IS~Clown of Despair Clown of Hope~   作:飛翔翼刃

1 / 5
前々から書いてみたいと思っていたISを遂に書いてしまいました!
やっぱり文字を考えて、書くのは難しいですね。

でも何かを考えて書くというのは本当に面白いです。
下手の横好きな自分が書くので、レベルは低いですが楽しんでいただけたら幸いです。

では本編をどうぞ!


第一話   ここはIS学園ってとこらしい

 

 

 

かつて戦争があった。

世界全ての国同士が個々で争い、時には政治取引などで味方に付け、争う国を蹂躙してはされの繰り返し。

最初はまだよかった、人口こそ減少の一途辿っていても出生率がギリギリ上回っていたからである。

しかし何時しか上を支えるべき土台が疲弊しきって、その土台はあっという間に崩れてしまう。

まずは国を支える民が飢餓や病に苦しんでいるのに、上に立つ人は救いの手を差し伸べない。

自分達が一番だから、助かりたいから、労働力など他から奪ってくればいいのだから…。

未来を担うはずの子供達は成人になれる数の方が稀になるほどの窮地に立たされているのを自覚していても、傍若無人な振る舞いをする汚い大人達。

そんな事が、普通な事だと認識されてから何年たったろうか…。

ある技術者達は自分達の技術は人を殺す為にあるのではない、自分達の祖国が自分達の技術で略奪され、壊されるのを血反吐を吐く思いで悔しくて堪らなかった。

その負の感情はやがて人類…いや動植物、星までも破壊することになるとは露知らずに……。

そしてある計画に選ばれた少年少女の計13人は技術者達に託された殺戮兵器を使い、人類に希望を与えるのか…はたまた絶望を与えるのか…それは君達の手で決めろと委ねられてしまう。

この少年少女の中でも希望を与えたいと思う者と絶望を与えてやろうと思う者とで争いが起こってしまう。

13人いた少年少女も、一 人また一人と消えていき、最期には二人しか生き残っていなかった。

その二人も最後まで希望を捨てずに戦い続けたが、ある理由にて人類を救う理由も無くなってしまうのだった。

ならば幕引きの…人類の罪を被り、永遠の苦痛を受け入れる覚悟で絶望を与えて全てを終わらせ、後は地獄にいくだけだと思っていたのだが、何の因果かこの二人は、彼等が住んでいた地球とは違う地球の戦場に誘われるのだった。

彼等の休息、もとい罪を償う時間はいつ訪れるのであろう…。

果たして彼等はこの違う地球にて、何の答えを得て、また希望を与えるのか…それとも絶望を与えるのか…。

それは神のみぞ知ることなのか…彼等のみぞ知ることなのか…。

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

(ここはあの世かね。俺はどれくらいの罪を償う事やら楽しみでしょうがないな)

 

(覚悟はある。俺はそれだけの事をしてきたんだ。人としての心を捨ててまで)

 

(しかし、あの世というと川とやらがあって船があるものだと思っていたのだが…なんで辺り一面真っ白なんだ?)

 

(もうおっさんは疲れたからさっさと地獄に連れて行ってほしいんだがね)

 

と一人心で呟くおっさん。

なぜか先ほどから頬に痛みが走っている。

 

(流石は地獄。死んだ後も痛覚は存在してるとは乙な事で)

 

その頬の痛みは徐々に鮮明に痛みが増していく。

しかし誰もいないのに痛みが増していくことにムカついてきたおっさん。

 

(ああー!地獄の鬼に何かされてるなら文句言えないが、誰もいないのに痛くなってくるのはムカついてくる…ちょっと叫んでみるか!)

