ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 やっと零君が逮捕されます()
 そして、今回はメタ発言が多く盛り込まれた回となっていますので、いつもとは雰囲気がちょっと違うかも。その辺りを注意してご覧ください。


懲役100年の判決! 執行猶予なし!

 

「おい雪穂、これはどういうつもりだ……」

「ゴメンなさい。勢いに乗ったお姉ちゃんは私でも止められないから……」

「こらこら、罪人が勝手に喋っちゃダメだよ!」

「誰が罪人だ誰が!!」

 

 

 今日は久々に穂乃果の部屋にお邪魔している訳だが、来るなり早速厄介事に巻き込まれてしまった。用件も言わずいきなり家に来いと命令した挙句、いざ来てみたら唐突に罪人扱いだ。警察でももっと段階を踏んで犯人を追い詰めるのに、これじゃただの言いがかりじゃねぇかコイツ。

 

 穂乃果の格好は、何故か刑事モノのドラマでよく主役の刑事が着用しているコートを着ている。しかも徹底的に刑事役になりきっているようで、コートのポケットに手を突っ込んだり、俺の発言を逐一メモをするなど、役作りは万全だった。それでいて、穂乃果のくせにやけにふんぞり返っているのが腹立つ。確かにそれっぽい服装なので刑事としての風格は出ているものの、元々彼女は幼顔なのでイマイチ雰囲気は欠けている。それはコートが少しぶかぶかなところを見ても明らかであり、恐らく男性モノを着用しているせいでサイズが一回り大きいのだろう。

 

 ったく、これから一体何が始まるってんだ……。

 

 

「お姉ちゃん、昨日からずっと刑事モノのドラマを見ていて、それで影響されたんだと思います。わざわざことりちゃんに連絡して、刑事のコスプレ衣装を借りたみたいですし」

「どうしてことりが刑事のコスプレを持っているかは謎だが、穂乃果の思い付きにも困ったもんだなお互い」

「ですねぇ。お姉ちゃん来年から社会人なのに、こんなのでいいのかなぁ……」

「こんなのってなに!? これでも穂むらの跡取りとして穂乃果は……って、いけないいけない、今は刑事さんだった。オホン、それでは今から裁判を始めます」

 

 

 もう早速キャラがブレブレじゃねぇか……。しかも裁判って、刑事が行うもんじゃねぇだろ分かってんのかコイツ? まあここでいくら反論したところで穂乃果が茶番を止めるとは思えないので、仕方ないけど適当に付き合うしかないか。

 

 

「で? 今日は何の目的で俺を引っ張り出したんだ?」

「穂乃果たちが何気なく生きている周りで、見逃されてきた犯罪はいくつあると思う?」

「前書きはいいから早く始めろ」

「そお? 言っちゃうと、今回は零君の罪を赤裸々にする回だよ!」

「は? 俺の罪? 俺ほど身も心もハートフルな人間はいねぇぞ」

「「いや、それはない」」

「雪穂まで……」

 

 

 さっきまで味方だった雪穂だが、いつの間にか座っている場所が穂乃果の隣に移動していた。確かにハートフルは言い過ぎたかもしれないけど、逆に言えばそこまで罪の意識を感じたことがない。ちょっと魔が差して女の子に悪戯することはあれど、それはお付き合いしている仲だからこそのスキンシップだ。一応Aqoursにも手を出していないと言われるとそうではないが、あれも向こうからのお誘いが大半だから多少はね? 相手から誘惑してきたのに自分が逮捕されたら堪ったもんじゃねぇだろ。その相手が警察とグルかと疑っちまうわ。

 

 そんな訳で雪穂に離れられ多少アウェイになりながらも、俺の無罪の罪を暴く茶番が始まろうとしていた。思い返してみても、俺が逮捕されるような重大な犯罪を犯したことなんて―――――うん、ないな。ないと思わなければ穂乃果の茶番に踊らされてるみたいで癪だから、無理をしてでもないと信じ込まないと。

 

 

