俺の青春は終わった後すぐに始まる。   作:kei...

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やっと13、14、15書き終わったので投稿します。


俺の青春は終わった後すぐに始まる。5話

俺は地元の千葉を出て東京に来てから、いつも思うことがある。

 

「マッカン全然売ってねぇ。」

 

本当なんで東京は全然マッカン売ってないの?東京の人間はマッカンの美味さがわからないの?そんなことはないよね?そんなことがマッカンについて長く長く語ることになるけどいいの?

 

なんで今こんなことを思ったかというと、今のマッカンのストックが0だからだ。

 

俺は月一くらいのペースで実家に帰って、戻ってくる時マッカンの箱買いをしてくる。

 

俺からマッカンを取り上げる=雪ノ下からパンさんの人形取り上げるというのと同じか、それ以上のレベルだ。

 

え?それでも雪ノ下には猫が残ってるって?

 

そんなもの俺にとっての戸塚と小町に決まってるだろ。

 

そして、次俺が実家に帰るのは10日後の予定だ。

 

10日間我慢するか?だが、10日間も我慢すると禁断症状が起きそうだな。

 

マッカンやばいな。10日間とならないと禁断症状起きるとかもうタバコとか違法ドラックど同レベルじゃね?

 

ここ3日間は手作りのニセモノMAXコーヒーを飲んでいたが、さすがに本物の味を出すことはできない。

 

マッカン飲みたい。

 

よし実家に帰ろう。

 

いや、無理だ。今の時間が20時で、明日も午前中から講義がある。

 

実家から大学行くのは無理ではないんだが、起きれる気がしない。

 

実家のベッドで寝るとマジで起きれなくなる。

 

小町に連絡して送ってもらうか。

 

だが待て。今送ってもらったら10日後実家に帰っても理由がないなら帰れと親父に言われる。

 

俺が実家に帰るのは、マッカンもあるが主な理由は小町に会うためだ。

 

あのクソ親父。俺を小町のそばに置いておきたくないからとかふざけたこと言いやがって。

 

小町に言いつけてやる!

 

今日はもう送れないから、送ってくれるとしたら明日以降になる。明日送ってもらったとして、届くのは明後日か明々後日になる。

 

1週間で1箱か。飲めない事はない。だが、前に三浦と約束したからな。

 

まあ約束したと言っても口約束だけだからな。

 

だが、自分の身体の事を考えるとな...。

 

よし。決めた。これから大学から帰ったらいろんな店や自販機に行って、必ず見つけ出してやる。

 

 

 

翌日

 

「うわ。雨降ってる行くのやめよ。」

 

その次の日

 

「また雨かよ。やめよう。」

 

そのまた次の日

 

「梅雨入りしたからずっと雨じゃねえか。」

 

もう諦めた。

 

明日の帰り道スーパー練乳大量に買ってこよう。

 

でもなんか気持ち悪いな。

 

練乳だけ大量に買っていく目の腐った男。

 

これだけで超気持ち悪い奴だわ。

 

 

 

ん?小町から電話だ。

 

「おにいちゃーん。久しぶり!寂しかった?」

 

「うわ。あざとっ。サミシカッタヨー。」

 

「適当だなーっ。まあいいんだけど。でさー。お兄ちゃん。次の土日小町家にいないから、家に帰ってきても構ってくれる人誰もいないよー。」

 

「なんだと。小町。泊まりで遊びに行くのか?」

 

「そうだよ!」

 

「そうか。その中に男はいるか?」

 

「いないよ。女の子だけだよー。」

 

「なら良かった。もしその中に男がいれば、そいつのこと再起不能にしなくちゃいけないところだったわ。」

 

「うわー。相変わらずのシスコンだね。まあそんなお兄ちゃんも大好きなんだけど☆あっ。今の小町的にポイント高い!」

 

「はいはい。ダイスキダヨー。」

 

本当この妹うぜえ。最後のなかったら可愛い妹だったのに。

 