 

なぜか叫ぼうと思うおっさんなのであった。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

「山田先生。侵入者は確保できましたか?」

 

「はい、織斑先生。ですが先ほどからずっと寝ているのか、目を覚まさないのですよ」

 

「そうですか。なんとも暢気な侵入者なことだ」

 

千冬は侵入者を見る。

歳は高校生ぐらいの少年。

こんな少年がどうやってこの場所に侵入できたのか気になっていた。

 

「とりあえずこいつを起こさないと話が進みませんな」

 

そう言うと千冬は侵入者の頬を叩き始めた。

 

「お、織斑先生!?」

 

いきなり頬を叩き始めた千冬に驚き、うろたえる真耶。

 

「中々起きんなこいつ」

 

もう少し強く叩く千冬。

すると少年が目を覚まし、一言飛んでくる。

 

「何すんだボケェ!!!!」

 

近くにいた千冬と真耶はあまりの声の大きさに、差はあるがびっくりしてしまう。

 

「あれ?閻魔様って女の人だったの?」

 

わけのわからんことを言い始める侵入者。

 

「貴様、ここがどこだかわかっているのか?」

 

「地獄じゃねえのか?」

 

「違う。ここはIS学園だ」

 

「IS学園?あれ?俺死んだはず?いや肉体があるから生きて?」

 

侵入者の少年はわけがわからないといった表情を浮かべながら、死んだとか生きてるとか言っている。

 

「おい。とりあえず貴様の名前と歳を教えろ」

 

千冬はまず名前さえわかれば、個人情報のデータベースに照合すれば何かしらわかると思っていた。

 

「俺の名前…神守翼かみもり つばさ。歳は41で終わっているはず…」

 

「貴様ふざけているのか…どこから見たら41歳に見える」

 

千冬は呆れている。

真耶は自分が持っていた手鏡を翼に渡す。

 

「なんだこれ?なんで若返ってるんだ?俺は地獄に行くはずの人間なのに…なんで…」

 

翼は落胆した。

自分がしてきたこと。

どれだけの命を奪ってきたのか。

自分一人の命では絶対に償えないであろうその罪を永遠に支払うために地獄を望んでいたのに。

 

「どうやらもう少し詳しく、話を聞く必要があるようだな」

 

そうして翼はただただ千冬と真耶の後ろに付いて行くのであった。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

着いたのは狭い部屋。

四角いテーブルに椅子が対面に並んで二つと脇に一つ。

翼に奥の椅子に座らせ、対面に千冬が座る。

 

「さて貴様はどこから来た」

 

「俺は多分…あの世から来たとしか言えん」

 

「ふざけるなよ。死んだ人間が生き返るはずなかろう」

 

「でも俺はあの時死んだはず。仲間も、敵も、動物も、植物も、星もありとあらゆる生命を道連れにして死んだはずなんだ…」

 

「たかが一人の人間にそんなことなどできるはずなかろう。夢でも見ていたんじゃないのか?」

 

千冬は鼻で笑う。

 

「というかここは、地球からどれほど離れた銀河に存在する惑星なんだ?」

 

「頭は大丈夫か?ここは地球で日本だぞ」

 

「は?ここが地球?ありえない……いや、ありえないことなんてありえない…か」

 

一人で納得する翼。

 

「一人で納得したみたいな顔されても困るのだが…」

 

「簡単に言うなら、俺は平行世界にいた人間で俺がいた地球はもう既にないということだ」

 

千冬と真耶は唖然とした顔でお互いの顔を見合う。

 

「この世界は平和か?」

 

「それは人によって差異があるだろう」

 

「平和と思える人がいるのならまだマシだろ」

 

翼がいた世界では平和など偶像でしかなかった。

いくら平和の為と行動しても、悪化の一途を辿っていたのだからこそ、やりもしたくない事を選んだのだから…。

 

「それとこの世界に兵器は存在するのか?」

 

「あるといえばある」

 

「どんな兵器だ?」

 

「女性しか扱えない代物だったがな。名はISインフィニット・ストラトス。通称ISだ」

 

「なぜに過去形なんだ?」

 

「男性で扱える人が見つかったんです」

 

「それは面白いな」

 

「面白いものか。これによってどれだけ世界が騒いだことか」

 

「いいことだろ。どうせ女性しか扱えないからと、優劣がどうこうとかあるんだろ?」

 

「それはそうなんですが…」

 

「やっぱりどの世界にも優劣を決めたい連中はいるんだな」

 

翼はそうゆう優劣や政治絡みで俺(私)は偉いと踏ん反り返ってるやつが大嫌いである。

 

「確かに今は女尊男卑が当たり前のようになっているが、いつかそれもなくなると私は思っている」

 

「そのISってやつは見れないのか?」

 

「なぜ見る必要がある?」

 

「ただ単にどんなものか興味があるだけだ」

 

