本気禁止制限決闘   作:阿音

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※注意※

この作品は遊戯王GXの二次創作です。
原作とは内容が大きく異なりますので注意してください。
また、作者独自の解釈やイメージなどにより、原作キャラクターの性格が異なると思われます。

この作品には作者のオリジナルキャラクターが存在しています。
また、オリジナルキャラクターの性格は悪いので不愉快に感じられる部分も多々有ると思われます。
非人道的な行動、発言などもする可能性が高いです。

原作キャラクターの扱いが原作と大きく異なります。
○○は○○でなければ嫌だ!
○○がああなってしまうなんて気に入らない!
○○になんて事をするんだ!
○○と○○が一緒がいいのに離ればなれなんて!
○○をどうしてこんな状態にした!
○○ではないなんておかしいだろ!
などという意見も多々有ると思われますが、ご了承ください。

以上の点に嫌悪感を感じる人
原作が好き過ぎて二次創作など嫌いな人
特定のキャラクター同士のカップリングを希望する人
原作キャラクターへの非人道的な行動など一切認められない人
口や態度が悪いオリジナルキャラクターが嫌いな人
オリジナルキャラクターに原作キャラクターが好意を寄せるなど認められない人
自分の好きなキャラクターの性格が変えられてしまう事を嫌う人

等々の人はこの作品を見ない事を、作者は強くお勧めします。
自分で書いては何ですが、この作品は読者様を大きく選ぶ作品です。
心が広く、二次創作だからと割切れて分別でき、なおかつ例え自分の好きなキャラが理不尽な状態になっても許せる方はどうぞ。
仮にこの注意文を無視し、気分を害されても作者は責任を一切取りません。

感想はできるだけキチンと返事をします。
意見や間違いの指摘、疑問などには素直に感謝し、作者は真面目にお答えします。
ですが……意見にもならない批判、文句を言うだけの無意味な内容、全く無関係な話
作者の他作品の感想、別作品のリクエスト、アンケートの答え、急かすような催促
○○はまだ登場しないのか、何故○○にこんな事をした、作者への罵倒など
それらについてもできるだけ対応しますが、度を過ぎる内容の場合は無視、または感想削除などの対処をさせて戴きます。

上記の点を納得し、了承してこの作品をお読みください。
注意文が一々長い? 前述の通り、この作品は読者様を大きく選ぶ作品です。
なので前もってキチンと明記しておかなければ読者様の気分を害してしまいます。
ですのでその点まで理解した上で、ご了承ください。


0話【現実→遊戯王GX】

目を開けた俺の目の前には知らない天井。

…………知らない天井? エヴァかよ?

自分の部屋なのに知らない天井とか無いに決まって……ん?

 

「って、はぁ!? 知らない天井!? どこよここは!?」

 

俺、こんな部屋に見覚えが無いぞ!?

何がどうなってるんだ!?

 

「なんか体に違和感が有るし……俺の体少し小さくないか!?

鏡、鏡はどこに……あった! ってか若! あまり変わってない気もするけど心なしか若い!

まさに意味☆不明、時の魔術師でも降臨したのか!? って、ねーよ……アニメじゃないんだから」

 

とはいえ、一体全体どうなってるんだ?

えっと……元々の歳は24歳だったんだが、これぐらいの顔だと確か……10代中半ぐらいか?

顔が若くなったのは嬉しい事だけど、本当に何が起こったんだか……

 

見た目は相変わらず平凡、眠そうな垂れ目とやる気の無い表情

中途半端に長い黒髪を後ろでお下げのような感じで括っている。

なんというか、社会人になってもこの髪型を続けていられるのって会社に感謝だな。

短い髪って違和感を感じるんだよな……時々長い髪が鬱陶しく感じる時も有るけど。

それはさて置き、とりあえずテレビをつけて現状確認をしてみるか……

 

『現在、海馬ランドでは新しいアトラクションが……』

 

即座にテレビを消す。

……海馬ランドって遊戯王だよな? 現実にそんな施設は無かったはずだよな?

恐る恐る、自分の目と耳を信じてもう一度テレビをつけてみる。

 

『海馬社長が海馬ランドの視察に来てくださったようなのでインタビューをしてみたいと思います

海馬社長、この新アトラクションはどういった話しから作る事になったのですか?』

 

そしてカメラが写しだした人間

それはどう見てもアニメに登場した海馬瀬人本人、ただ見た目がリアルっぽい……アニメなのに現実だからか?

しかし、何故あの遊戯王アニメ上で人気がトップクラスの海馬瀬人が現実に?

