俺の青春は終わった後すぐに始まる。   作:kei...

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今回は10話から12話です。


俺の青春は終わった後すぐに始まる。4話

早く来たはずなのに10分程待たされた。店内のほとんどが学生で埋め尽くされていた。

 

さすがサイゼ!

 

席に座り、俺はミックスグリルと、ライス、ドリンクバーを頼み、三浦はミラノ風ドリアとドリンクバーを頼んでいた。

 

「じゃあ俺飲み物持ってくるけど何がいい?」

 

「そんじゃコーラよろしく。」

 

「了解。」

 

ドリンクバーに着いて飲み物を入れていたら聞き覚えのあるウザい声が聞こえてきた。

 

「あんれー?ヒキタニくん?なんでこんなとこにいるのー?コップ2つ持って、なに?デート?ねーねー。隼人くん。ヒキタニくんいるよ。超レアじゃね?」

 

本当ウザいなこいつ。俺がコップ2つ持ってるのがそんなに珍しいの?俺なんていつも、どこに行ってもパシられるのがオチだよ。

 

「戸部うるさいぞ。他の人たちに迷惑だろ。やあ久しぶりヒキタニくん。今日は誰かと来ているのか?」

 

「ああ。三浦とな。」

 

「「え?」」

 

「なんか悪いか?」

 

「い、いや珍しい組み合わせだなと思って。もしかして付き合ってるのか?」

 

「いや。ただの遊び友達だ。まあ、高校時代の俺からは考えられないだろうな。それじゃ戻るわ。」

 

「う、うん。それじゃ。」

 

 

 

「ヒキオ!遅いし。もう料理きてるし。なんかあったん?」

 

隠しておいたほうがいいのかな。前に三浦は葉山と話したくないって言ってたし。

 

「いや、なんでもないぞ。そんなことより早く食って映画見に行くぞ。」

 

「ならいいし。」

 

 

20分後

 

「食べ終わったし早く精算して映画館行くよ。」

 

「あ、ああ。」

 

 

 

「1447円です。」

 

「はい。じゃあ2000円で。」

 

「553円のお釣りです。」

 

「ありがとうございました。」

 

「ヒキオ金払うよ。」

 

「いや、いい。前の北海道のお礼だと思ってくれ。」

 

「そんなこと言って映画のチケットまで買ってもらったし。」

 

「いいんだよ。こういう時くらいカッコつけさせてくれ。」

 

「はいはい。」

 

サイゼで三浦が葉山達と会わなくて本当に良かった。

会ってたら多分映画見るような雰囲気じゃなくなってただろうな。

 

 

三浦は映画館ではなにも買わないと言っていた。理由は普通の店より高いから。

 

三浦まじオカン。

 

こういうところ見習わないと。専業主夫にはなれないな。

 

「あーし。映画の前にやってる広告が好きなんだよね」

 

「あー。それなんか分かるわ。次こんな映画見に行こうかなって思うしな。」

 

こんな会話をしているうちに映画が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー。面白かったー!」

 

「そうだなー。」

 

「てか、ヒキオめっちゃ寝てたじゃん。」

 

「しょんなことないでしゅよ。」

 

やっべー。バレてた。しかもめっちゃ噛んだ。

 

「バレバレだし。あーしにそんなのが通じるとでも?まあ、どうせヒキオの事だから前に1回見た事あったのを黙って、見てないあーしに合わせてくれただけなんだろうけどさ。」

 

く、そんなところまでバレてたとは。まさか三浦は読心術が使えるんじゃないのか...。

 

なんで俺の周りには読心術使いが3人もいるんだよ。

 

雪ノ下さん、雪ノ下、三浦

 

うわっ。怖っ。この3人並んでみると超怖い。

 

「まあ、俺は三浦に楽しんでもらえたらそれでいいんだ。」

 

「ヒ、ヒキオの癖に生意気言いやがって。」

 

「別にいいだろ。本音だし。」

 

「ありがとね。ヒキオ。」

 

「おう。」

 

今なんか三浦が超可愛く見えたのは俺だけ?

