絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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踏み台くん名募集中!!
名前だけでも良いのでくださいませんか?
サブ登場人物の名前も募集中です!

漸く、双夜の世界を纏めましたw
大変だったw


双夜の世界/歴史年号/纏め

年号表

 

 

〇1980年

多分、この辺で魔法文明が混入?

(裏)1983年バラエティー番組で『炎使い』なる少年乱入。

各地で、警察と魔法使い(?)の小競り合い。

事故?事件?自然現象?困惑対応。

 

 

〇1983年~1989年

魔法(?)による犯罪が急増。

能力者は、全員犯罪者予備軍扱いに(迫害スタート)。

 

 

〇1990年

ついに、非犯罪者の魔法使い達がキレた。

どれだけ潔白を訴えても、犯罪者認識が変わらない。

 

第一次魔法大戦勃発。

魔法使い(犯罪者)vs魔法使い(非犯罪者)の衝突。

これを止める為に自衛隊含む警察が介入。

しかし、政府の対応は魔法使い全員犯罪者認識。

それに対して、非犯罪魔法使いが絶望して犯罪魔法使いと合同で暴走。

 

〇第一次政府崩壊

 

 

〇1990年~1999年

魔法使い暴走中。

 

 

〇1999年

終戦。ヒーロー誕生!大和真那(長男)が解決。

この時、大和真那(ヤマト マナ)は19歳です。

 

 

〇2000年~2006年

魔術協会発生。魔法使いと魔術師の協同管理

神聖教会発生。神聖術が派生。

怪異現象多発。摩訶不思議現象、死者多数。

境界大戦勃発。摩訶不思議現象の原因排除➡大和兄弟。

(大和兄弟…世界を救った魔法使いの家族。)

妖怪大戦勃発。異世界と境界線を引いて封印➡出雲家。

(出雲家…陰陽道の一族。)

〇世界終演戦争勃発。

魔術協会・大和兄弟・出雲家合同対応。死者多数。魔術協会からの派遣組沢木雄真行方不明。

(沢木雄真…赤の魔術師。魔術協会に所属する魔術師。精神操作系の魔術の使い手。)

〇発生物語… 黒の魔術師(出雲家)

      黒の魔術師Ⅱ(天草命・出雲家)

      赤の魔術師(沢木雄真)『未』

      撥春物語(大和兄弟)『未』

      終演の時(大和兄弟・出雲家・沢木雄真)

      境界物語(出雲家)『未』

※作っただけ(笑)『未』は、未完成の意味。

設定だけが、その他(【次元の果てから】とかに)の物語に突っ込まれて行く(笑)

 

 

〇2007年

聖痕戦争勃発。

一般人との確執拡大。

各地で、聖痕持ちによる小競り合いが増えていく。

一般人にも被害が続出。国宝が失われて行く。

 

第二次魔法大戦勃発。

第二次政府崩壊。

 

 

〇2008年

聖痕戦争終戦。大和兄弟が介入したらしい。

しかし、非魔法使い(一般人)からの信用が完全に消失。

《魔法使い》は、全員が犯罪者認識へ。

 

 

〇同上~2014年

政府指導の元、犯罪者隔離都市完成。

犯罪者を纏めて、隔離。迫害。

 

 

〇2015年

隔離都市に核攻撃。失敗。

 

 

〇2020年

隔離都市独立宣言。

 

 

〇2020年~2473年

空白期。(魔法の解析・信頼回復等)

 

 

〇2473年

エイスラミリオ強襲。

地球の『マナ』資源搾取の為、別次元から到来。

地球と融合と同時に意味不明の現象確認。(離脱不可化)

 

〇エイスラミリオ補足説明。

惑星を【船】として次元世界を旅する流浪の民。

超の付く保守主義で変化を嫌う種族。

しかし、地球から離脱できなくなるや否や、今まで通りを貫こうとする派閥と地球側に歩み寄ろうとする改革派の二つに別けられる。地球側に歩み寄ろうとするのは、大和一族にボロ負けした事で(ボロ負けした方々が)変化を少しずつ受け入れ始める。

 

 

〇2473年~2473年

第三次魔法大戦(春)

 

終戦(秋)

 

 

