真剣で私に恋しなさい ACC (アドベントチルドレンコンプリート) 作:ヘルム
「おまえ、こっちはおれのばしょだぞ〜!くんなよー!」
そう言われた時、大和はなぜだか不思議に思ってしまった。
こんな言葉研究所にいる頃は、ザックスやエアリス以外に多々かけられていた。
だから、前の通りに
だが、できなかった。前に仲間以外にかけられた言葉と同じはずなのに…
大和は思わずそちらを向く。
すると、バンダナの少年の後ろにはダンボールでできているであろう巨大な城が建てられていた。
少しそのことに驚きながら、大和は言葉を紡ぎ出す。
大和「別におまえの土地って訳ではないだろ?」
次に何を言おうかと思うと、
大和「オレは今理由なき反抗をしている。(本当に理由がないから困ったもんだが…)」
バンダナ「おお、なんだソレかっこいいな!」
なんか食いついてきた…
話を続けていく。
大和「母親がうるさくてムカつくから家出してきたんだ。(嘘だけどな…)」
だが、そう言う以外他にないと大和は思った。
バンダナ「いえで?やるじゃねーか!」
大和「とは言え、オレは冷静な子供だ。」
大和「あまり遠くに行って、アホにさらわれても経歴に傷がつく。(まあ、すでにさらわれた後だが…)」
大和「かといって、すぐに帰ってもなめられる。ほどよく家出するんだ。(こんな感じか?) 」
と本人的には子供らしく理由をつけたと考えた言葉であるが、正直言ってどんな子供だ、と思う。
するとバンダナを被った少年は
バンダナ「ん?あんまりかっこよくないのか?」
と首を傾げていた。
これが風間翔一との出会いだった。
しばらく経つと…
風間「おまえあたまいいな!」
大和「お前は話が面白いな」
夜まで言い争いはしたものの風間と楽しく話せた大和。
話している間に自分が悩んでいることを一瞬忘れられたような感覚になるほど…
そして、話している間に大和はなぜこの男の言葉を無視できなかったのか理解できた。
似ているのだ…登場のタイミングといい、性格といい、あの
かつての自分の親友ザックスに…
けど…あいつはもういない。
そんな風に勝手に考えて、勝手に落ち込む大和。
帰り道、考え込んでいると、風間に
風間「それじゃあ、また明日な!」
と声をかけられた。突然そんな風に言われて、驚いた大和だが、
大和「あ、ああ。またな…」
そう大和が返して、満足そうな顔をした後、暗い夜道を風間はかけて行った。
大和(って、何やってんだ!?なんで普通にまた会う約束をしている!?)
ここで別れるべきだ。オレは他のみんなと違うから、一緒にいたら、ろくなことなんてない!
だから、こんな約束なかったことに…
そこまで考えて、大和は思考を停止する。その瞬間に思い出した顔は
あのセフィロスである。
もし、この場で風間を裏切ればあのセフィロスと同じことをしていることになるのではないのか?
好意を向けた相手のことを徹底的に裏切ったあの男と、同じ…
無論、話のデカさがまったく違いすぎる上に、子供と子供の約束である。軽はずみで出てきた言葉の可能性の方が高い。だが、それでも…
大和「……」
しばらく考え込んだ後、大和は家に帰ろうと思い帰路に着いた。
家に帰ると…
大和母「大和!!!!」
いきなり、母親に怒鳴られた。
そういえば、もうとっくに夜の8時を回ろうとしている。
子供は家にいる時間帯である。
1999年12月2日
2週間経った…
結局、大和は風間と別れることができなかった。たった一度約束を破れば、別れることなんて簡単なことなのに…
それどころか、最近では小学校が同じなだけあり、風間に会うことが最近の日課にまでなっていた。
今日は大和と風間が初めて出会った場所で遊ぶことにした。すると、
風間「どうした?大和?」
大和「いや、何だか誰かに見られてる気がする…」
風間「…?あ!」
すると、風間が声をかけた先でビクッと反応したものがあった。
風間が一人でそこに行ってみると、
ビクついた子犬のような女の子が出てきた。
風間「お前何やってんだ?こんなところで?」
女の子「あ、あの、その楽しそうだなーって思って。」
風間「俺たちの仲間になりたいのか?だったらこいよ!」
しばらくして、大和の元に風間は戻ってきた。
風間「こいつ、今日からオレたちの仲間だ!」
女の子はペコッとお辞儀して
一子「はじめまして!あたし岡本一子!」
と言ってきた。
そんな、懐かしくも微笑ましい光景を見た瞬間、大和は自然と顔が綻び
