絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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六〇話

Re:

 

 

「君は、自分が何をしたかわかっているのか!?」

 

「???」

 

意を介さず、プチプチと引き千切ってあげたバインドの事を言っているらしいのだが……あの程度の構築式で、引き千切るなとか言われても逆に困る。

とりあえず、うるさいので反転F込みのバインドで拘束してテスタロッサ家の元へと進んだ。

 

「やあ……一体、何をしているのかな?」

〔死者蘇生云々は、口にしないでね?〕

 

「貴方を探していたのよ……まだ、お礼もしていなかったから……」

〔わかっているわ……フェイト達にもキツく言ってあるから安心して……〕

 

「あれは、僕がヤりたい事をしただけだよ。そこに、君達は関係ないんだけど……って言っても納得しなさそうだね……」

〔フェイトちゃん?アルフも……死者蘇生の事は、口にしちゃダメだよ?〕

 

「君のお陰で、私は母さんと話ができた。だから、お礼がしたいんだ……」

〔大丈夫。母さんにも、キツく言われてるから……〕

 

「そうだよ!チビッ子のお陰で、フェイト鞭で叩かれなくなったんだから!」

〔わかっているよ!〕

 

まだ、肉体が本調子でないのかアリシアは車椅子に乗っていて……でも、アルフの鞭云々の話で笑顔なのに怒気が滲み出ていた。それを敏感に、感じ取ったプレシアの顔色が変化する。どうやら、たった一日で上下関係が構築された様だ。

 

「プレシアは……そのままで、良かったのか?」

 

「……まあ、最初はとても驚いたわ……でも、慣れてしまえば良い事でもあるのよ……これなら、アリシア達と長い時間一緒にいられるから……」

 

「……そうか。ああ、時空管理局に色々聞かれたら……ロストロギアのせいにしてしまえ。僕の魔法は、ロクデモないモノが多過ぎるからな……時間転移魔法とか……」

 

「……………………何でもありなのね……本当に……」

 

プレシア……改め、プレシアちゃんの開いた口が塞がらない。まあ、自分が探していた魔法のオンパレードだから仕方がないと言えば仕方がない。苦笑いで、返答とした。

一度振り返り、リーゼ姉妹とクロノン・ハラオウンの様子を見る。リーゼ姉妹は、バインドで拘束されたクロノ・ハラオウンを煽っているだけで手を出そうとはしていない。

そう言えば、リーゼ姉妹のリンカーコアは俺が捕まえた時に簡易封印したんだった。

 

「あ!……ロッテ、アリア!ちょっと、おいで……」

 

二匹に向けて、手招きをする。

二匹は、最初怯えたような感じだったけど恐る恐る近付いて来たので思い付いた悪戯を依頼した。

 

「君達に掛けた封印を解く変わりに、クロノ・ハラオウンに悪戯をしてくれないか?」

 

「……………………どんな?」

 

悪戯と聞いて、反応を返すのはロッテのみ。

だけど、内容を伝えるとアリアも乗って来たので面白いことにはなりそうであった。

とりあえず、道具とその他を渡して簡易封印を解いてやる。

とたん、二匹は人の姿へと戻って邪悪な笑みを浮かべた。

 

「行くよ、アリア!」

 

「ええっ。化粧は任せなさい!!」

 

二人は、クロノ・ハラオウンの元へと駆け寄り……しばらくして、困り顔で戻って来た。

 

「バリアジャケットが、邪魔なんだけど……」

 

「んー……OK」

 

二人と共にクロノ・ハラオウンの元へと行き、俺は適当にデバイスに触れた。それだけで、展開されていたバリアジャケットとデバイスが待機状態へと戻り、クロノ・ハラオウンは無防備な状態でリーゼ姉妹に引き渡される。

 

「バカなっ!?何故!?」

 

クロノ・ハラオウンが、驚愕の顔で目が落ちるんじゃないかと思う程見開き、疑問を呟くが全力で無視。気にしない。

他人のデバイスを、認証登録関係なく使う事ができる俺に取ってこの程度の事は朝飯前だ。やり方は簡単。クロノ・ハラオウンの魔力波長と魔力資質を解析して、自分の魔力資質と波長を同期してしまえばある程度の事ができる。

