Fate/~DC~ フェイト/~ダサシンクリード~   作:凡人9号

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先週土曜日、五時頃のランキングに9位で乗ってました。
そしてすぐにランキングから消えました。ホッとしました。
ランキングに乗ったせいなのか、評価が下がったりお気に入りが増えたりしました。

評価とお気に入りの数が釣り合ってないように感じるんですが・・・具体的にいえば低い評価なのにお気に入りが減らないという凡9的には意味不明です。


今回の内容:お酒飲んでないのにどうしてこうなった


原作的衛宮さん家の戦争前ですよ

この時代の部品でオーバーテクノロジーを生み落したり、偉そうな金で出来た鎧を着た金髪赤目の男に絡まれたり、リンゴについて少し話したり、金色マンに服を買い与えてやったり、観光雑誌のマップで遊んだり、茶番だったり、見えない森のお城を観察したり、青いドレスを着た金髪の女性から何とか逃げ出したり、時臣氏に場所を報告したり、凹むこと言われたりと楽しんでる鷲津翔です。

 

寝てたら無表情の神父とその隣で楽しそうな顔を浮かべるアルビノ美人さんの夢を見た俺です・・・ちょっと千冬さんとの生活を思い出してほっこりした俺です。

 

そんな気分のまま鍛錬をしていた所マスターから声がかけられた。

 

「アサシン・・・パスからお前の記憶が流れ込んできたのだが」

「あぁ、俺の方の夢ってマスターのだったのか」

「・・・マスターの記憶がサーヴァントに流れるという話は聞いたことがないのだが」

「そりゃ、だってほら・・・俺って完全に例外ですし」

「・・・・・・そうだったな、忘れていた」

「んで、見たのはどこの記憶?」

「そうだな、あれはお前の人生を映画のようにした総集編の様な物だったな」

「・・・死ぬ前まであったのか」

「いや、お前が遺跡とやらで世界を救うと言っていた辺りまでだ。子供がいると言っていたからその後も生きていたのか?」

「まーな、束さんと千冬さんって言って分かる?彼女たちと他の所で動いていた奴らと一緒に腕をささげて世界を救ったわけだ。ちなみにこれがその代償な」

 

左袖を捲り、人工皮膚を剥がす。めくれた先から見えるのは真っ黒の腕。呼ばれた直後に性能を調べてみたら死ぬ前に作った年寄用に調整した軽くて超丈夫な自信作・・・重くなるから武装とか付けれなかったからただの高性能な義手だ。

 

「どよ、持てうる技術とコネを全て使って作ってやった当時世界最高峰の義手だぜ!・・・それ以後の世界は知らんから何とも言えないけども」

「私にはよく分からないところだ・・・しかし、なぜ世界を救ったのだ?」

「あれ?記憶で語られなかったの?」

「直接聞かせてくれ」

「いやまぁいいけど・・・最たる理由はこれだな、俺の知人らはみーんな避難を呼びかけても絶対避難しなかっただろうからだ。自分が助かって誰かが死ぬくらいなら自分が助けてやる!って連中ばっかりでさ、なら知らんうちに助けてやろうって思ったのさ」

「・・・すまない、意味が分からない」

「だろー?俺も意味が分からない」

「・・・・・・・・・英雄とは一体何なのだ」

「んなもん俺が知りたいくらいだ。英雄ってなにさ、世界を救った?俺は世界ってよりも人類救ったってだけだぜ?なんでさ」

「いや、それも十分凄い事だろうアサシン・・・」

「いやいやいや、だって世の英雄ってのは一国の王だったり高名な騎士だったりするだろ?・・・俺なんて一般市民だぜ」

「世に三人しかいない貴重と思われる男の内の一人が一般市民と言えるのだろうか」

「・・・何気にしっかり俺の時代の事理解してくれてるのね」

「ある意味では一国の危機とも呼べる状況を救い、かつ人類を救ったのだろう?立派な英雄ではないか」

「ぜーんぶノリと勢いに任せてだからよくわからねぇってのが現状。死んだと思ったら呼び出されたとか訳分からないわ」

「・・・聖杯に望む願いはあるのか」

「んー?強いて言うなら人類宇宙進出の活性化だな。世界救った後もやってたし、束さんの夢でもあったしな」

「他者の夢を叶える意味が私には分からないのだが」

「ただの他人じゃねぇよ。見方を変えれば俺にあの楽しい状況を提供してくれた一人なんだぜ?まぁ一番はリンゴなんだけども、それでもあの人には感謝もしてるんだよ。んで、一緒に行動してる時にあの人の夢が俺の夢にもなったんだ」

「良い影響を受けたのだな」

「流石神父さん、いいこと言うね。感化されたとか、悪い言い方なら洗脳されたって所だけど、俺としては満足してたから問題はないのさ」

「・・・アサシン、お前も私の事を見たのだろう?どう感じた」

「と言っても俺が見たのはいつも通り無表情のマスターと笑顔の似合う白い奥さんっぽい人が歩いてるところだけだからなんとも」

「・・・私は、幸せそうに見えたか」

「どっちかっていうと困惑?そんな雰囲気だな。んで、それ見て奥さんも楽しそうにしてたな」

 

なんか本気で悩んでる。目頭抑えて俯いてる。なんだ?記憶でも思い出したのか?思い・・・出した!って感じなのかな?

