※拙作な上に短編ですがよろしければ見てやってください。
感想なんかもくれてやると小躍りして喜びます、私が。
2057年、春――
桜が満開となり、抜けるような青空が頭上に広がる中、一人の男が軍帽を片手に立っていた。その軍帽は見るからに新しく、男がまだ新兵であることが伺えた。その男は大きく伸びをすると息を吐き、こうつぶやいた。
「これから俺の人生がはじまるぜ…!待ってろよ深海棲艦!俺が貴様らを叩き潰してやる!」
彼の名前は佐々木省吾。この春から晴れて提督になることが決まった新参兵である。
これからの生活への期待に胸を躍らせていたのだろうか。しばらく前をみすえた後、空をついと見上げると彼はどこかへ立ち去って行った。その足取りは軽やかだ。
―――しかし、彼はまだ知らない。
これから途方もなく大きな試練が彼を待ち受けているということに……
「佐々木君、君の配属先が決まったよ。カランだ」
「そ、それは…」
「不満かね?」
「…いえ、承りました。」
―――配属された任務地は、辺境の鎮守府「カラン」
「全ての艦娘が戦闘不能…?」
「えぇ、それも一時的なものではないわ」
「どういうことだ?」
「彼女たちは生まれつき動かせないのよ、体がね」
―――待ち受けていたのは、想像だにしない現実
「所詮、私たちは……鉄の塊ですから」
「そんなことはない!お前達は…!」
「もう、いいんです。いいんですよ。元から分かっていたことですから」
―――生きる希望を失った艦娘たち
「闘いたいんだ、提督…!教えてくれよ…闘う術を…!」
「そ、それは…」
「闘わなきゃ存在する意味がねぇんだよ!俺は
―――どうしようもない、変わることのない事実
「救ってやりたいんだ…!彼女たちを…!」
―――諦めない…!
「どうすればいいんだ…!教えてくれよ、神様…!」
―――諦めたく、ない…!!
「ん…?なんだ、それは…?」
「これですか?ハーモニカです。綺麗な音色ですよね…」
「…それだ!その手があった!これなら闘える…!闘えるぞ…!!」
「…え?」
―――ついに見つかる、希望の光
「諸君!これからの指針を発表する!今日から私たちは、軍楽隊となる!」
―――これは、欠陥品と詰られた落ちこぼれ達の物語
「お前達は闘える!私がこの身に誓って保証する!」
「その言葉、信じるぞ…!提督…!」
―――立ち向かう術がなくとも尚挑み続けようとした、勇者たちの闘いの物語である
「さぁ、
映画「軍楽隊これくしょん」近日公開…したらいいなぁ