戻っちゃったみたいなんで……僕は、次元震を起こして来るよ!!」

 

「チョイ待ち!なんで、次元震なんか起こさなアカンねん!?」

 

「前に神崎が言ってたんだ。次元震が起こると、時空管理局が早く来るようになるって!」

 

「神崎?……神崎って、あの神崎かぁ!?」

 

私の事を『嫁』と呼び、事ある毎にさりげなく身体に触ろうとする変態。イケメンなのに、とても残念な性格&性質の好きになれなかったあの変態か!?

 

「どの神崎かは知らんが、きっとその神崎だと思うぞ?僕が、徹底的に根性を叩き直して割りとマトモな人間に仕立てあげたが……はてさて、今頃はシグナムと似たようなバトルジャンキーになっていると思うぞ?」

 

「あれをどうやったら、マトモな人間に出来るねん……」

 

「毎日、DBで狙い撃って……SLBでブッパーした!」

 

「…………アカン。うっかり、納得しかけてもうた……」

 

「ケロベロス召喚して追いかけ回したり……サキュバス召喚して、性欲を100年分程奪ったり……色々した♡」

 

ケロベロスと言えば、頭が三つある巨犬の悪魔やろうから……サキュバスは、淫らな悪魔の方か!?

なんや、かなり無茶をして根性を叩き直したみたいなのは理解できた。

 

「おもしろかったよ?」

 

「そら、双夜からしてみたら……神崎は、おもしろい人物やろうな……私等には、ウザいだけなんやけど……」

 

「そぉ?僕の事を『師匠』と呼び、基本的にオチ担当。何をしても何をやっても、今一パッとしないちょっと抜けてるおバカさん。戦闘面では、シグナムと良い勝負をするようにはなったけどなぁ……」

 

「……………………それ、ホンマに神崎か!?別人ちゃう?」

 

「神崎大悟。イケメン踏み台の【転生者】だ……これが、そいつの姿な?」

 

レイジングハートが、噂の【神崎大悟】を空中ディスプレイのメインに映し出す。それは確かに、私が知っている【神崎大悟】と瓜二つだった。ただし、本人だとは思えない。

 

「……………………」

 

「納得行かない……って、顔してるぞ?」

 

「そんなん、当たり前や!私等が、どれだけ苦労したと思っとんねん!?」

 

「にゃははは。まあ、奴には上手く行っているように見える認識障害が掛けられていたから仕方がないがな……」

 

「上手く行っているように見える認識障害?って、どう言うことや!?」

 

双夜が、面白そうに詳しく事細かに説明して来た。

話を聞けば聞くほど、神崎が被害者の様に聞こえて来る。

私は、その場で膝を付き両手を床に押し付けてorzの体勢になってしまう。

 

「せやったら、どないしたら良かったんや!?」

 

「神崎には、バトルジャンキーの資質があったんで肉体をそこそこ鍛えさせて、シグナムに指導という名の模擬戦を何度かやっていれば……そっちに傾倒したかもな……もしくは、なのはママにSLBを連発……って、なのはママは非魔導師になっていたんだっけ……なら、ラグナロク辺りで無双すれば良かったんじゃないか?」

 

「……………………そうか」

 

とても複雑な気分で、私は自分が神崎に遠慮していたことを理解した。いや、双夜に理解させられたんや。

 

「じゃ、時空管理局を呼んでくるね?」

 

「……遅くならん内に、戻って来るんやで?」

 

「はーい♪」

 

そう返事して、双夜は玄関から出て行った。

その後ろ姿を見送る限り、普通の子供と同じように感じてしまう。ただ、これからやりに行くことが次元震でなければ本当の子供だったろうに……。

しばらくして、結界が張られた気配がした。

双夜かな?と思っていたが、どうやら違うらしい。

そういえば、グレアム提督の使い魔が私の家の周りにいたはずだからリーゼ姉妹のどちらかと接触したのかもしれない。

そう思っていた次の瞬間、背筋が凍る程の魔力を感じた。

思わず、立ち上がって振り返ってしまうほどの魔力である。

 

「なんや?これ!?」

 

その呟きと同時に、地震が起きる。

いや、これは地震やない。

世界そのモノが、揺れていると錯覚させるような震動だ。

もう、何でもありだなぁと感心してしまう。

とりあえず、双夜の戦闘能力を上方修正しつつ、帰りを待っていると双夜が猫を二匹持って戻って来た。

良く見れば、どうやらリーゼ姉妹らしい。

ちょっと、ボロボロな所をみる限り双夜と戦闘して負けた様である。御丁寧に、リミッターと所在認証までガッチリ付けられている様なので、双夜は逃がす気が無いと伺えた。

このリミッターの掛け方から、猫から人間への変化は不可能そうだ。

 

