男性操縦者2人目はラウラの上官   作:ゆっくり分隊長

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な・・・難産でした・・・

先程書き始めるまで、戦闘をある程度原作に沿おうかそれとも殆どオリジナルに
しようかで悩んでいましたが、諸事情で原作通りに行くのは難しいと考え、
思い切って書き始めました。

それと誰かがそのうちアブとラウラの絡みを書くと言ってしまった為余計に書きづらかった・・・

誰だよアブとラウラの絡みを書くって言ったやつ(棒)
(本当は絡みの内容がどんなのだったか忘れているとか言えない・・・)

ま、まぁ兎に角お待たせしました。
後今回は少し暴力的(かな?)な描写がありますが、戦闘回ですし、苦手な方は
其処だけ(最後の方)飛ばして後書きだけ見て下されば幸いです。


臨海学校(戦闘)

「た、大変です!」

 

何やら慌てた様子の麻耶が千冬のもとに駆け込んで来る。

 

「今、非常事態特例が発令されました!」

 

その言葉に千冬は驚愕する。しかしすぐに冷静さを取り戻すと、

生徒たちに指示を出す。

「何・・?テストは一時中止!一般生徒は旅館の自室にて待機、専用機持ちは我々の

サポートとしてついてこい!」

 

千冬と麻耶と共に旅館へ戻るラウラ達。

 

「一体何が起こったのでしょう・・・?」

列の最後尾を歩いていたラウラは、小声でアブに問いかける。

 

「さぁな。・・・・ただ碌な事では無さそうだ」

 

「ですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

旅館の一室、作戦会議室に様変わりしたこの部屋で今回の事態の説明を始める。

 

「今から2時間前、ハワイ沖で試験稼働中だったアメリカ、イスラエル共同開発の軍事用IS、銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)が突如暴走を始め逃亡、米軍の追撃を振り払って領海から離脱したとの事だ。」

 

更に、と千冬は続ける。

 

「その上国籍不明機が銀の福音と行動を共にしている事が衛星からの監視によって判明した。銀の福音の暴走の原因もこの機体だと思われる。」

 

千冬が説明を終えるとセシリアが手を挙げる。

「目標ISの詳細なスペックデータを要求します」

 

「あぁ。だが、銀の福音のデータしかない。それにこれらは2か国間の最重要軍事機密だ。決して口外はするな」

 

そういってデータが公開される。

 

各々がデータに関する事を呟く中、アブだけは国籍不明のISに関しての事を考えていた。

 

(・・・銀の福音はまだ良い。だが、問題はもう一機のIS———いや、下手したら一機では無いかもしれない。兎に角、銀の福音を操れるだけの能力があるISなら、スペックもかなり高い可能性が———それに、そのISが無人機では無い場合、中の人間は当然何かしらの組織の人間・・・。となるとやはりIS一機では無く、バックアップが居ると仮定した方が確実か・・・。)

 

「福音に対しての作戦は織斑の零落白夜一撃で決めるのが確実だ。織斑、これは訓練では無く実戦だ。

・・・出来るか?」

 

 

「織斑先生・・・俺、行きます!」

 

「分かった・・・。国籍不明機に対しては、格闘戦が得意なISを1~2機で対処する。

そして織斑の護衛も一機必要だ。・・・この中で一番機動性がある機体は何だ」

 

「機動性ならパッケージを付ければこの中では一番かと・・・」

軽く手を挙げてそう言ったのは、アブ。

 

「・・・そうか・・・。だが、元々カーティスには国籍不明機の担当を願いたかったのだが・・・・「ちょっと待った~~!!」・・・束、関係者以外立ち入り禁止だ」

 

 

(またアイツか・・・もういいや、一切無視してよう)

アブは再度登場した束にうんざりし、ついに無視を決め込む。

 

 

「まぁまぁ、それより、此処は断然紅椿とアー君のISの出番だよ!」

 

「・・・どういうことだ?」

 

~束解説中~

要約すると、箒のISは展開装甲を用いれば超高速機動を行う事が出来るらしい。

更に防御力と攻撃力も高い為、一夏の零落白夜の一撃を当てやすくなるだろうとの事だった。

 

