ラブライブ!~μ's&Aqoursとの新たなる日常~   作:薮椿
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 今回から次回にかけ、遂にスクフェス編のクライマックスに足を踏み入れます。
 やっぱりあの人、いいキャラしてます()


悪魔の研究者

 

「あなたたちはこんな大切な日に何をやっていたのですか!? 危うく予選に出場できなくなるところだったんですよ!?」

「そ、それに関してはゴメンなさい!!」

「わ、私もちょっとハメを外しすぎちゃって……sorry」

 

 

 案の定、千歌と鞠莉はダイヤにこっぴどく叱られている。2人は普段の天真爛漫な素行からは考えられないくらい姿勢正しく正座をしているため、大切な日に勝手な行動をしたことを重く受け止めているのだろう。聞いた話では控室に置かれていた屋台のタダ券に釣られたようだが、誰が何の目的で置いたにせよ、行動したのは自分たちだ。それが分かっているからこそ、こうして真面目に反省しているに違いない。

 

 ちなみに穂乃果と凛はμ'sの控室へ戻った。今頃海未や絵里にこっぴどく怒られている現場が容易に想像できる。そしてことりや希あたりがそろそろ許してあげてもいいんじゃないかと、怒る2人を抑えている様子ももはや様式美だ。まあμ'sはライブに何度も出場している手練れなので、向こうは向こうで俺がいなくてもカタが付くだろう。Aqoursはラブライブ予選以来の大規模ライブの参加なので、ちょっとはメンタルケアしてやろうという判断で俺は今ココにいる。

 

 そしてやはりと言うべきか、花丸やルビィはこの状況に困惑している。大事なライブの前なのに、余計なことでストレスを溜めてどうすんだって話だよな。

 

 

「まぁまぁダイヤ、こうやって無事に戻ってきたんだからもういいじゃん。それよりも、予選の予定が後回しになったことだし、最後にライブの段取りだけでも確認しておこうよ」

「相変わらず、果南さんは甘すぎますわ……」

 

 

 さすが、Aqoursのお母さんと言われるだけのことはある。そのおかげで千歌も鞠莉も好き勝手出来るのだろうが、やんちゃできる柔らかい雰囲気があるこそグループ全体の温和が保たれているとも言える。もし最年長組が全員ダイヤみたいな堅物ばかりだったら……うん、もうスクールアイドルじゃなくて風紀委員の集まりか何かだろう。想像するだけでも息苦しそう……。

 

 果南の意見には他のみんなも概ね同意のようで、呆れながらも無事に予選に出られることに安堵しているようだ。もしAqoursの予選の時間が後回しにならなかったら、恐らくリーダー&センターが不在となるので失格となっていただろう。

 そう、後回し。Aqoursのライブの順番が後ろに調整された件についてだが、それはμ'sも同じで、絵里の話では先程急遽決まったらしい。俺はてっきりAqoursの誰かがスタッフに交渉してくれたものとばかり思っていたのだが、みんなに聞いたところどうやらそうではないらしい。逆にみんなは俺が根回しをしてくれていたと考えていたらしく、お互いの考えがループする状況だった。

 

 

「なぁ善子」

「ヨハネ!」

「本当に誰もスタッフに頼んでないのか? Aqoursの予選の順番を変えてくれって」

「だから何度もそう言ってるでしょ? 私たちは控室で待ってただけだったんだから」

「梨子も、心当たりは?」

「ないですね。私たちの慌てる姿を見て、スタッフの誰かが何とかしてくれたのかも……?」

「だとしてもお前らに断りなく、勝手に順番を変えたりはしないだろ。ったく、誰がこんなことを……」

 

 

 正直な話、気味が悪い。誰が何の目的で、どのような方法でこんなことをしたのか、考えても考えてもさっぱりだ。それに俺の力でどうにもならなかった問題を、得体の知れない奴が解決したことにちょっぴり腹が立っている。正体不明に導かれる人生なんて、俺はまっぴらゴメンだね。

 

 そういや、μ'sがスクフェスに参加する時もこんな感じだったよな? 誰からともなくスクフェスの招待状が送られてきて、結局その送り主が分からないままμ'sは再び活動を開始した。μ'sの復活は世間的にも評判良かったし、本人たちも再度グループを結成できて嬉しそうだったため、これまで問題は表面化しなかったんだよな。だからこそ、ここへ来てまた正体不明の何かに振り回されるのが気味悪いと言っているのだ。

