IS~Clown of Despair Clown of Hope~   作:飛翔翼刃

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戦闘描写はやはり難しいですね…
頭の中では動いてるイメージがあっても、それを表現できる文章力がないのが…
文章力がほしい、今日この頃…


では本編どうぞ!


第二話  実技試験は生徒会長と

 

 

次の日の朝になり、窓から差し込む陽の光に自然と起きた翼。

 

「ふわぁー。もう朝か」

 

起きようと思ったのだが、なぜか動けない。

顔を横に向けると何故か隣で抱き枕の如く翼を抱きしめて寝ている千冬がいた。

 

「おい、先生起きろ」

 

「…んんっ?」

 

千冬は寝惚け眼で翼の見る。

 

「はっ!!」

 

意識がはっきりしたらしく、抱き枕状態を解放する。

 

「どうして抱き枕状態になってたかは知らんが、あんまり男にこんなことするもんじゃないぞ」

 

一般論で言えば、千冬は美人でスタイルが良い。

そんな彼女に抱きつかれたら、男としては襲いたくもなるのではないだろうかと思う翼。

 

「いや…普段はこんなこと絶対にしないんだぞ!」

 

必死に弁解する千冬。

 

「わかったわかった。別に先生が誰と寝ようが俺には関係ないことだ。

 それより朝飯作りたいんだが、冷蔵庫に入ってるもの使っていいのか?」

 

冷蔵庫を指差す。

 

「あ、ああ。構わない」

 

「そうか、んじゃ使わせてもらうぞ」

 

翼は冷蔵庫から使えそうなものを選び、さくっと作っていく。

作ること10分弱…。

 

「ほれ、食材がほとんどなかったからこれぐらいしか作れんが」

 

翼が作ったのは、ハムチーズトーストと目玉焼きと簡素な朝食であった。

 

「私の分も作ってくれたのか」

 

「当たり前だろ。寝床にこれからのことまで色々やってくれたんだからな」

 

久しぶりにゆったりした食事をする翼は、これで二度寝もできたら最高だなと思うがそうはいかない。

この後に適性検査や実技試験に身体検査まで追加されたのだから、今日も忙しくなりそうである。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

まずは身体検査。

調べてもらったがどこも異常なしな上、やはり肉体年齢も16歳と若返っていた。

若いのはいいことだが、成熟しきってないのか肉体の筋肉量などまで減っているのは納得がいかない翼。

まあそれは年齢を重ねるのと鍛えればどうにでもなるかと、今後のメニューとかを考える。

 

お次は適性検査。

翼は非人道的な実験を受けており、運が良かったのか色々な能力を備えることができたのが、最後まで生き残れたのだと思う翼。

長い年月戦っていた所為なのか、能力のON/OFFができると便利な身体になっていた、なのでOFFにして受けとく。

だって高いとなんか面倒くさいことしか起こらないと思うし…。

戦闘とかその他に優れた能力ありの人外に適正もクソもないと思うが、受けているのだった。

結果は……………………………………OFF状態ではSランクやAランクに届かず、Bランクと認定された。

OFF状態でこれぐらいの適正が出るのは意外と緩いのではと苦笑いの翼。

 

そして今日のメインイベントの実技試験

 

「さて、これから実技をやってもらうが、何か質問はあるか?」

 

「特にないぞ」

 

「相手はこの学園の生徒会長の更識楯無さらしき たてなしだ」

 

「あれ?こうゆうのって教員がやるもんじゃないのか?」

 

「どこから嗅ぎつけたのか知らんが、相手からのご指名でな」

 

「そうすか。まあさっさとやって終わらせて、飯食べて寝たいわ」

 

もう既にエネルギー切れの翼。

 

「勝てる自信はあるのか?」

 

「ないよ」

 

即答の翼。

 

「ないのになんで、そんなにあっさりしている?」

 

「別に。試験だから勝ち負けに執着する必要がないからな」

 

命のやり取りをやるのだったら別だが、簡単に説明を受けたがスポーツに近いし。

パイロットを守る絶対防御とかあるみたいだし、勝てればラッキーで負ければ残念ぐらいにしか思ってない。

というか最初からやる気がないので負ける気満々である。

 

「そうか。相手はもうフィールドで待機しているから、さっさと展開しろ」

 

ジムを展開する。

相変わらずこの簡素な感じがいいなと思う翼。

 

「それでは神守君、そこのカタパルトに乗ってください」

 

真耶のアナウンスが響く。

 

「了解」

 

アナウンスに従い、カタパルトに乗る。

 

