本当は投稿したかったんですが余計なものを見つけてしまって……
もう大丈夫です、できるだけ毎日投稿したいです。
今回から後書きに《今日の最強カード》をしていこうと思います。
コメントは主に瑞貴と明日香の2人です。
時々本当に最強カードなのかとか、コメント主が変わったりも?
主人公のデッキはネタバレしてるけど、明日香の気持ちになって読んでやってください。
多分凹みます、以下本編。
実技テストの時間になった、俺はレッド寮の最後の方か……相手は誰でも構わんな。
……いや、同じ寮同士らしいから遊城とは戦いたくないな。
下手に勝ったらまた決闘だとか言い出しそうだし、そうなると面倒そうだしな。
今日はどのデッキを使おうかなー……っと、そういえば俺が大々的に戦うのって試験場以外では初めてだったな。
とはいえ、試験場での決闘なんて試験官以外は殆ど見ていないだろうし、実質この前の天上院戦の4人ぐらいか?
うーん……よし決めた、私的な決闘以外では俺はエクゾディア使いとしておこう。
ウィジャ盤や終焉のカウントダウンも良いが、それよりもエクゾディアの方が特殊勝利で受け入れられてるしな。
それに、エクゾディアならいくらでもリカバリーができるがウィジャ盤は正直難しい。
終焉のカウントダウンは時間がかかるし、毎回毎回長いのはさすがに大変だ。
そういう訳だから今後、こういう場ではエクゾディア使いとして戦う。
非公式の決闘や野良決闘では普通のデッキを使うが……どんなのを使うかな?
今の俺の趣味はデッキ作りと言っても過言ではなく、俺のデッキはかなり多い。
そうでもしなければ暇が潰せないんだよな……本当に暇だ。
さて、今回の試験はどのエクゾディアデッキにしようかなーっと。
1KILLだとあまり楽しめないし……というか天上院戦も殆ど1KILLみたいな感じで終わったしな……
遊ぶのなら、もう少し回りくどいのだったり変な形にしたりの方がいいか?
とまぁ、今更何故こんな事を考えているのかといえば……
「言い訳ぐらいは聞いてやる、言え」
「新しいデッキで貴方と決闘したかったからよ」
それは言い訳じゃなくて理由ってんだよ!
遊城と万丈目との決闘で盛り上がり、遊城がラーイエローへと校長が昇格させている時の事。
俺は自分の出番を会場の盛り上がりを完全に無視してのんびり待っていた。
そして自分の出番が来て、さっさと終わらそうと思って決闘場に向かうと……
「あら、遅かったわね」
この女が居た……天上院明日香が!
そして先ほどの会話がされたのだが……
「担任の鮎川先生にお願いしたのよ、オシリスレッドの堅守瑞貴と決闘させてほしいってね
私は中学の頃から成績は良かったし、真面目だったから
珍しい人物からの我が儘だし、これぐらい構わないって言ってもらったわ」
いやいやいやいや、それ職権乱用だからな!?
普通に考えて一応レッドは成績レッドゾーンとかの奴だぞ?
仮にも中学時代からの成績優秀者である天上院の頼みだからって……よく考えたら今更だったな。
だって遊城と万丈目も別の寮なのに決闘している時点で、この学園で職権乱用は割と平然と使われているのは今更だった。
くそったれ、恨むぞ鮎川教員!
「チッ、まったく本当に余計な真似を……恩を仇で返すとはこの事だな」
「同じ事を私も考えたわ、それでも私は……貴方に勝ちたい!
この前の借りを、返させてもらうわ!」
女子寮の時よりも遙かに強い闘志、その瞳からは絶対に勝つという気迫が感じられる。
俺を相手にそんなのを持っても勿体ないだけなのに……俺はそんなのを渡されても受け流すか投げ捨てるんだぞ?
相手のやる気は投げ捨てる物だ! 絶対にまともに受け取ってやらん!
というか、半分以上俺が組んだデッキで俺に借りを返すって……
「はぁ……棄権は許してくれないんだろ?」
「当然よ、開始早々のサレンダーも……いえ、サレンダー自体だって絶対に許さないわ!」
「全く面倒な……」
しかし逆に考えるんだ、そのやる気も情熱も、俺が全て叩き折ってやる……とな!
この……特殊勝利デッキ、エクゾディアでな!
――――――――――――――――――――――――――――――
「一応訊いておくが、デッキはちゃんと確認したか?」
「えぇ、当然でしょ?
でもこのデッキは貴方が作ったデッキ、確認ついでに自分でも少し調整したわよ」
悪いとは思ったけどあのままだとこれは私のデッキじゃなくて瑞貴のデッキ。
私のデッキにするには私が自分で考えなければならなかった。
「構わん、その程度は誤差の範囲だ
それにあのままだと俺は自分のデッキと戦う事になっていたしな
それだと楽しみも何も無い、むしろ好都合だ」
凄い……私は瑞貴の作ったデッキを見て、前のデッキのままでは勝てる自信が無かった。
そのデッキを相手に、多少改造したとはいえ余裕を見せるとは……
知らないカードといい、とんでもない数のカードといい、彼は恐ろしい人だわ。
「行くぞ、俺に勝ったらそのデッキに与えたカードの半分ぐらい景品にしてやる
だが負けたら後々返してもらうからな!」
「くれるんじゃなかったの!?」
だって部屋に誘う時にカードをくれるって……
「誰が全部プレゼントするって言ったよ?
欲しかったら俺から買いな、それならやるよ」
う……これだけのカード、一体どれ程の価値が有るのか。
まだ使ってないけど、効果を見ただけで高値になるのは想像できる。
もし瑞貴から買ったとして、お小遣い……大丈夫かしら?
「「決闘!」」
「私の先行よ!」
気を取り直して、とりあえず様子見の方がいいかしら?
さすがにこの前みたいなモンスターを何度も出すには少し事故率が高そうだし。
それに、仮にあのモンスターが出てきても……
「私は荒野の女戦士を召喚!
カードを1……いえ、2枚伏せてターンエンドよ!」
保険ね、一応、多分大丈夫だと思うけど……
「俺のターン、ドロー
永続魔法、ヒステリック・サインを発動
自分のデッキ・墓地より1枚、万華鏡‐華麗なる分身‐を手札に加える
俺はこの効果により、デッキから万華鏡のカードを手札に加える」
「……え?」
どういう……え?
