オンラインやるから書いてみただけです。
アクセス数が半端無くなったら・・・連載しようかな・・・?
ぶっちゃけドグマの世界って、これまでのファンタジーが通用しないんだな。
勇者は速効でドラゴンに襲われて覚者にされるよ。
ドラゴン
それは世界に災いを振り撒き、滅びを与える物。人間より遙かに上回る屈指な肉体と高度な知能を持つ存在。
魔王
悪魔や魔物達の王。本来は仏教用語の類であるが、邪悪な存在の根源で悪の親玉として扱われる存在。
その二つの脅威が同時に訪れた不運な世界である。
人々は恐怖し、軍勢を送り込んだが、脅威に太刀打ちできず、次々と敗退を重ねるばかりであった。
このまま世界が滅ぶとされた時、人々の希望たる二つの存在が、広大な領土を持つマルシファシア王国に現れた。
それは、伝説として扱われ、英雄として崇められる勇者と、唯一ドラゴンを倒せる存在"覚者"。
勇者は誰もが困難とされる状況を覆し、偉業を為し遂げた者か為し遂げようとする者に対しての敬意を表す形で呼称される称号だ。
武勇に優れた戦士や、勝敗に関わらず勇敢に戦った者も勇者と呼ばれる。
して、
ドラゴンに選ばれし者と呼ばれ、ドラゴンに心臓を奪われた総称である。その証拠に胸に心臓を抉り取られた傷跡が残っている。
ドラゴンと関わった結果、強靱な肉体と不老不死とまでは行かないが、不老を得て、勇者を超える存在となり得た。
覚者はポーンと呼ばれる人の姿をして人ならざる存在である者達を率いる権利を与えられる。
ポーンは異世界渡りや戦徒として呼ばれる漂白の民。
人間には従順であるが、人々の中には毛嫌いする者が存在している。
異世界に渡っている為か、この世界には存在しない武器を持っているポーンも存在しており、道中、往来するその姿を見ることが出来る。
覚者はポーンと心を通わせる事が出来、最低一人のポーンを連れている。
しかし、勇者はポーンを率いる権限を持てない。背中を守る自分の戦友を欲しくば、人間の仲間が必要である。
尚、勇者と覚者は異世界より召還された者達であった。
この勇者と覚者は、覚者の心臓を奪ったドラゴンに一度も遭遇することなく、魔王の邪悪なる居城まで辿り着いた。
多くの犠牲を払いながら・・・
いつか宿命を帯びた者が訪れる魔王の居城。
「
一人の十字軍の鎧に身を包んだブロンドの髪で空色の瞳を持つ高身長の女性が、マスターと呼んだ少女が壁に何かを書いている様子を見て問う。
マスターと呼ぶ辺り、彼女はポーンと呼ばれる人ならざる人物だ。185㎝の高身長であり、髪の長さは腰まで届き、胸の辺りも女性と分かるように出っ張っている。更には顔立ちも整っており、浮世絵離れしている美人だ。
武器は鋭い針があるモーニングスターに、防具である長方形の大型盾だ。
全身は防具で覆われている物の、少女と同じく頭だけは何の防具も身に着けてなど居なかった。
「何って? メッセージを書いてるの」
そしてマスターと呼ばれた覚者である少女の外見は、ポーンを子供にしたような外見であり、小柄で余り戦闘向きではない体格であった。
装備は比較的軽装であり、青いコートに茶色の革ブーツ、赤いマントと言ったまるで旅装束のような装備だ。武器と言えば魔法剣に魔法盾と言った軽量で切れ味のある物である。脇のホルスターには、異世界から召還された物としての証明なのか、小柄な少女でも扱えそうな小さな自動拳銃が収まっている。
覚者である少女は壁にメッセージを書いた後、自分のポーンの元へ歩み寄る。
「終わったよ」
「何て書かれたのですか?」
「後輩へのメッセージ」
「"後輩への"・・・ですか・・・」
