ラブライブ!~未来へ響く多重奏~   作:朝灯

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免許取得のため自動車学校に行っています!
なのでしばらく投稿ペースが遅れるかも知れませんが、出来るだけ早めの投稿を心がけたいと思っています。

それとUA20000突破致しました!本当に読んでくださっている皆さまには頭が上がりません!
お気に入りして下さっている皆さまも本当にありがとうございます!

これからも未来に響く多重奏をよろしくお願いします!



そして少年は

時刻は午後3時。

海での海水浴を満喫した俺たちは別荘へ戻り、今からの予定を組み立てている。

 

「えー!まだ遊びたいよ~!」

 

「そうにゃ!そうにゃ!」

 

まだ遊び足りないということを体全身を使って抗議をしてくる穂乃果と凛。

 

「いえ、時間を使ってしまったのですから練習をします!」

 

海未は2人の抗議をノータイムでぴしゃりと断ち切ってみせる。

周りを見ると練習という言葉に苦笑を浮かべてる人が大半だった。

 

......俺も今から練習は厳しい、正直結構体がだるい。

プールや海で泳いだあと特有の倦怠感に襲われ、脳と体が休憩を求めていた。

 

「あっ、そうだ」

 

俺はある考えが閃き、注目を集めるように声を出す。

 

「どうかしましたか?」

 

いち早く海未が反応してくる。その表情はニコッと笑ってはいるが、目が語っている。

 

―――まさか遊ぶという意見を出しませんよね?と。

 

恐怖で心臓が鷲掴みされたような感覚がしたが、頭を小刻みに横に振り、敵対する意思はないと態度で表す。だからその目をやめて下さい.......

 

「みんな夏休みの課題持ってきてたよな?あれ片づけようぜ」

 

そう、今は夏休み。世間一般の学生は大体直面する問題だ。俺たち音ノ木坂学院の生徒にも例外は無く、課題のテキストがいくつか配られている。

 

「......なるほど、一理あるわね」

 

絵里が腕を組みながら頷く。どうやら俺の意見は採用されたようだ。

 

「確かにそうやね、みんないるんやし片づけておいた方がいいかも!」

 

希も賛成派のようだ。

 

「そうですね、穂乃果には今年こそちゃんとやってもらわないと」

 

更に海未も賛成派に引き入れる。

これは決まったか?

 

「えぇ~!?」

 

「勉強するぐらいなら練習した方がましだよ!」

 

「勉強反対!!」

 

お前らさっきまで練習に反対してただろ......手の平返すの早すぎるだろ、手首がねじ切れんばかりだ。

それとにこ。お前はさり気なくそっち側にいってるけど、それでいいのか3年生。

 

「どうせ今年もギリギリになって海未とことりを頼りにするんだろ?」

 

「何で分かるの!?ゆう君エスパー!?」

 

逆に何で分からないと思ったのかそれが不思議だ。

 

「凛も花陽、今年は真姫にも被害が出るだろうな」

 

「かよちんだけじゃなく真姫ちゃんに頼ろうとしたのがばれてる!?」

 

「お前ら......まさか廃校救うのが忙しいから勉強を疎かにしていいとか思ってるんじゃないだろうな?」

 

俺は半眼を作り、反対派全員にジトッとした視線を向ける。

 

「そうは思ってないけど......」

 

「学校を救おうと活動している人間がテストで赤点取ったり課題をちゃんと提出しないとか、他の生徒に示しがつかないだろ」

 

「うっ......分かったわよ!」

 

ついににこが折れた。それと同時に穂乃果も凛もしぶしぶとテキストを鞄から取り出す。

 

「じゃあ、勉強頑張ったらご褒美として夏休みの間に遊びに行こうよ!」

 

「はいはい、頑張ったらというか課題をちゃんと終わらせたらな」

 

穂乃果の提案を軽く受けながし、俺は自分の分のテキストを開く。

 

「本当!?約束だよ!」

 

穂乃果はガバッとテキストに向かってシャーペンを走らせ始めた。

......なぜか他のみんなも張り切っているのが気になるんだけど。

 

「お前らまで張り切らなくてもいいだろ?」

 

「穂乃果ちゃんにだけご褒美があるなんてずるいもん!」

 

ことりは問題とにらめっこをしながら、頬を膨らませている。拗ねているのかも知れないけどすごく可愛らしい表情になっていた。

 

まぁ、いいか。折角の夏休みだしな。

 

***

 

「凛は英語のテキストか?」

 

「うん......」

 

本人曰く肌に合わないそうだ。

凛は苦渋の表情を浮かべながらテキストを見ている。

 

「なあ凛、英語で自己紹介出来るか?」

 

「へっへ~ん!凛を舐めてもらっては困るにゃ!マイネームイズリンホシゾラ!」

 

どうやら記憶力は悪くないみたいだ。前回は星空って英語で何て言うの!?だったからな。進歩したな。

 

「う~ん、じゃあこれは何て読む?」

 

俺は紙にGood morningと書いて凛に渡す。

 

「え、えっと......ごっど、もーにんぐ?」

 

「神降臨しちゃってる!?何様だお前!?」

 

Goodmorning(おはようございます)

 

Godmorning(神よ朝だ)×

 

「ていうか何でモーニングが読めてグッドが読めないんだ!」

 

「前にどこかでモーニングという言葉を聞いたことがあるから......」

 

やっぱり記憶力はいいんだな。でもこの間違いのせいで随分と神々しい朝を迎える羽目になってしまっていた。

 

