IS~Clown of Despair Clown of Hope~ 作:飛翔翼刃
仕事のほうが忙しくて中々執筆時間が取れなくて(´・ω・`)
もう少し暇がほしい(´Д`)
ではでは本編どうぞ!
ピットに戻ってきた翼とセシリア。
「神守。聞きたい事はたくさんあるがそれは後だ。
織斑の専用機が届いた。オルコットも準備が必要だろうから、お前と織斑の試合をやるぞ」
「もう疲れたから、一夏の不戦勝でおけ」
「ふざけるなよ」
「あんまり怒ると皺が増えるぞ」
「潰されたいのか?」
モニター越しなのにありえない威圧感を感じる。
「仕方ねえな。もう少し運動するかね」
そう言って、ピットから出て行こうとするが。
「あの、翼さん」
「どうした?」
セシリアに呼び止められる。
「いえ!やっぱり後で良いですわ!」
「そうか」
翼はピットを出て行く。
(私のバカ!声援ぐらい出来なくてどうするのですか!)
セシリアは声援を送りたかったらしい。
「さて、次の試合は絶対に油断しませんわ」
一夏が素人だからと油断はしないことを固く誓う。
翼の強さを目の当たりにして、自分より遥かに強いが油断や驕りがなければ、もう少し戦えたであろうと分析するセシリア。
「さあ、急いで準備を致しませんとね」
セシリアは万全に試合を臨むために、準備に取り掛かるのであった。
***
フィールドに戻ると、そこには白い機体を纏った一夏が待っていた。
「それが一夏の専用機か」
「そうらしいぜ。名前は『白式』って言うんだ」
「ふーん。とりあえずさっさとやろうぜ」
「なんだか適当に流された!」
「ナガシテナイヨー」
「しかも棒読みだし!」
「ほれほれ、さっさと始めるネ」
「お前絶対に馬鹿にしてるだろ!」
「いやーばれたか」
「ばればれだよ!」
一夏は頭にきたのか一直線に向かってくる。
戦場、いやどんなことにおいても冷静さを失ってはならない。
周りが見えなければ、自分や仲間を危険な目に合わせてしまう。
「おいおい一夏。一直線にかかってきても敵にむざむざやられにいくようなもんだ」
翼はビームライフルを左肩、右肩、左足、右足と寸分狂わず、動いている一夏に当てていく。
いくら直線状に動いてるとはいえ、寸分違わず当てるのは難しいのに当てている翼の技量は当に生徒のレベルを超えている。
「ぐううぅ!!」
「てか一夏、なんでその剣一本で戦ってるんだ?」
「これしかないんだよ!」
「どんな欠陥機だよ…」
これではフェアではないなとビームライフルをデータ領域に戻し、ビームサーベルを構える。
「それじゃ接近戦でやってやるよ。かかってきな」
「いいのか?」
「これは『スポーツ』なんだろ。ならフェアじゃないとな」
スポーツの部分を強調する。
本当に命のやり取りをしているのなら、この喋っている間にも遠慮なく殺しにかかっている。
それこそ言葉など交わすこともなく、相手を気遣う優しさなど持ち合わせてはいない。
「それとも徒手格闘だけで戦うか?」
「いや剣で戦うよ」
「ならいくぞ」
そこから激しい剣戟が始まる。
一閃、二閃と次々と切り結んでいく。
しかし、一夏の機体はまだ初期設定で戦っているせいで思うように動かせない。
次第に押され始めていく。
「どうした一夏?段々遅くなってきてるぞ」
「まだまだこれからだよ!」
それから10分ぐらいは何度切り結んだだろう。
一夏の機体のシールドエネルギーはほぼゼロに近い。
反対に翼は三分の二以上残っている。
「一夏、もうお終いでよくね?」
「まだだ!まだ終わってねえだろ!!」
「一夏は負けず嫌いだね~」
一夏は馬鹿正直にまた突っ込んでいく。
それでも攻撃は空しく空を切るばかり。
「そんな太刀筋では何にも切れんぞ」
「うるせえ!」
「はぁ。なんでこんなに子供はすぐ熱くなるかね」
翼はさすがに子供のテンションにはついていけない。
「次で決めるぞ。歯食いしばれよ~」
そう言って翼は一夏の攻撃をかわし、蹴りを入れる。
一夏は蹴りを入れられたことにより怯んでしまう。
そこに止めといわんばかりか、翼のサーベルが届く瞬間……一夏の機体が光り輝く。
「やれやれ、機体に救われたな」
そう呟く千冬。
光が収まると、一夏の機体に変化が訪れていた。
純白と言って良いぐらいに白く輝くボディに、スラスターなどが大きくなっている。
「何が起きたんだ?」
「多分、機体の
それでお前専用になったってことだ」
「俺だけの機体…」
一夏は使っていた剣を見つめる。
そこには『雪片弐型』と表示される。
「雪片って千冬姉が使ってたやつだよな?
