どうしてこうなった?   作:とんぱ
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第四十九話

 あれ? ここってどこだっけ?

 うーん? どこか見覚えあるんだけど……。

 大きな川に渡し舟。近くにある木の傍には同じく見覚えのあるお姉さんが寝ていた……。

 

 ……そうだ思い出した! くじら島で何度か見たことある場所だ! どうしてこんな所に来たんだろう? オレって何してたんだっけ?

 

 えっと……確かアイシャが念能力が使えなくなっちゃったから、元に戻るまでの1ヶ月間はグリードアイランドの攻略よりもオレ達の修行に専念するってなってたんだよね。

 それで、今まで通りビスケの能力でぶっ倒れるまで修行して回復して、怪我したらレオリオの能力で回復して、修行して回復(ビスケ)して修行して回復(レオリオ)して。

 それに加えてグリードアイランドのモンスターをゲットする修行も加わったんだ。モンスターは色々と念の応用を上手く使わないと倒せないようそれぞれ特徴があるから、修行には丁度いいって話だった。キルアもクラピカもオレより早くモンスターを倒したから、オレももっと頑張らなきゃ! 

 それでそれで……えっと……そうそう! 確かアイシャと念なしの模擬戦をしてたんだ。……それから記憶がない。どうしたんだっけ?

 

「あれま。また来たんだ。久しぶりだね~」

 

 物思いに耽っていたらお姉さんが声を掛けてきた。今までずっと寝ていたから話したことなかったのに……。

 

「えっと、オレのこと知ってたの?」

「そりゃあね。お前さん、何度かここに来たことあるでしょ? それにここに来る人で喋ることが出来るのは珍しいからねぇ。前に来た時独り言喋ってたし、印象的だったから覚えちゃったよ」

 

 うわ。前にここで喋ってたの聞かれてたんだ。

 でもこのお姉さん、悪い人じゃないと思う。前にクラピカにここに来たらお姉さんに声を掛けずすぐに帰って来いって言われたけど。

 クラピカは何でこのお姉さんを警戒してたんだろ?

 

「ここに来た人って喋れない人が多いの?」

「ま、皆喋れたらちょっと問題だね。そういう意味ではお前さんも問題なんだよね~」

 

 え? 何が問題なんだろう? 普通は喋れない方が問題なんじゃ?

 

「まあとにかく。早くしないとあたいも仕事しなきゃいけなくなっちゃうから。早く元の場所にお戻り。ここはお前さんが来るにはまだまだ早い。喋れるのがその証拠よ。もっと青春謳歌してから来なさいな」

「え? うん、分かった」

 

 そうだ。オレはこんな所でゆっくりしている暇はないんだった。皆の所に帰らなきゃ。

 そう思った瞬間、意識が徐々に薄れてきた……。

 

「もう……るんじゃ……わよー!」

 

 お姉さんが何か言ってるけど、もうよく聞き取れないや……。

 

 

 

「……! おいゴ……! ……りしろゴン!」

 

 ん? お姉さんの声じゃない? 誰だっけ? 聞き覚えのある声なんだけど。

 さっきとは逆に徐々に意識が戻ってくる。一体誰の声なんだろう?

 

「ゴン! しっかりしろ!」

「……レオリオ?」

「おお! 目を覚ましたか! 心配させやがってこの野郎!」

 

 どうしてそんなに慌ててるんだろう? 目には涙も浮かんでるし。

 

「どうしたのレオリオ?」

「どうしたじゃねーよ! お前一瞬息が止まってたんだぞ! アイシャが胸に手を当てたら息を吹き返したけどよ!」

「なんだ。また止まってたんだ」

「……また?」

「大丈夫だよレオリオ。アイシャやビスケの修行で息が止まるなんて日常茶飯事だからさ」

「……は?」

 

 どうしたんだろうレオリオ? そんなに呆けて。

 

「だから言ったろレオリオ。心配するだけ損だってさ」

「生かさず殺さず。私たち弟子は師の匙加減1つで生死を彷徨っているのだ。たかだか呼吸が止まったくらいでは死なせてはくれないのだよ」

「……オレか? ここではオレが異常なのか!?」

「……安心しろレオリオ。お前はきっと正常だ」

「ああ、異常なのはここの連中だ。どいつもこいつも狂ってやがる……!」

「ミルキ、ゲンスルー……そうだよな。オレはおかしくないよな?」

 

 なんかレオリオとミルキさんとゲンスルーさんが集まって悲壮な顔してるや。そんなにおかしいのかな今のオレ達って? 短期間で強くなるんだから、厳しいのは当たり前だと思ってたんだけど。

 

「ゴン。身体は大丈夫ですか?」

「あ、うん。……うん、異常ないよ」

 

 確かアイシャの攻撃を受けて気絶してたみたいだけど、身体に異常はないや。アイシャが後遺症を遺すような攻撃をするとも思えないしね。

 

「そうですか。なら修行を再開しますよ」

「おっす!」

『こんなの絶対おかしいよ』

 

 そんなにおかしいかな? オレ達の修行内容って。

 

 

 

 

 

 

 修行という名の矯正、いや矯正という名の修行か?

