絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Stsでは、ヘリで移動してたから遠いって感覚しかなかったけど……ゆりかごの主砲で、一緒にレベルでないことを祈る。
あれから、半年が過ぎた。
未だに俺は、なのはさん達を助け出せていない。
何故ならば……
「超重力過重術式《ブラックホール》!!」
天体をも呑み込む、超重力(ブラックホール)を展開。
【次元消滅術式】を組み込んだ兵器を製造していた世界を、超重力に吸い込んで圧縮し破壊する。
重力系暗黒術式に呑まれていく星々。
生命の輝きを、こうも簡単に奪う自身の魔法。
「どやぁ!!これが……我、超広域攻撃(天体規模)だあ!!」
空間が歪む程の超重力を発生させて、どや顔をする。
絶対に前線へは、出られない能力である。
下手に出ようモノならば、惑星破壊は確実。
単騎戦であっても、空間制御系の魔法を使っているので操作ミスがあれば、自身をも巻き込んで消滅。
使い魔達が、神経を尖らせて自分の前線出を阻止するわけだ。
「流石です、マスター。うっかりミスで、小銀河を消し飛ばした事はあります!!」
「グハッ!!…………まだ、言うか……」
主人の精神を抉りに来やがった使い魔。
人の失敗を永遠と繰り返し繰り返し言うのは辞めて欲しい。もう、本当に泣きそうだ。
「何度でも、言いますよ?マスターは、うっかりさんですから……何度も言っておかないと、『またやっちまったー!!』って絶対に言いますからねぇ……」
「使い魔が、辛辣な件……そ、そろそろ、元ミッドチルダに行こう!」
「……こちらの問題は、放置できません。なのはさん達には、もう少し待っていただきましょう。ママに会いたい気持ちはわかりますが、任務は絶対です。さあ、頑張りましょう!」
「ううっ……」
なぜか、アルカリアにすらディスられる。
本当、何でこんな煽り系になっちゃったんだろう。
「ーーー【風紀委員】に言い付けてやる……」
『ええっ!?』
ボソッと呟くと、慌て出す使い魔。
それを見て少しだけ溜飲が下がったので、気を取り直してこの半年を振り返る。
あのすぐ後、俺達は【聖王のゆりかご】へと向かった。
【ゆりかご】の周辺に展開していた防衛網を黙らせて内部に侵入。なのはママ達を探して、フラフラしていたらアサルトライフルを持った一団と遭遇した。
そこからは、混戦状態に移行して何十人か殺害。
通路を赤く染めた辺りで、『何で魔法が使えるんだ!?』とか『こいつも転生者か!?』とか言われるが何の事かわからないまま数分。
一人の女性が、前線へと押し出されて来た。
金色の髪をツインテールにして、水着の様なBJを纏った露出の多い女性。
一瞬、こちらのトラウマを抉る戦術かと思ったが、戦闘が始まったら気にならなくなった。っていうか、気にしてる暇が無くなった……と、いうべきだろう。
《ソニック・ムーブ》と電子音が聞こえたかと思ったら、一瞬で目の前に女性が現れて武器を振るって来たからだ。
その一撃を、魔力を纏わせた右手で払い除ける。
そして、ナマクラの剣を呼び出して敵の攻撃に合わせた。
敵のサイスを切り払う。
一端、バックステップで間合いを取り……なんちゃって瞬動術で、一気に間合いを詰めて剣を横に凪いだ。
わざわざ、距離を取ったのは仕切り直しの為である。
自ら間合いを詰める事で、戦闘の流れを自分の戦闘リズムに引き込む為でもあった。
しかし、剣は空を切る。
舌打ちをして、反転。
振りかぶられたサイスを受け止めた。
二合、三合と切り合って、使い魔から連絡が来る。
『一時、撤退を!!』と言われ、理由を問うと【次元消滅術式】搭載型の爆弾を元ミッドチルダで発見したという話だった。「気にするな!」と話を切り上げ様としたのだが、ソレは起動していて超エネルギーを溜め込んでいるという。
