ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 メンバー勧誘、8人目。
 今回は夜の公園で怪しい勧誘活動を……?


ツインテ+ロリ+貧乳+淫乱

「なぁ、穂乃果」

「ん? なぁに?」

「帰っていいか?」

「ダメ! この機会を逃したら、次はいつ捕まるか分からないから!」

「そりゃそうだけど、何もこんなストーカーみたいなことしなくても……」

 

 

 真姫との戦いを終えた俺たちは、休む暇もなく次なる戦場へと足を踏み入れていた。

 既に日は落ち、夏と言えども夜の涼しさを感じられる時間帯になっている。そんな中で、俺たちは電柱の陰に隠れながら1つの建物に目を光らせていた。こう表現すれば探偵のようにも見えるが、やってることはストーカー紛いの行為だ。彼女もたくさんできて教師という輝かしい道が確定している勝ち組の俺が、どうしてこんなド底辺みたいなことしなきゃならないのかねぇ……。

 

 俺たちが張り込んでいるのは、外見だけではそこらのビルと何の変哲もないただの建物だ。だがそのビルは立派なアイドル養成所であり、毎年そこから何人ものアイドルの卵が卒業している。それくらい有名な事務所であり、選考で選ばれた女の子が通っていることから必然的に可愛い子が多い。その事務所を夜、しかも物陰からひっそりと見つめている俺たちが如何にストーカー染みているのか分かるだろう。まだ女性の穂乃果がいるだけマシだが、俺1人だけだったら即お縄は間違いなしだろうな……。

 

 

「それにしても遅いなぁ~。いつもだったらこの時間にはレッスンが終わってるはずなのに」

「もし長引いてたとしたら、こんな無駄な時間はねぇぞ……」

「もうっ、零君は待つことを知らないの? だから早漏なんだよ」

「デカイ声で叫ぶんじゃない! 可愛い子がいっぱいいる事務所の前だから!!」

 

 

 真剣に張り込みをしているのかと思えば、唐突に下ネタをブッ込んで来るから油断も隙もない。しかも本人はふざけているのではなく、至って真面目な意見をぶつけているだけなので尚更タチが悪い。ことりや楓みたいに狙って言ってるのならまだスルーできるのだが、穂乃果はいつどこで俺の痴態を漏らしているのか分かったものじゃない。

 

 

「あっ、出てきたよ! 突撃だ!!」

「お、おいっ!」

 

 

 さっきまで下ネタを放っていたと思ったら、今度は目的の人物が出てきたからそっちに意識をシフトし始めた穂乃果。相変わらず切り替えの早さだけはいい意味でも悪い意味でも高いよなコイツ。

 

 

「にこちゃーーんっ!!」

「えっ!? 穂乃果!?」

「確保ぉおおおおおおおおおおおおおお!!」

「な、なに!?」

「まあちょっと付き合ってくれ。すぐ収まるだろうから」

「零もいるの!? 一体何が始まるって言うのよ!?」

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「これはどういう風の吹き回しなのかしら……? 特にこの子」

「いやぁ、にこちゃん今日もお疲れ様! お菓子とジュース買ってあるよ! あっ、それともマッサージした方がよかった? 何なりとご申し付けください♪」

「アンタがそこまで気前がいいと、なんか気持ち悪いわね……」

「ヒドイ!? 穂乃果はね、宇宙No.1アイドルを目指して汗水垂らすにこちゃんを応援したいだけなのに!!」

「どうだか……」

 

 

 ここへ来る前にコンビニに立ち寄ったのはこのためだったのか……。

 俺たちは事務所前から場所を移動し、現在近くの公園で穂乃果が怪しげな勧誘を始めようとしていた。もう既ににこに媚びていることから、今回は自分が下手に出ることで相手を陥落させようとしているらしい。だからと言ってお菓子とジュースを餌にするって、今時の小学生でも引っかからないと思うぞ……?