 どっちでもいい。どちらにせよオレのすることに変わりはないからだ。忌々しい鎖のせいでオレはあのクソッタレ女に逆らうことは出来ない。

 あんな奴の命令を聞くのは業腹だが、命を天秤に掛けられている現状では仕方ない。

 クソッ! どうしてこうなった!

 

 あの時、あの女に話し掛けたのが全ての間違いだった。

 長年の計画成就のため、ボマーとしての悪名を広めようと適当なターゲットとして選んだのがあの女、リィーナだ。

 適当と言ってもデタラメに選んだんじゃねぇ。その場に他のプレイヤーがいない状況を確認し、かつターゲットとしてやりやすい奴を選んだ、つもりだった。

 歩き方、オーラの質、身に纏う雰囲気。どれもが2流の女だった。だからターゲットに選んだんだ。

 だがそれは擬態だった。自分の強さを隠していたんだ。オレは自分でも1流の使い手だと自負している。だからこそ気付かなかった。

 オレからすら己の強さを隠しきる。そんな奴は想定外だったんだ。オレよりも圧倒的な実力を誇る存在。それがあんな女だと思うわけがなかった。

 ……言い訳だな。オレは感じ取った実力だけでなく、見た目を判断材料にしちまってた。グリードアイランドのプレイヤーのレベルの低さに慣れすぎてたのかもしれない。

 

 とにかく、オレは奴に敗れた。まさか肩に手を置こうとしただけであんな反撃を喰らうとは思ってもいなかった。オレが本当に善意の忠告をしただけのプレイヤーだったらどうしてたんだ? 一生のトラウマものだぞ?

 その後はあのクソガキの能力であの女に絶対服従を誓わされた。おかげでこのゲンスルー様があの女の言いなりだ。いつか必ずこの鎖を外して復讐してやる!

 

 ……だが、あのクソガキはともかく、あの女は今のオレじゃあ勝ち目がない。

 それを徹底的に思い知らされた。

 

 全力での戦闘を許可された。勝てば開放するって約束でな。

 恐らく力の差を見せつけて逆らう気力を削ごうと思ったんだろうな。鎖で従順になってはいるが、心まで屈したつもりはないからな。

 開放の約束を鵜呑みにするつもりはなかったが、許可されたんなら攻撃しても鎖は反応しない。例え殺してしまっても不慮の事故だ。そう思って全力で殺しにかかった。

 

 オレの能力、【命の音/カウントダウン】については知られちまったが、もう1つの能力【一握りの火薬/リトルフラワー】はまだ知られていない。ひと度オレがこの手で掴んでしまえば、あんな細い腕や首なんか簡単にちぎれ飛ぶだろう。

 達磨にするなんて無駄なことはしない。こいつが強いというのは分かっている。遊びも油断も無しで確実にぶっ殺す!

 

 掴むのを悟られないよう、フェイントを混ぜ、掴むではなく殴るように拳を振るい、まずは腕を爆破してその痛みに驚いている隙に首を爆破してやろう。

 そう思って攻撃したが、先に掴まれたのはオレだった。掴まれたと思った瞬間に身体が宙を舞っていた。合気の一種だと理解した時にはあの時と同じように喉に踵を落とされた。

 苦痛に耐えていると何時の間にかオレは立ち上がっていた。オレが立ったのではない。この女に立たされたんだ。寝転がっていたのにどういうわけか身体が勝手に立ち上がるとは。これも合気なのか?

 そうしてまた投げられた。何度も何度も投げられた。硬い地面と言えど、念の籠もっていない地面に叩きつけられても念能力者であるオレにそこまでの痛痒を与えることは出来ない。

 だがこうも連続で投げられたら話は別だ。衝撃は完全に消せず、肺の中の空気は漏れ、呼吸もまともに出来ない。しまいにゃ空中でお手玉のように何度も何度も投げられていた。もう意味分からなかった。

 

 しばらくしてようやく攻撃が終わった。オレは立つことも出来ず地べたに横たわって喘いでいたが。

 クソッタレ! 攻撃が! 【一握りの火薬/リトルフラワー】が当たりさえすればこんな奴!

