Fate/~DC~ フェイト/~ダサシンクリード~ 作:凡人9号
でも言うじゃん?
Q.若さってなにさ
A.振り返らないことさ
どうも、素敵な老後を過ごして死んだと思ったらなんかFateにアサシンとして召喚されたらしいです。
綺礼君と床に撒かれた血を掃除して一息つこうとしたらグラスとワインが出てきてビックリ。
俺に愉悦れと?・・・流石にまだ早いだろ、今愉悦に目覚めたら俺の扱いが酷いことになってしまう。
というわけで無理に原作意識しないようにする。
「マスターは、神父なのか?」
「神は確かに信仰している」
・・・うん、俺の振りかたにも問題はあるんだろうけども話が弾まないな。
「で、魔術師でもあると?」
「聖堂教会から魔術教会へ転属となり、時臣師を師事している」
「魔術師ってイメージ的に科学大っ嫌いって感じなんだよね。で、俺はどっちかっていうと科学者とか発明家とか言われる人間な訳なんだけど、機械は嫌いだったりする?」
「私は元々教会の人間、機械に対する嫌悪感は無いとも言える。だが、時臣師は良くも悪くも
「つまり彼は機械は嫌いと。なら勝手に監視カメラとか設置するのは流石に駄目か・・・」
よし、孫の安全を追求したフロート式スタンガン装備のアレを使うか。スタンガンを取り除いてステルス機能を乗せればなんとかなるか?それは回数重ねて試すか、幸いまだサーヴァントは揃ってないようだし時間はあるか。
「科学者、と言っていたが・・・どんなものを?」
「あー、インターネットって言って通じる?」
「ええ、さほど普及はしていないと聞いてはいますが」
「まぁ、相手がネット使ってたらそこからデータをパクれたり、もっといい物を作れたり出来る。あとは、カメラを空に飛ばしたりとかだな」
「それは、小型なのか?」
「そうだな、おまけに透明にもなれる。まぁ今からしたらオーバーテクノロジーもいいところだろうけどな」
聖杯から渡された情報を見る限り、今の技術じゃ多分ステルスもフロートも再現できそうにないからな。良くてビックドックくらいだ。まぁそれでも十年?十五年?くらい技術のオーバースルーが起るんだけれども・・・
「・・・とても、想像がつかないな」
「だろうな、だが、俺は科学で生き残るぞ。聖杯に望む願いもないが、古今東西の英雄に俺がどこまで通じるかわくわくしてきた」
「英雄、なのだろう?」
「人知れず人類を救っただけだよ。それも成り行きに流されてノリノリで」
「・・・・・・少し、意味が分からないのだが」
「分からなくていい分からなくていい。分かられても俺が困るだけだし」
しかしワインが旨い!千冬さんが酒飲みだから付き合って飲んでたりしてたが、あの人、自分で買ってくるのは発泡酒だけ。たまに貢物な感じでお酒が送られるんだが、あれがまた旨い。このワインと比べたら貢物の方が上物だが、日本酒とか焼酎とかウィスキーとかなので旨いワインはあまり飲んだことがなかったりする。
俺の知るワインなんてコンビニのワインとかバーにある高めの奴くらいだ。ちなみにバーのよりも旨い。
「時にマスターよ。この酒は趣味で集めているのか?」
「私の趣味と言えば・・・鍛錬だな」
「ほう、奇遇だなマスター。俺と同じじゃないか」
「ふむ、それでは明日。朝の鍛錬をともに行おうではないか」
「俺は主に剣道よりなんだが、マスターは何を努めているんだ?」
「八極拳、だな。ちなみに、私よりも父上の方が上でもある」
「ほう、あの人か。ちなみに名前はなんと?」
「
「今度懺悔でもしてみようかな」
「・・・なにか、未練でも?」
「俺の嫁さんについて」
その言葉にピクリと反応し、飲もうとしていたグラスを机に置く綺礼。あれ?なんか地雷踏んだ?