 

 ちなみに時間帯が遅いせいか、公園には俺たち以外誰もいない。そんな中で男1人と女2人とは至極湧き立つシチュエーションではあるのだが、生憎そこまで青姦に興味がある訳じゃないので変な期待をしないように。まあ期待されても本番のシーンはここで映せないんだけどさ。

 

 

「にこちゃんってさぁ、やっぱり可愛いよね!」

「はぁ? 当たり前のことを今更言わないでくれる?」

「ちっちゃくてお人形さんみたいだし、胸も慎ましやかで微笑ましいし、何より20歳を超えてもツインテールだなんて超貴重人種だよ♪」

「馬鹿にしてるでしょアンタ!! 背や胸はともかく、ツインテールはアイドル活動の時だけよ!!」

「背や胸は認めるんだな……」

「コンプレックスなのよ!! その話題に触れるな!!」

 

 

 穂乃果の挑発的な勧誘に、もうこの時点でμ'sに入ってもらえるかどうか怪しくなってきたぞ……。最初は媚びに媚びてにこの気持ちを引き立たせることが目的だと思っていたが、やっぱり穂乃果にまともな勧誘は無理のようだ。今まであんな強引な勧誘をやってきた奴が、いきなり下手に出るなんてできるはずがない。穂乃果は至って真面目なのかもしれないが、逆に天然で相手にストレスを溜めさせているのならそれはもう一種の才能だろう。

 

 先程にこの体型について触れていたが、それは何の嘘偽りもない事実である。穂乃果を含め、元μ'sのみんなの身長は高校時代よりもそこそこ伸びている。もちろん人によって程度の違いはあるものの、身長が伸びてない子はいない。

 だがにこは高校生の時と全く同じ身長をキープしているだけでなく、その幼児体型もキープしているせいで胸のボリュームもお察しだ。高校生でお子様体型なのはまだ笑い話で済ますことができたが、既に大学を卒業した人がこの体型では素直に笑えない。愛想笑いも本気の笑いもどっちも失礼なので、もはや反応に困ってしまう。

 

 そんなちんちくりんな彼女だが、容姿はそこらの女の子よりも抜群に整っている。だからアイドル候補生として抜擢されただけでなく、元μ'sメンバーという特権を活かして、現在候補生ながらもアイドル活動をしているとか。大人になった今だからこそ、そのロリっ子キャラをより存分に活かしやすくなっているのだろう。まあ本人がロリキャラを前面に押し出したいのかは別として……。

 

 

「そんな分かりきった失礼なことを言うためだけに、事務所の前に張り込んでいた訳?」

「違うよ! スクフェスの勧誘をしに来たの!!」

「スクフェス……? あぁ、来月末に開催されるスクールアイドルのイベントね」

「流石にこちゃん! 現役アイドルなだけあって話が早いね!」

「そりゃにこだって参加する予定だから」

「そうだよねぇ、にこちゃんだったら参加してくれると思ってたよ……って、えっ、予定?」

「ウチの事務所のアイドル候補生は、仮のスクールアイドルとして舞台に上がる練習がてら参加するのよ。にこはスクールアイドルの経験で慣れてるけど、他の子たちは舞台に上がるの始めてだからね」

「なん……だと!!」

 

 

 今までの勧誘と違う流れに、バレバレの媚びモードに入っていた穂乃果も思わずあんぐりと口を開けてしまう。これまでは『スクフェスって何?』と質問から切り込まれ、『スクールアイドルのイベントだから一緒に参加しよう』と勧誘するのが一般的な流れだった。でも今回は勧誘対象が既にスクフェスの参加を決定しているという困った事態に陥っている。だが流れが変わった時こそ、穂乃果持ち前の機転の良さを発揮するべきだろう。

 

 ちなみに俺はただ静観(せいかん)してるだけだから。決して青姦(せいかん)ではないぞ?

 

 

「それじゃあにこちゃん、μ'sに入ってくれないの!?」

「なるほど、そのセリフでどうして穂乃果がここに来たのか全部分かったわ。まさかまたμ'sを結成しようとしてたとはねぇ……」

「ちなみにあの海未ちゃんや絵里ちゃん、真姫ちゃんだって加入予定だよ」

「その3人が!? アンタどんな卑劣な手を使って勧誘したのよ……」

「失敬な!! 穂乃果の熱い情熱を真っ向から伝えただけだよ!!」

 

 

 海未たちを勧誘したと穂乃果の口から語られるたびに、毎回どんな非道な手を使ったのかを疑われるって全然信用されてねぇな……。実のところは情熱50%、脅迫や煽り50%くらいの配分なのであながち間違ってもいないけど。

 

 