コスプレでもなさそうだし……そもそもコスプレだとしても遊園地の前でテレビには出ないだろ普通は。

 

『ふぅん、あれは子供達からアイデアを募集した結果だ

その中から同じような意見が多かったアトラクションを設立した

これにより……』

 

再度テレビを消す……あの声、あの態度、あの性格、あの……以下略。

どう見ても本物の海馬瀬人です、本当にありがとうございました。

 

「もしかして……これは夢か?」

 

夢の中で知らない場所に立って、色んな事をしたという経験はきっと誰にでも有る。

例えばお面に追われる夢とか、森で迷ったあげく化け物に食われる夢とか、見た事も無い異性と結婚してるとか

予知夢を観てデジャヴーを感じたりなんて人も体験した人は少なく無いだろう。

夢の中で夢と自覚する人もきっと居る、俺だってその経験は有るから理解できる。

 

だがしかし……これは現実だ。

夢だと思いたかったが、これは現実だと俺の脳は判断した

理解が追いつかないが、現実だという事は理解したので冷静になろう……

 

「って、冷静になれるかよ」

 

自分にツッコミながらも頭はすぐに覚める。

俺は寝ぼけるという事ができないのでアッサリと覚醒してしまう

現実逃避をしたくなった今、この体質が若干恨めしい。

 

改めて部屋を見わたす……子供の部屋ではない

かといって大人の部屋かと問われると、そんな事は無い。

中学生から高校生の部屋だと思われる

そして部屋の物の置き方、種類、数から考えて……親元で暮らしているのだろう。

 

凄まじく気になったのは……カードが落ちている事だった。

仮に本当に遊戯王世界だとして考えれば当然の光景だが……片付けぐらいちゃんとしてほしいものだ。

乱雑にばらまかれ、とても汚らしい。

 

どうしても気になってしまった俺はカードを整理し始める、しかし俺はここで違和感を感じた。

カードに会社のロゴやカードの名前が書かれていないのだ。

カードゲームに使用されているカードには基本的に、カードのロゴとか会社名が書かれているはず

だがそんな事は書かれておらず、更には表にも会社名、原作者名、パックナンバー、パスワード数字なども全く無い。

このカードゲームにはそれらが全て書かれていたはずなのだが……やっぱり現実なのか?

 

違和感、そして疑惑、疑問が俺の頭を覆っている。

この部屋の全てが謎だ……仕方無い、漁るか。

部屋漁りを始める事にし、それはもう全てをひっくり返す勢いで漁る。

 

5分ほど部屋を漁った所で俺はある物を見つけた。

高校の受験票……つまりこの部屋の持ち主は中学生という事になる。

受験生の名前は堅守瑞貴……俺の名前だな、名前が変わっていない事で安心した。

日時は……ん? カレンダーを確認して、約半月後かな?

そんな事よりも気になる事は高校の名前が……デュエル・アカデミア。

 

デュエル・アカデミア、俺の記憶が正しければ確か遊戯王GXの舞台だよな?

あれ? たしか5D,sにも登場したっけ? さすがにあまり記憶に無い……原作はあまり観てないしなぁ。

やはり……俺は遊戯王世界の自分になったとでもいうのか?

ははは、んな訳無いよな? 無いはず……無いと思いたい思わせてほしい。

とまぁそんな現実逃避はさて置き、考えろ俺。

 

もしも、仮に、本当に俺が遊戯王世界に入ってしまったと仮定して、何故俺が俺になっているんだ?

しかも若返っているという事になる、実際の俺よりも10歳近くも若い

そんな俺に高校生になれというのか? なにそのギャグ? 笑えねぇよ。

仮にも就職した社会人だぞ? 暇つぶしの時間で遊戯王はゲームでしてたからルールは把握してるが。

 

対人戦は嫌いなんだよなぁ……みんな1ターンキルとかばっかしてくるし。

それを防ぐ為にも、趣味というか好みでもあるロックデッキとかを使ったら嫌がられるし。

1ターンキルは稀にするけど、正直楽しくないし趣味じゃないんだよなぁ……勝ち負けに拘わりは無いしな。

ある程度長い方が楽しいと思うんだが、みんな勝つ事しか見ないから対人戦は嫌いだ。

 

酷い時なんて、俺がロックデッキを使っている事を知っている奴と対戦した時

俺が勝ったらやる気が出なかっただの、つまらんだの、おもしろくないだの。

派手にしたいって奴なのは知っているが、いくらなんでも酷い言い草だ。

対戦中に馬鹿にしてきて、嘗めた行為までして負けて、言う事が悪すぎる。

 