「・・・成程、紅椿が福音戦に適しているのは分かった。だが、カーティスのISは何故だ?カーティスにはもう一機の方を担当して貰うつもりだったんだが・・・」

 

「まぁアー君はいざと言う時の援護だよ。それ以外ははもう一機の方に集中して居て良いし。・・・・ただアー君・・・

 

君なら〝アレ〟を外せば単独で2機同時に相手する事も可能だよね・・・?」

 

「・・・・」

 

アブは束の全ての言葉を脳からシャットアウトして居た為、束のその問いに答える事は出来なかった。

 

「・・・ま、まぁ良いや!じ、じゃあ紅椿の調整をするから~」

 

意外とメンタルが弱い束であった。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

結局福音には一夏と箒、不明機にはアブとラウラが対応する事になった。

 

「良し・・・。では行くぞ。」

アブはIS学園に来てから初めてISを起動する。

 

「行くぞ————シュヴァルツ・シュトゥルム(黒い嵐)!!」

黒をベースに灰色のラインが入り、肩の辺りに突起があるシャープな形のISである

黒い嵐、シュヴァルツ・シュトゥルム。

 

アブは久しぶりに乗った感触を確かめる様に手を軽く握ったり開いたりする。

 

しかしそれも数秒の事。

すぐさま思考を切り替えたアブは、横に居るラウラと共に出撃する。

 

≪良いか、まず織斑達が戦闘を始める。その直後に不明機に奇襲を仕掛けて織斑や福音から引き離してくれ。≫

 

「了解」

千冬が通信で任務内容を再度確認する。

 

≪では任せたぞ。幸運を祈る≫

 

jawohl!(ヤヴォ—ル!)

 

「大佐、私は左から攻めるので大佐は上空から奇襲をお願いします。」

 

「あぁ、分かった。右に回避された場合はラウラにそのまま追って貰う。降下するようだったら此方が追撃をする。その他の方角の場合はお互いにどちらが追いやすいかを考えながら動こう」

 

「了解」

2人共軍人だと言う事もあってか、真剣な表情ではあるものの特に緊張はしていなかった。

 

(それにしてもこうしてラウラと肩を並べて2人きりで任務をするのは本当に久しぶりだな・・・)

 

互いにISを持つ者同士と言う事で非公式任務などでは良く共に戦闘をしていたが、

それは2人きりでは無く、更に言えば軍内部のゴタゴタにより

2人共、最近は前線から遠のいていたのだ。

 

勿論訓練はしていたが、やはり久々の実戦に、アブは早く戦闘をしたいという衝動に駆られていた。

 

 

コトッ

 

高速で飛行していると、突然左から微かな音が響いた。

不思議に思い左を見ると、やや心配そうな顔をしたラウラがくっ付いていた。

 

「戦闘が生き甲斐。・・・大佐がそういう人なのは分かっていますが、

それでも・・・・無理しないで下さい」

 

「あぁ・・・・・・・・

 

分かったよ」

 

大佐はそれだけ言うとラウラとの並走を止め、上昇する。

 

そしてラウラもゆっくりと左へと進路を変える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人の前方には、今にも攻撃を始めようとしている一夏達が居た。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

一夏達が攻撃を開始した直後、アブはプライベートチャンネルを開く。

 

「今だッ!戦闘開始!」

 

≪了解≫

 

ラウラに戦闘開始の指示を出した直後、アブは上昇を止めて一気に身体を反らして反転、急降下を始める。

 

ラウラはすぐさま不明機の方へ方向転換をして攻撃を開始する。

 

「ッ!?」

福音の援護に行こうとしていた不明機は、

(自分から見て)右からの攻撃(数キロ先)にギリギリで気付き、後方へ退避する事で回避する。

 

(幾らISで全方位を対応出来る様になったとはいえ、元々人間は上方と下方と後方

に対する意識は低い・・。申し訳無いが一夏達の事もある。速攻で決めさせて貰う!)

