理由は色々とあるのですが、創作意欲が湧いてこなかったのが1番の理由です。
仕事している最中もネタは考えるのですが、それを文章に起こすことが出来ませんでした。
それとPCをわざわざ引っ張り出して、また片づけるのも面倒という理由もあります。
タブレットPCの購入を本気で考えたほどです。
今回の内容は文字数も少ないし、中身もぺらっぺらだと思います。
落ち着いて執筆出来る状況になるまでもうしばらくかかると思いますが、途中で投げ出したりはしないと思うので......どうか応援よろしくお願いします!
受け継がれる誇り
「あれ?絵里、何やってんだ?」
廊下を歩いていると、何やら大量の資料を持った絵里と出会った。
ファイル3つ分......生徒会の仕事か?
「あぁ、優くん。ちょっと生徒会の仕事でね」
俺は抱えているファイルをジッと見つめた後、絵里の腕からファイルを抜き取る。
絵里は一瞬驚いた顔をするが、それはすぐに微笑に変わる。
「さすが優くんね、それじゃあ悪いんだけど......生徒会室まで一緒に来てもらえるかしら?」
「あぁ、任せて」
もはや雑用をする姿に貫禄すら出てきているだろう、今の俺は。
まぁ、別に嫌々やってるわけじゃない。
むしろこれで少しでもみんなの役に立てるのならお安い御用ってものだ。
「...これって何の資料?...って生徒会でもない俺には教えてくれないか」
「ちょうどそのことで優くんに相談しようと思っていたの」
「え?」
生徒会のことで俺に相談?
「...次の生徒会長のことなんだけど......」
「...もうそんな時期なのか」
そう、絵里たち3年生は来年には卒業。
生徒会の引継ぎも早い内に済ませてその人には仕事に慣れてもらっていた方が事をスムーズに運べるだろう。
「...で?絵里が今考えている候補は?相談ってことはちゃんと考えてあるんだろ?」
「ハラショー、さすがね」
2人で肩を並べながら、人がまばらにいる廊下を歩く。
絵里は口癖であるハラショーを呟きながらウィンクしてみせる。
「私の考えでは穂乃果、海未、ことり......そして優くん、あなたたちが次の生徒会に相応しいと思ってるわ」
「俺もか?」
いや、まあ......生徒会の経験はあるから別にいいんだけど。
「生徒会長は穂乃果が適任だと思うのだけれど、どう思う?」
「確かに1番向いてると思うけど......」
学校を廃校から救い、誰とでも分け隔てなく接することの出来る穂乃果。
誰かを惹きつける強力なカリスマ性と天性のリーダーシップ。
ドジでぐうたらな面を差し引いてもお釣りが来るぐらいには彼女は生徒会長に向いているだろう。
「...それなら穂乃果たちに言った方が早いんじゃないか?」
「そうね、それなら放課後......みんなが部室に集まった時にでも」
さて、どういう反応をすることやら......
***
「えぇぇぇぇぇ!?私が生徒会長!?」
椅子をガタっと大きく鳴らし、叫びながら穂乃果が立ち上がる。
「突然のことで驚くのも分かるんだけど......どうかしら?」
「絵里......あなたこの学校を再び廃校に近づける気ですか?」
「いやいや、それはないだろ海未。......多分、少なからず」
「海未ちゃんもゆう君も酷いよぉ!!」
これはもうお約束的な流れなので誰も気にしない。
とりあえず大きくのけ反った態勢のまま固まっている穂乃果を座らせて話を戻す。
「ええんやない?うちは賛成!」
現生徒会の会長と副会長のお墨付きが出た。
まぁ、俺も元から賛成派だったし......
というか海未も口ではああ言ってるけど、心の中では穂乃果しかいないと思っているはずだ。
「穂乃果ちゃんしかいないと思うにゃー!」
「私もいいと思います!」
「いいんじゃない?やってみれば」
1年生トリオも普段は穂乃果のことを適当に扱っているが、それは信頼の裏返しだ。
穂乃果のカリスマ性を近くで見てきたからこその絶対的な信頼。
「まあ、優がやるよりはマシね」
「おい、何でそこで俺を引き合いに出すんだよ」
「女子高に男子がいるっていうのもおかしいのに、更には生徒会長とか......絶対近隣の人から怪しい噂立てられるわよ?」
...そういえばそうだな。
最近事情を知らない警察に学校に入る時に呼び止められたりしたし......本当に気をつけないと。
あの時は俺はここの生徒ですって言ったら鼻で笑われたなぁ......
生徒手帳見せて理事長呼んだら頭を下げて謝ってきて......
