ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 サブタイトルがタイトルと同じってことは、恐らく最終回的な何か。
 今回のメインは最近出番が薄かった穂乃果たち9人だったり。


新たなる日常

 

 目標を達成した後というのは実に清々しくて気持ちがいい。それは掲げていた目標が達成困難であればあるほど尚更達成感に満ち溢れる。逆にこの達成感が清々しく思えれば思えるほどその目標に向かってもがき足掻き苦しんで、そして努力したということだろう。

 

 

 こんな時は何も考えず、その思いに浸って寝転がっているのが一番だ。

 

 

 そんな訳で、俺は相変わらず授業をサボって学院の中庭で秋の清涼さを感じていた。

 静かな慰めるような秋の日光が木々の間に差し込んで、冷たく澄んだ秋の空気で若干冷えた俺の身体を程よく温めてくれている。

 

 更にそよ風が吹くたびにイチョウの木がまるで子守唄を歌っているかのように葉を揺らすので、俺の眠気がその音に釣られ誘い出されてしまう。もういっそのことこの後の授業も全部バッくれてもいいかもしれない。授業は明日以降もずっと続くけど、この気持ちのいい瞬間は今しか味わえないからな。

 

 

 俺はついこの間までの緊張が嘘のように腑抜けとなっていた。もう身体も心も軽くなりすぎて、このまま天まで浮いて行ってしまうくらいには……。

 

 

 

 

 俺がここまで気を抜いているのには2つ理由がある。

 

 

 1つ目は雪穂、亜里沙、楓との仲が大きく進展、詳しく言えば恋人一歩手前にまで迫ったこと。

 この3人とは恋愛関係で多少ギクシャクしたこともあったけど、お互いに秘めていた想いを伝えた合ったことで、俺たちの仲はほぼ恋人と言ってもいいくらいの関係にまで進展したんだ。

 

 ちなみにだが、まだ恋人にはなっていない。

 アイツらからの告白を受け取って、俺の心はまた大きく揺れ動かされた。その心に従ってもう一度俺なりに想いを整理して、再度アイツらに告白する。それまで3人には待ってもらうことになってしまったけど、もう"あの時"みたいに恋愛で失敗はしたくないんだ。それに恋愛であっても、ケリを付けるのならスッキリとケリを付けたいしな。

 

 

 2つ目は、μ'sの"ラブライブ!"優勝の件だ。

 突然優勝したと言われて驚いたかもしれないが、これは紛れもない事実。μ'sが2連覇を果たすことになるとは想像していなかった訳ではないし、優勝を目標に頑張ってきたんだからこの結果に不思議も感じない。だが俺たちの周りは意外だったらしく、会場は2度目の優勝だというのに初優勝の時と同じ盛り上がりを見せていた。それは同時に、例えメンバーが入れ替わったとしてもμ'sはμ'sなんだということを全国に知らしめることができたんだ。あの時の皆んなの笑顔はこの先ずっと忘れないだろう。

 

 一度"ラブライブ!"の運営に返還した優勝旗が、舞台に立った穂乃果たち9人と観客席で見ていた俺と絵里たちの希望が重なり、再び俺たちの手に渡った時はまさに快感だった。

 

 

 そんな感じで、1年生たちとの恋愛も"ラブライブ!"も目指していたゴールに辿り着いた俺は、授業をサボってまでこうして達成感の余韻に浸っている訳だ。

 

 

 

 

 すると遠くの方から、誰かが落ち葉を踏み分けて走ってくる音が聞こえてきた。

 忙しながらもどこか一定のリズムで走るこの足音は……。

 

 

「お~い!!零く~ん!!」

「穂乃果……」

 

 

 声がした方を横目でチラッと見てみると、穂乃果が手を振ってこちらへ向かって走って来ていた。

 このどこかリズムの取れた足音がするのは、彼女が普段からスクールアイドルとしてダンスの練習をしているからだろう。知らず知らずの間に日常生活でもテンポが生まれている。もちろん生活のリズムは相変わらずぐぅたらだけど。

 

 