 

 髪をかきながら唸っていると、いつの間にか隣にいた曜が話しかけてくる。

 

 

「でも良かったです、失格にならず予選に出られて」

「そりゃお前らにとっては大助かりだっただろうけどさ、気を利かせてくれた奴は俺でもなければお前らでもなく、μ'sでもないんだ。気にならないか?」

「言われたらそうですけど、今は予選に集中したいので、私たちとしては大助かりですよ! 特に花丸ちゃんとルビィちゃんはずっと緊張しっぱなしだから、予選までのインターバルが長くなって助かってるかも……?」

「ふえっ!? 呼んだずら??」

「ぴぎゃ!? は、花丸ちゃん! 急に大きな声出さないでよぉ!!」

「ゴ、ゴメンずら……。でもいきなり名前を呼ばれたから驚いちゃって……」

「名前を呼ぶだけこうなっちまうなんて、相当アガッてんな……」

 

 

 どんな形にせよ、Aqoursにとって予選開始時間の引き延ばしは朗報だろう。得体の知れない誰かに助けられたとは思いたくないけど、千歌と鞠莉によってAqoursに降りかかった問題を上手く払拭してくれた。その事実はいくら疑っても変わらない。なんか俺たち、誰とも分からない存在に人生が誘導されている気がするぞ……。

 

 

「ねぇダイヤ。千歌も鞠莉も反省してるみたいだし、もう許してあげたら? むしろ騒ぎを起こしてくれたおかげで、こんな特別な日でも千歌と鞠莉は余裕なんだって安心したくらいだよ」

「そ、そうだよ! 千歌は緊張してるみんなを安心させようとして――――」

「そうそう! せっかくの大舞台なんだし、みんなsmileでいなきゃね♪」

「調子に乗らない」

「「はい……」」

「そうですわね。ここで原因を追及しても、ライブの成功には繋がりませんし」

 

 

 聖母・果南の言葉により、ダイヤを始めとして他のみんなの雰囲気も少し柔らかくなる。Aqoursが引き起こした事態はスクフェスのイベントに影響を与えるほど大きかったが、今更それを悔やんでも仕方がない。だったら予選順が後になったことを活かして、自身の緊張を解したり、みんなで気合を入れ合った方がよっぽど有意義だろう。

 

 

「よ~しっ! それじゃあ円陣を組もう円陣! これでやる気充填、自信MAXだよ!」

「急に元気になったね千歌ちゃん……」

「控室を抜け出しちゃったことは反省してるけど、今はライブの直前なんだから、いつまでもクヨクヨしていられないよ!」

「そうだね。それが千歌ちゃんらしい♪」

 

 

 落ち込む時はとことんどん底まで沈むけど、そこから這い上がるのが早いのもAqoursの魅力だ。かつてラブライブの予選で最下位を取ったこともあるため、逆境からの逆転は彼女たちの得意分野だろう。まあそう何度も何度も底に落とされるのはスクールアイドルの実力としてどうかと思うけど、立ち直れる力があるとないとではメンタル面で雲泥の差がある。

 それに、Aqoursはまだ結成して半年くらいしか経っていないグループだ。だからそんな初心者グループが、スクフェス失格の危機を乗り越えたってだけでも拍手モノだろう。

 

 そうだよな。みんな頑張ってるんだから、 俺は俺でやるべきことをやっておかないとな。

 

 

「意気込んでいるところ悪い。ちょっと出かけてくるわ」

「えっ、先生。最前列でライブを見てくれるはずじゃ……」

「そうなんだけど、なんつうか……ゴミ掃除だ」

 

 

 下手に誤魔化しを入れるが、当然ながらみんなの頭には"?"マークが浮かんでいる。

 スクフェスという輝かしい舞台でライブをしているみんなの姿を、録画ではなく生で見たいと思っているのは本当だ。そして、みんなも俺がライブを見に来てくれることを楽しみにしていた。実はコイツらの顧問になってからというもの、Aqoursの生ライブを見たことがない。内浦での小規模イベント程度なら観覧したことはるのだが、公式イベントで見たことは一切なかった。だからこそ、俺はコイツらが大舞台でライブする姿を楽しみにしていたし、みんなも公式の大舞台で輝く様を俺に見てもらいたいと思っていたのだ。