「八神はやてに近付くな!って言われたので、ちょっと遊んだら気を失っちゃったから連れてきた(笑)」

 

それが、全力で建前であるのは理解できる。

きっと、過去の私に配慮した結果で深い意味は無いと思われた。

 

「それで、どうするんや?この二人……」

 

「もちろん、猫鍋にする!って、訳で……土鍋でお湯沸かして♡お野菜もいっぱい入れて、猫鍋にしようぜ!」

 

「訊問やんな?ホンマに、食べたりせぇへんよなぁ!?」

 

「やだなぁ……ディアーチェは。コイツら食べれば、食費が浮くんだぜ?知ってるか?猫って、そこそこ旨いんだぜ?」

 

どこまで本気なのかはわからないが、双夜がその台詞を吐くと洒落に成らなかった。

【台所の黒い悪魔】すら、口にしたことがある双夜である。

もしかしたら……という思いが私の中で産まれてしまった。

 

 

 

……………………。

 

 

 

そして今、目の前でグツグツと煮え沸くお湯が恐怖を演出している。【猫鍋】という言葉を聞いたリーゼ達が、ザルに乗せられて土鍋を恐怖の眼差しで見詰めていた。

理由は不明だが、二人は動けないらしい。

 

「それでは、猫鍋パーティーを始めたいと思います!」

 

『わああぁぁぁ♪!!』

 

幼い私と私が、拍手をしながら喜ぶ振りをする。

ちなみに、幼い私には人語を口にする猫の説明がしてあるらしい。ただし、余程切羽詰まらないと人語を口にしないからちょっと手伝って欲しいとお願いしたとの事だった。

なんて悪趣味な……とも思ったが、私の結論は静観である。

それに、台所には様々な肉が用意されているので本当に猫を食べる予定は無いとの事だった。ただ、双夜は猫の肝や腸には寄生虫がいるから基本食べないよ?とか言ってたから食べた経験があるらしい。

それだけで、私は身を恐怖に震わせる事となった。

 

「それじゃぁ、まずは野菜からだね!」

 

そう言って、おもむろにリーゼ姉妹が入ったザルに手を掛ける。そして、ニヤリと邪悪な笑顔をリーゼ達に向けた。

 

「生きの良い猫が、二匹も手に入るなんて……本当にラッキーだったよ……クックッ、旨そうだなぁ……」

 

『……………………』

 

双夜の口撃。

リーゼ姉妹は、微妙に疑っている。

 

「ホンマ、食費が浮いて助かるわー……」

 

『ひぃっ!?』

 

幼い私の口撃。

リーゼ姉妹が、本当なのかもと思い始めた様だ。

 

「本当は、先にサバくんだが……ディアーチェが、解体ショーを見たいなんて言うから、思考を凝らしてみた(笑)」

 

『ーーーーー!?』

 

双夜が、鋭い包丁を持ち出してリーゼ姉妹の目の前に置く。

効果は絶大だ。リーゼ姉妹の視線が、包丁に釘付けになってしまっていた。それを眺めていた私だったが、予想以上に面白いのである。ちょっとだけ、参加したくなってきた。

 

「ふむ。猫鍋は初めてだが……二人は、食べた経験があるのであろう?どうなのだ……?」

 

『旨いよ?』

 

『!?』

 

幼い私と、双夜の感想が被った。

リーゼ姉妹が、ビクッ!!と反応する。

念話は、双夜がジャックしたらしく私にも聞こえていた。

 

〔あ、アリア!この国には、猫を食べる習慣なんて無いって言ってたよねっ!?〕

 

〔調べた限りでは、本当に特殊な国の町里離れた小さな村でしかそんな習慣は無いってあったのにっ!!〕

 

「本当に、生きたまま解体して良いんだな?ディアーチェ?」 

 

「むっ?生きたまま解体するから、ショーになるのでは無いのか?」

 

『~~~~~~っ!!』

 

双夜に求められている回答は、きっとこんなのだろうと予測しつつ返答する。その結果。

 

〔解体“ショー”って、そんな意味だっけ!?〕

 

〔この外人、全力で間違っているわよっ!!〕

 

私が外人認定されていた事実に、うっかり噴き出しそうになる。しかし、ネタバレはまだ先なので何とか押し留めた。

 

「ま、良いか。さて、それではお待ちかねの解体ショーを……クックッ……」

 

おもむろに包丁の柄を握り、双夜がアリアの方の足を掴む。

 

〔ひぃっ!?〕

 

〔あ、アリア!!〕

 

「それじゃぁ、一思いにっ!!」

 

「やめてぇ!!アリアを殺さないでぇ!!謝るっ!!攻撃した事、謝るから!許してぇ!!」

 

包丁の刃の部分が、アリアの胸に押し当てられた。

その瞬間、ロッテのアリアを失うかもしれない恐怖が天元突破してしまう。双夜が、「チッ」と舌打ちしていたけど幼い私の「ホンマや!!ホンマに人語しゃべっとる!!」に掻き消されて聞こえ無かった事にした。

双夜は包丁をアリアから離し、テーブルの上に置く。

 

「命拾いしたな?人語を喋る猫よ……しかし、襲撃の謝罪なんて受け取らんぞ?」

 

「え……じゃあ、何でこんな事を……」

 

「単なる嫌がらせだ……」

 

『……………………貴様ぁ!!』

 

シュラン……ドカッ!!

