ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常2~   作:薮椿

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 今回から新章に突入します!
 この章のメインがシスターズになるので、一発目もシスターズとのお話から。サブタイ通り、妹キャラ増し増しでお送りします!


シスターズの1日お兄ちゃん!?

 妹とはいいものだ。

 

 朝は"おはよう"と元気な声で起こしてもらい、手作りの朝食をご馳走になる。『寝巻き』+『エプロン』姿は破壊力満天だ。その後は一緒に登校し、学年の違いで離れ離れにはなるものの、昼には愛妻弁当ならぬ愛妹弁当で腹と心を満たす。そして放課後は部活を共に頑張って下校。夜にはまた2人で食卓を囲み、風呂でお互いの身体を洗いっこ。1日の締めに妹のカラダを使って己の欲望を吐き出し、最後はベッドに添い寝してもらう。

 

 

 妹がいる男は毎日こんな生活をしているんだ。え、違う?俺はさっきの説明の半分くらいは経験しているんだが、理想が高すぎたか……。

 

 

 俺が唐突にこんなことを言いだしたのは、これまた突然、亜里沙がブッ込んできたとある発言からだった――――

 

 

「零くん!私のお兄ちゃんになってくれませんか?」

「嬉しさで舞い上がってすぐにでもなってやるところだが、一応理由を聞いておこう。下手にお前に手を出して、シスコンの絵里に抹殺されるのだけは避けたいから」

「お姉ちゃんはそんなことしないと思いますけど……とにかく、私、お姉ちゃんだけじゃなくてお兄ちゃんも欲しいなぁって思ってたんですよ!そしてそんなことを頼めるのは、零くんを置いて他にはいないですから!!」

「そうか、そこまで俺にお兄ちゃんになって欲しいのか……いいだろう!俺に尽くしてくれる可愛い妹が増えるならそれでいい。だけど、1つだけ条件がある」

「条件?」

 

 

 俺は首をかしげる亜里沙を他所に、自分は関係ないとお茶を啜っている雪穂に向かって指を差す。自分に話が振られると思っていなかったのか、彼女は軽くお茶を吹き出しながら反応した。

 

 

「な、なんですか……?」

「お前も俺の妹になれ。どうせならお前ら1年全員のお兄ちゃんになってやる!」

「別にお兄ちゃんが欲しいと思ったことはないので、お断りします」

「えぇ~!?お願い雪穂!!折角零くんの妹になれるチャンスなんだよ!?」

「亜里沙……零君の妹になるってことがどういうことか分かってる?兄という特権を利用して、何をされるか分かったもんじゃないよ」

 

 

 ひでぇ奴だなお前……だが確かに妹萌えの俺としては、雪穂と亜里沙に甘い声で"お兄ちゃん"と呼ばれるだけで心がキュン死して、そのまま妹たちを押し倒してしまうかもしれない。萌えも興奮も性欲に自動変換される人種なものでね……。

 

 

「でも、零くんになら何をされてもいいっていうか……零くんとなら許せるというか……」

「亜里沙!?なに言ってるの!?」

「雪穂も零くんに告白したんでしょ?好きなんだよね、零くんのこと?」

「そ、それは……そ、そうだけど……」

 

 

 雪穂の顔が燃え上がるように真っ赤になった。

 告白されたことは事実だが、他の人の口からその事実を突きつけられるのは確かに恥ずかしいわな。

 

 

「お願い雪穂!1日だけ、1日だけ私と一緒に零くんの妹になって!お願い!!」

「う~ん……しょ、しょうがないなぁ~」

「やった!ありがとぉ~雪穂ぉ~!!」

「悩んでるフリをしてたけど、口角が上がってるよ?雪穂もお兄ちゃんの妹になりたかったんじゃないのぉ~?妹になれて嬉しいんじゃないのぉ~??」

「か、楓は黙ってて!!」

 

 

