本気禁止制限決闘   作:阿音

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ストーリー順的に今回を先にすればと後悔、ストーリーがややこしい事に……
どっちからでもいいやとか思わず、ちゃんと前もってどうするか考えておくべきでした。
まぁどうにでもなります、はい……タブンネ。

あ、そういえば言い忘れていましたが、ももえの一人称は 私(わたくし) です。
以下本編


7話【教育実習生→ジュンコとももえ】

教育実習生との決闘から数日、相変わらずのんびりと学園生活を送っていた。

例えば明日香をからかったり、一部のデッキの実験台にしたり、目覚し代わりに電話させたり。

他には……なにかあったか? あぁ重要なのを忘れてた、俺の暇潰し相手!

という感じに過ごしていたのだが、突然俺の目の前に現れた女生徒2人。

確か名前は……

 

「浜田と枕口だったか?」

 

「枕田ジュンコよ!」「浜口ももえですわ!」

 

「そうそう、明日香の取り巻きのじゅんえとももこ」

 

「ちょっ! 名前混じってるわよ!」

 

「お前らいつも一緒じゃん、別に混ぜてもいいだろ?」

 

「嫌ですわ!」

 

「我侭な奴らだな……」

 

「どの口が……!」

 

しかし、俺はこいつらとは殆ど関係は無かったはずなんだがな。

最近俺が明日香とよく一緒にいるから嫉妬してるとか?

はっはっは、それはそれで楽しそうだが、多分違うと思う。

いや本当にこいつら、何しに来たんだ? こんな……

 

「多分1人の所で人目の無い所を選んだんだろうけど……

放課後の男子トイレ前で待ち伏せはどうかと思うぞ?」

 

「う……」

 

「わかっていたんですけど、ジュンコさんがどーーーーーしてもと言うので」

 

「アタシだけのせい!?」

 

「……お前ら、俺と話しに来たのか漫才しに来たのかどっちだ?」

 

「ごほん、アタシ達はアンタと決闘をしに来たのよ!」

 

「はぁ?」

 

なんでこいつらが俺と? 別にお前らと俺、明日香以外で接点無いよな?

明日香がこいつらを使って俺に探りを……ねーよ。

あいつがそんな事をする人間だったら月一テストでもこいつらを使ってただろうし。

なら何故俺に決闘を挑むんだ? わけがわからん。

 

「意味がわからないという顔をしていらっしゃいますね」

 

「意味がわからんからな、何故突然俺と決闘を?」

 

「アンタが明日香さんを泣かせたからよ!

今までは明日香さんの前だったから黙ってたけど、1人になった今がアンタだけを狙うチャンスなのよ!

というかなんでアタシ達が明日香さんと一緒に居る時か、アタシ達2人の時にアンタと明日香さんが一緒とかなのよ!

今までチャンスが無かったなんておかしいでしょ!? 絶対アンタその辺り狙ってたでしょ!」

 

「別に狙ってねぇよ……というかなんで明日香が居ない時なんだ?

 

そういえば明日香と一緒に俺に絡みに来た時は普通にしてたな。

よくよく思い出してみれば表情が硬かった気がするが……今更どうでもいいか。

それでタイミングが見つからなくて、最終手段としてトイレの前か……本当にある意味最終手段だな。

 

「そりゃ明日香さんが見たら止めるからよ、というか止められたもの

だけど今はアンタ1人! さぁ、明日香さんを泣かせた罪を数えろ!」

 

「はぁ……泣かせたねぇ? だから?」

 

「「え?」」

 

いや、確かにあいつは月一の後泣きそうな顔をしてたが……別に泣いてないよな?

それとも俺が見ていない時にでも泣いたか? そういう性格だっけ?

弱みは見せないタイプだとは思うが、でもそれとこれってどう関係するんだ?

 

「(本気でわかってない……)」

 

「(私は別にそこまで怒っていませんけど、ジュンコさんの空回りが酷いですわ)」

 

「別に俺が明日香を泣かせたからといってお前らと決闘する理由にはならない

つまり簡単にわかりやすく、なおかつ誰でも理解できるように言うと……断る」

 

「むぐぐ……アンタねぇ!」

 

俺はさっさと断り、怒りで唸ってる枕田を無視して移動する。

さすがに男子トイレ前で女子2人と言い合いだなんて誰にも見られたくない。

そんな俺をキーキーと怒りながら地団駄踏んでいる枕田と、困った顔をして俺を見送る浜口だった。

 

………………

…………

……

 

明日香の取り巻き2人を無視して置いて寮に戻ってきたら明日香が部屋の中に侵入して、いつの間にか常備されていた茶を飲みながら俺を待っていた。

一応言うが、不法侵入だからな? お前は変な事をしない奴だと一応仮にもなんとかギリギリとりあえず信じてるから許……せんな。

 

「おい明日香、いつの間に俺の部屋の鍵を?」

 

「別に侵入してないわよ、寮長である大徳寺先生にお願いして鍵を借りただけ」

 

「待て寮長であり教師、仮にも女生徒を男子生徒の部屋に当たり前のように入れるな」

 

「仮にもって何よ、私は立派な女生徒よ」

 

その男らしい態度でどの口が言うんだか……立派な女性としてはプロポーションぐらいじゃねぇか。

お前、姉御とか御姉様とか呼ばれるタイプだろ絶対。

文句は後でこいつ自身と大徳寺教員に言うとして、いったいなんの用だ?

 

「そうそう、それでなんだけどね

戦士族の私のデッキなんだけど、相性だけじゃなくて他に何かカードが無いかなぁーって思ったのよ

ほら、殆ど瑞貴があのデッキを組んだようなものじゃない?