 

やばい。勘違いして、告白してフられてもう遊んだりもできなくなるの決定するやつじゃん。

 

よし。絶対に勘違いしない。絶対に勘違いしない。

 

大事な事なので2回言いました。

 

 

 

 

 

 

「ねえヒキオ。カラオケ行かない?」

 

「おう。いいぞ。」

 

「あ、でもヒキオ歌える歌あんの?」

 

「そんなものあるに決まってんだろ。プリキュアとか。」

 

「やっぱカラオケやめよっか。大学生の男友達がカラオケでプリキュア歌ってたらちょっと気まずい空気になる気がしてならないし。」

 

「そ、そうか。なんか悪いな。」

 

「ねえヒキオ。この辺になんかカフェとか無いの?」

 

「すまん。俺カフェとか行かないんだよ。カフェ行ってもマックスコーヒー無いし。あ、でもスタバなら行くぞ。ダークモカチップフラペチーノ大好きだわ。あれ持ち帰りにして、中にマックスコーヒー入れると超甘くなる。あれはうまい。」

 

「ちょっとヒキオ。今のキモい。なんなのその甘党ぶりは。」

 

「別にいいだろ。俺は甘ったるいコーヒーが大好きなんだよ。」

 

「ふーん。あ、じゃああーしヒキオの家行きたい。」

 

「は?」

 

「だからヒキオの家行ってみたい。」

 

「いや、俺の家超汚いぞ。」

 

「なら片付けてやるし。」

 

「いやそこまでひどく無いから大丈夫だ。」

 

「なら行っても大丈夫だね。」

 

「はぁ。本当に大したもん無いけど、それでもいいなら行くぞ。」

 

「別に良いし。あーしはヒキオがどんな家で一人暮らししてるのか見てみたいだけだし。」

 

「ああ。そうかよ。それじゃ行くぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ。ヒキオ。汚いって言ったよね?それ嘘じゃん。」

 

ばれた。完全にばれました。本当は昨日小町が来たとき、部屋をすごい綺麗にしてもらった。

 

「はい。ごめんなさい。」

 

「なんで嘘ついたん?」

 

「いや、あの、部屋見られると恥ずかしいから。」

 

「何くだらないこと言ってんだし。」

 

「はい。済みませんでした。んで三浦。コーヒーかMAXコーヒーか麦茶どれがいい?」

 

「なんでMAXコーヒーとコーヒー分けたし。」

 

「おま、全然違うだろMAXコーヒーとコーヒーは。甘いか甘くないか。練乳入ってるか入ってないか。原材料名の表記も多いものから順に書いてあるところで、加糖練乳、砂糖、コーヒーって書いてあるんだぞ。」

 

「それってただ甘すぎるだけなんじゃないの?」

 

「別にいいんだ。人生は苦いんだからコーヒーくらい甘くたっていいんだ。」

 

「あっそ。じゃあヒキオが飲む分あーしに少し頂戴。そんなに甘そうなやつ全部飲んだら太るし。てか、ヒキオはなんでそんなに飲んでるのにふとらないんだよ。」

 

確かに。前々から思っていたが俺は太りづらい体質なんだろう。これは大方の女子からしてみれば羨ましい体質なんだろうな。

 

「さあな。でも三浦も確かいくら食べても太らないって言ってたよな。」

 

「はぁ?そんなこと言ったっけ?」

 

「言ってただろ。たしか由比ヶ浜が雪ノ下と初めて一緒に昼飯食おうとした時。」

 

「あー。なんかそんなことあったわ。懐かしいなー。」

 

「だな。そん時、その辺にしとけって言おうとしたらお前にすっごい睨まれた気がする。」

 

「ヒキオがあーしと結衣の会話に入ってこようとするからだし!」

 

「あなたあれが会話のつもりだったのかしら。ヒステリーを起こして一方的に自分の意見を押し付けているようにしか見えなかったけれど。気付かなくてごめんなさいね。あなたたちの生態系に詳しくないものだから、ついつい類人猿の威嚇と同じものにカテゴライズしてしまったわ。」