 雪穂の奴、俺や楓にはとことん厳しいくせに、亜里沙には滅法弱いんだよなぁ。海未がことりに、真姫が花陽に弱いのと一緒で、おっとりぽわぽわ系には反抗できないのがμ'sのお堅いメンバーの特徴らしい。俺も不思議ちゃん系になってみようか――――うっ、想像して吐き気がしたのでやめた。

 

 

「俺の妹になるからには、真の妹道を極めてもらう!そのために楓からしっかり妹としてのノウハウを学んでおけよ」

「お兄ちゃんに尽くす専属妹として生きてきて早16年。2人のカラダにお兄ちゃんの魅力をたっぷりと注ぎ込んであげるよ♪」

「なんか一気に妹やめたくなってきたんだけど……」

 

 

 そんな訳で、雪穂と亜里沙は明日の休日に俺の家で1日妹体験をすることとなった。

 妹となった2人に何をさせるべきか、じっくりと考えておかないといけないな……。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「お兄ちゃん、お兄ちゃん起きて!」

 

 

 んん……なんだこんな朝早くから。いつもの休日なら俺が勝手に起きてくるまで、楓は俺の安眠を絶対に妨害しないはずなのに、今日は何故俺を起こしてくる?

 

 

「お兄ちゃん。お兄ちゃ~ん!」

 

 

 違う!これは楓じゃない!!

 楓だったら俺に気持ちよく起きてもらうために、身体を一定のリズムに従って揺らしてくれるはずだ。だけどこの身体の揺らし方のリズムは不規則、明らかに楓じゃない。

 

 意識が夢の世界から現実へと戻り、ようやく"お兄ちゃん"と呼ぶ声が誰のものなのかがはっきりとしてきた。このあらゆる男の心をくすぐりそうなふるゆわボイスの正体は――――

 

 

「亜里沙か……」

「あっ、やっと起きた。おはようございます!お兄ちゃん!」

「うぐぅ……」

「ど、どうしたんですかお兄ちゃん!?口に手を当てて……」

 

 

 亜里沙に笑顔でお兄ちゃんと言われ、久々に口から血を吐いてしまいそうだった……。彼女の妹キャラが際立っていることは知っていたが、実際に元気な声で"お兄ちゃん"と呼ばれると、猛烈に来るものがあるな。こんな天使のような笑顔の少女に妹キャラでモーニングコールされてみろ、死ぬぞ本当に。

 

 

「そういや、どうしてこんな朝早くから俺の家に?」

「楓が教えてくれたんです。『まずお兄ちゃんを起こすことが、1日の最初の仕事だからね。お兄ちゃんに気持ちのいい朝を迎えてもらうためには、妹からのモーニングコールが一番なんだよ!』って言われまして……」

「それでこんな朝っぱらから俺を起こしに来たってことか

「休日なのに早く起こしてしまって、迷惑でしたか?」

「いいや、そんなことないよ。むしろこんなに可愛い妹に起こしてもらえるなら嬉しいって!」

「ありがとうございます!お兄ちゃん!!」

 

 

 何故お礼を言われているのかは分からないけど、俺もお世辞で言っている訳じゃないからね。妹だけに限らないが、朝起こしてくれる女の子っていいじゃん?起きたら目の前に美少女がいるって状況だけでも今日1日頑張れるしな。それに目覚ましで無理矢理起こされるよりも、よっぽど清々しい朝を迎えることができる。

 

 

「それじゃあ、朝のご奉仕をしますね♪」

「ご、ご奉仕……?」

「恥ずかしいですけど、お兄ちゃんの妹として精一杯頑張ります!!」

「えっ……?」

 

 

 一体何を言っているのか理解に苦しんでいたが、亜里沙がしようとしていたことはこのあとの行動ですぐに分かることになる。

 

 彼女はベッドに乗り込み俺のズボンに手を掛けると、そのまま脱がそうとしてきたのだ!!