「にこちゃんが参加してくれないと、μ'sのマスコット枠がいなくなっちゃうよ?」

「アンタやっぱり馬鹿にしてるでしょ……」

「してないしてない! にこちゃんの存在で自分より背が低い人や胸が小さい人がいなくなるから、メンバー全員が心身共に安心できるんだよ♪」

「ちょっと校舎裏に来いやァアアアああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

 

 穂乃果のあの楽しそうな顔は天然なのか、それとも悪戯な笑顔なのか。どっちにしてもにこのコンプレックスが抉られることに間違いはない。

 

 残念なことに、にこの背や胸がμ's内で一番小さいのは紛れもない事実だ。4、5年前は一応亜里沙よりも背は高かったのだが、ロシアの血筋を引いている影響は甚大で1年後にはあっという間に抜かれてしまった。まあμ's内最年長と最年少が張り合う時点で、既に負けている気もするが……。もちろん胸の大きさは言わずもがななので、μ's内で低身長と低バストの二冠を達成してしまったことになる。しかもそのままそっくりの体型で今に至るのだから、そりゃコンプレックスにもなるよ。アイドルをやっているならちびっこ貧乳というステータスが活きるのでまだマシだろうが、やっていなかったらと思うと…………もう悲しすぎて何も言えねぇ。

 

 

「もうこうなったら、にこちゃんを褒めに褒めまくって無理矢理μ'sに加入させるしかないね」

「本人の前で言うんじゃないわよ……」

「それに無理矢理って言っちゃってるし。いつものことだけど……」

「まあまあ落ち着いて。実は事前にμ'sのみんなから、にこちゃんに関するアンケートを取ってみたんだよ。これでにこちゃんがみんなとの絆を思い出して、μ'sとしてもスクフェスに参加してくれる意思を固めてくれればいいかなぁってね! それにみんなから答えをもらうのも、結構時間が掛かったんだよ?」

「そ、そう。みんながにこのために時間を割いてくれたっていうのなら、一応聞いてあげなくもないけど? 時間を掛けるくらいにこのことが好きなみんなだもんねぇ~♪」

 

 

 さっきまで校舎裏でタイマンを張ろうとしていたのに、こうしてあっさりと調子付くチョロさは真姫に通ずるものがある。これだから俺の中で『ツンデレ=チョロ可愛い』の方程式が崩れないんだよ。まあツンツンしてばかりで無駄に勧誘が長引くのはこちらとしても面倒なので、極限までチョロい方が断然嬉しいけどね。

 

 それにしても穂乃果の奴、意外にもにこに対する武器を用意していたんだな。よくよく思い返してみると、海未に対してはツイスターゲーム、絵里に対しては黒歴史、真姫に対しては質問攻めと、勧誘の障害になりそうな子に対しては何かしらの対抗策を用意している。あれ? もしかして穂乃果って、勧誘上手い……!? 今日1日でも勧誘できた人数が相当なため、そう錯覚してしまいそうだ。

 

 

「まず1つ目のアンケートは『にこちゃんが似合いそうな、夏の風物詩と言えば?』だよ!」

「あれ? お前のことだからもっと卑猥な質問が飛んでくるのかと思った」

「真面目ににこちゃん勧誘してるんだから、そんなことするはずないでしょ!!」

「お前、前回と前々回思い出してみろよ……」

 

 

 前々回はことりと秋葉の登場でハードなボケを強いられていたけど、前回に至っては完全にコイツのせいで場の空気が乱れていた。馬鹿な奴ほど都合の悪い記憶を消したくなる方程式も、未だ健在のようだ。

 

 

「それでみんなは何て答えたのよ? まあにこの清楚さを感じられる海とか、浴衣が似合うから夏祭りとか……う~ん、どれを取ってもにこにピッタリね♪」

「残念ながらどれも違いま~す。実はね、満場一致で同じ答えなんだよ」

「そんなににこの印象って固定されてるものなの?」

「答えはね、ちびっこ大好き『ビニールプール』でしたぁ♪」

「アイツらァ゛ア゛ア゛ア゛あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

 

 スマン、実は俺も同じ妄想をしていた。にこは不満を爆発させているが、納得できない訳じゃないので同情してやることはできない。

 でもにこがビニールプールで遊んでいる姿って、誰でも容易に想像できることだよなぁ。一応性格面ではお姉ちゃんキャラを確立している彼女だが、やはりその背丈では子供に見られる方が妥当だ。本人曰く、未だに中学生と間違われるらしいから。

