ラブライブ!~未来へ響く多重奏~   作:朝灯

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ラブライブの映画の特装限定版が欲しい......
でも私の住んでいる地域で近くに予約出来るところが少なくて辛い.....
もういっそのこと他県で予約を考えているまでありますw



合宿スタート

「すごいよ真姫ちゃん!」

 

「さすがお金持ちにゃ~!」

 

「そう?普通でしょ?」

 

駅から歩くこと約10分、俺たちは西木野家所有の別荘に着いていた。

そのスケールの大きさに各々感嘆の声を上げる。

 

「.....普通ってなんだっけ?」

 

みんなが別荘に入って行く中、俺は立ち止まって自分の想像する普通というものを再確認している最中だった。

 

まぁいいか、と考えるのをやめて荷物を持って別荘の中に入ろうとすると後ろから

 

「ぐぬぬ......」

 

と声が聞こえてきた。

 

「どうしたにこ。みんなもう行ったぞ?」

 

「なんでもないわよ!」

 

にこは俺の問いかけに荒々しく答えると荷物を掴み、みんなのあとを追っていった。

.....本当になんだったんだ?

 

いつまでもこうしてここに立っていると暑さで倒れかねないのでやや大き目な玄関をくぐる。

中に入ってみると、見掛け倒しでした。なんてことは無く、外装と同じくらい内装も整っていた。

 

「何て言うか......広すぎて逆に落ち着かない」

 

リビングに立ち尽くし、あまりにも大きすぎるスケールに俺は1人でそわそわする。

とそこに2階に続く階段から絵里と希が下りてきた。

 

「ここなら練習も出来そうね!」

 

「でもせっかくなんやし、外の方がええんやない?優くんもそう思うやろ?」

 

「そうですね~......あ」

 

名前呼びには慣れたとは言ったが、普段からの癖は抜けにくいもので、俺はつい敬語で答えてしまった。

 

「焦らなくてもいいわよ、でもこの合宿が終わるまでには慣れてね?」

 

「ご、ごめん......頑張る」

 

さっきにこと話した時は出来てたのになぁ.......やっぱり3年に見えないからかな?

気軽に接することが出来て助かるけど。

 

「で、優くんはどう思うん?」

 

「そうだな......絵里のことだから海に来たといってもあまり大きな音を出したら迷惑、なんて考えてるんじゃないか?」

 

「えぇその通りよ、よく分かったわね」

 

生徒会長時の真面目な性格から予想したけど、やっぱそう考えてたのか。

別にμ’sで活動している時の絵里が真面目じゃないなんて微塵も思ってないけどな。

 

「歌の練習もするつもりなん?」

 

「もちろん!ラブライブ出場枠が決定するまであと1ヶ月もないんだから!」

 

もうすぐで手が届くところまで来てるんだ.......ここで手は抜けないよな。

自分に問うように胸に手を置いて、これまで以上にやる気を漲らせる。

 

「えりちも優くんもやる気やね!.......ところで花陽ちゃん、そんな端で何しとるん?」

 

「え?花陽?」

 

希が階段の傍に設置された大きな観葉植物の方を見ながら名前を呼ぶと、その後ろから携帯を手に持った花陽が姿を現した。

俺の位置からは死角になっていて、希が言うまで気が付かなかった。

 

「何か.....広いと落ち着かなくって.....」

 

「なんだ、花陽もか」

 

えへへと笑いながら、俺たちの方へ歩いてきた。

何か.....こう、小動物を連想させてかなり保護欲に駆られる。

と思いながら、荷物を手に持ったままのことに気が付いた。

 

「とりあえず、この荷物をどこかに置いてくる」

 

3人を残して、俺は2階へ上がる。すると窓から海が見えた。天気もいいし、こんな日に海で遊べば気持ちいいだろうな......。

窓から目線を外し、改めて部屋を決める。

 

「というか部屋多いな」

 

誰がいつこんなに使うんだ?