私も私で色々とデッキを編集したりして、新しい挑戦もしたいのよ」

 

「別にそれはいいんだが……また借金が増えるぞ?」

 

「う……か、買うとは言ってないわ!」

 

買わないとも言ってないがな、そしてお前は現物を見たら我慢できなくなって、つい買ってしまうタイプだ。

衝動買いの癖は直した方がいいんじゃないか? 俺はする、だって金に余裕があるから。

なんだかなんだで売上は上々、よくわからんマニアとかが何故か物凄い値段でカードを買っていく。

元々趣味デッキの多いこの世界だ、好きなカードにはいくらでも金をつぎ込むんだろう。

例えば、俺の目の前で頭を抱えて借金が増えてでもカードを買うかどうか超迷ってる奴とかな。

 

「それで明日香、俺からも訊きたい事がある」

 

「なに?」

 

「お前の取り巻きの……枕田と浜口だったか?

さっき絡まれて明日香を泣かせたとかなんだかとか言って喧嘩売ってきた」

 

「は、はぁ……それで、どうしたの?

(確か止めたはずなんだけど、そんなに瑞貴と決闘したかったのかしら?

もしかして私の事はただの理由付けで、単に瑞貴と決闘をするのが目的?

元々私が理由っていうのは変だし、もしかしてそうなのかも

次に2人が瑞貴との決闘を望んだら止めない方がいいのかも?)」

 

「放置、それでだ……」

 

色々と詳しく話してみると、やはり明日香はあの2人に慕われているらしい。

そして今回の件は明日香は全く知らず、あいつら……特に枕田の暴走のようだ。

明日香曰く、浜口はあまり俺の事を悪く思っていないようだが……理由は不明。

 

そんな話をしている内に、俺の部屋がノックされた。

はて、俺の部屋に来るようなもの好きが明日香以外に存在しているのか?

別に誰かと親しくしてきた記憶は無いんだが……さてはて。

 

「ちょっと堅守瑞貴! 開けなさいよ!」

 

どうやら枕田が暴走ついでに俺の部屋まで押しかけて来たようだ。

何故俺がお前らの相手なんかしなければならんのだ、別に必要も無いのに。

 

「瑞貴、相手してあげたら?

このままだとずっと鬱陶しいままよ?」

 

いや、お前がどうにかしろよ……お前の取り巻きだろ? というか止めたんじゃなかったっけ?

とは思うものの、こいつは結構相手からの好意に鈍いらしく、イマイチピンとこないようだ。

友人だと思っている、好意的な関係だと思っている、だけど自分の為にしてくれるという状況がよくわからないっぽいな。

なんだよこの主人公っぽい性格……本当の主人公って遊城じゃなくてお前なんじゃないのか?

勇ましいし、真面目だし、何事も頑張ってるし、鈍感だし……やっぱお前主人公だわ、うん。

 

「あーけーなーさーいーよー!」

 

ドアをノックではなく叩き始める枕田、結構煩い……

それに近所迷惑だ、例えば隣の部屋とかとかとかが。

 

「仕方ない、煩くされるぐらいだったら今回は相手してやるか」

 

「頑張ってね」

 

「他人事のように言ってんじゃねぇよ」

 

明日香にデコピンをしてやり、部屋から出る。

そこには声の主である枕田と、いつもニコニコという感じの浜口の2人。

あぁ、相手をしたくないなぁ……という気持ちをなんとか抑えつつ。

 

「はぁ、相手したくねぇなぁ」

 

「声に出して言うな!」

 

「まぁまぁ、ちょっと私達の相手をしてくださるだけでいいですわよ

だから少しだけ我慢してくださいまし?」

 

「断る」

 

「即答!?」

 

「えっと……私達と決闘してください、お願いしますわ」

 

「だが断る」

 

「ももえが頭まで下げたのにまた即答!?」

 

「俺にお前らの相手をするメリットが無い」

 

「そういう問題じゃないわよ!」

 

「ならどうすればいいんですの?」

 

どうすればか……勝ったら俺の言うことを何でも聞けとか?

いや、別にこいつらに指示を出しても明日香と大差無いしな……そんなのはどうでもいい。

 

「そうだな……俺が勝ったらお前ら、明日香みたいに俺からカードを買え

少々、いやかなり値段は高いが必ず良いカードをくれてやるぞ?」

 

「……それってアンタにメリットというよりもアタシ達にメリットがあるんじゃないの?」

 

「別にそうでもないぞ?

お前らはカードを買えて嬉しい、俺は金が入って嬉しい

お互いに嬉しいという関係じゃないか」

 

「ちなみにお値段は?」

 

「カードで結構変わるな、弱いカードでもそれなりの値段になる

強いカードだと言わずもがな……という感じだ

お前らが負けたら必ず5枚以上の購入をしてもらう、それでいいな?」

 

「いいわよ! ちなみにアンタが負けたら?」

 

「好きなカード10枚、無料でくれてやる

しかも、ダメージを受けなければ50枚でもいいぞ

その代わり、俺がダメージを受けなければお前らの購入枚数15枚な」

 

「言ったわね! 後悔するわよ!」

 

別に後悔なんてしないんだけどな、俺はいくらでもカードを取り出せるんだし。

明らかにおかしいんだが、出てくる物は利用しない手は無い。

自分だけ使うっていうほど独占欲も強くないし、相手もある程度実力が無いと面白くないしな。

ただ、いくら出てくるとは言っても一応自分のカードを無料でくれてやるのもつまらないからこうするだけだし。

 

嫌だが仕方なく対戦を引き受けた。

あまり人目の着く場所ではしたくないのでレッド寮の近くの森の中で決闘する事にした。

うーん、どんなデッキを使うか悩むぜ。

 

ちなみに明日香は俺の部屋でのんびりとデッキ編集をしていた。

自分のデッキと、俺から買ったカードで色々と考えているらしい。

しかし明日香よ、俺の状況を見てからそういう事をしろよ、こいつらの相手面倒なんだからさ。

決闘する事を伝えると慌てて自分のカードだけをちゃんと選別して急いで出てきた。

ここでどさくさ紛れに盗んだり持ってこない辺り、本当に真面目だよなぁ……

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

なんだかんだで、結局瑞貴とジュンコとももえで決闘をするらしいわ。

私の為にってジュンコは言ってるけど、単に瑞貴の事が気に入らないだけじゃないの?