少女が答えた「後輩へのメッセージ」と聞き、ポーンは首を傾げる。
同じく少女のようにこの世界へ召還された不運な者がこの先現れるとは思えないが、もし起こった物として考え、ポーンは少女が残したメッセージに納得することにする。
メッセージにはこう書かれている。
諦めないで。元の世界へ変えることを諦めれば、そこで君の人生は終わる。
書かれた文字は日本語である。
白人の美少女が日本語を知っているとは、語学力に長けていると分かるが、何故日本語なのかは、彼女が良く日本のネット小説に見て、主に異世界に転生する小説を良く目を通しているかだろう。
良く日本人の少年か少女かが召還師に召還されるから、次に召還されるのは日本人だと思っているのだ。
日本語でメッセージを書いているからその小説の類の影響を受けていることが伺える。
「それじゃあ行こ」
「はい、マスター」
少女が言えばポーンはそれに従い、共に魔王の居城へと入った。
居城の玄関へと入れば、魔王軍の兵士等の屍が転がり、二人の男が少女とポーンを待っていた。
「覚者様、露払いをしておきました」
弓と矢筒を背負った茶髪の男が、覚者である少女に敬意を払って自分が仕留めたと告げる。
その証拠に矢が刺さった敵兵の死体もある。だが、倒れている死体は焼死体が多い。
「急ぎましょう覚者様、敵の増援の気配があります」
「うん、お姉ちゃんも先に入ってるし」
ローブを纏い、フードを被った以下にも魔道士の男が覚者へ向けて告げる。どうやらこの魔道士が、大半の敵兵を倒したようだ。先程の弓士も含め、二人もポーンである。
この二人は雇い入れられたポーンであるが。覚者は雇われポーンの魔道士の言葉に従って城の奥へと進んだ。
当然の如く敵地であるのか、槍やボウガン、斧、メイス、剣などで武装した魔王軍の兵士達が出て来た。
「覚者とポーンだ! 首を取れば魔王様から褒美が貰えるぞ!!」
一人の槍を持った魔王軍の兵士が叫べば、他の兵士達が覚者一行に襲い掛かる。
「覚者様、魔王軍の兵士です!」
「厄介な敵から対処します!」
弓士が知らせれば、魔道士はボウガンを持った敵兵から杖の先端に込めた炎の弾で攻撃し始める。弓士も同様にボウガン持ちに向け、素早く矢を射る。
「マスターは私が守ります!」
メインポーンは覚者の前に出て大きな盾を構え、敵が放ってくる矢から自分の主を守る。
続々と矢が弾かれる中、槍と斧、メイス、剣を持った兵士等が突っ込んでくる。
「死に晒せ!」
斧を振りかざして大型の盾を持つポーンを怯ませようとする敵兵であるが、盾による打撃を受け、怯んでしまう。ポーンはその隙を逃さず、手に持ったモーニングスターを目の前にいる敵兵の頭に叩き付けた。その火力は凄まじく、兜ごと頭を潰す。
返り血が盾に付くが、たかが一人を殺したくらいで敵兵達は怯まず、続々と覚者とポーンを包囲するように近付いてくる。
「数はこっちが上だ! そのまま八つ裂きにしろ!!」
敵は数の多さを生かしてくるが、ポーン達が強すぎる為か、次々と彼等の技の前に倒れていく。
「死ねぇ! 覚者ァ!!」
一人の敵兵が覚者である少女に斬り掛かったが、彼女も剣術を積んでいた為か、振るわれた剣で喉元を切られた敵兵は血が吹き出る首を押さえながら倒れる。
他にも二名ほどの敵兵が襲い掛かるも、タイミング良く盾に防がれ、隙を突かれて一人目が腹を突き刺されて絶命し、二人目は斜めに身体を斬られ、床へ血を流しながら絶命した。
三名の敵を倒した覚者は、次に襲ってくる敵の対処に入る。他のポーン達は覚者の安全も心懸けながらも敵を倒し続ける。数分後には、動いている魔王軍の兵士は一人も居らず、全員が床に死体を晒していた。