もしかしたら西木野家主催のパーティとかでお客さんがいっぱい来たりするのかも知れないけど、それにしたって多い。

 

まぁ適当な部屋でいいか。俺は1番近い部屋のドアノブを掴んで回す。

 

―――水着姿の穂乃果と凛がそこにいた。

 

とりあえず扉をそっと閉じて、何も見なかったことにする。

 

「ゆう君?どうしたの?」

 

見なかったことに出来なかった。

 

「どうしたのはこっちのセリフだ、何でもう水着なんだ?」

 

「服の下に着てたから!」

 

「凜も!」

 

「小学生か!」

 

いるいる、こういうタイプの人。テンプレート的ツッコミをし、ため息をつく。

 

「気が早いだろ、ていうか海未が遊ぶことを許すと思うか?」

 

「そこは......ゆう君の力でなんとかする!」

 

「他力本願!?」

 

どうにか出来るのか脳内でシミュレーションを行う。

 

パターン1

 

『せっかく海に来たんだから、ちょっと泳がないか?』

 

『大丈夫です!練習メニューに遠泳が入ってますから!』

 

これは却下だな。次。

 

パターン2

 

『練習もいいけど.....少し遊ばないか?』

 

『いえ、練習しましょう!』

 

あ、ダメだこれ。勝てん、次。

 

パターン3

 

『まさか優まで遊ぶなんて言い出しませんよね?』

 

はい終了~!

 

俺は頭の中でゴングを鳴らし、試合終了の合図を出す。結果は全戦全敗という情けない結果だった。というか最後は発言すら許可されていなかった。

 

「俺には無理だ、諦めろ」

 

「ゆーサンなら出来る!」

 

「何その謎の信頼!?」

 

というか荷物置く部屋決めないと......こんなバカなことやってる場合じゃない。

2人に背を向けて向かい側の扉を開く。

 

―――水着姿のにこがいた。

 

「お前もかよ!?」

 

今度は扉を閉めることなく容赦なくツッコミを入れた。

 

***

 

「これが合宿での練習メニューです!」

 

海未が何故かあるボードに貼られた円形の練習メニュー表をドンッと叩く。

 

1日目

遠泳10km

ランニング10km

腕立て腹筋20セット

精神統一

発声

ダンスレッスン

 

2日目

遠泳15km

ランニング15km

腕立て腹筋20セット

発声

ダンスレッスン

精神統一

 

見ただけで筋肉痛になりそうなメニューだった。

ていうかやっぱ遠泳あったな。

 

「って海は!?」

 

「.....私ですが?」

 

「違うよ!海水浴だよ!」

 

「ぷっ!」

 

海未の天然ボケについ笑ってしまった。

俺が笑っている間にもやり取りは続く。

 

「最近基礎体力をつける練習が減っているような気がするのです......せっかくなのでこの合宿でみっちりやっておいたほうがいいかと!」

 

「それは重要だけど......みんなもつかしら.....」

 

「あと1つ聞きたいんだけど......1日目でも多いのに、何で2日目のランニングと遠泳が5kmも増えてるんだ?」

 

「いえ、1日で慣れるかと......やはり己を越えなければ鍛錬の意味は無いので!」

 

園田さん超ストイック!その考え方は好きだしかっこいいと思うよ!尊敬するよ!でも無理だから!

 

ほらもう絵里の顔も引き攣ってるし、ことりも笑顔だけどあれ苦笑だし.....花陽は口に手を当ててオロオロしてる。

水着姿の穂乃果、凛、にこに至っては信じられないものでも見るような目をしている。

 

「それ本当に出来ると?」

 

「大丈夫です!熱いハートがあれば!」

 

出たぁ!園田節!超目キラキラしてる!トレーニング好きすぎだろ!

俺は朝練のメニューを決める時を思い出して、意味もなく天を仰ぐ。

 

「やる気スイッチが痛い方向に入ってるわね.....何とかしなさい!」

 

うげえと苦虫を噛み潰したような顔をしながら、にこは傍にいた穂乃果と凛に指示を出す。

 

「凛ちゃん!」

 

「分かったにゃ!」

 

今の呼びかけと視線だけで分かるとかすごい団結力だな!?どんだけ泳ぎたいんだお前ら!