「この前ね、穂乃果は見てしまったんだよ」

「何を?」

「『ラブライブ!』の二次小説である『ラブライブ!~μ's&Aqoursとの新たなる日常~』をね」

「早い。メタ要素ぶっこむの早いって」

「その小説では穂乃果の知らない零君の一面も見られて、気付いたら徹夜して読んじゃったよ」

「メタ発言に加えてステマとか、もう救えねぇな……」

「でもね、読んでいて気づいちゃったんだ。零君が穂乃果たちに隠れて数々の犯罪を重ねていることに!!」

「だから何もしてねぇって。それにもしそんな重罪を犯していたら、小説のR指定ラインに抵触するから執筆できねぇだろうが」

「それに関しては助手の雪穂が調査してくれたよ」

「助手じゃないけどね……。調べたところによると、この小説にとってR指定ラインは飾りであって、そもそも何度かBANされているから既にR指定ラインなんて意味を成してないらしいです」

「それはそれで問題な気が……」

 

 

 メタ発言とステマに加えて自虐ネタとか、もはや何でもありだな今回。でもそこまでするってことは、そうでもしなきゃいけないくらい俺の罪は重いってことだろうか? 最初は穂乃果の茶番だから適当に流して帰ろうと思ってたけど、なんだか少し怖くなってきた。このあと重罪とされる自分の行動が晒されると思うと、恥ずかしさを感じる反面、ちょっと緊張してしまう。自分が大丈夫だと思ってたけど相手からしてみたら実は被害を被っていたなんて、それよくある空気が読めない奴の最低パターンじゃん……。

 

 

「よし、早速1つ目の犯罪を挙げてみるよ」

 

 

 

 

【202話:矢澤のJCとJSに痴女られる話(後編)】

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 しかし、先端を刺激してやったら彼女がどんな反応をするのか気になってはいる。小学生でも性的興奮を感じたりするのだろうか?俺が考え続けてきた疑問であり、その問は未来永劫解決しないものだと思っていた。だがここでまさかのチャンスが訪れている。元々2人を部屋に連れ込んだのは、勉強の手伝いをさせて満足してもらうためであり、決して邪な気持ちがあるわけではない。まぁ、ないとも言い切れないけど……。とにかく、据え膳食わぬは男の恥。目の前におっぱいがあるなら、それを美味しく頂くのが男ってもんだろ。

 

 

 プライド?地位?名誉?そんなものは、さっき捨てた。

 

 

 俺はここあの胸の先端を、唇の肉厚を使って軽く挟み込んでみた。

 

 

「んっ……す、すごぉぃ、さっき身体がビリビリって……」

 

 

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「穂乃果!? お、お前これっ!?!?」

「なにこれ……? ここあちゃん、この時まだ小学生だよね……?」

「違う! 文章をここだけピックアップしたのが悪いんだ! ちゃんと前後の文脈を考えれば、俺の行動も納得してもらえるって!」

「女子小学生の乳首を吸った挙句、気持ちよくして喘ぎ声を上げさせたことに対して納得してもらえるってこと……?」

「い、いや、まぁ……って、雪穂? 流石に俺から離れ過ぎじゃない??」

「守備範囲が広いことは薄々感じてましたけど、まさか本当に小学生を襲っていたとは……」

「襲ってねぇよ向こうから来たんだ!!」

 

 

 穂乃果と雪穂の目線が俺を突き殺してくる。もう本格的に雪穂があっち側に寝取られたので、俺の味方をしてくれる人は誰もいなくなってしまった。だから穂乃果の挙げた文章に対して俺1人で対抗できるはずもなく、もはや成すすべなく彼女たちの罵倒に耐えるしかなくなっていた。この話が終わるまでにメンタル保てるかな……。

 

 それにしても、いきなりドギツいネタを放り込んできやがったな。確かにあの時の出来事は脳裏に浮かんではいたけど、こころとここあの性を目覚めさせたのはヤバいと思って俺も黒歴史として記憶の底に封印していた。だから2人から誰かに喋らなければ他の子たちのバレないと思っていたのだが、ここへ来てとうとう明るみに出てしまった。まぁ……うん、こうして罪として突き付けられるととんでもねぇことやってんな俺。

 

 

「零君がドSなのはもう周知の事実だから、穂乃果もそこを咎めるつもりはないよ。でも流石に小学生の胸を吸いながらしこしこするなんて……」

「おい、あらぬ要素を付け加えるな。あくまで吸っただけだ」

「冷静に言われると穂乃果も困るって言うか……。とにかく、これは紛うことなき犯罪だよ」

「私も、弁解の余地はないと思う」

「雪穂、お前ちょっと楽しんでない?」

「まあ、ね」

 

