絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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五九話

Re:

 

 

結局のところ、俺自身の自爆によって洗いざらい暴露するはめになった。勢い良く、『なのはママ』と言ったのを士朗に指摘されてかわしきれないと判断。

という訳で、平行世界の未来から来た高町なのはの息子である事や……平行世界を渡り歩き、色々と骨を折っている事などを話し、例の情報魔法陣を見せて限定的に情報を焼き付けたりした。まあ、フェアリー・サークルで問答無用離脱しても良かったのだが……聞きたい事もあったし、留まったらこうなっちゃった感じだ。

まさに、踏んだり蹴ったりである。

自業自得とも言う。

恭にぃの足を治しつつ、ついでに元々あった歪みも治してしまう。過去に来て五日目で、このていたらく…大丈夫か?

出だしが良かったからなぁ……その反動なのかもしれない。

一日目にジュエルシード事件解決。そのまま、八神家に転がり込んで……翌々日には、プレシア・テスタロッサ事件を事件になる前に解決。その後の経過も良い感じにアリシアが頑張ってくれているので問題なし。

なかなか、良い滑り出しだと思われ。

振り返り、今回残った目的の人達を見る。

まあ、なんというか……パッとみた感じ、当人だと思われる二人がソファーに寄り添う様に座っていた。ぶっちゃけ、時間軸的には仕方ないのだけど……理解は出来るけど、子供な『ママ』達は違和感バリバリである

一応、大体の事を話し一段落付いたところで、アリちゃとすずかの前に立つ。俺が聞きたい事……それは、この二人にとある事を確認したかったのだ。

 

「初めまして、アリちゃママ。すずかママ……」

 

「…………私達も、『ママ』なのね……」

 

俺の問いに対応するのはアリちゃママだけだった。

すずかママは、ずっと泣いていて答えられるような状態ではない。だから、俺はアリちゃママに問う。

 

「なのはママだけじゃ……色々と……ね?まあ、最初はなのはママだけ『ママ』って呼んでたんだけど……アリちゃママが、私達も『ママ』って呼べって言い出して……矯正された」

 

「………………そう。良いわ……それで、聞きたい事って何?」

 

何か、とても言いたそうな顔をしたけどアリちゃママは小さく首を横に振って質問を返した。

 

「……ママ達の周りで、ママ達を『俺の嫁』呼ばわりしていた馬鹿とかいなかった?」

 

「……………………それも、未来知識なのかしら?」

 

「まあ……そうなるかな?」

 

厳密には違うけど、俺の背景を語るには時間が無さすぎる。だから、そう言うことにしたのである。

 

「……………………いたわよ。名前は、炬桜羽って言うわ」

 

「カガリロウハだね?管制通信。カガリロウハを捜し出せ……特徴とかある?」

 

「赤い髪で青い目の何処にでもいるイケメンよ。まあ、中身は陰湿な変態だけどね……」

 

暗かったから、余り良く覚えてはいない……だけど、『俺じゃねぇ!!』と叫びながら走り去った少年と似た感じの特徴だった。

 

「聞こえた?まあ、中身は外見じゃわからないけど陰湿な変態だそうだ。この世界だけでなく、他の次元世界にも足を伸ばして捜索。ミッドチルダ辺りとか、いいかも……」

 

それだけ、一方的に言って通信を切る。

すると、こちらの様子を伺っていた恭にぃが質問してきた。

 

「どういう事だ!?この世界だけでなくとは、一体……」

 

恭にぃが、俺の言葉を拾って質問してきた。

 

「ここは、あるもの達からすると第97管理外世界というらしい……まあ、結論からいうとこの惑星を含む銀河系を一つの惑星とイコール認識で……それらが、並列状に並んでいる世界を『次元世界』と呼んでいるんだよ。まあ、カガリロウハは間違いなくその次元世界を渡る能力を持っているだろうから……恭にぃが、一生を棒に振っても犯人を見付け出せなかっただろうね……」

 

「つまり、炬桜羽が犯人ってことか!?」

 

「まだ、断定はできないよ……でも、目撃くらいはしているだろうさ……きっと、その場にいただろうからね……」

 

「………………何故わかる?」

 

「彼の目的が、自身の欲求の成就であって不思議な能力を持っているなら……ほぼ、間違いなく高町なのはが死亡した瞬間に立ち合っているだろう……本来の流れからすると、高町なのはが魔法少女となり……このJSを集めていたらしいから」

 

レイジングハートを展開して、21個のJSを空中に浮かべて見せる。レイジングハートを展開したのもそうだけど、JSを空中に浮かべて見せた事にも驚かれた。

そう言えば、レイジングハートで思い出したけどこの世界の【レイジングハート】はどうなったのだろう。普通に考えたら、なのはママの遺品として高町家が保管しているはずなんだが……もしかして、警察から戻ってきてないのかな?