しかも、溜め込まれたエネルギー量から見て次元世界数百を一瞬で呑み込める程のモノだと言われたら退くしかない。
仕方なく、俺はその場から離脱して【ゆりかご】を後にする。その足で、エネルギーを溜め込んでいる【次元消滅術式】搭載型の爆弾を破壊。元ミッドチルダから、別の世界へと移動を余儀なくされた。
【次元消滅術式】搭載型爆弾は、【ゆりかご】を占拠している一団と関係しているらしく、ある程度追い詰めると強制起動する様にセットされている様子。
だから、先に【次元消滅術式】搭載型爆弾を何とかする必要性が出てきた。それ故、各次元世界を回って【次元消滅術式】搭載型爆弾の撤去をして回っている。
「……やっぱり、暗黒系魔法は適性が低いわぁ……魔力をガッポガッポ食われて行く……」
この次元世界を含めると、優に10以上の世界を滅ぼした事になる。
最初は、緑フレールくん(属性・風)を使って爆弾探し。
爆弾が見付かったら、人形や獣系を使って内偵捜査。
【次元消滅術式】搭載型爆弾に関わった者を探しだし、記憶消去や殺害などを駆使してデータや情報を消して回っていたんだけど……同世界の研究施設で、二度目の爆弾発見により世界そのものを破壊した方が良いと判断。
発見したら、問答無用で世界を完全破壊。
見て貰った通り、《ブラックホール》等で消滅させている訳だ。
「そして、悪名がうなぎ登りに……」
【超広域次元指名手配犯】。
その名を、欲しいままにしている自分に嫌気がさす。
とはいえ、指名手配しているのはクロノ・ハラオウンで……最近は、メッキリ話しに聞かなくなった。
もしかしたら、時空管理局残党狩りに合って殺害されてしまったのかもしれない。
半年程前までは、聖王教会ってとこと連携して俺を補足したり行動を阻害したりしてた。
『騎士』を名乗る一団に取り囲まれた時は、『厨二を拗らせ過ぎだ!!恥ずかしく無いのか!?』とディスってみたけど、価値観の違う相手には効果が薄い。
仕方なく正攻法で、蹴散らした。
もちろん、使い魔を使った訳だ。基本、使い魔は平均成人男性の身体能力10倍のスペックにしてある。
普段から、その状態なので普通に強い。
元々は、悪魔の軍勢相手の為に造った存在なのでスペック的にはそれくらいないと役に立たないのだ。
散々、蹂躙して遊んだのでもう来ないとは思うが……用心に越したことはない。
「弱い弱いと煽ったから、来る可能性はあるよな……」
それにしても……と、思い返す。
あの金色の女性……フェイト・T・ハラオウンといったか……彼女の瞳は、完全に死んでいた。
全てに絶望して、諦めてしまった者の瞳。
何をしても、何があっても、この世界には夢も希望もない……とでも言いたそうな瞳だった。
口は半開きで、涎が流れているにも関わらずムシ。
振るわれる刃に力はなく、ただ速いだけの刃。
動きは、そこそこ良かったけど……目的の無い刃だった。
あれでは、撃沈してくださいと言っているようなものだ。
否、撃沈して欲しかったのだろう。
そうすれば、彼処から出られるかもしれないから……。
つまるところ、そういう事なのだと理解する。
あの絶望には、経験があった。
もちろん、生まれた方の世界ではない。
きっと、その後の世界で体験したアレと似たような事が行われたのだろうと推測する。
「…………チッ。結局、どこでも同じ……かぁ……」
確信を持って言える。
なのはママ達は、同じ事をされているのだろう。
全ての希望を奪い、絶望感を植えつけ……『全ては、それだけなのだ』と洗脳する。女達が、最後の希望すら打ち砕かれてなすがままになるまでずっと繰り返される……そのやり口は、どこでも一緒だ。
「アルカぁ……」
「駄目です。マスターもわかっているでしょう?」
「じゃあ、悪魔を送り出そう!!サキュバスとか……」
「既にやってます」
「え?」
「え?」
「……」
「……」