 

 

「ちょっ、ちょっと!?急に何すんだ!?」

「へ?楓が言ってましたよ。男の人のア、アソコは、起床した時に膨らんで苦しいはずだから、しゃぶって元の大きさに直してあげてって……うぅ、やっぱり恥ずかしい!!」

 

 

 羞恥で顔を染める亜里沙は非常に愛おしいのだが、楓の奴、やっぱり変なことを亜里沙に叩き込みやがったな。妹道を教えてやれと言った時、人間とは思えないほど悪い顔をしていたから、なんとなく察しはしていたが……。

 

 

「いわゆる朝勃ちってやつだね!」

「言っちゃったよ……ていうか楓、お前いたのか」

「亜里沙がちゃんとお兄ちゃんにご奉仕してあげられるかなぁって心配してたけど、問題なかったみたいだね。あとは2人でごゆっくり~♪」

「お兄ちゃんに満足してもらえるように頑張りますね!」

「本気かお前……」

 

 

 本当に、マジでしゃぶってくれるっていうのか!?確かに亜里沙の妹キャラが衝撃的過ぎて、俺の下半身が反応していることはしている。しゃぶってくれると聞いた途端、俺の下半身の角度が跳ね上がりもした。俺は、亜里沙のおしゃぶりに期待している!いつかはμ'sの全員にやらせるつもりだったが、今この瞬間に夢の1つが叶ってしまうのか!?しかもまだ恋人ではない亜里沙と!?

 

 いつかしゃぶってもらうなら、今この場でしゃぶってもらっても変わらないだろう。亜里沙の小さなおクチで清めてもらいてぇ……。

 

 

「ダメです!!」

「ゆ、雪穂!?」

 

 

 部屋の入口で、雪穂が腕を組みながらこちらを睨みつけていた。

 例え俺の妹になったとしても、傀儡にだけはなるつもりはないらしい。見上げた精神だが、果たして本心ではどうなのかな?

 

 

「そうかそうか、お前もそんなに俺のアレをしゃぶりたかったのか。そうだよな、亜里沙1人だけじゃ不公平だもんな」

「ち・が・い・ま・す!!」

「顔が赤くなってるぞ。やっぱりお前も素直じゃないなぁ~。したいならシたいって言わないと損するぞ?」

「さっきイントネーションがおかしいところがあったような……とにかく!朝食ができたので早くリビングに来てください、お兄ちゃん!」

「おぉ……」

 

 

 あの雪穂が躊躇わずに俺のことを"お兄ちゃん"だって……なんか普通に照れてしまう。ただ彼女も恥ずかしくないことはないみたいで、お兄ちゃん呼びをした直後から目がかなり泳いでいる。でも詰まらずに言えたということは、昨日自分の部屋で俺の写真を見ながら、何度も"お兄ちゃん"呼びの練習をしていたに違いない。そう思うと急に彼女を抱きしめたくなってきたな。

 

 

「分かった。お前のお兄ちゃん呼びで落ち着いたし、雪穂の愛妹飯をいただくことにするよ」

「別にしたいとか思ってない、思ってないから……」

「お~い、なにブツブツ言ってんだ?」

「なんでもないです!!早く支度して降りてきてください、馬鹿お兄ちゃん!!」

「お、おう……」

 

 

 まさか罵られるとは思ってなかったけど、これはこれで妹って感じがしていいな。実際に雪穂はちょっと生意気っぽいところもあるし。

 

 

 それにだ、やっぱ妹って最高だわ!!特に兄に誠意を持って尽くしてくれる妹はね。楓から笑顔で"お兄ちゃん"と呼ばれるだけでもドキッとするのに、更にこの2人まで加わったら俺、ドキドキで心臓破裂しちゃうんじゃないか?それでももうこのまま雪穂と亜里沙を俺の妹にしてしまいたいくらいだよ。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「うお~すげぇいい匂いするじゃん!」

「雪穂、朝早くから来て頑張って作ってたもんね!お兄ちゃんに食べてもらいたい一心で……」

「もうっ!余計なこと言わなくていいってば!!」

 

 

 なんだ、やっぱり雪穂もちゃんと俺の妹をしているじゃないか。それにお兄ちゃんのことを想い、真心を込めて朝食を作ってくれただなんて、どこまで俺を妹萌えにさせれば気が済むんだシスターズたちよ。本当は俺って妹に甘えられたい人種なんだけど、さっきから逆に俺が妹たちに甘えたいくらいだ。このままだと妹依存症になっちゃいそう……いやもうなってるか。