認証云々は、ハッキングでどうとでもできるので素通り。

まあ、俺達の技術と時空管理局の技術とでは比べようが無いので多分出来ない事の方が少ないだろう。

魔法であるならば、【真実の瞳】で解析してアレンジして問題なく使えるだろうし……クロノ・ハラオウンの魔力波長・資質・その他諸々も掌握しているから、その気になれば使い魔に命じてクロノ・ハラオウンの姿に変身させてみせる事も可能だ。もちろん、指紋を初めとした個人データなんか割りと簡単に捏造できるから何処が違うのかと問われれば「人格くらいじゃないかなぁ…」と答えるしか無いだろう。

使い魔のスキャニング変身は、本当に人格以外は完全フルコピーができてしまう。元々、魔力構築体である彼等からすれば……肉体なんて飾りみたいなモノだ。網膜パターンはおろか、DNAでさえ再現してみせるだろう。

その技術で、以前【鮮血の】がマジ泣きしていたから超科学で異端技術だろうが騙しきる事ができるらしい。

この手の嫌がらせは、俺か【鮮血の】が技術を飛躍的に先行させているので食らい付けそうな奴はいない。

クロノ・ハラオウンが、二人の猫耳尻尾に服を剥ぎ取られフリフリのゴスロリと呼ばれる少女服を着せられて行くのを無言で見ている。クロノ・ハラオウンが、全力で抵抗しているけど両腕両足はバインドで固定されているので、できるのは身動ぎだけだった。

 

「アリア、化粧!」

 

「うふふ。動いちゃダメよ?」

 

「や、やめろぉ!!」

 

顔をブンブン振って抵抗し始めたので、両側から挟むように小サイズのプロテクトを使って顔を固定する。

 

「ちょっ、君は……君達は、何をしているのかわかっているのか!?」

 

「時空管理局の執務官にして、次元航行艦アースラの切り札。クロノ・ハラオウンを男の娘に仕立てようとしている。それがなんだ?後で、リンディ・ハラオウンに叱られてエイミィ・リミエッタに女装したクロノ・ハラオウンの画像データを求められるだけの話だろう?ああ、安心すると良い。君が受ける被害は、精神的なモノだけだから……」

 

「……何故だ?ここは、管理外世界だろう!?何故、君は僕達の事を知っているんだ!?」

 

ザックリ、今後の予定を含めた説明をするとそんな質問が返ってきた。ちょっと、うっかりしていたもよう。でも、あんまりうるさいと男に惚れるように精神を改造しちゃうぞ♡

 

「もう!クロノってば、そんな細かい事は良いじゃない!」

 

「そうだよ!クロノは、これを履いて男の娘になっていれば良いんだ!さあ、片足を上げて……」

 

それを遮ったのは、リーゼ姉妹だった。

半分以上、自分達の保身ポイけど……間違いでは無いので、煽るだけ煽っていく。

 

「それを履かせるなら、まず今のを脱がさないとダメじゃないか?」

 

「おっと、そうだった……(ヨダレ)……ゴクリ……」

 

「そ、そうよね。まずは、脱がさないと……よね!ゴクリ……」

 

「ちょ、ちょっと、待てぇ!!」

 

スカートの内側に手を突っ込まれて、パンツに手を掛けられた所でクロノ・ハラオウンの慌てっプリが半端でなくなった。

目尻に涙を溜めて、女装させられたクロノ・ハラオウンは身動ぎしながら上目使いでリーゼ姉妹を見ている。

効果は絶大だ。リーゼ姉妹のタガが外れた。

ほぼ、問答無用でクロノ・ハラオウンはパンツを脱がされ、女物のパンツを無理矢理履かされてしまう。

 

「魔男の娘マジカル☆クロノン♡爆誕!!」

 

次の瞬間、武装隊局員が転送魔法で送られて来てあっという間に囲まれてしまった。

 

