何だよこの登録件数は!? と唖然としてしまう。
いや……やっぱり解せぬ。
という訳で三話となりますが、生徒会を執行しようとしたら既に二人は下校してました……というオチから始まり、単なる閑話的なアレとなりました。
ちょっとの改訂とオマケの追加をしました
生徒会を執行する!
なんて大見得を切ったはよろしいが、問題の松田・元浜同級生の二人は既に学園から帰宅してしまったらしく、彼等の被害に遭ったことのある女子生徒達に事情の方を聞いて今日は帰ることになった。
どんな被害なのか、二人がどんな事をしてくるのか等色々と聞いてみたのだが、なるほどなるほど……確かに言われてみれば彼等はそんな素振りを普段から見せていたのかもしれん。
何時だったか昼休みとかにクラスの男子達に囲まれ、何やら雑誌広げて大きな声でトークをしていたのを見たことがあるが、まさか学園に成人男性の雑誌なんて堂々と持ってくるとはな……。
あまりに堂々としすぎて逆にほんの少しだけ感心してしまうレベルだ。
「まあ、だからと言って学園に成人雑誌は駄目だがな」
いくら堂々としすぎていようとも、そこら辺はやはりモラルの問題がある。
故に明日はちゃんとあの二人に言って控えて貰うことを約束してもらう……。
帰宅し、夕飯を作って食し、ジャージに着替えて外に出る間に改めて決心を固めた俺は、準備運動がてらある場所を目指して走り始める。
昔から――正確にいうと『兄貴』が現れてからの習慣と化した『修練』。
別に巨悪な存在を打ち倒す為だとか、そんな御大層な理由は無い。
無いが、俺には兄貴を追い越し、俺を此処まで引き上げてくれた師匠とのある約束を果たす為に己の限界を……限界を超えて自己を高める必要がある。
それがこの鍛練を行う理由でもあるのだが、一番はやはり自分を苛め抜いて結果を得られる時に感じる、あの何とも言えない快感を味わいたいから……ってのが大きい。
そして――
「遅いわよ」
「こんばんは。イッセーさん」
「今日はイッセーが最後みたいね」
何よりも、最近は俺と同じく自分を高めようと頑張れる仲間が一緒に居てくれるからこそ、俺は更に頑張れるようになったのだ。
それが、友であるこの3人――レイナーレ、アーシア、リアスだ。
「すまん、食器を洗ってたら少々出遅れてな」
人避けの結界? そういうバリアーみたいな何かを鍛練するこの場所――具体的にいうと近所の公園全体にリアスが張ってくれる様になってからは、いくら暴れてもご近所迷惑にならなくなったのは実にありがたく、其々俺を待っててくれた3人に遅れた事を詫びながら、早速の鍛練を開始する。
とは言うものの、俺はレイナーレやリアスの様に手からビームが出せ――――なくも無いが、肉弾戦が好きなので、基本的には三人と模擬戦みたいな事をやる訳だが……。
「しっ!」
最近覚醒したリアスは恐らくこの中で今一番伸びている。
いや、学習する能力が進化したと云うべきか……。
「っ! 相変わらず重く速い攻撃ね!」
互いに向かい合い、肉薄し、拳と拳で打ち合う。
攻撃を捌き、隙を作って急所を互いに狙い合っているせいでジリコンと化しているも、リアスは俺の動きとそっくりそのまま同じである。
だからこそ己を見つめ直せるという点ではリアスとのこの打ち合いはかなり貴重で重宝出来るのだ。
だからこそ、俺は自分を更に高める事ができる!