 

 口角を上げながら俺を追い込む雪穂は、なんだかいつも以上にイキイキしている。やっぱりコイツは穂乃果の妹、自分が楽しいと思うことに関しては大なり小なり熱中するのだろう。それが俺を弄んで愉悦を感じることなのが趣味悪いけど……。

 

 

「次行くよ! 零君の悪行はまだまだこんなものじゃないから」

「さっきのが序の口なのか……」

 

 

 

 

【202話:矢澤のJCとJSに痴女られる話(後編)】

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「あっ、お兄様のここ……」

「おにーちゃんの、膨らんでるね……」

 

 

 自覚してはいたが、とうとう2人にも気付かれてしまったか……。でも男の生理現象だから仕方のないことだ。いくら幼気な少女たちが相手だと言っても、これだけ淫猥な姿を見せられたら抑えるものも抑えられない。できることなら胸を弄る行為だけでお勉強を終了しようかと思っていたのだが、気付かれたのなら補習授業といきますかね。もう既に裸の少女に手を出しているんだ、あと少しくらいお勉強させてあげたって刑罰は変わらない。

 

 

「こころもここあも、ベッドから降りて俺の脚の間に入ってくれないか?」

「えっ、何をするんですか?」

「あの本にもあっただろ。女性が男性のアレをしゃぶるシーンがな」

「おにーちゃん、私たちにしゃぶってもらいたいの?」

「あぁ、こうなったのはお前たちのせいなんだ。だから2人が責任を取ってくれないと……」

「お兄様……分かりました!お兄様のためならどんなことでも!」

「さっきたくさん気持ちよくしてくれたから、次は私たちがおにーちゃんを気持ちよくしてあげるね♪」

 

 

 もうどうにでもなれ。

 俺はここで無心になった。

 

 

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「小学生と中学生に自分のモノを舐めさせる快感はどうだった? 気持ちよかった? 支配欲は満たされた??」

「質問攻めで煽るのはやめろ! ちゃんと答えてやるから!」

 

 

 またしてもこころとここあとの出来事であり、しかもよりによって俺が人生の中で一番思い出したくない所業を暴露されてしまった。起こったことは事実なので否定はできないが、これを穂乃果と雪穂に知られてしまったことが何より恥ずかしい。2人のことなので誰かにネタを広げることはしないと思うが、それ以前にコイツらが俺に対抗する武器を得たことがマズいんだよ。俺、もうコイツらに逆らえねぇじゃん……。

 

 そして穂乃果は俺を攻める気満々なので、ここは質問に対して素直に答えるしかない。でも答えたところでまた俺の弱みをコイツに握られてしまうので、どう転んでもこちらに勝ち目なかった。

 

 

「……よかったよ」

「ん? せっかく自白してくれてるのに、聞こえなかったら意味ないよ!」

「お前が無理矢理吐かせてんだろうが……。はぁ、気持ちよかったって言ってんだよ」

「ロリコン」

「雑に罵倒するのやめろ! その単語が一番心に来るから!」

「欲求不満なら穂乃果たちがいるのに、零君的には『小学生は最高だぜ』なんだね」

「愛があればいいとは思ってるけど、少なくとも俺は法に触れるような恋愛はしないから」

 

 

 なんか、この発言自体も相当ヤバい気がするんだが……。もしこころやここあが俺にLIKEではなくLOVEの想いを持っているならば、別に恋人前提のお付き合いをしてもいいと思っている。まあ付き合う云々の以前に、今回問題となっている中学生と小学生に自分のを舐めさせた件については弁解のしようもない。ロリっ子に奉仕してもらって気持ちよくなった、ただそれだけだ。

 

 

「にこちゃんが言ってたよ。ある日を境にこころちゃんとここあちゃんに色気が出始めたというか、エロくなったって。小中学生に色気が出始めるなんて不思議だよねぇ~」

「もしかしてお前、俺がアイツらに舐めさせる以上のことをしたとでも言いたいのか?」

「べっつに~。穂乃果そこまで言ってないも~ん」

「最後の一線を超えてないからまだ大丈夫なはずだ、まだな」

「罪を認めているのはいいことですけど、今度はその罪をいかに軽くすることに専念してます?」

「誰が見ても弁明しようのない事実に抗っても仕方ないしな……」

 

 

