今回から第二期開幕です!
文字数は短いですが、これからまたよろしくお願いします!
......本当にパソコン買いましたよ。
キーボードと画面が分離するタイプのやつで2in1パソコンというらしいです。
これで少しは投稿が楽になればいいのですが......
あ、ラブライブサンシャインは当然視聴しましたよ!
ヨハネの登場シーンが個人的にとても好きです!
ざわざわという擬音が相応しい声が周りから聞こえてくる。
時刻はまだ午前で9月半ばの過ごしやすい空気がとても気持ちいい。
...まぁ、今いるのは外じゃなくて講堂だから涼しいかどうかは分からないんだけど。
朝学校に来るときは涼しかったって話だ。
俺は八坂優。
今置かれている状況を除けば極々普通の高校2年生だ。
舞台袖からそっと講堂内を見渡す。
女子、女子、女子。
どこを見ても男は俺以外に見当たらない桃源郷のような世界。
そう、ここは普通の学校ではなく......女子校である音ノ木坂学院という高校だ。
俺の置かれている状況......それはある事情によりこの女子校である音ノ木坂学院に通っているということだ。
この学校はつい最近まで廃校に追い込まれている状態だった。
原因は年々減少していく生徒数。
3年生は3クラス、2年生は2クラス、1年生は1クラスといった具合に段々と少なくなってきているのだ。
そこでそれを危惧したこの学校の理事長でもある、俺の母さんの昔からの友人......南ひばりさんの頼みから廃校にするならいっそのこと共学にして少しでも生徒数を増やしてみたらどうか、という提案でその試運転として俺が呼ばれたというわけだ。
「優、さっきから何を1人でブツブツ言っているのですか?」
そう声をかけてきたのは幼馴染の1人で同級生の園田海未。
全体的に大和撫子を思わせる風貌と雰囲気、綺麗な青い髪が目を引く女の子だ。
実家は日舞の家元で母親は日舞、父親は武道を彼女に教えている。
成績も優秀な為、まさに文武両道。
「え?声に出てた?」
「うん、俺は八坂優の辺りから!」
俺の問いに答えたのは2人目の幼馴染、南ことりだ。
全体的にふわふわとした印象を持つ彼女は苗字から分かる通り、この学校の理事長の娘だ。
最大限の癒し効果を持つことりは俺の中で天使と呼ばれ、今もそのヒーリングボイスが俺の心を癒す。
...この独り言を言う癖直さないとな......
「...穂乃果は大丈夫か?」
俺は恥ずかしさのあまり一瞬沈黙し、3人目の幼馴染の様子を伺う。
「...よし!決めた!」
高坂穂乃果、俺の幼馴染で和菓子屋の娘。
いつも元気いっぱいでとにかくやると決めたことには猪突猛進。
それが原因で失敗も多いが、挫けない心の強さを持つ俺たちの原動力。
「で?何を決めたって?」
「ゆう君!やっぱりインパクトだよ!」
おっと、いきなり会話のドッチボールかい?
そんな力強く言われてもこっちには何一つ伝わってこない。
「いや、だからちゃんと説明を「それでは、新生徒会長どうぞ!」おい、絶対変なことするなよ!?」
何をするつもりなのか聞こうとすると、いいタイミングで穂乃果の呼び出しがかかる。
一応制止代わりに言っておくが、不安しかない。
「大丈夫だよ!行ってくるね!」
2学期になって俺たちは生徒会に入った。
穂乃果は会長。
海未は書記。
ことりは会計。
俺は副会長兼庶務。
確実に俺のあだ名は雑用副会長とかになるだろうなぁ......
壇上に向かう穂乃果を遠い目で見つめていると、パチパチと1人分の拍手の音が聞こえてくる。
「あぁ、絵里か」
綾瀬絵里、元生徒会長で俺の先輩。
ロシア人のクォーターでスタイル抜群で美人、やらせれば何でもそつなくこなす頼りになる先輩だ。
金髪のポニーテイルが拍手をするたびにゆらゆらと揺れている。
そう言えば何故、俺達が講堂にいるのか。
それは穂乃果が呼ばれたことから分かる通り、生徒会の引継ぎの為だ。
全校集会で挨拶をしてくれと理事長から頼まれたのだ。
穂乃果はマイクを指先でトントンっと2回ほどつついて音が出るかを確認し、マイクを手に持つ。
『えー、私この度......新生徒会長に就任致しました!ご存じ!』
そこまで言うと穂乃果はいきなり持っていたマイクを上に放り投げる。
......はあ!?あいつ何やってんの!?
突然のことに呆然となるが、俺は投げられたマイクを目で追い続ける。
そして穂乃果はくるりとその場で回転し、マイクをキャッチして言う。
『μ’sの高坂穂乃果です!』
拍手喝采。どうやら生徒たちには受けはよかったようだ。
反面、生徒会メンバーは苦笑い。
『えー......っと』
穂乃果は何故か固まっていた。
あいつ、まさか.......