近所の小学生にあの人警察に頭下げさせてるー!などと騒がれたものだ。
...何で今になって女子校に男が通ってることが騒ぎになるんですか?
今まで気づかれてなかったの?
「優くんと海未とことりには穂乃果のフォローとして一緒に生徒会に入って欲しいんだけど......」
「...まず、穂乃果がまだやるって言ってないだろ?いきなりの事だし少し時間を置いた方がいいんじゃないか?」
穂乃果にチラリと目線を向けながら絵里に言う。
「そうね。穂乃果、考えておいてくれないかしら?」
「うん、分かった」
ひとまずこの話は一旦ここで置いておいて......
「じゃあ、今日も練習頑張りますか」
みんなはそれぞれ部室を出て階段を上っていった。
***
「で、どうすればいいと思う?ゆう君!」
「で?何で俺ん家に来てるんだ?穂乃果!」
あの後、練習が終わりいつも通り2年生4人揃って帰宅したのだが......
何故か穂乃果たちは俺の部屋にいた。
「ゆー君ってお部屋綺麗にしてるんだねー」
「あぁ、まあな。ってそうじゃない」
うっかりことりによって会話の流れが断たれかけたが、すぐに戻す。
「いつも穂乃果のお家じゃ新鮮味がないでしょ?だからここはゆう君のお家でと思ったんだけど......」
「海未も何とか言ってやってくれ」
ちなみに1人暮らしはしていない。
結局父さんにも返事は保留したままだ。
「あぁ......と、殿方の......お、お部屋」
あ、ダメだこれ。
海未は正座をしながらもじもじしている。
しばらくは役に立ちそうもない。
「...どうもこうも、穂乃果はどうしたいと思ってるんだ?」
バリバリとポテチを食べている穂乃果に体を向ける。
...おいこら、カスを落とすな。掃除するの俺なんだぞ?
「私は......やってみたい!」
「なら絵里にもすぐ言えたはずだろ?」
お茶で喉を潤しながら話を聞く。
「でも、本当に穂乃果でいいのかが不安なの......」
「って言ってるけど、ことりはどう思う?」
部屋に来てからずっときょろきょろとしていることりに話を振る。
俺の部屋に来ると挙動不審になる何かでもあるのだろうか?
「私は穂乃果ちゃんしかいないと思うよ?」
「だそうだが?」
ことりと2人で穂乃果を見る。
「...不安なんだ、また張り切りすぎて......どこかで失敗しちゃうんじゃないかって」
「穂乃果......」
文化祭の時のこと......まだ割り切れてなかったんだな。
熱で倒れて、ライブを中止にしてしまって......俺たちはラブライブ出場を辞退した。
そのことが穂乃果にとってはずっと心残りなのか。
「本当は......みんなの期待に応えたい。せっかく絵里ちゃんが私を推薦してくれてるんだもん......やってみたいよ!」
「...その為の俺たちのフォローだろ?」
「え?」
絵里が俺と海未とことりを穂乃果と一緒に次の生徒会に選んだ理由。
それはいつも一緒にいるからという意味でもあり、
――穂乃果が全力で無茶を出来るようにという意味もある。
「さ、俺たちは会長様をバックアップするために、まずは役職を決めないとな。海未、ことり」
「うん!」
「ハッ!?......はい」
しれっと真面目そうな顔してるが、もう手遅れだぞ海未。
「とりあえず、海未は副会長か......字が綺麗だから書記とか?」
「ことりは......会計でいいのではないでしょうか?」
「あれ?ゆー君は?」
俺は別に特別何が出来るというわけじゃないから、余った職に就こう。
ここだけ見ると社畜のみなさんを舐めているような発言だが、そんなことはない。
いつもお疲れ様です!
「優にはピッタリのものがあるじゃないですか。雑よ......庶務がいいんじゃないですか?」
「おい、今お前雑用って言ったな?相変わらず俺に対しては切れ味の鋭い口だな?鋭すぎて隠し切れてねえじゃねえか」
発言自体はすごく切れているけどな。
「まぁ、2割は冗談ですよ」
「ほとんど本気じゃねえか」
いつでも何事にも本気で取り組む姿勢は尊敬に値することだ。
でも、嘘をつく時まで本気を出すのがいいことだとは限らない。
「ゆー君は副会長でいいんじゃないかな?」
「えぇ、私もそう思います」
副会長か......