なのはママ死亡後、直ぐに現地へ使い魔を飛ばしたけど確保はできなかった。それとなく、聞いてみた方が良いかな。

 

「……彼の目的?それが、欲望の成就とはどういう事だ?」

 

「あー、説明するのが面倒何で省いたけど……色々あるんだよ……まあ、人間が知って得られるモノはないんであんまり突っ込まないで欲しいかな?ぶっちゃけ、オカルト系の話になるから……世界の裏側とか……超面倒……」

 

「それなら、我々も少しは通じていると思うよ?」

 

「へ?ああ!そういう裏側じゃなくて……世界の因果律とか、世界を構築している基本式とか……マジなオカルト話だよ。人間の理解が、及ぶモノじゃないレベルのお話だ。例えば、夜の一族という存在がいるとしよう……」

 

「「!?」」

 

全力で、すずかママと忍が驚いた様に反応する。

ワザとやったんだけど、そんなに反応されると楽しくなるじゃないか。

 

「まあ、僕達の技術なら治せなくも無いんだけど……」

 

忍が、ガタッ!と音を立てて反応。

ヤバイ、意地悪したくなっちゃった。

 

「あれは、彼等の中にある【生命の黙示録】が歪んだ結果だ。正確には、人間から一ランク上の存在へと進化する過程で、うっかり間違った方向に走ってそのまま残っちゃった?みたいな存在だよ。それが、時代を経て確立しちゃったって言うか……本人達は、『吸血鬼』とか言ってたけど……アレ、厳密には『吸血鬼』じゃないし……『遺伝子欠損』モドキ?かなぁ」

 

「遺伝子欠損モドキ?」

 

「うん。まあ、なんだ……病気みたいなモノだ。科学系の技術じゃ治せないけど、治せる病気ではある……治す気は無いけど!別にも方法があるけど!そっちもする気は無い!!宿はGETしたし……今のところ、関わる気も無いので……」

 

下手をすると、TAKEを潜る可能性もあるから数少ない魔法薬を消費したくもないからだ。それに、必要な材料も持って無いからヤるとしたら、一度【外】に出て組織に戻り必要な材料を仕入れて来なければならない。

ぶっちゃけ、面倒。

 

「治せるのね……?」

 

「魔法薬を使えばね?ま、時空管理局も持って無い技術だから……仕入れるのは不可能だけど……それに、ゲノムツリーを人間が解析出来るものでもないから、ほぼ無理だぞ?」

 

「貴方は、理解しているのかしら?」

 

「あー、僕はゲノムツリーを製作した側の存在なんだが……」

 

「製作側!?」

 

「チビッ子に見えるだろうが、一万年以上は生きてる化け物だ!この中では、一番の年寄りだな(笑)。あっちでは、若輩者だが……」

 

この話をした瞬間、その場にいた全員の口が開いたまま塞がらなくなって面白かった。

 

「まあ、なんにせよ……夜の一族さん達とは、関わることは無いだろう…………もとい、関わる気は無い!!」

 

「……………………そう……」

 

「うむ。関わる気は無いんだ」

 

再度、断言。流布する気も、面倒事に巻き込まれる気もない。見掛けたら、関わっちゃうかもだけど……今度こそ、妖精魔法で離脱する予定なので関わる事は無いだろう。

余程の事がない限り!っとか言っちゃった時点で、何らかのフラグが立った気もしないでもないが……今回は、見送る。

誓いを立てていた所に、タイミング良く通信が開いた。

それは、カガリロウハの居所を知らせる通信だったが……。

 

「はあ!?自宅で、首を吊ってただあ!?」

 

