すでに席の予約はしている!
全力で楽しむぞ~!
ピロンと携帯が着信を伝える。俺は勉強する手を止め、画面を見る。
「海未?」
そこには海未と名前が表示されていた。
「もしもし、どうかしたか?」
「いえ...一応作詞が出来たので、確認してほしくて...」
「おぉ!出来たのか!?」
「は、はい。それで今から大丈夫ですか?」
時刻は19時、この時間ならまだ余裕だろう。
「あぁ、大丈夫!」
「それなら...私の家に来てくださいますか?」
「まじで?」
「はい...どうも母が優に会ってみたいそうです」
「...分かった、すぐ行く」
電話終え、携帯を置く。簡単に了承したけど...よく考えたらまた女の子の家に行くんだよな、やべえ.....超緊張するぞ!?
「確か海未の母さんって...日舞の先生だったような....」
いつまでも悩んでいられないので、準備を整え部屋を出て階段を降りる。
「優莉、ちょっと出てくる」
「どこに行くの?」
「ちょっと...な」
「まさか、彼女でも出来たの!?」
「違う!学校の友達のとこだ!」
「だよね~お兄ちゃんに彼女とか、出来っこないよね!」
「ナチュラルに俺を抉るのやめろ!泣いちまうぞ!?」
ちょっと視界が滲んだ気がするが、気のせいだ。
「でも女の子と会うんでしょ?」
「まあな...そんなわけだから行ってくる」
玄関で靴を履いて、扉に手をかける。
「優!今夜は遅くなってもいいぞ!」
奥から父さん、八坂優也の声が聞こえてきた。
「あんたは何を期待してんだよ!?友達だって言ってんだろ!黙って仕事してろ!」
父さんの職業は俺はよく知らない。まじで何してんだろ?今度聞いてみるか。...まあこれはどうでもいい。
「行ってきます」
今度こそ家を出た。
***
「でけえ...まじででけえ...」
海未の家は由緒ある名家らしく、家の敷地に道場があったりする。
気を取り直し、チャイムを鳴らす。すると中から足音が聞こえてくる。
「優、すみません、突然呼び出してしまって....」
私服姿の海未が扉を開け、中から出てくる。
「それはいいんだけど.....やっぱり親御さんに顔見せた方がいい?」
「母がとても楽しみにしているので...私ではどうしようもありません」
まあ...穂乃果の親にも挨拶したしそれと同じ感じでいいか。
「では、こちらへどうぞ。案内します」
やたらと長い廊下を歩き、目的の部屋に着いたのであろう、海未は障子を開ける前に中に声をかける。
「お母様、優を連れて参りました」
「入ってもいいですよ」
障子が開き、俺は中に招き入れられる。
「あなたが...海未さんがいつもお世話になっています」
「は、はい!八坂優です!初めまして!」
正座をして、相手の顔を見て見る。超若い!姉妹でも通じるぞ!?それに雰囲気と顔が海未によく似ている。
「そんな固くならなくてもいいですよ、それに初めましてではないです」
「まさか...幼いころに会ったことがあるんですか?」
「はい、その通りです」
またこのパターン!?俺もう忘れてるってレベル越してないか!?
「私たち4人は幼馴染ですから、昔はよく遊んでいました」
4人...恐らく、穂乃果の母さん、ことりの母さん、海未の母さん、俺の母さんのことなのだろう。
「昔の写真などもありますよ?海未さんの幼いころとか興味ないですか?」
「お母様!それは!」
黙って話を聞いていた海未が慌て始める。
「いいじゃないですか、別に」
「よくありません!」
海未の母さん...見た目に似合わず、随分活発なんだな。
「あ、自己紹介が遅れました。海未さんの母の園田
「今更ですか!?」
しかも天然なのか!?本当、人は見かけによらない。
「ところで...優さんは海未さんのことをどう思っていらっしゃるのですか?」
「はい!?」
「お母様!?」
まさかそんな質問が飛んでくるだと!?予想外すぎる!
「ど、どうとは?」
「もちろん恋愛的な意味で、です」
「「っ!?」」
本人目の前にいるのに何てこと聞くんだ、この人は!?
「と、とてもいい子だと思います!礼儀正しいし、それに可愛いし!?//////」
「優!?/////」
まずい!色々何言ってるか分からなくなってきたぞ!?
「それを聞いて安心しました、これからも海未さんをよろしくお願いしますね?」
「は、はい!」
「お母様!いい加減にして下さい!」
海未の怒号が屋敷にこだました。
***
「ごめん、歌詞の意見は...明日学校でいいか?」
「はい...紙は渡しておきます...」
渚さんの予想外の性格と行動で俺と海未はかなり疲弊していた。
「すみません...母に悪気はないんです」
「分かってる、じゃあ明日......学校で、おやすみ」
「はい....おやすみなさい」
まさか...海未の母さんがあんなにグイグイ来る人だったなんてな....超疲れた。
俺はそんなことを頭に浮かべながら帰路についた。
***
全く...お母様は勝手すぎます!優にあんなことを言うなんて...思い出すだけで恥ずかしい!
...でも不思議と嫌な気はしませんでしたね?何故でしょうか?
「考えても仕方ありませんね」
少女のその思いは本人でさえまだ理解はしていない。
-To be continued-
作「雑談のコーナー!今回のゲストはピュアピュア天然系女子、南ことりちゃんです!」
こ「こんにちは~!」
作「今回出番は無かったですが...この話を見てどう思います?」
こ「照れる海未ちゃんも可愛いですよね♪」
作「頭の中でもし海未ちゃんの母親がこんな感じだったらと妄想しながら書きました!」
こ「そうなんですか?」
作「名前も当然想像です!」
こ「その内ことりのお母さんと穂乃果ちゃんのお母さんの名前も出てくるんですか?」
作「はい、この物語に出てくる人物にはほとんど名前がつくと思います!」
こ「頑張ってくださ~い♪」
作「それでは!」
こ「次回も見てくれないと...ことりのおやつにしちゃいますよ♪」