「はっ!」
「ぅ!? しまっ……!!」
師匠曰く、限界が存在せず常に進化し続けるとの事らしい俺の性質はこのやり取りの間にも適応される。
模倣を超え、数秒前よりも更に高まる力が、繰り出されたリアスの拳の軌道を見切り、己の顔面スレスレの所で手首を掴んで止める。
「よっと」
「ぅ……」
しまったという表情を浮かべるリアスだったが、手首と肘を掴んだ俺が後ろに回り込んで間接を決め、そのまま彼女の首筋を『この一撃で意識を刈り取れるぞ』という意味でトンと叩くと、一言「参ったわ」と負けを認めた。
よし。
「俺の勝ちだな。ふっふっふっ」
「そのようね……。
ハァ、やっぱり長期戦になればなるほど不利になるわ」
掴んでた手を離してやると、リアスは軽く腕を振りながら残念そうに言う。
「セーヤの
「いや、兄貴のそれよりはマシだろ。
別に倍加する訳じゃないしな……」
それが俺の異常性なんだからしょうがないにしても、それでも兄貴の倍加の神器よりはマシだと思うぞ。
俺のは気持ち上がる程度だと思ってるし、何よりも兄貴の元々のポテンシャルはかなり高いのも俺は知ってる。
だからこそ、自分を高める甲斐があるんだがな……ふふ。
「さてと、次は私よ」
リアスとの打ち合いが終わり、今度はレイナーレが本来の姿で俺の前に立つ。
学園に通ってる時の姿とは違い、本来の姿はかなり大人びてるというか、目付きが鋭いというか……ま、どちらにしてもレイナーレはレイナーレで変わりはしない。
「よっしゃ……今度はリミッターを外すぜ」
向上心の高さなら俺以上かもしれないレイナーレになら、いずれ俺達みたいになれると踏んでいるので、敢えて手の内を見せるつもりで、体内のリミッターを外ずしながら向かい合う。
師匠から教えられた中の一つで、会ったことも無ければ話をしたことも無い……ただ師匠から聞かされただけであるとある主人公の一人。
「ふー……この状態になると精神が高揚して力加減が難しくなるが、お前なら大丈夫だろ?」
「ふん、スキルだか何だか知らないけど、私を嘗めないでちょうだい。
アンタやリアス・グレモリーがそうである様に、私も力を上げてるつもりよ」
「結構! なら行くぞレイナーレ!!」
私が人間の男なんぞと行動する。
前の自分なら『ありえない』と切り捨ててただろう。
しかし私は今その人間相手に打ち合っている。
「オッラァッ!!!」
兵藤一誠。
そんな名前の……単なる人間な筈のこの男は今、茶髪だった髪が、感情を主張するかの如く真っ赤に染め上がり、押し潰されそうなまでの威圧感と共に堕天使である私を真正面から力で押し込んでくる。
その力はとてもじゃないが人間とは思えず、避けきれず腕で防げば並の生物なら恐らく砕けてしまうだろう。
だけど私はその攻撃を受け止め、そして防ぎ切る。
あの時、彼が私にそう言って手を差し出してくれた時のままでは無い事を知らしめる為。
「ぐぅっ! 相変わらずの馬鹿力……ね!」
「む!?」
だけどアイツの攻撃は人間とは思えない程に力強く、ガードした腕が痺れてしまう。
しかしそんな事で音は上げずに、僅かに生じたその隙を突いてアイツの脇腹に蹴りを一発お見舞いしてやる事に成功した。
バキッ! という確かに肋骨が折れた音が一誠の脇腹から聞こえたが、痛がる処か逆に笑っているのを見ると、真面目に心が折れそうだ。
「ふはははは、痛いじゃないか! そぉら!!!」
「きゃ!?」
折った筈の脇腹と腕で私の脚は挟まれ、思いきり引っ張られた。
その際我ながら女々しい声を出してしまったことに情けなさを感じるが、感じてる暇も無しに口を思いきりつり上げている今の一誠に容赦は無い。
「あがっ!?」
体勢を崩された瞬間、待ってましたとばかりにガッシリと顔面を掴まれ、抵抗の暇も無しに後頭部から地面に叩き付けられた。
意識は後頭部に走る鈍い痛みと衝撃でドロドロとなる。
「っ……ぁ……」
後頭部に残る鈍い痛みと意識が遠退く感覚。
これが只の人間でしか無い一誠から受けたダメージだと思うと、逆に笑えて仕方ない。
