連載はしません。
有名なオンラインゲーム「The World」
そのゲームで数々の伝説を残したカイトと呼ばれるプレイヤー。
その正体は誰にも分からず、性別はおろか年齢も分からない。
謎のプレイヤーであった。
既にカイトはThe Worldから引退しており、彼の同モデルのPCエディットが規制された。
「で、お前はいつThe Worldに戻って来るんだ?」
五反田 弾が問いかける。
彼はThe World内でバルムンクと呼ばれている人物である。
「悪いが当分無理だな。IS学園にいるからな」
織斑 一夏が答える。
彼こそカイトと呼ばれたプレイヤーであった。
今現在はIS学園へと入学し、多忙な生活を送っている。
「お前ののろけ話はもう聞き飽きたよ」
「何がのろけ話だよ。5人にはひどい目に合っているんだぞ?」
一夏は今現在、5人の少女に好意を持たれていた。
そのせいで彼の周りはいつもごたごたである。
ただでさえ、ISを扱える男として大変な身の上だと言うのに修羅場になっているのである。
「はは、まあモテルだけマシじゃないか。この分だとリアルで直ぐに恋人が出来るんじゃないか?ブラックローズに報告してやるよ」
「辞めてくれ。絶対にブラックローズには言わないでくれ」
「冗談だよ」
弾は笑い、一夏はムスッとする。
「……そんな事より、あのニュースは知っているか?」
「眠り病の事か?」
眠り病。
The Worldをしていたプレイヤーが意識不明となる事である。
かつて、多くのプレイヤーが眠り病に掛かった。
その原因は不明となっているが、プレイヤーの意思はゲーム内に閉じ込められていると言う噂が立っている。
「またThe Worldで何かが起きているのか?」
「分からない。でも、もしかしたらアウラがお前の事を待っているかもしれないぜ?」
アウラとはThe Worldにおける女神ともいうべき存在。
ハロルドと言う人が生み出した究極のAIで、The Worldを司るシステムの中枢となっている。
「まだそうと決まったわけじゃない」
「だな。この件は俺が調べるぜ」
「頼む」
翌日
IS学園のアリーナで一夏は倒れていた。
「つ、疲れた~」
「ふん、軟弱者が」
篠ノ之 箒が一夏にそう言う。
「いや、5人で一斉に掛かられたらそうなるって」
「私たちは一夏さんに強くなって欲しくてやっているのですよ?」
「そうよ。それが嬉しくないわけ?」
セシリア・オルコットの言葉を凰 鈴音が同意して言った。
「だから、嫁には私が付き合うと言っているだろうが?」
「「「そう言う訳には(行かない)(行かないわよ)(行きませんわ)」」」
ラウラ・ボーデヴィッヒの言葉に三人は強く答えた。
「まあまあ、三人とも落ち着いて」
シャルロット・デュノアが三人をなだめる。
「まあいいや。5人ともありがとな」
一夏が笑顔でそう言うと、5人の顔は赤らんだ。
「じゃあ、俺は部屋に戻るから」
一夏は部屋に戻っていた。
一夏の部屋
「うん?弾から電話か」
部屋に戻った一夏は携帯を取り出す。
すると、弾からの電話が数件あった。
「もしもし弾か?どうした」
直ぐに弾に電話する。
だが、出ったのは弾ではなく弾の妹である五反田 蘭だった。
「嘘だろ!?」
告げられたのは、弾が意識不明となったと言う知らせだった。
弾がThe Worldをやっていたが、3時間後にぐったりと倒れているところを発見されたと言う。
「クソ!」
一夏は携帯を切り、ベットの上に横たわる。
そして
立ち上がり、押し入れからある物を取り出した。
それはThe Worldのゲーム機である。
「二度とやらないつもりだったが……捨てずに持ってきて正解だったな」
一夏はThe Worldをやる準備をした。
翌日
IS学園の教室にて
「む?一夏は遅刻か」
一夏の姉である織斑 千冬が言うと、クラスがざわつき始めた。
「やはり、昨日の練習が答えたのかな?」
「どうだろう……教官、私が迎えに行ってきます」
ラウラが言うと、千冬はラウラの頭を出席簿で叩いた。
「織斑先生だ……まあいい。私も行こう」
「わ、私も」
「私だって」
「ぼ、僕も」
三人が手をあげる。
「駄目だ。お前らは此処に居ろ……いいな?」
「「「はい」」」
千冬が睨むんで言うと、セシリアと箒とシャルロットが返事をした。
「それでは行くぞ」
千冬とラウラは一夏の部屋に向かった。
「織斑、起きているか?もう授業が始まっている」
返事がなかった。
部屋も鍵が掛かっており、中に入れない。
「ここは私に任せてください」
そう言うと、ラウラがドアの鍵をいとも簡単に開けてしまったのである。
「貴様はこうやって織斑の部屋に入っているのか?」
「はい教官」
またスッパンと叩かれた。
「まあいい。中に入るぞ」
二人は中に入っていた。
「「一夏!?」」
そこで二人が見たものは、意識を失った一夏の姿だった。
一夏→カイト
弾→バルムンク
ラウラがアウラに見えるのは気のせいです。