真剣で私に恋しなさい ACC (アドベントチルドレンコンプリート) 作:ヘルム
人憶経験装置オッケー内部その中では皆が電脳の擬似の体を作り、会話をし合えるようにもなっている。
クリス「なんだ?楽しそうじゃないか?最後のが気になるが…」
京「うん。本当にね。あのエアリスって娘に嫉妬しちゃうぐらい(ゴゴゴ)」
ワン子「あわわわ、京が怖いわ〜…」
まゆっち、松風「最初、研究所って聞いた時は少し怖いくらいでしたけど。」『うん、大和坊めっちゃ幸せそうだよ!』
モロ「にしても、このザックスっていう人、キャップになんか似てるね…」
ガクト「ああ、それ俺様も思った。」
キャップ「うん?そうか?」
百代「これで全てということはないだろうが、少なくとも私には大和がホームシックを起こして帰ったという展開しか思い浮かばないな…」
ユキ「準〜準〜?なんで血の涙流してんの〜?」
準「ううう、あぁんまぁりだあー!」
冬馬「どうしたのですか?準?」
準「大和の野郎!なんで処刑覚悟でシャワールームに留まらなかったんだ!?オレ正直むっちゃシャワールームの中見たかったのに〜!」
『………』
大和「よう!みんな!」
と、電脳の中に突然大和が出てきた。
準「あ、大和てめえー!」
ズンズンと大和の元に突き進んでいく準、それを
冬馬「…ユキ…」
ユキ「アイアイサー!ホイ!!」
準「ハゴス!!」
ユキが側頭蹴りで叩き落とした。
大和「え、えーと、大丈夫なのか?これ?」
百代「大丈夫だ。ただ、馬鹿が馬鹿やらかして、処刑されたってだけだから。それにしても…」
百代は急にニヤニヤし始めた。
大和「…何?」
百代「いやー、中々似合っていたぞ!女装!」
大和「ぶっ!?」
京「うんうん、これからは時々女装しようねー!大和!ハアハア」
大和「息を荒げるな!ふざけんな!俺は絶対にしねーぞ!」
ハハハハと笑いが起きる。
モロ「それで一体何の用?大和?」
大和「ああ…これからクライマックスに入るからその前にもう一度皆それぞれから、意見を聞きたくてな。まあ、そしたら、思いもよらないのが一団体あったんだけど…」
一同『?』
大和「九鬼組、学生組そんでもう一団体と来て、ここが最後なんだ。一応聞くと、
いいんだな?このまま見て本当に!」
真剣な顔持ちで皆に尋ねる大和。皆が頷く。
大和「そっか…みんな今のを見てて、なんで見せたくなかったのか?って分からなかったろ?ここからだ。俺が見せたくなかったのは…」
一同『‼︎』
大和「どうか、この後のことを見たとして、みんなには変わらないでいてほしい…」
そう言って、大和は電脳の中で消えていった。
1999年10月6日
エアリス「♪〜」
ザックス「嬉しそうだな?エアリス。」
エアリス「うん!昨日失くしたと思ってたロケットが、偶然シャワールームの床に落ちてたんだ!本当に良かった!」
ザックス「へー…」
それを聞いた瞬間、ザックスは隣にいる大和に視線を向けて、小声で
ザックス(おい、やるじゃねーか!大和!)
なんて、言い始めた。
その言葉にブゴウっと大和は勢いよく咳き込み、しばらく息を整えた後、
大和(お前…絶対誤解してるぞ!俺は覗きなんていうことはしてないからな!)
ザックス(なに?やってないの?)
大和(当たり前だわ!そんなことおいそれとできるわけないだろ!)
