Fate/~DC~ フェイト/~ダサシンクリード~ 作:凡人9号
まぁ、書いてる合間に遊んでたんですけどね。
嘘です、逆です。やってる合間に書きました。ロードなげぇなげぇ。
どうも、なんか俺を聖杯戦争なんて言うカオスな戦争に呼び出したマスターと酒飲みながら話したり、その父親に師事を受けたり、マスターの師匠で従っているらしい別のマスターにネットから得たというあやふや感のある情報を渡し、その奥さんに他のマスターの事を聞いたり、その娘に発信器を仕込んだお守りを渡したりした英雄こと鷲津翔です。俺、多分この世界の英雄ちゃうんやけど・・・という思いを仕舞い込み、今日も元気にいきまっしょい!
「・・・ヤベェ、ヤベェよ・・・千円札両替出来ねぇ」
そう、だって時代が違えば通貨が違う。
「しかし硬貨はいつだって同じ。そう、日本ならね」
※日本以外もです。
「ヒャッハー!この時代のゲーセンは最高だぜーッ!なんでこれ殴らなきゃいけねぇんだよ!台パンがデフォとか半端ねぇぜッ!」
俺、前世の人も俺自身もこの時代生まれてないからなぁ・・・俺の生まれる前のこの時代の情報漁ってから夢に見ていたが、まさか叶う日が来るなんて思ってもみなかった。
というか、ゲームはどこの世界も同じような発展してんのな。なんというか、なんだろうな、実に興味深い。前世も隠居してから「何故どこの神話も似たような話があるのか」と頭を悩ましてたからな。結局答えは出なかったけどもここにきて俺は理解した。
人間ってそんなもんなんだ。
「しかし、普通に脱衣麻雀置いてあるってどういうことなの?」
そんなことを思いながら、綺礼か璃正さんにお金借りようと真昼間のゲーセンを後にした。だって小銭使い切っちまったし、札は世代がちげーし仕方ないじゃん。
「まぁそんなわけですよ璃正さん、俺はすっかり失念していた・・・せめて宝石とかなら換金出来たのに」
「・・・英雄と言うのも、案外俗っぽいものなのですね」
「英雄って言っても人間ですしね。それに俺、興味本位で動くような人間の最たる例の科学者ですし。それに、ちょっと魔力とか魔術についての勉強もさせてもらってますしね」
「アサシン殿、魔術師と言うのは――――」
「分かってますって璃正さん。魔力回路がなくっちゃ無理なんでしょう?でも実際魔力って何さ?って疑問に思いましてね、魔力を生み出す機械でも作れたらなーって研究してまして」
「それが出来たらキャスターとして呼び出されてもおかしくないのですがね」
「あ、自分キャスターの適正あるっぽいです。まぁ魔力は使えないんですけど、それってつまり、俺の技術力が魔術並って認識でいいんですかね」
「失礼ですが、本当にアサシンなので?」
「アサシンのつもりが一番無いんですけどねぇ」
召喚された直後も色々悩んだが、しいて言うなら、セイバーはギリギリある。
IS全盛期時代の技術流用して誰かさんのクローンを作ってるクソったれな連中を千冬さんと一緒に刀一本でぶっ潰しに向かったり、なんか有名な剣術家の人と妊娠してる千冬さんの代わりに立会いさせられたりといろいろ大変だった。
ちなみに俺の全盛期は競技用ISに乗った教習生を生身で落とせるレベル。千冬さんなら生身で国家代表候補は落とせるんだからやっぱり次元が違ったでござる・・・力をつけた分だけその差が分かっちゃうんだからなんだかなぁ、って感じだった。
ライダーは言わずもがな、キャスターは科学者発明者としての行動でいいんだろう。アサシンもアレだが、ぶっちゃけそれだけだったしなぁ俺・・・
「まぁアサシンとしての仕事はしっかりやりますよ。それも出来る宝具ですし、俺自身の技術力もハンパじゃないですよー?」
「・・・その、口調だけはなんとかならないのかね?」
「老年期の口調ではこの様な喋り方になるのじゃが、いかがかな?」
「その外見で、そんな声と口調は・・・戻して貰っても?」
「ですよねー」
二十五歳の外見で爺さんボイスに口調とか誰得よ。ちなみに孫のリクエストに応えていたらいつの間にか孫達の前では素になってたパターンの奴だ。千冬さんには不評だったけど個人的には気に入っていたりもしていた。
