真剣で私に恋しなさい ACC (アドベントチルドレンコンプリート)   作:ヘルム

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地の文章であんなこと書いておきながら、まったくそれに触れてないので、文句をいわれました。まあ、気持ちは分かります。実際一番最初の方で触れようか触れまいか迷ってたんです。でも、なんだかまとめてやった方がよくないか?という思考に行き着きまして…ですから、その人に言いたい!(もう、読んでないかもしれないけど…)もう少し、後の方で書きます!過去編として!(期待通りに行くかわかんないけど…)


ありがとう

なぜ、公孫勝が大和の足に必死にしがみついていたのか?気になる方もいるだろう。

時は、少し前に遡る。

覚えているだろうか?ちょうど、戦いが終わった時、足音は二つあったのだ。そう二つ、つまりこの時点で公孫勝も近づいていたことになるのである。そして、その時あった会話をもう一度再生すると、

 

林冲「その…直江大和…ありがとう。おかげで助かった。」

大和「ああ、気にするな。元々、ドイツから日本に帰るための通り道として、中国を通る時、偶然大きな力の衝突を感じたから…!?」

公孫勝「うーん、おかげで助かったからね〜。感謝してやらなくもない。」

 

と敵が居なくなるやいなや、いつもの怠惰な感じに戻り、とても感謝とは言えない感謝の言葉をこの時点で発していたのだ。

だが、前回この時点で大和は思考の整理に入っていった。割と自尊心の高い公孫勝は、無視されたという事実に、当然面白くなく、グイッと大和のズボンの裾を引っ張ってアピールした。だが、それでも、気付いてくれないので、もう諦めて帰ってゲームでもしようか、と考え始めたとき、

 

大和「フェンリール!!!」

 

突然、大和が声を張り上げて叫び出したのだ。これに驚いた公孫勝は、思わず肩が強張ってしまい、そのまま彼の足にしがみつくような形になっていた。

そして、そのまま、大和は足にひっついている女の子になまじ力がありすぎる分まったく気付かず、フェンリルを発進させてしまったのだった…

 

大和「…で?その結果お前がここにいると?」

公孫勝「…うん」

大和「はあ、いや、そりゃオレも悪いと思うけどね…どうすりゃいいんだよ?」

公孫勝「決まってるでしょ!今すぐ、私を梁山泊に帰して!早く、帰ってゲームしたい!アニメ見たい!コーラ飲みたい〜!」

大和「悪いが、それは無理だ。こっちも急いでるんでな…だが、責任を感じないでもないからなー…仕方ない。」

 

そう言うと、フェンリルの収納スペースの一つから、ベルトの様なものを取り出して、

 

大和「ほい、これ巻け!」

公孫勝「は?」

大和「仕方がねーから、日本まで一緒に連れて行く。その後に、梁山泊に帰る手段を一緒に探してやる。言っておくが、拒否権はないぞ。今の俺は、かなり機嫌が悪い。オレやフェンリルに変なことしようものなら、容赦なく叩き落すからな!この海に」

公孫勝「っ!!?」

 

闇の世界に関わってる分、公孫勝は、目が本気か、本気じゃないかということは、理解できた。だから、すぐに大和が本気だということも理解できた。

 

公孫勝「わ、分かった。了解しないであげなくもない…」

大和「よし!後はそうだな…息が出来る様にヘルメットも貸しておいてやる」

公孫勝「ちょ。ふざけんな!そんなの被らなくても息ぐらい出来る!」

大和「本当か?海上は時速300キロ以上は飛ばして行くが…」

公孫勝「…」

 

拒否しても無駄だと分かった公孫勝は実に素直にヘルメットを被った。

 

大和「さあ、急ぐぞ。」

 

そう言って、大和はエンジンを再度かけた。

 

2009年11月11日 川神

 

ユキ「あ、キャップ〜、みんな〜。おっはよー!」

キャップ「ん?ああ、ユキに葵に井上か?」

冬馬「おはようございます。みなさん」

準「おはよーさん」

ガクト「ウィース」

モロ「あ、おはよう!」

クリス「うむ、おはよう」

まゆっち、松風「おはようございます!」『チッス、おはよう』

ワン子「おはよう!」

京「…どもども」

百代「…ああ」

 

と、各々個性的な挨拶の返し方をして学校に向かって行った。

 

準「…やっぱ、どことなく空気重いな」

冬馬「まだ戻ってきてないんですか?大和くんは?」

ガクト「ああ、もう、一週間は経つ。キャップならまだしも、あいつがこうも学校休むなんてなー」

キャップ「もしかしたら、案外あのことと関係してるかもな…」

百代「…あのことだと?」

キャップ「ああ、口止めされてんたんだけど、ま、ここまで俺たちに心配かけてんだから言ってもいいよな。」

 

皆がキャップに注目する。

 

5年前

 

その日、キャップと大和がたまたま二人きりで遊ぶことになった。

釣りなどをしながら楽しんでいると、

 

大和「…キャップ、ありがとう。」

キャップ「うん?なんだよ?いきなり」

大和「お前のおかげで大切なことに気付けた。お前に会わなかったら、多分俺は、一生殻に閉じこもったままだった…そんなことを思ってな。急にお礼がしたくなった。」

キャップ「お、おお…真っ向から言われると照れくさいな!」

大和「キャップ、俺な、昔誘拐されたことがあるんだ。」

キャップ「え?」

 

何を言ってるのか分からなかった。

 

キャップ「ちょ、嘘だろう?」

大和「本当だ。そのせいでちょっと人間不信に陥っちゃってな。一時期、本当に人間が信じられなかった。」

キャップ「…」

大和「けど…キャップ、お前にあの時、風間城2号が建てられたあの場所で会えて、お前と話せたから、今の俺があるんだ。あのままじゃ、人脈を築こうとも思わなかっただろうしな。おっ、引いてる。引いてる。」

 

大和は魚を引き上げながら、こう言った。

 

大和「だから、お前には、本当に感謝してるんだ。ありがとう…」

 

そう言って、優しい笑みを大和は浮かべた。

 

キャップ「って、昔言っててよ。」

百代「大和が誘拐された!?」

 

一同は、驚愕した。

 

キャップ「ああ、このことは、2人だけの秘密だ、って言ってたけどな」

まゆっち、松風「それは、穏やかじゃありませんね…」『ああ、ヤベ〜よ!』

準「ああ、関係あるのかもな…」

百代「大和…」

 

そうつぶやいて、百代は雲行きの怪しい空を眺めた。

 

同時刻川神ハズレ

 

ロッズ「さてと、遊ぶか…」

 

とロッズが呟いた。絶望が川神におとずれる

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