Fate/~DC~ フェイト/~ダサシンクリード~ 作:凡人9号
俺にはは警察官にも犯罪者にも向いていないんですよ、凡人だから。
とある事情で激おこ寸前だったり、時臣氏に無茶振りされたり、王様とマスターが面倒なことになってたり、ゲーセン行ったら征服王ことライダーと仲良くなったり・・・ちょっと意味が分からない鷲津です。
さて、今頃璃正さんが演説し終わって各々色々と考えている所だろう。
と、俺は自転車を漕いで国道のガードレールを飛び越え、城へと森の中をサイクリングしていた。
マスターもこの森の中に入ってなんかやるって言ってたし一応気にしておこう。
「思えば、森の中を自転車で、なんてしたことなかったなぁ」
時々木の根や石に乗り上げて少し飛んだりとスリリングなサイクリングを楽しみつつ・・・銃声が響きバランスが崩れ、ハンドルを戻そうとすれどもタイヤがおかしくなっているのだろう。
と言うわけで全力で自転車から飛び降りる。
「あ、相棒!なんて姿になって逝っちまったんだ・・・・・これは随分な歓迎じゃないか。あの時のおねーちゃん?」
ズタボロになってしまった拾ったママチャリを看取っている俺に向けて港のコンテナの上で後ろから話しかけたあの人が拳銃を両手で構え殺す気満々でこちらに向けているわけだ。
さて、どう言い訳したものか・・・マジでどうしよう・・・
「貴方は、何者ですか」
「なんだかんだと聞かれたら、答えてあげるが世の情け!」
「ふざけてこちらのやる気を削ぐ作戦ですか」
「いや、素なんだけど」
だから無言で発砲するのはやめてくれませんかね!
「で、何の用ですか」
「このねーちゃん何事もなかったかのように進めやがった・・・こえー、マジこえー」
「もう一度撃ちますよ?」
「オーケーオーケー、キャスターの討伐のお手伝いさ」
「何者なのですか」
「何者かって言われちゃったら・・・まぁアサシンだけど」
「・・・やはり切嗣の言っていたことは正しかったのですか」
「あー、うん。一つだけ訂正させてくれ。俺は二体目のアサシンだ」
「二体目?」
「聖杯が教えてくれたんだが、聖杯を欲する人間ってのは存外多いらしい。で、俺のマスターが欲しているのは根源ってのだ。それ以外はどうでもいいと言わんばかり。だから、協力はするし、報酬の令呪もそちらにやろう・・って話」
「信じられるとでも?」
「信じて貰えないなら俺は協力もしないし、味方にもならない。まぁマスターに連絡を願いたいんだが」
「その場で、両手を上げて待っていなさい」
両手を上げてお手上げポーズ。目の前の彼女は無線で誰かと通話中。盗聴も出来るんだけど信用下がりそうだからやめておく。
しかし、咄嗟の嘘も何とかなった・・・のか?まぁでもいい嘘ではあったと思う。ウチのマスターが無関係と思わせることも出来るし、架空の敵を作れた。故に、あの遠坂邸での出来事は茶番ではなくガチの作戦ミスだった、と思わせる事が出来るのだ!
我ながら頭を抱えたくなるような幼稚な作戦だが、シンプルな作戦の方がよかったことは何度もあるので何とも言えない気持ちだ。作戦成功も五分五分だろうし・・・
「・・・キャスターが森の中にて発見されたそうです」
「信用は実力で掴み取れって?いいね、好きよそういうの」
「貴方の好みはどうでもいいです」
「ヒャッハー!キャスター狩りだー!」
キャスターを追っていたステルスフロートの反応に向けて一直線に走る。木とか知らねぇよじ登るぜヒャッハー!森は俺のグラウンドだ!
走りに走った末、子供の頭を鷲掴みにしているキャスターを見かけたのでついその横っ面にドロップキックをかましてみた。
叫び声を上げながら吹っ飛んでいくキャスターと、阿鼻叫喚の相を挺しているが・・・よろしい、ならばこうしよう!
「英雄戦隊!アサシンホワイト!不忍に、今見参!」
よく孫達とごっこ遊びで遊んだよなぁ・・・今そんな状況じゃないのは分かってるけどこのノリが意外と大事だったりする。海外の組織潰しに行った時はこれで現地の子供達を味方につける所から始めたりする。
「さぁ少年少女達!この英雄戦隊の一人が来たからにはもう安心だ。怪人海鮮物呼び出しおじさんなんかメじゃないぜ!」
散り散りになりかけていた子供達が泣きそうな顔から来た、メイン盾来た!これで勝つる!みたいな顔になった。
「おのれ・・・おのぅれアサシン如きが!この私の贄を奪うなどとッ!」
「黙れバットエンド症候群の手先め!貴様がやりたい事など、俺にはお見通しだぞ!」
拡張領域から地雷の様な平たい円柱を取り出し地面に設置して中心にあるボタンを押す。地雷的な何かを中心に半径五メートルほどの半透明の半球体が俺と子供達を覆う。勿論シールドエネルギーで作ったドームだ、
「っ、結界だとぉ!しかし、ならばその結界を削り取るまでです!」
キャスターが手に持ってる本を開いてドヤァ!ってしてるけど、ワイヤーガンを取り出して本に向けて射出。綺麗に本に引っかかり、ワイヤーを巻き取るトリガーを引けばあら不思議。
「おっ、おのれアサシィイイイン!」
本を掴んだままのキャスターが引きずられてこっちに来た・・・どうしてこうなった!