リーゼ姉妹の目の前に、包丁が突き立てられる。

 

『ひぃっ!?』

 

「ああん!?俺の邪魔をした、お前達にオシオキしているだけだよ!それとも、本当に解体されたかったのかい?」

 

凄みに凄んだあげく、脅しに行った双夜だがリーゼ姉妹の反応は薄かった。

 

「はっ!ヤル気も無いくせに、凄んでんじゃないよ!!」

 

「そうよ!猫鍋なんてしたことも無いくせにっ!!」

 

「あ、アカン!双夜は、経験者やで!!」

 

『え!?』

 

「そこまで言われたら仕方がない。で?どっちから食べられたい?」

 

『ええっ!?』

 

包丁を抜いて、ロッテとアリアの周囲をフラフラと移動させる。こっち(ロッテ)が良いかな?それとも、こっち(アリア)にしようかなぁ……と、包丁を迷わせる。

 

「ちょ、まさか……本当に……!?」

 

「双夜は昔、親に捨てられて一人ぼっちの頃があるらしいからなぁ……その時に、猫鍋……食べた事あるらしいで?」

 

『……………………』

 

「よし、決めた!こっちにしよう!!」

 

頭をガシッ!と握られたロッテが、全力全開で悲鳴を上げる。そして、余り動かない体を動かしてジタバタし始めた。

しかし、双夜がそれで止まる訳が無くロッテの胸元に包丁の先を押し当てる。アリアもギャーギャー騒ぎだし、そこそこ賑やかな滑り出しで鍋パーティーは始まった。

因みに、ロッテはちょこっとだけ双夜に包丁で切られてしまったが幼い私の進言で、何とか一命をとりとめ差し出された熱々の牛肉の山を無言で見詰めている。

 

「これが、猫肉だったら……なぁ?」

 

「……………………」

 

嫌がらせを続けているのは、猫鍋を邪魔された仕返しか……リーゼ姉妹は、複雑そうな顔でその山に口を付けた。

しばらくして、双夜が「敵の施しを受ける猫がいる……」とか言い出してリーゼ姉妹をビビらせていたけど、基本的に平和な鍋パーティーだ。

 

「おや?食べないのかい?」

 

「……敵の施しは受けないっ!!」

 

「にゃははは!もう、口にした上に半分食べた以上、施しを受けているよ……手遅れだ!!」

 

「ち、チクショー……」

 

「ロッテ……」

 

「やっぱり、猫といえば……こっちかな?」

 

そう言って、双夜がリーゼ姉妹の前に出したのは様々なネタの入った刺身の山だった。瞬間、二匹の猫が押し黙る。

 

「知っているか?魚にも、牛や豚と同じように高級な部位があるんだぜ?最も旨く、最も脂がのった部位を集めて見ました!どうよ?食べても良いんだぜ?」

 

「こ、こんな……こんな、ワイロに私達が靡くとでも!?」

 

「一切れ、数千円……」

 

「す、数千円!?」

 

「ちょ、ロッテ!!」

 

ロッテの方が、微妙に双夜の策略に落ちかけている。

それを押し留めるのは、アリアだ。

しかし、その我慢は双夜が指を鳴らすだけで終了した。

一心不乱に、高級部位を食べ始めるリーゼ姉妹。

 

「何したん!?」

 

「理性のタガを外しただけだよ……いやー、良い食いっプリだな♪!」

 

一心不乱に食べるリーゼ姉妹の周りには、それを記録しているのかサーサチャーが飛び回っていた。

その結果、二人は「敵の施しを受ける猫」の映像に脅されて何も言えない状況に追い詰められてしまう。

 

『/////』

 

無言で、一心不乱に高級部位を食いまくる自分達の姿を見ながら二人は双夜の話を聞く条件で、この映像をグレアム提督に見せないという約束を取り付けていた。

 

「さて、僕とディアーチェは次元漂流者と呼ばれる存在だ。言うまでもなく、この世界の住人ではない。まあ、こっちのディアーチェは一応この世界の住人だがな……」

 