……思わず愚痴ってしまったが、とにかく俺は対人戦は嫌いだ。

しかし俺の手にはこの世界の俺が苦労して手に入れたデュエル・アカデミアの受験票。

これを捨て、自分勝手に生きるのも有りなんだろうが、さすがに俺に悪い、俺の事だが俺に悪い。

それにもう春前であるこの時期に別の学校で受験するのも骨が折れるだろうし、この世界はどこでもデュエルモンスターズをしている。

おそらく、どこの学校に行ってもデュエルモンスターズは多かれ少なかれされているだろう。

 

結論、諦めろ俺……だよなぁ。

別にこの世界の俺を気にする必要はあまり無いんだろうが、俺がいつ消えるか分からん。

もしかしたら1日で元の世界に戻るかもしれない、そう考えたら俺の頑張りを無にする気にはなれない。

例え、一生俺がこの体に入っていたとしても、デュエルモンスターズをしていれば社会的に有利になるはず……多分。

それはアニメや漫画で、様々な会社や国、挙げ句の果てには警察までデュエルモンスターズをしているからだ。

 

学歴にもデュエルモンスターズが有った方が良さそうだし、3年ほど我慢するしか無いか。

まぁデュエル・アカデミアっても、まさか主人公の……なんとか十代と同じ年とは限らないし、5D,sなら多分事件に巻き込まれないだろう。

あれ、そういえば海馬瀬人って5D,sの時代まで生きてるっけ? アレって時代が違うよな? それに賭けて、理想を夢観て諦める事にしよう。

 

さて、この世界の俺の実力はどれぐらいかな?

というかこの世界のカードプールも調べないといけないな。

受験まで約半月……まぁどうにかなるだろ、多分。

 

………………

…………

……

 

色々と調べたが、これは酷い。

この世界のカードの種類の少なさに、効果の酷さ、更に原作効果。

OCGでの天よりの宝札の効果は、場か手札のカードを全て除外し、手札が2枚になるようにドローする効果だ。

だがこの世界の天よりの宝札は、お互いに手札が6枚になるようにドローするカード……原作効果、恐ろしい。

しかし同時に値段が凄まじく高い、それはもう……例えるならばバイト高校生などの年収制限を大きく越えるぐらいの値段だ。

 

そして俺のカードを調べた所……酷すぎるデッキだった。

どうやらこの家はそこまで裕福ではなく、どちらかと言えば普通だがやや貧乏。

母子家庭なのだから当然と言えば当然、まぁそれは俺の世界でも同じ事だから同情はしない。

 

だが、それでもこのデッキは……最高攻撃力カードが暗黒騎士ガイア? 弱すぎるだろおい!

初期の初期の、本当に初期のカードばっかりだろこれ……ハネハネに人食い虫、ペンギンソルジャー

マスター・アン・エキスパートとかゼミアの神とか、今時知っている奴が居るだろうか?

エア・イーターとか密林の黒竜王、ロイヤルガードぐらいしかまだマシなモンスターが無い。

……そういえば現代ではどれも絶版ばかり、そういう意味では凄いカードを持っている……と、言えるのか?

 

よくもまぁ、こんなデッキでデュエル・アカデミアに行こうとしてたな俺。

もっと強いカードをと思ったが、財布を見てみれば悲しくなるような現状で金もほぼ無しと……何に使ってるんだ?

どうやらカードを買う金も無いようだ、もう救いようが無い。

デッキ外のカードを見ても、ヒトデンチャク、レオ・ウィザード、グレード・ビルみたいなカードばかり

もしかしてこの俺は絶版カードを集めるのが趣味なのだろうか? まるで意味が分からんぞ!

 

冗談はさて置き、真面目にどうしようも無い。

俺の持ちカード最強攻撃力モンスター、何故か持っている究極完全態・グレート・モスを召喚する?

ロマン過ぎる上に無謀なのだが、それ以前にプチモスやラーバモス、進化の繭を持っていない宝の持ち腐れ。

磁石の戦士マグネット・バルキリオン、ハーピィ・レディ三姉妹、ウォール・シャドウ

どうしてこんなカードは持ってるのに、召喚に必要なキーカードを持ってないんだ!?