大和「ああ、よろしく」
笑顔でそう答えた。
ここに風間ファミリー最古メンバー誕生である。
2002年7月4日
大和は小学4年生になった。
すでにモロやガクトが仲間になっている。
少しずつ大和の心は回復の兆しを見せていった。
自分の力を封印していればその他は別に他の人間と変わらない。そんな風に考えるようにもなってきた。
そして、それはあくまで自分の姿を偽ったからこそだということにも気づいていた。
だが、人生には良くも悪くも転機というのが訪れる。
そう、良くも悪くも…
それは自分たちの縄張りが六年生にねらわれ、襲撃された時であった。
途中までは自分たちが優勢だったのだが、ワン子がみんながどうなってるか心配になり襲撃場所に近づいた瞬間、人質にされてしまったのである。
この影響により、キャップ、ガクト、大和、モロは一気に動けなくなり…
ガクト「ぐっ!すみませんでした〜。」
大和「もうしません!もうしません!」
このような状況になってしまったのである。
縄で縛られ、あっちこっちが傷だらけ、大和とガクトは自分たちが不利だという自覚があったので、わざと下手に出ることにした。
だが、キャップだけは…
六年生「おい、風間おまえも降参だよな?」
ニヤニヤしながら六年生が聞いてきた後にキャップは
キャップ「ああ、今回は勝ちを譲ってやるよ!先輩!」
仲間『!!?』
なんと、この状況で六年生を挑発するようなことを言い出したのである。
当然、六年生がそんなことを言われて黙ってるわけもなく、
六年生「ああ!気にいらねーな」
そう言うと、コンパスを取り出しその針で
耳に穴を開けたのである。
キャップ「っ!いってーな!まじかちくしょう!」
仲間『キャップ』
思わず叫びキャップの方を振り向くと
耳たぶから血がドバドバと流れていたのである。
それが引き金だった。
大和「っっ!!!?」
大和は自分の顔が見る見るうちに、赤くなっていると自覚できた。
対照的に自分の目が青くなっていることも…
その瞬間、バサバサと音がしたかと思うと森中の鳥や獣たちが一斉にそこから離れていくのを感じた。
六年生「ひっ!!な、なんだ?」
六年生たちはその突然の出来事に驚き、キャップたちも当然驚いていた。
大和(こいつら!!)
自分の体を縛っている縄を引きちぎらんばかりの膂力を自らの腕で生み出し、ついに引きちぎろうとした時、
レポートの内容を瞬間的に思い出した。そして、その時自分がなんで叫んだかも…
自分は化け物だ。
そう考えた時、大和から力がスルスルと抜けていった。
しばらくして、六年生は動きを取り戻し、大和たちを袋叩きにしたのであった。
その後、大和たちはいそいそと縄張りから出てきて、自分たちの怪我を心配しながら、次にどうやって縄張りを取り戻そうかということになり、用心棒として、うちの学校にいるむちゃくちゃ強い五年生の女の子を迎えようということになった。
そう、川神百代である。
キャップ「というわけでそこんところよろしく頼む!軍師!」
大和「……」
キャップ「…大和?」
大和「ん?あ、ああ、って結局、人任せかよ!」
キャップ「ああ、川神百代を雇う方法を考えといてくれ!」
そう言うと、キャップたちは帰路に着こうとした。が…
ワン子「どうしたの?大和?」
大和「…悪い。先に帰っててくれ。」
モロ「え?」
そういった後、大和は走り出していた。
走って走って走った後、大和はいつだったか来た山奥に来ていた。
大和「……」
今度は叫ばずに、木を背もたれにただ黙り込んでジッと空を見上げていた。
大和(…オレは今日なにをしようとした?)
大和はふと考え出した。
もう、使わないと決めたはずなのに、激情に身を任せて後ちょっとで力が暴走しあの六年生たちを文字通りの血祭りにあげるところだった。
そんなことをすれば、今まで作って来たもの全てドブに捨てるような行為だということを途中で理解できたから良かったものの、本当に後少しのところだった。
大和(後少しでオレは…)
この頃から大和は自分の力に恐怖し、不安を持った。そして、こう考え出したのである。
この力を制御しなくては…と
誘拐されてから実に2年
遅いようで早い決断であった
すみません。ちょっとこの期間中は忌々しい、あるものがあり、投稿が進みませんでした。中学生以上の方なら分かるはず!この期間にあるクソ忌々しいアレです。ちなみに自分は大学生ですが…あ、先に言っておきますと7月末にもこのようなことがあるので夜露死苦!