「負けても恥ではないから、やれるだけのことやってこい」

 

「わかったよ」

 

「射出OKです!神守君頑張って!」

 

その言葉と同時に射出体勢に構えて。

 

「神守、ジム出る」

 

スラスターを吹かしながら射出される。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

射出され、フィールドに出た翼。

眼前に一機、水色の機体カラーで水を纏っているのかと錯覚する。

相手のデータが色々表示される。

機体名は『ミステリアス・レイディ』らしい。

 

(また戦うのが面倒くさそうな機体なこった)

 

どうやらあれはナノマシンで構成された水と表示されているので、戦い方は絶対面倒くさいと溜め息を吐く翼。

 

「はじめまして、神守翼君。私は更識楯無よ。今日はよろしくね」

 

笑顔で挨拶してくる楯無。

 

(この女の笑顔の裏には何が潜んでいることやら)

 

翼は様々人間を見てきたが、何か企むのが好きそうな面してんなと第一印象は嫌な感じだった。

 

「よろしくな。会長さん」

 

「全身装甲とは珍しいわね」

 

「そうか?俺は全身守ってる感があって好きなんだがな」

 

「でもせっかくなら、顔が見れたほうがいいのに」

 

「それよりさっさと始めようぜ」

 

「せっかちさんなのね。そんなんじゃ女の子にモテないぞ」

 

「知らん。来ないならこちらから行くぞ」

 

そう言うと翼は、ブルパップマシンガンを呼び出し、相手に近づくためにシールドを前方に構え、マシンガンを牽制のため撃ち込む。

 

「そんな攻撃当たらないわよ」

 

楯無は水のヴェールを巧みに操り、マシンガンを防いでいく。

 

「当たればラッキーぐらいにしか思ってないからな」

 

全弾撃ち終わったのか、マガジンが勝手に外れ、直ぐに予備マガジンを呼び出し装着させ、また撃ち始める。

 

(さすがに堅いな。さてどう攻めて負けたものか)

 

さっさと負けたい翼。

 

(彼、凄く戦い慣れしているのは気のせいかしら?)

 

翼の戦い方に疑問を感じる楯無。

 

(実弾だけでは守りが堅すぎて中々終わらんな。まあ動きに慣れる訓練と思って…突っ込むか)

 

翼はシールドをデータ領域に戻し、左手にマシンガン、右手にビームサーベルを持ち、隙を生じさせようと不規則に動き始める。

楯無は予測していた動きに反しての動きをされ、少し隙が生じてしまい少し被弾してしまう。

しかし楯無も負けておらず、四門のガトリングガンで応戦しており、少なからず被弾させられてしまう。

こちらが牽制に使っていたマシンガンも残弾25発とかなり撃ち込み過ぎたようだ。

しかしお構いなしに使い切ってしまうために撃ち続ける。

マガジンが外れ残弾ゼロのマシンガンを投げ捨てる。

 

「投げ捨てるなんて物を粗末に扱わないほうがいいわよ」

 

「確かに物を粗末に扱うのはよくないが、これが戦場なら弾の出ない銃など捨てるか投げつける以外の選択肢しかないからな。それに後で拾ってデータ領域に戻せばいいだけだ」

 

二人は相手の動きを見ながら、どう動こうか探りあいの睨み合いが始まる。

 

(まずいわね。彼が昨日初めて動かしたと聞いて、遊んであげようと思ったのに…こんなに動かせるとは思ってもいなかったわ)

 

内心焦っている楯無。

普通なら昨日今日でここまで動かせるものはいないので、次の一手が読めないのである。

 

(さすがは兵器の扱いを教えてる学園の生徒会長ってところだな。こちらの機体がスペック上負けているのと油断していたとはいえ、ここまで喰らいついてくるとはね)

 

翼の中での評価がかなり上昇した楯無。

 

「さてあなたの武装はそのサーベルだけになったのかしら?」

 

「さあどうだろうね」

 

他にも武装はある。

頭部バルカン、ビームスプレーガン、ハイパーバズーカとまだまだ戦略は色々試せるのだが、いかんせん空腹のせいか集中力がなくなってきている翼。

 

「それじゃ、頑張って接近戦をやりますかね」

 

翼は真っ直ぐ突っ込んでいく。

 

「あら、そんな馬鹿正直に突っ込んでくるなんて試合を諦めたのかしら?」

 

楯無はランスを構え、迎撃できる体勢で攻撃を待つ。

突っ込んでくる翼はサーベルを振りかぶる。

楯無はもらったとばかりにランスを突き出す。

 