 

色々と諦め、どうしようも無いと感じた。

どこかにキーカードが無いか、とにかく探しまくった

何か有る感じが全くしないポケットの中まで漁ったりして……何か手応えを感じた。

そう、何も入っていないはずのポケットの中に手を入れたら、何かに触れたのだ。

 

最初、ポケットに入っていたゴミかと思った。

しかし取り出してみると、それは俺が欲しいと思ったカード……万華鏡-華麗なる分身-のカード。

何の冗談だろうか? まさか四次元ポケットじゃあるまいし、欲しいカードを好きなだけ取り出せるだなんて……

そんな俺の思考を裏切るかのように、再びポケットに手を入れてカードを取り出す

出てきたカードは、このアニメ世界では僅か4枚しか無いはずである、青眼の白龍のカード。

 

れれれ冷静になれ、KOOLだ、KOOLに……綴りが違う! COOLになるんだ俺!

深呼吸をしよう、吸って……吐いて……吸って……吐いて……よし、冷静になった。

自分が今持っているカードをよく見てみる……が、問題無いように見える。

この世界の決闘盤(デュエルディスク)にこのカードをセットしたらどうなるのだろうか?

 

俺の元来強い好奇心が疼く……が、それをしては問題が発生する事は目に見えている。

こんな場所でそんな事をしては騒ぎになるなんてものじゃない

今後の生活の為にも、自分の為にも、俺の為にも自重するしか無い。

それにしても、このカードは何枚ぐらい出てくるんだ?

 

………………

…………

……

 

ポケットから出てくるカードを試しまくった結果……これは酷い

何枚でも同じカードが出てくる、それはもう青眼の白龍が10枚でも50枚でも

この時代、この世界には無いシンクロモンスター、チューナー、エクシーズモンスターにサイキック族

三幻神、三邪神、三幻魔、地縛神、No.、オレイカルコス、機皇帝、ダークネス、Sin、極星、D-HERO、E-HEROなど

世界に1枚、または数枚、もしくは専用カードまで……しかもOCG効果も原作効果のカードまで有る。

 

いくらなんでもシンクロとエクシーズ、ペンデュラムは拙いだろ、どう考えても

そもそもこっちの世界の決闘盤に対応しないだろうし、そういう意味でも無理が有る。

ちゃんと試すだけ試しておくべきなんだけど、まぁそれは次の機会でいいだろう。

今はカードの把握に努めるべきだな、現状の把握を最優先だ。

 

他に試した事は、目の前に有るカードを思い浮かべながらそのカードをポケットから出す事だ。

もしかしたらどこからかワープしてるとか、転送されているのかという予想をして

が、全く変化が無いのでただ俺が望むままにカードが出てくる……そう解釈して良さそうだ。

元の世界からカードが消えたという想像もしたが、こちら以上に確認できないのでどうしようも無い。

 

ある程度この異常が理解できた所で、とりあえずデッキを作ってみる事にした。

脳内でロックカードをイメージしながらカードを取り出すと、ロックに必要なカードが出てくる。

便利なんてもんじゃない……探す時間や考える時間が大幅に短縮でき、更に必要なカードのみが出てくる。

例え使わなくとも、使う可能性が有りそうなカードのみ出てくる……楽できるという事でいいか。

 

やっぱり組むならロックデッキだよなぁ

相手の思考を縛り、行動を誘導したり、苦々しい顔を見るのが最大の楽しみなんだし。

やっぱり駆け引きって楽しい、いつ崩されるか分からないスリルが楽しい、崩されても勝てた時が楽しい。

1ターンキルを好む奴は何が楽しいのだろうか? ストレス発散か、自分が強いと言いたいのか

それとも勝つ事しか考えず、何も考えていないのだろうか? 俺にはちょっと分からないな。

 

他にはカテゴリ(デザイナーズ)デッキ、テーマデッキ、ファンデッキ、ネタデッキ等が好きだな。

1ターンキルをメインにするデッキはどうしても好かないからな、やはり勝利以外での楽しみが欲しい。

確か遊戯王世界では勝利を目指すのは当然として、基本的にカテゴリデッキやファンデッキが多いし

俺もそういうコンボ系やロマン系のデッキは好きだから……そうしようかな?

元の世界では当然の1ターンキルだが、この世界では嫌われそうだし、ロック系を混じえたカテゴリデッキの使用を基本にしよう。

 

まぁ俺の好みはさて置きっと……うん、最初だし若干適当だがこんな所かな?

誰かテスト決闘をしてくれそうな相手は……そういえばここは俺の部屋だったな

年齢的にも親と住んでいるはずだし、1人暮らしには見えないから居るかな?