希みたいに上手くフォロー出来るかは分からないけど、やると言った以上はやるしかないな。
「よし、じゃあ明日絵里にこのことを伝えよう」
「うん!ゆー君また明日ね!」
「では、お邪魔しました」
「...あ、じゃあね。ゆう君」
3人はそれぞれの鞄を持って立ち上がる。
穂乃果の元気が無いように見えるのはきっと気のせいじゃないだろう。
「あぁ、また明日な」
俺も立ち上がり、3人を玄関まで送る。
3人がドアを開けて玄関から出ていくのを手を振りながら見送る。
開いたドアが閉まったが、穂乃果は最後まで顔を上げることは無かった。
***
「期待に応えたい、か......」
さっき穂乃果が言った言葉を呟きながら反芻する。
やっぱりお前はすごいやつだよ、穂乃果。
普通は急に言われたらめんどくさいと断ってしまいそうなものをやってみたいの一言だ。
新しいことにどんどん挑戦し続けるその姿勢は尊敬に値するもので、俺も見習わないといけないもの。
「それにしても......また生徒会に入ることになるとはなぁ」
中学の時は親が理事長だからって理由で先生やクラスメイトに強く推薦されて仕方なくやってた感は否めない。
でも、今回は違う。
少しでも絵里の期待に応えるため、少しでも多く穂乃果たちを手助けために俺自身の意思でやると決めたんだ。
「...絵里たち3年は後6ヶ月ぐらいで卒業か......」
今が9月、卒業式は3月。
それまでに絵里や希、にこに恩返しをしたい。
その為に俺に出来ること......
ベッドに座っていた俺はそのまま後ろに倒れ込み、息を1つ吐き出す。
「出来るかどうかは分からないけど......賭けてみる価値はあるな」
ある1つの案を思いついた俺は立ち上がり、机の上に置いていた携帯を手に取る。
そしてそのままある人物に電話をかける。
『...もしもし?』
『あぁ、悪いな休んでる時に電話なんてかけて』
耳から聞こえる馴染みのある声。
俺の思いついた案を実行するには必要不可欠な人物だ。
『別にいいけど......どうしたのよ。ユウが電話をかけてくるなんて珍しいわね』
『ちょっと真姫に頼みがあってな』
そう、電話の相手は真姫。
他ならぬ彼女に頼みがある。
『...宿題教えてとかじゃなければ聞いてあげるわ』
『お前は俺を凛と一緒にするのか』
宿題くらい自分でやるわ。
っと、話題が逸れたな。
『実は――』
俺は思いついたアイデアを真姫に話す。
『えぇ!?本当にそれやるの!?』
聞き終わった真姫は彼女らしくもない驚愕の声を上げる。
それだけこの案はリスキーだということだ。
『あぁ、俺が3年生の為に出来ることは多分これが1番だと思う』
『...本気なのね?』
声から覚悟を受け取ったのか真姫はもう一度聞いてくる。
『やる、絶対にやってみせる』
『......はぁ、分かったわよ。協力するわ』
しばしの沈黙のあと、真姫は俺の提案を受け入れてくれた。
『サンキューな。俺頑張るよ』
『当り前よ、この私が協力するんだから絶対にやり遂げなさいよ?』
『もちろんだ!あ、このことはみんな......特に3年生には絶対に気づかれないようにしてくれ。じゃあお休み』
『分かったわ、お休み』
携帯を耳から離し、もう1つの決意を持って俺は部屋を出て階段を下りる。
「お、父さん。ちょうど良かった」
リビングにタイミングよくいた父さんに声をかける。
「何だ、お前から俺に声をかけてくるなんて珍しいな」
本当にな。
いつもは余計なことしか言わないから空気として扱っているぐらいだし。
まぁ、偶にいいこと言うのが本当に腹立たしいところではあるが。
ってそれはどうでもいいか。
「俺さ......1人暮らししてみようと思うんだ」
「...そうか、それなら俺から連絡しておこう。でも、どうして急にする気になったんだ?」
穂乃果の前に挑む姿勢から俺は考えた。
新しいことに挑戦すること、俺には何もないから......ならいっそ1から全部始めてみればいいと。
そのことを父さんに言うと、フッと笑う。
「やっぱり俺の息子だな。まぁ、家の目の前だし普通に1人暮らしするよりは全然イージーだと思うぞ。頑張れよ」
「あぁ、頑張る」
不敵に笑いあった俺たち親子はそのまま夕食の時間になるまでゆっくりと語り合った。
偶には父さんとこういう会話をするのも悪くないなと思う自分がいた。
ただし、下ネタを挟まなければの話だけどな!
こうして今日も夜は更けていくのだった。
―To be continued―
本編書くので精一杯なので、雑談のコーナーはお休みです。
次の給料入ったら真っ先にタブレットPCの購入を考えたいと思います。
次回もよろしくお願いします。