幻想郷物語 ~記憶の章~   作:妖牙=飴んぼ

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どうも、うぷ主こと妖牙です。

投稿がかなり遅れてしまいました。

すいませんでした!

色々とネタにつまってしまい一カ月近く投稿することが出来ませんでした。

僕もできる限り良い作品を作ろうと思うので、これからも気長に待っていてください。


第十一幕 犠牲と復讐

?「どうするのあいつ!?」

 

 

?「知らないわよ!あんたたち、あいつの知り合いとかじゃないの!?」

 

 

?「そんな訳ないでしょ!落ち着いて!二人とも!」

 

 

ここは北の森の中、たくさんの木々の間でこそこそ話している三人の妖精がいる。だがその妖精たちの姿はない。

 

 

?「う、うん・・まあ今なら見つかりっこないしね。」

 

 

彼女たちは光の三妖精と呼ばれる妖精たちで、光を屈折させる程度の能力を持つ「サニーミルク」、音を消す程度の能力を持つ「ルナチャイルド」、生物の気配を探る程度の能力を持つ「スターサファイア」。

 

今はサニーの能力で光を屈折させ姿を見えなくして、ルナの能力により音を立てなくしている。なぜそんなことをしているか、葉と葉が重なり合って暗闇と化している森の奥から追ってくる何者かを巻くためだ。

 

 

サニー「というか、本当にあんたたち誰なのよ?」

 

 

ルナ「そんなことどうだっていいでしょ、今は力を合わせて逃げるのを優先しないと。」

 

 

スター「そう、とりあえず私があいつの行く方向を説明するから、その内に逃g」

 

 

スターには例え相手が見えなかろうが気配を感じ取れるため奴がどう動いているかぐらいはよくわかる。今スターが感じ取った情報は、奴が三人のいる方向へ真っ直ぐ歩いてくる。

 

 

スター「なんで!?私たちの姿も音も分からないはずなのに!」

 

 

奴は三人がそこにいると分かって近づいている、能力をフル活用している三人には自分たちの位置を特定できる理由がまるで分からない。

 

 

妖魔「ヒヒッ、オレヲマケルトデモオモッタカ?」

 

 

三人「!!」

 

 

いきなりしゃべりだした奴は今、三人の出す音も姿もわからないはず。それなのに奴は三人がそこにいるとわかって話を進めている。

 

 

妖魔「ソノヘンノザッソウガウゴカナイ、オマエラガカゼヲサエギッテイルンダロ。」

 

 

確かに今吹いてる風の反対側、三人の体が風を遮る壁となり近くの雑草が揺れていない。だが三人の体が小さいこともあり、揺れていない範囲もあまりない。というかそんな所まで見る奴はいないと思うが、目の前にいる奴は細かい所まで見ていた。

 

 

ルナ「そんな・・。」

 

 

妖魔「イマノオレナラ、ドウトイウコトハナイケイサンヲシタダケダ。イイチカラガテニハイッタモンダ。」

 

 

暗闇から姿を現した奴は三人の前まで来て、ある物を持った黒い手を上に挙げた。それは真っ黒で手持ちサイズの槍のような凶器であり、その先からは誰かの血がポタポタと垂れている。それを見た三人は巨大な恐怖を感じ、この後自分たちの身がどうなるのか察した。

 

 

妖魔「ヒヒッ・・・オマエラモ、アイツラノヨウニ・・ナ。」

 

 

そう言ってナイフが振り下ろされ、辺りに三人の血が飛び散った。

 

 

 

 

 

妖魔「・・・サンニンモカ、イイシュウカクダ・・ヒヒッ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖夢「ここね、例の場所は。」

 

 

紫の空間から抜けた妖夢の目には森なのに茶色がまず飛び込んできた。ここの森は今まで見た木々とは違い、十メートルは超えている巨大樹がほぼ全てだ。妖夢の目に映ったそれは、巨木の幹ということになる。それぞれの木からは、人が乗っても折れそうにない長く太い枝が伸びている。元の世界ではここまで大きな木など聞いたこともなく、この世界でしかない特殊なものなのだろう。

 

そんな巨大樹以外は別に目立ったものはなく、近くに目的の奴はいない。

 

 

妖牙「まずは一安心というところか。」

 

 

紫「でも、いつ出てくるか分からない、気を引き締めましょう。」

 

 

妖牙「うん、じゃあさっそく別々にさがしt」

 

 

妖夢「ちょ、ちょっと待って!皆で探した方が良いって!安全でしょ!」

 

 

紫「ん?え、ええ、とりあえず襲われたところまで案内するわ。」

 

 

妖牙「OK、頼む。」

 

 

この森を片っ端から調べるのはさすがに辛いし、奴といきなり会ったら色々とまずい。それに既に奴がいるはずの森を一人一人分かれて調べると奴に殺られる可能性が高くなる。これをまとめると、

 

 

妖夢(絶対一人は嫌みょん!!奴とかお化けとか出たら耐えられないみょん!!)