「ハーピィ・チャネラーを召喚し、効果発動
手札のハーピィカードを1枚捨て、デッキからハーピィ・チャネラー以外のハーピィモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する
ただし、ハーピィ・チャネラーの効果は1ターンに1度しか発動できないがな
俺は手札のハーピィズペット竜を捨て、デッキからハーピィ・ダンサーを特殊召喚」
「え、ハーピィ? え?」
「更にフィールド魔法、霞の谷の神風を発動
効果は……まぁすぐにわかる
続いてハーピィ・ダンサーの効果を発動
メインフェイズ時、自分の場に存在する風属性モンスター1体を選択し、そのモンスターを手札に戻す
その後、風属性モンスターを召喚できる
ただし、ハーピィ・ダンサーの効果は1ターンに1度しか発動できないがな
この効果により、ハーピィ・ダンサー自身を手札に戻し、手札のハーピィ・ハーピストを召喚する
この効果は特殊召喚ではなく召喚だ、召喚はセットもできず、上級モンスターはリリースも必要だが……
ハーピィ・ハーピストはLV4なのでリリースは不要だな」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!
な、貴方デッキがこの前と違うじゃない!」
機械族だと思ってたのにまさかの鳥獣族!?
しかもハーピィってどういうことなの!?
「お前、俺の部屋に来てカードを見ただろうが……あのデッキの数を
見ての通り、俺は何種類ものデッキを使ってる、だから天上院の考えているデッキは出てこないぞ」
そんな……いえ、これは別の意味で考えるのよ私!
今まで出てきたハーピィはみんな攻撃力は低め、この前みたいな攻撃力2500とか2700じゃないわ。
確かハーピィのカードだと、ハーピィの狩場ってカードが有ったわよね?
ハーピィ・レディが召喚された時に相手の魔法・罠カードが破壊されるってカード。
だけど瑞貴は今はそのカードを使っていない、私の伏せカードも破壊されないのだから多分大丈夫よ!
「続けるぞ、ハーピィ・ハーピストが召喚された時、効果を発動
更にフィールド魔法、霞の谷の神風の効果も発動する
霞の谷の神風は俺の場に表側表示で存在する風属性モンスターが手札に戻った場合
自分のデッキからLV4以下の風属性モンスターを特殊召喚できる
ただし、この効果は1ターンに1度しか発動できないが……十分だ
俺はデッキより、ハーピィ・レディを特殊召喚する」
ハーピィ・レディの攻撃力は1300、ハーピストは1700、チャネラーは1400ね。
決して高い攻撃力じゃないけど、数が揃えば厄介かもしれないわね。
「続いてハーピィ・ハーピストの効果だ
こいつが召喚に成功した時、自身以外の鳥獣族モンスターと、相手の表側表示モンスター1体を対象とし
それらのモンスターを持ち主の手札に戻す
ただし、ハーピィ・ハーピストの効果は1ターンに1度しか発動できないがな
俺が選択するのはハーピィ・チャネラーと荒野の女戦士だ」
荒野の女戦士が……私の伏せカードが使えないじゃない!
「霞の谷の神風は1ターンに1度しか発動できないのでな、もうこの効果を発動できない
だが……魔法カード、万華鏡‐華麗なる分身‐を発動する
自分の場にハーピィ・レディが存在している時にのみ発動できる
このカードの効果により、デッキ・手札からハーピィ・レディかハーピィ・レディ三姉妹を1体特殊召喚する
俺はこの効果により、デッキから2体目のハーピィ・レディを特殊召喚だ」
攻撃力は相変わらず1300と高くはない、けど合計攻撃力は4300になる。
やっぱりそれでも高くないけど、防げなかったら私のライフは尽きるわ。
「これを防がないと負けるぞ?
バトルフェイズ、ハーピィ・ハーピストで攻撃」
「そんなの通すわけないでしょう!
罠カード、トゥルース・リインフォースを発動!
自分のデッキからLV2以下の戦士族モンスターを1体、特殊召喚するわ!
このターンバトルフェイズが行えなくなるけど、そもそも相手ターン中だし関係無い!
私はデッキよりリトルトルーパーを守備表示で特殊召喚!」
よかった、一応伏せておいてよかった……
もう1枚のカードはモンスターが居ないと発動できないもの。
「ふむ……リクルーターか、別に構わん
ハーピィ・ハーピストでそのままリトルトルーパーに攻撃」
ちょっ! 持ってるハープで殴るのやめなさい!
ハープが壊れちゃうじゃない! というか鋭い爪とかあるんだからそっちを使いなさいよ!
「くっ! リトルトルーパーの効果発動!
戦闘によって破壊された場合、デッキからLV2以下の戦士族モンスターを1体、裏側守備表示で特殊召喚できる!
私は2体目のリトルトルーパーを裏側守備表示で特殊召喚!」
「構わん、ハーピィ・レディで攻撃する」
鋭い爪でリトルトルーパーを引き裂く……怖いわね。
確かバトルシティの時、決勝トーナメントに参加していた決闘者が使っていたわね。
気の強そうな人が使ってたけど、もしかしてハーピィ・レディってサディスト?
「リトルトルーパーの効果で最後のリトルトルーパーを特殊召喚!」
「(元の世界だとここで止めるが……)
……まぁいいか、ハーピィ・レディで攻撃」
「まだよ、リトルトルーパーの効果でマッシブ・ウォリアーを特殊召喚!」
「ふむ……いいだろう、カードを1枚伏せてターンエンドだ」
手札は残り2枚だけど、さっきハーピストの効果で戻したチャネラーと自分の効果で戻ったダンサーだったわね。
伏せカードが少し気になるけど多分大丈夫よね?
「私のターン、ドロー!
私は再び荒野の女戦士を召喚し、更に永続魔法、連合軍を発動!
自分の場に表側表示で存在する戦士族・魔法使い族モンスターの数×200、戦士族モンスターの攻撃力が上昇するわ!
私の場には荒野の女戦士だけだけど、マッシブ・ウォリアーを反転召喚!
これで私の場には戦士族モンスターが2体、よって攻撃力は400上昇する!」
「しかし荒野の女戦士の攻撃力は1100
攻撃力が400上昇してなんとかハーピィには勝てるな」
「私の狙いはハーピィ・レディじゃないわ、バトルフェイズよ!