『はい。遺書めいたモノを発見しましたので報告を……ただ、内容は支離滅裂なので要訳したモノをお伝えします』

 

「……頼む……」

 

『はい。『高町なのはを殺してしまった』の一文から始まり……最終的には『自分の責任ではない。神様が、コントロール出来ない能力を渡したのが悪いんだ……』と責任転換した上、『自分は悪くない。全部、この世界に【転生】させた【神】が悪いんだ!自分は何も悪くない!』という文が永遠と続きます。最後は、新な人生を求めて自殺する記実がある事から、新な【転生】を求めたようです』

 

なんとまあ……自己中的なモノの考えなのでしょう。

ぶっちゃけ、【神】とか【転生】云々を遺書に書かないで欲しかった。これでまた、説明しなければならない事が増えた感じだ。いや、結果がわかったのだから何も言わずにこの場から立ち去っても良いような気もしないでもない。

てか、逃げよう!これ以上の説明はしたく無くなった。

説明は無し。勢いで押し切って、妖精移動魔法で逃げる!

これで行こう!方針が決まれば、行動も早かった。

 

「まあ、犯人がわかって良かったね?ただ、犯人が自殺したのは残念だが……」

 

「【神様】や【転生】って、なんの事だい?」

 

無理矢理纏めようとしたのが、良くなかった様で士朗が急所を突いて来た。

 

「あー……裏事情?みたいな感じだ。君達には、関係ないし……こちらの事情だからね……説明する気はない」

 

「……私達は、娘を失っているんだよ?関係なくは無いんじゃないか?……話してくれないか?」

 

「……………………関わって欲しくない。それに、全くという訳じゃ無いけど……関係ないと言えば関係ない。言い方は悪いけど、娘の周りにそんな危険人物を置いて放置したのがイケないんじゃないか?酷い事を言って申し訳ないんだが……実際問題、娘を信じ過ぎて放置し過ぎた結果だろう?未来で本人に聞いた話だけど、放任主義は立派な虐待だよ?」

 

高々、9歳の女の子に責任を押し付け過ぎだと思われる。

まあ、年の離れた兄姉がいると同認識して甘えたくなるのもわかるんだけどねぇ……。

 

「高町なのはは、まだ9歳の未熟な子供なんだ。恭にぃや美由ねぇと同じ様に考えて、子供に甘え切っていた親が今更親の顔をするのは……反則だし、残酷だよ?」

 

『ーーーーー』

 

何か、落雷を受けた様な高町家の人達がいたけど……俺は、使い魔が見付けて来たレイジングハートの方に気を取られていて気が付かなかった事にした。

 

「未来のなのはママは……誰かから向けられる愛情に、とても飢えていたよ……」

 

それだけ告げて、レイジングハートを展開。BJも展開。

ぶっちゃけ、言い逃げ状態で俺はその場から離脱した。

最近は、この世界の簡単な魔力運用ならリンカーコア無しでも再現できるようになってきた。まだ、高出力魔法はデバイスを破壊する恐れがある為使えない。大部分の魔力を抑えてならば、レイジングハートに記録されている魔法を使う事は可能だ。まあ、デバイス無しでも高出力魔法を使えるんだけど……収束砲撃SLBとか、なんちゃってフルロード・ディバインバスター(?)とか……。

フルロードと言っても、カードリッジは使わない。カードリッジを使用したF・DBの約3倍の威力に該当する出力だ。

使わないけどね……ホントに、使わないよ?非殺傷設定を組み込んであるけど、普通に相手を殺傷する魔法となってしまっているからね。

八神家に戻ってきた俺は、時空管理局の次元航行艦歓迎の準備に取り掛かった。

 

「それでは……時空管理局歓迎会と言う事で、闇の書を持ってアースラに殴り込みを掛けます!」

 

『ぶふぅーーーーー!!』

 

口いっぱいに、高級食材を含んでいたリーゼ姉妹が俺の宣言でグチャグチャになった刺身(?)を噴き出した。

割りと派手な反応に、ちょっとだけ満足を得てニヤリと邪悪な笑みを浮かべてしまう。

 

「まあ、それは冗談なんだけどね……」

 