「ところで璃正さん、マスターには嫁さんがいるって話だが」
「ああ、数年前に自殺してしまった。彼女の事で、綺礼は記憶を少しな」
「ショックで自己防衛による記憶喪失なのかねぇ」
「詳しく伺っても?」
「人間ってのは強い恐怖とか、ショックを感じると脳が勝手に『そんなことは無かった』とか『これはこうだった』って記憶を挿げ替えるんですよ。例えば、子供が誘拐されそうになった時にその誘拐犯を脳が勝手にアニメや漫画のキャラクターにする、って具合で」
「ふむ、知り合いで記憶がずれている方がおりますが、そのようなことがあるのですか」
「医療の分野ってホント凄いんですよ。学会とかで否定されてたのが少ししたら手の平返しの如く容認されるってのは多いですからね」
埋もれた文献にあった技術をやってみたらあら不思議、これなんで埋もれてたん?ってくらい素晴らしい物が出来上がった。まぁ当時の技術じゃ再現不可能なだけだったんだ、ってオチ。
ISなんてそんな技術の塊だってのに何をみんな驚くかねぇ。いやまぁ、コアはそれはそれとして異常なんだけれども・・・
今日も今日とてワイン片手にハッキングのお時間です。
今日のゲストは遠坂時臣さんです、どうぞ、よろしくお願いします。
「えー、本日使うのはこちら。未来のパソコン」
「・・・君は、未来の英雄だったのか」
「未来というか、多分時臣氏の専門分野の延長、みたいな?」
「その言い方ではまるで・・・まさか、平行世界ッ!」
「パラレルワールド、みたいなもんですかね」
「パラ?すまない、教えてくれないかい?」
「例えば、この世界で聖杯戦争に時臣氏が勝つとします。ですが、可能性としては負ける世界もありますよね?」
「ああ、その通りだ。勿論、私は勝つがね」
「ですよね。で、この世界が今後進む先が時臣氏が勝った世界だとすると、俺は負けた世界の人間」
「ふむ、まさに我が遠坂家が目指す第二魔法そのものだな」
「で、その負けた世界のさらに未来の人間、って感覚でオッケーです」
「ふむ、なるほど、つまり・・・今から君が使う技術は現段階ではこの世に存在し得ない、ということだね」
「相手にそれ相応の技術力と探求心があれば、届きうる、くらいの技術力で抑えてますけどね」
「・・・なぜそのような事を?」
「まったく謎の技術。これは時臣氏に分かりやすく言うと魔術と同じなんですよ。実際、凄腕のハッカーやクラッカーの事を
「なるほど、理解した。配慮に感謝する」
「俺がやりたくてやってる事ですしね。それに、この技術力に気付き、誰かが手に入れた時、ソレは新たな平行世界へと繋がりますしね」
「実に興味深い内容だ」
「非常に残念なことに、平行世界を観測できる技術がないので第三者からしたら『無意味なことやってんなー』って思われるくらいですけどねー」
「しかし、そういう視点からの第二魔法への接触の発想には至らなかった。そうだな、自分が広げた平行世界への干渉は強まるかもしれない、これは要検証すべきだな」
なんか時臣氏が楽しそうで怖い。というか、技術の説明してたら平行世界云々言ってたでござる。ごめんトッキー、俺自身この説明意味不明なんだけど大丈夫だったのかな・・・
「そんなわけで、これから俺の仕事を見せようと思います」
「いんたーねっと、だったかね。魔力の代わりに電気で進化を追求した結果」
「魔力の代わりって一番初めは人力からのスタートでしたけどねー」
とりあえず空中モニターを出して誰でも見れる無差別可視モードに変更。
「では今日は、聖杯戦争参加メンバーの中で最も情報を仕入れているであろう人にちょっかいかけてみようと思います」
「それは、大丈夫なのかい?」
「ちょっかいかけるだけですし、仕返しにこっちをクラッキングやらハッキングしようとしても無駄無駄無駄ァ!時代が違うんだよォ時代がァッ!この時代の技術なんざ、この俺様からしたらモンキーなんだよォッ!」
テンション上がっちゃったけど実際それくらい差があったりする。こちとら束さんと一緒にあちこちの研究機関見張って、金の流れが妙な所を見つけて、そこを更に調べてクソったれな組織のデータを全部掻っ攫うのが生業だった俺に敵うとでも?