「クロノ執務官を解放しろ!」

 

「あーあ。被害が、拡大しちゃった☆!」

 

「何を!?」

 

「君達は、完全に包囲されている!無駄な抵抗をやめて、大人しく女装するんだ!!」

 

ワラワラと何処からともなく、たくさんの使い魔が現れる。

この場にいる武装隊員を、遥かに超える人員を導入していた事実にテオルグ達の本気が伺えた。

まあ、その大半が衣装や化粧道具を持っている訳だが。

しかも、戦闘要員に至っては魔力ランクをS+で統一してある。今頃、アースラでは突然のS+ランク魔導師の団体出現に大慌てだろう。

 

「そして、これが僕の魔法!妖精の悪戯だぁ!!《リヴゥフロー・ザナー》!!」

 

瞬間、武装隊員全員がボン!と音を立ててお子様な姿へと変化した。自分達の変化に、武装隊員全員が顔を見合わせたり、驚いた顔で硬直している。それは、彼等だけではなく様子を見ているアースラの面々もそうだろう。

お子様へと変化したせいか、武装隊員全員が武装を解除した状態でヘタリ込んでいる。それを問答無用で、俺の使い魔達が捕まえて拘束して服を剥ぎ取り可愛らしい衣服を着せていく。もはや、臨海公園の一区画は大混乱となっていた。

 

「うんうん。良い感じだ……」

 

このまま、写真撮影してその映像をデバイス経由で拡散させて……等々と今後の予定を立てて行く。

 

「こんな……悪夢だ……」

 

「にゃーはははは!!そして、君達の魔法!ゴーレム操作の応用で!!」

 

「うわあああっ!な、や、やめろぉっ!!」

 

クロノ・ハラオウンに可愛らしいポーズを決めさせて、様々な器具を使っての記念撮影と洒落込んだ。

クロノ・ハラオウンが、向けられるレンズを見て青冷めているが使い魔達は止まらない。

嬉々として、シャッターを切り捲っていた。

 

「やめろ……止めてくれぇ……………………(泣)」

 

そして、ついにクロノ・ハラオウンの羞恥心が天限突発。

ヤり過ぎで、クロノ・ハラオウンがマジ泣きを始めてしまう。これには、リーゼ姉妹もビックリして手を止めて後ずさってしまった。俗に、冷や水を掛けられた状態だ。

 

「泣いちゃった……14歳、クロノ・ハラオウン。ガチ泣きです☆!情けないなぁ……これで、本当に執務官なのかい?」

 

それを、問答無用で煽ってみた。

 

「ちょっ、お前……そこまで、言うか!?」

 

「おやおや、共犯者が何を言っているのかな?君達も同罪なんだよ?わかっているかい?」

 

「それは、そうだけど……泣いてる子に、鞭を打つのは……ちょっと…………」

 

周囲を見回して、アリアが腰の引けた状態で正気を取り戻して行く。ロッテも似たような感じで、狂気を失っていた。

これ以上は、続ける事も困難そうなので武装隊員全員の魔女っ娘姿の集合写真で〆とする。

 

「あーあ、魔男の娘クロノンで動画撮りたかったんだけどなぁ。適当に敵役を作って、魔女っ娘らしく可愛く面白い感じに仕立て。その後は、この世界のネットに流して様子見……」

 

「鬼か!?」

 

「ネットアイドルとまでは行かなくても、そこそこ人気が出たと思うんだけど……ねぇ?」

 

撮影系の使い魔達が引き上げた後、戦闘用の使い魔だけが残っている状態で武装隊員を解放して【妖精の悪戯】に関する説明を始める。効果は24時間だけで、その間は自分達の幼い頃の技術に該当する事や、その状態で訓練すれば大人に戻った時に能力の底上げが可能だとかを説明した。

実際、能力の底上げは可能だ。だが、それは長期で続けた場合であって24時間程でどうにかなる訳ではない。

そこの所もちゃんと説明。混乱が治まった武装隊員は、この魔法の実用面に驚いている様だった。

 