「なあ、どう思う?海未」
念のために俺と同じ......いや、それ以上に苦虫を噛み潰したような顔をしている海未にも聞いてみる。
「ええ、100%......なんて言えばいいのかを忘れた顔ですね。あれは......」
だよな......どうするんだろあいつ。
見ている側に衝撃を与え、そしてその衝撃で自分も記憶が飛ぶ.......と。
いや、単に穂乃果の記憶力が皆無なだけか。
『あー......よろしくお願いします!それでは続いて副会長どうぞ!』
うおい!!俺に丸投げか!?.......仕方ないな。
慌てて舞台袖に引っ込んできた穂乃果に対して俺は満面の笑みで迎え入れてやる。
「お疲れ!じゃあ俺行ってくるから、あほのかはそこで正座してろ」
「ええ!?笑顔だったからてっきり許してもらえたと思ってたのに!!」
許すわけないだろ。
「海未。見張りは任せたぞ」
言い残し、俺はたくさんの生徒たちが見ているステージの中央に立つ。
なるほど。これは中々緊張するな......。
コホンと咳払いを1つしてマイクを掴む。
『この度、生徒会副会長になりました、八坂優と申します!と言っても男子は俺だけなので皆さん知ってますよね......俺は男ですがこの音ノ木坂が大好きなのでもっとより良くしていけたらいいなと思っています!頼りない副会長だとは思いますが、よろしくお願いします!』
言い終えて一礼。
パチパチとまばらだった拍手も段々と大きくなっていき、最後には講堂を包み込むほど盛大なものになった。
会場を見渡すと見知った顔が見える。
まああいつら目立つし、すぐ見つけられるな。
軽く手を振って俺は舞台袖に引っ込んだ。
***
あ、1つ言い忘れてたな。
俺が特殊な状況に置かれているのは何も学校だけじゃない。
今俺がいる場所はその特殊な活動をする部室だ。
「ゆーサンお疲れ~!!」
「サンキュー、凛」
この子は星空凛。俺の1つ下で後輩だ。
明るいオレンジ色の髪にくりっとした目が特徴の女の子だ。
身体能力が抜群で語尾ににゃと付けるほどの猫好きでもある。
「優さん、お疲れ様です」
「花陽もありがとな」
この子は小泉花陽。凛の幼馴染みで俺の後輩。
黄土色をした髪に優しげな雰囲気を持つ女の子。
雰囲気だけじゃなく、もちろん本当に聖母のような優しさを持つ、俺の天使様2号。
お米とアイドルをこよなく愛する女の子だ。
「ユウにしては中々よかったんじゃない?」
「もっと素直に褒めてくれよ、真姫」
この子は西木野真姫。凛と花陽と同級生。
綺麗な赤い髪に女子にしては身長が高いのとスタイルがいいツンデレ気質な女の子。
家は病院を経営していてお嬢様。
歌も上手く、作曲も出来る。
ここはアイドル研究部。
名前だけ聞けばよくある部活だが、実際の活動は一味違う。
「ちょっと、何さっきからぼうっとしてるのよ」
「ああ、にこ。少し考え事だ気にするな」
この人は矢澤にこ。3年生で先輩だ。
小柄な体躯に色白な肌、手入れが行き届いた黒髪をツインテイルにしている女の子。
花陽と同じアイドル好きでアイドル研究部の部長を務めている。
「やっぱり優くんに任せて正解やん!ねっ、えりち!」
「挨拶しただけでそれは大袈裟だろ、希」
この人は東條希。前生徒会副会長で3年だ。
明るめの紫の髪を2つ結びにし、特徴的な口調で話す人。
本人曰くスピリチュアルパワーと呼ばれる力を駆使し、占いを行う。的中率は高い。
服の上からでも分かる豊満な胸の持ち主で、にこと並ぶとその差は更に明確となる。
「でも本当に大したものよ。注目されてる中であれだけ落ち着いて話せるんだから」
そしてさっきも説明した通り、この人が綾瀬絵里。前生徒会長だ。
1年は凛、花陽、真姫。
2年は俺、穂乃果、海未、ことり。
3年は絵里、希、にこ。
この10人がアイドル研究部のメンバー。
そして俺を除く9人が音ノ木坂学院高校所属のスクールアイドル、通称『μ’s』のメンバーだ。
スクールアイドルとは学生のアイドルのことで、近頃注目を集めている。
その証拠にラブライブ!という野球で言うところの甲子園みたいな大会も開かれているんだ。
元々は廃校になりかけていた音ノ木坂を救うために穂乃果がやり始めたことだが、徐々に仲間も増えていき、紆余曲折の末に何とか来年度も学校が存続することが決まったわけだ。
「......というか、緊急の集合って何かあったのか?」
本来なら部室に来た人から着替えて屋上に行っているはずの時間に全員集合しているにも関わらず皆は制服のままだ。
「あ、それは私が説明します!」