 

………………

…………

……

 

デッキが完成した俺は部屋を出て適当な部屋を見つける。

部屋割りがさっぱりわからないが、多分親か妹が居る……と、思うのでノックしてみる。

 

「はーい?」

 

無言で扉を開くと、そこに居たのは妹の堅守玲。

ただし、自分と同じく昔の姿であり、年齢が6歳も離れているからか小学生の姿だった。

この玲は俺の妹なのか、それともこの世界の妹なのか……

 

「お兄ちゃんから私の部屋に来るなんて珍しいね、どうしたの?」

 

「玲はこっちの玲か?」

 

「こっち? こっちってどっち?」

 

どうやら意味がわかっていないらしい、十中八九この世界の玲だろう。

という事は味方は居ないと思っていいだろう、ある意味1人で生きていくのか……少し辛いな。

まぁ別に元々家族仲は特別良かったわけじゃないから、仮に向こうの俺が行方不明扱いでも大丈夫だと思う。

少しセンチメンタルになってしまったが、戻れないとなるとこちらで生きていくしか無いんだ。

割り切って考えないと自分が辛くなるだけだし、この考えはあまりしないようにしよう。

 

「忘れろ、それよりもちょっと新しいデッキを組んだんだ

少し決闘の相手になってくれないか?」

 

「新しいデッキ? お兄ちゃんが?

それはまた珍しいな、いいだろう、相手になってやる」

 

……性格というか、言葉遣いが変わってないか?

こっちの玲の話し方に違和感を強く感じながらも決闘の準備を進める玲。

この玲のデッキはどんなデッキなのだろうか……この時代だとあまり強くないと思うが、試せばわかるか。

ついでに、この話し方や性格の違いから、やはり元の世界の玲とは違うという事を再認識した。

 

「決闘盤は使わないけど、いいよな?

家の中だし、狭いからとてもじゃないけどできないし」

 

「問題は無いな

さっさと始めよう」

 

「「決闘!」」

 

「私の先行!

UFOタートルを召喚! 更に永続魔法、機甲部隊の最前線を発動!

私のモンスターが戦闘で破壊された時、破壊されたモンスターの攻撃力より低い同じ属性のモンスターを特殊召喚できる!

カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

……あれ、先行ドローが無い?

もしかして俺のカードにPモンスターが存在するからマスタールール3に変わったのか?

仮にそうだとしたら、もし原作時間軸ならこれってヤバいんじゃないか?

先行ドローが無いとほら、アニメ展開の手札枚数の都合とかが……まぁどうでもいいか、そんな事。

 

「俺のターン、ドロー

とりあえず魔法カード、愚かな埋葬を発動

デッキからモンスターを1体、墓地へ送る

俺はデッキからワイトプリンスを墓地へ送り、ワイトプリンスの効果を発動

このカードが墓地へ送られた場合に手札かデッキからワイトとワイト夫人を墓地へ送る

デッキからワイトとワイト夫人を墓地へ送る」

 

「ワイト? ワイトなんか使ってるの?

新しいデッキって気になってたけど、そんなモンスター?」

 

あぁ、この時代というか、この世界ではワイトなんて雑魚の象徴のモンスターなのか。

通常モンスターなんて融合素材とか、弱カードとしての扱いなのかな?

確かGXのアニメでも、融合モンスター以外で通常モンスターなんてほぼ使ってなかったはずだし

更に言うなら5D,sで通常モンスターなんて……使われてたっけ?

 

「ワイトはさて置き、フィールド魔法を発動する、アンデットワールドだ

このカードが存在する限り、場のモンスターは全てアンデット族として扱われ、墓地のモンスターもアンデット族として扱われる

よって、場と墓地で機械族として扱われなければ効果を発動できない機甲部隊の最前線の効果は発動できない」

 

「アンデット族に変えるフィールド魔法!?」

 

「ついでに、アンデット族モンスター以外のアドバンス召喚も封じられる

上級モンスターを出したければ特殊召喚しなければならない」

 

「アドバンス召喚まで!?」

 

アドバンス召喚で通じた……本気で世界観がわからなくなってきたな。

深く考えてもわからないものはわからないし、今は考える事を止めよう。

 

「更に精気を吸う骨の塔を召喚し、シエンの間者を発動

自分の場に存在する表側表示のモンスター1体のコントロールをエンドフェイズ時まで相手の場に移す

この効果により、精気を吸う骨の塔のコントロールを玲に渡す」

 

「へ? こんなモンスターを渡されても……それにこのモンスターを倒そうにも通常召喚はもうしてるし

どうするつもりだ?」

 

「墓地のワイトプリンスの効果を発動

墓地に存在するワイト2体とこのカード自身を除外し、デッキからワイトキングを特殊召喚する」

 

「ワイト2体って、お兄ちゃんの墓地にはワイトとワイト夫人にワイトプリンスだけだろ?