「今回は運良く生き残れました」
「それじゃぁ、早く行こ」
「了解です、マスター」
「早く魔王を倒して、ドラゴンを倒しに行きましょう」
敵の全滅を確認した弓士がそう言えば、覚者は先に進み始める。何体かの敵と遭遇したが、容易に倒せるほどの弱さだった。広間に出れば、今度は空を飛ぶ魔物「ハーピー」が現れた。
「ハーピーです!」
「徴発して急降下したところを狙いましょう!」
ポーンからのハーピーに対する対策方法を聞き、覚者は盾を剣で叩いてハーピーを誘い出す。案の定、ハーピーは挑発に乗り、地上に急降下して覚者に襲い掛かる。そこに剣を振ってハーピーの身体を斬り付ければ、空を飛ぶ魔物は地面に落ちる。
「やぁぁ!」
体勢を立て直そうとしているハーピーに斬り掛かり、トドメを刺す。
一体目を倒したところで次の得物に挑発を行うが、弓士に魔道士が次々と撃ち落とし、覚者のポーンは攻撃の瞬間を見計らってモーニングスターを叩き付けている。
ハーピーを全滅させれば、北の出入り口から鎧を纏った女騎士が飛び出し、覚者とポーン二声を掛ける。
「覚者様! こちらです!」
「先行部隊の生き残りです! ついていきましょう!」
「うん!」
先程の女騎士を先行部隊の生き残りと告げたポーンの言葉に、覚者は女騎士の元へ向かう。
同じ甲冑を身に纏った他の二名の女騎士もおり、それぞれが槍やメイスを持っている。声を掛けた女騎士の武器は、バスタードソードと盾だ。
「覚者様、こちらへ!」
覚者が合流したのを確認すれば女騎士は自分についてくるよう覚者に告げ、自分等が生き残った理由を知らせる。
「勇者様とはぐれた後、魔物に怯え、安全な場所へ身を隠していましたが、勇者様がお一人でリヴィングアーマーやエレミネーターをお倒しになりましたので、こうしてあなた方を迎えに来たわけです」
「やっぱお姉ちゃんは凄いや・・・! 早く合流しないと!」
その勇者というのは覚者である少女の姉的存在なのか、慕う言葉を述べた後、女騎士の案内に従って勇者の元へ急いだ。
「ここで到着・・・ギャァアアアアアア!!!」
勇者が居る場所へと辿り着いた瞬間、案内人の女騎士は断末魔を上げながら壁にぶつかり、首や手足があり得ない方向に向き、息絶えた。
直ぐに覚者とポーンは戦闘態勢を取ったが、女騎士達は震えながら戦闘態勢を取る。
案内人をあのような酷い姿へ変えたのは、エレミネーターが振るうハンマーであった。
「エレミネーター!? それにゴールデンナイトにシルバーナイトまで!」
覚者のポーンが言った通り、牛頭の兜を被ったエレミネーターと呼ばれる大きなハンマーを持った大柄の処刑人と、黄金の鎧を纏ったゴールデンナイトに銀色の鎧を身に纏ったシルバーナイトが居た。
エレミネーターは三体以上はおり、先行部隊の生き残りであろう兵士等を力任せで次々と仕留めていく。
二体の黄金と銀色の騎士はと言えば、高度な連携で次々と兵士達を片付けていた。
「このままでは全滅しちゃう! 行こう、みんな!」
「分かりました覚者様、彼等を救いましょう!」
覚者である少女が先行部隊の救出へ向かえば、ポーン達もその後へ続き、エレミネーターと二人の亡霊騎士に立ち向かう。
ポーンが兵士を叩き潰そうとするエレミネーターの背中へ向けて凶悪な鈍器を振り下ろし、ダメージを与え、今にも潰されようとしていた兵士を救った。
「た、助かった!」
兵士は自分の得物である槍を持てば、直ぐにエレミネーターから離れる。