荒野の女戦士でハーピィ・ハーピストに攻撃!」
荒野の女戦士がハーピストに向かうけど、逆に倒されてしまう。
だけどこれで……
「永続罠、死力のタッグ・チェンジを発動! 更に荒野の女戦士の効果も発動するわ!
荒野の女戦士が戦闘で破壊された時、デッキから攻撃力1500以下の戦士族モンスターを特殊召喚できる!
けどその前に死力のタッグ・チェンジの効果で自分の表側攻撃表示モンスターが戦闘でダメージを受ける時、その戦闘ダメージを0にする!
更に自分の手札からLV4以下の戦士族モンスターを特殊召喚する!
私はこの効果により、手札のLV4以下の戦士族……エトワール・サイバーを特殊召喚!
そして続いて荒野の女戦士の効果により、デッキから攻撃力1500以下の戦士族モンスターであるブレード・スケーターを特殊召喚するわ!」
エトワール・サイバーの攻撃力は1200、ブレード・スケーターは1400。
だけど連合軍の効果で私の場の戦士族モンスターは3体、よって攻撃力は600上昇する。
エトワール・サイバーは1800、ブレード・スケーターは2000よ!
ついでにマッシブ・ウォリアーは元々の攻撃力が600だから今は1200ね。
「バトルフェイズ中に特殊召喚されたモンスターには攻撃が許されているわ!
バトルフェイズ続行! エトワール・サイバーでハーピィ・レディに攻撃!」
エトワール・サイバーの蹴りがハーピィ・レディに直撃し、破壊!
攻撃表示のモンスター同士の戦闘では攻撃力差分の戦闘ダメージを与える。
エトワール・サイバーの攻撃力は1800、ハーピィ・レディの攻撃力は1300。
その差500のダメージで瑞貴のライフは3500に減るわね。
「続いてブレード・スケーターでハーピィ・ハーピストに攻撃!」
攻撃力差は300、これで合計800のダメージを与えられたわ。
残りライフは3200、私のライフはまだ無傷、先制させてもらったわよ!
「これでバトルフェイズは終了するわ!
続いて魔法カード、融合を発動!
場のブレード・スケーターとエトワール・サイバーで融合!
融合召喚! 現れなさい、サイバー・ブレイダー!」
私のエースモンスター、サイバー・ブレイダー!
攻撃力は2100と低い方だけど、効果は強力になってるわ。
相手の場のモンスターの数だけ効果が変更する。
相手が1体の場合、サイバー・ブレイダーは戦闘では破壊されない。
相手が2体の場合、サイバー・ブレイダーの攻撃力は倍になる。
相手が3体の場合、サイバー・ブレイダーは相手のモンスター・魔法・罠の効果を無効にする。
しかも今は連合軍の効果で攻撃力が400上昇し、攻撃力2500!
これだけの攻撃力に効果があれば……
「私はこれでターンエンドよ!」
「この瞬間、ハーピィ・ハーピストの効果が発動する
こいつが墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、デッキから攻撃力1500以下の鳥獣族LV4のモンスターを手札に加える
ただし、ハーピィ・ハーピストのこの効果も1ターンに1度しか発動できないが、1体しか墓地へ送られていないから関係無いな
この効果により、デッキからハーピィ・ダンサーを手札に加える」
手札にダンサーが2枚にチャネラーが1枚とドローで合計4枚。
少し手札が多いけど、3枚も判明していたら……
「では俺のターン、ドロー
魔法カード、強欲な壺を発動、デッキからカードを2枚ドローする
ハーピィ・ダンサーを召喚する……ここで効果を発動し、神風の効果も発動してもいいのだが
そうなると俺の場のモンスターは3体となり、サイバー・ブレイダーの効果を封じる永続効果が適用される
よって俺は手札を1枚捨て、永続罠、ヒステリック・パーティを発動する
自分の墓地に存在するハーピィ・レディを可能な限り特殊召喚する
ただし、このカードが場から離れた時、特殊召喚されたモンスターは全て破壊されるがな」
「貴方の墓地に存在するハーピィ・レディが1体だけじゃない
せっかくいくらでも出せるのに、1体だけしか出さないなんてもったいないんじゃないの?」
「残念ながら、ハーピィ・ハーピストは場と墓地ではハーピィ・レディと扱う効果を持つ
そしてお前の言う通り、ハーピィ・レディも存在する
これにより、俺は墓地のハーピィ・ハーピストとハーピィ・レディを特殊召喚する
よって、俺の場にはハーピィ・レディが2体にハーピスト、ダンサーの4体のモンスター、サイバー・ブレイダーの効果は消滅した」
という事はまた……でもおかしいわね、あのヒステリック・パーティの効果で捨てた手札はハーピィじゃなかったのかしら?
可能な限り全て特殊召喚する効果のはず、という事は別のカード?
だけどまだ瑞貴の手札にはダンサーとチャネラーが残っていたはず、それを捨てなかったのかしら?
「ハーピィ・ダンサーの効果を発動、自身を手札に戻し、手札のハーピィ・チャネラーを召喚
そして霞の谷の神風の効果によりデッキからLV4以下の風属性モンスター……ハーピィズペット仔竜を特殊召喚する」
「ハーピィの新しいペットですって!?」
「こいつの効果は自分の場に存在する、ハーピィズペット仔竜を除くハーピィモンスターの数だけ効果を追加する
1体の場合、こいつが表側表示で存在する限り、ハーピィズペット仔竜を除くハーピィを攻撃対象にできない
2体の場合、こいつ自身の元々の攻撃力を2倍にする
3体の場合、1ターンに1度、相手の場のカードを1枚破壊できる
どうだ、サイバー・ブレイダーに似た効果を持つ、面白いモンスターだろ?」
「なんか、嫌味な言い方ね」
「その方がお前が喜んでくれると思ってね、態々使いにくいこのデッキを使ったんだ
俺の場にはハーピィが4体、よって仔竜の効果を全て使える
1ターンに1度、相手の場のカードを破壊する効果を発動する
残られていても邪魔だし、先に破壊しておくかな……連合軍を破壊する」
やられた! 後続を考えれば連合軍は鬱陶しいかもしれない!
