上杉の章 新たな兵衛   作:北極星

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題名忘れてました。すみません


第百〇一話 魅せられて

「とうとう氏家が謀反を起こしたみたいだね」

 

 官兵衛は送られてきた書状をぽんと投げるように親憲に渡す。それを読んだ親憲は読み終えると丁寧に火にくべた。

 

「なるようになった。という訳ですね・・・・・・しかし、考えましたね、敢えて、新井田に近付いて氏家の謀反を煽らせるように動かせるとは」

「ま、考えれば、氏家は大崎家への忠義は篤いけど主家を守る為に手段を選ばない。新井田は大崎家への忠義よりも自分の権威への欲が強い。情報通りなら上手く行くと思ってたよ。怖いのは葛西だけど、どう?」

 

 褒め称えるような口振りで官兵衛を立てる親憲に満更でもない様子の官兵衛だが、決して浮かれるようなことはない。

 大崎の情報を重点的に調べていた為に葛西は疎かになっていたことは否めない。

 

「葛西家の重臣である大原という方を中心に名生城へ援軍を派遣するべきと主張している派閥と同じく重臣の岩淵という方を中心に新たに斯波と盟を結び、援軍を頼寺池城まで退くことを主張する派閥に割れているようです」

 

「また派閥か・・・・・・」という心の声がだだ漏れな溜め息が官兵衛の口からこぼれる。親憲も同情するような苦笑いを浮かべて同じ思いだという視線を送る。

 全くの無警戒だったという訳ではないが、突然長江と共に伊達領に急襲してくる可能性も考えられる。

 しばらく揉めていれば、大崎を攻めても葛西は動く可能性が低くなる。しかし、それは上杉が有利であるからこそ出てくる慎重論であって、名生城を落とせずに冬を越してしまうと葛西の重臣一派も考えを改める可能性もある。

 

「これで早く城を落とすようにしないといけないのか」

「命を受けた以上、やるしかありませんから」

 

 お互いに肩をすくめ合うと陣幕の外に出る。

 晩秋の風が官兵衛の身に染みる。冬前に解決するのが目標だったとはいえ、万が一に備えて冬の準備は整えてきた。それでも、東北の冬はその上を行く。

 一方、親憲は平気そうに兵達に声を掛けて慰労を始めている。見れば、伊達や蘆名の面々も同様に座って楽しそうに話している。

 中国地方で生まれ育ち、美濃で暮らしていて、美濃よりも北に行ったことが無い官兵衛だけが風に吹かれて思いっ切り寒がっていた。

 

「黒田殿ー何をしているのですか? 行きますよー」

「分かってるよ! 今行く!」

 

 手に息を吹きかけて親憲の後を追う。

 彼女達がいる村上寺からは名生城北側を見ることが出来る。

 他にも見渡すと既に作物は収穫済みの田畑が広がっている。

 城内では吉継謀反の報告で蜂の巣をつついたような大騒ぎになっているだろう。上手く行ったことは確かである。後は名生城を落とす戦略と戦術を考えるのみ。

 官兵衛は地形を頭の中で整理し始め、頭を最大限に回転させ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 名生城は江合川の西岸の河岸段丘の微高地に築かれている。大館・内館・北館・小館・軍議評定所丸などから空堀と土塁で区画された曲輪群で構成されている。

 北には敵が襲来した際に堀に水を入れ込む為の水門も用意されており、川の利用した要害とも言える。

 

「この季節じゃなかったら川から泳いで一気に本丸を夜襲っていう手もあったんだけど、そんなことしたらあたしが殺されるね」

 

 名生城を包囲して三日目、まだまだ始まったばかりとはいえ、速攻を重視する上杉にとって一日が過ぎることも三日、四日過ぎたぐらいに感じる。

 

「何だったら私が言って来ようか。官兵衛が兵達に川を泳げ、さもなければ、斬ると言っていたとな」

「止めて、どの道あたしが殺されることに変わりないじゃん。というか、一言余計だって」

 