他にも、ビット失敗作に爆弾(質量兵器)を装備させ、ステルスの魔法で見えなくした状態でアースラが停泊するであろう空域に散布。アースラが来たら、次々と起爆して虐めたりとか……なんちゃってF・DBで、超遠距離砲撃を叩き込んだりしてみたい。どんな反応が返ってくるやら……。

 

「殺る時は、アリアの魔力資質で殺るから……安心してね?」

 

「安心出来にゃいわよっ!!ってか、他人の魔力と魔法で犯罪宣言しにゃいでよ!!」

 

「そして、次元航行艦に乗り込んだ時はロッテに変身してロッテの魔力資質と魔法でクロノ・ハラオウンをギッタンギッタンにしてやるんだあ……で、闇の書を呼び出して蒐集を……」

 

「ちょ、そんにゃ事されたら……お父様の元どころか家に帰れにゃいじゃないか!?」

 

「ギル・グレアムが、闇の書の本物の主って事にしようよ!」

 

『やめぇ(てぇ)ろぉ!!』

 

一々、反応するリーゼ姉妹が面白くてついつい適当な例題を上げて弄ってしまう。元々あった、計画の一つであるギル・グレアム闇の書の主計画とか口走ってリーゼ姉妹をビビらせたり、管理局壊滅とか色々思い付く事を口走って楽しんだ。

 

「まあ、いずれにしろ……明日、アースラが来たらお前等ともおさらばだ。それまでは、大人しくしてろよ?」

 

「え?」

 

「解放してくれるにょ!?」

 

「そりゃ……俺の存在をあちらに伝えて貰い、手を出さないように忠告して貰う為にお前らを捕まえただけだしなぁ……」

 

まあ、今すぐ叩き潰しに来てくれても良いけど……その時は、時空管理局と全面戦争だ。フレールくんの存在を知っているとは言え、それだけが俺の戦力って訳じゃ無い。

ビースト(陸用)や人形(空陸両用)……更には、影の中にいる魔国領の住人等々を出せばそうそう簡単には負けないだろう。

アルカンシェルの無効フィールドとかもあるし……はっきり言って、時空管理局は遊び相手くらいにしかならない。

 

「俺には、闇の書を無力化と改善する術がある……まあ、似たような書が三冊もあるからなぁ……」

 

『……………………』

 

いずれも、闇の書の外見をしているのである。

否、その内二冊は本物の闇の書で……一つは改善されて、もう一つは現在も暴走中のままであった。

 

「実際には、『夜天の書』と『闇の書』と『紫天の書』な訳だけど……見分けが付く訳では無いから。それに、どれもロストロギアだ。管理局からみれば、危険極まりない集団だろう?」

 

「そうだね……まあ、あんたが一番ヤバイけど……」

 

「そうね。貴方が、ロストロギアじゃ無いのが果てしにゃく疑問だけど……」

 

「生態ロストロギアってか?ロストロギア反応は、無かったんだろう?諦めろよ……」

 

『常識が通用しない時点で、あんた(貴方)はロストロギア≒だ(よ)!!』

 

色々とリーゼ姉妹の目の前で、常識を遥かに超えた事象の数々を披露したのがダメだったらしい。ちょこっと、因果律に干渉して目の前にあった物体を別物質に変換しただけなんだが……二匹は、目を回して気を失ってしまった。

 

「えー……ちょっと、リンカーコアを生成出来るだけじゃん!死者蘇生とか……老人を子供にしたりとか……不死術式で、不老不死とか作れるだけだよぉ?ああ。無限再生システムは自分で何とかしてね?人間の治癒能力じゃあ、バラバラにされたら元に戻れない上……その内、腐って土に帰るだけだから」

 

『ダメだ。コイツ早く何とかしにゃいと……』

 

二匹が、頭を抱えて唸っている。

でも、俺が常識で纏まる事はない。

そもそも、この身体は分体で本体ではないのである。

ただの高エネルギーの塊を倒した所で、次の分体が現れるだけだ。

 

「何とかって?具体的に、どうするの?」

 

『え!?』

 

「具体的に?」

 

「……………………何とかできるにょか?」

 

「いや、それ……僕が聞いているんだけど……」

 