サイバー・ブレイダーが狙われると思っていたけど、どうやら普通に戦闘で破壊する方を選ぶみたいね。
「さて……先に攻撃しておくかな
バトルフェイズ、仔竜でサイバー・ブレイダーに攻撃」
連合軍が消え、私のサイバー・ブレイダーの攻撃力は2100、対する仔竜の攻撃力は2400。
仔竜にサイバー・ブレイダーを破壊され、私に攻撃力差300のダメージを受ける。
残りの私のライフは3700、だけどまだまだ余裕があるわ!
「続いてハーピィ・レディとハーピィ・ダンサーでマッシブ・ウォリアーに攻撃」
「マッシブ・ウォリアーは1ターンに1度、戦闘では破壊されない!
そしてこのモンスターの戦闘で私の受ける戦闘ダメージは0となる!」
「だが、2度攻撃されては倒される
残ったハーピィ・ハーピストとハーピィ・レディで直接攻撃」
「くぅぁぁぁ!」
合計攻撃力3000のダメージを受け、私の残りライフは700まで減ってしまった!
しかも、私の場には死力のタッグ・チェンジしか残っていない……
「バトルフェイズ終了
効果を持たないモンスターであるハーピィ・レディを墓地へ送り
魔法カード、馬の骨の対価を発動する
このカードは自分の場に存在する効果を持たないモンスターを墓地へ送る事で2枚ドローする
よって俺は2枚ドローだ
手札からハーピィ・クイーンを捨て、効果を発動
こいつは手札から墓地へ捨てることでデッキからハーピィの狩場を手札に加える
この効果により、俺はデッキからハーピィの狩場を手札に加えておく
続いてハーピィ・チャネラーの効果を発動する
手札のハーピィを捨てる事でデッキからハーピィを守備表示で特殊召喚する
ただし、この効果で捨てるハーピィはモンスターでなくても良いのでな、ハーピィの狩場を捨てる
そしてデッキからハーピィ・ガールを特殊召喚する」
ハーピィ・ガール? 攻守500の通常モンスターを今更何故?
「そういえば言い忘れていたな
自分の場にドラゴン族モンスターが存在する時、ハーピィ・チャネラーはLV7として扱う」
LV変更能力? そんな効果をそのモンスターが持っていてどんなメリットが?
確かに仔竜はドラゴン族だから今はLV7になってる、でもそれを今言っていったい……
「自分の場のLV7のモンスターであるハーピィ・チャネラーを除外し、魔法カード、七星の宝刀を発動
このカードは自分の手札・場からLV7のモンスター1体を除外して発動する
デッキからカードを2枚ドローする
ただし七星の宝刀は1ターンに1度しか発動できない」
なるほど、そういうカードを使うのね。
「もう1枚、馬の骨の対価を発動する
墓地へ送るのはハーピィ・レディだ、デッキからカードを2枚ドロー
再び手札のハーピィ・クイーンを墓地へ送り、デッキからハーピィの狩場を手札に加える
更に永続魔法、ヒステリック・サインを発動しておくかな
デッキから万華鏡‐華麗なる分身‐を手札に加えておくかな
(さて、どうするか悩むな……このターンは何も発動せず、次のターンに霞の谷の神風の効果を使うか
それともさっさと狩場を発動しておくか……別にいいか、焦る必要は無い
既に通常召喚はしているんだし、次のターンに回しても遅くはあるまい)
俺はこれでターンエンドだ」
瑞貴の手札にはハーピィの狩場に万華鏡のカードとダンサーが2枚、そして不明のカードが1枚。
アレ以上何も発動しなかった事を考えると、多分また次のターンに霞の谷の神風の効果を使おうとしているはず。
そして私の場のカードは死力のタッグ・チェンジのみ……だけど、まだ負けていない!
「私のターン、ドロー!
魔法カード、強欲な壺を発動し、2枚ドロー!
まだできる、私の場の永続罠である死力のタッグ・チェンジを墓地へ送り、マジック・プランターを発動!
永続罠カードを墓地へ送り、更に2枚ドロー!
……これならいける! 魔法カード、融合回収を発動!
私の墓地に存在する融合と、融合に使用したモンスターをそれぞれ1枚づつ手札に加える!
私は墓地のエトワール・サイバーと融合を手札に加えるわ!
更に魔法カード、融合徴兵を発動!
このカードは1ターンに1度しか使えない、最初にEXデッキのモンスター1体を相手に見せるわ
私が見せるのはサイバー・ブレイダー、その融合モンスターに書かれている融合素材モンスター1体をデッキか墓地から手札に加える!
ただし、この効果で手札に加えた、及び同名モンスターはこのターン終了時まで通常召喚と特殊召喚ができず、効果の発動もできない!
私が手札に加えるのは墓地のブレード・スケーター!
そしてそのまま融合を発動!
手札のエトワール・サイバーとブレード・スケーターを融合させ、2体目のサイバー・ブレイダーを融合召喚!」
「(あ、やべ)」
「サイバー・ブレイダーの効果は相手の場にモンスターが3体のみの場合、相手のカードの効果は無効になる!
これにより、貴方の仔竜の攻撃力は1200に戻っている!
バトルフェイズ! サイバー・ブレイダーで仔竜に攻撃! グリッサード・スラッシュ!」
サイバー・ブレイダーの強烈な蹴りが仔竜の顔面に直撃、破壊される。
サイバー・ブレイダーの攻撃により、900のダメージを与えて瑞貴の残りライフは2300!
しかも相手モンスターの減って2体、これでサイバー・ブレイダーは攻撃力が2倍になって4200!
これならなんとかなるかもしれないわ!