「また適当だなー。」

 

ってことは小町いないんだったら実家に帰る必要無しだ。じゃあ小町に送ってもらうか。

 

「なあ小町。」

 

「ん?何?」

 

「マッカン箱で送ってくれない?」

 

「いいよ。」

 

「ありがとう。愛してるぞ。小町。」

 

「小町はそうでもないけどありがとう!」

 

おい。さっきそんなお兄ちゃんも大好きとか言ってたやつだれだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 小町からマッカンが大量に送られてきた。

 

これってもう当分来ないでって事なのかな?もしそうだったらお兄ちゃん、自殺したくなっちゃうよ?

これ割とマジで。

 

月一の楽しみを楽しみの対象から壊されると、ダメージがデカすぎる。

 

俺が大学に入って2ヶ月近く経った。

俺は大学に入っても小中高の頃と変わらずぼっちのままだ。

しかも今回は高校の頃とは違い、サークルにも入っていない。

 

そういや雪ノ下と由比ヶ浜に全然会ってないな。

 

あと、サークル入ってないってテスト超不利じゃん。

 

サークルに入って、先輩達と仲のいいリア充共は、昨年の問題などを借りたりして勉強していた。

 

俺にはそんな先輩はいないのでかなり頑張って勉強をしている。

 

最近、知り合いと会ってないな。LINEもメールもしてないし。久しぶりに三浦にLINE送ってみるか。

 

 

      YUMIKO☆

 

        次の休みあたり遊び

        に行かないか?

 

 

いいよ。

どこ行くの?

 

          未定だ。

 

うわっ。相変わらず

適当だね。まあまた

前の時みたいに遊ぼ

っか。

 

        じゃあ今回は千葉の

        ららぽとかにする

        か。

 

オッケー。

じゃあ何時にどこ集

合にする?

      

        それは前日とかでい

        いだろ。

 

そうだね。それじゃ

 

        おう。

 

 

 

これで三浦との次の約束ができたな。

 

あれ?俺ってこんなにアウトドア派だったっけ?家にずっと居たがってるタイプじゃなかったっけ?

俺は三浦と遊ぶのがかなり気に入ってはいる。

 

あんまり気を使わなくてもいいし。

気を使っても何故か心を読み取られるし。

 

 

俺はこの答えを探し続けながら毎日の講義を受け続けた。

 

これもう答え出たら人間の心理的なレポート出せるんじゃね?

 

 

 

 

 

そして当日。

 

「なんかここ帰ってくるの久しぶりだな〜。」

 

うわっ。声に出してたよ。ヤバいよ。ヤバいよ。

絶対聞かれた人に変な人と思われたよ。

 

 

集合時間になった。

だが、おかしい。

三浦が来ない。

 

まさかドタキャン!?

 

三浦に裏切られたりしたら俺には本格的に、小町と戸塚しかいなくなっちゃうよ。

 

周りを見渡すと金髪ドリルヘアの女性と、どう見ても遊び慣れてるような金髪、ピアス、ネックレスが特徴的な男が話をしていた。

 

ていうかあれ、三浦じゃん。

 

知り合い?

 

でも、なんかかなり三浦困ってるような顔してるな。

 

そうなると、ナンパ?

 

だとしたら助けた方がいいよな。

 

近くに行くと会話がよく聞こえてくる。

 

「ねえねえ。そんな君みたいに可愛い娘待たせるような男放っておいて、俺と遊びに行こうよ。」

 

「え、いや。ちょっと。」

 

これは一芝居するか。

 

ちょっと遠い場所からダッシュで行くか。

 

「すまん。優美子。遅くなって本当にゴメン。」

 

三浦とアイコンタクトをし、話を合わせるようにした。

 

「八幡遅いし!そんじゃ、あーし彼氏来たからもう行くわ。」

 

「はあ?なんでだよ!こんな腐った目をしたやつなんかと付き合っても意味ねえだろ。」

 