ももえはノリって感じだし、でも楽しそうだからいいっか。

 

「で、どうするんだ?

まさかとは思うが、2人同時だとか言わないよな?

(それはそれで別にいいけど)」

 

「ふふーん、さすがに例えアンタが相手だからっていきなりそんな事はしないわ

ちゃんと1VS1で相手してやるわよ!」

 

「ちなみに、もし私達がどちらも負けたら1VS2を受けてくださいね?」

 

「待て、俺に3戦もしろってのか?」

 

……頑張ってね?

 

「おい明日香、その憐れむような顔はやめろ

一応根本の原因は仮に俺だとしても、お前がその理由なんだぞ」

 

そうは言われても、私が頼んだわけじゃないし……

別に瑞貴だって煩いのさえ我慢すれば別に放置してもいいはずなのよね。

 

「まぁいい、今回は諦める

それで、どっちからだ?」

 

「アタ」

 

「私からですわ、手加減してくださいね?」

 

「ちょ」

 

「浜口からか……いいだろう、ちゃんと手加減してやる」

 

「あら、冗談でしたのに、レディーに優しいですわ」

 

「レディだかは関係無い、手加減しないといけないぐらい相手が力不足なんだからな」

 

「…………その喧嘩、買いましたわ」

 

「なんだ、今更気付いたのか?

というか先に喧嘩売ってきたのはお前らだろうが」

 

あ、あら? なんだか凄く険悪な雰囲気になってるわね。

ジュンコが凹みながらこっちに来たけど、貴女大丈夫?

 

「明日香さぁーん……アタシ、邪魔なんでしょうかぁー?」

 

「そ、そんなことない……んじゃない?」

 

「酷い! 断言してくださいよぉ!」

 

ジュンコの視線から逃れてそっぽを向く……あら?

あそこでこっちを見てるのって……

 

「「決闘!」」

 

あ、始まったわ。

あの人は後にしましょう。

 

「俺の先行だ

俺はアックス・ドラゴニュートを召喚

カードを2枚伏せ、ターンエンドだ」

 

攻撃力2000の真っ黒な斧を持った闇のドラゴン。

今回はドラゴン族デッキなのかしら?

 

「私のターン、ドロー!

そんな強いモンスターはお断りですわ、永続魔法、レベル制限B地区を発動!

このカードが存在している限り、LV4以上のモンスターは全て守備表示になりますの!

さぁ、LV4のドラゴンさんには眠ってもらいますわ!」

 

ドラゴニュートは斧を盾のように持って守備表示になる。

ももえのデッキは相手のモンスターの攻撃を封じ、魔法カードとかで効果ダメージを狙うデッキ。

結構嫌われるタイプなんだけど、それでも自分に合っている気がするって言ってももえは使っているわ。

まぁ……そのせいで私達以外に友達が居ない事が問題ね、本人は別にいいって言ってるけど。

 

「デス・ウォンバットちゃんを召喚しますわ!

この子が私の場に存在している限り、私は効果ダメージを受けなくなります!

更に永続魔法、黒蛇病を発動しますわ!

このカードは自分のスタンバイフェイズ毎に200のダメージをお互いに与えますの

だけど、そのダメージは毎ターン毎ターン、前のターンの倍になっていきますわ!

つまり次のターンは200ダメージ、その次のターンは400、更に800、1600と増えますの!

オマケに永続魔法、波動キャノンを発動しますわ!

このカードは自分のスタンバイフェイズに墓地へ送る事で

発動してから経過したスタンバイフェイズの数×1000のダメージを与えるカードですわ!」

 

これは酷い、いきなりももえのキーカードが殆ど出てるじゃない。

私もあのデッキって結構苦戦するのよね……サイバー・ブレイダーで突破するんだけど。

 

「うふふ、攻撃をして伏せカードを発動されては堪りませんわ

カードを1枚伏せて、ターンエンドですわ」

 

「そうか、俺のターン、ドロー

そうだな……とりあえずフィールド魔法、ダーク・ゾーンを発動

このカードが存在している限り、お互いの闇属性モンスターは攻撃力が500上昇し、守備力が400低下する

よって俺のアックス・ドラゴニュートの攻撃力は2500の守備力800だ」

 

攻撃力2500のLV4モンスターって凄いわね。

普通そんなモンスターなんてお目にかかれな……そういえば私もベルグザークを一族の結束で攻撃力2800にしたわね。

そう考えたら攻撃力2500のLV4なんて普通なのかしら。

 

「罠カード発動する、闇のデッキ破壊ウイルス」

 

「え、闇の……デッキ破壊……ウイルス……ウイルスカードですって!?」

 

「自分の場の攻撃力2500以上の闇属性モンスターをリリース

俺の場に存在する攻撃力2500となっているアックス・ドラゴニュートをリリースする

俺は魔法・罠のどちらかを宣言し、相手の場に存在する魔法・罠、そして手札を全て確認する

そして発動後、相手ターンで数えて3ターンの間のドローカードも含めて確認

俺が宣言した魔法・罠カードだった場合、そのカードは破壊される

俺が宣言するのは、この状況から見ての通り魔法カードだ

さぁ、お前の発動している魔法カード、黒蛇病、波動キャノン、レベル制限B地区を全て破壊

更に手札と伏せカードも確認させてもらう」

 

ももえの魔法カードは全て破壊され、伏せカードはアヌビスの裁き……

確かカウンター罠のカードで、手札を1枚捨てて、相手の魔法・罠カードを破壊する魔法カードを無効にするのよね。

そして相手の場の表側表示で存在するモンスター1体を破壊し、更にその攻撃力分のダメージを与えるカード。

オマケに手札はダブった黒蛇病……その手札も破壊され、ももえの手札は0枚になったわ。

 

「な、な、な……」

 

「悪いな、今回の俺のデッキは……ウイルスカードを大量に投入のデッキだ

デッキ内のカードシナジーとかよりも、相手の場と手札をボロボロに荒すデッキだよ

さぁ、まだ俺のターンは続行しているぞ?