「私はカードを1枚伏せて、ターンエンドよ!」
「俺のターン、ドロー
(死力のタッグ・チェンジを破壊しておけば……いや、別にいいか)
場ではハーピィ・レディとして扱うハーピィ・チャネラーが俺の場には存在している
よってこのカードは発動できる、魔法カード、万華鏡-華麗なる分身-を発動
デッキからハーピィ・レディを……一応守備表示で特殊召喚
そういえば知ってるか? 効果は無効になっていてもカードの発動はできるって」
「どういう意味?」
「言った通りの意味だ
俺は新たなフィールド魔法、ハーピィの狩場を発動
このカードが存在している限り、場の鳥獣族モンスターの攻撃力は200上昇する
新たなフィールド魔法の発動により、霞の谷の神風は墓地へ送られる
しかしこの効果はサイバー・ブレイダーの効果で無効になっている……が、俺の狙いはそっちじゃない」
彼が何を考えているのかわからない。
攻撃力が上昇する効果があっても、その効果が無効になっていれば意味が無い。
そして仮に効果が有効になっても、サイバー・ブレイダーの攻撃力2100には届かない。
「次にハーピィ・ダンサーを召喚する
この瞬間、俺の場にモンスターはハーピィ・レディ、ガール、ダンサー、ハーピストの4体となった
よって再びサイバー・ブレイダーの効果は消滅、俺のカードの効果が有効となり、ハーピィの狩場の効果が有効となる
そしてこの瞬間、狩場の効果が発動する
こいつは場にハーピィ・レディか、ハーピィ・レディ三姉妹が召喚・特殊召喚された時
場に存在する魔法・罠カードを1枚破壊する」
「なんですって!? って、貴方が召喚したのはハーピィ・ダンサーじゃない
ハーピィ・レディじゃ……まさかそのモンスターもハーピストと同じようにハーピィ・レディとして扱うモンスター!?」
「大正解」
これじゃあ私の伏せカードが!
「俺が破壊するのは、俺の場に存在するヒステリック・サインだ
この破壊効果は俺の場のカードも破壊できるんでな」
……私のカードじゃない?
ダンサーはヒステリック・サインを破壊し、満足そうにしてるけど……
「なんのつもりなの?
もしかして遊んでいるつもり?」
「後でわかるさ、ハーピィ・ダンサーの効果を発動する
自分の場の風属性モンスターを手札に戻し、手札の風属性モンスターを召喚する
この効果によりハーピィ・ダンサー自身を戻し、再びハーピィ・ダンサーを召喚
そしてハーピィ・レディが召喚された事により、狩場の効果が発動
俺は再び自分の場に存在するカード、ヒステリック・パーティを破壊する
そしてヒステリック・パーティが場から離れた事により、この効果で蘇生されていたハーピィ・ハーピストも破壊される」
確か墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時にカードを手札に加える効果だったかしら?
という事は次のターンにまた何か狙っている?
「もう1枚のヒステリック・サインは破壊しないの?」
「破壊する必要が無いんでな
(少々愚行かもしれんが……いや、こうしないと次のターン負けるな)
バトルフェイズに入る」
バトルフェイズですって? この状況で?
だけど、瑞貴の場に存在するのは守備表示のハーピィ・レディとガール、攻撃表示なのは……
「ハーピィ・ダンサーでサイバー・ブレイダーに攻撃する」
「サイバー・ブレイダーの方が攻撃力が高いわよ!」
何か狙ってる? でも伏せカードも無いから速攻魔法?
一体なんのつもりかと思っていたけど、何事も無くダンサーは破壊された。
ダンサーの攻撃力は狩場の効果を受けられず1200のまま、900のダメージで瑞貴の残りライフは1400。
どういうつもりだったのかしら?
「カードを1枚伏せ、エンドフェイズに入ってヒステリック・サインの効果が発動する
このカードが手札、または場から墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時
デッキよりカード名の異なるハーピィカードを3枚まで選択し、手札に加える
ただし、ヒステリック・サインの効果は1ターンに1度、発動時の効果かエンドフェイズ時の効果しか発動できない
俺はこの効果により、デッキからハーピィ・ハーピスト、ハーピィズペット竜、ハーピィズペット仔竜を手札に加える
更にハーピィ・ハーピストの効果も発動する
これは既に説明したな、この効果によってハーピィ・チャネラーを手札に加える」
一気に手札が6枚になったけど、すぐに危険なカードは無いかしら?
最上級モンスターのハーピィズペット竜は次の私のターンでハーピィを倒せばリリースできないしされても問題無い。
ハーピストは厄介だけど相手に3体モンスターがいればサイバー・ブレイダーの効果で効果の発動もできない。
チャネラーや仔竜も同じ、何か出してきてもなんとかなる、多分大丈夫、大丈夫のはず……
「私のターン、ドロー! 永続魔法、一族の結束を発動!
自分の墓地に存在する元々の種族と自分の場のモンスターの種族が同じ場合
自分の場のモンスターの攻撃力が800上昇する! これで私のサイバー・ブレイダーの攻撃力は2900!」
さて、問題はここで攻撃するかどうかね……
伏せカードは気になるけど、私は戦う!
「サイバー・ブレイダーでハーピィ・レディに攻撃!」
サイバー・ブレイダーの蹴りでハーピィ・レディを一蹴。
場に残っているのはハーピィ・レディとヒステリック・サイン、そして伏せカードが1枚ね。
困ったわ、これじゃあまた次のターンにヒステリック・サインの効果を使われるかもしれない。
そして私の一族の結束を破壊される可能性も十分に高い。
私の伏せカードが破壊されなえればいいんだけど……いえ、どうにかしましょう。
「私はこれでターンエンドよ」
「俺のターン、ドロー
魔法カード、七星の宝刀を発動する
効果はさっき説明した通り、手札のハーピィズペット竜を除外し、デッキからカードを2枚ドロー
続いて伏せていた馬の骨の対価を発動し、ハーピィ・ガールを墓地へ送って2枚ドロー
………………チッ、手札のハーピィ・クイーンを墓地へ送り、デッキからハーピィの狩場を手札に加える」
舌打ちしてるけど、貴方手札が9枚もあるのよ?
なんで舌打ちしてるのかしら? そんなに手札が悪いとは思えないけど……
「カードを1枚伏せてそのままエンドフェイズ
手札が8枚の為、6枚になるように捨てる……よって俺は手札を2枚捨てる
そしてこの瞬間、今捨てられたハーピィ・ハーピストの効果が発動するが、俺はこの効果を発動しない」
手札に加えたカードばかりを捨てた?
しかもハーピィの狩場があるのにハーピィ・レディを召喚して効果を使わないし。
効果を使ってヒステリック・サインを破壊すれば欲しいカードが手札に来るのに……どういうつもりかしら?
確か残りの手札はハーピィズペット仔竜とハーピィ・チャネラーが有ったわね。
残りの4枚の手札は何かしら?
「私のターン、ドロー!」
手札がこのカード1枚なのにこのカードが来ても……
いえ、あの伏せカードが何か気になるし、一応召喚しましょう。
「コアキメイル・ベルグザークを召喚するわ!
このままバトルフェイズ! ベルグザークで直接攻撃!」
攻撃力2000で、しかも一族の結束の効果も含めて攻撃力2800!