 村上寺に置かれた本陣の陣幕では官兵衛と政宗の声が響いている。形上の軍議が終わり「気分的に」と政宗が残った。一応成実も最初の方はいたが、城攻めの策についてという言葉が出てきた途端、難しい話になると察知したのか兵の慰労へと向かった親憲の背中を追い掛けて行ったきり帰って来ない。

 官兵衛の言う通り冬も間近に迫り、既に収穫も場所によっては始まっていて兵の不満も溜まっている上に、冬間近の冷たい水の中を泳げと命令を下せば、不満が怒りに変わってしまう。

 

「まぁ、兵達を泳がせることは止めて、まずは確実に地固めだな。眼前の評定所丸と小館を落とし、そこから本丸を落とす。これで良いか?」

「いや、将の動揺は兵にも及びかねないからといって、それは危険だよ。大崎内部の火種がどれほどくすぶろうとしているのかは分からないけど、たぶん、外側程抵抗は強いと思うよ」

 

 官兵衛の言わんとすることに合点がいったのか、政宗は一度頷いた。

 

「なるほど、外に出された者程、隆景と対立していた者ということか。ならば、こちらに寝返るよう調略してみてはどうか?」

「もうやってるよ。返事はまだだけど」

「さすがに手回しが早いな」

 

 政宗はそう言うが、不満そうに机に顎を乗せる官兵衛を見ると調略は今一つ上手く行っていないことが分かる。 

 隆景を寵愛しているからといって、大崎義隆に愛想が尽きた訳ではない。隆景と対立しているからといって、大崎家への忠義が無くなった訳ではない。

 大方その辺だろうと思い、政宗が聞くと「分かってるなら聞かないでよ~」と「自分いらいらしてます」と言っているような返事が官兵衛から返ってきた。

 

「大崎義隆に降伏勧告は出したのか?」

「おとといきやがれだって」

「ならば、総攻撃を仕掛けるしかないだろう。おそらく、二週間もすればもう雪が降ってくる。この辺りの地形は湿地が多い。身動きが取れなければ、大崎が城から出てくるぞ」

「まだ返事返ってこない所が何個かあるからそれだけでも待とう」

「時間が無いというのにか?」

「文句あんなら水原さんに言って」

 

 軍師らしからぬのんびりな発言に目尻を上げた政宗の口から今度は溜め息がこぼれる。官兵衛もさっさと城攻めに切り換えたいと思っているが、親憲が返事を待った方が良いと言っている為に出来ないのだ。

 総大将である以上、最終決定権は親憲にある。何か考えがあるのかもしれないが、冬に近付いてきているにもかかわらず、長丁場は早めに終わらせなければならない。

 

「そういえば、船はどうだ? あれなら兵達から不満は出ないだろう」

「それがね、古川城から戻っていた黒川達が漁船とかも全部壊しちゃったみたいでさ。筏は作っているんだけど、季節が季節なだけに材料が足りなくてなかなか出来ないんだよ」

「今、どれほど出来ている?」

「ざっと百人ぐらいが乗れるぐらい」

 

 それでは夜襲が上手く行っても本隊との合流を果たす前に全滅する危険がある。冬を越えれば葛西と戦うというのにそのような危険な策は取れない。

 やはり、正攻法を取らなければ勝てない。

 

「明日にでも出陣出来るようにしておこうか?」

「うん、それから例のことだけど、上手く行ってる?」

「ああ、心配するな。それに、官兵衛もこの少ない時間で攻めなかったことが意味のないようにする」

 

 笑い合い、政宗と官兵衛は勝利を確信出来るような盤石な体勢を整えることを誓った。

 全ては軍神と呼ばれる越後の竜の天下の為に。

 

 

 

 

 

「うーん・・・・・・」

 