 無意識に喋っていたんだろう。オレがそう思った後にクソ女がこう言った。

 

「ほう、当てさえすれば勝てると。どういった能力かお教え願いますか?」

 

 何を口走ってしまったんだオレは。自分の馬鹿さ加減に怒りすら覚えた。

 逆らうことは出来ない。オレは隠していた最後の能力の詳細をペラペラと話した。

 完全に詰んだと思った。もうオレの両手は警戒されてしまった。能力を発動するなど不可能だ。

 

「では、その能力を当ててご覧なさい」

 

 その言葉を耳にした時は自分の耳を疑った。そして聞き間違いじゃないと分かった時、この女は馬鹿だと思った。調子に乗りすぎだとな。

 いくら強かろうともそれは技術の話だ。オレとこの女では技術に差がありすぎる。それは認めよう。

 だが身体を覆うオーラに差は然程ない。いや、むしろオレの方が上なくらいだ。当たりさえすれば、【一握りの火薬/リトルフラワー】が通用しないわけがない。

 オレは覚束ない身体を叱咤し、女の傍までゆっくりと近づく。女は余裕のつもりか身動き一つせずオレの攻撃を待っていた。

 馬鹿めが。死んでから後悔しろ! 【一握りの火薬/リトルフラワー】!!

 

 結論。こいつは化け物だ。

 オレの全力の【一握りの火薬/リトルフラワー】で傷1つ付かなかった。その時のコイツのオーラはオレなど比べ物にならないレベルのそれだった。

 しかも爆発の瞬間、掴んでいた箇所を瞬時に凝でガード。その時のオーラの移動は見惚れる程だった。

 

「肩こり解消に良さそうですね。肩もお願いしていいですか?」

「……勘弁してください」

 

 心が折れた音が聞こえた気がする。

 

 

 

 オレがあの女に心砕かれてから1週間が経った。

 この1週間は地獄だった。只管に基礎修行の繰り返し。ただそれだけなら別に問題はない。オレだって1流を自負する能力者だ。基礎修行くらい定期的にやっている。

 だが問題はその密度だ。1日ぶっ倒れるまで繰り返される基礎修行。延々と同じことの繰り返し。1週間でオレがした修行法それ自体は片手で数えられるくらいだが、修行に費やした時間は1日の7割だ。

 残りの時間? 飯とトイレ、そして就寝の以上だ。就寝中すら修行させられているがな。休憩の文字はどこにある?

 別に寝ずの修行ってわけじゃない。緊張を保ったまま寝ることくらい慣れている。……それも日中の修行の疲れがなかったらだが。ゲロ吐いたのはどれくらいぶりだ?

 

 1週間も経つと少しは自分の置かれた環境に慣れてきた。慣れたくはなかったがな。周囲を見る余裕も出来た。オレを服従させている女の周りにいる大勢の仲間たち。リィーナ・ビスケを筆頭に、多くの弟子が集っているようだ。どいつもこいつもそこらの念能力者が束になって掛かっても勝てないレベルだ。

 

 ガキども――ゴンとキルア――はまだ発展途上だが、この歳じゃ上等だ。いい才能を持っている。あれは強くなるな。

 オレを縛った鎖の持ち主。あの女と同じくらいムカつくクソ野郎も相当なもんだ。実力で言えば弟子クラスの中じゃ上位だな。

 カストロって奴は弟子とは言えないレベルだな。戦って負ける気はないが、かなり苦戦するだろう。能力の相性如何では負ける可能性もあるな。

 レオリオはこの中じゃ実力的には1番下だ。だが才能はある。誰よりも未熟な分成長も1番早いな。だが医者の勉強とやらと並行している分修行に割く時間が少ないのが痛いな。

 ミルキは念能力は弟子クラスじゃかなりの練度だ。こいつは弟子とは少々違うらしいが。

 

 レオリオとミルキ以外はどいつもこいつもキチガイだ。

 この密度の修行をこなしておいて、それをおかしいと思っていないのか? 修行を付ける方も付ける方だが、受けている方も狂ってやがった。呼吸止まっても当然のようにしてんじゃねーよ。

 

「ふう。通常の組手はこれくらいにしておきましょう」

「オッス! 次はどうするのアイシャ?」

 

 アイシャ。こいつが1番分からない存在だ。

 実力はある。間違いなく強いだろう。あのクソ女と同じ武術の使い手で、その技術も同じくらい高い。

 だがそれだけだ。コイツは今まで念能力の一切を見せていない。身体を覆うオーラはゼロ。常に絶で過ごしているのだ。このグリードアイランドにいる以上、念能力者であることに間違いはないはずだが……。

 いや、そんなことは今はいい。それよりも気になるのが、あのクソ女のこいつに対する態度だ。まるで主従のように付き従い、敬っていやがる。恐らくこのアイシャがあのクソ女の生命線だ。アイシャを上手く利用すれば………………オレは確実に殺されるな。今自分の未来を幻視したぞ?