翼はその兵器がどのくらいの優劣を決めれるほどのものか見定めたかった。

しかし千冬はどうしたものか考える。

 

「織斑先生。見せるだけならいいのでは?」

 

「しかし、素性もわからんやつに見せるのも」

 

「別に触ったりしないぜ。見てみたいだけなんだ」

 

「……本当に何もしないな?」

 

「嘘は言わない主義なんでね」

 

「…わかった。しかし変な事をしたら、その時はわかっているな?」

 

「へーへー。わかってますよ」

 

渋々だが了承する千冬。

翼は真耶にありがとうと礼を言う。

真耶はいえいえと応えている。

 

 

 

 

***

 

 

 

ISが収容されている倉庫に着き、中に入る三人。

 

「これがISの『打鉄』と『ラファール・リヴァイヴ』です」

 

「意外と小さいんだな」

 

翼が使用していた機体達は何十mはあるであろう機体を乗っていたので、素直に小さいと思った。

 

「これでも性能はとても凄いんですよ」

 

「まあ見た感じ、それなりにできそうな機体だな」

 

「両機共に訓練機だから、専用機に比べれば性能は下だが、扱う分には最適な機体でもある」

 

「専用機ね…」

 

これが訓練機なら専用機の性能はどれくらいになるのか、気になる翼。

 

「なんだ、何か気になることでもあるのか?」

 

「いや、性能とかも気になるんだが…これどうやって乗るんだ?」

 

「本来ならば、待機状態で何か身につける道具とかになっていて、そこから展開するのだがな」

 

「なるほどね」

 

翼は自分の身体に機体を纏わせるイメージをしてみる。

すると突然、翼の身体から光が発し、装甲が展開され翼の身体にフィットするように纏わりついていく。

展開されると同時にISの様々な情報等が頭の中に流れ込んでくる。

 

「何が起き…た…」

 

「神守君…それ…」

 

「な、なんじゃこりゃー!!」

 

翼は混乱していた。

千冬と真耶も絶賛混乱中。

 

「はあ…また問題事が増やしおって…」

 

千冬は溜め息しか出てこない模様。

 

「全身装甲フルスキンタイプのISとは珍しいですね!」

 

真耶は珍しい全身装甲を見て少しはしゃいでいる。

 

「とりあえず解除するにはどうすりゃいいんだ?」

 

「展開するときの反対のイメージをしてみろ」

 

千冬の言葉の通りにしてみたら解除ができ、一安心する翼。

 

「いやー焦ったわー」

 

「それで何で貴様は専用機を持っている?」

 

「いやそう言われてもわからんよ。それに今纏ったのはそこにある二機と大差ないぐらいのスペックじゃないかね」

 

展開したのはなぜか『ジム』であった。

しかし気になることがある。

表示の項目の欄に『IS展開変更システム』とあり、他の機体の名前がずらっと並んでいるのと、『IS⇄MSサイズ変更システム』と意味のわからない項目まであるのだった。

一機体は使用不可と表示されていたが…。

 

「仕方ない。とりあえず上に通して、貴様をこの学園に通わせる」

 

「いや俺勉強したくないぞ」

 

「それでは、どっかの機関に実験材料のモルモットにでもなるか?」

 

「しょうがないなー(棒)」

 

千冬の威圧感に負け、素直に従うことにする翼。

 

「ちなみに明後日が新一年の入学式だからな」

 

「は?ありえなくね?」

 

「あははは…頑張ってください神守君」

 

げんなりしている翼を励ます真耶。

 

「学園に通ってもらう以上、ここでは私達のことは『織斑先生』と『山田先生』と呼ぶように」

 

「りょーかいしたよ」

 

気だるそうな返事をする翼。

 

「それと明日にお前のIS適性検査と実技試験を行うから覚悟しとけ」

 

「りょーかい」

 

もうやる気もすら感じられない返事。

翼を睨む千冬。

 

「……とりあえず今日は遅いから、私の部屋で寝てもらうぞ」

 

「まさか俺の体目当てか…」

 

「違うわ!」

 

「冗談だよ。寧ろそうゆうのは反対だろ」

 

そう翼が言うと千冬はほんのり紅潮するのであった。

 

「その反応乙女だねー」

 