「結婚していたのか」
「え?俺そんな風に見られてたの?」
「いや、アサシンとはそういうものかと」
「まぁ俺はアサシン教団に所属してたわけじゃないしな。それに俺の時のトップも嫁さんもちだったぞ」
アサシン教団トップがデズモンドパッパからデズモンドに変わった時には結婚してたしな、彼。いやー幸せそうで安心した記憶が・・・あ、目頭が。
「ってかそんな禁欲的じゃなかったぞあそこ。え、なに?聖堂教会?ってとこはそんなだったのか?」
「いや、私が勝手にきつくしていただけだ」
「え?マスター、マゾなん」
「マゾ?・・・いや、普通のはずだ。これでも妻がいたこともあるからな」
「・・・まだ若いようなのに既婚者だったのか」
「もっとも、その妻も既に亡くなってしまい、彼女に関する記憶すら、曖昧になってしまっているのだがな・・・」
「俺にメンタルカウンセラーの真似事をしろってか?」
「メンタル・・・なんと?」
「他人の精神を安定させる仕事だ。会話してその人のトラウマの解消の手助けしたりする人の事だ」
「なんというか、そのような仕事があるのだな」
「懺悔専門の職業みたいな感じなのかな、懺悔がどんなもんなのか知らんけど」
「自身の悔いや悩み、罪と考える事を吐き出す場だ」
「やっべ、いっぱいある」
「それだけ罪深い英雄も珍しいであろうな」
「英雄って感覚欠片もないけどなー・・・さてマスター、明日の鍛錬のために眠るとしよう」
「ふむ、もうこんな時間だったのか。では、お休みだ。アサシン」
「マスターは人間だからな、ちゃんと寝るんだぞー」
俺?俺はあとちょっとボトルに残ってるワイン飲み切って、ついでにこの時代のネットを漁ってみよう。
この時代に来てやりたい事が一つだけあるんだ。
ゲーセン巡り。時代を超えた遠征って面白そうじゃね?
「八極拳、奥が深い・・・」
「私も長い事鍛錬しておりますが、今だ頂は遠いと常々感じております」
翌朝、教会敷地内で三人で並んで鍛錬。というか俺は主に二人がやってることを真似してただけ。
それでも分かる、八極拳・・・パネェぜ。とか思ってたらマスターがどっか行ったのを見計らって璃正さんが話しかけてきた。
「綺礼とは、どうでしょうか?」
「まぁ、色々と難はありそうなマスターですが・・・俺は俺のやることをやるだけですよ」
「あの子はどうも、自身の置かれている環境を神からの試練、と捉えているようでして」
「やっぱりマゾだったじゃないか!」
「マゾ?」
「ああいえ、苦痛を快楽に変換できる特殊な神経構造を持った人間を指してマゾと呼ぶんですよ」
「ふむ、ならば綺礼はマゾではなく自傷癖の方が適切かと思いますが」
「俺はまだ知り合ってすぐですから、父親の貴方が言うならそうなんでしょう」
しかし、何とも言えないこの感覚。主にリンゴ、お前が寄越してくる情報のせいだよチクショウ。というかリンゴが前世の人の記憶をサルベージしてる感じ・・・
今日も早朝に起きたら起きたでなんか知らん知識植えつけられてるし、もぅマジ無理、朝練再開しょ・・・
「そこはもう少し深くですよ」
「・・・はい」
拝啓天国の千冬さん、師匠が一人増えました。
「時臣氏、とある場所からこの情報を引き出してきたので提出しておきます」
そういって俺は空中ディスプレイを見ながら
「それは、確かな情報なのかね」
「疑うのは分かりますが、宝具を使って集めた物です」
「ふむ、拝見させていただこう」
俺から紙の束を受け取り、じっくりと眺めた彼は深刻そうに呟いた。
「これが、今の世界の技術だというのか」
「宝具って裏技使いましたが、それ専門の者なら同じことは出来るかと」
いや、ぶちゃけ
ちょっとパソコン持ってる家にお邪魔して
仕事とは、いかに少ない労力で最大の成果を上げるかだ。バレなきゃ俺の手柄ぞよ。
勿論、衛宮さんの情報は他の所から引き出して流用させてもらった、ほんと悪いね!