 ただし、1つだけ勘違いして欲しくないことがある。それは俺がロリコンではないってことだ。確かにこころもここあも俺の大切な子たちだけど、決してそれは小さい女の子が好きだからとか、そんな不純に塗れた理由ではない。俺に好意を持ってくれている女の子に対しては、年齢なんて関係なくみんな大事なんだ。それにぶっちゃけてしまうと、そりゃ男なんだから女の子に舐められたら気持ちよくなるに決まってるじゃん? しかもアイツらが小中学生と言えどもキッズアイドルに負けず劣らずの美少女なんだ。そんな子たちに2人同時にしゃぶられたら我慢できねぇって。

 

 

「もうこれだけでも、零君はこれからの人生すべてを刑務所で過ごすことになりそうだよ」

「そんなに重罪なのかよ……。俺の考えと世間の考えがズレてるのは分かるけどさぁ」

「穂乃果もう零君の犯罪歴を晒すのが怖くなってきたけど、この小説の戒めとして紹介するよ」

 

 

 

 

【230話:決意の侵入、千歌の秘密の花園】

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どうする……? どうする!? こんな卑しい心満開では確実に俺は獣と化して彼女を食ってしまうだろう。女の子のおしりに座薬を入れるなんて体験はこれまでしたことがないから、自分でもどれだけ欲求を抑えられるか分からない。

 

 なんとか落ち着こうとするも、目の前にはもう既に千歌の純白のおしりが9割9分顕現しているため、そのぷりぷりの肉厚さを見てるだけでも気持ちが高ぶってくる。今まであまりおしりの魅力を感じたことはなかったが、今日からおしりフェチになってしまいそうだ……。

 

 

 ずっとここで燻くすぶっていても仕方がない。ここは一気にショーツをずらして速攻で穴に座薬をいれ、早急にショーツとズボンを元に戻そう。そうしなければ一生ここでおしりを眺めながら悩み続けることになるから。

 

 

 そう決心した俺の行動は早かった。左手でショーツを掴み、右手の親指と人差し指で座薬を摘む。もう挿入体制は完璧だ。

 

 

 千歌の穴に突き刺す用意をして左手に力を込め、とうとうそのショーツを完全にずり下げた。

 

 

 そして俺は――――

 

 

 俺は――――

 

 

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「これは別に許されてよくないか? だってお前らも知ってるだろ、俺とAqoursの関係を」

「穂乃果も教師と生徒の恋愛に今更文句を言ったりしないよ。でもね、教え子のおしりの穴をまじまじと見つめているこのシチュエーションこそ、小説のR指定ラインに触れてるんだよ!」

「ケツの穴くらい、この小説ならお前らも何度も晒してるから問題ねぇだろ」

「私は晒してないですよ!? 多分……」

「雪穂はともかく、穂乃果のおしりなんて見飽きてるくらいだから」

「なんだか穂乃果が露出狂みたいに言われて不満だけど、それはそれ、これはこれだよ。生徒のおしりの穴を舌舐めずりしながら見てるなんて、穂乃果のおしりを見るのと訳が違うからね!」

「だからあらぬ事実を勝手に付け加えんな! あの時は至って真面目に千歌を看病してたんだよ!」

 

 

 穂乃果の奴、しれっと虚構の事実を付加して俺の罪を重くしようとしてないか? まるで自分の点数を上げようとして言いがかりに近い職質を仕掛けてくる警察と、やってることが大して変わってない気がする。もし仮に俺が逮捕されたらこの小説から主人公がいなくなり、そのせいで小説が終わっちまったら自分の出番もなくなるんだぞ分かってんのかコイツ。

 

 

「それでどうだったの? 千歌ちゃんのおしりの感触」

「柔らかかったよ……って、これ言う必要あるか!?」

「零君も相当この状況を楽しんでるよね。私のことを言えないくらい」

「穂乃果の言いがかりに対抗してるだけだ。理不尽を押し付けられて喜ぶほどMじゃねぇから」

「自分の教え子のおしりに欲情し、その穴に座薬をずぷっと差し込んで、奥底に吸収されていく様子を見てニヤニヤする変態さんってことだよね」

「ニヤニヤは絶対にしてない。まあ意外と締りがいいとは思ったけど……あっ」

「「…………」」

 

 