神器とはベクトルの違う力を持ってて、只の人間と言えるのかは定かでは無いが、それでも人間は人間なのだ。
それがこうもあっさり私を超える力で捩じ伏せられるとは……。
初めて出会った時も思えばそうだ。
今でこそそれなりの仲となってるアーシアの持つ神器を狙い、その力でグリゴリの上層部に私の力を誇示してやろうという、今にして思えばくだらない自己顕示欲でアーシアの命を奪ってまでも力を獲ようとした。
そんな時、何処から途もなくフラりと現れた一人の人間……それが今もこうして私を捩じ伏せた兵藤一誠だ。
どうやら私の知らない間にアーシアと知り合ってたらしく、そのアーシアの命が危ないとリアス・グレモリーに教えられてやって来たらしいのだが……。
『兵藤誠八? いや、違う……? 悪魔の気配がしない……』
『む、兄貴を知ってるのか? それなら多少は話が早いな。俺は兵藤一誠、兵藤誠八の双子の『弟』で人間だ』
最初は只の馬鹿だと思ってた。
自分達がとどんな存在で人間よりも遥かに力が強い存在を前にしてもまるで物怖じせず只一言――
『アルジェントの命が危ういと聞いてな……。
すまんが全力でこの場から拉致をさせて貰うぞ』
一切の恐怖心すら見せず、当時の私とその仲間……そしてはぐれエクソシスト達に啖呵を切った。
当然私は――いや私達は笑った。
転生悪魔ですら無く、だからといって神器すら持ってない。
怒るとか以前に馬鹿の極みで哀れな阿呆だとしか思う他無く、私達は盛大に笑って盛大に馬鹿にした。
『ふむ……。どうやら人間を見くびってるみたいだな。
まあ、それだけの力があるみたいだし、致し方無いのかもしれんな』
しかし彼は――一誠はそれに対して怒る処か、一部仕方無しとばかりに頷き、その時は完全に見下していた私を見上げながらニッと笑みを浮かべる。
『良いだろう……。俺が人間代表を名乗るのは烏滸がましいが、見せてやるぜ――』
人間の底力をな。
思えば、私達を見てまるで動揺もしない時点で察するべきだったと今なら思う。
そうすれば、あんな……あんな――
『あ……が……っ……』
1分も満たない内に全滅させられる事なんて無かった。
茶髪だって髪が漆黒へと変化し、全てを見透かす様な瞳を向けた一誠が、空を破裂させるような音と共に姿を掻き消し、私を含めた全てを捩じ伏せたのだ。
たった一人の、ちっぽけだと思ってた人間一人が、私達の中の誰一人として目で追えない程の速さと一撃で地面に叩き付けられる程の力を駆使して全滅させた。
当時の仲間達が意識を刈り取られる中、唯一意識のあった私は見下していた体勢から見下される体勢となって、私を見つめる一誠を意地で睨み付ける。
『き、貴様……!』
『お、凄いな。貴様等堕天使とやらには全力で攻撃をした筈だが、どうやら貴様は他の者とは少し違うらしい』
『な、嘗める……ごほっ!!』
『む、動かん方が良いぞ。貴様を攻撃した際、嫌な音が聞こえた。
恐らく内蔵が数ヵ所イカれてる筈だ』
たかが人間に言われたくないという意地で身体を動かそうとした途端、言った通り内蔵が数ヵ所破壊されたせいで大量の血を吐いてしまう。
たった一撃でこのザマとなった私を見下す……というのとはまた違う様子で見つめてくる一誠に、私は思わず尋ねた。
何者なんだお前は。
突然現れ、後少しで力を獲れそうになった所を邪魔する形で現れた目の前の男にそう問うと、男は――一誠は再びニッと笑みを見せながら堂々とこう答えた。
『兵藤一誠。只の鍛え好きな
私達を片手間の如く殲滅しときながらあくまでも人間と宣う一誠に、思わず私は腹部の痛みも忘れて喚く。
ふざけるな、お前みたいなのが人間な訳がない!
こんな力を持っておきながら人間で片付けるだなんて私には出来ない。
駄々をこねる子供の様に喚いてしまう私だが、一誠はそれでも笑いながら『お前みたいに背中から羽なんて出せんし、ましてや飛ぶなんてのも不可能だぞ?』と返し、またしても受け入れがたい言葉を口にする。
『人間っても此処まで鍛えたら何とかなるんだよ。だからお前らの言う神器があるんだろう?