 

 

・・・怖いのであればそう言えば良いのに、裏の顔を見られたくないと意地張っていた。でも、妖牙以外は裏の妖夢を知っているため紫には妖夢の言いたいことが分かった。

 

 

 

 

 

 

 

紫「・・ここよ、あなたそっくりの奴が出たのは。」

 

 

そこはここに着いたところから近いところだった。特に変わったものはない

 

と言いたかった。

 

暗くてよく見えていなかっただけだったが、そこには人型の猫と狐が倒れている、体から大量の血を流しながら。

 

 

妖牙&妖夢「!!」

 

 

体に黒く小さい針が数えきれないほど刺さっており、とても直視していられない姿になっている。

 

 

紫「・・私と橙と藍がここで散歩していたの、そのとき奴がいきなり現れて、あの黒い針を飛ばしてきたの。私はスキマ(紫の空間)に逃げ込んだから助かったけど・・二人は・・もう。」

 

 

説明している間にそのときの記憶が浮かび上がったのか、紫がその場に泣き崩れてしまった。

 

 

紫「・・・なんで・・あの子たちが何かした・・?」

 

 

妖牙「何かしたから襲われた、そんな単純なことじゃない。・・・奴は見境なく罪のない奴らを殺して回っているはず、恐らく今も。」

 

 

妖夢「妖牙!!」

 

 

妖牙と紫が話してるとき、近くを見回していた妖夢がその場の異変に気づき妖牙に声をかけた。

 

 

妖牙「どうした!?」

 

 

妖夢「っそ!そこそこ!」

 

 

妖夢はある場所を指しながら焦りの表情を浮かべている。妖牙がそちらに目を向けると、無数の黒い針が刺さった死体が転がっていた。それも一つだけではない、周りにもう二体倒れている。

 

 

妖牙「また・・また犠牲者が・・」

 

 

残酷だ、チルノやルーミアとやったようなものではない。体をズタズタにして平気でいられる、悪魔と言ってもいいほどだ。

 

 

 

 

妖牙「妖魔ああ!!どこだ!どこにいる!」

 

 

もうゆっくり探してはいられない、これ以上犠牲者を出すわけにはいかない、そんな思いが溢れる感じがした。あのとき、初めて妖魔と会ったときから、あいつが危険な事ぐらい分かっている。いきなり叫べばそれこそ自殺行為だが、妖牙はもう我慢の限界だった。

 

 

紫「ぐすっ、ううっ、」

 

 

妖夢(妖牙・・。)

 

 

妖牙「くそっ!くそおっ!」

 

 

ドガッ (近くの木を蹴る音)

 

 

そのときだった。森の奥から無数の弾幕が妖牙たちの上を飛んで行った。

 

 

妖夢「えっ何!?」

 

 

いきなり飛んできた弾幕に驚いた妖夢はすぐさま刀を引き抜き、それを見た妖牙も構える。

 

 

妖夢(今の弾幕、何か見覚えが・・、)

 

 

妖牙「生存者がいるのか・・まさか奴と戦ってるんじゃ!!」

 

 

紫「・・・殺す。」

 

 

紫が涙をぬぐって立ち上がり弾幕が飛んできた方を見つめる。少しして紫がスキマを開き、何も言わずに入って行きスキマを閉じようとする。

 

 

妖夢「ちょ!待って!」

 

 

妖牙「待て!俺も!」

 

 

閉まりつつあるスキマの中に妖夢と妖牙が飛び込んでいく、何とかギリギリでスキマ世界に入ることができたが、紫入ってきた妖牙と妖夢に目もくれず、奥のスキマに向かって歩きだした。今の紫には「妖魔を殺す」という思いでいっぱいだった。

 

 

妖牙「待て紫。お前、妖魔が憎いんだろ、今からあいつを殺りにいくんだろ。」

 

 

紫「・・・ええ。」

 

 

妖牙「それは俺も同じだ、お前に事情があるように俺にも事情があって着いてきた。」

 

 

妖夢「私だってそう、あんな危険そうな奴を野放しにはできない。」

 

 

紫「・・・」

 

 

妖夢「一人で行こうとしないで、私たちだって味方よ。」

 

 

妖牙「お前の大事な奴のためにも、俺は手を貸す。やること成すことあんまり変わらないしな。」

 

 

今だ犠牲者はほんの数人だが、これからどの位増えるか分からない。ましてや、今妖牙の隣にいる妖夢、紫、俺たちの帰りを待つ霊夢、ルーミア、皆を犠牲にするわけにはいかない。

 

 

紫「・・・奴を徹底的に潰す、手伝ってくれるわね。」

 

 

妖牙「ああ、構わない。」

 

 

妖夢「そうそう。(さっきの弾幕・・・まさか・・ね。)」

 

 

そう言って妖魔がいる場所へと足を運んでいった。

 

 

 

 

 

妖夢(大丈夫かな・・・魔理沙。)

 

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