でも頑張って生きてるんだよ。
読み直してみた!!
意味わかんない!!!!
そこには一本の木が立っている。
名前も知らない木である。
かつての旧文明人がなんと名づけたかわからないが、とても美しくその花は咲いていた。
まず、植物が残っているということが驚きだった。
あらゆる植物は大昔に滅びたと文献に記されていた。
広い空間にポツンと落ちているファイルを拾う。
それには、旧文明人の歴史や、植物が滅びる過程が記されていた。
旧文明人は、植物を使って文明を繁栄させた。
巨大な植物の葉で船を造り、海を渡った。
植物が種を飛ばすエネルギーを利用して、空を飛ぶ乗り物も造った。
植物のありとあらゆる可能性を利用して旧文明人は栄えたのだ。
そして旧文明人は、壮大なプロジェクトを計画した。
宇宙に巨大な蓮の花を浮かべる計画だ。
その蓮の花は宇宙コロニーとして運営するものだった。
旧文明人は長い年月をかけ、そのコロニーを完成させ、宇宙へと放とうとした。
しかし計画の進行中、某国の核実験の失敗により、全世界の植物の大半が滅びた。
旧文明人の大半と、動物も致命的な打撃を受け、地球は壊滅状態に陥った。
わずかに生き残った旧文明人は、さまざまな行動をとった。
生きるのに必死になる者、人類が生きた証を残す者。
中には自ら命を絶つ者もいた。
だが旧文明人は、最後まで生きることを諦めなかった。
旧文明人は残された文明の力で、蓮の花を宇宙へと放った。
計画は成功し、蓮の花は宇宙に浮かんだ。
代償として、地球に残された資源はわずかとなった。
限られた資源で生き残った人間は、力を合わせて生きた。
いつしか太陽の光と二酸化炭素、わずかな水で栄養を得ることができるようになった、
厳しい環境下で生き抜いた人類は新人類となり、新たな時代の先駆者となった。
それが今から、だいたい五百年ほど前の出来事である。
そして今、新人類が宇宙へと旅立った。
目的は宇宙に浮かぶ巨大な蓮の花の調査である。
旧文明人が残した遺産。
そこに彼らがいた証。
巨大な花の中にはとても広い空間が広がっていた。
その空間の真ん中に、一本の木が立っている。
美しいピンク色の花をもつそれは、どこか誇らしげであった。
かつての旧文明人がなんと名づけたかわからないが、とても美しくその花は咲いている。
それに触れようとしたとき、風が吹いた。
風は意志をもつかのようにうねり、花びらを一枚一枚巻き込み、宙を舞う。
まるで生きているように、美しく、艶やかに、和に、激しく、優しく舞う。
その光景に心が奪われるような感じがした。
旧文明人が生きた証。
たった一本の木に託された使命。
それを全うしたのである。
私はファイルを閉じて、蓮の花の外に出た。
広大な宇宙から見た地球は、いつもとは違い青く見えた。