とりあえずカスタマ第二シリーズ「G・E・C2」の方針はこんな感じです。
主人公が極東を離れている事から本筋も原作を離れ、かなりオリジナル要素の強い話となっていきます。前作「カスタマ」の「教団編」系列と考えてくださればOKです。
オリジナル主人公がオリジナルGE世界を旅し、その各地での「一期一会」を書いていきたいと思っています。
ただし
時系列が原作「GE2」に近づくにつれて徐々に・・・と、言った感じです。
こんな感じで書いていきますがまたよろしければお付き合いくださいませ。
今回は「あとがき」そして新要素のちょっとした説明の様なものになります。
対戦アラガミ
ルフス・カリギュラ
「熾帝」
「G・E・C2」最初の敵としていきなり現れ、輸送団一行を襲った最強クラスのアラガミ。
原作の「GE2」序盤、ハルオミの回想にて欧州グラスゴーでケイト、そしてGE2のメインキャラクターの一人であるギルバート・マクレインを襲ったアラガミと同一個体であり、おまけに中東出現時のこの時点では弱体化しておらず、完全全開状態でエノハと交戦状態に入る。通常状態のエノハを圧倒するスピード、攻撃力、知能と戦闘センスを兼ね備えた個の極致に達したアラガミ。
・・ひょっとしたら原作ゲームをプレイされずにこの小説を見て下さっている方もおられるかもしれないのでネタばれ込みで捕捉をしておきます。
ルフス・カリギュラは原作ゲーム「GE2、GE2RB」の裏ボスクラスの敵です。
ラスボスより遥かに強いです。強い、速い、カッコいい、闘って楽しいと中々の良モンスター。筆者大好きです。ある特定ミッションでしか戦えないのが惜しい限り。
+難易度99のルフスをイメージしてこの小説に登場。
気象変化、天変地異さえ引き起こす厄災クラスのアラガミとして大暴れさせました。
最後に繰り出した超高度からの高速落下技「ビッグ・フォール」はオリジナル技。
ただゲーム原作の機動力からしてこれぐらいマジに出来そう。
興味があれば是非とも+99で銃撃禁止、BR無し、アホみたいな設定してる強過ぎるBAを捨ててガチンコで挑んでみてください。GE2をやっててかなり面白い部類に入ると思われる高速バトルを堪能させてくれます。
Lv4 ff フォルティッシモ
主人公エノハが極東を離れている、つまり2主人公とは接触できない―故に「ブラッドアーツ」の習得が不可能なことから考えていたエノハの+機能です。着想は最新作GE2RBの「ブラッドレイジ」ではなく、基本的にゲームの「GE」の「必殺技」を考えた時、弾数制限あり、使える条件が限られ、仲間の協力が無いと出来ない濃縮アラガミバレットこそ必殺技だと筆者は考えている為、それを前作からエノハがとっておきとして随所で使用してきたアラバレのMAX強化版として登場させたオリジナル技。
エノハの新神機「スモルト」の特殊機能であり、専用カートリッジ装填後、Lv3状態での捕食で発動、レベル3状態の神機内のアラバレ、そして専用カートリッジに装填させた捕食後のアラバレ三発分を一緒に増幅して一気に撃ちだす大技。全開状態のルフスすら一気に戦闘不能に追い込む威力を誇る。
着想は「幽々白書」の主人公、浦飯 幽助、そしてその師匠、幻海の流派―「霊光波動拳」です。
弾数制限のある霊気を一点放出して撃ち出すのか(霊丸)、散弾の様にばら撒くのか(ショットガン)、拳撃に乗せて撃ち出す(霊光弾)のか、はたまた身体全体から放射状に放つのか・・等々バリエーションごとに使い分けるシンプルながら王道で主役らしいカッコいい能力を三種のアラバレの特性を利用して使い分けていたエノハの戦闘スタイルに合わせてアレンジ。
この技今回はルフスの氷結アラバレを刀身に纏って撃ち出し(先述の霊光弾系)ました。(長さが800Mなのにはちょっとした由来が)
が、普通に銃身から撃ち出す事も可能です。当然インパルスエッジも可能。
また暴走状態で基礎能力が異常増加した神機をある程度の時間操ることも可能です。
術者のエノハも異常な機動力と膂力を短時間ながら解放できます。
各々のアラガミの特殊な能力、属性をアレンジ、増幅して撃ち返すカウンター的な一面も持った能力です。
・・・気付いた方も多いと思いますが。
この能力は前提条件がレベル3になる事が必須条件になります。つまりアラバレを受け渡してくれる「仲間」がいなければ当然撃てません。
即ち
極東に帰れず、所在不明、フェンリル内部で公式には死んでいるエノハに
ゴッドイーターの仲間がいるという事になります。
第八話 プロローグのエピローグ
エノハは今空に最も近い所に居る。