こっちに近づいてくる魚面のおっさんがあまりにも気持ちが悪いものだからついシールドエネルギーから出て顔面を蹴り飛ばしてしまった。
「くっそ、アレ奪えたら楽になるんだろうけどなー」
「くっ、その様に簡単にこの私の螺湮城教本を奪えるとでもお思いでしたか!」
「あわよくば奪いたいってのが二割と、ちょっと実験してみたいって欲望が八割」
「ほぼ欲望ですねぇ、いいですね。貴方、もしや私の同志なのでは?」
「少なくともあんたみたいな外道ではないって自負はしてるから同志でも同類でもないわ!」
リンゴが子供の体内から奇妙な魔力反応を感知したと連絡をしてきたので一番近い場所にいた少女に気を込めて添える様な弱さで腹パンをする。
少女が口を両手で押さえるが、助長するように背中を擦ると口からグロテスクな紺色の卵の様な物が出てきたのでそれを掴んでシールドエネルギーの外に投げる。
シールドを超えて地面に落ちた卵の殻が途端にはじけ飛び中からヒトデを巨大化させ、陸上生物にして何百倍も殺意の塊にした様な新種の生物が現れた・・・どうすんだよ、子供泣いちゃったじゃないか。
「他の子達もだ!大丈夫だぞ皆、今すぐ吐き出させてあげるからな!」
そう言って一人一人腹パンして回り、吐き出した卵をひたすら外へと投げて行く。最後だけちょっとどうやって子供の中に入ってたんだ?ってくらい大きいヒトデが出てきたが蹴り飛ばしておいた。
「まずはその小憎たらしい結界から削り取らせていただきましょう!ふんぐるいむぐるうなふ。さぁお行きなさい海魔達よ!」
キャスターが本を開き、聞き取りづらい言葉を呟いた直後に周りから現れたグロヒトデがうねうねと蠢きながらシールドエネルギーにビタッと張り付いて・・・
咄嗟に呟いた「はーい皆、これが邪悪な水族館だよー」という俺の呟きに「こんなのすいぞくかんじゃないよー!」と子供達が返してくれた。うん、いい子達だ。
さて、問題はここからだ。この子供達に少し手伝って貰うか、どうするか・・・よし決めた。
「いいか少年少女達、これを見てくれ!」
そう言って取り出したのはまさにガンコン。しかし銃口をグロヒトデに向けて引き金を引くと赤いビームが飛び出しグロヒトデの体に穴を開けた。貫かれたグロヒトデは霧散したんですが何これ怖い。
「良くわかったかい、これはとても危険な武器だ。今から君たちにこれを渡す。弾がなくなったら言ってくれ・・・いいかい?絶対にあのヒトデ以外に向けないようにね?ああでも、あの怪人海鮮物呼び出しおじさんには向けていいよ」
と言った直後、子供達が一斉にキャスターに向けて発砲した・・・何この子ら怖い。
「純粋無垢な子供達に私を攻撃させるなど、おのれアサシン!」
「生憎生まれた時代と国が違いすぎる。日本の子供が残酷だぞ!」
俺もビームライフルを取り出してその辺のグロヒトデを撃っていく。
「キャスター!それにアサ・・・シン・・・?」
「せ、セイバーブルー!来てくれたのか!」
「初対面の相手に何を言っているのだ貴様は!」
「子供達を少しでも安心させるための方便だ!」
「くっ、子供を盾にするか!」
「お前は一体何と戦ってるんだ!」
プライドか?プライドなのか?
「おおジャンヌゥ!ようやく来てくださいましたか。さあ共にそこの暗殺者を葬りましょうぞ!」
「何を勘違いしているキャスター。私はお前を討ちにやってきたのだ!」
「そうですか。では私が貴方を取り戻して見せましょう!聖なる乙女よッ!」
なんか白熱してるけどこっちは子供達が「ねー切れたー」と煩いのでのんびり観戦している暇もなくなってしまった。はいはい新しい銃だよー・・・だから銃を受け取って真っ先にキャスターに向けて撃つのはやめなさい。
「無様だぞセイバー。もっと魅せ付けるような剣でなければ騎士王の名が泣くではないか」
「ランサー!なぜ、どうして!」
「ランサーグリーン!まさかお前まで来るとはな!」
「ら、ランサー、ぐりーん?」
俺の呼びかけに困惑しているランサーと、俺の周りで「グリーン!」「じみなグリーン!」「ぶきはやり!」「・・・じみだね」「うん、じみだね」と精神攻撃を仕掛ける子供達。そしてその声を聴いてさらに「じ、地味・・・」と凹むランサー。英雄メンタル脆いなオイ。
「おのれ貴様等!誰の赦しを得てこの私を邪魔するか!」
「そう言う貴様こそ誰の赦しを得ての狼藉か!このセイバーの首級は我が槍の勲。他者の獲物を横合いから掻っ攫おう等と、戦場の礼を弁えぬ盗人の所業だぞ!」
「戯け!私の祈りが!私の渇望が!私の聖杯が彼女を蘇らせたのだ!彼女はこの私の物だ!血肉の一滴、一欠片まですべからく!その魂さえも!!」
「くたばれ狂信者ファッキュー」
なんか叫んでる所申し訳ないんだけど、その本持ってる腕に向けてビームライフルでシュー!超!エキサイティン!