「とは言え、君達に協力する気は無いけどね……」

 

「ちょっと、良いかしら?」

 

振り返ると、何故かリンディ・ハラオウンが立っていてこちらの様子を伺っていた。

 

「……リンディちゃんか。なにかな、お説教?」

 

「……目上の女性に、『ちゃん』は無いんじゃないかしら?」

 

「……………………」

 

とりあえず、周囲を確認して首を傾げて見せる。

周囲に、俺以上の年齢の奴はいなさそうなのでわからない風を装ってみた訳だが……伝わらなかった様だ。

 

「目上?何処に、僕以上の年齢がいるのかな?」

 

「…………目の前にいるでしょう?」

 

「ええっ!?リンディちゃん、一万歳超えてるの!?」

 

「ーーーーーいち、ま、ん歳?」

 

「僕、人間じゃないよ?こう見えて、半分妖精種なので人間の年齢と一緒に見ると酷い目に合いますです☆!」

 

そう断言した瞬間、一息置いてその場にいた全員が驚きの叫びを上げたのだった。という訳で、妖精種の事をちょこっと話して普段はフェアリー世界(次元の間)にいるとか色々でっち上げてみる。俺は、人間とのハーフだから妖精の世界に一応立ち入りはできるけど掟で住む事はできないとか色々♡。

その証拠として、妖精魔法を幾つか見せてあげた。

人間が、獣耳化した時はちょこっと騒ぎになったけど……そこそこ、信じられたもよう。どうせ、TAKEを潜れば無かった事になるのでヤりたい放題だ。どんな事になろうと、高町なのは抜きで進める気は無いので、今は楽しめるだけ楽しんでしまおうというスタンスである。

 

「ああ、そう言えば……君達が、迅速に行動しないから死人が出てたよ?この世界の住人と君達の世界の住人が……ロストロギアの異相体に磨り潰されたらしい……」

 

「ええっ!?」

 

「待って!君のお母さんも、死んでいるんだよね?」

 

先程まで、推し進められる状況にあわあわしていたフェイトちゃんが話に割り込んで来た。

 

「確か……街頭の映像機では、少女と少年が死んだと放送されていたけど……」

 

「ああ。僕は、平行世界の未来から来たからね……」

 

「平行世界?未来???」

 

「半妖精種なのは本当だけど、妖精世界云々は捏造だよ。にゃははは。余りにも人の話をふんふん聞くから、捏造話を含めて話したから混乱させちゃったかな?ああ、でも……妖精の村や町の話は本当なので、フェアリーサークルがあったら飛び込んでみると良い。サックリ、記憶を初期化されて外に放り出されるからバカになれるよ?」

 

「え……えっと……どういう事なのかしら?」

 

「じゃあ、とりあえずアースラに移動しようか?」

 

言って、パチン!と指を鳴らした。

瞬間、武装隊員を含む全員がアースラの転送ルームにジャンプアウトする。それに対して、武装隊員とハラオウン親子、それにテスタロッサ家とリーゼ姉妹が言葉すらなく驚いていた。

 

「嘘……だろ……」

 

「これが、人外の魔法ってヤツだ。人間には、再現不可だから諦めてね?防壁とか、あんまり関係ないからなぁ……」

 

「…………とんでもないわね……」

 

リンディちゃんが、額に手を当てて項垂れている。

呆れを通り越して、色々と混乱しているらしい。

 

「人外なんて、こんなもんだよ?永く存在するから、頭のネジが何十本も取れちゃってるんだ……人間性なんて求めないでね?」

 

まあ、人間らしくは要られるんだけどね。

それは、言わないでおく。人間の営みの近くにあって、初めて人間らしく要られるだけの俺に人間性を語る事はできない。こっちだよと、先導するようにアースラ内をズンズン進んで行く。

 

「ま、待て!ここが、わかるのか!?」

 

「平行世界で、何度も君達に会ってる上に……ここにも、何度も来ている。迷うはずが無いだろう?」

 

「平行世界だと!?何度もとは、どういう事だ!!?」

 