 女の子のアナルの締りがいいとか、勢いに任せてとんでもないことを口走ってしまった。あまりの率直な意見に穂乃果も雪穂もジト目で俺を睨むばかりで、無言なのがそれまた怖い。今更訂正しても遅いのでこれ以上は抗わないが、この張り詰めた空気に耐え切れるほど俺の精神は屈強ではない。早く話題を変えないと。

 

 

「次だ! 次へ行け!」

「まさか自分から言うなんて、とても焦ってるんだね……。分かったけど、次は最後だから心しておいてね」

 

 

 

 

【230話:心と体】

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「ひゃぁっ!?」

 

 

 俺は唐突に曜の腕を掴むと、廊下から少し離れた死角となるスペースに彼女を連れ込んだ。階段の下で廊下の照明も届かない薄暗い場所。多少の音や声が漏れてもバレることはないだろう。

 

 

「今日は女の子たちの裸を見たり触れたりしたけど、下手な行動はしないようずっと我慢してたんだ。でもお前をここに連れてきた」

「先生が仰る意味は分かってます。だから……」

 

 

 そして曜は、浴衣を開け始めた。

 

 

 女子高校生と身体で繋がろうなんて、どれだけ大きな不祥事になるのかは理解している。でも曜との愛情を一番効率良く、強く感じられるのはこの方法だ。もうこれ以上彼女が寂しがらないように、人生で最も多感で瑞々しい一生に一度の思春期に、俺の所有物モノだってことを刻み込んでやる。

 

 

 それが俺が曜に向ける、一途な愛情ってやつだから。

 

 

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「はい逮捕」

「これはもう執行猶予もなしだね」

「お前らで勝手に決めつけんな。それにこれはお互いにちょっと興奮しただけだ」

「それが問題なんだよ! 文章では包み隠してあるけど、これやってるよね絶対!?」

「さぁ? ご想像にお任せする」

「零君もやり投げになってきたね……」

 

 

 この件に関しては、俺から言うことなど一切ない。この後どうなったのかは皆さんの想像にお任せしており、ぶっちゃけやったかやってないかについても独自の妄想で補って欲しい。だって、これこそR指定ラインに抵触するから安易にこの時の状況を口走れないんだ。

 

 

「曜ちゃんから血は出た? 中の具合はどうだった? 気持ちよかった?」

「…………」

「零君、断固黙秘だね。お姉ちゃんどうするの?」

「仕方ないから、零君の今までの所業をまとめて判決を下すよ」

 

 

 だから実際に判決を下すのは刑事じゃねぇってば。そのあたりイマイチ役になり切れていないが、ここまで刑事要素があったかと言われたらほぼ皆無だったので、彼女にとってはもはや自分のやりたいようにやってるだけだろう。何でもありだからと言って、いくら罪人であろうとも理不尽を押し付けるのは良くないと思うが……。むしろ罪人だからこそ適切な処罰を下して欲しいもんだ。

 

 

「判決は――――懲役100年! 以上!」

「ちょっ、牢の中で死んじゃうんですけど!?」

「ということで、今日から牢屋ね♪」

「おい、その手錠はなんだ??」

「おとなしくしてくれたら痛くしないから。牢屋、もとい穂乃果の部屋で一生飼ってあげるよ♪」

「お前どんな刑事ドラマ見てたんだよ!? これも何かに影響されたのか!?」

「そういやお姉ちゃん、ことりちゃんからコスプレを借りる時に変なゲームも借りてた気がする。あっ、これこれ」

 

 

 雪穂は床に落ちていたゲームの箱を拾い上げると、俺にそのパッケージを見せつけた。

 

 

『束縛警察24時~恋するあの人を追い詰めるまで~』

 

 

「こ、これは……」

「さぁ零君! 穂乃果も手伝ってあげるから、今日からちゃんと罪滅ぼししようね!」

「ふざけんぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 




 読者さんからしてみたらどうでもいい話題かもしれませんが、今回は過去の話から一部文章を引用したおかげで、とても執筆が楽でした(笑) 過去の文章で文字数がどんどん埋まって、零君たちの反応もその文章に対して行えばいいので執筆が進むこと進むこと!

 零君の犯罪は今回挙げたもの以外にもたくさんあると思うので、皆さんもこれは犯罪だと思う回があれば教えてください!


 次回、零君がお世話になった先生たちと会うの巻。




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