 政宗が伊達軍が陣取る場所に戻り、一番に目に入ったのは先に戻っていた成実であった。彼女は渋い顔をして唸っていた。

 

「どうした? あまり気を使い過ぎると身体に障るぞ」

「そんなこと言っても梵天丸も分かってるでしょ? このままだったら凍え死んじゃうよ」

 

 今はまだ秋だから我慢出来る。しかし、これが冬になればどうしようもなく寒くなって身体が持たない。水の手を絶つことも出来ない為、早く攻めなければ、勝つどころか自然のせいで負けてしまうかもしれない。

 

「まったく、戦に関しては頭が良いんだがな」

「どういう意味ー?」

「まぁ、その頭を使うのも今日で最後だ」

「え、じゃあ・・・・・・」

 

 嫌味を聞いてじとっとした成実目が一瞬できらっと期待を込めた目に変わる。その瞳には政宗のにやりとした笑みが映る。

 

「おそらく、今日か明日にも軍議が開かれる。ちゃんと遅れずに来いよ」

「了解ー♪」

 

 そうと決まれば準備運動だ。早速、成実は自分の槍を持って鍛練を始めた。

 この時、政宗は大事なことを言うのを忘れていたことに気付いたが、後にしようと心で思った。今の成実に声を掛けても後にしてくれと返されそうだったからだ。

 

「やれやれ、元気なことだ」

 

 呆れているように見せるが、政宗も実際は心が躍っていた。

 大崎とは曾祖父の代から因縁が深い。今までは戦ったり、和を結んだりと立場を変え続けていたが、全て終わる。

 それだけではない。この戦が冬に差し掛かる可能性があることは、政宗は知っていた。兵は民であり、国を支える食料を作っている。かれらを田畑に戻さずに戦に連れて行くことに政宗は当初、難色を示していた。

 もちろん、謙信もその可能性を重々承知していた。

 

「古今東西、苦しまずに天下を取った者はいない。必ず一度は敗北を味わったり、危機に陥ったりする。私は危機を何度も味わってきたが、敗北はまだ味わっていない。もしかしたら、私にはいずれ見えない敗北がやってくるのかもしれないな」

 

 政宗が難色を示したその日の夜、謙信は政宗を一人呼んでそう話した。

 葛西・大崎は勝てない相手ではない。だが、たとえ勝てたとしても謙信には思うような勝ち方ではなかったら負けであるということだ。

 もちろん、戦は人と人が生死を競って争い合うもの。普通は思い通りに上手く行くことの方が珍しいぐらいだ。

 それでも、謙信にとって今回は上手く行かなければ敗北なのだ。それは収穫前に敵を倒すことが出来なかった今を意味している。

 つまり、謙信はわざと己を戒める為にこの戦を望んだ。そして、負けた。予想通りに負けたのだ。

 以前、春日山で政宗は謙信に問うた。

 

「何故に民をも巻き込んで負けようとするのか?」

「一度、民が私を本当にどう思っているのか、聞いてみたくてな」

 

 紛れもない本心で語った謙信の言葉は政宗にとって衝撃を与えた。民の笑顔を守る為に戦い続けている謙信が民を試す為に戦う。

 己を天下統一の為に気を引き締める為、己が本当に天下統一を果たす価値ある人間が試す為、わざと民に嫌われることを一度故意に行う。

 だが、自然と怒りは湧いてこなかった。逆に政宗は問いていた。

 

「まさか、軍師達が反対の意を示していたという越中攻めも敢えて葛西・大崎を攻める際に素早く勝利を得ない為に?」

「まさか、私は親憲という将と官兵衛という軍師。そして、伊達・蘆名の素晴らしい将達に期待しているからこそ十分だと判断したまで・・・・・・しかし、もうこのようなことは止めたい」

 