 

「そうですね、次は……」

 

 オレがアイシャを見たのが分かったのだろうか? アイシャがオレを見て何やら考えている。まずい。今はあのクソ女はこの場にいないが、その間はアイシャの言いなりになるように言いつけて行きやがった。

 修行をサボっていたわけではないが、こうしてアイシャを見ていたのをそう思われたら……シャレにならない。

 しかしオレを縛るこのルール、些か反則じゃないだろうか。絶対服従はねぇよ。

 

「ゲンスルーさん」

「な、なんだ?」

「今からゴンと念有りの組手をしてもらえませんか? もちろん手加減はしてください。あくまで修行ですので。あと、発はなしでお願いします」

 

 ……どうやらサボっていたと見られてはいないようだな。

 しかしガキの修行を付けろだと? なんでオレがそんなめんどくさいことを……。いや待て。今の修行をするよりもゴンの修行を付けた方が楽じゃないか?

 確実に楽だ。是非受けよう。ノルマはあるが、少しは休憩をしてもいいだろ。

 

「分かった。おいゴン、さっさとかかってこい」

「オス! よろしくお願いしますゲンスルーさん!」

 

 ……このガキも良く分からねーガキだ。

 オレが大量殺人者で、ここにいるのも捕まったせいだと知っているはずだ。なのにこのガキはオレに対して悪感情を抱かずに見つめてきやがる。

 自分に対して何もしていなかったら関係ないとでも思っているのか? 甘ちゃんのガキの考えだな。

 

「オラ。オーラの動きがぎこちないぞ。それじゃオーラの動きで攻撃が予測される」

「うぐっ! まだ……まだぁっ!」

 

 タフさは大したもんだ。練も発展途上だが中々いい。

 だが経験不足はどうしても否めないな。こればかりは修行しながら実戦を経験するしかない。

 

「攻撃にオーラが着いて来ていないぞ。それじゃどんな攻撃も意味がないな」

「なら! これで!」

 

 器用に攻撃を仕掛けてくるが攻防力移動がお粗末過ぎる。

 だが飲み込みはいいな。こうして組手をしている最中にも成長が見て取れる。……大したガキだ。

 

「それまで」

 

 10分くらいは戦ったか。ガキは既に息もたえだえだ。

 まあ保った方か。最後の方はオーラでフェイントも仕掛けて来たくらいだしな。十分だろう。

 

「あ、ありがとう、ございました……」

「レオリオさん、ゴンの治療をお願いします」

「おう、任せとけ」

 

 オレとの組手で傷ついたゴンがレオリオの能力で回復していく。

 中々便利だなレオリオの回復能力。まあ回復するとすぐに修行が始まるから考えものだがな。

 

「ありがとうございましたゲンスルーさん。中々的確な指導でしたよ」

「ケッ。命令されたからやっただけだ」

「そうですか? 私は組手をしてとは言いましたが、指導をしてとは言っていませんよ?」

 

 ……そう言えばそうだったな。

 アイシャがゴンに指導をしているのを見た後だからか、オレもつい指導してしまったようだ。ゴンも指導しがいがある飲み込みの良さだ。やってて違和感がなかった。

 

「ふふ。これからも時々お願いしますね。ゴン達だけでなく、カストロさんやクラピカとも。2人ともゲンスルーさんレベルとの勝負はいい刺激になるでしょう」

「……命令されたらやってやるよ」

 

 どうせオレに拒否権はないんだからな。

 ただただ同じ修行を繰り返すくらいなら、あいつ等と組手でもした方が遥かにマシだ。結構な使い手だしな。多少は歯ごたえがあるだろ。

 

「では、また今度お願いしますね」

「けっ」

「……ところで少し聞きたいことがあるんですが。その、性転換のアイテムってありますか?」

「あ? ああ、あるな。ホルモンクッキーのことだろう」

「そ、そのアイテム! ゲンスルーさん持っていますか!?」

 

 なんでホルモンクッキーにそこまで拘わるんだ? まさか性転換でもしたいのか? この女が? オレが言うのも何だが変わっているとしか言えないな。

 

「残念ながらオレは持ってないな。ハメ組の連中なら持ってたはずだぜ」

「そ、そうですか……。すいません。この話は聞かなかったことにしてください……」

 

 目に見えて落ち込んでんな。本気で性転換したかったのか? 何を考えてるんだ本当に。

 

 しかしハメ組か……。これまでにも何度かハメ組の連中から“交信/コンタクト”が送られてきてたな。全部無視せざるをえなかったが……。今頃あの雑魚どもはオレと連絡がつかなくなって不審がっているだろうな。

 まあ今さらどうでもいいがな。どうせオレにもうクリアの目はないんだからな。だがその内あいつ等が直接“磁力/マグネティックフォース”で接触してくるかもしれないな。場合によっては“同行/アカンパニー”で集団で来るかもしれない。

 そうなったら……ま、ここの連中の反応次第だな。あのクソ雑魚共じゃ文字通り束になっても勝てっこねぇよ。オレの正体をバラして【命の音/カウントダウン】を解除させるってところが妥当か。逆上したクソ雑魚共に攻撃されるかもしれないが、むざむざやられるつもりもないしな。

 ……あのクソ女が反撃を許可したらだがな。クソ! いつか必ず復讐してやる! 覚えていろよ!