気を取り直して勉強苦手組のテキストを見て回る。

自分の分はいいところまでやってしまった。このぐらいなら家に帰ってからでも十分だ。

 

ふと穂乃果のテキストに目が止まる。

所々間違ってはいるけど、結構進んでいた。

 

「ねえ、優くん?どうして分解する必要があるの?自然体じゃダメなの?」

 

穂乃果が変な悟りを開いていた。

 

「数学に理論とかは通用しても屁理屈は通用しないもんだ」

 

今の穂乃果に付き合うと時間がかかりそうだったため、適当に流し、他のみんなの所へ移動する。

 

にこの勉強は絵里と希が何とかしてくれるだろ。俺はまだ高3の範囲とか教えられないし。

 

花陽は真姫が見ているし、ことりと海未はお互いに教え合いながら問題を解いている。完全に暇になってしまった。

 

「何かおやつでも作ろうか?」

 

勉強をするのは脳を使う。だから糖分を補給するために甘いものは割と重宝する。

 

「何が作れるの?」

 

絵里が顔を上げて、質問してくる。

 

「食材によるけど、あんまり手のこんだものを作るのは時間が足りない。だから簡単なものだな」

 

俺は答えてからキッチンに向かう。

冷蔵庫の中身を確認して、ため息をつく。飲み物ぐらいしかなかった。

これは今日の晩御飯は食材の買い出しからだな.......

 

「真姫~?何か余ってる食材あるか~?」

 

キッチンから呼びかけたため少々間延びした声になる。

しばらくしてから、よく通る声が返ってきた。

 

「もしかしたら棚の中に何かあるかも知れないけど......」

 

「分かった~」

 

返事をしてから棚を1つ1つ開けていく。

 

「おっ、これでいいか」

 

手に取ったのはホットケーキの粉だ。量が少なめだから1人1枚とは行かないけど、切り分ければ何とかなると思う。

 

俺は手早く準備をすることにした。

 

***

 

すぐにキッチンに甘い匂いが漂い始める。

3枚ほど焼き上げてから皿に乗せて、みんなの所へと運ぶ。

 

「うわぁ~!ホットケーキだぁ!」

 

匂いを嗅ぎつけた凛がいち早く寄ってくる。それを合図としたかのように穂乃果も寄ってきた。

 

「ゆーサン料理できるんだね~!」

 

「ホットケーキは料理の内に入るのか?」

 

混ぜて焼くだけ、誰でも出来ると思う。

 

「凛はカップラーメンしか作れないから......すごいよ!」

 

「待て、カップラーメンは確実に料理じゃない」

 

お湯を入れて待つだけ、簡単だ。

そう考えるとホットケーキは料理といえるのかも知れない。そんなわけあるか。

 

「ただ粉しかなかったからシロップとかはかけられない」

 

調味料とかなら結構あったのに、ハチミツとかなかった。

 

「じゃあ、切るからあとは好きに食べてくれ」

 

小分けにして1人ずつ配っていく。

各々がいただきますと呟いてから生地を口に運ぶ。

 

「生地だけなのに甘いですね?」

 

「あぁ、何か果実とかは結構あったからバナナをすり潰して混ぜてみた」

 

海未が隠し味の甘さに気が付いたようだ。

 

「優は変なところで機転が利きますね、いつもそうならいいのですが......」

 

「シンプルに褒めるだけならまだしも軽く皮肉を混ぜてくるんだな、お前は本当にブレないよな。海未」

 

そんな隠し味はいらん。

 

「でも本当に美味しいです!」

 

「ゆー君ごちそうさま!」

 

ことりと花陽からそう言われると頑張ってよかった思える不思議。

 

みんなはすっかり勉強ムードでは無くなってしまった。

 

「暗くなる前に買い出しに行かないといけないわね」

 

「あぁ、やっぱり行くつもりだったのか」

 

じゃないと今日の晩御飯は今のホットケーキということになってしまう。

だけど俺はふと思った。

 

―――ここでみんなに俺のことを話しておかないと、今日の夜は疲れて早く寝てしまうかも知れないし、明日からの予定のこともある。食事中にそんな話をするのもあれだし......みんなが揃ってる今がその機会かも知れない。

 

俺は生唾を飲み込み、深呼吸をする。

 

「なあみんな、聞いてほしい話があるんだけど!」

 

声を出すと、みんなからの視線が俺に集まった。

 

「......もしかして中学生の時の?」

 

ことりの質問に黙って首を縦に振る。

緊張感がこの場に走る。

 

「これは俺の......この事件の当事者以外には話したことがない話だ」

 

俺は鉛のように重たく、まるで唇同士を縫い合わせてしまったかのような重たい口を開いて語り始めた。

 

俺の過去、憎悪を込めた話を。

 

-To be continued-

 




作「雑談のコーナー!今回のゲストは矢澤にこちゃんです!」

に「にこのセリフが少ない!」

作「さて、何のことやら?」

に「まあいいわ、というか優の過去は夜に話すんじゃなかったの?」

作「色々考えた結果です。これからの話を考えた結果、こっちのほうが辻褄が合わせやすいんです」

に「過去編に入るってことは、しばらく優以外の出番はなさそうね」

作「そうですね......基本オリキャラベースということになります」

に「スケール大きくなりそうだけど、面白くなかったら読者落胆するわよ?これだけ散々引っ張ったんだから」

作「ちょっと胃が痛くなってきました」

に「メンタル弱っ!?」

作「それでは次回も!」

に「よろしくお願いします!」
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