 

アブは第三世代兵器である5連グレネードライフル

(グレネードランチャーとライフルの中間の様な物)を上空から撃ち込む。

 

「ぐっ!?」

直前で気付いた不明機だが、5発中4発命中し、その衝撃に中の操縦者は苦し気な声を発する。

 

更にラウラのレールカノンとアブが不明機の横を急降下でそのまま離脱するときにさりげなく投げていた手榴弾が爆発する。

 

「こんの・・・・ッ!」

不明機は白く細長い筒———恐らく銃だと思われるものを撃とうとするが、その前にアブは離脱、その隙にラウラがプラズマ手刀で攻撃をする。

それにより不明機のスラスターの1つが破損し、その隙にラウラも離脱して一旦様子を見る。

 

 

「どうだ?ある程度削れたと思うか?」

 

「そうですね・・・まぁ良くて7割、と言った所でしょうか・・・」

 

様子見をやめ、戦闘を再開させようとした2人を前に、不明機はゆらり、筒状の物を構えてラウラを狙う。

 

それに気づいたラウラは当然回避しようとする。

しかし、

 

 

ズドォォォォンッ!!!

 

爆音が響くと同時に、一筋の光が出来る————否、

光の筋と見間違えるほどの速度で〝何か〟がラウラを掠めていく。

 

「があァッッ!?!?」

 

その〝何か〟とは、不明機の放った弾。

それがラウラのレールカノンの外側ギリギリの所を掠めていく。

 

それだけ。たったそれだけ(・・・・・・・)で、ラウラはレールカノンごと吹き飛ばされた。

 

「ラウラっ!?」

 

「ァァァアッ.....!」

 

弾がレールカノンに掠っただけで肩の装甲ごとレールカノンは吹き飛ばされ、それによってラウラは肩の骨が砕けたのではないかと言うほどの衝撃を受けた。

いや、実際砕けているのかも知れない。その為か先程から声にならないうめき声を

無意識に発している。

 

 

 

そんなラウラに装填が完了したらしい筒状の物が向けられる。

 

「ラウラ!!」

 

 

ズドォォォォンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意識が朦朧としているなかでラウラが見た光景は、

 

ラウラを庇う為に射線上に割り込んだアブの右足が吹き飛ばされている所だった。

 

 

 

「グッ・・・・ァァァアアアアアッ!!!」

 

 

その光景が・・・自分を庇って重症を負ったアブの姿が信じられなかった。

(そんな・・・・嘘だ・・・)

「大佐!?大佐ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!」

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

ラウラは痛む右肩を無視してアブのISを掴み、今出せる最高速度で旅館へと急ぐ。

不明機は福音の事があるのか、全く追ってこない様子だった。

 

(そんな・・・・私の所為で・・・)

ラウラは強く後悔して居た。

 

 

 

 

(大佐・・・。

 

だけど起こった事は仕方がない・・・・。今出来るのは大佐を運ぶ事。そして・・・・

 

 

 

 

 

     アイツを倒す・・・!)

 

 




おかしいな・・・当初はあの銃、そこまで強くしない予定だったんだけどな・・・
もろ直撃してもISの装甲が弾け飛ぶくらいの威力の予定だったのに・・・
ん?絶対防御?んなもんこの銃の前には意味n(殴

圧倒的優勢だったのにたった2発によって逆転されてしまいましたね・・・。
この後、どう巻き返すのか!!
・・・あ、因みにアブの足がどうなったかは次回まで秘密です。
ただ、もう既に方針は決まっています。私に表現力があるかどうか、後〝あのタグ〟
の有無を思い出して頂ければ、どうなったかは大体予想できると思います(苦笑)


ハァ・・・ISの名前決めに物凄い時間が掛かった・・・
私が戦車好き(特にWWⅡ時代)と言う事もあって、どうしても名前にシュヴァルツ・ティーガーとかシュヴァルツ・パンターとか付けたかった・・・まぁしかしなんとか理性で抑え込んだ結果黒い嵐に。
(ま、まぁ一番時間が掛かったのはシュヴァルツにするかシュヴァルツェアにするかでしたけどね・・)
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