 

 そうと決まれば修行再開だ。まずは地力を伸ばさなきゃ話にならない。

 そう。これはあのクソ女に屈した行動じゃない。反撃の為の牙を磨ぐ行為なんだ。

 ……そう思わなきゃやってられねぇよ。

 

 

 

 

 

 

 ゲンスルーさんにこっそり聞いたけど性転換のアイテムは持っていないそうだ。残念。だけどグリードアイランドにあるのは確かだった。ハメ組の誰かが持っているらしい。……欲しい。

 交渉して譲ってもらえないだろうか? 流石にそれは無理か。交渉材料が1つもないしな。いや、ゲンスルーさんの付けた爆弾があるけど、それは交渉材料にはしたくないし。

 仕方ない。やっぱり自力で手に入れるしかないな。問題はそのホルモンクッキーの入手方法が全く分かっていないことか。ゲーム初心者には仕方ないことだけど。

 

 ……いや、ゲームのアドバイザーなら適役がいるじゃないか。

 

「ゲンスルーさん。もう1つ聞きたいことが。そのホルモンクッキーの入手方法を知っていますか?」

「……教えてもいいが、条件がある。オレを解放しろ」

 

 えー。いや、それは無理でしょ。

 私もゲンスルーさんの現状にはちょっと同情するけど、自業自得の結果だし。

 それにホルモンクッキーは欲しいことに変わりはないが、別に教えてもらえなかったら自力でゆっくり探すだけだ。

 

「残念ですがそれは無理です。そしてまだ反省が足りないようなのでいつものセットを倍こなしてくださいね」

「待て。オレが悪かった。教えるから待ってくれ」

「問答無用です。さあ、早くしないと今日中に終わりませんよ?」

「く、クソッタレ!」

 

 情報は惜しいが、今のゲンスルーさんに譲歩するわけには行かない。

 リィーナの人格矯正もちょっとアレだが、悪人をのさばらすつもりは私にもあまりない。少しは反省した方がいいだろう。

 

 ……まあ、今のゲンスルーさんは私に絶対服従するようリィーナに言われていたから、私が命令すれば全ての情報を吐いただろうけど。それはちょっとどうかと思った。少なくとも私個人の欲を満たす為に使っていい命令権じゃないと思う。

 

 さて、お目当てのホルモンクッキーがまだ手に入れられないとなれば、することは1つ。ゴン達の修行促進だ。というか、情報を聞けたとしても今の無力な私ではカードを入手することは出来ないだろう。

 入手出来ても他の誰かにカードを奪われるのがオチだ。アントキバの月例大会で優勝したキルアがカードを奪われたように。

 毎月15日に開催されている月例大会で優勝したはいいけど、その後他のプレイヤーにスペルカードで取られちゃったんだよね。

 

 リィーナがその場にいたら【貴婦人の手袋/ブラックローズ&ホワイトローズシャーリンググローブ】でそのスペルも防げたんだろうけど。残念ながらリィーナは今グリードアイランドから出ていってるんだよな。

 

 グリードアイランドでレオリオさんと再会した時に相談されたあの話。

 バッテラさんは最愛の恋人を原因不明の昏睡から元に戻したいが為に、グリードアイランドのクリア報酬に拘っているという。これはリィーナも直接バッテラさんから聞いた話らしく、リィーナ曰く嘘偽りではないらしい。

 

 レオリオさんはそのバッテラさんの恋人に【掌仙術/ホイミ】での治療行為を行ったそうだ。能力に関してはバッテラさんに雇われているプロハンターにして、グリードアイランドプレイヤー選考会の審査員をしていた人がバッテラさんに教えたとのこと。

 ……正直守秘義務がなってないと思ったね。レオリオさんには情報漏洩の賠償金と治療行為の礼として相応のお金が与えられたらしいけど。

 レオリオさんは治療の礼金は断ったらしい。レオリオさんらしいな。

 でも賠償金はしっかりと受け取ったらしい。レオリオさんらしいな。

 

 とにかく、レオリオさんの相談はその昏睡に関してだった。【掌仙術/ホイミ】が全く効果を及ぼさず、数多の名医も原因を突き止められなかった昏睡。

 ただの病気か怪我とは思えなかったそうだ。そう説明されてまず思ったのが、念能力による攻撃だ。念能力が原因ならどれだけ名医であろうと原因不明で終わって当然。怪我ではないので治癒能力である【掌仙術/ホイミ】もその効果を及ぼさない。

 バッテラさんはかなりの大富豪だ。そういう人は敵も多いだろう。そんな中の1人がバッテラさんを苦しめる為に恋人に対して念能力で攻撃している可能性はゼロじゃないだろう。