「もうっ、そんなところで何してるの?授業始まってるよ!」

「そんなお前こそ、授業が始まっているのにどうしてここにいる?」

「山内先生に『穂乃果が零君を探してきまーす!!』って言って、授業抜け出してきちゃった♪」

「なんか嬉しそうだな、お前」

「どんな形でも、零君と2人きりになれるのなら嬉しいよ♪」

「そうかい」

 

 

 そう言って穂乃果は俺の隣に座り込んだ。

 俺は寝転がっている状態なので、必然的に座り込んだ穂乃果の太ももが俺の目のすぐ隣に来ることになる。そしてちょっと目線をずらせば、もしかしたらパンツが見えちゃうかもしれない。

 

 

 ――――と、まあいつもの俺ならこれくらいは考えるのだが、今は妙な眠気と先ほど言った達成感の余韻に支配されて完全に賢者モードと同様の状態になっていた。

 

 

「どうしたの零君?今日なんか冷めてない?」

「そりゃあやっと肩の荷が降りたんだ。何も考えずぼぉ~っと休みたくもなるさ」

「優勝の打ち上げパーティの時も、零君静かだったもんねぇ~」

「騒がしいのは好きだけど苦手だから」

「分かるよその気持ち!穂乃果だって和菓子は好きだけど、おやつに出されると『え~!!』ってなるもん」

 

 

 穂乃果のクセに割と的確な例え話を挙げやがる。

 こうして対して言葉を選ばず、思ったことを適当に口に出して穂乃果たちと会話をするのは久しぶりなきがする。精神的に追い詰められていた訳じゃないけど、ここ数日ずっと気を張っていたのだけは確かだ。去年とは違うメンバーでの"ラブライブ!"、そして"あの3人"との関係、いつもの自由気ままな俺とは思えないほど真面目だったな。

 

 

「そうだ、零君に言わなきゃいけないことがあったんだ!」

「どうした藪から棒に?」

「"ラブライブ!"に優勝できたのは零君のおかげだよ。ありがとね、零君♪」

「!!」

 

 

 穂乃果の満面の笑顔に、眠気に釣られていた俺の意識が一瞬にして明るく照らされた。

 全く、急にそんなキラキラした笑顔見せんじゃねぇよ……心の準備ができてないから思った以上にドキドキするだろうが。それに……顔近いし!!

 

 

「優勝できたのは、お前たちの絆の強さのおかげだろ」

「その絆を作ってくれたのは零君でしょ?初めはバラバラだった穂乃果たちがこうして集まって、スクールアイドルのグループを組んで、一緒に練習して、そしてあの大舞台に立って優勝する……この奇跡に巡り合ったのは零君のおかげだから、いつかお礼を言いたかったんだ」

「奇跡か……もしかしたら必然だったのかもしれないぞ?」

「必然?」

「そう。多分お前たちは俺がいなくても1つに巡り合って、μ'sというグループを組んでいたんじゃないか?その先の結末は流石の俺でも分からないけど、それでもお前たちは共に挫折や困難を乗り越えて行けたと思うぞ」

 

 

 もし仮に平行世界なんてものがあったとしても、穂乃果たちは全員揃って"ラブライブ!"の優勝にまで漕ぎ着けていただろう。途中の挫折や困難は今の俺たちとは違うものかもしれないが、穂乃果たちならどんな障害でも絆の力で突破できると俺は思っている。普段のこいつらを見ていれば、そう確信しても仕方がない。

 

 

「でも穂乃果は、零君がいない世界なんて考えられないよ!ここまでの途中経過がどうであれ、今の穂乃果たちがいるのは零君のおかげだしね♪」

「そっか、ありがとな。ぼぉ~っとしながらも元気を貰ったよ」

「だって穂乃果の取り柄は元気だもん!皆んなにもたくさん分け与えちゃうよ~!!」

 

 