ワイト2体なんて除外できないじゃないか」

 

「残念ながら、ワイト夫人は墓地ではワイトとして扱われる

よってワイトとして扱われるワイト夫人とワイト、そしてワイトプリンスを除外し、デッキからワイトキングを特殊召喚

ちなみにワイトキングの攻撃力は墓地に存在するワイトとワイトキングの数×1000となる

現在、墓地にワイトとワイトキングは存在しないのでワイトキングの攻撃力は0だ」

 

「……攻撃力0なんて出してどうするんだ?」

 

精気を吸う骨の塔の効果を知らないのかな?

なら好都合、伏せカードも召喚を制限するようなカードでもなさそうだし大丈夫そうだな。

 

「この瞬間、精気を吸う骨の塔の効果が発動する」

 

「え、このモンスターの効果?」

 

「場にアンデット族モンスターが特殊召喚に成功する度に、相手のデッキからカードを2枚墓地へ送る

今、そいつは玲の場に存在するから、俺のデッキからカードを2枚墓地へ送る」

 

「な、何をするかと思ったらそんな事か

いったいどんな効果かと思ったら……」

 

「俺のデッキから墓地へ送られたカードは……ワイトプリンスと闇よりの恐怖

この瞬間、ワイトプリンスと闇よりの恐怖の効果発動

ワイトプリンスの効果により、墓地へ送られた場合にワイトとワイト夫人をデッキから墓地へ送る

そして闇よりの恐怖の効果は相手の効果によって手札かデッキからこのカードが墓地へ送られた時

このモンスターは墓地より特殊召喚される、墓地より闇よりの恐怖を特殊召喚」

 

「デッキから墓地から特殊召喚!?」

 

「なんか不思議な言葉になってるぞ?

さて置き、ワイトプリンスは墓地に存在する限り、ワイト夫人と同じように墓地ではワイトとして扱われる

よって場のワイトキングの攻撃力はワイトが3体となり、3000となる」

 

「そんな、攻撃力が3000!?」

 

うんうん、この反応が見たかった。

現実だとこんなにリアクションが良くないし、そもそもワイトキングを出した瞬間に邪魔されたりとか当たり前。

まぁ……現実の世界での事は今は忘れよう。

 

「そんな事より、闇よりの恐怖はアンデット族……というか、そもそもアンデットワールドの効果で全部アンデット族だ

よってアンデット族モンスターが特殊召喚された、この瞬間に精気を吸う骨の塔の効果が再び発動する」

 

「あ、まさかそのデッキって……」

 

「デッキから墓地へ送られたカードはライトロード・ビースト ウォルフと死者蘇生だな

この瞬間、ライトロード・ビースト ウォルフの効果発動

このカードがデッキから墓地へ送られた時、墓地よりこのカードは特殊召喚される」

 

「そんな効果のモンスターが……そしてアンデットワールドの効果でそいつもアンデット族に?」

 

「そういう事、ウォルフの特殊召喚をトリガーとし、精気を吸う骨の塔の効果が再度発動

デッキから墓地へ送られたカードはワイトメアとギブ&テイク……ワイトメアは墓地ではワイトとして扱うモンスター

よって場のワイトキングの攻撃力は更に上昇する」

 

「攻撃力が4000……だけど、これでもう精気を吸う骨の塔の効果は止まった!

これ以上、デッキから墓地へカードを送る事はできない!」

 

「ん、忘れたのか? 墓地のワイトプリンスの効果を発動する

ワイト2枚とワイトプリンスを除外してワイトキングをデッキから特殊召喚する

墓地のワイトとワイト夫人とワイトプリンスを除外し、ワイトキングを特殊召喚だ」

 

「だ、だけど墓地のワイトが減って攻撃力は1000!