花陽が意気揚々と立ち上がる。
消極的な彼女がこうなる時はアイドルのことかお米絡みのことだ。
しかし、この場面でお米のことについて熱く語ることはないだろうから、アイドル絡みのことで間違いないだろう。
「実は、先ほど発表があったのですが......第2回目のラブライブ!の開催が決まったそうです!」
「本当か!?」
それは俺たちにとって吉報だった。
前回のラブライブ!は俺たちの都合によりエントリーする前に辞退することとなってしまったのだ。
これでリベンジ出来る、そう思うと生徒会の引き継ぎの準備で疲れていた体に活力が戻ってくるのを感じる。
みんなの顔もパッと花が咲いたように綻んでいた。
「はい!!」
花陽がパソコンの方に歩いて行き、HPを立ち上げる。
......HPまであるのか。
みんなも花陽について行った。俺は皆よりも身長が高いので後ろからパソコンを見る。
......やばい、皆の髪の匂いが俺の鼻腔をくすぐってきて、変な気分になってきた。
俺はそんな気持ちを頭を軽く振ると同時に振り払う。
「今回のラブライブ!は前回のように順位制では無く、完全にトーナメントのようになっているみたいですよ」
「トーナメント?」
ことりがキョトンと小首を傾げ、聞き返す。
「そうです!ライブの様子をネットに投稿して、視聴者からの投票で本戦に進むグループが決まる。とここには表示されています!つまりは今回、どのグループにもチャンスが与えられていることになるんです!」
なるほど......前回の順位が低かったグループも支持を得れば下克上が狙えるいいシステムだな。
「当然出場を狙うわよね!!」
にこが気合いも十分に声を張り上げる。
俺たちは笑顔で頷きあって、お互いの意思を確かめ合う。
......あれ?
俺はそこで違和感を感じて部室内を見渡す。そして、ある部分で視線を動かすことを止める。
「穂乃果?」
俺たちが盛り上がっている間、落ち着き払った様子で座ったままお茶をすする彼女の姿がそこにはあった。
まるでこのことにあまり興味が無いと言わんばかりに、こちらを見向きもしていない。
「ん?どうしたの?ゆう君」
穂乃果の様子がおかしいことに他のメンバーも気がついたのか、揃って怪訝そうな表情を浮かべ始める。
「穂乃果ちゃん?ラブライブが開催されるんだよ?」
凛が先陣を切って穂乃果に尋ねる。
「どうしたのよ、まるでやる気が感じられないわね?」
続いて真姫が穂乃果に近づきながら問う。
そんな俺たちを見て、彼女はこう言った。
「ん~......いいんじゃないかな!出場しなくても!」
......は?
俺たちが期待していた言葉とは全く真逆のこと。
μ’sを作り、俺たちのエンジンでもある彼女は、俺たちの興奮もよそに、動き始めてすらいなかった。
「穂乃果!!あれほど落としたものを拾って食べてはいけないと注意したではないですか!!」
「食べてないよ!?何言ってるの!?」
海未の気持ちも分かる。
「自分の名前は言える!?」
「絵里ちゃんも落ち着いてよ!!」
まじめ組がこんなに取り乱すことも珍しい。
「そうだぞ、少し落ち着け。海未、絵里」
「ゆう君の言うとおりだよ!「こういう時は病院が先だろ!!」そうじゃないよ!!どうしてそうなるの!?」
まあ、あれだ......誰1人として冷静ではなかった。
「でも、本当にどうしたんだよ。穂乃果」
うぐっ!と言い穂乃果が黙り込む。
そして、ニパッと何かを誤魔化すような笑みを浮かべて
「そうだ!!今日の練習はお休みにしてみんなで遊びに行こうよ!!」
何かから逃げるように突然そう提案したのだった。
――To be continued――
作「雑談のコーナー!今回からリニューアルでアシスタントとして八坂優くんが常にいることになりました!」
優「正直に答えろ、お前ただ一々ゲスト呼んで内容考えるのがめんどくさくなっただけだろ」
作「まあ正直なところ、仕事終わったあとでふらふらなのに本文考えて後書きの内容も考えないといけないのは私のスペックでは厳しいですからね」
優「はあ......それで、今回から第二期が始まったわけだけど、これってアニメとは別の始まり方だよな?」
作「オリジナル展開を考えられる能力を磨く練習ですかね......これから先どんどんこういうことも増えてくると思うので」
優「まあ俺はいいが、読者の皆さんがどう受け取るかが問題だな」
作「そうですね、大丈夫、だといいですね」
優「......こんな作者ですが、これからもよろしくお願いします!」