「無理に受け入れる必要はありませんよ時臣氏、時代は流れ移るものですから」
「一応こちらでも確認を取ってみる。しかし、これは・・・」
ちょっと優雅じゃない時臣氏が見れた所で、俺は頭を一度下げてから退室する。
綺礼君曰く彼はこってこっての
と、部屋を出た所で誰か人と遭遇した。
丈の長いワンピースと肩にストールを乗せた、前髪パッツン毛先ゆるふわカールの女性。わっしー知ってるよ、綺礼君から教わったよ。
「どうも初めまして、言峰綺礼氏に呼び出されたサーヴァント、アサシンです。遠坂葵さん、でよろしかったでしょうか?」
「あら、これはご丁寧に。初めましてアサシンさん、遠坂葵です」
「時に葵さん。他のマスターの間桐雁夜氏と交友があると情報で知りましたが、人物像を窺っても?」
「え?ええ、構いませんが・・・雁夜君ですか」
「何か、事情が有るので?」
「ええ、最後にあった時に・・・多分、その時に聖杯戦争に参加する気になったのでしょうけど」
「ふむ。よろしければそのお話の内容を教えていただいても?」
「・・・・・・私の娘の一人を、彼の実家に養子に出したという話です」
「これは失礼な事を窺ってしまいまして、すみません」
「いえ、魔術師の家ですし」
なんというか、達観というか、静観というか・・・妙な感覚を感じる。俺なんて自分の娘が嫁に行くときにちょろっと暴れて千冬さんに叩きのめされたことは覚えている。千冬さん自身、俺が暴れてたから冷静になれた、と後に酒の場で語ってくれた。この人ブラコンってか凄いファミコンだったと、この時初めて知った。
嫁入りなんかよりも酷い状況なのにこんな冷静なんて、魔術師ってどういうことなの・・・
「遠坂の家は貴族ですので、こういったこともあるのかと、嫁に入る時に覚悟はしていましたので」
俺が生きた時代と多分世界も違うだろうから認識というか、常識は違うのだろうが・・・少し異世界にでも飛ばされた様な気分に包まれた。多分この人の価値観が俺には受け入れられないってだけなんだろうけども・・・
この年にして初経験とは、いやはや、長生きってのはしてみるもんだね・・・・・・死んでるんだけどさ。
「あなた何者!」
今、目の前にいる小さなツインテールの少女が俺に指をさして叫んでいる。まぁ気持ちは分かるよ、自宅に他人がいるとか違和感というか恐怖だもんね。
ただこの子は知ってると、というか覚えてるよ。
「初めましてレディ。自分は言峰綺礼氏に呼び出されたサーヴァント、アサシンです」
ヒロイン、だったよね?ツンデレだったよね?宝石使ってたような気が・・・
「そう、綺礼のサーヴァントだったのね。私は遠坂凛よ、覚えておきなさい!」
「では凛嬢と。ああ、この響きは実に君に似合ってるな」
「当然よ!お父様とお母様がつけてくださった名前よ!」
うん、腰に手を当てて胸を張る姿は可愛らしいものだな。
「いいことアサシン!貴方のマスターの綺礼の師であるお父様をちゃんと守りなさい!」
「それは、どうだろうな。仮にも戦争を歌ってるんだし、おまけに俺よりも強い英雄が同盟状態の時臣氏を除けば五人もくるんだ、まず俺が生きれるかどうかの問題になってくるから気軽に返事は出来ないな」
思い出した、俺、息子にも孫にもこんな感じで返事して、その度に千冬さんに叩かれてたわ。
あぁ、俺の返事のせいで凛嬢が泣きそうだ・・・よし、そうだな。
「凛嬢。君にこれを渡しておこう」
「これは・・・?」
俺がそっと取り出したのは首から下げられる紐のついたお守りだ。孫達が心配なあまりに発信器を仕込んで渡したはいいものの、それに気付いた息子と娘に突き返されたものだ・・・防犯大事だよ?
「遠坂はキリスト教徒だろうが、日本の神様はとっても寛大でね。それに祈っておけば、まぁ日本の神様が何とかしてくれるはずだ」
「・・・英雄なのに神頼みなんて、ダサいわね」
「元々ただの人間だしなぁ・・・嫁さんが子供産む時なんて神頼みしか出来なかったし」
「え!結婚してたの!」
「凛嬢は俺をどんな風に見てたの?ねぇ、よかったら教えてほしいなぁ」
曰く「同級生の男の子」らしい。この数分で一体俺の何を理解したのか、解せぬ。
地雷を踏んでいくスタイル
鍛錬は鷲津にとって基本
再び地雷を踏んでいくスタイル
凛嬢再び(人違い)
次回
まだ書いてないですよ