〇2474年~2480年

エイスラミリオ側で、改革派と保守派の間で小競り合い。

離脱不可が、理解されるまで続く。

 

⬆この頃…アスフォード家の長女が大和家に預けられる。

大和家は、アスフォードの長女を学校に行かせた。

ルイフォード…双夜の師匠は、この頃アスフォードの長女に出会い一目惚れ。毎日毎日、告白しては手厳しい反撃(?)を受けて病院へ。でも、次の日には登校。即、告白して病院へを繰り返す。それで付いた二つ名が、『不死身のルイフォード』。ついでに、アスフォードの長女には『冷徹の魔女』の名が送られた。二人は、高校卒業後同棲(親の許可有り)していたらしい。しかし、ルイフォードがセクハラを働いたとかでアスフォード家から追い出されたとさ(笑)。

 

裏話:ルイフォード自身が自分では、アスフォードの一人娘と一生を共にできないだろうと予測してセクハラを実行。

アスフォードの両親もそれを理解して、とある約束事を交わしてルイフォードを不誠実だと追い出した。

ルイフォードは、アスフォードの一人娘と同等の魔力資質を持つ者を探して旅立って行く。

 

 

〇2593年

アスフォード夫妻、暗殺される。

アスフォードの一人娘、引き籠りと化す。

 

 

〇2638年

双夜誕生

 

 

〇2641年

双夜地下牢へ。

 

 

〇2642年

双夜誘拐され病院へ。

この入院中に、ルイフォードと双夜は出会う。

 

 

〇2657年

双夜退院。本格的に魔法使いの道へ。

六年の月日を経て、双夜は魔法使いとして旅に出ます。

そして、空白期間の後日本に戻り占い師として活動。

 

 

〇2673年

アスフォードの一人娘、再度中学へ。

双夜も話を聞いて、人生初の中学へ。

 

そして、『魔王』と『魔女』の物語が始まる。

 

〇学園恋愛物語

題名『愛を叫ぶ魔王』

 

 

〇2683年

一月頃……全人類に宣誓。

『愛を叫ぶ魔王』(ソウニャー♡)……とその続き。

 

同年夏…如月双夜 享年45歳(?)

 

 

如月双夜の物語は、作中でも語られた様に重くてヘビィーな世界になっています。

でも、まだマシな方なんですよね。混乱が落ち着いて、ある程度『魔法使い』に優しくなった世界の話ですから……。

撥春物語なんて、主人公が親(非魔導師)に奴隷扱いだったしなぁ(汗)……大和家には、真那・瑞樹・撥春の他にもう一人、非魔導師の妹さんがいた。

その妹さんが、反魔法団体の始祖。

甘やかされて、増長しきった悪魔の様な女性。

魔導師を徹底的に嫌って、奴隷の様に使う親と同じ非魔導師派。その為か、兄達に冷たい態度を取り続けていた。

そのせいなのか、反魔導・反魔法派はこの頃から段々と最悪に至って行きます。双夜が生まれた頃には、魔力持ちが生まれたら殺す事が当たり前の状態に……キチガッてました。

 

 

 

☆ストーリー(簡易)

 

〇事の始まりは、如月双夜が生まれるずっと前。

双夜が生まれた世界の西暦で、1980年代まで遡る。

当時の世界には、魔法なんて実在せず科学のみが世界に蔓延していた。

それが、魔法の発現により唐突に変わってしまう。

そしてそれは、600年経った彼の時代でも何故起こってしまったのか解明はされていない。

魔法の発現は、多くの人々を翻弄する事となった。

純粋である者は、魔法に希望を……もしくは、恐れて怯えて無視したり現実から目を背けたり様々な反応がある。

一番多かったのは、それを犯罪に利用する者だ。

もしくは、自分を誇示したい者達によって多くの被害が出た。最終的には、警察や自衛隊が出ての大騒ぎとなる。

しかし、事態が表に出てきた時には警察や自衛隊の手に負えるモノでは無くなっていた。

結論だけを言うのであれば、警察や自衛隊は魔法を使う集団に負けたのである。気を良くしたその集団は、魔法を使って更に大暴れした。どんな大暴れなのかは詳しくは伝わっていないが、政府の機能が停止するような暴れ方だったと歴史書には記されている程。(通常兵器と魔法乱撃戦)