 

 

 そして俺、楓、亜里沙は席に着き、雪穂は台所でご飯や味噌汁などの盛り付けに取り掛かった。

 台所をせっせと動き回るエプロン姿の雪穂に、またしても俺の心臓が高鳴ってしまう。でも分かるよな?エプロン姿の妹の素晴らしさを。

 

 いつもはここからエプロン姿の楓を眺めているのだが、その姿を視姦するのは決して飽きない。妹でありながらも俺を包み込んでくれるお姉さん的な優しさを、唯一感じられる瞬間なのだ。

 

 

「はいどうぞ、お兄ちゃん」

「おおっ、ありがとな雪穂」

「えっ……う、うん、こちらこそ……」

 

 

 俺が素直に褒めてくれるとは思わなかったのか、雪穂は頬を染めたままそっぽを向く。言動にはあまり現れないが、頬が緩んでいるところを見る限り、内心では喜んでいるに違いない。可愛い奴め!!

 

 

 俺の前に並べられたのは、先程から香ばしい匂いが漂っていた、朝食のメインであろうサバ味噌、そして白米に味噌汁、野菜たっぷりのおひたしサラダだ。いかにも和菓子屋の娘と言った和食のラインナップ。普段は洋食なことが多い俺にとってはここまでガッツリとした和食は久しぶりなので、期待と共にもう既に口内に唾液が分泌されてしまう。

 

 

「それじゃあお味を拝見させてもらうか。いただきます!」

「…………」

「どうした雪穂?お前も早く座って食べようぜ」

「いや、そのぉ~……」

「ほら雪穂、私教えてあげたでしょ?食事の時、妹がお兄ちゃんにしてあげなきゃいけないことを」

「分かってるけどさぁ~……うぅ、あ、あのお兄ちゃん!!」

「あ、ああ、なんだ?」

「私が……食べさせてあげます!!」

 

 

 ホワッツ!?それって妹じゃなくて、もはや彼女とか愛妻の域なのでは!?

 それにだ、そもそも食事の時はいつも普通に食べてるんですけど!!楓に食べさせてもらったことなんて、おふざけの時以外は一度もないぞ!?

 

 

 しかしエプロンの裾を両手でギュッと握っている雪穂の姿。愛おし過ぎてこのまま抱きしめたくなっちまう。さっきから同じことしか言ってないような気もするが、本当に可愛いんだよ!!語彙力が行方不明になるくらい、妹たちの愛くるしさに心を奪われている。

 

 

「ダメ……ですか?」

「ダメなもんか!むしろ是非やってくれ!!さあ!!俺の口はお前が愛を込めて作ってくれたサバ味噌を待ってるぞ!!」

「愛ってそんな……でもお兄ちゃんのことを想って作ったのは、間違いないかな」

「デレてる。雪穂がデレてる!!」

「もうっ!あ~んしてあげませんよ?」

「それは全力で謝る!!なんならこの場で土下座することも厭わない」

「妹に土下座ってプライドないんですか……だけどそこまで期待してくれると、私も嬉しいです♪」

 

 

 ふとした瞬間に現れるツンデレっ子の笑顔。ズルい、本当にズルいよその優しい笑顔はよぉ……。

 

 雪穂は箸を持ってサバ味噌を綺麗に切り分けると、左手を添えながら箸を俺の口元まで持ってくる。

 見た目は普通のサバ味噌のはずなのに、朝の光が差し込んでいるからか、はたまた雪穂が作ってくれたものだからだろうか、サバ味噌が宝石のように輝いて見える。あまりにも高級感溢れる見た目から、俺は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。

 

 

「はいお兄ちゃん、あ~ん」

 

 

 雪穂の掛け声と共に俺は口を開き、彼女の運んでくれたサバ味噌を遂に口の中に招き入れた。

 楓が作ってくれたサバ味噌とは違い、かなり煮込んであるようで味が濃い。しかしこの味の濃さも、雪穂が俺に込めてくれた愛情の濃さだと思えば尚更美味しく感じる。腹だけでなく心まで満たされそうだ。