まあ、俺にはそういったものは無いし、そもそも師に恵まれたってのもある』
片膝を付き、睨む私と視線を合わせる一誠は苦笑いの表情を一瞬浮かべてから真剣な眼差へと変える。
『お前が何の為にアルジェントから力を取ろうとしたのかは聞かん。何かしらの目的があるのは何と無く分かるしな』
『っ……お前に、私の何を……!』
『知らんよ、今日が初対面だしな。
何の理由があって力を求めるのかも、その他もな……。
力を求める……結構だ、俺もその一人としてよく分かる。
けどな、だからと言って人の命を……況してや知り合いの命が失われると解ってて黙ってられんのだよ。
だから全力で阻止するし、そんなに力を求めるのなら――』
真剣な眼差しと表情が軟化し、緩やかな笑みになった一誠が私に手を差し出す。
『俺なりの這い上がる方法を教えてやる。
お前にとってはもしかしたら地味かもしれないし、時間が掛かる方法かもしれない。
けど、決して後悔はさせん。だから――』
来いよ、堕天使……いや、レイナーレ。
今さっきまで殺す殺されるといった関係だったというのに、子供の様な笑顔で手を差し伸べる一誠を見て、私は思わず『何故?』と聞いてしまう。
当たり前だ、会ったばかりでしかも敵同士だった筈なのに一誠は笑って手を差し伸べてくるのだ。
訳が解らなくて思わず聞いてしまうのも仕方無い話だ。
そんな私の気持ちを理解してるのかそうでないのか、一誠は『はは……』と笑うと只一言……。
『敵だろうが味方だろうが他人だろうが何だろうが、どうにも俺は向上心のある奴が大好きでな。
つまり、お前のやって来た事は人間にとっては許されん行為かもしれんが……それと同時にお前から感じる『這い上がろうとする精神』に好感が持てる……………からかな?』
『………』
俺に色々と叩き込んでくれた師匠によく言われちまうんだよねぇ……と呟く一誠に私は唖然としてしまうのと同時に思った。
コイツはやっぱり馬鹿だと。
『ば、馬鹿じゃないのアンタ?』
『よく言われるぜ』
人間を利用し、見下してすらいた私を始末しようともせず逆に手を差し伸べる。
寝首を掻かれるかもしれないという考慮もせずにだ。
いや、もしかしたら寝首を掻かれようにも簡単に対処出来るという自信の現れなのかもしれないが……。
とにかくあの時の一誠はそう言って私に手を差し伸べ……。
「いたたた……また負けた……」
私は今、コイツに付いて来ている。
利用し、殺そうとしたアーシアと和解し、己を高めて快感を感じてる
当時の仲間達は皆意識を取り戻した際に一誠を見てこの地から逃げてしまって今何処で何をしているのかは知らないし、この地の管理をしているリアス・グレモリー もわざわざ追い掛けて始末しないと言っており、私も始末される事無くこんな感じに共に鍛練をしている仲となってる。
「一暴れしたから暑いぜ! ふ、ふふ……あははは!」
本来なら悪魔とだなんてと思うが、不思議と今は何も思わない。
その原因は恐らく、この男にあるのは間違いなく、その原因である本人はニヘラニヘラと酔っ払ったような顔付きで上半身裸になっていた。
……………。って、人避けの障壁張ってるとはいえ、此処は公園なのにこのバカ!
「暑いのは分かったから服を着なさい、このおバカ!」
気色悪い声で笑い出す変態に向かって、脱ぎ捨てられた服を拾って投げ付ける。
毎度毎度の事ながらこの癖は何とかならないのかしらね……。
「だ、だから脱ぐのは止めてください!!」
ほら、アーシアが恥ずかしさのあまり両手で顔を………………と思ってよく見てみたら、指の隙間から覗いてるわねこの子。
最初は本気で恥ずかしがってたのに、慣れとは恐ろしいわ……。
「自分は脱ぐ癖に、イッセーの前で脱ごうとすると『男の前で軽々しく肌を見せるなたわけ者が!!』って怒るのよねぇ……」
最初から普通に見ているものの、少し困り顔のリアス・グレモリー……………は?