一方の覚者の方は数名の兵士を纏めて仕留めたエレミネーターに立ち向かい、胴体を数回以上斬り付けた。
だが、処刑人は痛覚を感じていないのか、手に持った大柄のハンマーを振るってくる。
「よっと!」
覚者は小柄な体格を生かし、ハンマーを回避して次の攻撃を加える。今度は足の方に攻撃を集中させ、バランスを崩させて頭に刃を降ろす。効果はあったらしく、呻き声を上げる。
「やぁぁぁ!!」
エレミネーターが地面に顔を着けた瞬間に、覚者は首の項に向けて死ぬまで剣を突き刺した。
相手が動かなくなったところで血塗れの剣を抜き、連携を取りながら向かってくる亡霊騎士の方を振り向く。
「はぁぁ!」
黄金の騎士が最初の一撃を加えてきたのを回避した後、頭に向けて剣を振るう。
だが、盾に防がれ、側面から銀色の騎士の攻撃が来る。
「覚者様!」
エレミネーターを仕留めた弓士が、魔道士と共に覚者の援護に周り、銀色の騎士の攻撃を妨害する。
最後の一体のエレミネーターを仕留めたポーンも駆け付け、覚者と連携して亡霊騎士に連撃を与える。
「マスター、光を授与します!」
ポーンはモーニングスターの先端に光の魔法を溜め込み、覚者も含めて一行に光の力を授与した。
光の魔法が宿った剣で、覚者はゴールデンナイトに連続した剣撃を加え、十数回ほど斬り付けたところで黄金の騎士を倒すことに成功する。
「いやぁぁぁ!!」
銀色の騎士の方も、ポーンが光の魔法が宿った鋭い棍棒で仕留めることに成功した。
「助かりました! ありがとうございます! 勇者様は巨大なサイクロップスの対処に・・・グワッ!」
先行部隊の隊長代行らしき兵士が覚者一行にお礼を言った後、姿を見えない勇者の居場所を告げた途端、先程の女騎士と同様に何者かの攻撃を受けて絶命した。
次のその何者かは、魔王軍の精鋭部隊の長である隊長が2mはある大柄の魔族だ。
「覚者目・・・! この精鋭部隊の隊長であるこの俺様が仕留めてやる!! お前等は雑魚を
精鋭部隊隊長が言えば、周りにいる精鋭部隊の兵士等はポーンを含めた兵士等の排除に当たる。
女騎士等も含める兵士達も応戦しようとするが、敵の兵士等は強く、次々とボウガンで射られるか、刀剣類で斬殺された。
流石にポーン等はやられていないが、格上の親衛隊員相手では覚者の援護に回るのは困難のようだ。
覚者に宣言した精鋭部隊隊長は、直接覚者に向けて自分の得物であるハルバートを振り降ろそうとしてくる。これを直ぐに回避する覚者であったが、隊長は直ぐに地面から刃を引き抜き、二撃目と三撃目を仕掛ける。左手に着けてある盾で即座に防御するも、怯んでしまう。
「キャッ!」
「トドメだぁ!!」
隊長は覚者が体勢を立て直す前に追撃を仕掛けてくる。
これでもう終わりと覚者が思った瞬間、自分を殺そうとした隊長が突然横に吹き飛んだ。
「えっ?」
戦闘中に気の抜けた声を出す覚者であったが、自分の殺そうとした相手が吹き飛んだ方向を視線を向けると、氷の刃に串刺しにされた隊長の死体があった。
直ぐに氷の刃が続いている方向に視線を向ければ、少女と同じくらいの長い金髪を持った軽装備の長身の女が覚者が居る方向へ向けて走ってくる。
「勇者だ! 殺せ!!」
どうやら覚者が姉のように慕っている勇者だ。
その勇者の外見はまさに金髪碧眼の欧州人と言ったところであり、肌も雪のように白く、顔付きは美女と言って良いほど整っており、胸も尻も肉付きが良く、美貌も妖艶さを兼ね備えていた。
装備の方はと言えば、動きやすい黒色の服に中は白シャツ、白いズボンに革のブーツと言った軽装であり、武器は覚者と同じ魔法剣と魔法盾、それに魔法弓と魔法杖、短剣数本と言った幾つもの武器を持っていた。故に防御力が劣っているのは、それら五つの武器を持っているためである。多くの武装をするため、防御力を犠牲にしたのだ。