 

 しかし、お互いにその気持ちがあるからこそ、俺にはやっておかなければならないことがある。そのために、みんなの約束を破っちまう形になるのは心が痛いけど……。

 

 だが、その痛みはすぐに抜ける。みんなの寂しい顔を見るのは心苦しいと思っていたのだが、何故かみんなは微笑んでいた。『仕方ないなぁ先生は』と言わんばかりの表情で、俺がライブに来られなくて暗い表情をしている子は1人もいない。

 

 

「えへへ、先生はやっぱり優しいです」

「……どこがだ? 目の前で堂々と約束を破る男だぞ?」

「でも、それって千歌たちのライブを成功させるためですよね? まだ出会って数ヶ月ですけど、先生と一緒にいた時間はとても濃厚だったので、先生のことなんて何でもお見通しです! 具体的に何をしようとしてるのかまでは分からないですけど、どこかで千歌たちのライブを見てくださるって信じてますから!」

「お前……」

 

 

 いつもは何も考えず思い付きと発想だけで行動してるような奴に、まさかここまで見抜かれているとは。いや、それは千歌だけじゃなくてみんなも同じだ。俺がただの用事で約束を破るのではなく、自分たちのことを考えた上での行動だと察しているらしい。それはみんなの『やれやれ』と言いたげな顔を見ればすぐに分かった。

 

 

「私たちは私たちのやるべきことをやります。私たちのライブが成功するよう、他所からでも祈ってくれると嬉しいです」

「用事先でも私たちの輝きが伝わるように、全力を尽くします。だから、先生もヨーソロー! です!」

「見てなさい。用事が済んだアンタがすっ飛んできたくなるくらい、最強のライブを披露してあげるから」

「マルも、これまで先生から教わったことを活かして頑張ります!」

「ルビィは、あの、上手く言えないですけど……が、頑張ります。だから、先生も頑張ってください……」

「多くは言いません。私たちのライブの成功、頼みましたから」

「例えは慣れていたとしても、私たちの心は一緒ですわ。だから、先生は先生のやるべきことをなされば良いのです」

「先生には助けてもらいっぱなしね。その恩返しはライブで披露してあげるから、用事が終わったら絶対に観に来てね!」

 

 

「お前ら……。あぁ、サンキューな。そして、何があっても観に行くから」

 

 

 まさか、Aqoursに元気付けられる日が来るとは思ってもいなかった。まだまだ子供だと高を括っていたけど、教師は生徒から学ぶことがあると昔からの格言の通りだ。これから自分がやろうとしていることはAqours、そしてμ'sや虹ヶ咲のライブ成功にも繋がるから、迷わず自信を持っていいんだよな。むしろ、千歌たちが後押しをしてくれたからこそ自信を持てたのかもしれない。全く、これだから女の子と仲良くなるのが大好きなんだよ。可愛い子に激励してもらえるなんて、単純だけどテンション上がるじゃん?

 

 

 さて、みんなが表舞台で活躍している間に、俺は裏方作業を片付けますか。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 ここからだと、スクフェスの会場全体が見渡せる。だが会場は広大なので、人が豆粒のようにしか見えない。一応スクフェスの大舞台も一望できるものの、人の頭が豆粒同然の景色ではライブを楽しめるとは言い難いだろう。たくさんの人を見下すのが好きな人にとっては、どこの絶景よりも興奮できる場所だと思うけどな。

 

 そんな訳で、俺はスクフェス会場の近くにある高層ホテルの一室に来ていた。部屋に入っただけで分かるロイヤル感が溢れる部屋で、どうやらこのホテルでは一番高いスイートルームのようだ。

 もちろん俺がそんな部屋に泊まるはずがないので、宿泊しているのは別の人。まあ隠さなくても、前夜祭の時と状況が全く同じだから誰なのか察しは付くか。

 

 

「それにしても零君、よく私がここにいるって分かったね。昨日の前夜祭とは違って、少し離れたホテルなのに」

「高いホテルだから分かったんだよ。会場の近くで一番高いホテルかつ、高層のホテルはここしかないからな。後はフロントにお前の名前と俺が弟だってことを伝えたら、素直に教えてくれたよ」