俺を追い掛けてきたクロノ・ハラオウンが、ドンドン自ら疑問のド壺に嵌まっていく。この様子では、混乱が治まらない限り冷静に物事を考える事はできないだろう。

 

「ここじゃない歴史。人物が存在する、別の軸にある同一だけど異なる世界の事だよ。それが、平行世界だ……」

 

「“ここ”じゃない?歴史や人物が存在する……別の軸にある同一だけど異なる世界……」

 

「そうだ。世界ではなく、そこにいる人物が……歴史が異なる世界だと考えると良い。それが、平行世界と呼ばれるモノの総称だ……」

 

リンディちゃんも似た様なモノで、先程の妖精話で嘘と事実の区別がつかないらしい。それでは、もっと混乱させてみようか……とは、状況的に行かないだろう。

まあ、できるとしたら……闇の書を呼び出して蒐集するくらいしかない。全く、残念無念である。

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

……………………

 

 

 

 

…………

 

 

 

ちょっと、時間が掛かったけど……一度リンディちゃん達には、休んで貰ってからこれまでの経緯等を話した。

一応、納得してはくれたけど……妖精の話が影響しているらしく、クロノ・ハラオウンにはまだ疑われている。

だから、とんでも話で疑いをブッ飛ばしてみた。

まあ、死者蘇生魔法の実在と時間転移魔法の話である。

そのリスクとリターンをも込みで話したら、リンディちゃんの判断でこの部分の会話映像を消去されてしまう事となった。

 

「報告しないの?魔法の世界としては、大手を上げて喜ぶ場面だろう?」

 

「世界が滅びるのと、その魔法を得る事を天秤にかければ……どちらを取るかは明らかです。ワザワザ世界を混乱に貶めるよりも、私達は貴方の話を信じて平和を維持する方を選びます」

 

「ま、時間転移魔法で、権力者達が過去の改竄をしまくって未来がはちゃめちゃになるよりも現状維持か……世界平和を唱える組織的判断だな……管理はするけど、時と場合を考えて使用する僕達とは違う訳か……」

 

実際のところ、俺達は私的流用等しない。

ギャグやネタでやる奴はいるらしいけど、基本的にはやってはいけない事になっている。世界運営状況と、その世界消滅によって被る被害とを天秤に掛けて必要なら使うし、必要無ければそのまま続行してダメだった時の保険扱いになっている訳だ。所謂、禁呪と呼ばれる手法。

手立ての一つとして、切り札扱いになっている魔法である。

以前、俺がこの魔法を習得した際に『《R・B》があるのに、これを習得するのは反則じゃないか?』と良く言われた。

【世界の理】を破壊・改竄できる俺が、時間転移魔法や死者蘇生魔法を習得するのは確かにおかしな事柄ではある。

そんな、便利な力があるのにそれらを習得する理由がない……と誰もが、考えたのだろう。まあ、俺の事を知っている奴等は『やっぱり……』程度の反応だった。

 

「それで、貴方はこの後どうするつもりですか?」

 

「おや?それでもし、僕が犯罪を犯す予定だと言ったら……管理局は僕と戦争でもしてくれる気かい?」

 

「……………………」

 

「フン。君は馬鹿か?そんな事になれば、何十万という局員が寄ってたかって君達と戦う事になるんだぞ?」

 

リンディちゃんは無言で、クロノ・ハラオウンは俺を馬鹿にしたように鼻で笑った。だがしかし、俺の戦力は【システム・ミリオネア・アガシオ】によって舐めるとろくな事にはならない程いる。

 

「オーバーSランク魔導師……約100万……直ぐに用意できちゃうんだけど……」

 

ビーストを含めれば、数千万……フレールくんに至っては兆単位の大戦力だけど答えてやる義理はない。

 

「オーバーSランク魔導師……約100万だって!?」

 

「僕の創ったシステムが、高々数十ポッチで満足するはずが無いだろう?全く、その程度の想定もできないのかい?」

 

オーバーSランクと言ったが、リミッター有りでオーバーSランクである。リミッター無しだと、SSランク魔導師となってしまうから、戦力的には彼等に取っての悪夢となるだろう。