 

 

「どうしてビニールプールなのよ。せめて普通のプールでも良かったでしょうが……」

「えぇ~でもにこちゃんの場合は、可愛い浮き輪でプカプカしてる姿や砂のお城を作ってる姿を想像しちゃうなぁ~」

「もっとあるでしょ!! オイルを塗られたりポロリしちゃうシーンが!!」

「は? ロリが色気求めちゃダメでしょ」

「真顔で言うな!!」

 

 

 しかし残念ながら、オイルを塗られたりポロリのシーンをにこに期待する時点で間違っていると満場一致で思っているだろう。一応彼女も彼女で大人のエロスがない訳ではないのだが、アイドルをやってると余計に子供っぽい可愛らしさが押し出されるので、もはやロリ系アイドルというキャラが確立されてしまっている。

 

 

「それじゃあ次のアンケートね! 次の質問は『にこちゃんに憧れていることは?』だよ」

「そうそう、そういう質問でいいのよ。まあ100個くらいあると思うから、一部ピックアップすることを許すわ」

「う~ん、それじゃあねぇ……あっ、これなんかいいかも。『肩凝りすることがなさそう』とか」

「は……?」

「他にも『下着を変える必要がなくて、お小遣いが浮きそう』とか」

「あ゛……?」

「最後に『自分の成長を期待し続けることができて、ある意味羨ましい。私の場合はもう大きくならないから』とか♪」

「それ全部胸のことでしょ!? やっぱり馬鹿にしてるでしょアイツらァ゛ア゛ア゛ア゛あああああああああああああああ!!」

「どれだけ貧乳に厳しんだよμ'sは……」

 

 

 どの回答も羨望を含んでいるのかと思えば、皮肉の色しか見えていないのでいたたまれない気持ちになる。そもそもμ'sってここまで貧乳に当たりが強いグループだったのか……? 男の俺には貧乳ちゃんの気持ちは分からないけど、もしかしたらメンバー間で胸囲の格差社会の煽りを受けて暴動が起こっているのかもしれない。女の子同士のグループって殺伐としやすいって聞くからなぁ……。

 

 

「もうにこちゃんってば、そんな大声で叫ぶほど嬉しんだね!」

「こちとら精神をすり減らされて疲れてんのよ!! ただでさえレッスンが終わったばかりなのに!!」

「疲れてるネタは真姫ちゃんの時にやったから二番煎じだよ?」

「知るか!!」

「じゃあ最後のアンケートに行ってみよう!」

「ねぇ零。念の為に聞くけど、これ勧誘なのよね……?」

「一応な。まあこれが穂乃果なりの勧誘だから、満足するまで付き合ってやってくれ」

「穂乃果が満足する前ににこが参っちゃうんだけど……」

 

 

 それでも何だかんだ穂乃果に付き合ってあげるのは、みんなの優しさがあってこそだろう。それか穂乃果の勢いに巻き込まれたら彼女の気が済むまで付き合わされるので、もう既に諦めているのか……。

 

 

「最後のアンケートは『仲良くなった今だからこそ、にこちゃんに聞いてみたいこと』だよ!」

「本当に今更な質問ね、それ」

「たくさん質問来てるよ! 『遊園地は未だに子供料金で入れるの?』とか、『貧乳だと乳首が感じやすいって聞いたんだけどホント?』とか、『実際のところ、生えてるの?』とか!」

「おい何だよ最後の質問!!」

「そろそろμ'sのメンバーとは1人1人タイマンを張らないといけないようね……」

「あっ、これ穂乃果が質問したかったことだ! 見るメモ帳間違えちゃった♪」

「アンタね゛ぇ゛え゛えぇぇぇええええええええええええええええええええええええええ!!」

 

 

 これ以上にこが蔑まれるのは涙が出ちゃうので敢えて言わなかったが、他のアンケートも全部穂乃果の自作自演だったんじゃないか? 今日1日ずっと一緒にいたけど、穂乃果が誰かにアンケートを送っているような素振りは一切なかった。まあずっと穂乃果を監視していた訳じゃないから確証はないけど、もしかしてもしかすると……?