 この発言の真偽は分からない。最後にぽつりと独り言のように語った一言は紛れもない本音だと政宗は確信した。

 民の笑顔の為でなく己の権威を計る為の行いを一度だけ行おうと目の前の人物はしている。本来ならば止めるべきだが、怒り同様に止める気にならなかった。

 己を厳しい方向へと敢えて導こうとする謙信に逆に魅せられた。

 不意に政宗の頭の中で己も過ちを犯したことがあるかという問いが出てきた。答えは否である。

 あるとすれば、母との仲が己の右目のことで悪くなったことぐらい。だが、家中の中でも家族の部類に入る。

 国を巻き込んでまで、敢えて厳しい状況に追い込むことは政宗には出来る勇気が無い。そもそも、伊達と上杉とでは明らかに違う点があった。

 財力である。越後は佐渡金山と青苧座を手中に収めている以外にも他国の鉱山を擁する郡を直轄としている。

 政宗は他家の者の為に見ることは出来ないが、上杉の蔵には大層な金銀銅が溢れているらしい。事実、上杉が二年前まで続けて出征が出来たのもこの財力によるものだと聞いている。

 出来る状況だからこそ出来ることを謙信はしようとしているだけに過ぎないが、それでも政宗は民を苦しませることに手を出すと思うと眉間に皺が寄る。

 

「(分かった。この方と私の違いが・・・・・・)」

 

 敵に容赦ないところがある政宗だが、心から信を置ける成実達や民に対して残酷になれるのは、たとえ一度だけでも出来ないかもしれない。

 自然と口から疑問が漏れていた。

 

「私は、甘い。のか・・・・・・?」

「いや、そんなことはない」

 

 謙信はきっぱりと政宗の疑問を斬り捨てた。そして、謙信は持っていた琵琶を演奏し始めた。

 政宗には何となく音色に怒りが混じっている気がした。おそらく、己への戒めと共に民を巻き込まなければならない己の弱さへの怒りだろう。

 しかし、弱さを謙虚に受け止められる謙信は弱くない。弱さから逃れようとせずに受け入れられるだけでも素晴らしい器と言える。

 そう考えていると、政宗は自然と頭を下げて聞いていた。しばらくすると演奏は終わり、謙信は悲しそうに秋の満月を眺め、一つ溜め息をついた。

 悲しそうにしている理由は分からない。民を巻き込むようになるかもしれない申し訳なさか、他に不安なことがあるのか。政宗には察することは出来なかった。

 しばらくすると謙信はゆっくりと身体を動かし、政宗の方を向く。政宗もそれに釣られるように謙信へと身体を向ける。聞く体勢が整ったのを見ると謙信は開き直ったように口を開いた。

 

「天下を目指す為にやらねばならないと思ったからこそ、私だけがやる。政宗殿は別に必要ない。だが・・・・・・もし、私の天下が揺らいだ時、その道を通るのはお前かもしれないな」

 

 

 

 

 

 

「政宗様、水原様が今一度話したいことがあるということで、本陣に来るようにとのことです」

「・・・・・・」

「政宗様?」

「ん? ああ、悪い。考えごとをしていた。それで?」

 

 もう一度、左月は政宗に要件を言う。「そうか」と呟くように言うと政宗は左月の前から辞そうとするが、訝しく思った左月が政宗を言葉にて引き止める。

 

「如何なされた。このような場で考えごとなど。政宗様らしくありませぬな」

「いや、ちょっとしたことだ。気にすることはない。じゃあ、またしばらくここを頼む」

 

 そう言うと政宗は逃げるようにその場を後にしてしまった。

 その背中を左月は珍しいものを見たような視線で追い掛けた。

 

 

 

 

 

 親憲達の下に到着した時には政宗の中にあった焦りは無くなっていた。いつものように威風堂々とした佇まいで陣幕へと入ると親憲が頭を下げてきた。

 

「何度も申し訳ありません。どうしても政宗殿にお伝えしなければならないことがありまして」

「気にすることはない。決戦が近い今、臨機応変な対応が必要になるからな」 

 