ついには、外国の軍隊が出動する様な話へと進んでいく。

だけど、魔法使いの発現は日本と呼ばれる国だけでなく……ほぼ、世界中で発現していた。

そして、魔法vs科学の全面対決へと発展する。

 

『第一次魔法大戦』が勃発。

一般の人間と、魔法を使う人間による戦争が幕を開けた。

しかし、それは長くは続かない。

何故なら、一般……科学系の人間から魔法を使える者が続出したからだ。それが更なる混乱を招き、内外からの揺さぶりによって『第一次世界崩壊』と呼ばれる政府完全停止が起こる。

その間も、多くの人々が死んだり……家を焼き出されたりした。政府云々もそうだけど、一般の家庭ですら当時は無茶苦茶に蹂躙されたという。(一部)

 

当時の詳細は、『第二次魔法大戦』時に記録がほぼ完全に喪われて伝わっていない。わかるのは、大まかな歴史の収束点程度で詳細はわからないとされている。

ただ、『第一次魔法大戦』と『第一次世界崩壊』は同時期に起こったとされており、1999年に終戦したとだけ伝えられている。

 

終結したのは、とある魔法使いが『魔法使い専用の拘束具』を一般の兵士に渡して終戦に導いたからだ。

それで判るように、魔法使いにも良い魔法使いと悪い魔法使いがいたという事なのだろう。

大体、15年程世界が混乱していた計算だ。

 

魔法使いの歴史は、基本的に氷河期(犯罪の歴史)認識で問題ない。この後第二次魔法大戦ーー魔法使い達は、『聖痕戦争』って呼んでいるーーが起きてまた世界崩壊が起こる。

約7年程の戦争だが、この間に日本の重要文化財や国宝……世界遺産が、ほぼ喪われてしまった。

そもそも、そんな事になったのは……『聖痕』を持った者達が、自分の名前を売る為に行った行為だと裏歴史(魔導師達の間で言い伝えられている)には記載されている。

因みに……その《聖痕》は、異世界から持ち込まれた魔道具でロストロギアみたいなモノだったらしい。

 

その後、最も被害が大きかった都市を丸ごと使って魔法使い達と犯罪者達を隔離した。ただし、『世界中』の犯罪者や魔法使いを一つに纏めるのは不可能なので国毎に別れて収容されている。(日本の隔離都市には、日本人だけしかいない)

通称『隔離都市』と呼ばれる、魔法使いと犯罪者の集団の街だ。それは、魔法使い迫害の歴史の始まりでもあり、人間の欲望によって積み上げられた街でもあったらしい。

 

そうやって、国は危険な存在を纏めて隔離。

だけど、隠れ魔法使いやらなんやらの問題もあり、最終的に国が取った行動は……見せしめの意味を含めた核攻撃。

でも、失敗。

 

隔離都市には、犯罪を犯していない……ただ、魔法が使える人達もいて当時はそこそこ問題視された。

だが、一番問題視されたのは隔離都市に核攻撃をした事ではない。隔離都市が……犯罪者の街が、核兵器を手にした事の方が問題視されたのだ。非犯罪者だろうが、危険分子である以上核攻撃の対象になっても仕方がない。奴等は、存在事態が犯罪なのだとか言われていたからだ。

 

因みに、核兵器を止めたのは終戦に導いた魔法使いの方々(大和兄弟)で、隔離都市を独立都市……しいては、国として認めろ運動を行った方々でもある。

 

その後、450年の空白を経て(信頼を取り戻す年月、世界に貢献したり魔法の調査や確立やら色々)魔法が使えない者との確執が狭まり……第一次魔法大戦以降、200年もすれば日本に魔法が使えないって者はほぼいなくなった。

世界人口の八割超が魔法使いだっていう世界になる。

魔法使いに対して、法律の見直しに次ぐ見直しの時代でもあった。魔法使いの方が、多くなれば仕方がないというものだろう。結果だけを言うなら、日本人は九割九分九利が魔法使いになった。非魔法使いは、一部だけの存在と化し、世界的に見ても世界人口の二割にも満たない状態だ。

それによって、国際連合とは別に魔法使いによる魔法使いの為の魔法国際連合という【組織】が立ち上がった。

正確には、魔法使い達による魔法使いの暴走を監視する組織である。

 