これが通れば……!
「確かにこれが通れば俺の負けだろう……だが、ハーピィの切り札はそんなに甘くない
手札を1枚捨て、永続罠、ヒステリック・パーティを発動する
自分の墓地に存在するハーピィ・レディを可能な限り特殊召喚する
ただし、このカードが場から離れた時、特殊召喚されたモンスターは全て破壊されるがな
俺の墓地には、墓地でハーピィ・レディと扱う効果を持つモンスターが大量に存在している
ハーピィ・レディは元より、ハーピィ・チャネラーやハーピィ・クイーンもハーピィ・レディとして扱われる」
既に墓地には大量のハーピィが存在している、最初と違って一気に5体ものモンスターを特殊召喚できる事ね!
今まで使われなくて助かったわ、もし使われていたら総攻撃で私は負けていたもの。
だけど、それでも私はまだまだ終わらないわ!
「それが貴方の最後の切り札ってわけね……だけど私の方が僅かに上手だったみたいね!
罠カード、ギブ&テイクを発動!」
「(ふむ……ずっと伏せられていたのはあのカードだったか
少々予想外のタイミングだが、確かに使う機会が無かったな
俺が攻撃表示のモンスターを出したり、ハーピィ・ハーピストの効果を使おうとした時に発動しようとしたんだろう
確か天上院の墓地のモンスターは……あ)」
「ギブ&テイクの効果により、私の墓地のモンスターを貴方の場に守備表示で特殊召喚するわ!
私の墓地より、貴方の場へ荒野の女戦士を特殊召喚!」
「荒野の女戦士を俺の場に出すなんて、考えたじゃないか天上院
俺はヒステリック・パーティの効果で可能な限りハーピィ・レディを墓地より特殊召喚する
ハーピィ・レディ、ハーピィ・チャネラー、ハーピィ・ハーピスト、ハーピィ・ダンサーを全て守備表示で特殊召喚」
今回、瑞貴と戦ってきたハーピィ達が勢揃いした。
このターンでは決着はつけられないけど、全てのモンスターは倒す!
「ベルグザークで……」
「待て、俺の場にハーピィ・レディが特殊召喚された
これにより、場の魔法・罠カードを1枚破壊する」
しまった! この状況でそのカードの存在を忘れた!
一族の結束を破壊されてしまえば私が荒野の女戦士から呼び出そうとしているモンスターでは倒しきれない。
これは少し拙いかしら?
「俺が破壊するカードは、ヒステリック・サインだ」
「ヒステリック・サインですって!?」
私の攻撃を後続の攻撃力を下げるより、次のターンへの布石を打ったという事ね。
ならそんな布石、私が粉々に粉砕するわ!
「このままベルグザークで荒野の女戦士に攻撃!」
ベルグザークの持つ二刀流の剣が荒野の女戦士を倒す。
自分のモンスターを倒すのは気分が悪いけどこれで……
「荒野の女戦士が戦闘で破壊され、墓地へ送られた時!
デッキから攻撃力1500以下の地属性戦士族モンスターを特殊召喚できる!
私はこの効果により、隼の騎士を特殊召喚するわ!」
顔が鳥の二刀流剣士、攻撃力は1000と低いけど、荒野の女戦士で特殊召喚できる2回攻撃モンスター。
鳥獣族に見えるけど立派な地属性戦士族のこのモンスター、それでも一族の結束の効果を受けて攻撃力1800!
「ベルグザークが相手モンスターを戦闘で破壊した場合に効果発動!
このモンスターはもう1度続けて攻撃する事ができる!
ベルグザークでハーピィ・チャネラーに攻撃!」
ベルグザークの攻撃をチャネラーは自身の持つ杖でなんとか受け止めた。
しかしベルグザークは二刀流、逆手の剣によって破壊される。
「隼の騎士は1度のバトルフェイズ中に2回の攻撃ができるモンスター!
隼の騎士でハーピィ・ハーピストとハーピィ・ダンサーに攻撃!」
隼の騎士の素早い動きにハーピストはついていけず、ハープで剣を受けようとするも失敗して破壊される。
ダンサーはなんとか躱していたものの、避けきれずに同じく破壊される。
これで残ったモンスターは……
「サイバー・ブレイダーでハーピィ・レディに攻撃!」
少しでも迎撃しようとするハーピィ・レディ、だけどサイバー・ブレイダーには勝てない。
動きについていけず、背後を取られてそのまま今までで一番激烈な蹴りを受けて破壊された。
これで瑞貴の場に、もうハーピィ達は存在しない!
「これで私のターンは終了よ
エンドフェイズ、コアキメイル・ベルグザークの効果が発動
このモンスターは手札からコアキメイルの鋼核を1枚墓地へ送るか
手札の戦士族モンスターを相手に公開しなければ破壊される
私には手札が無い、よってベルグザールは維持できずに破壊されるわ」
「ならば同じくエンドフェイズ
墓地へ送られたヒステリック・サインの効果が発動
デッキより名前の異なるハーピィカードを3枚まで手札に加える
俺はこの効果により、デッキからハーピィの羽根箒とハーピィ・ガールの2枚を手札に加える」
瑞貴の手札が7枚、そしてハーピィの羽根箒は相手の場の魔法・罠カードを全て破壊するカード。
私の一族の結束が破壊されると、攻撃力1000の隼の騎士が……
もし瑞貴の手札にハーピィ・ハーピストやハーピィ・クイーンが有れば負けかしらね。
「俺のターンのドローをする前に言っておきたい事がある」
「あら、何かしら?」
「お前の負けだ」
「あら、ドローする前から随分な言葉ね
その根拠を教えてくれると嬉しいわ」
「簡単だ、俺の残りのデッキ枚数は……1枚
このカードをドローした瞬間、俺の勝利が確定する」
どんなに凄いカードが残ってたのかしら?
ハーピィカードじゃなくてサーチとかできなかったからとか?
それとも他に何か理由が……
「お前は頑張った、よく俺の攻撃に耐えながらも反撃した
だが、しかし、まるで全然……俺のデッキを理解しきれなかったらしいな!」
「どういう意味?
そのデッキはハーピィのデッキじゃ……」
「こういう意味だよ、俺のターン、ドロー!
この瞬間、俺の手札にあるカードが5枚揃った」
「5枚のカードが……揃った?」
ちょっと待ちなさいよ、5枚のカード? そして揃った?