 

「だ、だが……管理局には……」

 

「ああ!アルカンシェル中和フィールドと無効フィールド魔法もあると伝えておこうかな……」

 

「…………成る程、全て対策済みという事ですか……」

 

そこで漸く、リンディちゃんが会話に加わって来た。

でも、残念。こちらの手の内を探せば、そんなモノを使う必要も無いくらい圧倒できてしまうんだ。たった一人で、滅ぼしても構わないけど……たった一人に滅ぼされる君達が、不憫に思えるからこうして対話をしているのである。

 

「違うよ。ただ、目の前に見た事のない魔法を見せられると習慣で対応策と対策魔法を構築しちゃうだけさ……」

 

「…………習慣?」

 

「僕が、本来いるところは……ずっと、戦争をしている世界だから……ハッキリ言って、僕には時空管理局なんて障害ですらない。敵対するなら、一瞬で滅ぼしてあげる……」

 

そう言って、レイジングハートを展開した。

ガタッ!と、クロノ・ハラオウンがデバイスを持ち出したりしたが、俺は集めたロストロギアをレイジングハートから出してリンディ・ハラオウンに差し出す。

 

「さてと……これは、この世界に降り落ちてきたロストロギアだ。そちらの回収目標だろう?持ち帰ると良い……」

 

「……………………君はっ!?」

 

「もちろん、ワザとだともっ!驚いたか……んん!?驚いたか?クロノ・ハラオウン!!」

 

「……くっ。こ、このっ!!」

 

慌てるクロノ・ハラオウンを横目に、時空管理局を滅ぼしてやると言いつつデバイスを展開。内心、大笑いをしながらジュエルシードをレイジングハートから出してリンディ・ハラオウンに渡した。

 

「止めなさい、クロノ執務官。……はあ。余り、ウチの執務官を煽らないでくれないかしら?」

 

疲れた様に、大きく息を吐き出したリンディちゃんが困り切った顔で注意してくる。言われて、やり過ぎちゃった時のクロノ・ハラオウンを思い出して仕方なく身を引いた。

 

「そうだね……クロノ・ハラオウンが、また泣いちゃうもんね?じゃあ、後の事はリーゼ姉妹にお任せって事で良いよね?」

 

「ちょっ、待って!後の事って、アレとアレだろう!?……クロノを弄って良いから、それを私達に押し付けないでぇ!」

 

「ちょっ、おいっ!!」

 

闇の書と最高評議会を任せようとしたリーゼ姉妹が、慌てた様に立ち上がりクロノ・ハラオウンを生け贄に俺を留め様としてきた。

 

「おやおや……自分達が、行っている背任行為だろ?自分達で、話すのが筋ってモンじゃないかい?」

 

「そ、それは……」

 

「…………ちょっと、良いかしら?今、聞き捨て成らない事を言っていたけれど……どういう事なのかしら?」

 

「ん?背任行為に関しては、リーゼ姉妹が良く知っているよ?僕は……概要だけなら知っている。まあ、アレに関しては……取り扱いに注意しないと、僕が本当に敵になるよ?」

 

断言した瞬間、リーゼ姉妹が生唾をゴクリとのみこんだ。

冷や汗をダバダバと流し、ガタガタと身体を震わせる完全な小動物が出来上がっていた。

 

「ちょっ、そんな事……聞いてないわよ!?」

 

「だが、元々は君達の責任だろう?例え、時空管理局の前身組織が引き起こしたとは言え……君達が、責任を負うべき事柄だ……それを、何の罪もない少女に押し付けるなんて……世界の平和を主張する組織のするべき事ではないだろう?」

 

「ぐっ……それは、そうだけどさあ……」

 

「ううっ……ああんもう!お父様ぁ!!」

 

リーゼ姉妹が、また頭を抱えて泣き叫ぶ。

自分達だけでは、判断に困る事柄故にどう動けば良いのか判らず、ずっと嘆いているのであった。

 