ザックスじゃあ、何?大和は男の裸の方が好きなのか?ヤダ、これからシャワー浴びる時、俺とは違う時間帯な…)
大和(それも違うわ!言っとくけど、俺は女体に興味がないわけじゃな…)
エアリス「男の子二人で何ブツブツ言い合ってるのかなー?」
エアリスが突然会話に割り込んできた。
大和「い、いやあ、なんでもないさ!な、ザックス!」
ザックス「おう、ただちょっと大和がムッツリだったっていう話だから。」
ザックスは笑顔でそういった後、エアリスは?を頭の上に浮かべ、大和は頭を抱えていた。
1999年10月20日
「あ、セフィロスだ」「お帰りなさーい!」
子供達が口々にセフィロスに声をかける。その後のセフィロスの答えは、
セフィロス「ああ…」
という素っ気ないもの。
最近よくセフィロスが帰ってくることが多くなっていった。多くのものはそれを嬉しがっていた。
だが、直江大和だけは違った。言い知れぬ不安感があった。具体的にそれが何とは言えないが、原因はわかっている。
1999年10月7日 訓練場
セフィロス「何?それは本当か?」
大和「うん…」
いつもの稽古後に、銀色の女姿の彫像のことを直江大和は全て話した。正直話すべきか迷っていたが、
大和(もしも、本当にセフィロスの母親に関係してくることだとしたら、言うのがセフィロスのためであり、友達のすべきことなんだろう…)
大和はそう考えた。
セフィロス「そうか…偶然にしては…出来すぎているな。俺がここにいることそれらを含めたとして…」
とブツブツ言いながら考えるセフィロスに向けて
大和「…セフィロス?」
大和は声をかけてみた。だが、まったくと言っていいほど反応がなかった。
そして今に至る。月に4回程度帰ってくるのが普通だったはずなのに、まだ一ヶ月も経たない内に、もう、今日を合わせて12回ほど帰ってきている。
それでも稽古はしてくれていた。そのことだけが唯一の救いだった。だが、その稽古ですら、ダンダンと短くなってきている気がしてならなかった。
一体何がセフィロスを変えたのか?原因はわかっていても、それだけが気がかりで仕方なかった。
だが、そんな大和の思いとは裏腹に事態は急展開していく。
1999年10月29日
宝条「何?あの部屋に侵入者だと?」
宝条は怪訝そうに尋ねた。
男研究員「はい。どうやら、ごみ収集所から直接行けてしまった者がいるそうなんです。」
宝条「ごみ収集場から?ということは、ダストシュートから入ってきたと、そういうことかね?」
男研究員「はい。ここにその映像があるとですが…」
見ると、その映像には黒髪の少女らしき人影が写っていた。
宝条「なぜこれを今まで報せなかったんだ!?」
宝条は怒鳴った。
男研究員「申し訳ありません!わかってはいたので、この研究所全ての黒髪の女子について聞いたのですが、全員がアリバイあり、しかもそれぞれ研究員の証言だったので…」
宝条「…打つ手無しということかね?」
男研究員「はい…」
宝条「はあ…まあ、いい。その映像をよく見せたまえ。」
そして、その映像をよく観察している研究員を観察する一つの人影があった。それは…
ザックス(おいおい、どういうことだ?黒髪の、しかもアリバイ無しの女の子…別にこれが大和と決まったわけじゃないのに、なんでこんなに俺は焦っている?)
その人影とはザックスのことだった。ザックスは最近になって、大和と同じようにセフィロスの様子がおかしいと思い始め、そのことを研究員に相談しようとしに来ていた。
だが、いざ来てみれば黒髪の女子について、随分と殺気立ちながら話し合っている研究員の姿が見えたので、驚愕したのだ。
ザックス(もしも、これが本当に大和のことだったとしたら…何やらされるか分かったもんじゃない!ちょっと早すぎるけど、近い内に作戦を実行に移すか?)
そんなことを考えながら、ザックスは来た道を慎重に引き返した。
そして、1999年11月3日
皮肉にも、日本では平和のための祝日であった文化の日が大和にとって、もっとも残酷な日となってしまう…
ちょっと今回は微妙だった気がします…次回はとうとうクライマックスに入ります。この次回の後、大和がどうして今まで力を隠し続けていたのかも書くつもりなので、どうしても長くなりますが、お付き合いのほど宜しくお願いいたします。