 

「似てるから止めろし。あの時のこと思い出すとあーしのトラウマ抉られてる気がするし。」

 

「そうか。練習した甲斐があったわ。」

 

「そんな練習しなくていいんじゃないの?」

 

「いや。意外と楽しいぞこれ。で、何飲むの?」

 

「あ、じゃあ麦茶で。ヒキオはMAXコーヒー飲んで少し頂戴。」

 

「了解。」

 

 

 

 

 

 

「は!?甘っ!ヒキオはこんなの定期的に飲んでんの!?」

 

「え?そんなにダメなのこれ?」

 

「ダメだし。こんなのあーしの子供が飲むって言ったら1週間に1本までにするし。」

 

「え?俺なら1日2本までにするんだが...。」

 

「それじゃ子供が糖尿病とかになるから可哀想だし。ヒキオも病気になるから飲むの少し控えた方がいいんじゃないの?」

 

こいつ本当オカンスキル高いよな。

 

「そ、そうか。じゃあ3日に1本くらいにペース落とすわ。」

 

「そうした方が絶対にいいし。」

 

「おう。それで俺の家に来たのはいいが何する?」

 

「うーん。飲み物飲むだけで終わりっていうのもなんか嫌だし、なんかないの?」

 

「今あるのはps3くらいだぞ。」

 

「なんのゲームあるの?」

 

「プロスピしか持ってきてないわ。あ、でもコントローラー1つしかないから一緒にはできないぞ。」

 

「なんで1つしかないの?」

 

「なんでって俺と一緒にやる奴なんていないしな。」

 

「次遊びに来るまでに、コントローラー2つにしておくように!」

 

「へいへい。」

 

「うわっ!もうこんな時間。帰るねヒキオ!」

 

「おう。じゃあ駅まで送るわ。」

 

「ありがと。」

 

 

で外に出たのはいいんだか雨がやばい。

 

「どうする三浦?」

 

「今日夜から雨やばいの思いっきり忘れてたし。」

 

「とりあえず家戻って飯作って食うか。それで、雨弱くなったところを見計らって帰った方がいいんじゃないか?」

 

「うん。そうする。」

 

「じゃあ飯作るからテレビでもみててくれ。」

 

「あーしも手伝う!」

 

「うーん。でもこの家キッチン狭いんだよな。あ、じゃあ作ってる途中で呼ぶから皿とか用意してくれ。」

 

「わかったし。」

 

「それまでくつろいでいてくれ。」

 

「うん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし出来た!こんなもんかな。」

 

「ヒキオって普段からこんなご飯食べてるの?」

 

今回の献立は

冷しゃぶサラダ、スープ、白米

 

「え、なんかダメだったか?」

 

「いや、こんなバランス取れた食事してたんだなって思って。ちゃんと野菜も取ってるし。」

 

「専業主夫目指してるからこれ位の事は出来てないとな。」

 

「ふーん。でもヒキオの事養ってくれる人なんているの?」

 

「今はいない。でも、必ず見つけて俺は専業主夫になる。」

 

「あっそ。頑張りなよ。人探すの。」

 

「おう!」

 

晩飯を食い終わった頃には雨が少し弱くなっていたから。傘を貸し、三浦は変える事になった。

 

「もう。暗くなったし送って行く。」

 

「今日はいろいろありがとね。ヒキオ。」

 

「おう。」

 

駅までの道のり俺たちは特に話す事もなく無言のまま歩いた。だがその時間は苦痛では無かった。

 

「それじゃあヒキオまた遊ぼうね。」

 

「ああ。」

 

「帰ったらまたメールするからちゃんと返信するし。」

 

「わかったから。電車きちゃうから早く行け。」

 

「うん。」

 

絶対これ他の人から見たら、遠距離恋愛のカップルがまた離れ離れになるんだろうなって感じだよな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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