 そうなると、その恋人を助ける為には念能力を掛けた本人に能力を解除させるか、除念で念能力を外すかのどちらかしかない。まあグリードアイランドのクリア報酬でも治せるかもしれないが。

 

 だがクリアまでその恋人が昏睡状態のままでいるとは限らない。出来るだけ早急な治療が必要だろう。……レオリオさんが助けたくて、助けられなかった人。その話をしている時の、無力感に覆われたレオリオさんの顔は見ていられなかった。私に出来ることなら何でもしてあげたくなった。もっとも、今の私に出来ることはリィーナを頼ることだけだったけど……。

 リィーナなら風間流にいる除念師とも渡りをつけることが出来る。ひきかえ、私はグリードアイランドから出ていくことも侭ならない。情けないな。武神と謳われても実態はこんなもんだ。

 

 私がお願いすると、リィーナはすぐにゲンスルーさんを脅し、もとい協力要請をして、外の世界への脱出方法を聞き出し即座に実行した。

 脱出方法は2種類あり、1つがスペルカードによる方法。もう1つがこの島唯一の港の所長を倒す方法。

 スペルカードの“離脱/リーブ”は結構貴重なカードらしいから、リィーナは港へと赴いた。……もちろんゲンスルーさんに案内させて。

 ゲンスルーさんだけ帰って来たから、無事外の世界に出られたんだろう。

 

 後はバッテラさんの恋人が除念で助かればいいのだけど……。こればかりは祈るしかない。本当に念による昏睡とは限らないのだから。

 今の私に出来ることは自分とゴン達の修行に集中するくらいだ。念も使えないし、基礎身体能力を集中して磨くか。

 

 

 

 

 

 

 グリードアイランドで修行を始めて早2週間が過ぎた。

 ゴン達の修行も基礎修行に系統別修行を加えたものへと変化した。

 基礎修行を倒れるまで行い、ビスケの【魔法美容師/マジカルエステ】で回復。流々武を元にした流を鍛える組手と念有りの全力組手を交互に行い、ボロボロの身体をレオリオさんの【掌仙術/ホイミ】で回復。1日1系統の系統別修行をそれぞれの得意系統に合わせて行い、また基礎修行に戻る。

 グリードアイランドのモンスターも修行に一役買っている。念の応用を上手く使わなければ倒せないようになっている、らしい。今の私には分からないけど……。

 このグリードアイランドは順序良く進めていけばプレイヤーがレベルアップしやすいように出来ているようだ。ビスケの談だけど。

 ……作った人の想いが込められているらしい。ジン、つまりゴンの父親がゴンの為に作ったんだとビスケは思っている。……別に、ゴンのことをどうでもいいと思っているわけではなさそうだ。

 

 ゴン達は見る見る内に成長していく。ここまで成長が早いと驚きを通り越して感心する。レオリオさんもゴン達に負けないように修行に励んでいる。レオリオさんもかなりの才能の持ち主だ。それだけでなく、医者になってたくさんの人を救いたいという想いの強さが念の成長を後押ししているのだろう。勉強に時間を費やしているのに、成長の階段を一足飛びで駆け上っている。

 

 レオリオさんは放出系を得意系統としている。放出系なのに強化系の回復能力を作ったのは、まさに人助けの一心だろう。それゆえに得意系統の隣の強化系の能力だが、【掌仙術/ホイミ】はそれなりの回復量を有していると言えよう。

 だがやはり得意系統が放出系なのに変わりはない。なので、この修行期間を利用して放出系の能力も作る予定らしい。レオリオさんが言うには前から考えていた能力があるそうだ。……しかも、黒の書を参考にしている能力らしい。

 

 どこまで付き纏うつもりだ我が黒歴史よ……! 去れ! 忌まわしい記憶と共に!

 ……ああ、早く見つけて処分したいなぁ。今どこにあるんだろう? ハンゾーさんが持っていったらしいけど……。

 

 黒の書の話を聞いた時は少々落ち込んだが、まあそれはいい。

 今の私は念が使えないので、レオリオさんの能力に関してはビスケに一任している。というか念に関しては全てビスケに頼りっきりである。今の私に出来ることは自己鍛錬とたまにやる念なしの体術修行以外にはないのだ。

 しかも何をするにも誰か1人は私の傍で護衛をしている。完全にお姫様モードである。……ああ、不甲斐ない。

 早く念が使えるようにな~れ。

 

 

 

 最近ゴン達の修行の厳しさが増した。

 修行のレベルが上がったわけではない。いや、成長とともに上がっているのは確かだが。それとは別に厳しくなったのだ。修行1つ1つの負荷が増したせいだ。

 発端は食事中の私の一言だった。

 

 

 

「ゴン達も大分基礎修行に慣れてきましたね。もうひと工夫しないと基礎体力が上がりにくくなってきたかも……」

 