 

「やはり・・・思い出せない」

「あっちゃー思い出せなかったかー、あっちゃー」

「アサシン、令呪をもって命ず。じが」

「やめてッ!」

 

まさか割とガチめな雰囲気で令呪使われるとかやめてくれよな。俺生かしておくとアレよー、宇宙行けるんダヨー?ホントウダヨーウソジャナイヨー

 

 

 

俺の最近の修行には動きがない。

精神修行の様に自分の中にある気って奴を見つけるためにひたすら座禅を組んでいるだけだ。勿論監視云々は何かあれば機械が自動で教えてくれるので半ばニートと化している。

 

しかし、リンゴ知識で多少は分かると言ってもこればっかりは俺の体。いつもの様な知恵があればなんとかなる技術系なだけじゃないだけに新感覚だ。まぁそれだけでさっぱり進まないんだよねぇ・・・

 

「雑種、何をしている」

「気ってのを探して」

「気・・・ふむ、魔力とは違うのか」

「違うっぽい。まぁ今の体を構成する魔力をそれっぽく使えるんだろうけどそれは甘えだろ」

「雑種の癖に良い心がけだと褒めてやろう」

 

ちらりと目を開けてみればソファーに腰かけてワイングラスを傾ける初めて会った時の髪の毛をオールバックから降ろして一見ただの好青年と化している。

 

「参加者が揃ったというのに他の者共は穴熊を決め込みおって。余程この我から行動して欲しいようだな」

「・・・行っちゃう?相手の拠点爆撃しちゃう?」

「抜かせ雑種」

 

提案があっさり拒否られてしょんぼりっすわ。労せず勝てると思うんだけどなー。

 

「この我が出向くのは真の英雄の前のみで良い」

「王様に謁見するのも大変だなぁ」

「貴様もその内の一人なのだぞ?」

「えー、俺はいいよ。そこまで進んで叶える望みでもないし、マスターもマスターでなんかやる気ないし」

「何故来た」

「なんか呼ばれたから。居座ってるのは楽しそうだから」

「道化め」

「何なら芸の一つでもしてみましょうか?旦那」

「やめろ煩わしい」

「アッハイ」

 

英雄王おこだお。

ってかワイン片手に優雅に新聞読むなよ、なんか違和感しかないわ。

 

「王たる者市民の生活の情報も仕入れんとな」

「貴様何者だ!絶対偽物だろ!」

「よろしい、少しだけこの我が王というモノを教えてくれてやろう。心して聞くがよい」

「だが断・・・ッ!なんだこの鎖!超カテェ!」

「我が友だ、雑種如きに千切れる物ではないと知れ!」

「え?王様物が友達なの・・・その、なんか、ごめんね」

「一つ、王たる者孤独でなければならぬ!」

「痛ったい!キツくするのやめて貰えません!ってかこの鎖何処から生えてきてんの!」

「王たる我はこの程度で怒らぬ!」

「王様おこなの?ねぇおこなの?」

「訳の分からぬ言葉を吐くなッ!」

「激おこォッ!」

 

あ、これ死ぬんじゃね?全身絞殺と『王とは何か』って言う演説のダブルパンチの意味が分からない死因で脱落してしまう・・・千冬さん、助けて。略してチフケテ。いややっぱこなくていいです。

 

 

 

「・・・いや、うん、時代を感じるよ」

 

俺は今、自販機の前に立っている。服装はその辺の服屋で買ったスーツと手に持つのは同じく適当に買った営業鞄の様な物。

冬木市新都と称される遠坂庭から見て赤い鉄塔の向こう側。高いビルとかあったりして高度成長的な雰囲気がガンガン出ていてゲーセンとかある個人的に楽しい街。

 

俺が初めて新都に来た時にはゲーセンと財布の小銭しか見えてなかったから気付かなかったが、

 

「自販機でタバコが売られてるとかマジパネェ」

 

そりゃコンビニの前でタバコ吸うヤンキーが多発するわけだわ。当時というか今はコンビニくらいしか夜明るい場所ないし、大勢で集まって話すという謎の一体感がいいのだろう。

ネットで「昔はこうだった」的なまとめサイト見てしか知らんけど夜パトロールしてるとちょいちょい見かけてなんか面白い。

なんて一人でニヤニヤしていると背後から「あの、少しいいですか」と声がかけられた。

 

振り返ると、そこにいたのは報告書で散々見た衛宮切嗣その人だった。

一瞬似た人?とも思ったが目が完全に切嗣っていたので当人だと分かった・・・のだが、何故だ、何故俺に声をかけた?まさか、リンゴを使った「周囲の人間に俺を人間だと思わせる」というチート能力が見破られたッ!