「……良いかしら?背任行為と言っていたけれど……リーゼさん達が、何を?」

 

「あ、それは……その…………」

 

「コイツら、闇の書を発見しておきながら「え!?ちょ!!」管理局に報告してないんだ「ああ……」」

 

「馬鹿なっ!……アリア!ロッテ!本当なのか!?」

 

「あ……あう…………」

 

「……………………本当よ……」

 

「で、でも、別に……管理局を裏切ってた訳けじゃ無いんだ!これだけは、信じて!クロノっ!」

 

耳をペタンと伏せて、リーゼ姉妹はその事実を認めた。

リンディちゃんは、かなり厳しい顔付きで眉を寄せて考え込んでいる。クロノ・ハラオウンは、リーゼ姉妹をジィーと無言で見詰め、激怒って訳じゃ無いけど怒っていた。

 

「……闇の書が、時空管理局の前身組織に関係しているとは、どういう事なのかしら?」

 

そして、口を開いたと思えば出てきたのはそんな質問。

まあ、わからない事を一つ一つ解決していこうとする姿勢は嫌いじゃないので答えて行く。

 

「……闇の書の暴走の原因を作ったのが、君達管理局の前身組織だからだよ……160年程前の話さ。当時の技術者と、闇の書の主がまだ人間でそこそこ権力を持っていた現・管理局最高評議会の元で協力して闇の書を自滅消滅を目論んで、見事に失敗した結果が現在の闇の書だ」

 

暴走に関しては、それ以前にもあったけれど……あそこまで、酷くは無かったはずだ。

 

「何故、それを貴方が知っているのかしら?」

 

「僕のこの目には、【真実の瞳】と呼ばれる力が宿っていてね……これで、闇の書の実物を見たらその過去が見えたって訳さ……曰く『人生のカンニングペーパー』。善悪関係なくありとあらゆる事柄の真実を問答無用……手加減なしで見せるのがこの瞳の力だ!」

 

「……………………私を見て……何かわかるのかしら?」

 

「クライド・ハラオウン……ギル・グレアムの部下で、グレアムが闇の書を主諸共凍結封印させようとする理由。後、あー……スリーサイズは、どうでも良いので……とりあえず、余分な情報はカットして……ザックリ読み取るなら、そんなところかな?後……子供相手に腹黒い交渉とか止めて欲しい。そりゃ、管理局のあれやこれやでがんじ絡めなのはわかるけど、相手にしなきゃならない僕的に鬱陶しい。まあ、この目のお陰でそっちの思考や発言は読めるんだけどね?ああ、疲労度が高めだから休暇でも取ってゆっくり休む事をオススメするよ……後、お茶に砂糖をドバドバ入れて飲むより普通に身体を休めた方が効率は良いよ?」

 

「母さんのあの奇行には、そんな理由が…………」

 

「クロノ?………はあ。そんな、レアスキルまであるのね……」

 

ギロリと一睨みされて、クロノ・ハラオウンは口を押さえて黙った。睨まれた瞬間、クロノ・ハラオウンが「ひぃ!?」と悲鳴を上げていたので力関係は目に見えるままで合っているもよう。何となく、次の標的が決まった気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




クロノ・ハラオウンが、ガチ泣きです。
双夜が、やり過ぎましたw
流石にパンツまで、女物に変えられたのは厳しかったモヨウ。それを煽る双夜がまた、鬼畜っプリを発揮していたけれど……まあ、気にするなwリーゼ姉妹が、変態化していたけれど双夜に虐められたストレスによるものだからストレスが解消されれば元に戻ります。

【フラグ】『魔法少年マジカル☆男の娘☆クロノン』発生。
要望があれば、活動の方にカキコよろしくです☆!
ストーリーとか、原作(劇場版)沿いの『なのは無印』をクロノンでやりたいな……とは考えていますw
しかも、バリバリのファンシー魔法少女的なモノでw
登場人物は、シャッフルする予定です☆w
番外編で、数話レベルのモノとなる予想w大変そうだ。
出来るだけ、鬱展開にならないようにしないと……w

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

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