 

〇この世界には……所謂【精霊】と呼ばれる存在がいる。

その【精霊】と呼ばれる存在は、ゲームで出て来る様な物語を補助してくれる存在だ。

その【精霊】と呼ばれる存在が魔法使いにより確立された時、世界中の人々は遠い目をしながら『完全にファンタジー世界になってしまったんだなぁ』……という感想を漏らしたという。

それ以上に【精霊】という存在が確認されてから、大いな恩恵もあった。砂漠が緑化したり、地球温暖化が解決したり……と、世界に取っての利益も色々あった。

その内、一般政府もグゥの根も出なくなり……それでも、なお魔法使い達は受け入れて貰えなかったという。

 

〇迫害は続き、隔離都市は隔離都市のまま年月は過ぎて行く。その体制が変わったのは、魔法文明が立ち上がって400年後。別の次元から、他の魔法文明が攻め込んで来た時の事だった。

 

当初、魔法使い達の反乱だと思われていたそれは……一人の軍人のとある行動によって、全く異なる魔法使いである事が判明する。(第一次世界大戦の折り、使用された魔導師無力化・マジックアイテムを捕まえた相手に使用)

それにより、政府は隔離都市に助力を求め、大和兄弟が大軍を引きいて参戦。戦況を押し返す切っ掛けとなる。魔法使い達は、人々の盾になるように前に出て多くの国々にそれ相応の利益をもたらす。

 

〇攻めて来たのは、別の次元から侵攻してきた“世界”だった。その世界は、惑星そのモノを次元航行船にして次元世界を渡り移動する存在だ。攻めて来たその惑星は、その大地の半分を口を開ける様に八つに割れて近付いて来る。

すると、双夜達の世界も同じ様に割れて大地と大地が組重なろうとしていく。

しかし、惑星と惑星が組重なろうとした瞬間、別の空間からもう一つ惑星が現れて二つの世界の間に陣取り、緩衝材みたいな役割を果たす。

 

その惑星を持ち出したのは、大和家次男の大和瑞樹(大魔導師)で……今尚、緩衝材の役割を果たした惑星を何処に隠し持っていたのか、何処から持ち出したのかは不明とされている。

 

その後、地球と次元航行惑星が融合した際、大和家長男の大和真那がプレートを複雑に組み直して離脱出来ないようにしてしまったらしい。

当初、地中のプレートを組み直した大和真那は多くの人々に非難される事となる。折角蓄積した、地下の断層やら何やらのデータがダメになった事が余程ショックだったから。

組み直されたと表現しているが、イメージするならマジックキューブを当てはめると良い。あれが、一番近いだろう。

 

〇次元航行惑星は、それが原因なのか二度と地球との融合を解離する事ができなくなってしまう。

 

融合当初、次元航行惑星が地球側に対して侵略を開始。

当時まだ五割程いた、非魔法使い達が『第三次魔法大戦か!?』等と騒いでいたが……第一次魔法大戦の時にもたらされた“叡知”では無力化できない事を理由に、隔離都市の反乱ではないととある人物に助力を求める。

それに応えたのが、大和家長男の大和真那だった。

一部の反対(反魔導派)を押し切り、他次元の脅威を非魔導師から退ける為に動き出した。

 

 

〇エイスラミリオ侵攻時当初、劣勢に立たされていた非魔導師達は参戦してきた魔導師達を奴隷の様に扱っている。

しかし、それは最初の数日程の話で戦闘を繰り返す内に魔導師達は畏怖の対象へと変化した。

それもしようがなく、目の前でSLB規模の魔法が乱射されるような戦闘を繰り返されれば誰だって恐くなる。

人々は、敵を凪ぎ払う魔導師達に恐怖を抱き、その恐怖は畏怖へと変化していく。どれだけ時間を掛けようと、非魔導師に取って魔導師は恐怖の対象でしかない。

 

だが、どれだけ恐怖の対象であろうと人は人。

交流を続ける内に、人々は更にその感情を変化させて行く。

同じ釜で飯を食えば……ではないが、共同生活を続ければ嫌でも連帯感が生まれる。個人での交流が深まれば、誤解や謎が解けて行き……魔導師が、非魔導師とそれほど変わらない人間なんだという事が伝わって……戦闘になれば、助け助けられて漸く彼等の間に『情』が生まれた。