ダーク・ヒーロー ゾンバイアを召喚し、デス・ウォンバットに攻撃」

 

ゾンバイアがデス・ウォンバットを殴ってぶっ飛ばし……デス・ウォンバットが爆発したぁ!?

……ま、まぁ爆発はさて置き、ダーク・ゾーンの効果も含めてゾンバイアの攻撃力は2600と高い。

デス・ウォンバットの攻撃力は1600だから、1000のダメージね。

 

「相手モンスターを戦闘で破壊した時、ダーク・ヒーロー ゾンバイアのデメリット効果が発動

こいつが相手モンスターを戦闘で破壊した時、こいつの攻撃力が200下がるが……

現在のダーク・ゾーンで強化されている今はそんなに関係無いかもな

さぁ、攻撃力2000以上は相手の攻撃力1500以下を破壊する魔のデッキ破壊ウイルスのリリース圏内だ

早く処理するか、攻撃力1500を越えるか、それとも罠カードをドローするか……

モンスターでなければ運が良いかもしれないな、ダーク・ヒーロー ゾンバイアは直接攻撃できない効果を持つからな

まぁ頑張るんだな、ターンエンドだ」

 

この前の龍牙先生の時も思ったけど……いや、それ以上にえげつないわ。

攻撃力の低いももえのデッキで攻撃力1500を越えるモンスターはデス・ウォンバットのみ。

勝てるはずもないし、伏せカードは相手の魔法に反応するカウンター罠カードで役に立たない。

頑張ってももえ! なんとか……なんとかするのよ!

 

「わ、私のターン……ドロー」

 

「闇のデッキ破壊ウイルスの効果により、そのドローカードを確認する」

 

ももえのカードは聖なるバリア‐ミラーフォース‐、やった! なんとかなったわ!

ももえも安心した顔になり、瑞貴は少し嫌そうな顔をした。

 

「面倒なカードをドローしやがって……まぁいい」

 

「では、私はこのカードを伏せて、ターンエンドですわ」

 

「俺のターン、ドロー

ふむ……ランサー・ドラゴニュートを召喚する」

 

攻撃力1500の槍を持った緑のドラゴン。

だけど攻撃力がダーク・ゾーンで上昇し、攻撃力2000……

 

「ゾンバイアを守備表示に変更し、バトルフェイズだ

ランサー・ドラゴニュートで直接攻撃」

 

ここでミラーフォースを発動するか、しないか!

 

「……わ、私は罠カード、聖なるバリア‐ミラーフォース‐を発動しますわ!

相手の攻撃宣言時、相手の攻撃表示モンスターを全て破壊します!

ランサー・ドラゴニュートには消えてもらますわ!」

 

「だが甘い、聖なるバリア‐ミラーフォース‐にチェーンして罠カード発動、闇霊術「欲」

自分の場の闇属性モンスターをリリースして発動する

デッキからカードを2枚ドローする……が、相手は手札の魔法カードを公開して無効にできる

しかしお前の手札は0枚、仮に手札が有ったとしても闇のデッキ破壊ウイルスで既に知られている

ランサー・ドラゴニュートをリリースし、デッキからカードを2枚ドローだ」

 

攻撃して破壊されるはずだったランサーをあんな手段で躱すなんて凄いわね。

ゾンバイアまで破壊されないようにちゃんと守備表示にして、全部計算済みという事ね。

 

「伏せカードが魔のデッキ破壊ウイルスではなかったのですわね……」

 

「俺はダーク・ヒーロー ゾンバイアは魔のデッキ破壊ウイルスのリリース圏内だとしか言っていないが?

誰も伏せカードが魔のデッキ破壊ウイルスなんて言っていないし、使うとも言っていないな

まぁ警戒するのは当然だな、俺が態々デッキ内のカード情報を与えたんだから

……逆に、魔のデッキ破壊ウイルスではないとも言っていないがな」

 

心理戦って言うのかしらね?

ももえは悔しそうな顔をしてるし、大丈夫かしら?

 

「さて……良いカードをドローできた

魔法カード、融合徴兵を発動する

EXデッキの融合モンスター……異星の最終戦士を公開する

そしてその融合素材であるモンスターをデッキか墓地から手札に加える

ただしこのカードは1ターンに1度しか発動できず

手札に加えたモンスターは通常召喚・特殊召喚・効果の発動ができない

俺が手札に加えるカードは魔力吸収球体だ」

 

え、ちょ、あのデッキ融合なんて入ってるの?

あんなデッキでどうやって……というか、異星の最終戦士ってどんなモンスター?

 

「さぁ、融合を発動する

手札の魔力吸収球体と場のダーク・ヒーロー ゾンバイアを融合

異星の最終戦士を融合召喚だ」

 

攻撃力2350の地属性戦士族モンスター……あら、闇属性じゃないの?

 

「こいつが特殊召喚された時、自分の場のモンスターを全て破壊するが、俺の場にモンスターは存在しない

そしてこいつの怖い所は……こいつが表側表示で存在する限り

お互いのプレイヤーはモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚ができなくなる」

 

「モンスターの召喚ができなくなるですって!?」

 

え、じゃあずっと直接攻撃を受けろって事?