「うちの使い魔が、えげつない件」
「ち、違うんです!!そういうつもりで送った訳では無いんです!!情報が必要だったので、サキュバスにお願いしただけなんです!!」
「つまるところ、身体を使って情報仕入れて来いと?アルカリアが、鬼畜な件。ドン引き中……」
「マスター、聞いて下さい!違うんです!!本当に、違うんです!!」
淫魔・サキュバス。
男の精気を吸って生きる悪魔。
因みに、俺が保有している淫魔は精気の変わりに性欲を食い散らかす。すなわち、うちのサキュバス抱いた男は一生涯使い物にならなくなる。
「アルカリアが、鬼畜でキチガイで策士過ぎる件」
「マァスタァー!!」
慌てるアルカリアが面白くて、つい弄り続けてしまった。
とりあえず、アルカリアがいじけてしまったので放置中。
「まさか、なのはママ達を助けに行かなくても敵側男性を倒す算段をつけてるなんて思わなかったよ」
「…………」
「さて……」
ウィンドを開いて《次元マップ》を立ち上げる。
《次元マップ》っていうのは、名前通りの代物だ。
これまで行った、次元情報を打ち込んで解析・整理することで、《並列世界》がどのように並んでいるのかを確認するモノ。これは、世界の“枠外”から観測しているからこそできる事柄だ。
この世界では、《並列世界》のことを『次元世界』というらしい。だが、そもそも俺達は縦並びの世界を《平行世界》横並びを《並列世界》と呼んでいる。
世界観が似ていて人物や歴史が違うのが……縦並びの世界。
世界観が異なっていて文明や生態が違うのが……横並びの世界。すなわち、《平行世界》と《並列世界》だ
他にも多々あるが、大まかに分けるのならこの辺りが妥当だろう。
まあ、世界観が異なっているのに同じ顔で同じ魂の人物がいる《斜降世界》とか……世界観が似ていて異文明で異生態の《斜昇世界》何てのもあるが……あれらは考慮しない。
ーー似て異なる世界とは……厄介この上無い。
今は、《並列世界》以外必要ないので除外。
《次元マップ》を見ると予想通りというか、納得の結果が現れていた。第1世界ミッドチルダの隣に第27世界が来ていたり……第97世界が八番目だったりと、《マップ》化するだけで全貌が見えて来る。
即ち、第○○世界という番号の振り分けは次元の壁を越え易いか難いかで決めていたのだろう。
余りにも、安直な振り分け方である。
ついでにいうと、《次元の壁》を簡単に越える為には特殊なフィールドが必要。しかも、魔法で簡単に作れてしまう。
この世界の魔法でも、問題なく展開できる。
ついでにいうと、ソレを使うか使わないかで次元航行艦の寿命が凄く延びる。
……使っていれば、これまでの10倍以上延びるだろう。
「……なんて、もったいない」
次元航行艦一艦の代金で、どれだけの政策が可能になるか……無知とは、恐ろしいものだ。
ーーまあ、科学技術のみで再現した奴もいるけど。
【鮮血の小悪魔】の顔が、「ヒャッハー」と叫びながら頭を過る。
彼と初めて会った時のことが、今でも忘れられない。
飛び散る血潮。
唸るチェーンソー。
返り血を浴び、赤く染まった奴の笑顔が……恐怖過ぎる。
ーー人格破綻者。
ヤバイ。ヤバ過ぎ。
アレで、科学技術系チートとか最早逝っちゃってる。
ついでに、【風紀委員】は生産系チート。
【鮮血の小悪魔】と【風紀委員】が要るだけで、1日で10万機の戦艦が造られ……『ついで』で、1000万機のアンドロイドが生産される。敵対する者達の地獄の日々が易々と想像できてしまって……鬱だ。
惑星規模の生産工場って何!?
更には、魔法技術系チートとか錬金術系チートとか、色々揃っているのでやりたい放題したい放題できる環境が整っていたり……簡潔に言うと、分類別チートが揃っている。
大群チートの俺が言うべきでは無いのだろう……が。
ーーうん。あそこに、助力を求めるのは止めよう!!