勇者の姿を見た精鋭部隊の兵士等は隊長の仇討ちをするためか、左手に杖を持った勇者に向かってくる。
「隊長の仇だ!!」
「死ねぇ!!」
次々と斬り掛かってくる精鋭部隊の兵士達だが、勇者は左手に持った杖を背中に掛け、懐からナイフを数本抜いて目の前の三人に向けて投げ付ける。
「ぐぁ!」
「オガッ!」
「ブヘッ!」
ナイフが胸に突き刺さった三人は地面に豪快に倒れ、息絶える。直ぐに第二波が来るが、勇者は最初の振りをかわして向かってくる精鋭の兵士達を次々と切り捨てていく。三十秒足らずで勇者に立ち向かった兵士等は全滅した。残った兵士等はポーン達と戦っている者等を残し、斬り掛かるか、矢を射てくる。
これに対しての勇者の反撃は、剣から魔道弓に切り替え、上に向けて数十発ほどの魔法の矢を放つ。
「オァ!?」
「うぅ!!」
ボウガンを持っていた兵士等は降り注いできた魔法の矢に纏めて倒された。その矢は追尾機能が付いており、全ての矢はボウガン持ちに当たっている。刀剣類を持つ兵士等は、射られる前に近付いてくるが、勇者の剣術に敵うはずもなく、一人、また一人と切り捨てられる。
「う、うぁぁぁ・・・!」
最後の一人が腹を貫かれて地面に倒れれば、勇者は剣の先端に付いた血を吹き払い、背中に掛けてある鞘に戻す。残っている兵士等は、ポーンが全て片付けていた。魔道弓も背中に掛ければ覚者の元へ向かい、抱き締める。
「大丈夫だった?」
「う、うん・・・大丈夫・・・」
勇者である女性が問えば、豊満な胸に顔を押し付けられている覚者は息苦しながら答える。
無事を確認した勇者が覚者から離れれば覚者は息を整えた。妹的な存在である覚者の無事を確認した勇者は、ポーン等に何事も無かったかを問う。
「この子、他にも怪我を負ってる?」
「そんなに心配せずとも、覚者様には指一本触れさせておりません。勇者様」
「そう。それじゃあ、さっさと魔王倒して、ドラゴンを探し出して心臓取り戻しましょ」
ポーンが答えれば、勇者は魔王が居る玉座の間へ行こうとする。
だが、その前に魔術師のポーンが治癒魔法をすると告げ、一行の足を止めて詠唱を始める。
「お待ちを。傷の手当てをします」
この言葉を聞き、皆が足を止めて治癒が完了するのを待った。
詠唱が終われば直ぐさま皆に癒しの魔力が帯び、身体にある傷が見る見るうちに消えていく。数秒後には傷が完全に癒え、痛覚も感じなくなっていた。
「じゃ、行きましょ」
「早く心臓取り戻さないとね」
勇者の言葉に従い、勇者と覚者一行は魔王が居る玉座の間へと向かった。
玉座の間まで敵は出て来たが、彼女等の敵ではなく呆気なく倒され、容易に玉座の間まで到達できた。
巨大な扉を開ければ、中央にある玉座に魔王と相応しい風貌を持つ大柄の男が四人の美女を囲いながら座り、一行を自身の親衛隊の兵士等と共に待ち構えていた。
「ようこそ、勇者に・・・そして覚者殿・・・!」
一行が来るのを分かっていたのか、歓迎の言葉を送り、玉座から立ち上がる。
「さて早速、貴君等二人は世の花嫁にならんか?」
「え、貴方の・・・花嫁にですか・・・?」
この魔王の求婚の言葉に、覚者は首を傾げ、勇者は苛立った表情を見せた。
「あんた、これから殺されようってのに何言ってるの?」
「フッ、それが良い。調教のしがいがある・・・」
勇者が拒否の答えに、魔王は小さく笑って勝利した後のことを口にする。