 

「いや、通常召喚はできる

モンスターを裏側守備表示でセットは可能だ

それに俺だってモンスターの召喚ができない、攻撃できるのはこいつだけだ

…………まぁとある手段を使えばモンスターを増やせるが、今回は無いから安心しろ

カードを1枚伏せ、ターンエンドだ」

 

安心できる要素が何一つ無い!

ももえはモンスターを召喚できないだけじゃなく、まだ闇のデッキ破壊ウイルスの効果が持続している。

もしこのターン、魔法カードが来たらそれは破壊され、直接攻撃を受けてしまう!

ライフは残るとはいえ、もし直接攻撃を受ければ残りライフ650……これは拙いわ!

 

「私のターン、ドロー!」

 

「ドローチェックだ、カードを見せろ」

 

「私のドローしたカードは巨大ネズミ、魔法カードではありません

モンスターをセットし、ターンエンドです」

 

これで闇のデッキ破壊ウイルスの効果は次のターンで終わる。

なんとかモンスターをドローできたけど、次はどうなるかしら……

 

「なんだつまらん……俺のターン、ドロー

俺もモンスターをセットし、罠カード、魔のデッキ破壊ウイルスを発動する」

 

「魔のデッキ破壊ウイルス!?

でも貴方の場に闇属性の攻撃力2000以上のモンスターなんて……」

 

「残念ながら、セットモンスターもウイルスのリリースとして使用できるんだ

俺のセットしたモンスターはダーク・ヒーロー ゾンバイア、フィールド魔法の効果で攻撃力上昇は無い

だが、それでも元々の攻撃力は2100、魔のデッキ破壊ウイルスの条件を満たしている」

 

「う、うそでしょう……」

 

「魔のデッキ破壊ウイルスの効果発動

自分の場の闇属性の攻撃力2000以上のモンスターをリリースし

相手の手札・場を確認し、攻撃力1500以下のモンスターを全て破壊する

更に、相手のターンで数えて3ターンの間、ドローカードをチェックする

その中に攻撃力1500以下のモンスターが存在していた場合、そのモンスターを破壊する

お前のセットモンスターは巨大ネズミ、攻撃力1400なので破壊される」

 

なんという……ウイルスカード、こんなに凶悪なカードだったのね。

 

「さぁバトルフェイズだ

異星の最終戦士で直接攻撃」

 

「きゃぁああ!」

 

ももえの残りライフは650、まだ一応耐えられるけど……

次のターン、ももえのドローカードが攻撃力1500以下のモンスター、または魔法カードなら終わる。

仮に攻撃力1500を超えたとしても次が続かず、罠カードで反撃しようにもそんな防御カードが何枚も入っているかどうか。

 

「ターンエンドだ」

 

「私の……わたくしの……ターン…………ど、ドロー!」

 

「さぁドローチェックだ、ドローしたカードを見せろ」

 

「私のドローしたカードは……このデッキのキーカード、黒蛇病ですわ」

 

「黒蛇病は魔法カード、闇のデッキ破壊ウイルスの効果でそのカードは破壊される」

 

ももえの場には伏せられたまま、使う事のできなかったカウンター罠が1枚のみ。

手札も0、墓地のカードで発動できるカードも無い。

残念ね、ももえ……

 

「ターン……エンドですわ」

 

「では俺のターン、ドロー

バトルフェイズ、異星の最終戦士で直接攻撃」

 

「っ…………負け、ました」

 

膝から崩れ落ちるももえ、駆け寄るジュンコを追いかけて私もももえの傍まで向かう。

何もさせてもらえなかった悔しさ、ダメージを与える事すらできなかった自分への不甲斐なさ。

そして何よりも無力感……ももえの中でそんな感情が暴れまわっているでしょうね。

 

「アンタ……やりすぎよ!」

 

「俺もそう思う、ドロー運が良すぎて後が怖い

次はお前がするんだろ? 俺も満足できていないし、仇討ちってか?」

 

「そういう事よ、覚悟なさい!」

 

「「決闘!」」

 

あぁ、なし崩しで始まってしまったわ……ジュンコ、大丈夫かしら?

というかももえの方が大丈夫?

 

「ぐすっ……もう大丈夫ですわ

今はジュンコさんの決闘を見ましょう」

 

辛いだろうに、それでも今目の前の決闘を見ようとする姿勢……ももえもやっぱり決闘者ね。

私もしっかりとジュンコの活躍……できるかはわからないけど、ちゃんと見ないと!

 

「アタシの先行!

フィールド魔法、伝説の都 アトランティスを発動!

このカードの効果で自分の手札と場の水属性モンスターのLVが1下がるわ!

更に水属性モンスターの攻撃力と守備力が200アップするのよ!

アタシはモンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンドよ!」

 

「では俺のターン、ドロー

俺はフレムベル・ヘルドッグを召喚する」

 

体がマグマみたいな犬のモンスターね、攻撃力は1900と高い方ね。

 

「バトルフェイズ、フレムベル・ヘルドッグで守備モンスターに攻撃」

 

「アタシの守備モンスターは素早いマンボウよ!

戦闘で破壊された時、デッキの魚族モンスターを墓地へ送り、デッキの素早いマンボウを特殊召喚するわ!

アタシはデッキから素早いアンコウを墓地へ送り、デッキから素早いマンボウを守備表示で特殊召喚!」

 

「俺のフレムベル・ヘルドッグの効果も発動する

こいつが相手モンスターを戦闘で破壊し、墓地へ送られた時

デッキからフレムベル・ヘルドッグ以外の守備力200以下の炎属性モンスターを特殊召喚できる

俺はこの効果により、守備力が200の稲荷火を特殊召喚する」

 

「まだよ! 墓地へ送った素早いアンコウの効果が発動するわ!