翼はニヤニヤしながら千冬をからかう。

 

「いい加減にせんと本当に実験室に送るぞ…」

 

どす黒いオーラを纏いながら脅してくる。

 

「まあまあ、織斑先生も山田先生も笑ってる方が綺麗なんだからよ」

 

「なっ!」

 

「そんな綺麗だなんて…///」

 

千冬はたじろぎながら真っ赤になり、真耶は嬉しかったのか上の空になりながら妄想の世界に旅立とうとしていた。

 

「とりあえず今日は俺も疲れてるから、休ませてもらえるとありがたいのだが…」

 

「あ、ああ。とりあえず私の部屋に案内しよう」

 

そんなこんなで千冬が使っている教員棟の部屋に着く。

千冬は真耶に書類関係を持ってきてくれと頼み、真耶はそれを取りにいく。

その間に寝床を案内しようと部屋に入ったはいいのだが…。

 

「まるでゴミ屋敷だな」

 

部屋は見事にゴミや書類、服などで散らかり放題なのだった。

 

「す、すまん。今片付けるから、ちょっと待ってくれ」

 

「俺がやってやるから、俺が学園に通うための書類やら何やらの方を片付けてくれや」

 

翼はそう言い、先ずはゴミから片付け始める。

ゴミ袋が三袋も出るってどんだけ溜め込んでたことやらと呆れながら、次は書類を纏めていく。

 

「お前は手際が良いんだな」

 

「こんなの慣れれば誰でもできることだろう。こんな事に才能なんてありゃしないんだから。まあ得手不得手はあるだろうけどな」

 

千冬は正しく不得手側の人間だから、何も言えないのだった。

片付けていたら、真耶が必要な書類関係を持ってきたので、二人でやってもらう。

 

(さてと次は服か…またこりゃ溜め込みすぎだろ)

 

その洗濯量は何回やれば終わるのかと思う量なのであった。

それでもやると言った以上やる翼なのだった。

そして服分けているときに可愛らしい下着が出てきたのである。

 

「織斑先生は可愛らしい下着が好きなんだな」

 

翼としてはなんとも思っていない一言だったのだが、千冬はそれを見られたのが恥ずかしかったのか、翼から下着を奪おうと駆け寄った瞬間、足を滑らせてしまう。

それを翼が危ないと思い、支えようと庇おうとしたのだが、体勢が宜しくなかったのか二人とも倒れてしまう。

 

「いてて…」

 

「つつ…」

 

ふにょん。

翼の手に何か柔らかい感触が伝わってくる。

それは千冬の胸を鷲掴みした感触だったのである。

 

「おおー織斑先生って結構胸デカいんだな」

 

その一言を聞いた千冬は今までの比ではないほど、真っ赤になり、翼に平手打ちが炸裂する。

 

バチーン!!

物凄い良い音が鳴り響く。

 

「イッテー!!!」

 

「あ、当たり前だ!!この馬鹿者が!!!」

 

「不可抗力だろ!今のは!」

 

「うるさい!」

 

「まあまあ。二人とも落ち着いて…」

 

二人をなだめる真耶。

 

「これが落ち着いてられるか!胸を触られたのだ!!」

 

「だから触りたくて触った訳じゃないんだよ!」

 

「当たり前だ!」

 

「はぁ……へーへー。俺が悪かったですよ。ごめんなさいね」

 

翼は怒るのも面倒くさいと思い、適当に謝り、確保した寝床に横になってしまう。

 

「もう本当に疲れてるから、明日の朝起こしてくれ」

 

そう言って、翼は寝てしまう。

 

「おい!まだ話しは終わって…」

 

起こしにかかる千冬だが、もうすでに寝ている翼を見て、本当に疲れているのだとここでわかる。

 

「ほら、織斑先生。さっさと終わらせてしまいましょう」

 

真耶は仕事を終わらせようと促す。

 

「ああ、そうだな」

 

千冬は翼に申し訳ないと思いながらも仕事を淡々とやり始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

To be continued

 

 




いかがだったでしょうか?
文字数はこれぐらいを目安に作っていく予定です(長いのは頭がパンクしてしまいそうなので(笑))
更新は不定期ですが、早めに出来たらなと思っています。

次の更新も読んでくださると嬉しいです!
ではまた!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。