すなわち、彼等は戦争を通じて『戦友』となる。

時間が経てば経つ程、彼等の交流が進み『戦友』になる兵士は多くなっていく。

しかも、魔導師達は手柄を上げても非魔導師に押し付けてしまう。何故なら、彼等は兵士では無いからだ。

戦果を上げたとしても、何かを得られる事ではないと知っているのも大きい。勲章も階級も、彼等には意味が無く……どれだけ戦果を上げても、どれだけの敵を倒しても報酬も何もかもが無価値だった。

何故なら、彼等がこの戦いに参加した目的が人々の信頼を勝ち取るという目的の為だけだったからだ。

それ以外のモノは、彼等にとって等しく無価値である。

故に、彼等は敵を排除しつつ、手柄を懇意の戦友に譲った。

 

その後、戦況を押し返した彼等は敵の拠点等を潰しながら唐突に降伏勧告を出し始める。

衛生による、敵地観測が終了して敵の本陣等の情報が魔導師の大ボスに伝わった事が決め手になったらしい。

そして、超長距離からの本陣襲撃により戦争は終決。

エイスラミリオは、最後の悪あがきーー惑星の融合を解除して次元空間に離脱するーーすらさせて貰えずに降伏した。と、歴史書には書かれている。

 

〇『隔離都市』は、異界からの侵攻を防いだ事を高く評価される。だけど、国としては認められず……『魔法都市』とだけ改名される事となった。

 

〇エイスラミリオ人は、状況の変化に弱く現状を維持しようとする保守主義の一族である。その為、終戦状況を呑み込めない者が多くいて、降伏後も戦時中と勘違いした一部の者達が地球側の本陣を急襲したり……代表を暗殺しようとした事も多数あった。

全て、大和兄弟や魔導師達によって阻止はされたものの、今尚各地でテロや暴動が絶えない。更に、忘れた頃に再開する馬鹿がいるので、情報網が綿密になりつつある現在でもまだ戦争中だと誤解している者もいる。(双夜死亡後も)

 

〇エイスラミリオと地球の戦後、アスフォード家の長女【静・クリスティーナ=D(ダイモンド)=アスフォード】は大和兄弟に預けられ、大和真那が開校した魔法学院に通っていた。

そこで、彼女はとある出会いをする。それが、双夜の師でもあるルィフォード・アスナガラスとの出会だ。

ルィフォードは、一目で静の事を気に入り告白してお付き合いを申し込む。断られ、拒絶されても……ストーカーの如く彼女に付き纏った。

 

その当時、静は他人を避ける子だった。

アスフォード家の事情もあって、彼女は他人の事が信じられなかったからだ。しかし、ルィフォードはめげること無く何度でもアタックし続ける。最終的に、しつこいルィフォードにキレた静が魔法で攻撃して吹き飛ばす事になった。

まあ、当然と言えば当然だった訳だが……これにより、静は【魔女】と呼ばれ忌避的な目で見られる様になる。

エイスラミリオ人だからとか、地球を侵略してきた異次元の存在だとか陰口まで叩かれて孤立していく。

 

ルィフォードは、最初の魔法攻撃により一ヶ月程入院。

退院して、静の状況を知った彼は再度アタッ……あー。まあ、アタックと言えばアタックと言えなくもないが……背後から忍び寄り、まっ平らな胸を鷲掴みにしたのだ。

唐突に胸を鷲掴みにされた静は、校内全体に聞こえる様な悲鳴を上げてルィフォードを攻撃する。(当たり前)

ただ、手加減無くやったので校舎が半壊。

更に、悪名がうなぎ登りとなる。しかーし、ルィフォードは静を避ける処か事ある毎にチョッカイを出すようになった。

何度も何度も攻撃魔法で吹き飛ばされながらも、スカート捲りから始めてボディタッチは当たり前。もちろん、セクラハ紛いの行為や着替えの覗きもバンバンやり続けたらしい。

そして、彼は伝説になった。

 

【不死身のルィフォード】と呼ばれ、多くの男子に畏怖と憧れの眼差しで見られるようになる。

 