強風に煽られながら外套を揺らし、容赦ない熱気を晒していた日が徐々に落ち始め、砂漠地域特有の冷えが辺りを包み始める時間であった。
少し気の早い蒼い月が太陽が沈み切るのを待ち切れなかったようにエノハの前に現れた。この街で一番高い場所に居るエノハを見つけた「あそこに居る」少女がじゃれついてきたみたいに。
その月に少し無言で笑顔を送ると再びエノハは眼下に広がるアラビア支部―ニュードバイの街並みを眺めた。
高度830m。
朽ち果てたタワーの登頂にエノハは飛ばされそうな新品のターバンを手で抑えつけながら腰掛けていた。
アラガミ出現以前建造された当時、世界で最も高い建築物であったその建物は2074年の今現在でもこのニュードバイの中心にアラガミから領土を奪い返したシンボルとしてそびえたっている。
正しアラガミに喰われた箇所の修繕、風化などを防ぐ処理は行われているものの、原則的に立ち入り禁止であり、電力も通っていない為当然エレベーターも動いていない。
フリークライミングの名手が数時間かけて昇るこの建物に誰にも知られる事無く一人の青年が踏破していた事をこのアラビア支部に居る誰も知る由はない。
知っているのは。
青年と「同じ異人」だけだ。
「・・みっけ」
青年の背後から声が聞こえた。高所特有の強風にも動揺や気負いが感じられない何とも場違いで澄んだ良く通る声。
持ち主の顔の端正さを根拠無く確信してしまうような凛とした声で或る。
「・・・意外だね。高い所好きだったんだ?あ・・案外見下ろすのが趣味とか?」
「そう言うわけじゃないんだけどな。むしろGEになる前は高い所は苦手なぐらいだった」
落ちたら潰れたトマトになる生身の人間と無傷で着地できるGEでは高所の感覚は違って当然と言えた。
「の、割に集合場所を『この街で一番高い所』って・・」
「おかげで解りやすかったろ?おまけにここじゃ人目につかないし一石二鳥だ」
「ま。そうだけどね」
こつこつこつ
普通なら身のすくむような高所で何の躊躇いも無い足音がエノハの腰掛ける「地と空の境界」にまで達する。
こつ・・
足音が止む。そこには足元のおぼつかなさそうなヒールの高い黒いブーツが「境界」を彷徨う何とも頽廃的な光景がある。
が、その足に震えはおろか、些細な迷いや戸惑い、そして投げやりも一切感じられないない確固たる自信を携えている事が解る。もしこのままもう一歩足を踏み出してもそのまま空中を歩いていってしまうのでは無いかと思われるほど軽快かつ無警戒であった。
「・・・ここから何が見えるの?」
エノハの隣に立つ人物は遥か真下にある眼下の街並みをエノハと共に見下ろす。
「・・別に何かを探してるワケじゃあない。・・ただ覚えておきたいんだ」
「・・何の為に?」
―・・・気付いている癖に。
エノハの隣に立つ人物―少女はそう自問自答した。
「・・・ん!」
「・・・っ」
その質問の青年の答えを。少女の中でもはっきりと答えが出ている答えを聞く前に二人の意識は別の物に向けられた。
ズズズズズズ・・・
遠くから地鳴りのような音が響き、その方向に二人は目を向ける。
「・・・」
「・・来たみたいだね」
アラビア支部の外。黒い装甲壁の向こう側は見渡す限りの砂の海。
その遥か彼方から巨大な砂煙が巻きあがって徐々に近付いてくる。遠く離れたこの場所にも届くほどの轟音を立てていることからその物体の巨大さが否が応にも解る。
「あれが・・」
「・・・そっか。見るの初めてだっけ」
「おいおい・・・なんだあれ・・予想していたよりも遥かにでかいな・・・」
「近付けばもっとびっくりすると思うよ。何もかも規模がケタ違いだからね。『アレ』は」
「・・行こう」
「・・。うん」
砂塵を切り裂いて躍り出た漆黒の軍艦の如き巨大な鋼鉄の船が巻き上げた無数の砂塵が風と共に中東支部復興のシンボルであるこのタワーに差しかかり、すっぽりと覆い隠す。
その砂塵が晴れた時、二つの人影は跡形も無くタワーの頭頂部から姿を消していた。
2074年
アラビア支部―通称ニュードバイ。日没前 PM5時23分
フェンリル極致化技術開発局独立機動支部―フライア
予定より13分遅れてフェンリル中東支部に接岸、燃料、物資補給作業に入る。
再出発時刻は二日後のAM8時を予定。
最終目的地は。
フェンリル極東支部―通称「アナグラ」。
2072年。
最愛の少女を極東に残し、少年は旅に出た。荒廃し、退廃した世界を巡る。
そして気付く。確かに世界は、そして人は存亡の危機にさらされている。
しかし未だ人は、世界は生きている。
心のまま、思うまま、歩き、闘い、同時に少年から青年へと成長しながら彼は想う。
―まだ世界は生きている。まだ世界はこんなにも―美しい。
「G・E・C2 時不知(ときしらず)」開幕。