真剣で私に恋しなさい ACC (アドベントチルドレンコンプリート)   作:ヘルム

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ふう、書き終わりました…ではどうぞ!


ロッズvs大和

百代「ああっ!!」

 

百代は吹き飛ばされていた。雷のような衝撃を受けたということは分かるが、それでも正確には何が起こったのかわからなかった。

 

百代「くっ!!」

 

必死に立とうとするが、体が痺れて、言うことを聞かない。そうこうしている内に、

 

ロッズ「オラッ!!」

 

ロッズが持っている。インパクトと同時にブレードを突き出すスタンナックルが文字通り牙を剥く。当然、鉄心やルーなどが止めようとしたが、

 

鉄心「ぬぐっ!」

ルー「くあっ!」

 

今日が、雨だということがそれを中々出来ないようにしていた。

つまり、スタンナックルによって流れる電流が水溜りを通して伝わっているのだ。もちろん、本来なら気でバリアを張ることにより、そんなものは容易に防げたのだが、先ほどの攻撃は完全に予想外だった。

ロッズがとてつもないスピードで、百代の背後をとったのだ。そうあれは、まさしく

 

ヒューム(光速だな…)

 

それを見ていたヒュームは、思う。

 

ヒューム(ヤツの本来の武器は百代並みのパワーなどではなく、あのとてつもないスピードだったわけだ…これは、まずいな。このままでは…)

 

百代は敗北してしまう。自分を負かし、最強の頂に立ったものが…

そして、それはつまり…

 

ヒューム(ここにいる学園の生徒何人が生き残れるか…)

 

百代「はあ、はあ、」

 

百代は立ち上がれないまでも、意識をなんとか保ち続けている百代。なんとかして、立ち上がろうとするが、やはり立てない。それもそのはず、もうさっきから落雷以上の衝撃を繰り出すあのスタンナックルの一撃を5発以上食らっているのだ。

 

ロッズ「おいおい、まだ気を失わねーのか?」

 

ロッズは正直呆れていた。倒れていれば、自分はそれ以上何もしようとは、思わなかった。

既に敗北した相手など気にも留めないから。

だから、なぜ、立ち上がろうとするのか、ロッズには理解できなかった。

 

百代「だ…まれ!」

ロッズ「?」

百代「世界最強っていうのは…ハア、ハア、そんなに軽々しく名乗っていいもんじゃない!…私が最強で…ある以上!私は必ず勝たなきゃならないんだ!!」

 

そう、以前のように誰かに負けたいなどと思うのではなく、ヒュームという最強を倒し、最強を名乗っている以上、勝たなきゃならない!自分には、その使命がある。

 

百代「だから、お前をここで死んでも倒す。」

ロッズ「へー?じゃー、お望みどおり

 

死ねよ。」

 

ブレード付きスタンナックルを百代に向かって、思いっきり振りかぶった。

その瞬間、燕、ヒューム、黛は、即座に動いた。だが、間に合わない。確実に殺される。それは、百代本人も思ったことだ。

 

百代「く…そ…!」

 

最後に悪態をついて、終わりだと思った。

 

だが、その途中でロッズは止まった。

 

誰も、なぜ止まったのか理解できなかった。そう思い、ロッズの方を向くと、

 

ロッズ「ちっ!ヤズーのヤツ、もうちょっと足止めしとけよ!」

 

と意味のわからないことを口にした。だが、すぐに理解できた。

次の瞬間、百代を始め壁越えの実力者たちは、ゾワッと鳥肌が立った。

何者かが、こちらに来ている。それも途轍もない殺気を放ちながら、だが、百代たちは、この気をどこかで感じたことがある気がした。

その気はドンドンと近づいて来ている。そして、見慣れないバイクが突然学園に突進してきた。

 

ブーン、キキキキキ、

 