 そう。ゴン達の成長は本当に著しいのだ。ちょっと鍛錬したらメキメキ成長する。目に見える成長とは思っていたけど、いい加減成長速度がおかしいと思う。

 だがそれにも限界というものがある。穴掘りも慣れてくると負荷が足りなくなってくるのだ。今のゴン達の身体能力の成長速度は修行初期と比べると大分落ちてきている。それでも並の成長速度じゃないけど。

 

「こいつ等何かドーピングでもしてんのか?」

 

 ゲンスルーさんの言葉には全面的に賛成である。生まれた時から何かを摂取してんじゃないのか? こんなの絶対おかしいよ。わけが分からないよ。

 

「……それならアイシャ。オレがいい方法を知ってるぞ」

「ミルキが? ……でも、いいんですか?」

 

 ミルキもあのゾルディック家の一員だ。伝説の暗殺一家に相応しい修行法を叩き込まれてきたのだろう。その修行法には私が知らないものも多くあるだろう。中には門外不出の修行があっても疑問には思わない。

 そう思っての発言だったが……。

 

「……ああ。別にゾルディックの秘奥とかそんなんじゃないしな。大体、キルアが強くなるならオヤジ達も文句は言わねーよ。それにこれはオレの能力が関係しているだけで、ウチとは直接関係ないしな」

「能力なら尚更ですよ。ここでそれを教えるのは多くの人に能力をバラすことになるのですよ?」

 

 暗殺者にとって実力を知られる行為は御法度だ。手札を明かせばそれだけ暗殺確率も下がる。商売上そういう行為は禁止されていると思うんだけど……。

 

「別に大丈夫だよ。オレはもう……ああそうだ。もう、殺しを商売にはしないからな」

「ミルキ……」

 

 暗殺一家としての自分に疑問を持っていたキルアと違い、ミルキは、いや自分以外の家族はそうではないとキルアから教わった。

 だが、今のミルキは本気で暗殺者を辞めると言っている。今の私にオーラを読むことは出来ないけど、それでもミルキが本気でそう言っていることくらい分かる。

 何がミルキをそうさせたのだろう。でも、この変化は本当に嬉しいものだ。ミルキは私の友達だと言える。その友達が、暗殺者を辞めると言ってくれたんだ。嬉しくないわけがない。

 

「うん、ミルキがそうしたいなら、それでいいと思います。いえ、その方が……私は嬉しいです」

 

 心の底からそう思う。ミルキの心変わりが嬉しくて自然と笑顔になった。

 

「あ、アイシャ……! オレ、アイシャのことが――」

「おっとてがすべったー」

「あっつぁああ!? な、何しやがるキルーッ!!」

「いやわりぃわりぃ。手が滑ったんだよ。ほら、早く顔拭けよ。イケメンが台無しだぜ兄貴」

 

 その割にはすごい棒読みだったような気がするんだけど? というか、思いっきり狙ってお茶をミルキの顔へかけてたよね?

 

「ほらこっち来いよミルキ。【掌仙術/ホイミ】かけてやっからよ(抜けがけ禁止の協定はどうしたおい?)」

「あ、ああ。悪いなレオリオ(ス、スマン。つい衝動的に……)」

 

 この2人、仲良いよなぁ。良く2人一緒に話をしているのを見かけるし。気が合うのかな? 良いことだけど。もしかしたらレオリオさんと友達になったおかげでミルキも暗殺家業から足を洗う気になったのかな?

 そうかもしれないな。うん。そうだといいな。友情って素晴らしい。

 

「ほらほらあんた達。話が逸れちゃってるわよ。修行の話じゃなかったの?」

「そうだった。とにかく、オレの能力を使えば修行がさらに捗るだろう」

「それってビスケやレオリオみたいな能力なの?」

 

 2人と同じと言うと回復系の能力か。でも多分違うと思う。

 今さら回復系の能力を加えても、然程修行が捗ることはない。強いて言えば、治療系ならレオリオさんの負担が減るくらいのものだ。

 

「いや違うな。オレは操作系だ。その中でも物質操作が主な能力になるな」

「物質操作ですか。それでどう修行が捗るのですか?」

 

 正直思いつかないな。物質操作ではなく、人体操作ならまだ分かる。でも物質を操作したところで修行が効率化するだろうか? 念能力の戦い方の1つを経験することは出来るが、それくらいだろう。

 

「ああ。確実に捗る。キルと、そうだな。確かゴンとクラピカとレオリオもオレの能力の恩恵を受けたことがあるはずだ」

「オレ達が?」

「……? どこでミルキの能力の恩恵を受けたのか、思い浮かばないな」

「ああ。オレ達だけってことは、アイシャがオレ達と会う前か?」

 

 この4人が受けていて、私は受けていない……。何時の話だろう? 4人が念能力を知ってからはほぼずっと私は一緒にいたはずだ。天空闘技場でゴンとキルアが念能力を覚えた時にはミルキはその場にいなかったはずだし。レオリオさんもミルキと接点はないはずだ。