こいつがデッキか手札から墓地へ送られた場合、デッキから素早いアンコウ以外の素早いモンスターを2体特殊召喚できる!

アタシはこの効果により、デッキから素早いマンタを2体、守備表示で特殊召喚!」

 

「では続けて稲荷火で素早いマンタに攻撃」

 

素早いマンタはヘルドッグの効果で出てきた狐に咬み殺された……というか食べられた。

マンタって美味しいのかしら?

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンドだ」

 

お互いにモンスターが何体も出るわね。

だけど、早くヘルドッグを倒さないとジュンコは拙いわ。

 

「アタシのターン、ドロー!

アタシはマンタとマンボウをリリースし、ゴギガ・ガガギゴをアドバンス召喚!」

 

攻撃力2950の水属性最強のモンスターじゃない……多分。

通常モンスターでも最強クラスじゃない! 青眼の白竜には勝てないけど。

いえ、それでもこれは凄いと思うわ!

 

「アンタのモンスターなんて全部ぶっ飛ばしてやるんだから!

バトルフェイズ! フレムベル・ヘルドッグに攻撃!」

 

「ちょっとその攻撃は受けたくないな

カウンター罠、攻撃の無力化を発動する

相手の攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了させる」

 

「チッ、カードを1枚伏せてターンエンドよ」

 

瑞貴はなんとか防いだけど、次のターンはどうかしら?

やっぱり瑞貴も最上級モンスターを召喚するとか?

 

「俺のターン、ドロー

仕方ないか……俺はコマンド・ナイトを召喚

ヘルドッグと稲荷火を守備表示に変更

俺はこれでターンエンドだ」

 

珍しいわね、瑞貴が守りに入るなんて。

何か狙いでもあるのかしら?

 

「ふふーん、アタシの攻撃に手も足も出ないのかしら?

アタシのターン、ドロー!

アタシは墓地の水属性モンスター、素早いアンコウを除外して水の精霊 アクエリアを特殊召喚!

そしてアクエリアをリリースして、超古深海王シーラカンスをアドバンス召喚!」

 

また最上級モンスター!?

あのモンスター、LV7だからアトランティスの効果でLVが6になってるからリリースが1体でいいのね。

そして攻撃力が2800、アトランティスの効果も含めて3000!

これなら瑞貴のモンスターだって勝てないわね! 多分!

 

「バトルフェイズよ!

コマンド・ナイトは……他のモンスターが存在すると攻撃できないんだっけ?

ならヘルドッグと稲荷火を攻撃!」

 

ゴギガ・ガガギゴの攻撃で稲荷火が踏みつけられ、ヘルドッグはシーラカンスに押しつぶされた。

これで瑞貴の場にはコマンド・ナイトが1体、そして伏せカードも1枚だけ。

更に相手のジュンコの場には攻撃力3000以上が2体……これはもしかするかも?

 

「ターンエンドよ」

 

「俺のターン、ドロー

俺はフィールド魔法、バーニング・ブラッドを発動

炎属性モンスターの攻撃力が500上昇し、守備力が400低下する

これで俺のコマンド・ナイトの攻撃力は1200から自身の戦士族モンスターの攻撃力を400上昇する効果も含め2100だ」

 

「足りないわね!

その程度の攻撃力じゃ、アタシのモンスターは倒せないわよ!」

 

「なら倒せるようにするだけだ

装備魔法、稲妻の剣をコマンド・ナイトに装備する

これは戦士族専用の装備カード、装備したモンスターの攻撃力を800上昇させる」

 

「それでも攻撃力は2900!

倒せるようになってないわよ!」

 

「こいつは他にもまだ効果がある

場に表側表示で存在する全ての水属性モンスターの攻撃力を500低下させる」

 

「…………水属性全て!?」

 

ジュンコが水属性デッキだと知ってるからできる事ね。

……もしかしてこれ、ももえも含めて対策されたのって私のせいかしら?

だって瑞貴が部屋に戻ってきて2人の事を訊かれた時にデッキも少し話しちゃった……

えっと、うん、2人には黙ってよう……ごめんなさい。

 

「更にバルキリー・ナイトを召喚する

こいつが存在している限り、相手はバルキリー・ナイト以外の戦士族モンスターには攻撃できない

そしてこいつの攻撃力はコマンド・ナイトの効果とフィールド魔法の効果で900上昇し、攻撃力2800だ」

 

「攻撃力2800のLV4モンスター!?」

 

シーラカンスと同じ攻撃力にまで……でも今はシーラカンスの攻撃力は2500、ゴギガ・ガガギゴは2650にまで下がっている。

LV4の2体がLV8の2体を倒す、私の戦士族デッキでもできるけどさすがね……

 

「手も足も出て届いたようだな、バトルフェイズだ

バルキリー・ナイトでシーラカンスを、コマンド・ナイトでゴギガ・ガガギゴを攻撃」

 

2人の女性戦士に叩き切られ、破壊される巨大魚と凶暴な爬虫類。

受けたダメージは550で残りライフは3450とまだまだ元気みたいね。

ただ、ジュンコは伏せカードが2枚だけ……大丈夫かしら?

なんだか心配になってきたわ。

 

「これでターンエンドだ」

 

「いえ、まだまだ負けない! アタシのターン、ドロー!