〇最も、有名な話を一つ上げよう。

演劇部が、【不死身のルィフォード物語】と称して演目に上げる程の話がある。

それは、女子更衣室に堂々と侵入してきたルィフォードが、他の女子には目もくれず静の元へ行き愛を語るというモノ。

当然、静はルィフォードを攻撃して排除するが……その後も、ルィフォードに付き纏われて愛を語られ続けるというお話だ。この物語の結末は、ルィフォードと静が卒業後同棲(ルィフォードがアスフォード家に転がり込む)するところまで続き、最近ではアスフォード家からルィフォードが追い出されるエピソードを面白おかしく語られるというモノとなっている。これで、女性徒にも人気があるというのだから頭がおかしいとしか言いようがない。

 

「変態だよ?完全な犯罪者だよ!?何でそんな奴が、伝説になって演劇の演目にまでなるんだ!?」とは、文化祭で演じられた伝説を見た双夜がツッコミを入れた一幕。

 

男子生徒曰く……愛を貫く姿が、格好いいとのこと。

女子生徒曰く……好きな人に、それぐらい愛されたいとのこと。

 

ルィフォードが変態化した頃になると、静の悪名は形式的なモノと成り果てて全校の女子から同情と変態ストーカーに付き纏われる可哀想な女の子と目される様になっていた。

卒業後、アスフォード家に戻った彼女は家に上がり込んで両親と談笑するルィフォードを見て無言で攻撃したという。

何とか、家から追い出そうとしたらしい。

だが、不死身と呼ばれる男ルィフォードが、ちょっとやそっとの事でアスフォード家から出ることはなく。

結局、同棲(!?)する事となった。

本人曰く……「同棲ではない!同じ屋根の下に住んでいるだけだ!!」……とのこと。

しかし、人はそれを同棲と呼ぶ。

 

 

〇2479年~2480年

アスフォード家に転がり込んで、一年が過ぎ去ろうとした頃ルィフォードがアスフォード両親に娘へのセクラハが過ぎるという理由でアスフォード家を追い出される。

 

しかし、これには裏があって自分をアスフォード家から追い出して欲しいと願い出たのはルィフォード自身だった。

一年という月日の中で、彼が何を感じ取り何を思い至ったのかは彼のその後の人生が語ってくれている。

 

〇彼が、アスフォード家を出てやっていた事……それは、魔力資質の高い後継者探しである。

彼……ルィフォード・アスナガラスと静・クリスティーナ=D=アスフォードの間には、どれだけ鍛練をしても埋まらない深い深い溝が存在した。そう、寿命の差である。

彼等の世界では、【精霊】と呼ばれる不可思議な存在のお陰で魔力資質が高い者は長寿命へと変化していた。

彼の資質では、静・クリスティーナ=D=アスフォードの魔力資質に遠く及ばない。たった一年だったけれど、ルィフォードはそれだけで理解した。

 

静は、気にする事ではないと言っていたらしいが、先に旅立つ者として彼は彼女に何も残せない自分の資質を呪った。

彼女、静の状態では子はおろか月経すら来ていないという状態だ。思い出だけを残した所で、彼女はまた一人で生きて行かなければならない。そうなった時、誰が彼女を助けてくれるというのだろうか?そう考えて、彼は絶望した。

大和兄弟に頼る、という選択肢が無い訳ではないが……彼等は、本当の意味で彼女を助けはしてくれない事を彼は理解していた。大和兄弟がするのは、相手の成長を促す『助け』であり『心』を助けてくれる訳ではない。

つまるところ、彼等では彼女の成長を促す事はしても身を寄せ合い親身になって彼女を支えてはくれないのだ。

だから、ルィフォードは限りある時間を彼女の未来の為に使った。彼女が、好きだったから……未来で、彼女が悲しみに暮れないように……彼は、魔力資質の高い後継者を探す。

 

そして、忘れもしない彼の日。

 

 

〇2593年

アスフォード夫妻、暗殺される。

アスフォードの一人娘、引き籠りと化す。

 

ルィフォードは、その知らせを受けて静の元へと急いだ。

そして、彼は彼女の絶望に立ち合う事になる。

多くの人々が焼香を済ませ、次々に流れて立ち去って行く中で、あの頃と変わらない姿の彼女が呆然と両親の棺の前に立ち尽くしていた。(棺の中は、空です)

後ろから近付き、その小さな肩に手を置く。

ゆっくりと振り返った彼女は、ルィフォードを見て首を傾げていた。そう、彼女には年を取った彼がわからなかったのである。しばらくそうしていて、彼女は次第に悲しみの表情から絶望の表情へと変化していた。

 

ーーお主……ルィフォード……なのか?