 明日にも戦が始まる。軍議前に予め伊達軍は城攻めの先手を任されていると政宗は言われている為、親憲と官兵衛とは綿密に連絡を取り合うようにしている。

 

「実は古川城、柿崎殿の降伏要請に応じ、開城し、援軍がこちらに向かっている模様です」

「将無き城は脆い。これで後ろの心配は消えたな。さて、これからどうするか」

「その為の軍師です。黒田殿に任せるとしましょう」

 

 考え込むようにおとがいに手を当てる政宗に向かって親憲は悪戯っぽい笑みを浮かべる。それに見た政宗も同様に官兵衛を見て笑った。

 無言で抗議の姿勢をぶつける官兵衛だが、親憲と政宗は相変わらず笑って誤魔化してしまう。決して丸投げしている訳ではない。策を立てることに命を賭している人間がいる以上は、その人に任せるのが良いのだ。

 

「体裁の良いこと言って、本当は思い付かないだけでしょ? ・・・・・・ちょっと! 逃げるな!」

 

 二人は無言で振り向かずにさっさと逃げて行ってしまった。

 無責任なやり方に溜め息が漏れ出てしまうのは当然のこと。しかし、ここまで来たらこの退くに退けない状況を有利にしてみせることこそが官兵衛の仕事である。

 上杉の中から背後を固める重要な戦を任されたのだ。一番の新参者でありながら、実力を買われて任された奥羽方面の軍師としての職務を全うする覚悟は出来ている。

 やれやれと思いながら二人の背中に声を掛けた。

 

「分かったよ、言うよ。言えば良いんでしょ?」

「うむ、人は素直が一番だ」

「ひねくれた人に言われたくないっての・・・・・・」

「何か言ったか?」

「別に、水原さんも乗らないでよ」

「いや失礼、これも前田殿の悪戯心の影響です。某のせいではありませんよ」

「(なに無茶苦茶なこと言ってんの・・・・・・)」

 

 揃いも揃って腹が立つ。別に嫌いになる訳ではないが、からかわれるのは好きではない。

 心に黒いものを抱えながら官兵衛は伊達軍が執るべき戦略を説明し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日の夜は暗かった。日の入りからかなり経った時間、亥の刻辺りだろうか。上杉軍先手の伊達軍の『竹に雀』の旗印がたなびいている。

 寒い夜をさらに寒くするように風は音を立て、砂埃を上げるような強さで人の身体の芯を突き刺すように吹き荒れている。これには寒さに強い伊達軍も気が滅入る。

 その中を粛々と政宗は先頭を馬に跨がっていた。目の前をしっかりと見据え、城が近くなっても彼女は決して表情を変えずに進んで行く。 

 いよいよ名生城、軍議評定丸を眼前に捉えた。そこで政宗は馬頭を後ろに控える将兵達へと向きを変えた。

 

「皆、知っていると思うが、もう冬が近い。もし今日、城を落とせなければ我らは凍え死ぬか、大崎に討たれるか、二つに一つだ」

 

 自ずと兵達の表情が鬼気迫るものへと変わる。かれらの中に政宗の言葉で動揺を示す者はいない。

 頼もしいと思うと同時に戦況を皆がよく分かってくれていることに感謝する。

 

「それから逃れる手はただ一つ・・・・・・あの城を落とすだけだ!」

『おおおぉぉぉ!!』

 

 指を差すと将兵達は各々自身が持っている刀や槍を掲げた。冬に怯える者も死に怯える者もいない。政宗も謙信同様に将兵から絶大な信頼を置かれている。

 そのことを確信することが出来た。ならば、かれらと共に攻めるのみ。

 政宗はゆっくりと鞘から刀を抜くと天高く叫んだ。

 

「行くぞ、我らの手で城を落とす!! 一番乗りは軍功第一だ!!」

『おおおおぉぉぉぉ!!!』

 

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