「どうして高層のホテルだと思ったの?」

「バカほど高いところに上りたがる。それだけだ」

「ひっどーーいっ! これでも世界を手玉に取れるほどの頭脳を持ってるんだゾ?」

「その口調と語尾で賢いと思われたいのかお前……」

 

 

 もう20代半ばなのに、未だに子供っぽい仕草、口調、語尾、テンションetc……何もかもが抜け切れていない。身体だけは無駄に官能的に成長してるのに、まさに見た目は大人、頭脳は子供だなコイツ……。ま、世界を手玉にできるってのは間違いじゃないから、そこは否定しようもできないけどな。

 

 そう、俺が会いに来たのは秋葉だ。昨晩も同じ状況だったのだが、今回ばかりは事の重さが違う。これでも姉弟として長年一緒だから、コイツが子供っぽい口調になった時は何かを誤魔化していることくらい知っている。そして、今回コイツが何をしでかしたのかも大体検討は付く。だから今日はそれを追求しに来たのだ。

 

 

「余計な御託はいいから、本題だけ言うぞ? どうしてμ'sとAqoursの控室に屋台のタダ券を置いた?」

「ん~? どういうこと?」

「とぼけんな。穂乃果と千歌の中身が入れ替わったのはお前の仕業だろ」

「ん~詳しく説明してくれないと分かんないなぁ~。だって私、高いところに上りたがるバカだから♪」

 

 

 この世には俺を含め、性悪な奴がたくさんいるだろう。でもその中でも、秋葉が一番ウザいのは明示的だと主張できるくらいに自信がある。自分以外の人間は玩具だと思ってる奴だ。世界中の人間の性格を全て知らなくても、コイツこそが悪を具現化した姿だと納得してもらえるだろう。

 

 秋葉が何も知らないフリをしているのは明らかだが、ここは自分自身の情報整理のためにも説明してやるか。これで事の重大さがコイツにも伝わるだろう。伝わったところでコイツの辞書に『反省』という文字がないので、意味のない行動かもしれないけどな。

 

 

「控室に屋台のタダ券を置いておけば、穂乃果や千歌の性格上、ほぼ確実に釣れる。予選の時間と控室で準備する時間の間を長く設けておけば、暇を持て余したアイツらが、その券を握りしめて屋台に出向くことも予想が付く。あとはお前が適当な発明品や何なりを使って、屋台エリアで出会ったアイツらの中身を入れ替えるだけだ。そしてお前が予選の順番を入れ替えるよう裏で工作すれば、今の状況が完成する」

「それは私ならできるって仮定の話だけど?」

「μ'sとAqoursの予選の順番が後回しになったんだ。どこに回されたのか、お前なら知ってるよな?」

「さぁ?」

「虹ヶ咲の予選の順番に近くなったんだよ。それでもAqoursは少し離れてるけど、μ'sは虹ヶ咲の直前だ。まるで虹ヶ咲のお膳立てをするかのような順番になったんだ。これが偶然だと思えない。だからこの計画が実行できる奴と、虹ヶ咲の関係者で検索をかけたらお前しかヒットしないんだよ」

「ふ~ん……」

 

 

 これが本当の事件だったら、証拠不十分で不起訴になるくらいの推理だ。でも今回はそんな確信的な証拠は要らず、過去の経験からコイツがやったと推測するだけで十分だ。秋葉も先程までのとぼけた表情から、口角を上げた憎らしい表情に変わっている。恐らく、脳内では俺を弄んで楽しんでいるのだろう。どこまで行っても性悪女だなコイツ……。

 

 

「こんなことをしたのも、歩夢たちの実力を世界に見せつけたいためか? そんなことをして、お前にどんなメリットがある?」

「メリット? そんなの簡単だよ、私が楽しいから」

「な゛ッ……!! お前のせいでAqoursは予選を失格になりそうだったんだぞ!?」

「それが? 人が危機に陥って焦る姿、その危機を脱するために努力する姿、その危機を脱して喜ぶ姿、そんな一連の流れを見るのが好きなんだよねぇ♪」

「ふざけんな! 千歌たちがスクフェスのために、どれだけ努力したか分かってんのか!?」

「知らないよそんなの。そもそもAqoursってまだ初心者グループなんでしょ? 実力がないんだから、努力してもスクフェスに勝ち残れないでしょ」

「ライブは勝ち負けなんかじゃねぇ!!」

 