それから目の前にいる勇者と覚者を花嫁に迎えたい拘りを語り始める。
「世は今まで何百何千との美女を抱いてきたが、貴君等を一目見たとき、世は惹かれた。そう、今目の前にいる二人が世にとって相応しい花嫁と・・・! 魔王である世に相応しい容姿と気品を兼ね備えておる! 必ずしも世の者にして見せたい!」
そう熱く語り、引いたような顔付きをする勇者と首を傾げてる覚者に視線を向け、勝ち誇ったかのような表情でもう一度問い掛ける。
「今からでも遅くはない、世の花嫁となれ。さすれば世界の半分を貴君等に与え、永遠の幸せを約束するぞ・・・?」
得意げな笑みを浮かべ、もう一度問い掛けてくる魔王に対し勇者は鼻で笑い、それを断る。
「フッ、お決まりの台詞吐いたわね。美少女か女の魔王なら受けるけどさ、あんたみたいなのはお断りよ。私だけじゃなくこの子にも求婚するとか、あんたそっちの趣味もあるわけ? ほんと、最低な奴。今すぐ死ね」
「お姉ちゃんが断るなら、私も・・・」
罵倒を混ぜ込んだ勇者の断りと、慌てて勇者に合わせた覚者の断りの言葉に、魔王は高笑いする。
「ハッハッハッ! そうか、やはりそう来たか! 益々気に入ったぞ! より一層物にしたくなった! そう来るなら無理にでも世の花嫁にしてみせよう!!」
目の前で剣を抜いている勇者と覚者に対し魔王は無理強いを宣言し、親衛隊の兵士達に攻撃するよう指示を出した。
「なるか! このクズ!!」
魔王を罵倒した勇者は剣を鞘に戻し、魔法弓で目の前から迫る敵兵達を、数十本の矢で纏めて一掃する。一瞬で魔法矢に当たった親衛隊の兵士達が床に倒れ込み、残りは魔王の周りにいる四人の美女だけとなる。魔王に斬り掛かる覚者は、美女達が攻撃しない物だと思っていたが、美女達が懐からナイフを抜いて襲ってくる。
「うわぁ!?」
美女が振ったナイフを間一髪避け、バランスを崩して床に倒れ込む覚者。
倒れた覚者に、美女がナイフを突き刺そうと馬乗りになってナイフを突き刺そうとするが、力強く彼女のポーンが持つモーニングスターで頭を粉々に吹き飛ばされる。
残り三人の美女達も恐れ戦かずに立ち向かってくるが、一人目は弓士が放った矢で射抜かれ、二人目は覚者の剣で腹を貫かれる。
三人目はと言えば、勇者に襲い掛かって返り討ちを受け、自分の身体に馬乗りになった勇者に命乞いをしていた。
「お、お願い・・・殺さないで・・・!」
命乞いの言葉に勇者は表情一つ代えず、手に持った剣の先端を胸に強く突き立てた。剣の先端が強く突き刺さった切り口から勢い良く血が噴き出し、勇者の顔と黒い服に大量の血が付着する。
「そ、そんな・・・勇者なのに・・・」
自分の血に染まる無表情な勇者を見て、トドメを刺した目の前の女を呪いつつ息絶えた。
ただ自分の配下がやられているのを見ていた魔王は、一行の手際の良さに拍手を送る。
「流石は勇者と覚者一行だ。だが、世に敵うかな?」
次の相手となった魔王は素早く魔法の詠唱を済ませ、一行全員の足下に氷柱を召還した。
だが、ポーン等を含める勇者と覚者はそれを避け、魔王に反撃してくる。
「ほぅ、大抵の奴は避けきれずに串刺しになる攻撃を・・・中々やるな。次はコレだ!」
氷柱を避けた一行を褒めつつ次は全員に雷を落とす。弓士と魔道士は避けたが、盾を持つ勇者と覚者、ポーンは盾で雷を防いだ。直ぐに魔王は次の手を打ってくる。
「防いだか。なら、これは防げるかな?」
周囲に十個以上の炎の玉を召還し、それを空高く向けて飛ばした。この魔法を知っていた一行は、直ぐに散会して遮蔽物となろう場所に身を隠す。彼等が急いで逃げた理由は、絶大な威力を持つ炎の砲弾が降り注いでくるからだ。