 

ーーそうか……これまた、年を取ったのだなぁ……。

 

彼女は始めて、魔力資質による『寿命の差』という違いの意味を理解した様だった。彼女と彼が交わした言葉はそれだけだったが、彼女に現実を知らしめるには十分なモノとなる。

だから、彼は彼女に宣言した。

 

『静、俺は残りの人生をお前の為に使う!お前と共に、未来を分かち合える者を探す。お前がこの先、ずっと笑っていられるように……幸福のあまり、嬉くって涙が枯れる程泣けるように……絶対に、絶望なんかさせてたまるか!……お前に、婚約者を用意してやる!!お前と共に逝ける程の者を……必ず、お前の元に届けてやる!!』

 

彼女は何も言わず、ただジィッとルィフォードを見詰めていた。彼は、そう宣言してその場から立ち去る。

そして、彼が142歳になった頃……。

 

 

〇2641年

とある病院で、彼は如月双夜に出会った。

 

初めてその姿を見た時、彼は双夜が生きている事が不思議だった。それと同時に、彼はこの子が自分の探していた後継者だと確信する。自分が持つ全ての財をなげうって、彼はその子に最高の治療術を施す。だが、それだけでは足りず借金までして彼は双夜に賭けたのである。

たった一人の愛する者の為に……己の全てを賭けて、最高の魔導師を育成するのだ。

 

 

〇2670年

ルィフォード・アスナガラス、享年171歳。

万感の想いを一人の少年に託して逝く。

 

 

後は、年号通り2673年。

 

 

【静・クリスティーナ=D=アスフォード】

 

 

【如月双夜】

 

 

かつて、ルィフォードが彼女と出会った学院で……今一度、愛を叫ぶ魔王が歴史を繰り返すーーー。

 

 

 

 

 




様々な思いを乗せて……いっきまーす!!

双夜の魔導の師であるルィフォードの話が、作者的にはお気に入りです。中々、こんな男性はいません。
格好いいなぁ……ルィフォードは!完全に主人公の気質!
双夜は、主人公って感じじゃ無いからなぁ……メイン系のサブキャラ辺りが限界wwわかってても、作者的には幸せになって欲しいキャラなので…………!!
ルィフォードが、主人公だったらこのお話ももっと面白くなったかもしれません。思い付かなかった……残念無念。
たった一人の女性を幸せにする為に、人生を捧げる男気がたまりません。ほぼ完全な踏み台キャラですが、作者が書く物語の中では彼が一番良い人生を過ごした感じですね。

作者は、物語を構築して年号を作り、更に世界観をより真面目に作る人です。設定とか色々をガッツリw

全世界、全人類に宣誓する『ソウニャー♡』のアレには、実は続きがあります。全世界、全人類に宣誓している訳ですから、別の事柄にも使えた訳です。
まあ、それが死亡フラグになっちゃった訳ですけどね!!
あー、死亡はしてませんけどwそれだと、話が続かないのでwでも、双夜の世界では双夜は死亡した事になっているので仕方ないんです。双夜が、生きている事を知りません。
だって、双夜が次に目覚めたのはあの世界の時間換算で2000年程経ってからですので……www

双夜の実年齢?現在のですか?あー、双夜は知りませんが……約14000歳です。現在、双夜が宣言している年齢は双夜が【組織】を出て《神殺し》として活動していた時間を言っているだけです。
え?年齢詐称?いやいや(笑)。今更、千や二千程度の差で何かが変わる訳じゃないじゃないですか。どちらにしたって、双夜がゼロ歳であることに変化は無いんですよ?

ー追記ー
不透明な部分が、多数ありますが……それは、本編で双夜自身が語ります。一部、とっても胸糞な部分もありますが……作者のモチベーション次第で語ります。
もいろん、アリちゃに!!(これ、とっても大事!)

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m(_ _)m

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