 

「ああ、すみません。少し、タバコを買いたいんです」

「あ、あぁ。気が利かなくてすみません」

 

なんだろう、一見普通のサラリーマンを幻視してしまったがこいつはかのリアルゴルゴなのだ、いつ懐から銃が抜かれるかなんてわかったものじゃ・・・いや、今この人銃持ってねぇや。そのくらいなら分かる。

 

「ところで、自分ってタバコ吸ったことないんですが・・・おすすめの銘柄なんてあります?」

「え?ああ、自分も買うのは随分久しぶりでね。でも、このパッケージは見たことくらいあるだろう?」

「ええ、有名な奴ですよね。良く道端に捨てられてる」

 

白と赤のパッケージが特徴的なそのタバコは俺が千冬さんとヒャッハーしている時代でも警備兵が吸っていたほどだ。まぁ、微妙に名前が違うんだけども・・・

 

「個人的にはこれだね。本当は台湾の凄い不味い奴を吸っていたんだけど、手に入らなかった上に家族も出来てしまってね」

「今は単身赴任か何かで?」

「・・・まあ、そんな所だね。君は・・・新社会人かい?」

「ええ、親父がいい大人なんだからってジッポ?のライター寄越してきましてね。それで悩んでたんですよ」

 

ライター自体は本当に父親が二十歳の誕生日に送ってきてくれたものだ。黒服さんが持ってきたことには驚いたが、何より添えられていた手紙が胸を熱くしてくれた。返事に空母から見える地球の写真を送ってやった。

しかし・・・安いな、タバコ。俺の時代じゃこの三倍はあったな・・・

 

「ま、何はともかく吸って確かめるのが一番だよ。自分の舌だからね」

 

パッケージの包装紙をはがし、銀紙を契り、箱を叩いて頭を出したタバコのフィルターを咥えた・・・俺はすかさず胸ポケットからライターを取り出して火をつける。

 

そんな俺に少し頭を下げてから火にタバコの先端を触れさせ火を移す。

 

うーん、渋いねぇ。俺はこんな大人にはなれなかったから憧れも抱くわ。

 

「ああ、悪いね。邪魔をしてしまって。じゃあ、楽しいタバコライフを」

「えぇ、単身赴任も大変でしょうけど頑張ってください」

 

しかし、世の中何があるか分からないな。敵マスターなんだから殺しておけばよかったと思う反面・・・彼がマジでリアルゴルゴなのだろうかという疑問もある。去っていく背中なんて哀愁漂うサラリーマンそのものじゃないか・・・

 

しかし、タバコって不味いな。ライター貰った時も結局吸わず仕舞いだったから初めてだけど、禁煙だこりゃ。

 

そして俺はそっと彼の後をステルスフロートカメラに追わせた。

悪いな、これも戦争なんでな・・・いや、彼なら言わなくても重々理解してるか。

 

 

 

フロートカメラで切嗣さんがライフルもってキャッキャしてたり、銃に手を添えて泣いたり、キツめの美人さんとキスしてたりと見てはいけないシーンを見てしまった俺です。

どうしよう、思わず録画してしまったが・・・どうしよう。とりあえずネットに上げるか?いや、かわいそうだから止めておこう、社会的に死んでしまう・・・いや死んでるようなものだけども。

 

そんなモヤモヤした気持ちを胸に夜の繁華街をパトロール。

なんでも殺人鬼がいるとか言う話で璃正さんから「犯人は夜に犯行を行っているようなので、怪しい気配があればすぐに頼む。中々手強い者のようだからね」と言われてしまった。

 

道中にチラッと見かけた金髪の黒服の人と白髪で真っ白の服を着た美人の二人組がいたのでこっそり後をついて行ってみた。

街を歩いたり、夜景を見たりとただの観光だったが、俺はある場所での光景に目を奪われることとなる。

 

夜の海。

月を背にした白髪美人の可憐な様を。

 

まぁ真剣素振りしてる千冬さんには劣るんですけどねー。

 

とかやってたらいきなり金髪黒服の人が振り返ってこちらを見た。

やっべ、バレた?と思いつつも体が固まってしまったが、その人は白い人を連れて何処かへ行ってしまった。

 

いや、俺も気付いてたよ?殺気というかやる気がガンガンな人が一人いるって。でもやっぱり男より美女やん?これから殺し合いやん?目の保養って大事やん?

 

はいはい行きますよ。とりあえずマスターにパスで話を通しておき、美女二人組の後をこっそりついて行き、コンテナ群の影を縫うように歩いていく。

 

さーて、英雄が集まる港に紛れ込んだマスターでもない人間をハントしようかね。そう、君の事だよこの泥棒猫ッ!




マスター、サーヴァント、夢リンク。
英雄王、王を語る。
タバコ、と言えばこの人。
美女二人のデートを監視する男!一体何シンなんだ・・・?
ターゲットロックオン!


次回

深夜の港戦
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