降り注いだ炎の砲弾は至る所に着弾し、床に大穴を十個以上も開けた。弓がまだ飛んでくるのを確認していた魔王は、今度は地を操る魔法を唱える。
「まるでゴキブリのようにしぶといな。なら、大地の力で押し潰してくれるわ!」
魔王がその魔法を唱えれば地響きが起こり、一行は少しバランスを崩す。
直ぐに体勢を立て直し、床から突き出てくる岩石を回避して、降り注いでくる岩石から逃れつつ、反撃の隙を窺う。
暫し魔王から距離を離しつつ、反撃の好きを探っていれば、大魔法を唱えている間に隙を生じさせた。
「今です!」
ポーンが光の力を全員に授与させてから叫べば、勇者が魔法弓を放って詠唱を無理矢理中止させ、覚者が全力疾走で魔王に接近する。
「おのれ!」
魔王が腰に差してある剣を抜こうとしたが、もう遅く、左手の甲を覚者が持つ魔法剣で斬り付けられ、切り口から血が噴き出す。
「グァ! クソッ!!」
左手の傷口から来る痛みに耐えつつ、鞘から抜いた剣を振って覚者に距離を取らせた。
追撃を掛けようとするが、勇者の魔法矢が飛んできて攻撃を中断させられる。
「ちぃ!」
舌打ちして距離を取り、治癒魔法を唱えようとするも、弓士による妨害を受け、更に魔道士の連続した火の弾丸も受けて自身が着ているローブを燃やされる。
急いで燃え盛るローブを脱ぐ魔王であったが、その間に再度覚者の接近を許し、突きを喰らう寸前にまで至る。だが、魔王も負けじと覚者の剣を持つ右手を掴み、少女を盾にしようとした。
「動くな! この小娘の喉を、グアッ!?」
掴んだ右手を強引に挙げ、少女を人質にして一行に攻撃を中止させようとする魔王であったが、覚者の蹴りを腹に受け、若干蹌踉めいた。
勇者と覚者はこのチャンスを逃すことなく、互いに視線を向けて頷いた後、阿吽の呼吸のような息のあった連係攻撃を仕掛ける。
「はぁぁぁ!」
まず最初は弓から剣へと切り替えた勇者が仕掛け、魔王の胴体を斬り付ける。
「やぁ!」
「グフゥ!!」
斬り付けられた魔王は傷口から血を吹き出させ、更に蹌踉けたところを覚者が追撃の一手を仕掛けた。
体勢を立て直す前に、二人の同時の突きを喰らわせ、魔王を吹き飛ばす。
『せぇぇい!』
「うわぁぁぁ!!」
同時の突きを諸に受けた魔王は吹き飛び、床に身体を打ち付けて倒れる。
そこを二人は逃さず、今度は連携攻撃を仕掛け、魔王にトドメを刺そうとする。
「行くわよ!」
「うん!」
勇者が盾を飛び台のように構えれば、覚者がその上に飛び込み、盾に両足を着けた。
乗ったのを確認した勇者が思いっ切り盾を上に突き上げ、覚者を空高く空中へと放り投げる。
「やぁぁぁぁぁ!!」
覚者が叫びながら剣を振り下ろそうと、魔王に向けて落ちてくる。
これを見た魔王は直ぐに立ち上がり、迎撃態勢を取ろうとしたが間に合わず、顔に剣を振り下ろされ、血を吹き出しながら後ろへと吹き飛んだ。
「ぬぁぁぁぁぁ!!」
叫び声を上げ、切り裂かれた顔から血を吹き出し、数m以上吹き飛んで地面に叩き付けられた後、残った力を振り絞って起き上がり、血が吹き出る顔を押さえつつ、勇者と覚者の一行を睨み付けた。
「お、おのれぇ・・・!」
痛みに耐えつつ、怒りの声を小さく上げる魔王。
「こうなれば・・・!」
最終手段に打って出ようとする魔王であったが、空から巨大な鳥が羽ばたいているような音が聞こえてきた。
一行と魔王の視線はそれが聞こえてくる方向に集中し、全員が上を見上げ始める。
物の数秒後、それは段々と大きくなり、やがて天上を突き破ってその正体が一同の前に姿を現した。
「ど、ドラゴン!?」