え、おかしくない? まさか本当に? 嘘でしょ?
「俺の手札にこれらのカード
封印されし者の左足
封印されし者の右足
封印されし者の左腕
封印されし者の右腕
封印されしエクゾディア
この5枚が揃った事により、俺の特殊勝利が決まった
残念ながら天上院、お前の負けだ」
瑞貴の背後から現れる古の巨人、その手の中には金色に輝く業火の光。
その一撃が無慈悲にも、私へと襲いかかった……
………………
…………
……
結論から言うと、あの瑞貴との決闘の後、気絶したらしいわ。
ジュンコとももえの2人が言うには、凄く嫌そうな顔して面倒そうに瑞貴が私を抱き上げて決闘場から離れたらしい。
でも、仮にも女の子を抱き上げるのに嫌そうな顔は無いんじゃないかしら?
それにしても、どうしてジュンコは怒ってたのかしら? 別に気絶していたのを運んでくれただけなのに……不思議ね。
ももえはももえで生暖かい眼差しを向けてくるし、2人共一体どういう意味だったのかしら?
そういえば、私に勝った瑞貴はラーイエローに昇格したという話も聞いたわ。
今回の決闘で一歩も引かずに戦いながらまさかのエクゾディアの特殊勝利。
対戦相手の私も含めて、会場の誰もが気付けなかった決闘技術。
成績も優秀の上に決闘の実力も高いとなり、昇格する理由には十分だという話。
私からしても不思議よ、あんなに知識も有って実力も有る瑞貴がオシリスレッドだっただなんて……世の中間違ってるわ。
ただ、昇格は受け入れたけど寮の移動はしなかったらしいわ。
なんでも、イエローやブルーの生徒はエリート意識が強くて相手をしたくないかららしい。
試しに寮に入ろうとしたら、元レッドが生意気だとか言われて腹が立ったと言っていたわ。
……噂だと、私を倒したハーピィデッキのエクゾディア抜きでボコボコにしたという話が流れていた。
本当か嘘かは瑞貴本人は語らず、倒された本人も口を閉ざしているので真相は不明。
そして今は……
「…………(ウツラウツラ)」
授業が終わり、眠そうに頭を揺らしている瑞貴が私の目の前にいる。
その後の私達の関係は誰が見ても友人関係だろう。
ただ、私にはジュンコやももえがいるけど、瑞貴には友人はいないらしい。
そのせいか瑞貴に話しかけるのは私だけになっている。
「ちょっと瑞貴、起きなさいよ」
「…………んぁ?
もう昼休み終わった……なんだ終わってないじゃないか」
「お昼ご飯はどうするつもりよ!
貴方が居ないと私も食べれないのよ!」
「めんどくさい……」
「瑞貴ぃ!!!」
「自業自得だろうが……調子に乗ってカードを買いまくるからだろ
少し待ってろ、荷物を片付けたら購買部に向かうから」
「早くしないとドローパンなくなっちゃうじゃない!」
あの決闘の後、瑞貴曰く飼い犬に手を噛まれた気分だと言ってカードの返却を要求された。
決闘前の話を思い出しながらも、私にカードをくれるという話だったと一応もう1回言った。
しかし返しは同じで全てを渡すとは言っていないと言われて大半を返却する事に……
だけどあの1戦、たった1回決闘しただけなのに、私はあのデッキを手放したくなかった。
具体的に言うと負けた悔しさを思い出し、例え対戦相手とはいえあんなに強いデッキを渡してくれた瑞貴に申し訳なくて……
あの短い時間でここまでのデッキを作ってくれたのに不甲斐ない自分が嫌で、なんかもうグチャグチャだった。
そんな私を見ても平然と返せと言う瑞貴には別の意味で本気で泣きそうになったわ……
とはいえ、最終的に妥協してくれた……料金の前借りという形でだけど。
早い話がこのデッキのカードを本格的に自分で使いたいというなら買えと言われたの。
だけど私はそんなにお金を持っていなかったから借金という形で落ち着いたわ。
この若さで借金を抱えるなんて嫌だったけど、今回は諦めた。
そして現在は瑞貴に助けてもらいながら生活している。
実家にお小遣いを要求したら当たり前だけど怒られたから瑞貴にしか頼れなかったというのも有るわ。
借金の返済は学生の身分では難しいだろうという事から、瑞貴の指示や命令に従う事でお互いに妥協した。
使いっぱしりは当たり前、デッキのモニターとか言われて突然デッキを渡されてそのまま決闘させられた事も有る。
しかも対戦相手がブルー生徒とか……なのに初見で使ったデッキでも勝てるんだから不思議。
「別にドローパンなんて……どうせ良いのはもう遊城に取られてるだろうに」
「それでもよ!」
「はいはい、明日香ちゃんの言う通りにしてやりますよっと」
「ちゃん付けは止めて!」
今ではお互いに名前で呼ぶようになり、結構楽しく過ごしているわ。
ただ、最近ジュンコとももえの様子が変なんだけど……大丈夫かしら?
そういえばちょっと前にも教育実習生の人が……
「ほら、さっさと行くぞ明日香」
「あ、置いてかないで!
置いて行かれたらドローパンが買えないじゃない!
瑞貴が買ったら必ず微妙なのが出るんだから!」
「煩い」
「ちょっと待ちなさいって、瑞貴!」
「今日の最強カードはハーピィ・チャネラーだな
攻撃力1400・守備力1300、風属性鳥獣族
1ターンに1度、手札のハーピィカードをコストにデッキからチャネラー以外のハーピィを表側守備表示で特殊召喚できる
そして自分の場にドラゴン族が存在している間は常時LVが7になる
最後に鳥獣族効果持ちハーピィ共通の、場と墓地に存在している限り、ハーピィ・レディとして扱う効果を持つ」
「瑞貴がしていたみたいにペット竜やペット仔竜を出して七星の宝刀のコストにも使えるのね」
「チャネラー→ダンサー→ハーピストはお約束って感じになるかもな
チャネラー→ペット竜でランク7、ペット仔竜でチャネラーコストの七星の宝刀とか
こいつが来たらハーピィが始まると言っても過言ではないんじゃないか?」
「ところで瑞貴、ランクって何?」
Q.旧作の十代VS万丈目戦はどうなったの?
