ー再教育プログラム補佐官報告書から抜粋ー
入学式に、出ることができない
それは所謂、高校生活に死刑宣告をするようなものだ
それを比企谷八幡はやってしまった
事故にしろ故意にしろ、出ていないことには変わりない
その年はとてもではないが、彼は荒れに荒れた
その原因とも言えるのが上記で述べたことによる噂であるがそれに加えて、進学校でもある総武高校での異例の事態ことによる教師陣の怯え、さらに同学年からの憐れみや侮蔑に満ちた視線もあると思われる
当の本人は堪らなく嫌らしく、自宅に帰宅後愚痴をこぼすほどであった
まぁ、次の日には忘れているようであったが……
しかし、狡猾な彼のことだ
しっかりと根に持っているだろう
今後の行動に支障をきたすような状態ではないことは確かであるとここに述べておく
ただ、1人教師に目を付けられたらしい
今後の生活に影響を与えることが十分にあると考えて間違いは無さそうである
今年度の報告は以上である
「…………なんで呼び出されてんだ」
比企谷八幡こと主任は放課後、お仕置き部屋と書いて職員室と呼ぶところに強制連行されていた
十中八九、授業中に書いた作文が原因だろうけど
人間の可能性について書きなさい→闘いこそ人間の可能性
こんな風に書けばそれは強制連行だろう
「こほん……、比企谷何で呼ばれたかわかるか?」
目の前に煙草を吹かしながら眉間を押さえて八幡を睨む美人教師
彼女の名は平塚 静
恐らく職員のなかで唯一八幡を恐れずに話しかけられる存在である
「さぁ?俺なにかしましたっけぇ~?」
例の如く比企谷八幡はおどけるようなピエロのような相手を小馬鹿にしたへらへらと笑いを浮かべながら受け答えをする
「教師をナメるのも大概にしとけ」
「あいあいさー」
平塚先生はそういうと咳払いをし話を戻す
「人間の可能性が闘いにあると言うのは些か間違いではないか?」
確かに平塚先生の言うとおりであるが八幡は引き下がらない
「いやいやぁ、冗談は止めて欲しいなぁ先生ー、人間って何でもかんでも順位とか勝ち負けをつけるでしょう?それは闘争本能を刺激させてより争いたいからに決まってるんですよぉ!」
「落ち着け」
平塚先生の一言で口を閉ざす
「とりあえず、君には性格矯正を踏まえて奉仕部に入部してもらう」
「……奉仕部?」
「あぁ、そうだ読んで字のごとくだ」
「嫌です」
再び、平塚先生は眉間を押さえてため息をついた
「とにかく、奉仕部の部長に挨拶してこい」
「嫌で……、はいはいはい!行けばいいんですよねぇだからそんなヴェンジェンスの顔が変形したみたいな表情しないでくださいよぉ!!?」
八幡はそういうと逃げ出すように奉仕部に向かうのであった
こっちはブレブレな八幡を通常運転でいきます