 

 

「楓以外のサバ味噌が、ここまで美味しいと思ったことは初めてだ。美味いよ雪穂」

「ありがとうございます!えへへ♪」

 

 

 すげぇ頬緩んでますけど雪穂さん。そこまで照れられると、素直にお礼を言ったかいがあるというものだ。よし、このまま雪穂も亜里沙も俺の妹として生きることを許してやろう。一生お兄ちゃんのために尽くす、可愛い妹になってくれ。と言ったら、穂乃果と絵里に何を言われるのだろうか……。

 

 

「雪穂のあんな可愛い笑顔、久しぶりに見たかも。料理を褒めてもらうのってそこまで嬉しいんだ」

「当たり前でしょ。お兄ちゃんに褒めてもらうことこそ、妹としての一番の喜びなんだから」

「楓がお兄ちゃんに尽くす気持ちが私にも分かった気がするよ。私も料理が上手くなるよう頑張らなくっちゃ!」

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 なんだかんだで1日はあっという間に過ぎ去っていった。ゲームをしたり買い物に出掛けたりと、いつものグダグダな休日が嘘のように充実していた。俺としてはみんな一緒にお風呂に入るという、仲良し兄妹特有のフラグイベントを期待していたのだが、雪穂と亜里沙の羞恥心の限界を考えると、流石に混浴はお流れとなってしまった。

 

 

 そして、とうとう就寝前を迎える。シスターズの1日お兄ちゃんも、もうこれで終わりと思うとしんみりしてしまう。特に別れがある訳でもなく、明日からも普通に雪穂や亜里沙と一緒にいられるというのに……。

 

 

 その時、俺の部屋のドアがコンコンとノックされた。

 

 

「入っていいぞ」

 

 

 ドアがゆっくりと開かれ、中に入ってきたのは――――楓だった。

 いつも見慣れているはずのパジャマ姿にいつも通り見惚れていると、楓はそのままズカズカと俺の部屋に入り込み、俺の左隣に密着するようにベッドに腰を掛けた。

 

 

「どうだった?雪穂と亜里沙の妹っぷりは?」

「流石お前が仕込んだだけのことはあるよ。まあそんなことしなくても、あの2人なら天然のまま俺の妹になれる素質はあると思うけどな」

「お兄ちゃんがよくても、私はそれじゃあダメなの!お兄ちゃんの前で生半可な妹なんて許さないから」

「お前はホントによくできた妹だよ……」

「お兄ちゃんのためのお兄ちゃんに尽くすお兄ちゃんだけの妹ですから!」

 

 

 楓はある胸を張って自慢げな顔をする。ここまで兄を慕ってくれる妹は、いくら世界を探し回っても楓以外には存在しないだろう。思えば1年前1人暮らしをしていた時は、かなりズボラな生活をしていたと今になって感じるよ。楓がいてくれるからこそ、この充実した生活が送れているのは間違いない。楓がお兄ちゃん依存症になっているのはもちろんだが、俺も十分なシスコンかもな。

 

 

「私、お兄ちゃんのためなら何でもするよ。だってお兄ちゃんのことが好きだもん。兄としても、異性としても……」

「俺もだよ。楓も雪穂も亜里沙も、いずれは俺の妹として、そして恋人としてもたっぷり可愛がってやるから」

「お兄ちゃん……お兄ちゃ~ん!!」

「うぐっ!!」

 

 

 楓は横から俺に覆い被さるように抱きついてきた。さっき風呂から出たばかりだからか、女の子特有のシャンプーのいい匂いが俺の精神を惑わせてくる。そしてどことなく艶かしく思えるのは、俺の心が邪に満ちているからだろうか……?