「一応?」

 

「今から、5,6年後の時代から時間移動をしてこの時代にやって来た……といえば、わかるか?」

 

『!?』

 

「僕の使える魔法の中には、時間転移魔法ってのがあってな?特定の時間軸に転移する事ができるんだよ……」

 

「そんな魔法が、存在しているのか!?」

 

「広める気は無いぞ?お前らに、教える気も無いな……」

 

『……………………』

 

リーゼ姉妹は、鋭い目付きで双夜を睨んでいたが……包丁を指だけで、クルクル持て遊んでいる双夜を直視し続けるのは無理な様ですぐに視線を外した。

 

「結論だけを言おう。ここにいるディアーチェだが……闇の書と完全融合して、独立行動が可能になった八神はやての未来の姿だ!」

 

『…………なんだってー!?』

 

「皮肉な話。お前らが凍結封印なんかするから……闇の書と主が、融合合体して暴走が止まることになるとはなぁ……予想すらしていなかっただろう?」

 

厳密に言えば、現在進行形で未来にいるナハトバールは世界を滅ぼして回っているのだが……それでも、未来のアレはアレだけの独立した機関で……私が持つ闇の書との連動は、存在しなかった。

 

『……………………』

 

「しかもコイツ、俺が止めるまで時空管理局と管理世界を滅ぼして回っていたんだぜ?『私の家族を返せぇ!!』って叫びながらさあ……」

 

「そんなっ!?」

 

「たった5年で、封印が解けたとでもいうのか!?」

 

「違う違う。封印は、解けたんじゃない……封印の効果が、八神はやての存在変化によって理論崩壊を起こした結果だよ」

 

『理論崩壊?』

 

私が、闇の書の主で人間のままであったならば、もっと長い時間封印されていた可能性があったらしい。

だけど、私が管制ユニットと融合状態で闇の書に浸食され切った事により封印の前提が崩壊したとこのこと。その結果、闇の書と私は虚数空間と通常空間が偶然繋がった事により【私】は外へ放り出され、怒りと悲しみと絶望の果てに目覚めて時空管理局を襲っていたらしい。

 

「じゃぁ、なんで!八神はやての浸食が早まったんだ!?」

 

「管制ユニットが、頑張った結果じゃないか?」

 

リーゼ姉妹は、頭を抱えて悶絶している。

猫が、そういう風に悶絶している姿をみるのは初めてだったので中々に可愛らしく感じた。

 

「詰まる所、君達の主は時空管理局の崩壊を早める行為をした訳だ。高々、5,6年で英雄から、管理局崩壊の切っ掛けを作った大悪人に早変わりとは笑えるな……」

 

『クッ…………』

 

「後、君達が八神はやてを凍結封印した場合……今回も同じ結果になる確率は……100%だ。何故なら、ここに凍結封印の結果であるディアーチェがいるからな……残念(笑)」

 

「え?そうなん?」

 

「ああ。そうなんだよ……(笑)」

 

 

 

 

 

 

 




双夜、全力自爆。お疲れ様です!
そして、次元震を起こす予定がリーゼ姉妹との戦闘にw
ディバインバスターの乱舞とSLBを受けて魔力ダメージでノックアウト。捕まりました♪そして、恐怖のねこ鍋です!
玩具GETです!!リーゼ姉妹の反応が、一々楽しい日々の幕開けだ。まさか、リーゼ姉妹が最も弄りやすいキャラだったとは作者もビックリだ!!wwwwwww

《神殺し》達が持つ専用武器について……アレ等(魔剣や妖刀)は、最悪の代名詞を武器的なモノに纏めたヤツだけど……実は、アレ以上のモノがあるんだよww
如月双夜の専用武器……いや、あれはもう武器なんてちゃっちいモノじゃ無い。危険極まりない【概念】そのモノかな?
そもそも、双夜のアレは“使われない事・使わない事”を前提としたモノで【内側】で一度も使われた形跡すらない。
更には、【次元の果てから】の世界でも一度も“使われなかった”武器だったりする。どんな状況でも、どんな状態でも、アレが使われた記実は存在しない。
使われた事すらないのに、最悪最凶の武装だと断言されてしまうのは、それほど危険な武装だっていう事。
形状的には、剣の形をしているがアレは剣ではない。
アレをあえて言葉にするなら……【根源】かな?
名を『虚無』という。……うん。
直視の魔眼の最奥……“門”の向こう側、“死の根源”とも言われるアレを剣の形にしたものが双夜の専用武器だったりする。
抜けば、宇宙や次元にこだわらず存在する全ての命が終わり灰になるらしい。そこに例外はなく、問答無用で担い手以外のすべてを消し去る危険性をはらんでいる。
使わないよ!?使わないからね!!

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