と、ロッズの目の前でブレーキをかけると、席から立ち上がった。

真っ黒だった。黒いベストに 黒いズボン、腰と左手には黒い布を巻き、左肩には黒い肩当て、ベストのうえには、狼のバックルのようなものをつけ、そのバックルの先には、剣を担ぐためのベルト、しまいには黒い手袋を着用していた。

そして、そんな奇妙な格好をした男は、誰かというと、

 

百代「や…まと?」

大和「……」

 

直江大和はただ無言だった。しばらく、沈黙が続いていると

 

ロッズ「よう、兄さん!」

 

ロッズが沈黙を破った。

 

ロッズ「随分とおそかったじゃねーか。あんたが遅いせいで、ホラ、あんたの大事な姉さんはこの通り負けちまってるぜ?」

大和「ああ、そうだな…」

 

直江大和が口を開いた。そして、

 

大和「いつも、そうだ。あの時だって、俺がもっと早くに覚醒していれば、生き残りだっていたはずなのに…」

ロッズ「あ?」

大和「また、同じことを繰り返すなんて…ほんと、俺は学習しねーな…」

 

そう言って、雨空を見上げた。

 

ロッズ「なにを…」

 

次の言葉が続くことはなかった。大和がいつの間にか背中から抜いていた大剣でロッズを吹き飛ばしていたからだ。

 

学生『!!!』

 

学園にいる皆が驚いた。

 

大和「引き金を引いたのは、てめえらだ。覚悟しろ。10年ぶりだ…俺が

 

本気でキレるのは…」

 

見たこともないほど、青い眼をした男・直江大和は告げる。そして、同じように青いをした男が、校舎の瓦礫から、顔を出す。

 

ロッズ「てめえ…」

 

青い眼をした化け物同士の闘いが始まる。

 

次の瞬間、ロッズが光と共に消えた。次に顔を出したのは、大和の背後だった。ロッズは、迷いなくスタンナックルで殴ろうとした。が、大和はいつも剣をしまうような体勢でその一撃を難なく止めた。

バチンと、両者ともに距離をとると、ロッズが一気に攻勢を仕掛ける。

 

ロッズ「オラオラオラオラオラオラ」

 

とても、眼だけでは追えない連撃、だがそれを大和は大剣で全て捌ききる。

 

ロッズ「ちっ!だったら」

 

距離をとったロッズは地面に向かって思いっきり突きを放つ。すると、地面が津波のように襲いかかってきた。

まずい!と誰もが思った。

だが、大和はそれを恐れもせず、背中に大剣を構え、気をためる。そして、

 

大和「破晄撃」

 

放った。それが土砂の津波とぶつかると爆発が起き、土煙があたりを覆った。

ロッズ「ちっ!やっぱ、川神百代と対戦した後の兄さんとの連戦はきついな。一旦引く…「逃がすかよ…」!」

大和「凶斬り」

 

「凶」と描くように切る必殺剣その一撃が

 

ガキーン

 

もう一人の青い眼の男、カダージュによって止められた。

カダージュ「撤退だよ。ロッズ…あまりにも分が悪すぎる。」

ロッズ「あ、ああ!」

大和「逃がすかと言っている。」

 

もう一度、剣を振りかぶり叩きつけるように振ると、その次の瞬間スタングレネードをカダージュたちは放り投げた。

カッという光と共に起きる爆発

 

大和「ぐっ!?」

 

そのスタングレネードの光を大和はモロに受け、目を潰されてしまった。気配を探知しようとしたが、気配を消されている。次に眼が見れるようになった時、そこには何もいなかった。

 

大和「ちっ!逃がしたか…」

 

そう言って、大和は大剣を背中に戻し、校舎の方に向かうと、そこには、

 

百代「大和…」

 

困惑して、言葉が出せないと言った表情の自分の姉が出迎えた。その顔にほんの少し罪悪感を覚えたが、すぐに切り替えて、

 

大和「まずは体を休めよう?ボロボロだろう?ねえさん…」

 

そう笑顔で言った。

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