二匹は、八神はやて達の元へ行き三人を巻き込んで俺の対策を考えていたが、最終的に良い案は出なかったいだった。

その後は、ネタ的な対策を上げて終了する。

まあ、ディアーチェが俺のトラウマを暴露する一面があったが……妖精魔法で、潰せる旨を告げたら「詰んだ」と呟いていた。その流れで、俺のトラウマがどうやって得られたかの話になって、仮想現実系の魔法でハーレム+タイムセールに群がるオバチャン(自分達は商品)を体験させたら全員が微妙な雰囲気になる。八神はやてが、弱冠女性(ハーレムの)に引いていた辺り、そこそこの精神ダメージを負ったらしい。

 

「じゃあ、今日は解散って事で……この討論は明日にしよう」

 

それで、解散となった。

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

……………………

 

 

 

 

…………

 

 

 

翌朝。

高町家の様子を伺いながら、使い魔を通して状況確認をしていると……フェイトちゃんが、クロノ・ハラオウンに捕まっていた。

 

『何でやねん!?』

 

うっかり、みんなで声を揃えツッコミを叫んでしまう。

何故か、リーゼ姉妹も叫んでいたので段々こちらに染まって来た感じ。ただ、ユーリだけがあわあわしていた。

 

「これどうしたものか……クロノ・ハラオウンに死者蘇生の話とかしてないよね?」

 

「死者蘇生なんてしたにょか!?」

 

「したよ?26年前に死んだ子をサクッと生き返らせた……」

 

「もうダメだ!!」

 

「貴方、何がしたいにょよ!?」

 

ロッテが、悲壮感を全開にして頭を抱えている。

アリアは、まだ大丈夫だけど……時間の問題かも知れない。

 

「こうなったら……紫天の書を闇の書と偽って、ロッテの姿で蒐集をするしか……」

 

「にゃんで私!?って、冗談じゃにゃかったにょか!?」

 

「だって、アリアじゃあ……決め手に欠けるじゃないか!?」

 

「ちょ……私、ロッテに劣ってにゃんてにゃいわにょ!?」

 

「そうだにょ!アリアは、砲撃魔法の使い手にゃんだ!!」

 

「デバイスやリンカーコア無しでも、砲撃魔法を再現できるけど……アースラが、沈んでしまうんだ……」

 

『…………お前。もう、ロストロギアで良いんじゃにゃいか?』

 

「失敬な!」

 

そんな、呆れた顔でハモらなくてもちゃんとわかっている。

自分が、どれだけデタラメな存在かぐらい把握しているさ。

まあ、【組織】の奴等はその斜め右上を素で行くんだが……リーゼ姉妹に余計な情報を教えたくないので黙っている。

 

「ちょっと、戦力がフルオーバーしているとは言え……こちらの文明は滅びてないよ!?」

 

「そりゃ……ロストロギアは、遺失物っていうけど……」

 

「もう、ロストロギアで良いと思う……」

 

「……OK。じゃあ、ちょっと暴走してくるね?」

 

『お前(貴方)は、ロストロギアじゃにゃいだろ(でしょ)っ!?』 

 

リーゼ姉妹の叫びは、予想通りの反応なので何も言わない。それを言わせる為に、暴走宣言をしたのだから俺はニヤリと邪悪な笑みを浮かべて置くに留める。

 

「くっ……掌の上で遊ばれてるにゃ……」

 

「どんどん、ど壺に嵌まってくみたいやなぁ……」

 

「フム。それで、フェイトはどうするのだ?このままにしておくのは不味かろう?」

 

全員の視線が、画面の方へと向く。

そこには、フェイトを助けに来たのかアルフとプレシアの姿があった。傍らには、生き返ったばっかりのアリシアの姿もある。

 

「余計に混乱しているではないか!?」

 

フェイトを返せ云々で、プレシアが逆にクロノ・ハラオウンをバインドで捕まえてリンディ・ハラオウンを脅していた。

 

「段々、混乱が加速しとる様に見えるけど……なんとかなるんかいな……?」

 

この時代の八神はやてですら、この状況を正確に把握している辺り……本当にダメかも知れない。

 

「こ、これは……この状況の中に闇の書持っていこうぜ!そしたら、収集は着かなくなるはずだ!!」

 

「くっ……双夜が、ダメな方向に全力疾走中だ!」

 

「アリア!!」

 

「くっ!仕方がにゃいわねっ!!バインド!」

 