 もう穂乃果からは持て余してしまうくらいの元気を貰っているけどな。もちろん穂乃果からだけではなく、μ'sの全員から何度も元気と活力を分けてもらった。アイツらの絆の強さを見てると、何事も諦めず前を向いて進んでいこうという勇気が湧いてくる。ここでアイツらの一生懸命な表情や、困難を乗り越え満足した笑顔が頭に浮かぶ辺り、俺も皆んなの色んな表情を見てきて心が育ったのだとしみじみ思うよ。

 

 

「そして零君には、μ'sを代表して穂乃果からもう1つお礼を言っておかなくちゃいけないんだ」

「ん?まだあるのか?」

「うん!雪穂に亜里沙ちゃん、そして楓ちゃんの心に応えてくれてありがとうってね!」

「その3人のこと……?どうしてそれをお前が?」

「流石の穂乃果でも、雪穂たちが零君に恋をしていることぐらい分かるよ。だって穂乃果たちも同じような時があったし、皆んなも気付いてるよ」

「マジかよ……お前らそんな話一回もしてなかったじゃねぇか」

「したことあるよ、元μ'sのメンバーの9人だけで」

「えっ!?」

 

 

 寝転がっていた俺は思わず驚きで身体を上げてしまった。

 まさか俺抜きで雪穂たちの恋愛について話していたなんて……なんだか仲間外れの気分。どうせなら女の子の繊細な恋心とか、雪穂たちの想いとか、詳しく教えてくれればよかったのに。

 

 

 ――――待てよ、よくよく考えてみれば違う。穂乃果たちは俺をハブにしていたんじゃなくて恐らく……。

 

 

「穂乃果たちは分かってたんだな。この恋愛事については、俺と1年生の3人で解決しなければいけないって」

「うん。穂乃果たちが零君や雪穂たちの背中を押してあげることはいくらでも出来たんだよ。現に穂乃果もそうしようとしてたしね」

「そうなのか……」

「でもね、一度皆んなと話し合って決めたんだ。『この問題は零君と雪穂、亜里沙ちゃん、楓ちゃんの4人だけで解決させよう』ってね。穂乃果たちはいつも一緒に手を取り合って同じ道を進んできた。そしてこれからもそれは変わらない」

 

 

 そうだ、穂乃果たち9人とは恋人同士に、雪穂たち3人とは恋人一歩手前になった今、俺たちが今後も共に手を繋いで同じ人生を歩んでいくことが決まったようなものだ。お互いの笑顔を守り、そしてその笑顔をずっと見ていられるように、俺たちは自ら茨の道を歩み始めた。それは穂乃果たちも重々承知の上だ。

 

 だからこそ、穂乃果たちは俺と雪穂たちに一切の口出しをしなかった。俺もさっきその理由が分かったけど、ここは敢えて穂乃果の口から聞いてみたい。1年前とは打って変わって大きく成長した、穂乃果の口から。

 

 

「だけど、零君と雪穂たちの4人で乗り越えなくちゃ意味がないって思ったんだ。零君の"本当の想い"は零君自身にしか見つけることはできないし、なにより雪穂たちには自分自身で気持ちの整理をして欲しかったから」

「どうしてそう思ったんだ?」

「一度失敗しちゃったからね、穂乃果たち……」

「あぁ、"あの時"のことか……」

「そう。雪穂たちにあんな辛い経験をさせたくない。穂乃果たちはあの出来事のおかげで零君への本当の想いに気付いたけど、雪穂たちだったらそんな悲痛な経験を背負わなくても、絶対に自分の心に素直になって零君に告白できるって信じてたから」

 

 

 穂乃果は一瞬暗い表情になったが、すぐに優しく微笑んで空を眺めた。

 自分たちの辛い過去があったからこそ、敢えて俺や雪穂たちに甘さを与えなかったのか。それは逆に解釈をすれば穂乃果の言った通り、雪穂たち3人を信頼しているがゆえということだ。"あの時"の自分たちのように心が乱れることはない、だけど成長するためには乗り越えなければならない壁もある。穂乃果たちは自分たちの経験からそのことをいち早く理解して、意図的に俺や雪穂たちの背中を押さなかったんだ。

 