 

 

「えぇい!! 遊園地はまだ子供料金で入れるどころか受付の人が勝手に勘違いするくらいだし、乳首は高校時代からずっと感じやすいし、実際のところ生えてないわよ!! これでどう!?」

「真面目に答えんのかよ!?」

「いや、急にそんなエッチな告白されても……」

「アンタがアンケで質問してきたんでしょうが!! いきなりシラけるんじゃないわよ!!」

 

 

 どうでもいい話だが、乳首が感じやすいとか実際のところ生えていない事実は既に俺も知っていたりする。まあもうお互いに大人なんでね、見たり触ったりくらいするから。本当にどうでもいい話だけど。

 

 

「でもね、にこちゃん。いちいちこんなアンケートを取らなくても、にこちゃんの魅力的なところはみんな知ってるから。もちろん穂乃果もね!」

「だったら今までのは遊びだったってことかしら……。知ってたけどムカつくわね……」

「まあまあ♪ これでもアイドル活動を頑張ってるにこちゃんを、穂乃果はずっと応援してるんだよ」

「確かにアンタからの応援メッセージの件数は誰よりも多いわね。やっぱり親友に応援されるのは嬉しいし、励みになってるわ」

「だから今度はにこちゃんが穂乃果たちを応援する番だよ! いや、応援だけじゃダメ。μ'sに加入する番だよ!」

「相変わらず言ってることめちゃくちゃねアンタ……。まぁこれまでの練習の成果を、アンタたちの度肝を抜く形で試してもいいかもね」

「えっ、それじゃあμ'sに入ってくれるの!?」

「そっちの練習に出るのは、養成所のレッスンがない時だけに限るって条件ならね」

「ありがとう!! 流石にこちゃんは胸が大きくない代わりに懐は大きいね♪」

「余計なお世話よ!!」

 

 

 最後の最後で本当に蛇足を……それがなかったらいい話で終わってたのに。

 そしてまたなんやかんややっている間に勧誘が終了した。そもそもスクールアイドルが大好きなにこのことだから、断りはしないと思っていた。ただアイドル活動との兼ね合いでスケジュールを合わせられるかどうかを懸念していただけで、μ'sとしてスクフェスに参加するのは概ね前向きだったようだ。ステージに立つ機会が増えるということは、それだけにこの欲求を満たすということだから見えていた結果ではあるがな。だが見通せていたとしても、こうして思い出のμ'sが再び出来上がっていくのは俺も嬉しいよ。

 

 

「この調子だと、本番では全員揃いそうだな」

「「ほ、本番!?」」

「そこに反応しなくていいから……」

「だ、ダメよ! にこは素人のスクールアイドルじゃなくて、もう普通のアイドルなんだから!! こんなところで本番は……」

「お前、急に思考がピンク色になったな……」

「やっぱりにこちゃんはこうでなくちゃ! ツインテロリ貧乳淫乱アイドル、まさにAV女優さんみたい♪」

「それ褒めてねぇだろ……」

 

 

 そんなツインテロリ貧乳淫乱アイドルがμ'sに加わり、グループ内のAV度が大幅にアップした!(?)

 ところで、グループメンバーが大人ばかりなのに()()()()アイドルを名乗ってる方がどこかAVっぽくない? そう疑問に思っていたが、ロリ要素が入ったことで若干緩和されたのかな……?

 

 

 夜も更けてきたけど、本日のメンバー勧誘はまだまだ続く――――って、原稿を読んでみたけどまだ今日終わらないの!?

 

 

 

 

To Be Continued……

 




 ここまで世間の需要属性が盛り込まれているキャラは早々いないような気がしますが、実際にロリ体型の人って自分のことをどう思っているんでしょう……?
直接誰かに聞く勇気はないので、読者の方で質問する度胸のある人は是非聞いてみてください。そしてその回答を私に教えてください(笑) 小説の参考にします……多分。


 次回は雪穂の勧誘編! しかも舞台は浴場!


新たに☆10評価をくださった

MNKNSさん

ありがとうございます!



【告知】
 私と同じくハーメルンで『ラブライブ!』を執筆されている"たーぼ"さんの小説『ラブライブ!~奇跡と軌跡の物語~』との2回目のコラボが決定しました!
 投稿日は9月8日(金)を予定していますので、何卒よろしくお願いします!

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