 

正直俺も練習は大事だとは思うけど、あんなメニュー見たらやる気も一周回って無くなってしまう。よって今回は遊ぶ側に一票のため、止めることはしない。

 

それにせっかくの合宿なのに、練習ばかりだとメンバー同士の仲が深まりにくいとも思う。

先輩後輩無しにしようと絵里が言ってから数時間ほどしか経ってないということもあり、俺はともかく1年生や2年生はまだまだ名前を呼ぶことにも抵抗が見える。

 

かくゆう俺も先輩に対して敬語を使うという癖が出てしまい、割と苦戦中だったりする。

 

「あーっ!!海未ちゃん、あそこ!」

 

凛は海未の手を掴み山を指差す。

 

「え?何ですか?」

 

古典的な手だけど海未は素直に引っ掛かってくれた。

その隙に穂乃果たちは別荘と海の間にある道路を走り抜けていく。

 

「あ!あなたたちちょっと!!」

 

海未が叫ぶが時既に遅し。

穂乃果たちは道路を渡り切っていた。

 

「まぁ、仕方ないわね~」

 

「え?いいんですか?絵里先輩.....あっ!」

 

「禁止って言ったでしょ?」

 

絵里は人差し指を立て、ウィンクをしながら言う。

 

「すみません.....」

 

海未は礼儀正しいからな。性格上先輩を呼び捨てにすることなんて出来ないんだろう。やってしまったという風に口を押える海未を俺は横目で見ながら考える。

 

「μ’sはこれまで部活の側面も強かったから、こんな風に遊んで先輩後輩の垣根を取るのも重要なことよ」

 

「おーい!海未ちゃーん!絵里ちゃーん!」

 

向かい側の通路に立っている、花陽が手を振りながら大声で2人を呼ぶ。

 

「はーい!さぁ、海未!行きましょ!」

 

絵里は花陽に手を振り返したあと、笑顔とともに海未に手を伸ばす。

海未はぎこちない感じで手を取ると、そのまま砂浜へ一緒に走って行った。

 

「うちらも早く行こか」

 

「そうだな、真姫も行くよな?」

 

「私は別に.....」

 

どうも乗り気じゃない真姫を見て俺と希は軽く目配せをする。

そして2人で真姫の手を取ってみんなが待つ砂浜へと急ぐ。

 

「ちょ、ちょっと!?別に1人で行けるわよ!」

 

真姫はこう言うが、俺たちは手を離さない。

いつもはそっけない態度を取っているけど、真姫だって本当はみんなと仲良くしたいと思ってるはずだ。

だから強引に連れだす。

 

真姫が素直にみんなを名前で呼ぶことが出来るようになるまでは。

 

-To be continued-

 




作「雑談のコーナー!今回のゲストは南ことりちゃんと綾瀬絵里ちゃんです!」

こ「こんにちは~」

絵「何か前来てからそんな時間が経ってないように思えるんだけど.....」

作「そうですね、その理由はきちんと誕生日をお祝い出来なかったからです!」

絵「そういえば私だけじゃなく、ことりの誕生日もお祝いしてないわよね?」

こ「うん.....どうして?」

作「言い訳になってしまうんですが.....ことりちゃんの誕生日の日は就職試験の4日前だったこともあり、勉強に集中しなければなりませんでした」

絵「それで私の方は?」

作「はい......穂乃果ちゃんお誕生日記念を上げて、その次が絵里ちゃんだと.....ことりちゃん1人をハブったみたいになってどうも上げ辛かったんです.....」

絵・こ「「そうだった(んですか)の......」」

作「はい、なので遅ればせながら......南ことりさん!綾瀬絵里さん!お誕生日おめでとうございます!」

こ・絵「「ありがとう(ございます)!」」

作「では、次回も!」

こ・絵「「よろしくお願いします!」」
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