お題「緑、白、赤の中から一色決めて、イメージカラーがその色になるもの」

どうしてこうなった?
どうしてこうなった……

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雑書 6

私は、俗に言ういじめられっ子というやつだ。

それも小中高と合計九年間ほどいじめを受けている。

いじめられっ子界のエリートと言ってもいいだろう。

 

勿論いじめられたのにはそれなりの理由がある。

小学校のころは眼鏡をかけていたから「メガネザル」というあだ名をきっかけにいじめられた。

「サルは木に登るもんだろ」とか言われて無理やり木登りさせられて降りられなくなったりした。

 

中学校の時はとにかく静かな性格故に気味悪がられていじめられた。

教科書や靴がなくなるのは日常茶飯事なので、勉強は得意ではなかったし登下校は裸足だった。

 

そんな私だがお金があれば入れるバカ高校に進学。

不良とかビッチみたいな奴らが行く高校で三年間。

静かな性格がここでも悪い方に目立ちいじめられた。

 

このあたりになってくると物理攻撃が多くなってきて、毎日痣ができた。

歩くのも辛いくらいに肉体にダメージを受ける日も多く、そんな日は学校に泊まったりした。

警備員に見つかると厄介なのでロッカーで寝た。

 

私にとっていじめとはもう人生の一部のようなもので、それが当たり前だった。

精神的辛さとか肉体的なダメージなどもそうだ。

むしろ「優しい言葉」とか「介抱」みたいなことが大嫌いだ。

どうせならいじめてくれよ、気の済むまで。

 

でもまぁ、そんな人間たちとも今日でさようならというわけです。

折角の高校卒業ですから、派手にお祝いしなければなりません。

小学校のころから高校までずっと一緒だった泉ちゃんと蓮くん。

お世話になった学校の先生方。

今まで育ててくれた両親。

クラスメイトのみんなも忘れちゃいけないですね。

 

今日の日のために私は練習を重ねてきました。

どうしたらみんなが喜ばせることができるのか。

自分がどうされたらうれしいかを考えて、同じことをしてあげようと思いました。

 

答えは簡単に見つかりました。

だって私は毎日みんなに喜ばせてもらっていたから。

それとおんなじことをしてあげればいいんだって。

 

私はみんなにお返ししてあげます。

一人ひとり丁寧に、じっくりと時間をかけて。

みんな喜んでくれます。

私と同じ顔で喜んでくれます。

この声を聞くと、お返しした甲斐があるというものですね。

あーあ、もっと早くお返しすればよかった。

 

朝から始めたお返しも、夕方には終わりました。

卒業式の日、とっても静かな教室で一人夕日を眺めます。

そして少しだけ悲しい気持ちになります。

もう私を喜ばせてくれる人たちはいないのですから。

 

でも安心です。

明日から新しい生活が始まります。

その生活の中でお世話になった人たちに、今日のようにお返しする日が来るはずですから。

 

明日から頑張りましょう!

 

 


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