A.元々内容が変更されていたわけでもなかったのでカットしました。
なので今回は即明日香と決闘しました。
Q.明日香の瑞貴への呼び方が安定していない件について。
A.まだ明日香の中で瑞貴の立ち位置が定まっていないからですね。
一応前話で友人とは言われましたが、明日香としては複雑な気分。
なので呼び方が決まっておらず、瑞貴と呼び捨てにしにくかったのでしょう。
最終的に、普通に呼び捨てで安定しました、今後も殆ど呼び捨てになります。
Q.今回の瑞貴のデッキは?
A.【ハーピィ】ですね、それにエクゾディアの各パーツを突っ込んでいます。
使い方は簡単、サーチが豊富なのでそれでデッキを大量圧縮と戦闘をしながら普通にドローソースとかで頑張ってパーツをドローする。
効率の悪さは当然とし、殴り合いをしている時点で【エクゾディア】じゃなくてただの【ハーピィ】ですね。
一応、今回のデッキは強欲な壺を抜けばOCGでも普通に構築可能です。
……元々使わなかったんですけどミスが見つかって仕方なく使いました。
何気に修正含めて10時間ぐらい執筆するという、久しぶりに長時間執筆して楽しかった。
ただ、若干ミスが残っていないか心配かも……一応見直しはしたんですけどね。
Q.レディ1とかレディSBとか使わないの? それに三姉妹は?
A.ガールの存在にパーツも通常モンスターなのでレディも通常モンスターを採用。
三姉妹はこのデッキに入れるには少々厳しいかもしれません。
元々このデッキは殴っているフリをしながら裏でコソコソパーツを集めるというコンセプトです。
大量のサーチ&リクルートからデッキを墓地肥やしではなく圧縮していきます、チャネラーにハーピストにサインの存在が大きいですね。
リアルにするなら兎とかも入りそうですけど、今作には入れていません。
パーツ以外のハーピィ以外のモンスター数は0ですので。
パーツ有りでもっと隠したりするならネストとかペット幻竜とか団結とか矛とか継承の印とかですかね?
Q.明日香のデッキについては?
A.【戦士族】に【トランス】要素を組み込み、【コントロール】色が入った感じでしょうか?
下級の荒野の女戦士をリクルート可能モンスターを中心にし、永続魔法の全体強化を多用した漢らしい殴り合いデッキです。
低攻撃力のモンスターを多数採用しているので、攻撃力が低いと油断していると……
ベルグザークとかルークロード、ついでにフリードさんが殴り殺しに来ます、しかも全体強化で更に強化されている状態で……
じゃあなんとかしようかと思えば突然脈絡もなくサイバー・ブレイダーが凸してきます。
作者も今回こいつの効果に凄く手を焼きました……効果全部消滅とか厄介過ぎる!
(3体時の効果を自身が何も効果を受けないだけとかと勘違いして8割以上修正したのは秘密)
Q.で、その明日香のデッキって強いの?
A.さて……モンスターを並べられなければ大した相手ではないと思います。
ただサイバー・ブレイダーが出てきたり、強化されたベルグザークが出てくると壊滅の危機も?
中盤から後半辺りが強くなるでしょうけど、今の速度を考えると……どうでしょうね?
ちなみに地盤沈下は入っていましたが明日香が使い方がイマイチわからなかったらしく抜いたそうです、後々登場するかは不明。
Q.旧作含めて、珍しく瑞貴が結構ダメージを受けてる。
A.【ハーピィ】に隠れたエクゾディアなので注意を惹きつける必要もありました。
だってエクゾディアを揃える事しか考えなければ攻撃表示にしたり、攻撃する必要は無いですからね。
あと、今回【ハーピィ】にした理由は仔竜を明日香のサイバー・ブレイダーと戦わせたかったから。
反省はしているが後悔はしていない。
Q.気のせいか、時々瑞貴のプレイングが謎じゃね?
A.エクゾディアで決める為、何度かパッと見アニメっぽいプレイングミスっぽい事を何度もしてます。
修正前は残りライフ500まで減ってしまったりもしましたしね。
まぁつまり、結構変な動き方をしていたのもエクゾディア完成の為でした。
Q.ダンサーの自爆特攻は一体何が目的だったの?
A.攻撃力1200を攻撃表示で相手に晒すのは危険だと判断したからです。
仮にもし明日香があの場面でモンスターをドローしていた場合。
そのモンスターでレディかガールに攻撃→攻撃力2倍のサイバー・ブレイダーさんがこんにちはしてくれます。
なので負ける可能性を下げる為、あえて自爆特攻しました。
まぁその後にベルグザークをドローされていても負けていましたけどね。
Q.おい、本物の【ハーピィ】デッキはどこだ!
A.本物? 何それ、俺【ハーピィエクゾ】。
鈍いな、俺が【ハーピィ】だよ!
アカデミアの女王、まさかのエクゾディアの登場に会場騒然、突然の逆転劇に会場は大きく盛り上がった……と、思います。
Q.お前は素晴らしかった、融合も、連続攻撃も!
A.だが、しかし、まるで全然! この俺を倒すには程遠いんだよねぇ!
見せてやろうか? もっと面白いものをよ!
はぁあああああ! エクゾディアフォーゼ! あすかぁあああ!バシュバシュバシュ……コーン! ドーン!
怒りの業火・エクゾートフレイム! デデーン!
…………ごめんなさい、ネタに走りすぎました。
とはいえ、瑞貴らしく嫌味ったらしくしたら何故かこうなった……
これも全てⅣやベクターの、ドン・サウザンドって奴が悪いんだよ!(具体的にはネタ宝庫過ぎるZEXALアニメ全て)
Q.明日香気絶について詳しく!
A.カードゲーム……もとい、遊戯王ではよくあること。
そうでなくとも、ソリッドビジョンシステムは絶対に脳に悪いとしか思えませんね。
衝撃とか体感システムとかも存在しますし……
今回明日香は色々な意味でショックだったので気絶しました。
その後、物凄く嫌々ながらも、全員がエクゾディアの登場に驚いて動いてくれなかったので仕方なく自分で明日香を抱っこして決闘場から去りました。
Q.ジュンコとももえについては?
A.ジュンコは明日香至上主義に近いので上記の瑞貴の行動に怒りを。
ももえは楽しそうという意味で傍観してニヤニヤしようという感じです。
Q.借金少女明日香!
A.結局このオチだよ、笑うなら笑え!