 いや、"背中を押さないこと"が俺たちの背中を押してくれていたのか。なんともややこしい……。

 背中を押されていたら押されていたで、3人との恋愛に一旦ケリはついていただろうが、恐らくここまで清々しい気持ちに浸れているのは俺自身、そしてアイツら自身が1人で自分の秘めた想いを整理してお互いにその気持ちをぶつけ合えたからだろう。自分たちの想いに不純物(穂乃果たちには怒られそうな例えだが)が入っていないことで、本物の気持ちを相手の心に届けられたんだ。

 

 

「そのことに関しては穂乃果たちに感謝してるよ。これで恋愛事にスッキリとケリをつけられそうだから」

「あれ?感謝してるのは穂乃果の方だったんだけど……いつの間にか変わっちゃったね」

「お前らがそこまで俺たちのことを考えてくれてると知って嬉しかったんだよ。まさか影で支えてくれていたなんて思わなかったから」

 

 

 穂乃果たちは何もしないことで俺たちの背中を押すという少々意味の解釈に困る行動を取っていたのだが、結果的にそれが俺と雪穂たちの恋の成就に繋がったし、今更詳しく語る必要もないか。終わりよければ全てよし!ってな。

 

 

「穂乃果たちが"ラブライブ!"に優勝できたのも、雪穂たちの想いを受け止めてくれた零君のおかげだよ。本番直前だっていうのに、1年生の皆んなずっとどこか腑に落ちない雰囲気がしてたんだもん。本番に向けての練習は完璧なのに、気持ちに余裕がないっていうか、"ラブライブ!"とはまた別の緊張があるみたいだったんだよね」

「なるほど、だから雪穂たちに恋心があるって気付いたのか。流石恋の経験者は違うな」

「あははっ♪楓ちゃんはともかくとして、雪穂と亜里沙ちゃんは最近零君をチラチラ見ることが多くなっていたから、あまり考えなくてもすぐに分かったけどね」

 

 

 恋を一通り経験した女性は他人の女心にも強し、と言ったところか。まさか穂乃果がここまで先輩風をビュンビュン吹かせているとはな……世も末ではないが中々に珍しい。元々リーダー気質はあるけど、普段の素行のせいで頼りがいのある先輩には見えねぇからな。

 

 

 

 

「それで?これからどうするんだ?」

「どうするって……何が?」

「これからのμ'sだよ。まさかこの前の"ラブライブ!"優勝で終わりとか言い出さねぇだろうな?」

「もちろんだよ!また年明けにも"ラブライブ!"があるからね!今度は3連覇を目指してこれまで以上に頑張るよ!!それにあわよくば海外進出、なぁ~んてことも考えちゃったり♪」

「最後だけ偉く大きく出たな……でもその意気だ!目標は高く、そして叶えることのできる範囲にしておくのが諦めることもなく、達成した時の清々しい気分も味わえるから」

 

 

 μ'sは音ノ木坂学院を救い、そして"ラブライブ!"に2度も優勝した奇跡のグループだ。もしかしたら本当に海外進出のチャンスが巡ってくるかもしれないぞ。そうなったら父さんと母さんに生でμ'sのライブを見せてやることができるな。

 

 

「でもまぁそれ以前に、お前は受験勉強を頑張るのが先だと思うけど」

「わ~ん!!嫌なこと思い出させないでよぉ~!!」

「うぐっ!!急に被さってくるなって!!」

 

 

 穂乃果は泣きながら(恐らく泣き真似)俺の身体に覆い被さるように飛びついてきた。そのせいで俺の身体は再び地面に寝転がってしまう。

 

 さっきは俺自身が冷めていたせいで、コイツの太ももを見ても賢者モードだったが今は違う!!

 穂乃果の身体の柔らかさ、匂い、そしてなにより1年前より成長したおっぱいが俺の身体に容赦なく押し付けられて気持ちいいのなんのって!!地面は秋の涼しい空気でひんやりしてるのに、身体は穂乃果の温もりでぽっかぽかに……穂乃果、一生俺のホッカイロとなってくれないか?