正直チートに思えるかもしれない。だがしかし、束さんのがもっとチートなんだ。あの人絶対おかしいよ、世界からイレギュラー認定されず天敵もいないから好き勝手のさばってたし・・・
「はいこれで新しい情報ゲット、ありがとござーまーす」
「・・・随分早いものだな」
「あ、これが普通とか考えないでくださいね。俺、自分がおかしいって自覚くらいはあるんで」
「当然さ、英雄なのだからね」
「さーて情報を確認と行きますか・・・うむ、対策として偽情報を入れたりもしているが、暗号の様な物だろう。あとで解析して情報提供しますね」
「暗号は分かるのかい?」
「何事にも法則性という物はありますからね。ま、俺がぶっ飛んでるんで暗号なんてちょちょいのちょいですよ」
「分かった、期待して待っておくよ」
部屋から時臣氏が出ていくのを見送り、さっそく暗号解析に取り掛かる。この秘密を暴く時間が毎度毎度楽しいんだよね、リンゴ知識のおかげで楽しさ半減だけど。
そんなリンゴだが、別に悪いとこだけじゃない。むしろ良い面を俺が勝手に悪いと捉えているだけだ。
そんな良い面であり、悪い面でもあることの一つを教えよう。
「しかし、習得速度が速すぎるのではないのですかな・・・流石英雄、といったところなのでしょうか」
「いえいえ、まだ璃正さんにもマスターにも劣りますよ」
そう、どこをどうすれば更に良くなるか。がリンゴ知識で勝手に分かるのだ。
これに関しては今はありがたい。聖杯戦争は早ければサーヴァントが七体揃った三日後くらいに終わることもある。つまり、最短でそれだけの期間しか俺は璃正さんに八極拳を教われないのだ。
限られた時間の中で、最大限の事を学ぶにはもってこいの利点なのだ。
まぁ、なんだ・・・じっくり時間をかけて習得したい事をすぐに習得してしまうのが悪い面でもある。
老後に盆栽を趣味にしてみたんだが、この盆栽の最も美しい姿、をリンゴに与えられたりして萎えたのは良くない思い出だ。
「・・・あ、なんか中国武術ってスキルが付きました。なんかまだCらしいですけど」
「スキルは習得した証。ですが、まだまだ頂は高いですよ?」
「勿論ですとも。これからも、ご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします」
「私の持てる全てをお伝えいたしましょう」
俺の幸運って、いい師匠と巡り会えることに極振りされてない?だってリンゴに目をつけられたり英雄として召喚されたりとか、どう考えても運ないだろこれ・・・
「アサシンよ、時に私の八極拳は・・・父上のソレと違い、人体の破壊に特化しているのだ」
「なんか暴露始まったけど、どうした?確かに今璃正さんいないけどどうしたん?」
「父上が全てを伝えると言ったのだ、私の全ても、同じく教えよう」
「まぁ確かに、アサシンとしては人殺しの術を学んでおくのは悪いことではないからな。マスター、よろしく頼む」
「実戦で鍛えた私の拳、すべて糧とせよ、アサシン」
「・・・令呪とか、使ってないよね?」
「・・・・・・使ったら、習得速度はさらに増すか」
「やめて!貴重な令呪をそんなことに使わないでッ!」
なんとか令呪の使用は防いだが・・・しかし、八極拳スゲーわ。力の流れを支配とかどういう事なの?踏み込んだ力を全て活用して前に吹き飛ぶように動くって何さ・・・まぁ使えるようになった俺もどうかと思うけども・・・
まぁおかげで中国武術のスキルがBになったけどな!・・・スキルってこんなポンポン上がる物だっけ?
「あ、中国武術ヤベェ」
「どうしたアサシン」
「いや、これマックスがA+++らしい」
「そして今は、B。だったな」
「どんだけ先が長いんだよこれ」
「つまり、まだまだ鍛錬が必要だということだな」
「・・・なんで嬉しそうな顔してるんですかねぇこの人は」
キモイなぁ、このマスター。誰か変えてくれないかなぁ。
「そう言えばアサシンよ。時臣師がそろそろ英霊召喚をするつもりだそうだ」
「どんなの呼ぶつもりなんだ?」
「なんでも、最古の英雄だとか」
「サイコの英雄?なんかヤバそうだな・・・」
「ああ、実に強力なサーヴァントなのだろう」
「あんまり期待できそうにないけどなぁ」
「・・・む?」
「・・・え?」
「最古の英雄、だぞ。アサシン」
「サイコの英雄、だろ?マスター」
その日は結局、噛み合わずに就寝の運びとなった。
鷲津、ジェネレーションギャップ(過去)
適正とは一体なんなのか・・・
綺礼プチ記憶喪失。
トッキー、歩み寄る。
中国武術スキル入手。
残念な脳みそ鷲津君とは噛み合わないさ。
次回
英雄王との相性は如何に。