 

 頭に血が上っている俺は、自分でも気づかない間に秋葉の胸倉を掴んでいた。例え秋葉や楓のような身内であろうとも、女性には手を出さないのが俺の信条だ。いや、()()()というべきか。今この瞬間に、その信条はあっさりと崩れ去った。

 

 俺自身をどれだけ罵ってもらっても構わない。変態だの鈍感だの、何を言われても受け止める。だってそれはその人が俺に対して抱いている素直な感情なんだから、否定するつもりはない。

 でも、アイツらのことを悪く言うのは許せない。Aqoursのことを何も知らない奴が、アイツらがどんな想いを心に抱いているか知らない奴が、自分が罵倒したいだけの欲求で物を言うなんてどうかしてる。合同合宿の時に語られたAqoursの決意は、今でも記憶に新しい。

 

 だけど、それをコイツに言っても無駄だろう。これまでの言動から考えるに、コイツは自分だけが楽しむことしか考えてない。もう何年もそんな感じで、これまでは呆れる程度で済んでいたのだが、千歌たちの重いを踏みにじられた今回だけは無視できなかった。

 

 

「気付いてる? すべてはスクフェスの招待状から始まったこと」

「μ'sに届いた差出人不明の招待状のことか? やっぱりアレもお前が……」

「そう。虹ヶ咲のみんなが輝くためには、μ'sにお膳立てしてもらった方が一番いいからね。レジェンドのスクールアイドルに勝ったとなれば、あの子たちの輝きは頂点を突破する」

「μ'sを参加させた理由はそれか。じゃあ穂乃果たちまで利用したってのかよ……」

「別にいいじゃない。あの子たちはμ'sの再結成を喜んでるみたいだし」

「それは結果だ。お前がやったことの正当性の証明にはならない」

 

 

 終わり良ければ総て良しって言葉がある。穂乃果たちはμ'sを結成出来て、世間もμ'sのライブをまた見ることができて、何も不利益なんてないように見える。でも、本当にそうか? コイツの行動でAqoursの想いが踏みにじられそうになったのに、それで納得できる訳がない。スクフェスの招待状をμ'sに送り付けたのも、穂乃果と千歌の中身を入れ替えて、わざと2グループの予選時間を虹ヶ咲へ近付けたのも、全部歩夢たちをよりよく輝かせる布石。いや、自分が愉悦を感じるためだけの遊びだ。

 

 

「苦しいよぉ、零くぅん……」

「あっ……」

「自然に首を絞める力を強めるだなんて、どれだけ怒ってるの??」

「それはお前が……!!」

「アハハ!! 楽しくなってきたね?? 私はこの時をずっと、何年も待ってたんだよ! すべての謎を解き明かして、()()零君が怒り狂った先にどんな行動に出るのか! ゾクゾクする。やっぱり私の欲求を満たせるのはキミだけだよ♪」

 

 

 

 俺はこの瞬間に悟った。

 遂に、本物の悪魔が降臨したと――――――

 

 

 そして、俺はまだ気付かなかった。

 これまで語られたことは、まだ序の口だったってことを――――――

 

 

 

To Be Continued……

 




 黒幕はなんと秋葉さんでした! これには皆さんもビックリだろうなぁ~(棒)

 そんな訳で、次回からスクフェス編としても、この小説としてもクライマックスへと向かいます。
 秋葉さんの口から語られるのは、これまでの『嘘』。そう、全部『嘘』……






 別件になりますが、前々から予告していたラブライブの企画小説『ラブライブ!~合同企画短編集~』が25日(日)より投稿されています!
 何気に主催の私がトップバッターを切っているので、私の担当分は既に投稿されていたり……。最近本編の方がシリアスなので、もっとゆったりとした日常モノが読みたい方は、是非企画小説の1話目を覗いてみてください!

 そして、もちろん本日も別の作家さんの小説が投稿されているので、私の小説を含め是非ご覧ください!

 もしよろしければ、企画小説の方にもご感想をいただけると嬉しいです!


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