「まだまだ、マシンガンが無くても実弾はあるんだよな」

 

攻撃力はあまり期待は出来ないが頭部バルカンを至近距離から当てるが、あちらのランスも左肩に当たり、お互い衝撃でバランスを崩す。

バランスを崩しながらもお互いにサーベルとランスで点と線の斬り、突きを結んでいく。

リーチの差は楯無が有利だが力のほうは翼に軍配が上がるため、手数でダメージを与えても、一撃で同じくらい持っていかれるのいたちごっこが続くのだが、楯無が次の一撃で決めようと策を講じる。

 

「せっかくだから少しだけ、私のとっておきを見せてあげる」

 

こちらを誘っているのか、小悪魔的な笑みで手招きをする楯無。

 

「美人からのお誘いだ。その挑発乗ってやるよ!」

 

何か罠を仕掛けているとわかっているが、その誘いを受ける翼。

 

(男って簡単ね。こんな簡単な誘いに乗るなんて)

 

ちょろいわねと思っている楯無。

しかし次の瞬間、またしても翼に驚かされてしまう。

 

(大体ああゆう輩は近づいたところをドーン!とかやってくるんだろうから…一気に加速してやるか)

 

そう考えた翼は楯無から再び撃たれるガトリングから避けるため、残り少ないバルカンも使いながら、フェイントを入れつつ近づき、サーベルが届くであろう距離にて横から斬りかかる。

楯無はかかった!と言わんばかりの笑顔でバックステップをしながら、翼の周囲に霧を発生させ、それを一斉に熱を帯びさせ、水蒸気爆発を起こさせる。

これこそ楯無の狙った清き熱情クリア・パッションという爆発させる技を披露する。

完璧に巻き込まれて、私の勝ちと思った楯無だが……頭上からなぜか『危険』とアラートが表示される。

急いで頭上を見るとボロボロではあるが翼がサーベルをこちらに振り下ろしながら降下してきていたのである。

翼は巻き込まれる覚悟で突っ込み、巻き込まれた瞬間に楯無の上に向かって瞬間加速イグニッション・ブーストで一気に加速をし爆発から抜け出し、サーベルを楯無に振り下ろす。

楯無は負けを確信して攻撃の衝撃に備える。

 

「……俺の負けだわ」

 

翼は空中で止まったまま、自ら負けを宣言する。

何故攻撃してこなかったのか、疑問しかでてこない楯無である。

 

「なんで勝てたのに負けを宣言するのかしら」

 

「サーベルが壊れたらしくて、形成出来なくなっちまったからな。弾もなくなっちまったしな」

 

どうも爆発のときに出力不備が起きたのか、形成できなくなってしまったし、弾もないんじゃ…と負けを認める。

 

「でも他にも攻撃方法はあったのでしょう?」

 

「あったけど、あんたみたいな美人に怪我でもさせるわけにもいかんからな」

 

翼は放り捨てたマシンガンを拾い、データ領域に戻してピットに戻っていった。

楯無は美人と言われたことや怪我をさせたくないと言われたのが照れくさくなり、顔を赤くして翼のほうを見つめているのだった。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

「神守、あそこまで動かせるとは思ってなかったぞ」

 

楯無と同じく、昨日今日動かしたやつの動きには見えなかったと感心する千冬。

 

「神守君お疲れ様です!楯無さんにあそこまで善戦できるなんて凄いですよ!」

 

少し興奮気味の真耶。

 

「たまたまだよ。それに彼女、まだまだ本気を出してない上に…何か隠してる気がするしな」

 

こんな模擬戦ぐらいで本気を出すほうが珍しいだろうと思う。

まあ学園に入ったら、嫌でも彼女と会うことや戦うこともあるだろうし。

 

「それより、この後はもう何もないんだろ?」

 

「ああ。今日はこれでおしまいだ」

 

「じゃあ飯ってどこで食べればいいんだ?腹空いちまって…」

 

グゥゥーと翼の腹の虫がなる。

 

「今日は食堂が使えるから、時間もいい事だし食べに行くとするか」

 

「食堂のご飯って美味しくて、ついつい食べ過ぎちゃうんですよね」

 

「そうなのかそれは期待できるな」

 

今からご飯が楽しみな翼。

ちなみに食堂で四人前は平らげたそうな翼だそうだ…。

 

 

 

 

To be continued

 

 

 

 




次は入学ですね。
学生時代に戻りたい。
暢気に遊んでいた、中学、高校に戻りたいです。

次もなるべく早く投稿できたらいいな。
ではまた!
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