どうやら俺は世界で最高の姉さんを持てて嬉しいよ」
「家族想いだね~」
「翼にだって家族はいるだろ?」
「知らん。顔すら知らんし、名前すらも知らんしな。
まあ俺が生きていく上では、必要ないことだしな」
ヘラヘラ笑いながら答える翼。
「何でそんなにヘラヘラしてられるんだよ」
「うーん、なんでだろうな。
それにしても、流石にこの機体で、その格闘特化にはキツイな」
「そんなに強いのにか?」
「いくら機体が強くたって、特化に万能が勝てるわけないだろ。
まあ射撃戦していいなら、余裕だけどな」
そう白式と格闘戦だけをしていては技量では勝っているが、攻撃力が違いすぎる。
特化とはそれだけのことに純粋に高い性能を持っている、例えば万能機では1を与えられる。
しかし特化機はその上の2、3と上回って返ってきてしまうのである。
それに一夏が持つ武器から、当たったら嫌な予感がして仕方ないのだ。
「じゃあ俺も少しだけ格闘に強い機体に変えるかな」
その言葉にまた驚きを隠せない観客達。
「『IS機体変更システム』発動。
『クロスボーン・ガンダムX1』」
また翼を光が包み込み、違う機体に展開される。
今度現れた機体は、背部にX字のスラスターに頭の頭頂部にドクロがあしらわれている。
そして一番目に付くのは、機体のほぼ全身を覆っているマントであろう。
「さあ、行こうか!」
ここから第二ラウンドが始まる。
***
「またしても機体を変えるだと!?」
「神守君はいったいいくつの機体を持っていると言うんでしょう…」
真耶は素直に驚いており、千冬は上から何を言われることやらと頭を抱えていた。
ただでさえISを動かせるのが、もう一人見つかり、方々に手を尽くして入学を許可させたのに、ビット兵器を持つ機体に変えるわ、挙句の果てに格闘戦に強い機体に変え始めたのである。
これには世界各国の国や企業等が黙っているはずがない。
翼が使った、二機体ははっきり言って、軽く第三世代の上をいくものばかりだからである。
「頼むから、これ以上問題事を増やさないでくれ…」
千冬の気苦労は堪えないのであった。
***
第二ラウンドも終わりが近付いていた。
「どうした一夏?せっかく格闘戦の能力だけなら、そっちの武装の方が優秀なんだぞ」
ISに限るがなと心の中で思う翼。
シールドバリアーがないMSは装甲が特殊な金属などで作る機体などは、実弾などをモノともしない機体すらある。
しかしこのX1が持つビームザンバーは、その硬い装甲すらいとも簡単に溶断できる威力をもつ。
ISの出力のせいか、能力は落ちているがそれでも数振りでシールドバリアーを半分削るくらいの威力は持っている。
「いや、まじで翼が強すぎるんだよ!」
「まだ俺とこの機体の本気は出してないぞ」
「はあ!?これで本気じゃないってマジかよ…」
一夏は手も足も出ない状況に陥っていた。
近付けば、腰部の『シザー・アンカー』により拘束されてしまい、離れれば攻撃できないので近付くがまた拘束されると、それのループなのである。
「てか接近戦で戦うとか言っといて、そのアンカーはナシなんじゃないか!?」
「何を言ってるんだ?