「ちょっと待ちなさいよリアス・グレモリー。
アンタ、何のつもりでそんな真似をしたのよ?」
一誠の性格は解ってるが、それでも許容が出来ない事をポロリと口にするリアス・グレモリーを睨む。
コイツ、どういう訳か一誠とその師である『あの女』から妙に気に入られてるせいか、事あるごとに一誠に関わってくる。
正直いうとそれが中々気に食わない訳で、私としては別の意味で敵のままの認識で居る訳で……。
「何のつもりと言われても、『そのつもり』としか答えられないわよ?」
一誠とあの女の領域に一足早く到達した余裕だか知らないけど、やっぱりムカつくわ。
続く
オマケ
何だかんだで今晩の鍛練を終えた俺達は、其々の家へと皆で帰っている最中の話だ。
本当に他愛の無い話題での会話だったのが、何故か師匠の話しとなっていた。
「そういえば最近見なくなったけど、アレは何処で何をしてるのかしら?」
「ん? さぁな、適当にフラフラでもしてると思うが……」
師匠である『アイツ』の行方は俺にも掴めない。
何処にだって瞬時に行けるんだ、今のこの瞬間だって地球の反対側に居るかもしれないし異世界にいるかもしれない。
とにかく分かりゃしない。
気まぐれな性格だしな……アイツって。
「ふーん?」
「そうなの……」
明確な答えを得られなかったのか、気の抜ける様な返事をするレイナーレとリアス。
そういやよくこの二人はアイツに噛み付いては軽くいなされてたっけ。
まあ、アイツにとっては俺もこの三人も単なる餓鬼としか見てないんだろうし、怒った顔をする所なんて見たことが無いな。
あっても笑いながらさば折りしたり首締めしたりするだけだしな……………うっ。
「………。前にアイツから受けたお仕置き思い出してしまった……」
急に思い出してしまう、師匠のお仕置き。
今さっき怒るところを見たことが無いと言ったが、そういや一度だけ、アレは恐らく笑顔だったけど確実に怒っただろう出来事があった。
「お仕置き? アンタが?」
「おぅ……前にな」
「どんな事されたの?」
「あの方に怒られるなんてイッセーさんらしくないですね……気になります」
3人の気になるという目に、俺はちょっと前くらいだったか、アイツに対して悪意のつもりなくある言葉を口にしてしまった後に起きた恐ろしい出来事について一言に纏めて教えることにした。
どうせ教えても何の問題も無いしな……という軽い気持ちで。
「いや、アイツって何時から存在してるか分からなくなるくらい昔から存在してるのは知ってるだろ?」
そう言うとアイツを知る3人はコクンと頷く。
「で、そんな話になった時に、悪気は無かったんだが……『お婆さんって概念すら消え失せる程の時間を生きてるのか……ふーむ、それでその見た目は詐欺にしか見えないというか……』とか言った途端、アイツったら笑いながら俺の首を脚……いや、太ももか? とにかく挟んで、ギチギチと締め付けてきたんだよ。
うん……あの時のアイツの笑顔はなんか怖かったぞ」
「「「……」」」
見た目と生きた年数のギャップをまさか気にしてたとは思わなかったし、まさか怒るだなんてもっと思わなかっただけに余計怖かったなぁ……。
『僕は怒ってないよ。そんな今更感満載なネタで怒る訳がないだろ? はっはっはっ、これは久々に弟子を直接鍛えてやろうと思っただけさ☆』
とかなんとかドキっとする程の声と笑顔のままギチギチ締め付けて来たアイツの顔は多分一生忘れない自信がある。
其ほどまでに死にそうになったしな……うん。
「それは……まあ、仕方無いと思うわよ」
「うん、アンタが悪いわそれは」
「流石に擁護し辛いです……」
「やっぱり?
年なんて気にしないと思ってんだがなぁ……」
3人からそう言われたらやはり俺が悪かったと思うしか無く、今度会ったら取り敢えず謝っとこう。
そう思うのであった。
捕捉
修練で己を苛めぬき、その結果を獲られる事に大なり小なりの快感を感じる…………別ベクトルの変態指数を持ってます。
その2
師匠のお仕置きコースその1 さば折り
まず、逃げる暇も無く弟子に抱き着く。
その際傍から見たら『だしゅきホールド』に見えなくも無いのだが、そのまま全身の骨をバラバラにする勢いのパワーで締め付けるので、別の意味の天国が見える。
師匠のお仕置きコースその2 太ももネックブリーカー
その名前の通り、やっぱり逃げる間も無く弟子の首を脚をというか太ももでロックし、そのまま笑顔のまんま首の骨が粉砕する勢いで締め付ける。
これもまた別の意味で天国が見えると弟子は顔を青白くさせながら供述するのだが、どっかの誰かの信者さんからすればマジで昇天する程のご褒美と、多分宣言するだろう。