 

 

「楓だけズルいです!私も抱きしめてください!お兄ちゃん!!」

「亜里沙!?いや抱きしめられてんのは俺なんだけど!?ていうかいたの!?」

「部屋の外で聞いてましたから。そんなことより、私も行きますよ?えいっ!!」

「うがぁ!!」

 

 

 亜里沙は俺の真正面から突撃するように抱きついてきた。彼女はシスターズの中では一番小柄なため、身体を抱きしめると俺の全身にすっぽりと余裕で収まる。絵里と同じ血を引く彼女のこと、今後はみるみる成長していくだろうから、こうして抱き枕にできるのも今の間だけか。だったら今の内にたっぷりと彼女の身体を味わっておかなければ。

 

 

 すると、俺の右袖が何度か引っ張られていることに気が付く。

 いつの間に俺の部屋に入ってきたのか、右隣には雪穂がベッドに腰を掛け、頬を紅潮させながら俺の服の袖を親指と人差し指で摘んでいた。

 

 

「あ、あの……私も甘えていいですか、お兄ちゃん?」

「当たり前だろ。お前は俺の妹なんだから」

「そうですよね!それじゃあ失礼して……えいっ!!」

 

 

 雪穂は遠慮なく俺の身体に大きく密着してきた。彼女がここまで積極的に俺に甘えてくることは珍しいのだが、今日1日兄妹として一緒にいたことで緊張もかなり解れたらしい。いつも素直になれない子が素直になってくれるのは、そのギャップだけも可愛いし愛でたくなる。

 

 

 そして俺の右隣にいる雪穂が俺に抱きついてきたことで、左右正面から3人の妹たちに囲まれる形となった。もう何度目かは分からないけど、何度でも言いたくなる。

 

 

 

 

 やっぱり、妹とはいいものだ!!

 

 

 

 

 ここで1つ気付いたことがある。さっき雪穂と亜里沙と別れるのが寂しいと思ったのは、この2人を妹として、そして女の子として以前よりももっと好きになったからだろう。また明日からいつも通りだとは言っても、この幸せな時間が終わると思うとしんみりしてしまうものだ。それくらい、俺は彼女たちを心に想い続けている。

 

 

「よぉ~し!それじゃあ4人一緒にお兄ちゃんのベッドで寝ようよ!今日くらいはいいでしょ、お兄ちゃん?」

「ああ、俺もそう提案しようと思っていたところだ」

「いいですけど、変なことはしないでくださいね……?」

「お兄ちゃんを抱き枕にしながらお兄ちゃんに添い寝……ハラショー!」

「多分しないしない。そして亜里沙は戻ってこーい」

 

 

 そんなこんなで、俺たちは4人一緒に1つのベッドで寝ることとなった。

 目が覚めたらもう雪穂と亜里沙のお兄ちゃんではいられなくなるけど、将来は3人まとめて俺の妹、そして恋人にしてやるからな。幸福が膨らんで心が破裂しないように覚悟しておけよ、俺の可愛い妹たち。

 




 やはり妹とはいいものだ(本日n回目)


 今回はシスターズのお兄ちゃんになる回でした!
 雪穂や亜里沙の兄である小説はあっても、2人から同時にお兄ちゃんと呼ばれる小説はないと思ったので、今回はガチ妹萌えの私の欲望を発揮してみました(笑)

 ところでところでなんですが、姉萌え属性を持っている方ってどれくらいいらっしゃるんですかね?お声があれば、今度は零君が弟になる回も執筆してみようかなぁと考えています。


 そしてここからは鍵のすけさんのサンシャイン企画の告知(その2)です。

 以前告知したサンシャイン企画の参加者は、私が把握している限りでは以下の方々が参加予定です。(五十音順、敬称略)

相原末吉、紅葉久、あやか、鍵のすけ、カゲショウ、笠雲、希ー、くおえ、真城光、たーぼ、秩序鉄拳、ちゃん丸、豚汁、トゥーン、ヒロア、真姫神ramble、瞬音、ゆいろう


 ちなみに執筆するネタは大体決まっているので、また今後の後書きで情報を公開していきます!



 次回は凛ちゃん回の予定です!


 それでは感想/評価、お待ちしています!


Twitter始めてみた。
 https://twitter.com/CamelliaDahlia
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