「八幡の良さは知ってる人が1人でもいればそれでいいし。てか、お兄さんしつこいし。」

 

え?今の三浦のセリフ結構嬉しかったんだけど...。

 

「っ、なんだよ。クソがっ。」

 

そう言ってナンパ男はどこかへ歩いて行った。

いやー。もう本当に殴られたりしなくてよかったよ。

結構マジで怖かったわ。

 

 

「ヒキオ。気付くの遅いし。」

 

「すまん。本当に気付かなかった。大丈夫か?」

 

「大丈夫。」

 

三浦ってナンパとかされた経験ないのかな?ああ、俺は一度もないですよ。

はい、ごめんない。当然の事言いました。

 

「三浦。何処かで休むか?」

 

「うん。そこのベンチでいい。」

 

「了解。じゃあ飲み物買いに行くか。」

 

「うん。」

 

俺と三浦は1時間ほど休憩をし、三浦の調子が戻ったところで、何処に行くかを迷っていた。

 

「だから、ヒキオの行きたいところでいい!」

 

「いや、三浦行きたいところあるだろ?そこに行こうぜ。」

 

「じゃあ決めたし。ヒキオ連れてランジェリーショップ行ってやるし。」

 

「ごめんなさい。それだけは勘弁してください。」

 

「だってあーしの行きたいところ行くんでしょ?」

 

うわぁ。さっきあんな事言わなきゃよかった。やべぇ。どうしよう。このままだと連れてかれて、他の客に写真撮られてSNSに投稿される。

 

ららぽのランジェリーショップでなんか目の腐った男いるなう。

こいつ警察突き出したほうがいいかな?www

#拡散希望

 

とかやられそう。

それだけは避けたい。

 

「なら三浦、俺は店の近くのベンチで待ってるから一人で入って買ってこい。」

 

「それでも別にいいよ。」

 

「おっ。なら決定だな。」

 

「店員とかにあそこにいる彼氏がこういう趣味なんですとか嘘言ってめっちゃ際どい下着買ってやるし。」

 

「ごめんなさい。他の店にしましょう。」

 

「じゃあヒキオの服買いに行くのは?ヒキオ前に池袋行った時と同じ服着てるし。」

 

「ああ。それなら三浦。俺、服の選び方とかよくわかんないから選んでくれ。」

 

「わかった。」

 

 

 

 

 

 

 

三浦に服を選んでもらい、レジまで行ったのはいいんだが...

 

高い。兎に角高い。

なんでこんなに高いの?

なんで上下セットで15000もするの?

 

まさか、ぼったくり!?

 

まあ、流石は三浦。服選ぶのは本当にうまかった。色も俺の好みの色を選んでくれた。

 

「すまん。待たせたな。」

 

「いや、別にいいし。次何処行く?」

 

「飯にしないか?」

 

「あ、それいいね。何処にする?」

 

「うーん。歩き回って決めないか?」

 

「そうだね。」

 

俺的にはサイゼもいいんだが、遊びに行くたび昼飯サイゼってのもな...。

 

 

 

 

 

1時間ほど歩き回って決めた店は、サイゼだった。

 

いや、サイゼの誘惑に負けました。

珍しく空いてたし。他の店開拓するよりは、行き慣れた店のほうがいいしね。

行き慣れた店と言ってもラーメン屋は候補から外してたが...

 

まあ、次来た時に食えばいいだけの話だしな。

 

今回は俺はアラビアータと、小エビのサラダと、ドリンクバーを三浦は、カルボナーラと、グリーンサラダと、ドリンクバーを選んでいた。

 

三浦がメニューを見終わって決めたと言っていたから、すぐにボタン押して店員呼んで、メニューを注文したら三浦にかなり引かれた。

 

ねえねえ三浦さん?前に池袋でも同じ事やりましたよ?その時そんなに引かなかったよね...。

  

 


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