連続殺人鬼によって家族を失い、魔法の才能の覚醒と共に殺人鬼を殺めた少年──加添十四の突然の失踪。そこから物語は始まった。
魔法という物に関わり、劇的に生活は変わった。寂しさは埋められ、空白は、欠落はなにもなかった。楽しかった。嬉しかった。心地よいものであった。
しかし一方で十四は、心の中が空白であることに絶望した。欲しいものがない。求める物がない。欲がない。からっぽになってしまった。それは、生きる活力がないと同じではないのかと。
その事実に我慢ならなかった。疼いた。渇いた。飢えた。欲望が欲しいという欲望を発現し、十四は新しく手にした日常から決別するため、姿を消した。
失踪した十四を追うべく、魔法少女たちは空を飛ぶ。しかし姿を見せた十四は自らの望みを自覚する。

「悪に対する正義のように、俺の敵となってくれ」

にじファンに掲載していたものを移転しました。
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