しかし、二匹の魔法は発動しなかった。

二匹の魔力は、現在進行形で封印中である。

それに気が付いた二匹が、頭を抱えて『しまったぁ!!』とか言っているから笑ってしまう。

とりあえず、整理をしよう。

混乱を加速させたい俺と、それを止めたいリーゼ姉妹。

状況確認を優先したい八神はやて達と、何をしたら良いのかわからないユーリ。訳がわからないまま状況を抑えようとする時空管理局と、娘を返せと攻撃するテスタロッサ家。

 

「ふむ。これはっ!アースラを沈めれば良いんだね!!」

 

『止めてぇ!!?』

 

「次元震、行くよぉ!!」

 

『本当に止めてぇ!!!!』

 

リーゼ姉妹弄りは、とても楽しいです。

とは言え、そろそろ本気で事態を収集しないと色々と面倒な事になりそうである。この良い感じに混乱する状況を、更に加速させたい所であるが……やり過ぎると、後が怖い。

 

「と、いう訳で……事態の収集に行ってきます!」

 

『収集って言いながら、紫天の書を持って行こうとしているにょは何故か!?』

 

「…………チッ……」

 

あからさまに手にしていたから、リーゼ姉妹にちゃんと止めて貰って満足した後、プレシアの高次魔力を受け止める形で割って入った。

唐突に間に割って入った上に、プレシアの全力魔法を片手で受け止めた俺に警戒の視線が向けられる。

やっぱり、アースラを沈め様かなぁと考えかけた所にリーゼ姉妹がユーリに転移魔法で送られて来て、ハラオウンの方の説得は任せたら時空管理局にスカウトしているとか言い出したので締め上げて海に向かって放り投げた。

 

「にゃははは!!沈め!沈めぇ!!」

 

『にゃあぁぁーーゴボゴボ……た、たすっ……』

 

「なんちゃって、フル・ディバインバスター!!」

 

超特大の極光が、海を裂いて駆け抜ける。

少し、次元震が起きて空間が揺れているけど気にしない。

一応、人質なので消滅直前でリーゼ姉妹を回収する。

 

「ふにゃああぁぁぁ……」

 

「ブラック企業になんて入らないよ?」

 

「で、でも……これくらいしか、私達には……」

 

「ケッ……平社員め……」

 

『ぐふっ……』

 

リーゼ姉妹を弄っていると、解放されたフェイトちゃんが俺の服を掴んでジィーと見詰めてくる。

 

「ふふ。恋人が、待ってる見たい……にょ!?」

 

ほぼ、能面の様な顔でアリアの尻尾を持った俺は海の上に立ってゆっくりと水面にアリアを近付けていく。

そして、問答無用で海に沈めた。

 

「あ、アリアー!!」

 

「ああ!?」

 

「何でもないです……」

 

一睨みで、ロッテを黙らせた俺は……一度アリアを引き上げ、無表情で問う。

 

「僕とフェイトちゃんは、恋人じゃ無いよ?そうだよね?」

 

「ゲホッ……は、はいっ!貴方とあの娘は、恋人じゃにゃいですっ!!」

 

「だよね?もう、アリアってば変なこというから……海に沈めたくなっちゃったじゃないか!」

 

とても邪悪な笑い声と、半泣き状の声が辺りに響く。

さて、と立ち上がろうとしたらバインドで拘束されてしまった。ほぼ、意を介さずプチプチと引き千切って海の上から石畳の上へと戻って来た。

 

「一つ聞くけど、今のバインド……」

 

「え……バインド?」

 

「あ、うん。聞きたくなくなったから良い……」

 

「そう。さて、クロノ・ハラオウンだな?」

 

ロッテの質問に、疑問で返した形だけど今は別の優先したい事柄があるので適当にあしらってクロノ・ハラオウンを見上げた。しかし、クロノ・ハラオウンは額に青筋を立ててスゴく御立腹状態である。

 

「何で、そんなに怒っているんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 




逃げる双夜(笑)

『炬 桜羽(カガリロウハ)』は、翼刀さんからいただいたキャラです。特典や要望は無かったので、適当に出して使ってます。まあ、言うまでもありませんがTAKEを潜った際にループするキャラの一人でもあります。(予定☆!だがしかしっ!予定は未定と一緒なのだよ!!わははは!!)

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