モンスターをセット、ターンエンドよ!」

 

「では俺のターン、ドロー……リトル・キメラを召喚」

 

「は? LV2のモンスター……えぇ!?」

 

「何を驚いているかは知らんが……こいつが表側表示で存在している限り

炎属性モンスターの攻撃力は500上昇し、水属性モンスターの攻撃力は400低下する

つまり稲妻の剣も含め、水属性は攻撃力が900も低下するという事だな

ちなみに炎属性は攻撃力が1000上昇し、リトル・キメラの攻撃力は1600だ」

 

元々の攻撃力が600のLV2モンスターとは思えないぐらい強いんだけど……

他にも何か強化カードとか使いそうだし、完全に水属性モンスターだけを狙ってるわね。

 

「バトルフェイズだ、バルキリー・ナイトでセットモンスターに攻撃」

 

ジュンコのモンスターは場に海が存在している時に2回攻撃できるマーメイド・ナイト。

だけどあっさりと破壊される、守備力700じゃ無理よね……

 

「くっ……でもただで攻撃は受けてやらないわよ!

永続罠、バブル・ブリンガーを発動するわ!

このカードが存在している限り、LV4以上のモンスターは直接攻撃できない!

コマンド・ナイトは攻撃させないわ!」

 

「それでさっきLV2とか言ってたのか

ならリトル・キメラで直接攻撃」

 

「くぅぅううう!」

 

攻撃力1600だから、残りライフは1850にまで減った。

次の直接攻撃を受けたら終わりね。

 

「ターンエンドだ」

 

「アタシのターン、ドローよ!

バブル・ブリンガーのもう1つの効果発動!

自分のターン、表側表示のこのカードを墓地へ送る事で墓地のLV3以下の水属性で同名モンスターを2体、特殊召喚するわ!

ただし、この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効になるけど……別に構わないわよ!

アタシは墓地の素早いマンボウ2体を守備表示で特殊召喚!

そして2体をリリース、スパイラルドラゴンを召喚!」

 

攻撃力2900の海竜族最強攻撃力モンスターじゃない、というか攻撃力高いモンスター多いわね。

攻撃力はアトランティスの上昇効果を受けて3100、けど稲妻の剣とリトル・キメラの下降効果で攻撃力が2200まで……低いわね。

 

「攻撃力は下がったけど、それでもリトル・キメラを倒すには十分!

バトル! スパイラルドラゴンでリトル・キメラに攻撃!」

 

「……残念、罠カード発動、幻獣の角

発動後、このカードは獣族か獣戦士族の装備カードとなり、攻撃力を800上昇させる

つまり攻撃力1600から800上昇し、攻撃力2400となる」

 

「………………は?」

 

「つまり返り討ちという事だ」

 

リトル・キメラの小さな口がスパイラルドラゴンに噛み付くと、スパイラルドラゴンは破壊された。

なんというか、あんなに大きなモンスターがこんな小さなモンスターに破壊されるっていうのは……色んな意味で凄いわ。

反撃のダメージで残りライフは1650、もう1回攻撃されたら耐えられない。

 

「幻獣の角のもう1つの効果

装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊し、墓地へ送った時

デッキからカードを1枚ドローする」

 

瑞貴の手札が2枚になり、次のドローで3枚になる。

対するジュンコは伏せカードが1枚、しかもずっと使われていないカード。

 

「(アタシの伏せカードは儀水鏡の反魂術……自分の場の水属性モンスターをデッキに戻して

その後、墓地の水属性モンスター2体を手札に加えるカード……

ずっとモンスターを召喚してたから使う暇なんて無かったし、使っても意味がなかった

アタシの場にモンスターはいないし、仮にいても既に召喚してるから場に出せない

これは……終わったわね)」

 

「ターンエンドよ……」

 

「では俺のターン、ドロー

(あ、場の水属性モンスターを全て破壊する罠カード、ダイヤモンド・ダストか

もう水属性モンスターなんて残ってないのに今更来ても……)

ではこのままバトルフェイズ、誰でもいいがバルキリー・ナイトで終わらせるか」

 

「きゃぁああああああ!」

 

ジュンコのライフは0、2人共瑞貴にダメージを与えられずに終わってしまった。

大丈夫かしらジュンコ……結構心が折れるようにボロボロにされたけど。

 

「残念ながら俺のか」

 

「まだよ、まだ終わらんわよ!

今度はアタシとももえのタッグでアンタに挑むわ!」

 

「確かに最初に言ってたが……本当にするつもりか?

(この2戦だけで終わらせようと心を折るつもりだったんだが……面倒だなぁ

仕方ない、心を折るのは止めて適当に一応ちゃんと相手をするか)」

 

ジュンコ、よく心が折れなかったわね。

ももえもジュンコの言葉を聞いて瑞貴の前に立ったし、凄いわ!

私は最後の最後で折られて3日は凹んでいたのに……2人の励ましで立ち直れた。

その後は瑞貴とはなんだかんだで友人になったんだけど、本当によく折れずにいれるわね。

 

「(もしかして2人順番にしたから折れなかったのか?

最初から同時に相手をして倒せばよかった……まぁ今更言っても遅いか)」

 

「今度は……今度は負けませんわ!」

 

「アタシもももえとのタッグなら絶対に負けない!

さぁ、覚悟しなさい!」

 

「まったく面倒な……仕方ないから相手してやるよ」

 

……これ、どうなるのかしら?




「今日の最強カードは異星の最終戦士ですわ
攻撃力2350、守備力2300、LV7の地属性戦士族モンスターです
ダーク・ヒーロー ゾンバイアと魔力吸収球体の融合体になりますわ
融合召喚でも墓地とかからの特殊召喚でも、特殊召喚されたら自分の場のモンスターを全部破壊しますの
そしてお互いにモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を封じます
場に出ただけで少しでも対策しないとそれだけで詰むモンスターです」
「ももえも、よくこんなの出されて折れなかったわね」
「うふふ、私はジュンコさんと違って負ける覚悟は一応していましたわ
ただ、ここまで酷くなるとは思いませんでしたが……」
「いいえまだよ! 次回で取り返せばいいのよ!」
「そうですわね、頑張りましょうジュンコさん!」
「……いやお前ら、ちゃんと最強モンスターの紹介しろよ」


Q.瑞貴の明日香の扱いについて
A.相手は自分に借金をしている身なので逆らえません。
 ただ、あまりにも理不尽な事は命令されていないので明日香も色んな意味で諦めています。
 例えば犯罪をしろとか、体を差し出せ的な事は一切言っていません。
 本当に少し明日香で遊んだりする程度です。
 この世界ではカード至上に近いので強いカードが手に入るのならこれぐらい余裕ですよね?