これも立派な近接武器なんだぞ。ちなみにもう何回このアンカーで一夏の武器を奪えたと思ってるんだ」
「げ!それをしないってことは…」
「既にハンデは与えているということだ。
本気でやったら一瞬で終わらせられる自信はあるからな」
「くっそー!なんとかして翼に一撃だけでもまともに当てられたらな」
「んじゃ一発だけ当たってやるから、それでこの試合はおしまいな」
「また馬鹿にしてるだろ!」
「してねーよ。
俺はもう疲れたんだよ」
「なら遠慮なく一撃入れさせてもらう!」
一夏は翼に攻撃を当てようとしたとき白式の
しかしこの能力は諸刃の剣。
「うおおおぉぉーー!!!」
あと少しで当たるという所で…。
「ブランドマーカー!」
突っ込んできた一夏にキツイ一撃がお腹に決まってしまう。
「攻撃してくるのかよ…」
「受けるとは言ったが、攻撃しないとは言ってないだろ。
それにその武器の特性をもっと研究しないとこの先勝てないぞ」
一夏は今の一撃でシールドバリアーの残量がなくなってしまう。
それにより翼の勝ちと表示され、終了のブザーがなる。
翼は一夏を連れて、ピットに戻るのだった。
***
ピットに戻ってくると鬼の形相のに近い千冬が翼を待ち構えていた。
一夏を下ろし、二人はISを解除する。
「さて、神守。
先ほどの機体について説明してもらおうか」
「説明するも俺が使っていた機体が、データとして入っていたから使っただけだが」
「それでは説明になっとらん!」
「データはやれんが、簡単な機体説明なら今度提出してやるさ」
「明日までに提出しろ」
「ええ~めんどい」
「やれ」
「ほんとに眉間に皺が…」
すかさずボディーブローを入れる千冬。
「……本気はなしだろ」
「お前が悪い」
「それより、さっき翼は武器の特性を理解しろって言ってたけど…あれはどういう意味だ?」
一夏が翼に尋ねる。
「多分だが、白式のシールドエネルギーを使い、相手のシールドエネルギーに大打撃を与える能力だと思うぞ。
いくら最後の一撃が入っていても、シールドエンプティまでいかないはずだったからな」
「よく見ているな。
あれは白式のシールドエネルギーを使い攻撃に転化させ、相手のシールドを無効化にしダメージを与える代物だ。
まあ平たく言えば欠陥機と言っても違わないだろう」
「ええ!?俺の機体って欠陥機だったのかよ…」
「それでも攻撃力に関しては右に出るものはいないだろう。
そもそもISは完成していないから欠陥もなにもない。
言い方を変えれば、お前の機体は他の機体より少し攻撃特化になっているということだ」
「まあ一夏も頑張れば使い様によっては全戦全勝も夢じゃないって事だ」
一夏の性格では優しさが邪魔をして、無理だろうけどなと心の中で思う翼。
「それより、次はセシリアと対決だろ頑張れよ」
「ああ!今度はヘマはしないさ!」
一夏は準備を済まして、ピットを出て行く。
結果は惜敗。
やはり武器の特性を理解できてないのと、遠隔武器に最初戸惑ってしまったのが原因だろう。
こうしてクラス代表決定戦は幕を閉じたのだった。
ちなみに規則がどうこうで終わった後に教本を渡され、困った顔している一夏が笑えたな。
***
所代わり、ここはセシリアの部屋。
自室のシャワーで物思いに耽るセシリアがいた。
「なんでこんな気持ちになるのかしら」
先ほどのクラス代表戦で戦ったことを考えていた。
「まさかあそこまで完敗するとは思いませんでしたわ」
思い浮かべるのは翼のこと。
「油断はしていなかったのに一夏さんにも驚かされましたわね」
翼との試合で男だからと慢心をしていたセシリアだが、完膚なきまでにやられ、油断をせず臨んだのに惜敗という勝ったのだが嬉しくない結果となってしまった。
「でもなんで先ほどから、翼さんのことばかり考えてしまうのでしょうか…」
翼に恋をしてしまったセシリアであった。
To be continued
クロスボーンは好きな機体の一つです。
もう少し先でフルクロスとかも出そうと思っています。
次は一夏の取り合いが始まる予定です。
ではまた次回!