 

「確かお前たちはウチの門の前で修行してたんだろ? その時に高重量の湯呑や衣服を使ったはずだ。あれはオレが作ったんだぜ」

「ああ、兄貴ってそういうの作るの得意だったよな。でもあれって兄貴特注の合金なんだろ? 念能力と何の関係があるんだよ」

「お前は馬鹿か? 合金したところであそこまで重くなるわけないだろ? 比重の高い純金や白金を使っても無理だよ。常識的に考えろよ」

「ぐぐぐ……! じゃあどうやってあんな金属作ったんだよ! お前は具現化系じゃないだろうが!」

 

 まあ確かに。キルアの言うことももっともだ。操作系のミルキが具現化系の能力を使えないわけではないが、2つ隣の能力を作るのも考えにくい。

 複数の系統を組み合わせるならともかく、具現化系だけの能力を作るとは思えないし、具現化したものを複数作って身体から離すには放出系の能力も必要になる。重たい金属の為にそんな能力を作るのは非効率的だろう。

 

「正確には金属を作ったんじゃない。物質の重さを操作したんだよ」

「重さを操作だって?」

「ああ。オレの能力は重量操作だ。それで物を重くして修行に使ってたんだよ」

 

 重量操作か。物を重くしたり軽くしたり出来るのかな。

 でもそれだけじゃ説明がつかないな。確かに操作系は放出系と隣り合っている。だから重量を増した物体がミルキの身体から離れても然程能力の効果は落ちないだろう。

 だがそれにも限界がある。離れれば離れるほど効果が落ちることに変わりはないし、複数の物体を重くしたらオーラも相応に消費する。そしたら能力の効果もさらに落ちることになる。

 その点はどうやって解決したのだろうか? 制約と誓約か?

 

「ミルキ、その能力は複数の物体を重くしても大丈夫なんですか? 皆の修行の為には相当な数の重量操作をしなければいけないですし」

「ああ、その点は大丈夫だ。確かに普通に能力を使ったら複数の物質の重量操作を維持するのは難しいけど、操作する物体に神字を組み込んだら問題ない」

「神字ですか。それなら納得ですね」

 

 神字は念能力を補助する働きを持っている。特定の神字を組み込んでおくことで、その物質の重量操作を安定させているのだろう。

 

「じゃああの湯呑やスリッパにも神字が入っていたのか?」

「ああ。内側に刻んである。そういう意味であれはオレが作ったと言えるんだ。分かったかキル」

「るせーよ!」

「まあまあキルア落ち着いて。ではミルキ、私たちにも高重量の修行アイテムを作ってくれるということですか?」

「そういうことだ。というか、もう出来上がっているぜ」

「おお、何時の間に……」

「2週間の間に少しずつな」

 

 確かに夜なべして何か作っているのは知ってたけど、そういうことだったのか。皆の為に苦労して作ってくれたんだな。神字って結構手間かかるのにありがたいことだ。

 

 ミルキが鞄から取り出したのは上半身に付けるベストタイプと腕や足に付けるバンドタイプの2つだ。それぞれ持ってみたが、見た目からは想像つかない程の重量となっていた。リストバンドなんて見た目では精々2~3キロ程度なのに、1つ当たり20キロはある。

 これを複数付けたら確かに修行も捗るだろう。ベストも100キロはあるし、いい負荷になるな。

 

「オレがオーラを注ぎ込んだら重量をさらに重くすることも可能だ。今の重さに慣れたらまた重くすればいい」

 

 おお……。素晴らしい能力だ。皆の基礎能力の向上も更なる飛躍を遂げるだろう。

 

「修行が捗るよ! やったね皆!」

「……アルカの為だアルカの為だアルカの為だアルカの為だアルカの……」

「……打倒ヒソカ打倒ヒソカ打倒ヒソカ打倒ヒソカ打倒ヒソカ……」

「お姉さん。また会いに逝くからね……」

「ゴン! あそこに逝ったらすぐに帰ってくるんだぞ! 二度と戻れなくなるぞ!」

「オレ、グリードアイランドから出たらセンター試験を受けるんだ」

「サブ、バラ。お前たちは生きろよ……」

 

 全員目が死んでいる……。嬉しくないのかな?

 

「じゃあ明日からは常にこれを付けて生活するようにしましょう」

「生活(修行)ですね分かります」

 

 クラピカよ……大体合ってる。まあなんだ。強くなろうぜ!

 

 




 ミルキの念能力はもちろん勝手な想像です。ミルキ特注の普通に考えたらありえない重量の合金。さらにWikiで見たミルキの情報で、ミュージカル版では外見によらない高い身体能力を見せたという一文から、重量でも操作してるのかと想像しました。
 まあ単純にこの世界では金よりも比重の思い金属が普通に存在している可能性もありますが。この作品ではミルキの能力はこれでいきたいと思います。







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