またデッキを墓地に送っても……」

 

「それはわからんな、アンデット族の特殊召喚をトリガーにデッキから2枚墓地へ送る

闇より出でし絶望と馬頭鬼、闇より出てし絶望の効果発動、闇よりの恐怖と同じ効果だ

よって墓地より闇より出でし絶望を特殊召喚し、アンデット族の特殊召喚で精気を吸う骨の塔の効果発動

デッキからワイトメアにボーンクラッシャーの2枚、ワイトメアはワイトとして扱うのでワイトキングの攻撃力が上昇」

 

俺の場には闇よりの恐怖、闇より出でし絶望、ウォルフにワイトキングが2体。

総攻撃力は10600、UFOタートルの攻撃力は1400、精気を吸う骨の塔の攻撃力は400

とはいえ、精気を吸う骨の塔は自分の場に他のアンデット族が存在する限り攻撃できない。

そしてUFOタートルは戦闘で破壊した時、デッキから攻撃力1500以下の炎属性モンスターを特殊召喚できる。

これにより、精気を吸う骨の塔を攻撃する事はかなり面倒になり、ライフ8000を削りきれないか。

 

「攻撃力2800の最上級モンスター……」

 

「じゃあ続いて魔法カード、サンダー・クラッシュを発動

自分の場に存在するモンスターを全て破壊し、そのモンスターの数×300のダメージを与える」

 

「な、攻撃力2800の最上級モンスターにワイトキングまで!?

そんなに破壊してっっきゃあ!」

 

あ、話し方が妙に男っぽいと思ったら悲鳴は普通に女の子してた。

まぁ玲の話し方も後回しだ。

 

「残りライフ2500……だけど、まだまだ余裕!

それにせっかくのモンスターを全部破壊するなんて、攻撃してからでも良かったのにな!」

 

ん? 初期ライフは4000なのか?

マスタールール3で先行ドローがなかったり、アドバンス召喚で伝わったりするのにそこはアニメ基準なのな。

本当によくわからないな。

 

「特に問題が無いからな、墓地の馬頭鬼の効果発動

このカードを墓地から除外し、自分の墓地に存在するアンデット族モンスター1体を特殊召喚する

馬頭鬼を除外して、墓地のボーンクラッシャーを特殊召喚

そしてアンデット族の特殊召喚で精気を吸う骨の塔の効果にチェーンし、ボーンクラッシャーの効果を発動

このモンスターがアンデット族モンスターの効果によって墓地から特殊召喚に成功した時

相手の場の魔法・罠カードを1枚破壊できる、その伏せカードを破壊する」

 

「くっ、聖なるバリア‐ミラーフォース‐が……」

 

おー……危ない危ない、そしてさすがミラーフォース、アニメでも破壊される事に定評のあるカード。

まぁあんなのが成功しまくってたらアニメだと盛り上がりに欠けるから仕方ないか。

 

「さて、デッキから墓地へ送られるのは……ワイトプリンスにゾンビ・マスター

ワイトプリンスの効果が発動し、デッキからワイトとワイト夫人を墓地へ

そしてワイト、ワイト夫人、ワイトプリンスを除外してワイトキングをデッキから特殊召喚

墓地のワイトキングとワイトメアが2体づつでワイトキングの攻撃力は4000となる

そしてアンデットが特殊召喚された事でデッキから墓地へ送る

闇より出でし絶望と馬頭鬼、闇より出でし絶望がデッキから墓地へ送られた事で絶望は蘇る

ありがとうな、俺のデッキを破壊してくれて」

 

「ち、違う! 精気を吸う骨の塔が勝手に!」

 

「精気を吸う骨の塔の効果でデッキを破壊

生者の書‐禁断の呪術‐とワイトメア、ワイトメアが墓地へ送られた事でワイトキングの攻撃力は5000だ

更に馬頭鬼の効果を発動し、墓地のゾンビ・マスターを蘇生

これによって更にデッキを破壊、墓地へ送られるのは精気を吸う骨の塔とゴブリンゾンビ……残念ながら終わりだな」

 

「残念ながらって……」

 

「じゃあ続いてゾンビ・マスターの効果を発動

手札のモンスターを1枚墓地へ送り、自分か相手の墓地に存在するLV4以下のアンデット族モンスターを特殊召喚する

ただし、この効果は1ターンに1度しか発動できないがな

俺は手札の精気を吸う骨の塔を墓地へ送り、俺の墓地に存在するワイトキングを特殊召喚

これにより、墓地のワイトキングの数が減った事で攻撃力は4000に下がるが……再び精気を吸う骨の塔の効果が発動

デッキからカードを2枚墓地へ送り、アンデットワールドとゾンビ・マスターが墓地へ送られる」

 

「…………なんだ、これ?」

 

俺の場にはゾンビ・マスター、ボーンクラッシャー、闇より出でし絶望、ワイトキングが2体となっている。

総攻撃力は14100となっているな。

 

「もう充分だな、俺のデッキは残り4枚

危うくデッキ破壊で負けるところだったな」

 

「どの口が!」

 

「この口がだな

じゃあなぶり殺しにする必要も無いし、ワイトキングでUFOタートルに攻撃」

 