Q.ジュンコとももえについて
A.月一テストの時を根に持っています、一応時間軸的にアレから半月も過ぎていません。
 本人の言うとおり、瑞貴に挑もうとしても明日香に止められ、タイミングが見つからなかったので挑めませんでした。
 前話では結構親しく話しているように見えますが、明日香が居るので表向きには普通にしているだけです。
 部屋ではジュンコは毎日ももえに愚痴っていて苦笑いのまま黙って聞いているももえでした。
 ちなみにももえの感情としては見ていて楽しいから放置、だけどジュンコが望むのなら瑞貴との決闘も本気でする……という感じです。
 無害だったはずなのに変にちょっかいをかけるから……

Q.明日香の不法侵入
A.主人公は不法侵入されるのが伝統、主にTFで!
 というのは半分冗談で、問題を起こすような生徒ではないので大徳寺先生は鍵を貸してくれました。
 瑞貴は友人が殆ど居ない事も知っており、唯一と言ってもいい明日香の頼みなので貸したという感じです。
 仮に他の人間が瑞貴の部屋に入るから貸してほしいと言っても貸したりはしません。
 ……まぁ、どっちにしても瑞貴からすれば止めろと言う事ですけどね。

Q.明日香の女性としての自覚が足りない
A.だってあんなに漢らし(ry

Q.独占欲が強くないならあげてもいいんじゃない?
A.無いとは言っていない、それに世界的に登場させられないSXPは独占している状態ですしね。
 本人も使わないですし、一応なんだかんだで世界に気を使っているのでその辺りは仕方ない。

Q.VSももえの瑞貴のデッキは?
A.【異星の最終戦士】に闇属性を中心に高攻撃力モンスターで固めて【ウイルス】デッキですね。
 【ウイルス最終戦士】って感じの名前になるんですかね? それとも【異星ウイルス】デッキ?
 元々の攻撃力が2000以上、またはダーク・ゾーン込みで攻撃力1500以上、または攻撃力1000以下の闇属性モンスター
 ちなみに闇の閃光も入っており、鬱陶しさはとても高い。
 そしてウイルスで相手の手札と場を処理したら異星の最終戦士を出してボコる。
 異星の最終戦士の弱点である魔法・罠の除去は闇ウイルスで、鬱陶しいリバース効果持ち下級モンスターは魔ウイルスでという感じですね。
 これで相手の手札を確認し、更に異星の最終戦士の攻撃を通しやすくしています。
 ガンナー・ドラゴンとかも入っていますので闇ウイルスの発動も結構簡単です。
 早い話、ウイルスで相手を荒らして異星の最終戦士でボコすデッキ。

Q.ももえのデッキは?
A.獣族軸の低級モンスターのロックバーンですね。
 今は禁止のレスキュー・キャットとか入っていますけど、時代的にもOKだからいいんです。
 黒蛇病とデス・ウォンバット、そしてロックカードでジワジワと相手を追い詰めていくタイプですね。
 デッキ名は【獣黒蛇病ロック】ですかね?
 特に捻った事はありません。
 強いて言うなら、この作品の世界観的にロック系カードは嫌われているので、彼女は友人が少ないぐらいでしょうか?

Q.心理フェイズにはいつ入れますか?
A.①調整中
 ②いつでも入る事ができます
 ③禁止です
 ④遅延行為となる可能性があります
 さて、皆さんはどれですか? 瑞貴は②です。
 だってアニメ世界は心理フェイズいつでも入れますし、時間制限なんて無いし……

Q.酷いメタを見た
A.明日香がデッキの一部を瑞貴に教えたからですね、つまり明日香が悪い。
 ちなみに瑞貴に教えた内容ですが……
 ジュンコ→水属性デッキ ももえ→ロックバーン
 としか言っていません、それでもすぐにメタる瑞貴が一番悪い。

Q.満足できねぇぜ……
A.次話にインフェルニティを使うとは言っていない。

Q.VSジュンコのデッキは?
A.【水属性メタ】デッキとしか言い様が無いですね。
 モンスターは戦士族と獣族を中心としており、リトル・キメラを出したかっただけです。
 対水属性と考えて、リトル・キメラを見た瞬間に絶対にこいつを使おうと決めました。
 で、そうなると使うデッキは炎属性・獣族……数が少なすぎて無理。
 なので稲妻の剣を装備できる戦士族モンスターも採用、ただし炎属性。
 他にもツインへデッド・ビーストや、少々デッキに合わないですが水霊使い エリアなんてのも入っています。
 地力が足りないのが欠点、でも相手の攻撃力下げるから結果的にどうにでもなるデッキ。
 でもぶっちゃけ弱い、相手が水属性じゃなかったら普通勝てません。

Q.じゃあジュンコのデッキは?
A.下級リクルーターで戦線維持、それをリリースして最上級モンスターを出すデッキ。
 後は攻撃力の高いLV5のモンスターを多用しています。
 【水属性バニラ】に近い感じですね、シーラカンスを出せれば最上級祭りができます。
 この世界でも弱くはないですが、決して強くもないデッキでしょう。

Q.結構最近のカードを使ってるけど?
A.ばらまいてますんで、きっと彼女も買ったのでしょう。

Q.まだだ、まだ終わらんよ!
A.次回は瑞貴VSジュンコ&ももえです。
 頑張れ、マジ頑張れ!
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