軍事国家というより、アレは《死の商人》系の組織だ。
ある理念さえ共有し守れるなら、誰でも受け入れるキチガイの巣窟である。
ちょっと気を緩めると、いつの間にか人体実験の被験体にされてたりとか……人工的な何かを埋め込まれたりした。
俺が、「辞めたい」発言をした時なんかもっと酷い。
一服盛られて、気が付いたら1ヶ月以上過ぎてたりとか超平常運転っていうんだから頭がおかしいとしか言えない。
逃げ出そうとしたら、半年間眠っていたりした。
そして、その間に何をされたのか……魔力量が増えていたり 、特殊スキルを得ていたりする。最終的に、怖くなってあの組織から正式な方法で逃げ出した。
ーー忘れたい……。
切実にそう思う。
きっと、アレとの出会いが転落人生の始まりだった。
元いた世界の魔術は使い辛くなったり、【魔術回路】なんておかしなモノが増えていたり、【魂蔵】なんて魔力蓄積庫が魂の中に突っ込んであったり、色んな魔改造が行われている。
その上、あいつらに依頼される事象を解決していたら、色んな世界へ行く事となりその過程でトラウマの《女性の「裸」恐怖症》を患ってしまった。
あの時の事は、思い出したくも無いので箱に詰めてセメントでガチガチに固めておく。
「主、次の世界に跳びます。準備を……」
「あるぇ?」
「どうしました?」
「次元航行艦、来なかったなぁって……」
「ああ。クロノ・ハラオウンですか……そういえば、来ませんねぇ」
「ネオ・管理局とか、次元の支配者とか……」
「…………ブッパーします?」
「お前もかぁー……」
ーー人格破綻してる使い魔多いなぁ……。
最早、放置し過ぎとか言ってられない。
この依頼の後、使い魔の再教育をせざるを得ないだろう。
否、絶対やるべきだ。こいつらを全力で、真っ当な使い魔にしてやる!!と心に決めて転移魔法を展開する。
「はあ……メンドイ……」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
数ヵ月後、俺はミッドチルダの聖王教会にやって来た。
もちろん、【聖王のゆりかご】の情報を得る為にである。
それ以外で、ここを訪れる意味はない。
当然ながら、敵対していた訳なので一度戦闘をする事になったけれど、大軍勢で脅したら割りと簡単に代表に会えた。
空を見上げれば、二つの月が顔を見せている。
アレが、【聖王のゆりかご】に力を与えていて防御のアシストをしているらしい。
「ふーん。じゃ、アレ消し飛ばせば良い訳だ!!」
「「え?」」
隣にいる、聖王教会の重鎮が驚いた様な声を上げた。
振り返れば、驚いた表情をしている。
「え?」
「えっと、ご冗談ですよね?」
「……それ、天文広域攻撃魔法を使う俺に言ってんの?」
「天文広域攻撃……本気ですか?」
「それは、うっかり魔力操作ミスで小銀河を消し飛ばした事のあるマスターに言ってます?」
「だからアレは、拡張された魔力が余りにも強大でコントロールが厳しかったのであって、うっかりって訳じゃ……」
「その後、小銀河蒸発を無かった事にして物事をゴリ押ししようとしたじゃ無いですか!!」
「……仕切り直しただけじゃん!!」
「有り余る“力”を見せておいて、交渉を仕切り直し!?相手からしたら、全力で降参しますよ!?」
「されたよ!!普通に、降参された!!脅すつもりも何もなかったのに、全力全開で降参されたよ!!」
聖王教会の重鎮放置して、使い魔と言い合いを始めてしまった。この問題だけは、スルーする訳にも避けて通る訳にはいかない。
「その上、今回の爆弾撤去にしても途中放棄とはどういう了見ですか?アレは、最優先事項かと考えられます」
「言っただろう?いたちごっこをする気はないって!!」
「何が、いたちごっこですか!?片っ端から、処理すれば良いだけの事でしょう!?放棄する理由には、なりませんよ?」
「無駄だってわかったから、放棄したんだよ。アレは、生産している所と保有している所が違うんだよ」
「では、生産している所を消してしまえば良いでは無いですか!?」
「全次元世界を滅ぼせと!?無茶言うねアルカリアは……」
「え?」
「え?」
「え、あの……何の話ですか?」
「はあぁぁ……。部品を生産しているのは、ほぼ全域の次元世界で、ソレを組み立てている世界を抑えて滅ぼしてはいるけど……無人世界や管理外世界もあるから……ぶっちゃけ、全次元世界を滅ぼせば終わるよ?本末転倒だよねー」