「あぐぅ!」

 

攻撃力差は2600、残りライフ2500の玲では耐えられないっと。

うーん……やっぱりソリティアは楽しいけどつまらないな。

相手は何もできなくなる事も多いし、相手の反応や反撃をジワジワと封じたりするロックとかを好む俺には合わない。

というか、ソリティアは勝つ事しか殆ど考えてないやり方だから合わなくて当たり前か。

いや、勝ちを目指さないわけじゃないけどな。

 

「お兄ちゃん、いつの間にこんなに強く?」

 

「うーん……まぁ気にするな」

 

「気にするなって、無理だろ」

 

落ち込んでいる玲はさて置き、今回は昔懐かしの【絶望タワー】に【ワイト】を混ぜたデッキだな。

精気を吸う骨の塔の効果で自分のデッキを破壊して、闇より出でし絶望を出す事を狙ったデッキだ。

とはいえ、絶望の攻撃力は2800と、最上級で高いとはいえそれ以上の相手には手も足も出ない。

しかも強化カードもモンスター除去も難しい、そういう訳でワイトも混ぜて攻撃力を強化した。

【絶望タワー】に必須カードは少なかったから混ぜるのは難しくなかったが、少々事故率が高いかな?

ワイトとかワイト夫人ばかり手札に来る可能性も高いし、絶望が手札に来ても困る。

リロードも一応1枚入っているが……手札抹殺とどちらが良いかは好みで分かれそうなところだな。

リロードでワイトや絶望をデッキに戻してワイトプリンスを使ったり絶望を落としやすくできる。

しかし馬頭鬼やボーンクラッシャーを愚かな埋葬や骨の塔以外で送る手段でもあるし……

今回はリロードを使ったが、案外問題無く回せたな、次はどんなデッキを使おうかな?

 

どうせ色々なカードがあるんだ、現実ではできなかった楽しみ方を探していこう。

目先の目標はアカデミアへの入学と、玲とのデッキ調整とかかな?

実験は何にしても必要だし、頑張ってみるかな。




どうも、とてつもなくお久しぶりです、作者です。
本気制限決闘島についてですが……まぁ、見ての通りです。
今回から旧版、つまり初期に二次ファンで投稿していたモノを修正して投稿しようと思っています。
リメイクではなく修正版です。
原作以外でのほぼ全ての決闘はマスタールール3を採用していく予定です。
更に主人公のカードに関しても何故か部屋に有った大量のカードから、リメイク版のようにポケットから取り出せるように変更しております。
その他多数変更があると思いますが、シナリオ等は変更する予定はありません。
決闘内容の変更はマスタールール3の導入によってほぼ全て修正しますが、その時に使っていたデッキの変更はしない予定です。
一部はデッキ内容自体を変更したり、流れを色々と変える事もあると思いますがご了承ください。

更に原作時代が時代なので、現在禁止カードや原作効果のカードが大量に登場します。
例えるなら禁止カードとして強欲な壺や天使の施し
原作効果としてE・HERO バブルマンの手札に他のカードがあってもドローできる効果
また、天よりの宝札によるお互いの手札が6枚になるようにドローする等
というか、ドローカード系は禁止カードだろうが原作カードだろうが割とガンガン使います、元々がそういう作品ですし、実際に手札が欲しいので……

また、この作品を今回から初めて読むという方について……
前書きでも書かれている通り、この作品は原作キャラに対して非道な言動をする事も多々有り、気分を害される可能性が高いので要注意。
このような場所に書くのはアレですが、某スレ内でも滅茶苦茶叩かれていました。
本当に好みに分かれる作品なので、前書きの注意文をよく読み、他の方の評価や感想等をキチンと確認し、事前準備をしっかりとしてからお読みください。
前書きでも書いた通り、例え気分を害されても一切責任は取れません。
また、前書き後書きにて「旧作では」等の発言が多々出ると思われます。
無修正の旧作は作者にとって黒歴史なので投稿予定は全く無いので……自分で言うのはアレですが、魚拓だかなんだか忘れましたが、そのようなところで多分落ちていると思うのでご自分でサルベージしてください。
改めて、そこで気分を害されても責任は取れませんが……

作者からは以上です、前書き後書き共に長々と申し訳ありません。
なお、今後の前書きにはちょっとした小話や作者の現状、その話についての旧作との変更点等を書く予定です。
後書きはセルフQ&Aをする予定です、効果等の処理の説明、キャラの行動についての疑問にもたれそうな説明等を書いていく予定です。

ちなみに、次回は明日0時に投稿予定
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