「おのれおのれおのれ!騎士の後ろからしか何も出来ぬ暗殺者風情が!」
「役割分担だ。俺が出来ないことは出来る奴がやればいい。他の奴が出来ない事を、俺がやるだけだ!」
ワイヤーガンを地面に落ちてバウンドしている本に向けて発射し、ワイヤーがしっかりと本に巻き付いた事を確認してワイヤーを巻き取る。
「おうサーヴァントならサーヴァントらしく剣で戦ってみろよ。なんなら剣、貸してやろうか?」
「私の螺湮城教本を・・・しかし、その本を貴方が読めるとはとてもではありませんが思えませんが」
「それはどうかな」
と言えるデュエル哲学。
俺は手札から「リンゴの知識」を発動!この効果によって俺は見覚えの無い言語も文字も理解できる!つまり原作ラーさんを召喚することができるのだ!・・・悪乗りはもうやめておこう。
しかし、適当に開いた本。もとい魔道書を読めるのは事実。
「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるふ るるいえ うが」
・・・何やらSAN値の下がりそうな代物だけど俺の精神は異常なし。少し覚悟して読み上げたつもりなんだけど、どうやらリンゴが精神防壁みたいなのをしてくれているらしい。リンゴさん有能。
とかやっているとグロヒトデ達がキャスターに襲い掛かっていた。悲鳴とか肉を食いちぎる音とか聞こえて・・・子供達を見たら吐いてた。
「あ、あー・・・まぁそうなるよね」
「そうなるよね。じゃない!アサシン、貴様と言う奴は!」
「仕方ないじゃないか、だってアサシンだもの」
「・・・しかし、褒められた行動ではないが、称賛に値する行動ではある。何故なら次にセイバーと戦う機会を作ってくれたからだ」
「ランサー、貴様はいいのだろうが・・・」
「アサシン知ってるよ。騎士って実はえげつないって」
剣が痛い→じゃあ防具を発展させてみよう→西洋甲冑が流行る→剣が通らねぇ→じゃあ剣じゃない武器作ろうぜ→メイスの完成。ほら、えげつない。
と言うよりも、食べ終わったのか空気に霧散していくようにグロヒトデ達が消えて行く。と言うか魔道書、俺の手に残ってるんだけど大丈夫なのこれ?
危険は俺の手元にあるということで、安全を確認したので子供達からビームガンとシールドエネルギー地雷を回収、リンゴを使って少年少女達からこれまでの記憶を抹消し、とりあえず俺の言う事を従う様に催眠紛いな事をする。
「じゃあ俺はこの子ら家に送迎してくるわ」
「ま、任せても大丈夫なのか」
「む、何やら我が主が危機の様だ。どうやら俺を連れずに本丸へ乗り込んだようだ」
「おそらく私のマスターの仕業だろう。ランサー、急ぐがいい。騎士として主の危機に馳せ参ずるのだ」
「忝い、セイバー」
「我らは互いに騎士としての決闘を望んだ身。共にその誇り、貫こうぞ」
あ、ランサーが消えた。
「所でだセイバー。この森、俺達以外に誰かいるぞ」
「なに?ソレは本当か」
「森は俺のホームグラウンド。森の気が騒いでいる・・・どこかで戦っているようだ」
うん、木々がザワザワしてる。「やっべ、次折られるの・・・俺じゃね?」って感じにザワザワしてる。あれ、俺マジで人間やめてね?
「そうか。私は其方へ向かう。アサシン、貴公は・・・子供達を任せるぞ」
「任された。安心していってらっしゃい」
そして森の中へと消えて行くセイバーを見送り、子供たちを引率して森を抜け街へと向かった。
ごめんなマスター、一応連絡送っておくからセイバーから逃げ出してねー。さーて俺はこの魔道書を読み歩きしよっと。
あるー日、森の中ー、お姉さんに、撃たれた。
フィールド魔法「森」
七人揃って、英雄戦隊!サーヴァンツ!(七人全員がとは言っていない)
彼女は瑠璃ではない(腹パン)
リアルガンシューはじまた。
魔道書入手。SANチェックで・・・ッチ
キャスター脱落。
次回
問答