 

 

 

 

「あぁああああああああああああああああああ!!そんなところで何やってるの!?ことりも混ざりたい!!」

「えっ、こ、ことり!?」

「あなたたち……全然教室に帰って来ないと思ったら、まさか授業を抜け出してまでそんなことをしたかったのですか……?」

「う、海未まで!?違うって!いや授業を抜け出したのは本当だが、俺は決してこういうことをしたかった訳じゃあ……」

「えぇ~!!穂乃果とは遊びだったの……?」

「いらねぇこと言わなくていい!!しかも事実無根だし!!」

「穂乃果ちゃんだけずる~い!!ことりも零くんと一緒に寝るぅ~!!」

「ぐはぁ!!」

 

 

 ことりのダイビングにより俺は穂乃果とことり、2人同時に抱きつかれるはめに……なんか久しぶりだなこの感覚。最近ずっとセンチな気持ちだったから、しばらく己の欲望なんてものすら忘れていたよ。

 

 

 よしっ!こうなったら!!

 

 

「えぇい!!こうなったら一気に全員抱けばいいんだろ!?久々に欲望を解放してやる!!」

「やん♪零君強く抱きしめすぎだよぉ~♪」

「ことりに手加減なんていらないから!激しくお願いします♪」

「何を言ってるんですか!?まだ授業中なのですよ!?全然戻ってこない2人を探すために私たちがこうしてやって来たというのに、このままではミイラ取りがミイラになってしまうではありませんか!!」

 

 

 あぁ、このやり取りこの会話、いつもの日常に戻ってきたって感じがするな。やっぱり俺はコイツらが大好きなんだ。一緒にいるだけで心が暖かくなって、勇気がもらえて、そして笑顔になれる。さっきまで冷めていた心もどこへやら行ってしまった。これは俺の人生飽きそうにねぇな。

 

 

「じゃあさ、海未ちゃんも……ヤる?」

「やりません!!」

「そんなに顔赤くしちゃってぇ~♪零くんなら優しくシてくれるよ?」

「…………やりません」

「さっきの沈黙……やっぱ海未ちゃんも変態さんだねぇ~♪」

「ことりたちと同類だよ、同類♪」

「例え地球がひっくり返ったとしても、あなたたちと同類にだけは絶対にされたくありませんから!!」

「まあまあ、お前らとりあえず落ち着けよ」

「元々あなたが授業をサボったせいでは……?」

 

 

 これからもこうして何も変わらない日常が続けばいいけど、もちろんそうはいかないだろう。

 俺たち13人の道はここから始まる。まだスタートラインに立っただけに過ぎない俺たちの先には、これまで以上の困難が待ち構えているに違いない。でもコイツらとなら絶対に乗り越えていける。俺たちが作り上げてきた絆があれば、絶対に。

 

 

「しゃあねぇ、授業にもどるか」

「今日はやけに素直ですね。いつもだったら頑なにその場から動かないというのに」

「冷めていた心も落ち着いたし、そろそろ戻ってやろうかなぁと思ってさ。それにサボってることが笹原先生にバレたら、多分もう俺に命はない」

「なのに何故サボろうと思っていたのかが疑問です……」

「それは新たなる日常に、どこかワクワクしていたから……かな?」

「???」

「まあお前にも分かる時が来るさ。ほら、穂乃果もことりも行こうぜ」

「「は~い♪」」

 

 

 またいつもの日常が戻ってきたけど、その中にもまた新しい日常がある。

 穂乃果たちの新しい魅力に気付いたり、雪穂や亜里沙、楓との関係が更に進展したり、時にはまた困難が立ちはだかる……なんてこともあるかもしれないな。

 

 でもどんな新しい日常が来たとしても、俺はいつも通りコイツらと一緒に毎日を過ごしていくだけだ。それだけは、この先の人生永遠に変わることはないだろう。皆んなと愛を確かめ合いながら、ずっと……。

 

 

 

 

 よしっ!新たなる日常へ向けて共に歩こう、μ's!!

 

 




THE END……?




高評価を入れてくださった、

刀彼方さん、J.スマッシュさん、ワッフェルさん、アリアンキングさん、ellieさん

ありがとうございました!

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