尚この小説の趣旨の関係上その経験が生かされるかは微妙な模様
追記、今回私としては珍しいですが一人称視点です。
視点主はアブです
「....はっ?」
クラリッサは呆けた顔になり一瞬気を抜く。
その一瞬を付いて拮抗状態だったナイフを弾き飛ばした僕はクラリッサを突き飛ばして距離を取ると立ち上がり、ナイフを収める。
ラウラも組みあっていた相手を背負い投げると立ち上がり、服に付いた埃を払い落す。
「は?...えっっ....?」
「おぉいおい、上官に向かってその言い方は何だ?クラリッサ〝大尉〟殿??」
クラリッサに近付き顔を覗き込むと、クラリッサの顔は瞬時に真っ青になり引き攣り始めた。
「え...っと、大佐殿と少佐殿は何時此方にお戻りになったので...?」
「1時間前だ。上層部の方々に挨拶をするついでに訓練の様子でも見ておこうかなと寄った次第だ」
態と威圧するような口調をすると、更に顔が青白くなる。
「ん?何だその顔は、まるで戻って来て欲しくなかった様な表情だが」
「いっ、いぃいいえそんなとんでもない!!てっきりもう数日後だと....」
「成程、私達は其処まで慕われていないと言う訳か、悲しいな」
ラウラがノって来た事は予想外だが、都合が良い。
「これなら皮一枚ではなくてもっとザックリ行った方が良かったかもな少佐」
「そうですね、まぁ皮一枚でもザックリでもどちらにしろ〝首〟が飛ぶでしょうがね」
「だな」
今更ながら首の痛みを思い出したのか、それとも別の理由かは知らないが首を(皮一枚)切られた隊員たちは一斉に首を抑える。
「大尉殿が訓練を指揮する様になってからちょ~っと訓練が足りないんじゃないかぁ~??」
自分の出来る中で一番のニヤケ顔をしてクラリッサに近付く。
「...ひっ..ひぃ..っ!」
それを〝クビ〟か、物理的な〝首〟かのどちらかが飛ぶとでも思ったのか尻餅を付き、それでも尚後退ろうと足をバタバタと動かすクラリッサ。
ラウラもクラリッサに近付くとまるでナイフでも取りだすかの様な手つきで懐に手を伸ばす。
「.....いっ...嫌ぁ」
そして取り出されたのは...
東京ひよ〇。
「へっ?」
二人で悪戯成功したかの様な笑みを浮かべる。
「土産だ。後で隊の全員で分けてくれ」
「因みにずっと私が身に付けていたわけだから、どれくらい形が崩れているかで君たちの実力が分かる訳だ。苦戦すればするほど動きは大きくなるからな。
後で写真をくれ。原形が残って無い事を祈るよ」
ラウラがイヤラシイ顔でニヤける。すっかり真っ黒に染まってしまったようだ。
...一体誰に似たんだか(棒)
「あぁそれと、これ」
そう言ってクラリッサに銀色の箱を差し出す。
「これは...?」
「絆創膏だ。.....今のお前等にピッタリのな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
時刻は昼食時、建物内は軍関係者でにぎわっている。
一先ず訓練は一旦中断、そして本来ある筈の無かった休憩時間となった。
「....フッ」
「.....。」
軍服のまま疲れた様子で歩く黒ウサギ隊の隊員とすれ違った他の部隊員が小さく笑いを零す。
その黒ウサギ隊の隊員は暗い顔をして逃げる様にその場を後にした。
今度はISスーツに着替えた隊員が足早に歩いて行こうとしている。
本来は人目の無い時間に行き来する筈だったが今回は予定外の休憩の所為で人の居る中を通っていかなければいけなかった。
其処に基地勤務の男性職員が通りかかる。
「フフッw」
羞恥心からか咄嗟に身体を隠そうとするが、職員の視線は顔付近....正確に言えば首元にしか注がれていなかった。
『
「......ッッッ!」
制圧済み、そう書かれた絆創膏を貼っている隊員は羞恥で顔を真っ赤にさせると訓練場へと走って戻って行った。
そんな様子を見ながら我々――対人戦の勝者は昼食を食べていた。
「さぁこれでどれだけ我々に対して殺る気が出て来るかな?」
「どうでしょう...ただ先程の訓練で無傷だった隊員も居ますし、案外コレを渡すのも早いかもしれませんね」
ラウラの言葉通り、先程から建物内を行き来して居る黒ウサギ隊の隊員の中には特製の敗者(Verlierer)絆創膏をして居ない隊員もちらほらいた。
「ま、次のIS対決次第だな、コレ渡すかは」
机の上に置いた数本の瓶に手を伸ばす。
それは隊員用(勿論成人以上)に用意した高級ワイン&日本酒だった。
「賞金手に入れるのは誰かねぇ」
「これを持って行く技量のある隊員が居ないと流石に今年の演習は乗り切れないでしょうしね....」
「だよねぇ....ハァ」
荒らしの前の静けさ、演習前の一巫山戯。
...まぁ、でもやり過ぎたな。
後で謝っとこ
色々調べたのですが、ドイツ語自信無いので自信ニキ居たらご教授宜しくお願いします。