「…………いつ、わかったんですか?」
「大分前かな?部品はあるのに、部品を生産する工場が無いなぁって思った瞬間に……ね」
ついでにいうと、完成品は様々な世界に隠されている。
どうあっても、見付けられない様にしてあるらしい。
更に告白すると、アルカリア以外の使い魔は皆知っている。
教えてもらって無いのは、散々人を煽ってくれたアルカリアだけであった。
「なんで、教えてくれないんですか!?」
「嫌がらせに決まっているだろう!!」
言った瞬間、一呼吸置いて殴られた。
ーー鼻が痛い。
「殴って欲しそうだったので」
「望んでない」
「あのっ!!何の話ですか!?」
金髪巨乳の重鎮が、割り込むように声を荒上げて来た。
俺とアルカリアの視線が、その重鎮に集中する。
そして、二人で顔を見合わせた。
「魔法の中には、世界そのものを滅ぼしてしまうレベルのモノが実在するんだ」
「ええ。魔力エネルギーさえ用意できるのであれば、いくらでも何処までも滅ぼせますね」
「まあ、科学技術だけでも次元を消してしまる兵器は造れるんだけどさぁ……」
「で、今回は【次元消滅術式】搭載型の爆弾を発見しています。起爆すれば、いくつかの次元世界を呑み込んでしまうレベルの爆弾ですね……」
「ロストロギアに内包されるエネルギーを吸収して起爆するように造られているから……幾つかどころか、数十世界は軽く呑めるレベルの爆弾だね!!」
聖王教会の重鎮は、みるみる青く白く顔色を変化させていく。それは、変化を楽しんでいた俺達を申し訳なくさせる程である。隣の護衛も似たような顔色で、倒れそうになった重鎮を支えていた。
「そ、そんな……どうにか、ならないですか!?」
「造ってる方々が、ソレを理解しているならともかく……時空管理局に対抗できる手段的な理解程度で説明も説得も聞いてくれないしなぁ……」
「すでに、あらゆる手を尽くしてます。その上で、世界を滅ぼす選択しかできなかったのですよ!!」
「ーーーーー」
「ぶっちゃけ、時空管理局が蒔いた種だからな……どうにもこうにも……」
「で、ですが、私の《預言者の著書(プロフェーティン・シュリフテン)》には何もっ!!」
「《リンカーコア封じ》がいたぐらいだしなぁ……《預言封じ》か《預言阻害》のレアスキル持ってる奴でもいるんじゃないか?」
「ーーーそ、そんな……」
あまりの絶望感に、身体の力が抜けた重鎮が膝をついた。
良く良く考えると、都合の良い能力者が多い。
きっと、何者かの都合に沿って生み出されたか……与えられたのだろう。
俺達は、その者が何なのか一番良く知っている。
この任務にしたって、結局のところはソイツを見つけ出すことにあるのだから。見つけ出したら、“外”で待っているアイツ等に伝えて終了だ。
後は、アイツ等が処理してくれる。
「……断罪を……かな?」
「っ!?マスターっ!!」
「わかっているだろう?」
「では、やはり……彼等が?」
「間違いなく関わっているだろな……」
「……では、やれるのですね?」
「当たり前だ。俺は、《世界の理を砕く者》だぜ?」
「はい」
アルカリアの力強い返事を聞いて、口端を吊り上げるように笑った。そして、空に浮かぶ二つの衛星を睨み付ける。
調度、【ゆりかご】はこの星の反対側に位置する場所にいた。つまり、今が一番警戒している時間帯だ。
これからは、常時警戒しなければならなくなる。
「さあ、始めよう。これが、反撃の狼煙に成らんことを!!」
天に向かって片手を上げ、俺は大声で《宣言》した。
聖王教会の騎士達がいるが、彼等に聞かせている訳でもない。ただ、この広い世界に《宣言》しておく。
終わりの始まりを。
この舞台を作り上げた誰かに。
《宣戦布告》をする。
あるぇ?騎士達とお友だちに!?
基本的に作者は『物語』を作る時、お話の流れとこういう結末にしよう的なこと以外を行き当たりばったりで作ります。
例えば、序章1は色々考えた上で書かれています。
ですが、序章2~9は行き当たりばったりだったり(笑)
(10話で纏めたい!!)
プロローグ1とプロローグ終は考えて考えて作り、その間は矛盾が生じない程度に作ってあります。
だから、予定に無いこともしばしば。
クロノ君?いなくて問題なし。
元々の流れもクロノ君いなかったから(笑)
原作組?うーん(*_*)
はてさて???
バラ撒いているフラグ、回収できたら良いなぁ……。