「なんでここに・・・!?」
正体を見たポーンが第一声を発すれば、勇者が驚いた声を小さく上げる。
その正体は巨大な鱗と角、コウモリのような翼を持ち、恐竜のような胴体を持つドラゴンであった。
ドラゴンを見た覚者の表情が変わった事や、青い鱗であることから覚者の心臓を奪ったドラゴンである事が分かる。
覚者を見付けたドラゴンは彼女に鋭い視線を向け、口を動かして人の言葉で声を掛ける。
『また会ったな、覚者よ。心臓を奪われる前よりかなり成長していると見えるな』
一目で覚者の成長ぶりを理解した後、魔王がドラゴンに言い寄ってくる。
「ど、ドラゴンか!? 世を助けてくれ! 今すぐこ奴等を貴様のブレスで・・・」
言い寄ってくる魔王に対し、ドラゴンは言い終わる前に魔王を意図も容易く踏み付けた。
それは勇者と覚者一行が苦戦していた強敵を意図も容易く倒すドラゴンの圧倒的強さを見て、後退り始める。
魔王を呆気なく踏み潰した青いドラゴンは、覚者の方を見て自分の用件を告げる。
『覚者よ、我は貴様に三つの選択を伝えに来た。今し方我が踏み潰したのは"元覚者"だ。選択次第では、お前も魔王にもなろう』
「この子が魔王にですって!? そんな訳ないでしょうが! この青トカゲ!!」
ドラゴンが選択次第で自分の妹的存在が魔王になると聞けば、勇者は罵倒の言葉をドラゴンに叩き付ける。
『"選択次第では"と言ったのだ。無論、覚者の選択次第ではな。その一つ目が分かったところで、残り二つの選択肢を知りたくば命の源を取り戻すにも含め、我の所へ来い。来るのも来ないのもお前の自由だ』
用件を告げたドラゴンは、巨大な翼を羽ばたかせて空へ飛び立とうとしたが、覚者にも聞きたいことがあったのか、ドラゴンを呼び止める。
「待って! 私が心臓を取り返せば、元の世界へ帰してくれるの!?」
その問いを耳に入れ、ドラゴンは素直に答える。
『お前が我を倒し、"不死"を取り戻せれば答えが分かる。では、お前が来ることを分かるぞ、覚者よ・・・』
ドラゴンは覚者の問いに答えてから、巨大な翼を再度羽ばたかせ、四本の足を蹴り付けて飛べば空へ羽ばたき、自分の居場所へと帰還の航路へと進んだ。
二つの選択肢を選ぶためにドラゴンが居る場所へと赴くか? それとも逃げるか?
この二つの選択の内、覚者が選んだのは前者だ。これは圧倒的強さを持つドラゴンに対しての恐怖心よりも、二つめの選択肢を知りたい意欲が湧いたためであろう。直ぐに覚者とその一行は拠点へ一端戻り、ドラゴン討伐の準備を済ませば、勇者を含めた一行はドラゴンが潜む巣へと向かった。
青いドラゴン イメージCV神谷明
俺にとってはヒーローなイメージだったベテランの声優さんです。
今は浩史の方が有名だけど、俺的には神谷さんは明さんの方なんだよな。
勇者と覚者の正体?
まぁ、俺の使い回しキャラだよ・・・
メインポーンはルリルリを185㎝にして、胸のIカップにしたボッキュッボンな超絶美人。
ジョブは・・・シールドセージです。メイスは・・・持てるかな・・・?
身長がデカ過ぎる?他が小さすぎるんだよォーッ!!(暴言
追記ですが、ポーンの名前はアイラです。そしてイメージCVは南央美です(切実に
弓士は蒼い弾丸のPVに映ってるジョブがストライダーな覚者。通称PVの人。
魔道士は・・・うーん、適当で。
覚者の装備は原作で揃えられる装備。
勇者はゼルダの伝説のリンクが着ている緑色の服を、黒色にした感じ。
武器類はウィッチャーのゲラルドさん風味にしております。
さぁーて、オンラインか・・・どんなキャラを作成してやろうか・・・